JPH1149379A

JPH1149379A - シート積載装置

Info

Publication number: JPH1149379A
Application number: JP20898897A
Authority: JP
Inventors: Kenji Kimoto; 健司木許
Original assignee: Minolta Co Ltd
Current assignee: Minolta Co Ltd
Priority date: 1997-08-04
Filing date: 1997-08-04
Publication date: 1999-02-23

Abstract

(57)【要約】【課題】シート積載装置において、シート束を揃える
ための可動の幅規制板の位置合わせを容易かつ正確に行
うことができ、しかも、緩む方向へずれにくいものとす
る。【解決手段】可動幅規制板５を閉じる方向にスライド
させる時には、ラック６、ギア７、軸８及びコイルばね
９からなる付勢手段によって小さい負荷がかかるだけで
あり、小さな力で可動幅規制板５の位置合わせを行うこ
とができる。また、可動幅規制板５を開く方向にスライ
ドさせる時には、大きい負荷がかかるので、可動幅規制
板５がずれにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等に用いられ、給紙又は排紙される用紙を揃えるための
シート積載装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の複写機やプリンタ等に用いられる
シート積載装置において、積載されるシート束の幅方向
又は前後方向端位置を揃えるために可動の位置規制板が
用いられている。この位置規制板のずれを防ぎ、位置規
制板をシート積載台上の任意の位置で保持するために、
例えば、位置規制板の裏面に摩擦係数の高い摩擦板等を
貼り付けてシート積載台等の摺動相手に対して摩擦力を
得るようにしたものがある。また、位置規制板とシート
積載台の間に設けたラチェットの爪により、位置規制板
が開く方向へずれないようにすると共に、レバー操作に
よって位置規制板を小さな力で閉じる方向へ移動できる
ようにしたものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような摩擦板等を用いたシート積載装置では、位置規制
板のスライド方向に係わらず、スライドに必要な力が一
定になるため、位置規制板のずれる（開く）方向への移
動を防ぐ力を大きくすると、位置規制板をシート束の積
載位置を揃える方向（閉じる方向）へ移動する際に必要
な力も大きくなり、位置規制板の操作性が悪化するとい
う問題があった。また、ラチェットを用いたシート積載
装置では、位置規制板の係止位置がラチェットの爪形状
によって決められるため、位置規制板をシートサイズに
合わせてシート積載台上の任意の位置でぴったりと保持
することが困難である。

【０００４】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、シート束の積載位置を揃える際
に、小さな力で位置規制板の位置合わせを容易に行うこ
とができ、しかも、位置規制板がシートを揃える状態か
ら緩む方向へずれにくく、位置規制板が常に適正な位置
に保持されるシート積載装置を提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１の発明は、シート束を積載するシート積載台
と、このシート積載台に取り付けられ、シート積載台に
積載されたシート束の積載位置を揃えるための可動の位
置規制板とを備えたシート積載装置において、位置規制
板を開く方向にスライドする時には大きい負荷をかけ、
閉じる方向にスライドする時には小さい負荷をかけ、位
置規制板をシート積載台上の任意の位置で保持する付勢
手段を有したことを特徴とするものである。

【０００６】上記構成においては、位置規制板を閉じる
方向にスライドさせる時には小さい負荷がかかるだけで
あるので、シート束の積載位置を揃える際に、小さな力
で位置規制板の位置合わせを行うことができる。また、
位置規制板を開く方向にスライドさせる時には大きい負
荷がかかるので、位置規制板がずれにくくなり、シート
サイズに合わせた適正な位置で保持される。

【０００７】また、請求項２の発明は、請求項１に記載
のシート積載装置において、シート積載台に積載された
シート束から１枚ずつシートを送り出すための給紙手段
をさらに備えたものである。

【０００８】上記構成においては、給紙手段がシート積
載台に積載されたシート束から１枚ずつシートを送り出
す際に、位置規制板がずれにくくなり、位置規制板をシ
ートサイズに合わせてシート積載台上の任意の位置で保
持することが可能になるので、正確な給紙を行うことが
可能になる。

【０００９】また、請求項３の発明は、請求項１又は請
求項２に記載のシート積載装置において、前記付勢手段
は、位置規制板と一体的に形成されたラックと、ラック
と噛合するギアと、シート積載台に固定されて前記ギア
を回転自在に保持する軸と、軸に巻き付けられたコイル
ばねとからなり、コイルばねは、その一端がギアに係止
され、他端はフリーとされ、位置規制板を開く方向にス
ライドする時には、ギアの回転方向がコイルばねの巻き
付け方向と同じになり、位置規制板を閉じる方向にスラ
イドする時には、ギアの回転方向がコイルばねの巻き付
け方向と反対になるものである。

【００１０】上記構成においては、位置規制板を開く方
向にスライドする時には、位置規制板と一体的に形成さ
れたラックを介して、ギアとギアに係止されたコイルば
ねの一端がコイルばねの巻き付け方向と同方向に回転す
る。この時、コイルばねは軸との間に発生する摩擦力の
影響を受けて、コイルばねの内径が小さくなり、軸との
間の摩擦力が大きくなるので、位置規制板をスライドす
るのに必要な力が大きくなる。これにより、位置規制板
はずれにくくなる。また、位置規制板を閉じる方向にス
ライドする時には、ギアとギアに係止されたコイルばね
の一端がコイルばねの巻き付け方向と反対方向に回転す
る。この時は、コイルばねは軸との間に発生する摩擦力
の影響を受けて、コイルばねの内径が大きくなり、軸と
の間の摩擦力が小さくなるので、位置規制板をスライド
するのに必要な力が小さくなる。これにより、小さな力
で位置規制板の位置合わせを行うことができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。第１の実施形態は、本発明
を複写機の手差しテーブルに適用したものである。図１
は第１の実施形態による手差しテーブルを備えた複写機
の概略断面図、図２は図１の手差しテーブルの斜視図、
図３は手差しテーブルの可動幅規制板と付勢手段の斜視
図である。複写機１０１の本体側方に用紙（シート束
２）を手差しにて給送するための手差しテーブル１が設
けられており、この手差しテーブル１のシート積載台３
に積載されたシート束２は、給紙ローラ１０２により１
枚ずつ分離されて本体内に給送され、搬送手段１０３に
より搬送（通紙）され、画像形成プロセス手段１０４に
より画像形成され、排紙トレイ１０５に搬出される。な
お、複写機１０１には手差しテーブル１の他に、用紙を
収納した給紙カセット１０６が装填されている。手差し
テーブル１において、シート積載台３の幅方向（矢印で
示す給紙方向に直交する方向）一側端には固定幅規制板
４が設けられ、この固定幅規制板４に幅方向において対
向する位置に可動幅規制板５（可動の位置規制板）がス
ライド移動自在に設けられている。

【００１２】シート積載台３へシート束２を積載するに
際しては、固定幅規制板４と可動幅規制板５の間隔をシ
ートの幅よりも広げた状態としておき、シート束２の幅
方向一側端を固定幅規制板４に当接させて、この一側端
を基準線Ｃ上に揃えた後、可動幅規制板５を固定幅規制
板４側にスライドさせることによって、シート束２の幅
方向の位置揃えを行う。手差しテーブル１は、可動幅規
制板５のずれを防止し、可動幅規制板５をシート積載台
３上の任意の位置で保持するための付勢手段を有してい
る。

【００１３】付勢手段は、図３に示されるような構成で
なる。すなわち、可動幅規制板５の下部にラック６が一
体に接合され、このラック６はギア７と噛み合ってい
る。このギア７はシート積載台３に固定された軸８に回
転自在に取り付けられており、また、この軸８にはコイ
ルばね９が、その下端９ａをギア７に係止され、上端９
ｂをフリーとされた状態で、図の矢印ｂ方向に巻き付け
られている。

【００１４】上記構成でなる付勢手段の動作を説明する
と、可動幅規制板５を矢印Ａ方向つまりシート束２の幅
寄せ方向（閉じる方向）にスライドさせると、位置規制
板５と一体のラック６も同方向にスライドし、これに伴
い、ギア７が矢印ａ方向に回転する。この際、コイルば
ね９の下端９ａは、ギア７と共に矢印ａ方向に回転し、
コイルばね９の軸８に巻き付けられた部分は、コイルば
ね９と軸８との間に発生する摩擦力の影響を受ける。こ
のため、コイルばね９の内径が大きくなり、コイルばね
９と軸８との間の摩擦力が小さくなるので、可動幅規制
板５をスライドさせるのに必要な力は小さくて済む。逆
に、可動幅規制板５を矢印Ｂ方向つまりシート束２の規
制を緩くする方向（開く方向）にスライドさせると、コ
イルばね９の下端９ａはギア７と共に矢印ｂ方向に回転
し、コイルばね９の軸８に巻き付けられた部分は、コイ
ルばね９と軸８との間に発生する摩擦力の影響を大きく
受ける。このため、コイルばね９の内径が小さくなり、
コイルばね９と軸８との間の摩擦力が大きくなるので、
可動幅規制板５をスライドさせるのに必要な力が大きく
なる。

【００１５】上述のように、第１の実施形態による手差
しテーブル１においては、可動幅規制板５の幅寄せ方向
へスライドさせるのに必要な力は小さくてよいので、可
動幅規制板５の位置合わせ操作を小さな操作力で容易に
行うことが可能となる。また、可動幅規制板５を規制を
緩くする方向へスライドさせるのに必要な力は大きくな
るので、幅規制板５がずれにくくなり、可動幅規制板５
をシートサイズに合わせてシート積載台３上の任意の位
置で保持して、シート束２を正確にガイドすることがで
きるようになる。そして、この手差しテーブル１を備え
た複写機は、通紙位置のずれを防止して、正確に複写す
ることができるようになる。

【００１６】図４は第２の実施形態による手差しテーブ
ル１の斜視図である。第２の実施形態の手差しテーブル
１は、シートサイズに係わらず、常にシート束２の幅方
向中心線をシート積載台３の幅方向中心線Ｄ−Ｄ上に合
わせることができるように構成されている。上述の第１
の実施形態の手差しテーブル１は、シート積載台３の幅
方向一側端にのみ可動幅規制板５を有する構成とした
が、第２の実施形態の手差しテーブル１は、シート積載
台３の幅方向両側端にそれぞれ可動幅規制板１１，１２
を有する構成となっており、これら可動幅規制板１１，
１２を用紙の幅寄せ方向にスライドさせることによっ
て、シート積載台３に積載されたシート束２の幅方向の
位置揃えを行い、シートの通紙位置を規制する。

【００１７】図５は第２の実施形態による手差しテーブ
ル１の可動幅規制板５と付勢手段の斜視図である。可動
幅規制板１１，１２の下部には、それぞれラック１３，
１４が一体に接合されており、これらラック１３，１４
はギア７と噛み合っている。第１の実施形態と同様、こ
のギア７はシート積載台３に固定された軸８に回転自在
に取り付けられており、また、この軸８にはコイルばね
９が、その下端９ａをギア７に係止され、上端９ｂをフ
リーとされた状態で、矢印ｂ方向に巻き付けられてい
る。

【００１８】上記の構成により、第１の実施形態と同
様、可動幅規制板１１，１２を矢印Ａ方向つまりシート
束２の幅寄せ方向へスライドさせる時には、コイルばね
９と軸８との間の摩擦力が小さくなるため、可動幅規制
板１１，１２をスライドさせるのに必要な力は小さくて
すみ、また、矢印Ｂ方向つまりシート束２の規制を緩く
する方向へスライドさせる時には、コイルばね９と軸８
との間の摩擦力が大きくなるため、可動幅規制板１１，
１２をスライドさせるのに必要な力が大きくなる。これ
により、第１の実施形態と同様、可動幅規制板１１，１
２の幅寄せ方向への位置合わせ操作を小さな操作力で容
易に行うことが可能となり、また、可動幅規制板１１，
１２がずれにくくなるので、可動幅規制板１１，１２を
シート積載台３上の任意の位置で保持して、シートサイ
ズに係わらず、常にシート束２の幅方向中心線をシート
積載台３の幅方向中心線に合わせることができるように
なる。

【００１９】次に、第３の実施形態による給紙トレイに
ついて図６を参照して説明する。上述の第１及び第２の
実施形態では、複写機の手差しテーブル１に本発明を適
用したものを示したが、以下に述べる第３の実施形態
は、本発明を複写機１０１の排紙トレイ２０に適用した
ものである。図６は第３の実施形態による排紙トレイ２
０を備えた複写機１０１の概略断面図である。排紙トレ
イ２０は、給紙方向の先端部に可動の先端規制板２１を
有しており、この先端規制板２１は、シートサイズに合
わせて移動自在な構成となっている。排紙トレイ２０
は、第１の実施形態における手差しテーブル１と同様な
構成の付勢手段を有しており、この付勢手段を用いて、
排紙されたシートの先端部に押圧される可動の先端規制
板２１をずれにくくして、シートサイズに係わらず、排
紙されたシートの先端位置を正確に揃えることができる
ようになっている。

【００２０】本発明は、上記実施形態に限られるもので
はなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の第１
及び第２の実施形態では、本発明を手差しテーブル１の
可動幅規制板５，１１，１２に適用してシート積載台３
に積載されたシート束２の幅方向の位置揃えを行うよう
にしたが、本発明を手差しテーブル１等のシート給紙装
置の可動の後端規制板に適用し、この後端規制板を用い
てシート束２の後端の位置揃えを行うようにしてもよ
い。また、本発明は、複写機の他に、プリンタ等にも同
様に適用することができる。また、上記の実施形態で
は、本発明を手差しテーブル１又は排紙トレイ２０に適
用したが、給紙カセット等の他のシート積載装置に適用
してもよい。

【００２１】

【発明の効果】以上のように請求項１の発明によれば、
位置規制板を閉じる方向にスライドする時には小さい負
荷がかかるだけであるので、シート束の積載位置を揃え
る際に、小さな力で位置規制板の位置合わせを容易に行
うことができる。また、位置規制板を開く方向にスライ
ドする時には大きい負荷がかかるので、位置規制板がず
れにくくなり、位置規制板をシートサイズに合わせてシ
ート積載台上の任意の位置で保持することができ、シー
ト束の積載位置を正確に揃えることができる。

【００２２】また、請求項２の発明によれば、シートの
給紙時に位置規制板がずれにくくなり、位置規制板をシ
ートサイズに合わせてシート積載台上の任意の位置で保
持することができるので、正確な給紙を行うことが可能
になる。また、これを複写機、プリンタ等の給紙部のシ
ート積載装置に適用すれば、シート用紙の通紙位置のず
れを防止して、良好な複写、印刷等を行うことが可能に
なる。

【００２３】また、請求項３に記載の発明によれば、位
置規制板を開く方向にスライドする時には、コイルばね
と軸との間の摩擦力が大きくなるので、位置規制板のス
ライドに必要な力が大きくなり、また、位置規制板を閉
じる方向にスライドする時には、コイルばねと軸との間
の摩擦力が小さくなるので、位置規制板のスライドに必
要な力が小さくなる。これにより、簡単な構成にて請求
項１又は請求項２に記載の効果を的確に得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態による手差しテーブルを
備えた複写機の概略断面図である。

【図２】図１の手差しテーブルの斜視図である。

【図３】上記手差しテーブルの可動幅規制板と付勢手段
の斜視図である。

【図４】本発明の第２実施形態による手差しテーブルの
斜視図である。

【図５】上記手差しテーブルの可動幅規制板と付勢手段
の斜視図である。

【図６】本発明の第３実施形態による排紙トレイを備え
た複写機の概略断面図である。

【符号の説明】

１手差しテーブル（シート積載装置）３シート積載台５可動幅規制板（可動の位置規制板）６ラック７ギア８軸９コイルばね１１可動幅規制板（可動の位置規制板）１２可動幅規制板（可動の位置規制板）２０給紙トレイ（シート積載装置）２１可動先端規制板（可動の位置規制板）１０２給紙ローラ（給紙手段）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シート束を積載するシート積載台と、こ
のシート積載台に取り付けられ、該シート積載台に積載
されたシート束の積載位置を揃えるための可動の位置規
制板とを備えたシート積載装置において、前記位置規制板を開く方向にスライドする時には大きい
負荷をかけ、閉じる方向にスライドする時には小さい負
荷をかけ、該位置規制板を前記シート積載台上の任意の
位置で保持する付勢手段を有したことを特徴とするシー
ト積載装置。
【請求項２】前記シート積載台に積載されたシート束
から１枚ずつシートを送り出すための給紙手段をさらに
備えたことを特徴とする請求項１に記載のシート積載装
置。
【請求項３】前記付勢手段は、前記位置規制板と一体
的に形成されたラックと、前記ラックと噛合するギア
と、前記シート積載台に固定されて前記ギアを回転自在
に保持する軸と、前記軸に巻き付けられたコイルばねと
からなり、前記コイルばねは、その一端が前記ギアに係止され、他
端はフリーとされ、前記位置規制板を開く方向にスライ
ドする時には、前記ギアの回転方向が前記コイルばねの
巻き付け方向と同じになり、前記位置規制板を閉じる方
向にスライドする時には、前記ギアの回転方向が前記コ
イルばねの巻き付け方向と反対になることを特徴とする
請求項１又は請求項２に記載のシート積載装置。