JPH06296307A - 電動車両における後進制御装置 - Google Patents
電動車両における後進制御装置Info
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Abstract
るようにする。 【構成】 走行用モータを逆転させて電動車両を後進さ
せるリバーススイッチ73をハンドル2に設けたアクセ
ルグリップ74の近傍に配設し、運転者がアクセルグリ
ップ74に手を掛けたままリバーススイッチ73を操作
できるようにする。これにより、運転者はハンドル2の
操作に集中して車両を容易且つ確実に後進させることが
できる。誤操作を防止すべくリバーススイッチ73は2
段操作可能であり、先ずリバーススイッチ73を左にス
ライドさせるとブザー75が作動して後進を予告し、続
いて前方に押し込むと車両が後進する。このとき、運転
者はアクセルグリップ74を操作する必要はなく、車両
はアクセル開度と無関係な予め設定された所定速度で後
進する。
Description
可能なモータによって前進走行及び後進走行する電動車
両に関する。
する車両では、トランスミッションに後進用の変速段を
確立することにより車両を後進させているが、正転及び
逆転を容易に切り換えることが可能なモータを走行用駆
動源する電動車両では、リバーススイッチの操作により
モータを逆転させて後進することができる。
は、運転者の近傍に設けた操作パネルに装着されていた
(実公昭52−21522号公報参照)。
ススイッチを単に運転者の近傍に配置しただけでは、操
向ハンドルとは別にリバーススイッチを操作しなければ
ならず、後進走行時の操作が煩雑になってしまう。
で、リバーススイッチによる後進制御を容易に行うこと
が可能な電動車両における後進制御装置を提供すること
を目的とする。
に、請求項1に記載された発明は、正転駆動及び逆転駆
動可能なモータによって前進走行及び後進走行する電動
車両において、モータを逆転駆動して車両を後進走行さ
せるリバーススイッチをハンドルに設けたグリップの近
傍に配設し、該グリップに手を掛けたまま前記リバース
スイッチを操作可能としたことを特徴とする。
1の構成に加えて、前記リバーススイッチを2段操作可
能とし、第1段目の操作で報知手段を作動させ、第2段
目の操作でモータを逆転駆動することを特徴とする。
1の構成に加えて、後進時におけるモータの回転数を、
アクセル開度と無関係な所定値に設定することを特徴と
する。
する。
ので、図1は自動三輪車の全体側面図、図2は後部車体
の側面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の
4−4線矢視図、図5は図4の5−5線断面図、図6は
図4の6−6線断面図、図7は図4の7−7線断面図、
図8は図1の8方向矢視図、図9は図8の9方向矢視
図、図10は後進時の作用を示すフローチャートであ
る。
三輪車Vは鋼管溶接により構成した前部車体フレーム1
を備え、その前側にはハンドル2によって操向される前
輪Wfが支持される。前部車体フレーム1の後部に設け
た前部車体ブラケット3には、車体前後方向に沿って僅
かに前上がりとなるように配設したスィング軸4を介し
て後部車体ブラケット5が左右回転自在に支持される。
後部車体ブラケット5には第1フレーム部材61 、第2
フレーム部材62 及び第3フレーム部材63 よりなる主
後部車体フレーム6の前端が固着される。主後部車体フ
レーム6には、第1フレーム部材71 及び第2フレーム
部材72 よりなる副後部車体フレーム7が上下揺動自在
に支持され、この副後部車体フレーム7に左右一対の後
輪Wrを駆動するモータ及び自動変速機を収納したパワ
ーユニットPが搭載される。そして前記主後部車体フレ
ーム6と前記副後部車体フレーム7とは左右一対のリヤ
クッション8によって連結される。従って、自動三輪車
Vの旋回時には、主後部車体フレーム6及び副後部車体
フレーム7に対して前部車体フレーム1を左右に揺動さ
せることができ、また主後部車体フレーム6に対して副
後部車体フレーム7を上下揺動させることができる。
ッテリよりなる5個のバッテリBが吊り下げ支持されて
おり、リヤクッション8の前部に位置する3個のバッテ
リBの上部に制御ユニットボックス9が設けられる。制
御ユニットボックス9は前室91 と後室92 とに区画さ
れており、前室91 にはモータドライバー10及びバッ
テリBの充電器11が収納されるとともに、後室92 に
は制御装置12が収納される(図5参照)。5個のバッ
テリB及び制御ユニットボックス9は、下面が開放した
合成樹脂製のバッテリ収納室13によって覆われる。バ
ッテリ収納室13の左右上部には換気口131 が形成さ
れる。
のボディ14の前部には、運転者を風雨および直射日光
から遮るウインドシールド15とルーフ16とが接続さ
れ、そのルーフ16の後端は座席17とトランク18と
の間に立設した支柱19の上端に支持される。
のバッテリBの支持構造について説明する。
61 及び第2フレーム部材62 の左右両側には、5個の
バッテリBにそれぞれ対応して、5対のバッテリ支持ブ
ラケット21,22,23,24,25が溶接される。
バッテリ支持ブラケット21,23,24,25の下端
及びバッテリ支持ブラケット22の上端を車体前後方向
に貫通するボルト26には、それぞれ環状のゴムブッシ
ュ27(図7参照)を介してバッテリハンガ28が支持
される。前側の3対のバッテリハンガ28の下端には、
3個のバッテリBの底面を支持する前部底板29がボル
ト30で固定される。前部底板29は前後方向中間部に
段差を有し、前側の2個のバッテリBは後側の1個のバ
ッテリBよりも低い位置に支持される。一方、後側の2
対のバッテリハンガ28の下端には、2個のバッテリB
の底面を支持する後部底板31がボルト30で固定され
る。後部底板31は前後方向中間部に段差を有し、後側
の1個のバッテリBは前側の1個のバッテリBよりも低
い位置に支持される。
サ32を介して前部蓋板33が載置される。前部蓋板3
3は前記バッテリハンガ28の上端にボルト34で固定
されるとともに、前部底板29から立設した8本のロッ
ド35の上端にナット36で固定される。従って、前側
の3個のバッテリBは左右両側面をバッテリハンガ28
によって位置決めされるとともに、前後両側面をロッド
35によって位置決めされ、更に下面及び上面を前部底
板29及び前部蓋板33によって挟持されて固定され
る。同様に、後側の2個のバッテリBは左右両側面をバ
ッテリハンガ28によって位置決めされるとともに、前
後両側面をロッド35によって位置決めされ、更に下面
及び上面を後部底板31及び後部蓋板37によって挟持
されて固定される。
明する。
2つの垂直な割り面で3分割された左側ケーシング4
1、中央ケーシング42及び右側ケーシング43を備
え、それら3個のケーシング41,42,43は一つの
ブロックを構成するように一体に結合される。左側ケー
シング41の右端側壁411 と該左側ケーシング41の
左端開口部を覆うカバー44との間に一対のボールベア
リング45を介して支持した回転軸46には、鉄心47
の外周に永久磁石48を配設した回転子49が装着され
るとともに、その回転子49の周囲には鉄心50とその
回りに巻回したコイル51とよりなる固定子52が支持
される。
カップリング53を介して中央ケーシング42及び右側
ケーシング43の内部に収納した図示せぬ自動変速機に
伝達され、そこから図示せぬ差動装置を介して左右の後
輪Wrの車軸54に伝達される。自動変速機は例えば前
進1速〜4速の変速段を有しており、後進は前進1速の
変速段を確立した状態でモータMを逆転させることによ
って行われる。
について説明する。
及び左側には、下面に開口する冷却風入口611 を有す
るエアクリーナ61と電動ファン62とが設けられる。
電動ファン62から下方に延びるL字状の第1ダクト6
3の下端は、蛇腹状の第2ダクト64を介してパワーユ
ニットPの左側面に設けた第3ダクト65に連通する。
第3ダクト65は前記カバー44に形成した複数の開口
441 を介してモータMの内部に連通し、モータMの内
部は左側ケーシング41の右端側壁411 に形成した複
数の開口412 を介して中央ケーシング42の内部に連
通する。
蛇腹状の第4ダクト66の上端には、主後部車体フレー
ム6の第3フレーム部材63 に2本のボルト67で支持
したノズル部材68に接続される。ノズル部材68の上
端には、車体前方及び後方に開口する一対のノズル68
1 が形成される。前記第1ダクト63〜第4ダクト66
は通風路69を構成する。
テリBの上面には充電中に発生する水素ガスを放出する
ブリーザB1 が設けられており、前側の3個のバッテリ
BのブリーザB1 に連通するように前部蓋板33に形成
された通路331 の入口端が前側のノズル681 に対向
するとともに、後側の2個のバッテリBのブリーザB 1
に連通するように後部蓋板37に形成された通路371
の入口端が後側のノズル681 に対向する。
のハンドル2にはメインスイッチ71、パーキングレバ
ー72及びリバーススイッチ73が設けられる。リバー
ススイッチ73はアクセルグリップ74の近傍に設けら
れており、運転者はアクセルグリップ74に手を掛けた
ままリバーススイッチ73を操作することができる。リ
バーススイッチ73は2段モーションで作動するもの
で、先ず実線で示す位置から矢印a方向にスライド操作
した後、矢印b方向にプッシュ操作することにより自動
三輪車Vが後進する。但し、2段モーションであれば、
スライド2段であっても良い。自動三輪車Vはリバース
スイッチ73を矢印b方向にプッシュ操作している間だ
け後進し、リバーススイッチ73から手を離すことによ
り該リバーススイッチ73は自動的に原位置に復帰し、
自動三輪車Vの後進が停止する。ハンドル2の左下方に
は、自動三輪車Vの後進時に作動するブザー75が設け
られる。
トON/OFFスイッチ、符号77はワイパーON/O
FFスイッチ、符号78はヘッドライトディマースイッ
チ、符号79はウインカースイッチ、符号90はホーン
スイッチである。
の作用を説明する。
よって電動ファン62が常時駆動される。電動ファン6
2の作動により、バッテリ収納室9の一側に設けたエア
クリーナ61の冷却風入口611 から吸入された冷却風
は、該エアクリーナ61を通過してバッテリ収納室9の
前室91 に流入し、モータMを駆動することにより発熱
したモータドライバー10を冷却する。モータドライバ
ー10を冷却した冷却風は、バッテリ収納室9の他側に
設けた電動ファン62を通過して第1ダクト63に流入
し、そこから第2ダクト64及び第3ダクト65を介し
てモータMの内部に流入し、その固定子52の周囲を流
れて冷却する。モータドライバー10及びモータMを冷
却して温度上昇した温風は第4ダクト66を通過してノ
ズル部材68の前後一対のノズル681 からバッテリ収
納室13の内部に吹き出し、そこに収納された5個のバ
ッテリBを加温する。
ァン62を利用してモータドライバー10を冷却してい
るので、モータドライバー10を冷却するための特別の
冷却手段が不要となる。しかもモータドライバー10及
びモータMを冷却して温度上昇した温風によってバッテ
リBを加温することにより、該バッテリBの容量を増加
させて1回の充電当たりの走行可能距離を増加させるこ
とがでる。
9に設けた充電器11に外部から給電することによりバ
ッテリBの充電が行われる。このとき、外部からの電力
によって電動ファン62が駆動され、発熱した充電器1
1が電動ファン62でバッテリ収納室9に吸入される冷
却風によって冷却される。
9及びノズル部材68を介してバッテリ収納室9に導入
される。このとき、充電中のバッテリBから発生する水
素ガスはブリーザB1 からバッテリBの上面を覆う前部
蓋板33及び後部蓋板37の通路331 ,371 に排出
されるが、この水素ガスは前記ノズル部材68のノズル
681 から通路331 ,371 に向けて吹き出す冷却風
によって吹き払われ、バッテリ収納室13の環気口13
1 から排出される。而して、充電中にバッテリBから発
生する水素ガスがバッテリ収納室13に充満することを
防止し、その水素ガス濃度を着火限界濃度である4%以
下に抑えることができる。
10のフローチャートに基づいて説明する。
ときに許容される。即ち、メインスイッチ71がONし
ており(ステップS1)、パーキングブレーキ72が解
除されており(ステップS2)、図示せぬアクセル開度
センサによって検出したアクセル開度が全閉状態にあり
(ステップS3)、自動変速機のギヤポジションが1速
であり(ステップS4)、且つ図示せぬモータ回転数セ
ンサで検出したモータMの回転数が0rpmである場合
(ステップS5)にのみ後進が許容される。
イッチ73を図9の矢印a方向にスライド操作すると
(ステップS6)、報知手段としてのブザー75が作動
して運転者に後進可能であることを報知する(ステップ
S7)。続いてリバーススイッチ73を図9の矢印b方
向にプッシュ操作すると(ステップS8)、制御装置1
2からの指令でモータドライバー10を介してモータM
が逆転駆動され、ブザー75を作動させた状態で自動三
輪車Vが後進を開始する(ステップS9)。
を操作する必要はなく、モータMが予め設定された回転
数で回転して約1.5km/hの速度で自動三輪車Vを
後進させる。そしてリバーススイッチ73から手を離す
ことにより、該リバーススイッチ73が自動的に原位置
に復帰して後進が停止する。
たままリバーススイッチ73を操作することができるの
で、操作性が向上して運転が容易になるばかりか、リバ
ーススイッチ73の操作をスライド操作とプッシュ操作
の2段階に分け、スライド操作によってブザー75を作
動させるとともにプッシュ操作によって後進を開始させ
ているので、誤操作の発生を確実に防止することができ
る。しかも、後進時にアクセルグリップ74を操作しな
くても一定速度で後進するため、運転者は速度調節に気
を配ることなくハンドル2の操作に集中することができ
る。
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の小設計
変更を行うことが可能である。
たが、本発明は自動二輪車や四輪車に対しても適用する
ことができる。また、電動ファン62を設ける位置は実
施例に限定されず、通風路69の何れに位置に設けるこ
とも可能である。更に、ブザー75に代えてチャイムや
ランプ等の他の報知手段を採用しても良い。
明によれば、リバーススイッチをハンドルに設けたグリ
ップの近傍に配設して該グリップに手を掛けたまま前記
リバーススイッチを操作可能としたことにより、ハンド
ルから手を離さずに車両を後進させることができる。こ
れにより、車両を前後進させながらの細かい切り返し操
作が極めて容易になる。
2段操作可能なリバーススイッチの第1段目の操作で報
知手段を作動させ、第2段目の操作でモータを逆転駆動
することにより、報知手段で運転者に予め車両の後進を
予告することができる。
後進時におけるモータの回転数をアクセル開度と無関係
な所定値に設定することにより、ハンドル操作性を向上
させることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 正転駆動及び逆転駆動可能なモータ
(M)によって前進走行及び後進走行する電動車両にお
いて、 モータ(M)を逆転駆動して車両を後進走行させるリバ
ーススイッチ(73)をハンドル(2)に設けたグリッ
プ(74)の近傍に配設し、該グリップ(74)に手を
掛けたまま前記リバーススイッチ(73)を操作可能と
したことを特徴とする、電動車両における後進制御装
置。 - 【請求項2】 前記リバーススイッチ(73)を2段操
作可能とし、第1段目の操作で報知手段(75)を作動
させ、第2段目の操作でモータ(M)を逆転駆動するこ
とを特徴とする、請求項1記載の電動車両における後進
制御装置。 - 【請求項3】 後進時におけるモータ(M)の回転数
を、アクセル開度と無関係な所定値に設定することを特
徴とする、請求項1記載の電動車両における後進制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08303093A JP3319806B2 (ja) | 1993-04-09 | 1993-04-09 | 電動車両における後進制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08303093A JP3319806B2 (ja) | 1993-04-09 | 1993-04-09 | 電動車両における後進制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06296307A true JPH06296307A (ja) | 1994-10-21 |
JP3319806B2 JP3319806B2 (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=13790840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08303093A Expired - Lifetime JP3319806B2 (ja) | 1993-04-09 | 1993-04-09 | 電動車両における後進制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3319806B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004140967A (ja) * | 2002-10-21 | 2004-05-13 | Kokusan Denki Co Ltd | 電動機を駆動源として備えた自動二輪車の制御装置 |
JP2005121059A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-05-12 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
WO2020090231A1 (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 本田技研工業株式会社 | 電動車両 |
JP2020195239A (ja) * | 2019-05-29 | 2020-12-03 | ヤマハ発動機株式会社 | 電動車両 |
-
1993
- 1993-04-09 JP JP08303093A patent/JP3319806B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP4573289B2 (ja) * | 2003-10-14 | 2010-11-04 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車 |
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TWI725596B (zh) * | 2018-10-31 | 2021-04-21 | 日商本田技研工業股份有限公司 | 電動車輛 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3319806B2 (ja) | 2002-09-03 |
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Legal Events
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