JPH06295068A - 感光材料処理装置 - Google Patents
感光材料処理装置Info
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- JPH06295068A JPH06295068A JP8087393A JP8087393A JPH06295068A JP H06295068 A JPH06295068 A JP H06295068A JP 8087393 A JP8087393 A JP 8087393A JP 8087393 A JP8087393 A JP 8087393A JP H06295068 A JPH06295068 A JP H06295068A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 隣接する工程への処理液の飛散や飛散した処
理液の感光材料による持ち込みを防止する。 【構成】 現像部14と染色部16との間の隔壁11A
の挿通口44には、現像部側、染色部側のそれぞれに樋
部220が配設されている。樋部は、溝部材222によ
って挿通口の搬送幅方向の両側から上部に亘って取り付
けられている。ブラシローラの回転によって飛散して隔
壁に付着し、隔壁を挿通口へ向けて流下した現像水や染
色液は、それぞれ樋部に流れ込んで、端部から流下し、
挿通口を通過する水なし平版12の表面に付着しないよ
うにされている。
理液の感光材料による持ち込みを防止する。 【構成】 現像部14と染色部16との間の隔壁11A
の挿通口44には、現像部側、染色部側のそれぞれに樋
部220が配設されている。樋部は、溝部材222によ
って挿通口の搬送幅方向の両側から上部に亘って取り付
けられている。ブラシローラの回転によって飛散して隔
壁に付着し、隔壁を挿通口へ向けて流下した現像水や染
色液は、それぞれ樋部に流れ込んで、端部から流下し、
挿通口を通過する水なし平版12の表面に付着しないよ
うにされている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば感光性平版印刷
版等の感光材料を処理液によって処理する感光材料処理
装置に関する。
版等の感光材料を処理液によって処理する感光材料処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゴム層をインキ反撥層とする
感光材料である水なし感光性平版印刷版(以下「水なし
平版」という)には、特公昭44−23042号公報、
特公昭46−16044号公報に記載されているような
基板板上に光可溶性あるいは光不溶化性感光層とシリコ
ーンゴム層を積層した水なし平版や、特開昭48−94
504号公報、特開昭50−50102号公報に記載さ
れているような、基板上に光接着性感光層とシリコーン
ゴム層を積層した水なし平版が提案されている。これら
は、湿し水を用いることなく数万枚の印刷が可能であ
る。
感光材料である水なし感光性平版印刷版(以下「水なし
平版」という)には、特公昭44−23042号公報、
特公昭46−16044号公報に記載されているような
基板板上に光可溶性あるいは光不溶化性感光層とシリコ
ーンゴム層を積層した水なし平版や、特開昭48−94
504号公報、特開昭50−50102号公報に記載さ
れているような、基板上に光接着性感光層とシリコーン
ゴム層を積層した水なし平版が提案されている。これら
は、湿し水を用いることなく数万枚の印刷が可能であ
る。
【0003】一般に用いられる水なし平版は、アルミ板
等の支持体上の感光層の上面にシリコーンゴム層が形成
され、シリコーンゴム層の表面に保護フィルムが貼付さ
れている。この水なし平版に画像露光を行うと、露光量
に応じて感光層が硬化し、よりシリコーンゴム層に接着
する。この水なし平版の表面に現像液を塗布すると、例
えば未露光部分及び露光量の少ない部分ほど感光層が現
像液によって膨潤しシリコーンゴム層が剥離し易くな
る。このように剥がれ易くなったシリコーンゴム層を支
持体から除去することによって、所望の印刷版を得るこ
とができる。
等の支持体上の感光層の上面にシリコーンゴム層が形成
され、シリコーンゴム層の表面に保護フィルムが貼付さ
れている。この水なし平版に画像露光を行うと、露光量
に応じて感光層が硬化し、よりシリコーンゴム層に接着
する。この水なし平版の表面に現像液を塗布すると、例
えば未露光部分及び露光量の少ない部分ほど感光層が現
像液によって膨潤しシリコーンゴム層が剥離し易くな
る。このように剥がれ易くなったシリコーンゴム層を支
持体から除去することによって、所望の印刷版を得るこ
とができる。
【0004】水なし平版の表面から剥がれ易くなったシ
リコーンゴム層を除去する方法には、水なし平版の表面
にスプレー等によって高圧の現像水を吹き付ける方法
や、強力なブラシローラを水なし平版に押し付けながら
高速で回転させる方法があり、これらの方法の何れかで
水なし平版の表面から不要なシリコーンゴム層を除去す
るようにしている。
リコーンゴム層を除去する方法には、水なし平版の表面
にスプレー等によって高圧の現像水を吹き付ける方法
や、強力なブラシローラを水なし平版に押し付けながら
高速で回転させる方法があり、これらの方法の何れかで
水なし平版の表面から不要なシリコーンゴム層を除去す
るようにしている。
【0005】また、このような水なし平版は、露光され
た画像に応じてシリコーンゴム層を除去しても、表面が
略同一色であるため、画像部分と非画像部分が明確に識
別できないため、現像工程の次に染色工程を設けて、シ
リコーンゴム層が除去された部分を着色して、画像部分
と非画像部分を明確に識別できるようにしている。この
染色工程においても、補助的にブラシローラ等を配置し
て水なし平版から除去されるべき部分で除去され残った
シリコーンゴム層を除去するようにしたものがある。
た画像に応じてシリコーンゴム層を除去しても、表面が
略同一色であるため、画像部分と非画像部分が明確に識
別できないため、現像工程の次に染色工程を設けて、シ
リコーンゴム層が除去された部分を着色して、画像部分
と非画像部分を明確に識別できるようにしている。この
染色工程においても、補助的にブラシローラ等を配置し
て水なし平版から除去されるべき部分で除去され残った
シリコーンゴム層を除去するようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水なし
平版の表面をブラシローラを回転させながら擦った場
合、このブラシローラに付着した処理液や水なし平版の
表面から除去したシリコーンゴム層等の現像かすが飛散
してしまう。特に染色工程での染色液が飛散した場合、
装置内部を汚してしまったり、現像部等の隣接する工程
に混入することがある。隣接する処理部等に他の処理部
の処理液が混入した場合、所定の処理性能を維持させる
のが困難となってしまう。
平版の表面をブラシローラを回転させながら擦った場
合、このブラシローラに付着した処理液や水なし平版の
表面から除去したシリコーンゴム層等の現像かすが飛散
してしまう。特に染色工程での染色液が飛散した場合、
装置内部を汚してしまったり、現像部等の隣接する工程
に混入することがある。隣接する処理部等に他の処理部
の処理液が混入した場合、所定の処理性能を維持させる
のが困難となってしまう。
【0007】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、隣接する工程への処理液の飛散を防止すると共
に、飛散した処理液等が感光材料に付着して隣接する工
程へ持ち込まれるのを防止する感光材料処理装置を提供
することを目的とする。
であり、隣接する工程への処理液の飛散を防止すると共
に、飛散した処理液等が感光材料に付着して隣接する工
程へ持ち込まれるのを防止する感光材料処理装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料処理装置は、画像が露光された感光材料を処理
する複数工程の中に処理液によって処理する処理部を備
えた感光材料処理装置であって、前記処理部の隣接する
工程間に感光材料を通過させる通過口を残して仕切り壁
によって仕切り、前記仕切り壁に形成された通過口の少
なくとも上縁部に樋部を設けたことを特徴とする。
感光材料処理装置は、画像が露光された感光材料を処理
する複数工程の中に処理液によって処理する処理部を備
えた感光材料処理装置であって、前記処理部の隣接する
工程間に感光材料を通過させる通過口を残して仕切り壁
によって仕切り、前記仕切り壁に形成された通過口の少
なくとも上縁部に樋部を設けたことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係る感光材料処理装置
は、画像が露光された平版印刷版を現像液によって現像
処理すると共にブラシローラによって前記平版印刷版の
表面をブラッシングする現像部を備え、前記現像部で現
像処理された平版印刷版を染色液によって染色する染色
部を備えた感光材料処理装置であって、前記現像部と染
色部との間並びに染色部の下流側に前記平版印刷版の通
過口を残して仕切り壁によって仕切り、前記仕切り壁に
形成された通過口の上縁部に少なくとも前記仕切り壁を
伝って流下する処理液又は前記ブラシローラによるブラ
ッシング時に生じる飛散によって上方から流下する処理
液を受ける樋部を設けたことを特徴とする。
は、画像が露光された平版印刷版を現像液によって現像
処理すると共にブラシローラによって前記平版印刷版の
表面をブラッシングする現像部を備え、前記現像部で現
像処理された平版印刷版を染色液によって染色する染色
部を備えた感光材料処理装置であって、前記現像部と染
色部との間並びに染色部の下流側に前記平版印刷版の通
過口を残して仕切り壁によって仕切り、前記仕切り壁に
形成された通過口の上縁部に少なくとも前記仕切り壁を
伝って流下する処理液又は前記ブラシローラによるブラ
ッシング時に生じる飛散によって上方から流下する処理
液を受ける樋部を設けたことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3に係る感光材料処理装置
は、請求項1又は請求項2の感光材料処理装置であっ
て、前記樋部の長さ寸法が前記通過口の開口幅の寸法よ
り長く形成され、かつ、前記樋部の両端部のうちの少な
くとも一端が開口されていることを特徴とする。
は、請求項1又は請求項2の感光材料処理装置であっ
て、前記樋部の長さ寸法が前記通過口の開口幅の寸法よ
り長く形成され、かつ、前記樋部の両端部のうちの少な
くとも一端が開口されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の請求項1の感光材料処理装置では、処
理液によって感光材料を処理する処理部に仕切り壁を設
けて、処理液が飛散したときにこの仕切り壁によって隣
接する工程に混入しないようにしている。この仕切り壁
には、通過口の上縁部に樋部を設けて、飛散した処理液
や結露した水滴等が仕切り壁を流下したときに、通過口
を通過する感光材料に付着しないようにしている。この
樋部で受けた処理液や水滴は、廃液として排出してもよ
く、また、処理部に戻すようにしてもよい。
理液によって感光材料を処理する処理部に仕切り壁を設
けて、処理液が飛散したときにこの仕切り壁によって隣
接する工程に混入しないようにしている。この仕切り壁
には、通過口の上縁部に樋部を設けて、飛散した処理液
や結露した水滴等が仕切り壁を流下したときに、通過口
を通過する感光材料に付着しないようにしている。この
樋部で受けた処理液や水滴は、廃液として排出してもよ
く、また、処理部に戻すようにしてもよい。
【0012】本発明の請求項2に記載の感光材料処理装
置は、感光材料として平版印刷版を処理するものであ
り、現像部と染色部を備えている。平版印刷版を現像液
や染色液によって処理しながらブラシングしたときにブ
ラシローラの回転によって飛散する現像液、染色液を仕
切り壁によって隣接する工程に混入しないようにすると
共に、仕切り壁を平版印刷版が通過するときに樋部によ
ってこの飛散する現像液、染色液等が平版印刷版に付着
しないように受け止めている。
置は、感光材料として平版印刷版を処理するものであ
り、現像部と染色部を備えている。平版印刷版を現像液
や染色液によって処理しながらブラシングしたときにブ
ラシローラの回転によって飛散する現像液、染色液を仕
切り壁によって隣接する工程に混入しないようにすると
共に、仕切り壁を平版印刷版が通過するときに樋部によ
ってこの飛散する現像液、染色液等が平版印刷版に付着
しないように受け止めている。
【0013】本発明の請求項3に記載の感光材料処理装
置では、樋部の長さ寸法を通過口の搬送幅方向に沿った
寸法より長くし、樋部の両端部のうちの少なくとも一端
を開口している。これによって、樋部に受け止められた
現像液、染色液等は、通過口を通過する平版印刷版の搬
送幅方向の外方の開口から流し出されるため、平版印刷
版の表面に付着することがない。
置では、樋部の長さ寸法を通過口の搬送幅方向に沿った
寸法より長くし、樋部の両端部のうちの少なくとも一端
を開口している。これによって、樋部に受け止められた
現像液、染色液等は、通過口を通過する平版印刷版の搬
送幅方向の外方の開口から流し出されるため、平版印刷
版の表面に付着することがない。
【0014】
【実施例】図1及び図2には、本実施例に適用した感光
材料処理装置である水なし平版現像装置10が示されて
いる。この水なし平版現像装置10では、画像が露光さ
れた感光材料である水なし平版印刷版(以下「水なしP
S版12」と言う)を処理するものであり、この水なし
平版12は、アルミニウムの基板上にプライマー層、感
光層、シリコーンゴム層及び保護フィルムを順次積層し
たものである。この水なし平版12は、例えば、ネガフ
ィルムに記録された画像を密着露光された後、表面の保
護フィルムが剥がされてから処理される。
材料処理装置である水なし平版現像装置10が示されて
いる。この水なし平版現像装置10では、画像が露光さ
れた感光材料である水なし平版印刷版(以下「水なしP
S版12」と言う)を処理するものであり、この水なし
平版12は、アルミニウムの基板上にプライマー層、感
光層、シリコーンゴム層及び保護フィルムを順次積層し
たものである。この水なし平版12は、例えば、ネガフ
ィルムに記録された画像を密着露光された後、表面の保
護フィルムが剥がされてから処理される。
【0015】図1に示すように、水なし平版現像装置1
0は、水なし平版12の挿入側(図1の紙面左側)から
搬送方向に沿って、現像部14、染色部16、水洗部1
8、乾燥部20を備えており、画像が焼付けられた水な
し平版12を現像部14で現像処理した後に、検版作業
を容易にするために染色部16で染色処理を行い、さら
に、水洗部18、乾燥部20で水洗及び乾燥処理して仕
上げるようになっている。なお、染色部16で水なし平
版12の染色に使用する染色液としては、クリスタルバ
イオレット、アストラゾンレッド等を含む染色液を用い
ることができる。
0は、水なし平版12の挿入側(図1の紙面左側)から
搬送方向に沿って、現像部14、染色部16、水洗部1
8、乾燥部20を備えており、画像が焼付けられた水な
し平版12を現像部14で現像処理した後に、検版作業
を容易にするために染色部16で染色処理を行い、さら
に、水洗部18、乾燥部20で水洗及び乾燥処理して仕
上げるようになっている。なお、染色部16で水なし平
版12の染色に使用する染色液としては、クリスタルバ
イオレット、アストラゾンレッド等を含む染色液を用い
ることができる。
【0016】現像部14と染色部16は、上方が内部ケ
ーシング11によって覆われ、隔壁11Aによって区画
されている。この内部ケーシング11及び隔壁11Aに
は、搬送される水なし平版12が挿通可能なスリット状
の挿通口44が形成されている。また、ケーシング11
には、現像部14への挿入側及び染色部16からの排出
側にそれぞれ水なし平版12が挿通可能なスリット状の
挿入口46及び排出口48が形成されている。
ーシング11によって覆われ、隔壁11Aによって区画
されている。この内部ケーシング11及び隔壁11Aに
は、搬送される水なし平版12が挿通可能なスリット状
の挿通口44が形成されている。また、ケーシング11
には、現像部14への挿入側及び染色部16からの排出
側にそれぞれ水なし平版12が挿通可能なスリット状の
挿入口46及び排出口48が形成されている。
【0017】現像部14は逆山形状の現像槽本体22と
浅底の補助槽26によって構成され、現像槽本体22の
底部が現像水を収容する現像水回収槽24となってい
る。補助槽26は現像槽本体22の上流側(挿入口46
側)に配置され、底部が現像槽本体22側へ向かって次
第に低くなって、先端が現像水回収槽24の上端内側に
入り込んでいる。
浅底の補助槽26によって構成され、現像槽本体22の
底部が現像水を収容する現像水回収槽24となってい
る。補助槽26は現像槽本体22の上流側(挿入口46
側)に配置され、底部が現像槽本体22側へ向かって次
第に低くなって、先端が現像水回収槽24の上端内側に
入り込んでいる。
【0018】この現像水回収槽24に収容する現像水と
して、本実施例では、その成分中に有機物やアルカリ性
物質が含まれておらず水道水等の単純な水を現像水回収
槽24に貯留している。なお、この水に消泡剤を混ぜ
て、例えば、現像水を循環させたときの泡の発生を防止
してもよく、キレート剤を混入して、水の硬度を調整し
てもよい。さらに、防腐剤を入れて循環利用の使用回数
を増加させるようにしてもよく、防腐剤と同等の効果を
得ることができるオゾン発生装置を装着してもよい。
して、本実施例では、その成分中に有機物やアルカリ性
物質が含まれておらず水道水等の単純な水を現像水回収
槽24に貯留している。なお、この水に消泡剤を混ぜ
て、例えば、現像水を循環させたときの泡の発生を防止
してもよく、キレート剤を混入して、水の硬度を調整し
てもよい。さらに、防腐剤を入れて循環利用の使用回数
を増加させるようにしてもよく、防腐剤と同等の効果を
得ることができるオゾン発生装置を装着してもよい。
【0019】現像部14には、補助槽26の上部に水な
し平版12の搬送方向上流側から順に搬送ローラ対2
8、複数の搬送ローラ36、搬送ローラ対30、複数の
搬送ローラ36が順に配置され、現像槽本体22の上部
の上流部及び下流部に搬送ローラ対32、34が配設さ
れている。これらの搬送ローラ対28、30、32、3
4及び搬送ローラ36は図示しない側板に回転可能に支
持されており、搬送ローラ対28、30、32、34
は、図示しない駆動手段から駆動力が伝達されて回転す
るようになっている。このため、現像部14へ挿入され
た水なし平版12は、現像部14を矢印A方向へ搬送さ
れる。このとき、搬送ローラ36がローラコンベアの役
目をして水なし平版12を略水平状態で下流側へ案内す
る。
し平版12の搬送方向上流側から順に搬送ローラ対2
8、複数の搬送ローラ36、搬送ローラ対30、複数の
搬送ローラ36が順に配置され、現像槽本体22の上部
の上流部及び下流部に搬送ローラ対32、34が配設さ
れている。これらの搬送ローラ対28、30、32、3
4及び搬送ローラ36は図示しない側板に回転可能に支
持されており、搬送ローラ対28、30、32、34
は、図示しない駆動手段から駆動力が伝達されて回転す
るようになっている。このため、現像部14へ挿入され
た水なし平版12は、現像部14を矢印A方向へ搬送さ
れる。このとき、搬送ローラ36がローラコンベアの役
目をして水なし平版12を略水平状態で下流側へ案内す
る。
【0020】搬送ローラ対28、30の各々の下流側に
は、スプレーパイプ38、40が配設されている。スプ
レーパイプ38、40は、内部が中空であり水なし平版
12の搬送幅方向に沿って所定間隔で複数の吐出口(図
示省略)が形成されている。これらのスプレーパイプ3
8、40には、現像水回収槽24内の現像水が供給され
るようになっており、供給された現像水を噴出して補助
槽26の上部を搬送される水なし平版12の表面に均一
に塗布するようになっている。
は、スプレーパイプ38、40が配設されている。スプ
レーパイプ38、40は、内部が中空であり水なし平版
12の搬送幅方向に沿って所定間隔で複数の吐出口(図
示省略)が形成されている。これらのスプレーパイプ3
8、40には、現像水回収槽24内の現像水が供給され
るようになっており、供給された現像水を噴出して補助
槽26の上部を搬送される水なし平版12の表面に均一
に塗布するようになっている。
【0021】搬送ローラ対32、34の間には、ブラシ
ローラ42が配設されている。このブラシローラ42
は、搬送ローラ対32及び34による水なし平版12の
搬送速度より早い周速度で図示しない駆動手段の駆動力
によって回転して水なし平版12の表面を擦るようにな
っており、これによって、水なし平版12は補助槽26
の上方でスプレーパイプ38、40から表面に供給され
た現像水によって膨潤した感光層上のシリコーンゴム層
が除去される。
ローラ42が配設されている。このブラシローラ42
は、搬送ローラ対32及び34による水なし平版12の
搬送速度より早い周速度で図示しない駆動手段の駆動力
によって回転して水なし平版12の表面を擦るようにな
っており、これによって、水なし平版12は補助槽26
の上方でスプレーパイプ38、40から表面に供給され
た現像水によって膨潤した感光層上のシリコーンゴム層
が除去される。
【0022】なお、ブラシローラ42としてはブラシ素
材(例えばPBT;ポリブチレンテレフタレート)を植
付けたチャンネルブラシを螺旋状に巻付けて、水なし平
版12の表面を回転しながら擦ったときに、水なし平版
12の表面に筋状の擦りムラが生じないようにしたもの
が好ましい。また、ブラシローラ42を回転させたとき
に実質的に、水なし平版12の表面に擦りむらが生じな
いようにブラシ素材を植毛したもの等の適用が可能であ
る。
材(例えばPBT;ポリブチレンテレフタレート)を植
付けたチャンネルブラシを螺旋状に巻付けて、水なし平
版12の表面を回転しながら擦ったときに、水なし平版
12の表面に筋状の擦りムラが生じないようにしたもの
が好ましい。また、ブラシローラ42を回転させたとき
に実質的に、水なし平版12の表面に擦りむらが生じな
いようにブラシ素材を植毛したもの等の適用が可能であ
る。
【0023】また、本実施例では後述する染色部16の
ブラシローラ100との組み合わせで水なし平版12の
表面を均一にブラシングするようにしている。このブラ
シローラ42、100の回転の組み合わせは、以下の通
り選択可能である。
ブラシローラ100との組み合わせで水なし平版12の
表面を均一にブラシングするようにしている。このブラ
シローラ42、100の回転の組み合わせは、以下の通
り選択可能である。
【0024】 (現像部14) (染色部16) ・正転 −−−−− 逆転 ・正転 −−−−− 正転 ・正転揺動 −−−−− 逆転(本実施例の組み合わせ) ・正転揺動 −−−−− 正転 好ましくは、正転−逆転又は正転揺動−逆転であり、ブ
ラシローラ42、100によって実質的に水なし平版1
2の表面に擦りムラを生じさせないようにしてブラッシ
ング効果を向上させているため双方を揺動する必要はな
く、少なくとも一方を揺動させるだけでよい。なお、ブ
ラシローラ42の正転揺動とは、ブラシの接触部が水な
し平版12の搬送方向と同方向へ相対移動するように回
転させると共に、ブラシローラ42を水なし平版12の
搬送幅方向に沿って往復移動させるものであり、本実施
例では、ブラシローラ42を毎分415回転させると共
に毎分100往復で揺動幅30mmの揺動を行っている。
ラシローラ42、100によって実質的に水なし平版1
2の表面に擦りムラを生じさせないようにしてブラッシ
ング効果を向上させているため双方を揺動する必要はな
く、少なくとも一方を揺動させるだけでよい。なお、ブ
ラシローラ42の正転揺動とは、ブラシの接触部が水な
し平版12の搬送方向と同方向へ相対移動するように回
転させると共に、ブラシローラ42を水なし平版12の
搬送幅方向に沿って往復移動させるものであり、本実施
例では、ブラシローラ42を毎分415回転させると共
に毎分100往復で揺動幅30mmの揺動を行っている。
【0025】現像ブラシローラ42の下方には、ローラ
54が搬送ローラ28、30、32、34と同じ周速で
回転するようになっており、また、ローラ54の下流側
に隣接してガイド板56が配置されている。水なし平版
12は、ローラ54とブラシローラ42によって挟持さ
れたとき、ブラシローラ42の回転によってブラッシン
グされが、このとき、ガイド板56は、ブラシローラ4
2とローラ54によって送り出された水なし平版12を
水平状態に保って下流側へ案内すると共に、水なし平版
12のケラレ防止の役目も有している。
54が搬送ローラ28、30、32、34と同じ周速で
回転するようになっており、また、ローラ54の下流側
に隣接してガイド板56が配置されている。水なし平版
12は、ローラ54とブラシローラ42によって挟持さ
れたとき、ブラシローラ42の回転によってブラッシン
グされが、このとき、ガイド板56は、ブラシローラ4
2とローラ54によって送り出された水なし平版12を
水平状態に保って下流側へ案内すると共に、水なし平版
12のケラレ防止の役目も有している。
【0026】このローラ54は、回転自在となっている
ため、ブラシローラ42が回転を停止した状態で水なし
平版12が送り込まれても、ローラ54が水なし平版1
2の移動に伴って従動回転してブラシローラ42とロー
ラ54の間へ水なし平版12を挿入することができるよ
うになっている。このような状態を得ることは、ブラシ
ローラ42によるブラッシング状態、すなわちブラシ幅
を検査するときに有用である。
ため、ブラシローラ42が回転を停止した状態で水なし
平版12が送り込まれても、ローラ54が水なし平版1
2の移動に伴って従動回転してブラシローラ42とロー
ラ54の間へ水なし平版12を挿入することができるよ
うになっている。このような状態を得ることは、ブラシ
ローラ42によるブラッシング状態、すなわちブラシ幅
を検査するときに有用である。
【0027】ブラシ幅の検査は、未露光の水なし平版1
2をブラシローラ42とローラ54の間に挿入し、この
状態でブラシローラ42を回転させて行い、ブラシロー
ラ42のブラシ幅が適正か否かを判断する。このとき、
ブラシローラ42の回転を停止した状態でも、容易に水
なし平版12をブラシローラ42とローラ54の間から
抜き差しでき、水なし平版12を引き出すときに水なし
平版12上に残ったシリコーンゴム層が剥がれてしまう
ことがなく、ブラシ幅を正確に調整することができる。
2をブラシローラ42とローラ54の間に挿入し、この
状態でブラシローラ42を回転させて行い、ブラシロー
ラ42のブラシ幅が適正か否かを判断する。このとき、
ブラシローラ42の回転を停止した状態でも、容易に水
なし平版12をブラシローラ42とローラ54の間から
抜き差しでき、水なし平版12を引き出すときに水なし
平版12上に残ったシリコーンゴム層が剥がれてしまう
ことがなく、ブラシ幅を正確に調整することができる。
【0028】ブラシローラ42の周囲には、ブラシロー
ラ42へ向けて複数の吐出口(図示省略)が形成された
スプレーパイプ58がブラシローラ42の上流側上方に
配置され、搬送ローラ対34の上下のローラの間へ向け
て複数の吐出口(図示省略)が形成されたスプレーパイ
プ60がブラシローラ42の下流側上方に配置されてい
る。これらのスプレーパイプ58、60には、現像水回
収槽24内に貯留している現像水が供給されるようにな
っており、この現像水をブラシローラ42、搬送ローラ
対34へ向けて噴出するようになっている。ブラシロー
ラ42へ向けて噴出された現像水は、正転揺動するブラ
シローラ42によって、水なし平版12の表面へ均一に
塗布される。また、スプレーパイプ60から噴出された
現像水は搬送ローラ対34の表面を洗浄し、搬送ローラ
対34の回転によって下流側へ「かす(主に水なし平版
12の表面から除去されたシリコーンゴム層)」が持ち
出されるのを防止している。
ラ42へ向けて複数の吐出口(図示省略)が形成された
スプレーパイプ58がブラシローラ42の上流側上方に
配置され、搬送ローラ対34の上下のローラの間へ向け
て複数の吐出口(図示省略)が形成されたスプレーパイ
プ60がブラシローラ42の下流側上方に配置されてい
る。これらのスプレーパイプ58、60には、現像水回
収槽24内に貯留している現像水が供給されるようにな
っており、この現像水をブラシローラ42、搬送ローラ
対34へ向けて噴出するようになっている。ブラシロー
ラ42へ向けて噴出された現像水は、正転揺動するブラ
シローラ42によって、水なし平版12の表面へ均一に
塗布される。また、スプレーパイプ60から噴出された
現像水は搬送ローラ対34の表面を洗浄し、搬送ローラ
対34の回転によって下流側へ「かす(主に水なし平版
12の表面から除去されたシリコーンゴム層)」が持ち
出されるのを防止している。
【0029】なお、搬送ローラ対32の上側のローラの
周面にはブレード33の先端部が接触しており、ブラシ
ローラ42から飛散して搬送ローラ対32の周面に付着
した「かす」が搬送ローラ対32の回転によって上流側
へ持ち出されるのを防止している。また、ブラシローラ
42の上方は断面形状が略矩形状のブラシカバー62で
覆われ、現像水等が装置内に飛散するのを防止してい
る。
周面にはブレード33の先端部が接触しており、ブラシ
ローラ42から飛散して搬送ローラ対32の周面に付着
した「かす」が搬送ローラ対32の回転によって上流側
へ持ち出されるのを防止している。また、ブラシローラ
42の上方は断面形状が略矩形状のブラシカバー62で
覆われ、現像水等が装置内に飛散するのを防止してい
る。
【0030】図2に示されるように、スプレーパイプ3
8、40、58、60へ現像水を供給する現像水供給装
置は、現像水回収槽24の底部と循環ポンプ64を連通
する配管66及び、中間部にフィルタ部68が配置され
循環ポンプ64と各スプレーパイプ38、40、58、
60を連通する配管70によって構成されている。循環
ポンプ64は、流量可変型のポンプで制御装置72によ
って作動及び吐出流量が制御されている。循環ポンプ6
4は配管66を介して現像水回収槽24から吸い込んだ
現像水を配管70へ吐出してスプレーパイプ38、4
0、58、60へ供給するようになっている。
8、40、58、60へ現像水を供給する現像水供給装
置は、現像水回収槽24の底部と循環ポンプ64を連通
する配管66及び、中間部にフィルタ部68が配置され
循環ポンプ64と各スプレーパイプ38、40、58、
60を連通する配管70によって構成されている。循環
ポンプ64は、流量可変型のポンプで制御装置72によ
って作動及び吐出流量が制御されている。循環ポンプ6
4は配管66を介して現像水回収槽24から吸い込んだ
現像水を配管70へ吐出してスプレーパイプ38、4
0、58、60へ供給するようになっている。
【0031】このとき、フィルタ部68は、内部に配置
した図示しないフィルタによって循環ポンプ64から吐
出された現像水中のかす(主に水なし平版12の表面か
ら除去されたシリコーンゴム層からなる現像かす)をろ
過するようになっている。なお、このフィルタの網目は
10μ〜500μ(好ましくは50μ〜300μ)のも
のが使用可能であり、配管70の途中に流量センサ等を
設けて、管路を通過する現像水の流量が所定流量以下と
なったときに、フィルタの目詰まりが生じたと判断し
て、フィルタの交換を行うようにすればよい。流量セン
サとしては、一般的な流量計を用いることが可能である
が、装置の小型化を目的とするときは回転式のものが好
ましい。また、現像水回収槽24の底部の配管66の開
口には、金網フィルタ67を設けており、比較的大きな
「かす」(例えば保護フィルムのかす)が配管66内に
流れ込んでフィルタ部68のフィルタが目詰まりを起こ
すのを抑えている。
した図示しないフィルタによって循環ポンプ64から吐
出された現像水中のかす(主に水なし平版12の表面か
ら除去されたシリコーンゴム層からなる現像かす)をろ
過するようになっている。なお、このフィルタの網目は
10μ〜500μ(好ましくは50μ〜300μ)のも
のが使用可能であり、配管70の途中に流量センサ等を
設けて、管路を通過する現像水の流量が所定流量以下と
なったときに、フィルタの目詰まりが生じたと判断し
て、フィルタの交換を行うようにすればよい。流量セン
サとしては、一般的な流量計を用いることが可能である
が、装置の小型化を目的とするときは回転式のものが好
ましい。また、現像水回収槽24の底部の配管66の開
口には、金網フィルタ67を設けており、比較的大きな
「かす」(例えば保護フィルムのかす)が配管66内に
流れ込んでフィルタ部68のフィルタが目詰まりを起こ
すのを抑えている。
【0032】現像水回収槽24内には、オーバーフロー
管76が配設されている。このオーバーフロー管76
は、一端が現像水の液面から所定の高さに突出してお
り、他端が後述する排水集合管230に連結されてい
る。
管76が配設されている。このオーバーフロー管76
は、一端が現像水の液面から所定の高さに突出してお
り、他端が後述する排水集合管230に連結されてい
る。
【0033】図3A及び図3Bに示されるように、現像
水の液面から突出するオーバーフロー管76の先端部
は、内径寸法が一定で外形寸法が除々に小さくされて、
先端が薄肉となって鉛直方向の上方へ向けて開口されて
いる。このオーバーフロー管76の開口の上方には、所
定の高さに略矩形平版形状の笠部190が配設されてお
り、オーバーフロー管76の先端部にブラケット192
を介してステンバンド194によって締結されている。
この笠部190は、現像水回収槽24の上方を搬送され
る水なし平版12から流れ落ちる現像水が、オーバーフ
ロー管76内に直接流れ込まないようにしている。
水の液面から突出するオーバーフロー管76の先端部
は、内径寸法が一定で外形寸法が除々に小さくされて、
先端が薄肉となって鉛直方向の上方へ向けて開口されて
いる。このオーバーフロー管76の開口の上方には、所
定の高さに略矩形平版形状の笠部190が配設されてお
り、オーバーフロー管76の先端部にブラケット192
を介してステンバンド194によって締結されている。
この笠部190は、現像水回収槽24の上方を搬送され
る水なし平版12から流れ落ちる現像水が、オーバーフ
ロー管76内に直接流れ込まないようにしている。
【0034】現像水回収槽24では、現像かすの比重は
小さいので現像水回収槽24内で現像水に浮いており、
現像水の量が増加して液面レベルがオーバーフロー管7
6の上端開口に達すると、最表層の現像水と共に「か
す」がオーバーフロー管76内に流入して排出される。
このとき、薄肉とされた開口の周囲から最表層の現像水
と共に「かす」をオーバーフロー管76内に流し込み効
率的に排出することができる。なお、オーバーフロー管
76の上端の現像水回収槽24の底部からの高さは、現
像水回収槽24内に収容する現像水の最高液面高さに相
当している。
小さいので現像水回収槽24内で現像水に浮いており、
現像水の量が増加して液面レベルがオーバーフロー管7
6の上端開口に達すると、最表層の現像水と共に「か
す」がオーバーフロー管76内に流入して排出される。
このとき、薄肉とされた開口の周囲から最表層の現像水
と共に「かす」をオーバーフロー管76内に流し込み効
率的に排出することができる。なお、オーバーフロー管
76の上端の現像水回収槽24の底部からの高さは、現
像水回収槽24内に収容する現像水の最高液面高さに相
当している。
【0035】現像部14には、配管78の一端が補助槽
26へ向けて開口されている。この配管78の中間部に
は、バルブ80が配設されており、他端は、水なし平版
現像装置10の機外に引き出されて図示しない水道水配
管に接続されるようになっている。このため、バルブ8
0を開けば、水道水が現像水として補助槽26の上方へ
供給可能となり、この水道水が補助槽26の底部を流れ
て現像槽本体22の現像水回収槽24へ流れ込む。
26へ向けて開口されている。この配管78の中間部に
は、バルブ80が配設されており、他端は、水なし平版
現像装置10の機外に引き出されて図示しない水道水配
管に接続されるようになっている。このため、バルブ8
0を開けば、水道水が現像水として補助槽26の上方へ
供給可能となり、この水道水が補助槽26の底部を流れ
て現像槽本体22の現像水回収槽24へ流れ込む。
【0036】配管78のバルブ80より現像部14側に
は、ソレノイドバルブ82及び調整弁付流量計84が配
設されており、これらは、制御装置72へ接続されてい
る。制御装置72は、調整弁付流量計84によって現像
部14への現像水の供給量を調整すると共にこの供給量
を積算している。この現像水の供給量が所定量を越えた
ときに、現像水回収槽24内の現像水を排水するように
したり、フィルタ部68内のフィルタの交換を行うよう
にしてよい。
は、ソレノイドバルブ82及び調整弁付流量計84が配
設されており、これらは、制御装置72へ接続されてい
る。制御装置72は、調整弁付流量計84によって現像
部14への現像水の供給量を調整すると共にこの供給量
を積算している。この現像水の供給量が所定量を越えた
ときに、現像水回収槽24内の現像水を排水するように
したり、フィルタ部68内のフィルタの交換を行うよう
にしてよい。
【0037】また、制御装置72には、水なし平版現像
装置10へ水なし平版12が挿入されたことを検出する
アルミ検出器88が接続されており、このアルミ検出器
88が水なし平版12を検出すると、所定時間(例え
ば、水なし平版現像装置10での水なし平版12の処理
時間)ソレノイドバルブ82を開いて現像部14へ現像
水を供給すると共に、装置の立ち上げ時には、現像水回
収槽24内の現像水の液面レベルが所定のレベルになる
ように水道水を供給する。なお、配管78は、バルブ8
0とソレノイドバルブ82の間でバルブ86Aを備えた
配管86が分岐されている。この配管86の開口には、
洗浄ホース(図示省略)が取り付け可能となっており、
必要に応じて水なし平版処理装置10の内部を水道水に
よって洗浄することができる。
装置10へ水なし平版12が挿入されたことを検出する
アルミ検出器88が接続されており、このアルミ検出器
88が水なし平版12を検出すると、所定時間(例え
ば、水なし平版現像装置10での水なし平版12の処理
時間)ソレノイドバルブ82を開いて現像部14へ現像
水を供給すると共に、装置の立ち上げ時には、現像水回
収槽24内の現像水の液面レベルが所定のレベルになる
ように水道水を供給する。なお、配管78は、バルブ8
0とソレノイドバルブ82の間でバルブ86Aを備えた
配管86が分岐されている。この配管86の開口には、
洗浄ホース(図示省略)が取り付け可能となっており、
必要に応じて水なし平版処理装置10の内部を水道水に
よって洗浄することができる。
【0038】また、制御装置72は、アルミ検出器88
として光電管を水なし平版12の搬送幅方向に沿って複
数個配列して水なし平版12の幅寸法を検出すると共
に、水なし平版12の通過を検出している時間を計測し
て水なし平版12の処理量(処理面積)を演算し、積算
できるようになっている。なお、アルミ検出器88は例
えば1個の光電管を備えたものでもよく、制御装置72
は、アルミ検出器88で水なし平版12の長さを検出し
て、予め記憶している幅方向の長さから水なし平版12
の処理量を演算するようにしてもよい。なお、本実施例
での現像水の供給量は、0.5〜2(l/min) となるよう
に設定しているが、0.1〜10(l/min)の範囲で設定
が可能である。
として光電管を水なし平版12の搬送幅方向に沿って複
数個配列して水なし平版12の幅寸法を検出すると共
に、水なし平版12の通過を検出している時間を計測し
て水なし平版12の処理量(処理面積)を演算し、積算
できるようになっている。なお、アルミ検出器88は例
えば1個の光電管を備えたものでもよく、制御装置72
は、アルミ検出器88で水なし平版12の長さを検出し
て、予め記憶している幅方向の長さから水なし平版12
の処理量を演算するようにしてもよい。なお、本実施例
での現像水の供給量は、0.5〜2(l/min) となるよう
に設定しているが、0.1〜10(l/min)の範囲で設定
が可能である。
【0039】図4に示されるように、現像部14の現像
水回収槽24の底部近傍には、ヒータ200が配設され
ている。このヒータ200は、発熱部202が現像水回
収槽24の側壁から現像水回収槽24内に挿入されてい
る。また、現像水回収槽24の側壁の外側に配置された
ヒータ200の基部204には、制御装置72が接続さ
れると共に、発熱部202の発熱状態を監視するための
図示しない安全装置が収容されている。現像水回収槽2
4内の現像水は、このヒータ200によって所定の温度
に加熱されて維持される。
水回収槽24の底部近傍には、ヒータ200が配設され
ている。このヒータ200は、発熱部202が現像水回
収槽24の側壁から現像水回収槽24内に挿入されてい
る。また、現像水回収槽24の側壁の外側に配置された
ヒータ200の基部204には、制御装置72が接続さ
れると共に、発熱部202の発熱状態を監視するための
図示しない安全装置が収容されている。現像水回収槽2
4内の現像水は、このヒータ200によって所定の温度
に加熱されて維持される。
【0040】また、現像水回収槽24内には、ヒータ2
00の発熱部202の周囲の側壁及び底部を覆うように
遮熱板206が配設されており、ヒータ200の発熱部
202からの熱が直接現像水回収槽24の側壁及び底部
を加熱しないようにしている。この遮熱板206はステ
ンレス等の耐熱性及び耐腐蝕性の高い材質を使用してい
る。
00の発熱部202の周囲の側壁及び底部を覆うように
遮熱板206が配設されており、ヒータ200の発熱部
202からの熱が直接現像水回収槽24の側壁及び底部
を加熱しないようにしている。この遮熱板206はステ
ンレス等の耐熱性及び耐腐蝕性の高い材質を使用してい
る。
【0041】この遮熱板206は、例えば、現像水回収
槽24の底部に対応する位置で板材208、210とに
分割可能なものを適用することができる。このとき、一
方の板材208の折り曲げられた現像水回収槽24の底
部に対応する部分209に他方の板材210の対応する
部分211が重なり合うように配置されると共に、板材
208の現像水回収槽24の底部へ向けて屈曲させた脚
部214を形成することができる。また、それぞれの板
材208、210の現像水回収槽24の底部に対応する
部分209、211において、配管66が現像水回収槽
24に開けた開口69に対応する位置に矩形状の貫通孔
216が穿設されており、また、上端部には、現像水回
収槽24と板材208、210との間に隙間を設けるよ
うに屈曲部218を形成している。
槽24の底部に対応する位置で板材208、210とに
分割可能なものを適用することができる。このとき、一
方の板材208の折り曲げられた現像水回収槽24の底
部に対応する部分209に他方の板材210の対応する
部分211が重なり合うように配置されると共に、板材
208の現像水回収槽24の底部へ向けて屈曲させた脚
部214を形成することができる。また、それぞれの板
材208、210の現像水回収槽24の底部に対応する
部分209、211において、配管66が現像水回収槽
24に開けた開口69に対応する位置に矩形状の貫通孔
216が穿設されており、また、上端部には、現像水回
収槽24と板材208、210との間に隙間を設けるよ
うに屈曲部218を形成している。
【0042】遮熱板208を板材208と板材210と
に分割しておくことによって、現像水回収槽24内にヒ
ータ200が配置されていても、発熱部202に干渉す
ることなく取り付けが極めて容易である。また、脚部2
14によって現像槽回収槽24の底部と離間しておくこ
とによって、例えばヒータ200によって遮熱板206
が不要に加熱されても、遮熱板206の熱が直接現像水
回収槽24を加熱してしまうのを防止できる。また、貫
通孔216を設けることによって、遮熱板206と現像
水回収槽24の底部との間に現像水を循環させることが
できると共に、現像水を循環させるときの妨げとなるこ
とがない。
に分割しておくことによって、現像水回収槽24内にヒ
ータ200が配置されていても、発熱部202に干渉す
ることなく取り付けが極めて容易である。また、脚部2
14によって現像槽回収槽24の底部と離間しておくこ
とによって、例えばヒータ200によって遮熱板206
が不要に加熱されても、遮熱板206の熱が直接現像水
回収槽24を加熱してしまうのを防止できる。また、貫
通孔216を設けることによって、遮熱板206と現像
水回収槽24の底部との間に現像水を循環させることが
できると共に、現像水を循環させるときの妨げとなるこ
とがない。
【0043】なお、ヒータ200によって加熱維持され
る装置稼動中の現像水の温度は、従来(約35°C)よ
り高い40°C〜60°Cの間の設定温度(例えば45
°C±2°C)となっている。このように現像水の温度
を高くして水なし平版12を処理することによって、水
なし平版12に形成した画質を極めて向上させることが
できる。
る装置稼動中の現像水の温度は、従来(約35°C)よ
り高い40°C〜60°Cの間の設定温度(例えば45
°C±2°C)となっている。このように現像水の温度
を高くして水なし平版12を処理することによって、水
なし平版12に形成した画質を極めて向上させることが
できる。
【0044】ここで、本実施例では、現像水回収槽24
内の現像水の温度を従来より高い温度に設定しており、
この温度に対して各部の材質を改めている。すなわち、
現像水回収槽24をヒシプレート(三菱樹脂製 商品
名、耐熱温度78°C)等のポリ塩化ビニルを使用して
おり、この他に、ポリプロピレン、変成ポリフェニレン
オキサイド等の耐熱温度が60°C以上で、耐水性に優
れた樹脂や、ステンレス等の金属の適用が可能である。
内の現像水の温度を従来より高い温度に設定しており、
この温度に対して各部の材質を改めている。すなわち、
現像水回収槽24をヒシプレート(三菱樹脂製 商品
名、耐熱温度78°C)等のポリ塩化ビニルを使用して
おり、この他に、ポリプロピレン、変成ポリフェニレン
オキサイド等の耐熱温度が60°C以上で、耐水性に優
れた樹脂や、ステンレス等の金属の適用が可能である。
【0045】また、現像水回収槽24内に配置されたオ
ーバーフロー管76、現像水回収槽24の現像水を循環
させるための配管66、70等を形成するための管路
材、分岐材料、バルブ等には、ヒシパイプ(三菱樹脂製
商品名、耐熱温度78°C)等のポリ塩化ビニル、ポ
リビンホース(プラステク製 商品名、耐熱温度60°
C)等の軟質ポリ塩化ビニル、テトロンホース(東洋化
成製 商品名、耐熱温度65°C、テトロン繊維入軟質
塩化ビニル)等の網入りホース、スプリングホース(東
洋化成製 商品名、ステンレス線入り軟質又は硬質塩化
ビニル)等の針金入りジャバラホースや、これらと同等
の耐熱及び耐水性を有する樹脂加工品や金属製品を使用
している。
ーバーフロー管76、現像水回収槽24の現像水を循環
させるための配管66、70等を形成するための管路
材、分岐材料、バルブ等には、ヒシパイプ(三菱樹脂製
商品名、耐熱温度78°C)等のポリ塩化ビニル、ポ
リビンホース(プラステク製 商品名、耐熱温度60°
C)等の軟質ポリ塩化ビニル、テトロンホース(東洋化
成製 商品名、耐熱温度65°C、テトロン繊維入軟質
塩化ビニル)等の網入りホース、スプリングホース(東
洋化成製 商品名、ステンレス線入り軟質又は硬質塩化
ビニル)等の針金入りジャバラホースや、これらと同等
の耐熱及び耐水性を有する樹脂加工品や金属製品を使用
している。
【0046】図1に示されるように、現像部14の下流
側の染色部16には、逆山形状で底部が染色液を収容す
る染色液回収槽92を備えた染色槽本体90が配置され
ている。図2に示されるように、この染色液回収槽92
内には、一端が染色液の液面上方に突出して開口された
オーバーフロー管94が配設されている。このオーバー
フロー管94の上端開口は、染色液回収槽92内の染色
液の上限レベルとなっており、染色液の液面レベルが上
昇してオーバーフロー管94の上端開口に達すると、オ
ーバーフロー管94内へ流れ込んで、他端が開口された
廃液タンク74内へ排出される。なお、染色液回収槽9
2の底部近傍には、図示しないヒータが配設されてお
り、装置の稼動中は染色液の液温を25°C〜45°C
の間の設定温度(例えば30°C±1°C)に維持する
ようになっている。
側の染色部16には、逆山形状で底部が染色液を収容す
る染色液回収槽92を備えた染色槽本体90が配置され
ている。図2に示されるように、この染色液回収槽92
内には、一端が染色液の液面上方に突出して開口された
オーバーフロー管94が配設されている。このオーバー
フロー管94の上端開口は、染色液回収槽92内の染色
液の上限レベルとなっており、染色液の液面レベルが上
昇してオーバーフロー管94の上端開口に達すると、オ
ーバーフロー管94内へ流れ込んで、他端が開口された
廃液タンク74内へ排出される。なお、染色液回収槽9
2の底部近傍には、図示しないヒータが配設されてお
り、装置の稼動中は染色液の液温を25°C〜45°C
の間の設定温度(例えば30°C±1°C)に維持する
ようになっている。
【0047】図1に示されるように、染色槽本体90の
上部には、上流側に搬送ローラ対96、下流側に搬送ロ
ーラ対98が配設されており、これらの搬送ローラ対9
6、98の間にブラシローラ100が配設されている。
搬送ローラ対96、98及びブラシローラ100は図示
しない側板に回転可能に支持され、駆動手段の駆動力が
伝達されると回転し、水なし平版12を挟持搬送するよ
うになっている。搬送ローラ対96、98の外周部は一
般的なゴム材質で作られており、挟持搬送する水なし平
版12の表面を傷めないようにしている。
上部には、上流側に搬送ローラ対96、下流側に搬送ロ
ーラ対98が配設されており、これらの搬送ローラ対9
6、98の間にブラシローラ100が配設されている。
搬送ローラ対96、98及びブラシローラ100は図示
しない側板に回転可能に支持され、駆動手段の駆動力が
伝達されると回転し、水なし平版12を挟持搬送するよ
うになっている。搬送ローラ対96、98の外周部は一
般的なゴム材質で作られており、挟持搬送する水なし平
版12の表面を傷めないようにしている。
【0048】ブラシローラ100は、前記したブラシロ
ーラ42と同様に金属製のローラ本体の外周面に複数本
のチャンネルブラシを螺旋状に密着巻したものを使用し
ており、ローラ本体がブラシローラ42より小径とさ
れ、接触部が水なし平版12の搬送方向と逆方向となる
よう、すなわち、現像部14のブラシローラ42とは逆
方向(逆転)へ例えば毎分250回転で回転される。
ーラ42と同様に金属製のローラ本体の外周面に複数本
のチャンネルブラシを螺旋状に密着巻したものを使用し
ており、ローラ本体がブラシローラ42より小径とさ
れ、接触部が水なし平版12の搬送方向と逆方向となる
よう、すなわち、現像部14のブラシローラ42とは逆
方向(逆転)へ例えば毎分250回転で回転される。
【0049】ブラシローラ100の下部にはローラ54
が配設され、ローラ54の上流側にはガイド板56が隣
接配置されている。このため、水なし平版12はガイド
板56によって略水平状態でブラシローラ100とロー
ラ54の間を搬送され、ブラシローラ100によって表
面が擦られて現像ブラシローラ42により除去されるべ
きであったにもかかわらず除去し残したシリコーンゴム
層が取り除かれる。このとき、ガイド板56は水なし平
版12のケラレ防止の役目も有している。
が配設され、ローラ54の上流側にはガイド板56が隣
接配置されている。このため、水なし平版12はガイド
板56によって略水平状態でブラシローラ100とロー
ラ54の間を搬送され、ブラシローラ100によって表
面が擦られて現像ブラシローラ42により除去されるべ
きであったにもかかわらず除去し残したシリコーンゴム
層が取り除かれる。このとき、ガイド板56は水なし平
版12のケラレ防止の役目も有している。
【0050】ブラシローラ100の上部は、断面形状が
略箱型のブラシカバー106に覆われており、このブラ
シカバー106内のブラシローラ100の上部上流側に
はスプレーパイプ102が、上部下流側にはスプレーパ
イプ104が配設されている。スプレーパイプ102に
は、ブラシカバー106の内壁へ向けて複数の吐出口が
形成され、ブラシローラ100の上部下流側のスプレー
パイプ104には、搬送ローラ対98へ向けて複数の吐
出口が形成されている。これらのスプレーパイプ10
2、104は後述する染色液供給装置に連通しており、
この染色液供給装置から供給された染色液を、ブラシカ
バー106の内壁及び搬送ローラ対98の上側のローラ
へ向けて噴出するようになっており、これによって、搬
送ローラ対96と98の間で染色液が水なし平版12の
表面に均一に供給されてブラシローラ100により擦り
込まれ、また、搬送ローラ対98の表面に付着した析出
物や「かす」は、スプレーパイプ104から噴出される
染色液によって洗い落とされる。
略箱型のブラシカバー106に覆われており、このブラ
シカバー106内のブラシローラ100の上部上流側に
はスプレーパイプ102が、上部下流側にはスプレーパ
イプ104が配設されている。スプレーパイプ102に
は、ブラシカバー106の内壁へ向けて複数の吐出口が
形成され、ブラシローラ100の上部下流側のスプレー
パイプ104には、搬送ローラ対98へ向けて複数の吐
出口が形成されている。これらのスプレーパイプ10
2、104は後述する染色液供給装置に連通しており、
この染色液供給装置から供給された染色液を、ブラシカ
バー106の内壁及び搬送ローラ対98の上側のローラ
へ向けて噴出するようになっており、これによって、搬
送ローラ対96と98の間で染色液が水なし平版12の
表面に均一に供給されてブラシローラ100により擦り
込まれ、また、搬送ローラ対98の表面に付着した析出
物や「かす」は、スプレーパイプ104から噴出される
染色液によって洗い落とされる。
【0051】なお、ブラシカバー106は、ブラシロー
ラ100の回転及びスプレーパイプ102、104から
の染色液が装置内に飛散するのを防止している。また、
搬送ローラ対96の上側のローラには、ブレード97の
先端部が接触しており、搬送ローラ対96の周面に付着
した析出物、「かす」が上流側へ持ち出されるのを防止
している。
ラ100の回転及びスプレーパイプ102、104から
の染色液が装置内に飛散するのを防止している。また、
搬送ローラ対96の上側のローラには、ブレード97の
先端部が接触しており、搬送ローラ対96の周面に付着
した析出物、「かす」が上流側へ持ち出されるのを防止
している。
【0052】図2に示されるように、スプレーパイプ1
02、104へ染色液を供給する染色液供給装置は、染
色液回収槽92の底部と循環ポンプ108を連通する配
管110、中間部にフィルタ部112を備え循環ポンプ
108と前記スプレーパイプ102、104の間を連通
する配管114によって構成されている。循環ポンプ1
08は制御装置72へ接続されており、制御装置72が
循環ポンプ108を作動させると、染色液回収槽92内
の染色液が配管110へ吸い込まれ、フィルタ部112
を通過して、配管114を介してスプレーパイプ10
2、104へ供給される。
02、104へ染色液を供給する染色液供給装置は、染
色液回収槽92の底部と循環ポンプ108を連通する配
管110、中間部にフィルタ部112を備え循環ポンプ
108と前記スプレーパイプ102、104の間を連通
する配管114によって構成されている。循環ポンプ1
08は制御装置72へ接続されており、制御装置72が
循環ポンプ108を作動させると、染色液回収槽92内
の染色液が配管110へ吸い込まれ、フィルタ部112
を通過して、配管114を介してスプレーパイプ10
2、104へ供給される。
【0053】このとき、フィルタ部112は、内部の図
示しないフィルタを染色液が通過するとき、染色液中の
析出物、「かす」等を濾し取るようになっている。ま
た、染色液回収槽92の底部の配管110の開口には、
金網フィルタ111が設けられており、循環ポンプ10
8の作動によって染色液が吸い込まれるとき、比較的大
きい析出物、「かす」が配管110内へ流れ込まないよ
うにし、フィルタ部112内のフィルタの目詰まりを抑
えるようにしている。
示しないフィルタを染色液が通過するとき、染色液中の
析出物、「かす」等を濾し取るようになっている。ま
た、染色液回収槽92の底部の配管110の開口には、
金網フィルタ111が設けられており、循環ポンプ10
8の作動によって染色液が吸い込まれるとき、比較的大
きい析出物、「かす」が配管110内へ流れ込まないよ
うにし、フィルタ部112内のフィルタの目詰まりを抑
えるようにしている。
【0054】この染色部16では、水なし平版12の処
理に応じて染色原液補充タンク116から染色原液の補
充を行うようになっている。染色原液補充タンク116
内には、中間部に補充ポンプ118が設けられた配管1
20の一端が開口されており、この配管120の他端
は、染色液補充槽122の上方に開口されている。この
染色液補充槽122は、染色液回収槽92内の染色液の
上限レベルより高い位置に配置され、底部に配管124
の一端が開口されている。この配管124は、他端が染
色液回収槽92の底部に開口しており、制御装置72に
よって補充ポンプ118が作動すると、染色液補充タン
ク116内から染色液補充槽122に供給される染色液
が染色液回収槽92内へ流れ込むようになっている。
理に応じて染色原液補充タンク116から染色原液の補
充を行うようになっている。染色原液補充タンク116
内には、中間部に補充ポンプ118が設けられた配管1
20の一端が開口されており、この配管120の他端
は、染色液補充槽122の上方に開口されている。この
染色液補充槽122は、染色液回収槽92内の染色液の
上限レベルより高い位置に配置され、底部に配管124
の一端が開口されている。この配管124は、他端が染
色液回収槽92の底部に開口しており、制御装置72に
よって補充ポンプ118が作動すると、染色液補充タン
ク116内から染色液補充槽122に供給される染色液
が染色液回収槽92内へ流れ込むようになっている。
【0055】この染色液補充槽112には、配管320
の一端が開口しており、この配管320の他端は、染色
水補充タンク310に接続されており、中間部には、制
御装置72に接続された補充ポンプ330が設けられて
いる。このため、染色液補充タンク116内の染色液を
染色液補充槽112内で予め設定した比率(例えば1:
0〜1:9但し1:0は希釈無し)で希釈することがで
きる。
の一端が開口しており、この配管320の他端は、染色
水補充タンク310に接続されており、中間部には、制
御装置72に接続された補充ポンプ330が設けられて
いる。このため、染色液補充タンク116内の染色液を
染色液補充槽112内で予め設定した比率(例えば1:
0〜1:9但し1:0は希釈無し)で希釈することがで
きる。
【0056】現像部14、染色部16には、それぞれ液
面測定槽126、128が設けられている。液面測定槽
126は、底部に開口された配管130によって、現像
水回収槽24の底部と連通されており、液面測定槽12
8は、底部に開口された配管132によって染色液回収
槽92の底部と連通されている。液面測定槽126、1
28の現像水、染色水の液面レベルは、現像水回収槽2
4、染色液回収槽92の液面レベルに応じて変化するよ
うになっている。
面測定槽126、128が設けられている。液面測定槽
126は、底部に開口された配管130によって、現像
水回収槽24の底部と連通されており、液面測定槽12
8は、底部に開口された配管132によって染色液回収
槽92の底部と連通されている。液面測定槽126、1
28の現像水、染色水の液面レベルは、現像水回収槽2
4、染色液回収槽92の液面レベルに応じて変化するよ
うになっている。
【0057】液面測定槽126、128の各々には、電
極式の液面センサ134及びフロート式の液面センサ1
36が設けられており、各々制御装置72へ接続されて
いる。電極式の液面センサ134は、液面測定槽12
6、128内の所定の液面レベルを検出し、これより液
面レベルが下がったときに、現像部14、染色部16
へ、現像水、染色液を所定量補充する。また、フロート
式の液面センサ136は、現像水回収槽24、染色液回
収槽92内の最低液面レベルを検出するようになってお
り、これによって、現像水回収槽24、染色液回収槽9
2内の処理液加熱用ヒータの空焚きを防止している。な
お、液面センサ134、136はいずれが電極式であっ
てもよく、フロート式であってもよく、所定の液面レベ
ルを検出するものであれば他の液面センサの適用も可能
である。
極式の液面センサ134及びフロート式の液面センサ1
36が設けられており、各々制御装置72へ接続されて
いる。電極式の液面センサ134は、液面測定槽12
6、128内の所定の液面レベルを検出し、これより液
面レベルが下がったときに、現像部14、染色部16
へ、現像水、染色液を所定量補充する。また、フロート
式の液面センサ136は、現像水回収槽24、染色液回
収槽92内の最低液面レベルを検出するようになってお
り、これによって、現像水回収槽24、染色液回収槽9
2内の処理液加熱用ヒータの空焚きを防止している。な
お、液面センサ134、136はいずれが電極式であっ
てもよく、フロート式であってもよく、所定の液面レベ
ルを検出するものであれば他の液面センサの適用も可能
である。
【0058】現像部14、染色部16に現像水回収槽2
4、染色液回収槽92と別に液面回収槽126、128
を設けることによって、現像水回収槽24、染色液回収
槽92内の現像水、染色液に泡立ちが生じても、この泡
に影響されることなく正確に液面レベルを検出すること
ができる。
4、染色液回収槽92と別に液面回収槽126、128
を設けることによって、現像水回収槽24、染色液回収
槽92内の現像水、染色液に泡立ちが生じても、この泡
に影響されることなく正確に液面レベルを検出すること
ができる。
【0059】図5に示されるように、現像部14と染色
部16との間の隔壁11Aの挿通口44には、現像部1
4側、染色部16側にそれぞれ樋部220が配設されて
いる。この樋部220は、断面形状が略コ字状の溝部材
222を挿通口44の搬送幅方向の両側から中央部に亘
って、溝部材222の溝口を挿通口44と反対側である
上方へ向けて取り付けている。これによって、ケーシン
グ11の内面に飛散した現像水、染色液及び結露して生
じた水滴等が、隔壁11Aをつたって流下したときに、
これらを水なし平版12の搬送幅方向の外方からそれぞ
れ現像水回収槽24内、染色液回収槽92内へ流し落と
すようにしている。ここで、溝部材222の水なし平版
12の搬送幅方向先端部のうちどちらか一方を閉止し
て、現像水、染色液等が溝部材222の他方側から流れ
出るようにしてもよい。また、図5に示されるような溝
部材222の搬送幅方向の一方を高位置に他方を低位置
にして傾斜させるか、前記した溝部材222の搬送幅方
向先端部のうち何方か一方を閉止した構造においても閉
止した側を高位置に他方を低位置にして、現像水、染色
液及び結露して生じた水滴等が溝部材222内をより容
易に流れるようにしてもよい。なお、図1に示すよう
に、この樋部220は、染色部16からの排出口48に
も設けられている。
部16との間の隔壁11Aの挿通口44には、現像部1
4側、染色部16側にそれぞれ樋部220が配設されて
いる。この樋部220は、断面形状が略コ字状の溝部材
222を挿通口44の搬送幅方向の両側から中央部に亘
って、溝部材222の溝口を挿通口44と反対側である
上方へ向けて取り付けている。これによって、ケーシン
グ11の内面に飛散した現像水、染色液及び結露して生
じた水滴等が、隔壁11Aをつたって流下したときに、
これらを水なし平版12の搬送幅方向の外方からそれぞ
れ現像水回収槽24内、染色液回収槽92内へ流し落と
すようにしている。ここで、溝部材222の水なし平版
12の搬送幅方向先端部のうちどちらか一方を閉止し
て、現像水、染色液等が溝部材222の他方側から流れ
出るようにしてもよい。また、図5に示されるような溝
部材222の搬送幅方向の一方を高位置に他方を低位置
にして傾斜させるか、前記した溝部材222の搬送幅方
向先端部のうち何方か一方を閉止した構造においても閉
止した側を高位置に他方を低位置にして、現像水、染色
液及び結露して生じた水滴等が溝部材222内をより容
易に流れるようにしてもよい。なお、図1に示すよう
に、この樋部220は、染色部16からの排出口48に
も設けられている。
【0060】図1に示されるように、染色部16の下流
側には、水洗部18及び乾燥部20がケーシング176
によって囲われて配設されている。このケーシング17
6には、染色部16からの排出口48に対応してスリッ
ト状の挿入口175、及び乾燥部20からの水なし平版
12の排出口179が形成されている。
側には、水洗部18及び乾燥部20がケーシング176
によって囲われて配設されている。このケーシング17
6には、染色部16からの排出口48に対応してスリッ
ト状の挿入口175、及び乾燥部20からの水なし平版
12の排出口179が形成されている。
【0061】水洗部18には、逆山形形状で底部が水洗
水を収容する水洗水回収槽140が設けられた水洗槽本
体138が配設されている。水洗水回収槽140の底部
近傍には、図示しないヒータが配設されており、水洗水
を所定の温度(10°Cから30°C内の設定温度、例
えば20°C)に加熱可能となっている。
水を収容する水洗水回収槽140が設けられた水洗槽本
体138が配設されている。水洗水回収槽140の底部
近傍には、図示しないヒータが配設されており、水洗水
を所定の温度(10°Cから30°C内の設定温度、例
えば20°C)に加熱可能となっている。
【0062】この水洗槽本体138の上部には、水なし
平版12の搬送方向上流部に搬送ローラ対142が配設
され、下流部に搬送ローラ対144、146が配設され
ている。これらの搬送ローラ対142、144、146
は各々図示しない側板に回転可能に支持され、駆動源の
駆動力が伝達されることによって回転し、水なし平版1
2を挟持搬送するようになっている。
平版12の搬送方向上流部に搬送ローラ対142が配設
され、下流部に搬送ローラ対144、146が配設され
ている。これらの搬送ローラ対142、144、146
は各々図示しない側板に回転可能に支持され、駆動源の
駆動力が伝達されることによって回転し、水なし平版1
2を挟持搬送するようになっている。
【0063】搬送ローラ対142と搬送ローラ対144
の間には、串ローラ148が配設されている。串ローラ
148は中空パイプの外周部に円板状の多数のローラを
回転可能に取り付けたものである。この中空パイプは、
上方側に多数の吐出口が形成されたスプレーパイプ15
0を構成している。また、串ローラ148の上方には、
スプレーパイプ152が配設されている。スプレーパイ
プ152には、搬送ローラ対142の上下のローラの
間、搬送ローラ対144の上下のローラの間へ向けて吐
出口(図示省略)が形成されている。
の間には、串ローラ148が配設されている。串ローラ
148は中空パイプの外周部に円板状の多数のローラを
回転可能に取り付けたものである。この中空パイプは、
上方側に多数の吐出口が形成されたスプレーパイプ15
0を構成している。また、串ローラ148の上方には、
スプレーパイプ152が配設されている。スプレーパイ
プ152には、搬送ローラ対142の上下のローラの
間、搬送ローラ対144の上下のローラの間へ向けて吐
出口(図示省略)が形成されている。
【0064】スプレーパイプ150、152は、水洗水
回収槽140から供給される水洗水を噴出するようにな
っており、これによって、搬送ローラ対144、146
の間を搬送される水なし平版12の表面及び裏面が洗浄
される。なお、串ローラ148は、搬送ローラ対142
から送り出された水なし平版12の下面側を支持して次
の搬送ローラ対144の間へ案内するようになってお
り、搬送ローラ対142、144の間は水洗水の飛散防
止のためにカバー147で覆っている。
回収槽140から供給される水洗水を噴出するようにな
っており、これによって、搬送ローラ対144、146
の間を搬送される水なし平版12の表面及び裏面が洗浄
される。なお、串ローラ148は、搬送ローラ対142
から送り出された水なし平版12の下面側を支持して次
の搬送ローラ対144の間へ案内するようになってお
り、搬送ローラ対142、144の間は水洗水の飛散防
止のためにカバー147で覆っている。
【0065】図4に示されるように、スプレーパイプ1
50、152には、中間部に循環ポンプ154が配設さ
れた配管156の一端が連結されており。この配管15
6の他端は、水洗水回収槽140の底部に開口されてお
り、この開口には金網フィルタ157が配設されてい
る。制御装置72によって循環ポンプ154が作動する
と、スプレーパイプ150、152へ水洗水回収槽14
0から水洗水が供給される。
50、152には、中間部に循環ポンプ154が配設さ
れた配管156の一端が連結されており。この配管15
6の他端は、水洗水回収槽140の底部に開口されてお
り、この開口には金網フィルタ157が配設されてい
る。制御装置72によって循環ポンプ154が作動する
と、スプレーパイプ150、152へ水洗水回収槽14
0から水洗水が供給される。
【0066】水洗水回収槽140内には、水洗水の液面
の上方にオーバーフロー管160の一端が開口されてお
り、水洗水回収槽140内の水洗水の液面レベルが上昇
してオーバーフロー管160の上端開口に達すると、オ
ーバーフロー管160から後述する排水集合管230へ
接続されている。また、水洗水回収槽140内には、電
極式の液面センサ134及びフロート式の液面センサ1
36が配設されており、液面センサ134によって、水
洗水回収槽140内の水洗水の液面レベルが下降したこ
とを検出すると、水道水を供給するようになっている。
なお、液面センサ136は、水洗水回収槽140内の水
洗水の下限レベルを検出し、ヒータの空焚きを防止する
ようになっている。
の上方にオーバーフロー管160の一端が開口されてお
り、水洗水回収槽140内の水洗水の液面レベルが上昇
してオーバーフロー管160の上端開口に達すると、オ
ーバーフロー管160から後述する排水集合管230へ
接続されている。また、水洗水回収槽140内には、電
極式の液面センサ134及びフロート式の液面センサ1
36が配設されており、液面センサ134によって、水
洗水回収槽140内の水洗水の液面レベルが下降したこ
とを検出すると、水道水を供給するようになっている。
なお、液面センサ136は、水洗水回収槽140内の水
洗水の下限レベルを検出し、ヒータの空焚きを防止する
ようになっている。
【0067】水洗槽本体138の上部には、水洗水回収
槽140内へ向けて配管162の一端が開口されてい
る。この配管162は中間部に調整弁付流量計164が
配設されており、他端が前記配管78へソレノイドバル
ブ82と調整弁付流用計84の間に連結されている。し
たがって、ソレノイドバルブ82が開かれると、水道水
が水洗水回収槽140内へ供給される。このとき調整弁
付流量計164によって供給量が調整されるようになっ
ている。なお、水洗水の供給量は、0.2〜20(l/mi
n )、好ましくは0.3〜10(l/min )とすることが
できる。本実施例では、現像水の供給量より多くなるよ
うに設定している。
槽140内へ向けて配管162の一端が開口されてい
る。この配管162は中間部に調整弁付流量計164が
配設されており、他端が前記配管78へソレノイドバル
ブ82と調整弁付流用計84の間に連結されている。し
たがって、ソレノイドバルブ82が開かれると、水道水
が水洗水回収槽140内へ供給される。このとき調整弁
付流量計164によって供給量が調整されるようになっ
ている。なお、水洗水の供給量は、0.2〜20(l/mi
n )、好ましくは0.3〜10(l/min )とすることが
できる。本実施例では、現像水の供給量より多くなるよ
うに設定している。
【0068】水洗槽本体138に水洗水を供給すること
によって、水洗槽本体138で余剰となった水洗水は、
前記した如くオーバーフロー管160を介して排水集合
管230へ流し込まれる。図6に示されるように排水集
合管230は、一端がフランジ232によって閉塞さ
れ、他端が図示しない排水タンク又は排水用配管に接続
されるようになっている。また、この排水集合管230
は、軸線がフランジ232側が僅かに上方となるように
して水平方向に対して角度θだけ傾斜されて図示しない
水なし平版現像装置10のフレームに取り付けられてい
る。なお、本実施例では一例として角度θを約5°に設
定している。
によって、水洗槽本体138で余剰となった水洗水は、
前記した如くオーバーフロー管160を介して排水集合
管230へ流し込まれる。図6に示されるように排水集
合管230は、一端がフランジ232によって閉塞さ
れ、他端が図示しない排水タンク又は排水用配管に接続
されるようになっている。また、この排水集合管230
は、軸線がフランジ232側が僅かに上方となるように
して水平方向に対して角度θだけ傾斜されて図示しない
水なし平版現像装置10のフレームに取り付けられてい
る。なお、本実施例では一例として角度θを約5°に設
定している。
【0069】この排水集合管230には、前記した水洗
水回収槽140のオーバーフロー管160、現像水回収
槽24のオーバーフロー管76の他に、現像水回収槽2
4の底部に連結された配管66からバルブ234を介し
て分岐された排水配管236及び水洗水回収槽140の
底部に連結された配管156からバルブ238を介して
分岐された排水配管240が接続されている(いずれも
図2参照)。これらの接続順序は、フランジ232側か
ら順に排水配管240、排水配管238、オーバーフロ
ー管160、オーバーフロー管76となっており、現像
水回収槽24からの配管より水洗水回収槽140からの
配管が上方側となるように連結されている。これによっ
て、現像水回収槽24から水なし平版12の表面から除
去したシリコーンゴム層等の「かす」を含んだ水が排出
されても、この「かす」を水洗水回収槽140からの排
水によって流し、排水集合管230の内部に「かす」が
溜まらないようにしている。
水回収槽140のオーバーフロー管160、現像水回収
槽24のオーバーフロー管76の他に、現像水回収槽2
4の底部に連結された配管66からバルブ234を介し
て分岐された排水配管236及び水洗水回収槽140の
底部に連結された配管156からバルブ238を介して
分岐された排水配管240が接続されている(いずれも
図2参照)。これらの接続順序は、フランジ232側か
ら順に排水配管240、排水配管238、オーバーフロ
ー管160、オーバーフロー管76となっており、現像
水回収槽24からの配管より水洗水回収槽140からの
配管が上方側となるように連結されている。これによっ
て、現像水回収槽24から水なし平版12の表面から除
去したシリコーンゴム層等の「かす」を含んだ水が排出
されても、この「かす」を水洗水回収槽140からの排
水によって流し、排水集合管230の内部に「かす」が
溜まらないようにしている。
【0070】図1に示されるように、乾燥部20には、
花形ローラ(花形の断面を持つローラ)166、吹出パ
イプ168、花形ローラ対170、吹出パイプ168及
び搬送ローラ対172が、水なし平版12の搬送方向に
沿って順に配設されている。花形ローラ166、花形ロ
ーラ対170及び搬送ローラ対172は、図示しない側
板に回転可能に支持され、駆動手段の駆動力によって回
転するようになっており、これによって、水なし平版1
2を搬送するようになっている。また、吹出パイプ16
8は、搬送される水なし平版12の搬送路の上面及び下
面に対向して取り外し可能に配置され、乾燥風発生部1
74から図示しないダクトを介して供給される乾燥風を
水なし平版12へ吹き付けるようになっている。したが
って、水なし平版12は、乾燥部20を通過するとき乾
燥風によって加熱乾燥された後、搬送ローラ対172に
よって機外へ排出される。
花形ローラ(花形の断面を持つローラ)166、吹出パ
イプ168、花形ローラ対170、吹出パイプ168及
び搬送ローラ対172が、水なし平版12の搬送方向に
沿って順に配設されている。花形ローラ166、花形ロ
ーラ対170及び搬送ローラ対172は、図示しない側
板に回転可能に支持され、駆動手段の駆動力によって回
転するようになっており、これによって、水なし平版1
2を搬送するようになっている。また、吹出パイプ16
8は、搬送される水なし平版12の搬送路の上面及び下
面に対向して取り外し可能に配置され、乾燥風発生部1
74から図示しないダクトを介して供給される乾燥風を
水なし平版12へ吹き付けるようになっている。したが
って、水なし平版12は、乾燥部20を通過するとき乾
燥風によって加熱乾燥された後、搬送ローラ対172に
よって機外へ排出される。
【0071】乾燥風発生部174では、図示しないファ
ンとヒータによって所定温度に加熱した乾燥風を発生す
る。この温度範囲は、50°C〜70°Cの間で設定可
能となっている(例えば60°C±2°C)。また、花
形ローラ166及び花形ローラ対170は、回転軸に花
形の断面をもつローラを複数個、間をあけて配置したも
のが適用でき、搬送ローラ対172としては、水なし平
版12の表面の水分を拭き取るためにモルトンローラの
適用が可能である。なお、水洗槽本体138の下流部に
配置した搬送ローラ対146をモルトンローラを使用し
ており、水なし平版12を乾燥部20へ送り込む前に表
面の水分を拭い取って乾燥効率を上げている。
ンとヒータによって所定温度に加熱した乾燥風を発生す
る。この温度範囲は、50°C〜70°Cの間で設定可
能となっている(例えば60°C±2°C)。また、花
形ローラ166及び花形ローラ対170は、回転軸に花
形の断面をもつローラを複数個、間をあけて配置したも
のが適用でき、搬送ローラ対172としては、水なし平
版12の表面の水分を拭き取るためにモルトンローラの
適用が可能である。なお、水洗槽本体138の下流部に
配置した搬送ローラ対146をモルトンローラを使用し
ており、水なし平版12を乾燥部20へ送り込む前に表
面の水分を拭い取って乾燥効率を上げている。
【0072】なお、制御装置72は、アルミ検出器88
によって水なし平版12の挿入を検出する毎に予め設定
した水なし平版現像装置10での水なし平版12の処理
時間だけ循環ポンプ64、108、154及びローラ、
ブラシローラの駆動手段186を作動させて水なし平版
12の処理を行うようにし、また、装置の立ち上げ時及
び装置稼動中の所定時間毎に、循環ポンプ64、10
8、154を作動させると共に各ローラ、ブラシローラ
を駆動させて、各ローラ、ブラシローラの洗浄を行うよ
うにしている。
によって水なし平版12の挿入を検出する毎に予め設定
した水なし平版現像装置10での水なし平版12の処理
時間だけ循環ポンプ64、108、154及びローラ、
ブラシローラの駆動手段186を作動させて水なし平版
12の処理を行うようにし、また、装置の立ち上げ時及
び装置稼動中の所定時間毎に、循環ポンプ64、10
8、154を作動させると共に各ローラ、ブラシローラ
を駆動させて、各ローラ、ブラシローラの洗浄を行うよ
うにしている。
【0073】また、液面センサ134によって、現像水
回収槽24内の現像水、染色液回収槽92内の染色液及
び水洗水回収槽138内の水洗水が所定の液面レベルを
下回ったことを検出するごとに、所定量の水、染色液及
び水洗水の補充を行うようにしている。これらの補充タ
イミングとしては、現像、染色、水洗の各槽とも、立ち
上げ時に液面レベルを測定して、補充を行った後にポン
プ、ローラ、ヒータを作動させるのが好ましい。また、
各槽とも一定時間(例えば2時間)毎に補充を行う液レ
ベル補充を行うことで、液面レベルを維持させることが
できる。
回収槽24内の現像水、染色液回収槽92内の染色液及
び水洗水回収槽138内の水洗水が所定の液面レベルを
下回ったことを検出するごとに、所定量の水、染色液及
び水洗水の補充を行うようにしている。これらの補充タ
イミングとしては、現像、染色、水洗の各槽とも、立ち
上げ時に液面レベルを測定して、補充を行った後にポン
プ、ローラ、ヒータを作動させるのが好ましい。また、
各槽とも一定時間(例えば2時間)毎に補充を行う液レ
ベル補充を行うことで、液面レベルを維持させることが
できる。
【0074】次に本実施例の作用を説明する。図示しな
い画像焼付装置で画像が焼付けられた水なし平版12
は、その表面の保護フィルムを剥離したのち、水なし平
版現像装置10へ挿入する。
い画像焼付装置で画像が焼付けられた水なし平版12
は、その表面の保護フィルムを剥離したのち、水なし平
版現像装置10へ挿入する。
【0075】水なし平版現像装置10に挿入された水な
し平版12は、現像部14内を搬送されながら、スプレ
ーパイプ38、40から噴出された現像水に浸されるこ
とによって未露光部分の感光層が膨潤し表面のシリコー
ンゴム層が剥がれ易くなる。ブラシローラ42は、この
水なし平版12の表面を擦り、剥がれ易くなっているシ
リコーンゴム層を水なし平版12の表面から除去して、
染色部16へ送り込む。染色部16では、ブラシローラ
100によって水なし平版12の表面をさらに擦り、膨
潤した感光層部分のシリコーンゴム層を水なし平版12
の表面から完全に除去すると共に、スプレーパイプ10
2、104から噴出する染色液を水なし平版12の表面
へ均一に供給する。
し平版12は、現像部14内を搬送されながら、スプレ
ーパイプ38、40から噴出された現像水に浸されるこ
とによって未露光部分の感光層が膨潤し表面のシリコー
ンゴム層が剥がれ易くなる。ブラシローラ42は、この
水なし平版12の表面を擦り、剥がれ易くなっているシ
リコーンゴム層を水なし平版12の表面から除去して、
染色部16へ送り込む。染色部16では、ブラシローラ
100によって水なし平版12の表面をさらに擦り、膨
潤した感光層部分のシリコーンゴム層を水なし平版12
の表面から完全に除去すると共に、スプレーパイプ10
2、104から噴出する染色液を水なし平版12の表面
へ均一に供給する。
【0076】これによって、水なし平版12の表面に
は、露光部分(非画像部分)に相当するシリコーンゴム
層が残りポジ画像が形成され、このポジ画像が染色液に
よって明確となっている。
は、露光部分(非画像部分)に相当するシリコーンゴム
層が残りポジ画像が形成され、このポジ画像が染色液に
よって明確となっている。
【0077】染色部16から次の水洗部18へ送り込ま
れた水なし平版12は、スプレーパイプ150、152
から噴出される水洗水によって表裏面が洗浄され、余分
な染色液及びかす等が水洗水で洗い落とされる。水洗部
18を通過した水なし平版12は、乾燥部20で吹出パ
イプ168から吹き出される乾燥風によって表裏面の水
分が除去されて、水なし平版現像装置10から排出され
る。
れた水なし平版12は、スプレーパイプ150、152
から噴出される水洗水によって表裏面が洗浄され、余分
な染色液及びかす等が水洗水で洗い落とされる。水洗部
18を通過した水なし平版12は、乾燥部20で吹出パ
イプ168から吹き出される乾燥風によって表裏面の水
分が除去されて、水なし平版現像装置10から排出され
る。
【0078】この水なし平版現像装置10では、装置の
稼動立ち上げ時に現像部14の現像水、染色部16の染
色液及び水洗部18の水洗水を所定の温度に加熱すると
共に、乾燥部20では、乾燥風発生手段によって吹出パ
イプ168から所定の温度の乾燥風を吹き出し可能とす
る。
稼動立ち上げ時に現像部14の現像水、染色部16の染
色液及び水洗部18の水洗水を所定の温度に加熱すると
共に、乾燥部20では、乾燥風発生手段によって吹出パ
イプ168から所定の温度の乾燥風を吹き出し可能とす
る。
【0079】ここで現像部14の現像水回収槽24に貯
留された現像水は、ヒータ200によって40°C〜6
0°Cの間の設定温度(本実施例では45°C±2°
C)に加熱されており、水なし平版12の表面にこの温
度の現像水を供給して現像処理を行うことによって極め
て画像の品質を向上させることができる。
留された現像水は、ヒータ200によって40°C〜6
0°Cの間の設定温度(本実施例では45°C±2°
C)に加熱されており、水なし平版12の表面にこの温
度の現像水を供給して現像処理を行うことによって極め
て画像の品質を向上させることができる。
【0080】この現像水回収槽24では、現像水の温度
を従来(約35°C)より高い温度に設定しているた
め、ヒータ200の発熱容量を大きくしており、これに
伴って、現像水回収槽24及びこの現像水が流れる管路
等に熱対策を施している。
を従来(約35°C)より高い温度に設定しているた
め、ヒータ200の発熱容量を大きくしており、これに
伴って、現像水回収槽24及びこの現像水が流れる管路
等に熱対策を施している。
【0081】この熱対策としては、現像水回収槽24を
耐熱温度が60°C以上であるヒシプレート等の樹脂や
ステンレス等の金属といった耐熱、耐水性に優れた部材
を使用している。また、この高い温度の現像水が流れる
配管66、70オーバーフロー管76を構成する樹脂パ
イプ、網入りホース、針金入りジャバラホース、バルブ
等に耐熱温度が60°C以上の材質のものを使用してい
る。これによって、高い温度の現像水と接触しても、現
像水回収槽24、配管66、70及びオーバーフロー管
76が、熱によって変形、軟化、破裂等を生じないよう
にしている。
耐熱温度が60°C以上であるヒシプレート等の樹脂や
ステンレス等の金属といった耐熱、耐水性に優れた部材
を使用している。また、この高い温度の現像水が流れる
配管66、70オーバーフロー管76を構成する樹脂パ
イプ、網入りホース、針金入りジャバラホース、バルブ
等に耐熱温度が60°C以上の材質のものを使用してい
る。これによって、高い温度の現像水と接触しても、現
像水回収槽24、配管66、70及びオーバーフロー管
76が、熱によって変形、軟化、破裂等を生じないよう
にしている。
【0082】これによって、循環ポンプ64が作動した
ときに、吸引側のホースが軟化してして循環ポンプ64
による負圧によってつぶれて所定の量の現像水を循環さ
せることができなかったり、循環ポンプ64に過大な負
荷がかかってしまうのを防止することができる。
ときに、吸引側のホースが軟化してして循環ポンプ64
による負圧によってつぶれて所定の量の現像水を循環さ
せることができなかったり、循環ポンプ64に過大な負
荷がかかってしまうのを防止することができる。
【0083】また、現像水回収槽24内には、遮熱板2
06を配置しているため、ヒータ200の発熱部202
によって直接槽壁が加熱されるのを防止している。これ
は、例えば、現像水回収槽24内の現像水が不足した状
態でヒータ200が作動した場合、このヒータ200の
熱によって槽壁が熱変形したり軟化してしまうことがあ
るが、遮熱板206を設けることによって、この発熱部
202からの過剰な熱が直接槽壁を加熱するのを防止し
て、現像水回収槽24を保護するのに効果がある。
06を配置しているため、ヒータ200の発熱部202
によって直接槽壁が加熱されるのを防止している。これ
は、例えば、現像水回収槽24内の現像水が不足した状
態でヒータ200が作動した場合、このヒータ200の
熱によって槽壁が熱変形したり軟化してしまうことがあ
るが、遮熱板206を設けることによって、この発熱部
202からの過剰な熱が直接槽壁を加熱するのを防止し
て、現像水回収槽24を保護するのに効果がある。
【0084】現像水が高い温度に加熱されることによっ
て、現像部14内には多量の水蒸気が発生する。この水
蒸気は、ケーシング11の内面に付着して結露する。ま
た、ケーシング11の内面には、ブラシローラ42の回
転等によって飛散した現像水が付着する。この現像水に
は、水なし平版12の表面から除去したシリコーンゴム
層等の「かす」を含んでいることが多い。このようにし
てケーシング11に付着した水滴や現像水等は、隔壁1
1Aをつたって流下する。このとき、水なし平版12が
通過する挿通口44の周囲に樋部220を設けているた
め、隔壁11Aを流下した水滴や現像水は、この樋部2
20の溝内に流れ込んで、水なし平版12の搬送幅方向
の両外から現像水回収槽24内に流下する、このため、
現像処理して、染色部16へ送られる水なし平版12の
表面に、不要に水滴が付着したり、現像水に含まれた
「かす」が付着することがない。
て、現像部14内には多量の水蒸気が発生する。この水
蒸気は、ケーシング11の内面に付着して結露する。ま
た、ケーシング11の内面には、ブラシローラ42の回
転等によって飛散した現像水が付着する。この現像水に
は、水なし平版12の表面から除去したシリコーンゴム
層等の「かす」を含んでいることが多い。このようにし
てケーシング11に付着した水滴や現像水等は、隔壁1
1Aをつたって流下する。このとき、水なし平版12が
通過する挿通口44の周囲に樋部220を設けているた
め、隔壁11Aを流下した水滴や現像水は、この樋部2
20の溝内に流れ込んで、水なし平版12の搬送幅方向
の両外から現像水回収槽24内に流下する、このため、
現像処理して、染色部16へ送られる水なし平版12の
表面に、不要に水滴が付着したり、現像水に含まれた
「かす」が付着することがない。
【0085】この樋部220は、溝部材222が水なし
平版12の搬送方向に沿って隔壁11Aから突設した状
態となっているため、例えばブラシローラ100の回転
によって飛散した染色液が、直接挿通口44から現像部
14へ入り込んでしまうのを抑えることができる。
平版12の搬送方向に沿って隔壁11Aから突設した状
態となっているため、例えばブラシローラ100の回転
によって飛散した染色液が、直接挿通口44から現像部
14へ入り込んでしまうのを抑えることができる。
【0086】また、染色部16では、蒸発した染色液中
の水分が結露して生じた水滴や、ブラシローラ100の
回転によって飛散した染色液が、隔壁11Aに沿って流
下するが、この染色液等も隔壁11Aの染色部16側に
配置した樋部220に回収される。この染色部16の排
出口48にも樋部220を設けており、この樋部220
によって、染色処理が終了して水洗部18へ送られる水
なし平版12の表面に不要に染色液が付着してしまうの
を防止することができる。
の水分が結露して生じた水滴や、ブラシローラ100の
回転によって飛散した染色液が、隔壁11Aに沿って流
下するが、この染色液等も隔壁11Aの染色部16側に
配置した樋部220に回収される。この染色部16の排
出口48にも樋部220を設けており、この樋部220
によって、染色処理が終了して水洗部18へ送られる水
なし平版12の表面に不要に染色液が付着してしまうの
を防止することができる。
【0087】さらに、ケーシング11には、スリット状
に挿入口46、連通口44、排出口48を形成してお
り、現像部14、染色部16内の空気や飛散した処理水
が流出するのを防止している。これによって、例えば、
装置内に結露が生じて内部の機器が腐蝕されたり、染色
液が水洗水に混入してしまうなどの問題を防止すること
ができる。
に挿入口46、連通口44、排出口48を形成してお
り、現像部14、染色部16内の空気や飛散した処理水
が流出するのを防止している。これによって、例えば、
装置内に結露が生じて内部の機器が腐蝕されたり、染色
液が水洗水に混入してしまうなどの問題を防止すること
ができる。
【0088】また、現像部14に配置したオーバーフロ
ー管76は、先端部を薄肉として上方へ向けて開口して
いる。これによって、余剰となった現像液を排出すると
き、オーバーフロー管76の周囲から均一に最表層の現
像水と共に「かす」を流し込むことができる。従来、こ
の先端部の開口は現像水の水面付近で略水平方向へ向け
られており、このため、余剰となった現像水を排出する
ときには、開口の外周部の一部からしか現像水が流れこ
まず、実質的な開口面積が狭く「かす」を効率的に排出
することができなかったが、これによって「かす」を確
実にオーバーフロー管76を流し込んで回収することが
できる。
ー管76は、先端部を薄肉として上方へ向けて開口して
いる。これによって、余剰となった現像液を排出すると
き、オーバーフロー管76の周囲から均一に最表層の現
像水と共に「かす」を流し込むことができる。従来、こ
の先端部の開口は現像水の水面付近で略水平方向へ向け
られており、このため、余剰となった現像水を排出する
ときには、開口の外周部の一部からしか現像水が流れこ
まず、実質的な開口面積が狭く「かす」を効率的に排出
することができなかったが、これによって「かす」を確
実にオーバーフロー管76を流し込んで回収することが
できる。
【0089】このオーバーフロー管76は、排水集合管
230に接続されている。この排水集合管230は、排
出側が低くなるように傾斜されており、このオーバーフ
ロー管76の接続部が最も低い位置に取り付けられ、こ
の上方位置に水洗水回収槽140から余剰となった水洗
水をオーバーフローするためのオーバーフロー管160
が接続されている。このため、排水集合管230内で
は、現像水回収槽24から「かす」を含んで排出された
現像水を水洗水によって流すことができ、排水集合管2
30内壁に「かす」が付着するのを防止することができ
る。
230に接続されている。この排水集合管230は、排
出側が低くなるように傾斜されており、このオーバーフ
ロー管76の接続部が最も低い位置に取り付けられ、こ
の上方位置に水洗水回収槽140から余剰となった水洗
水をオーバーフローするためのオーバーフロー管160
が接続されている。このため、排水集合管230内で
は、現像水回収槽24から「かす」を含んで排出された
現像水を水洗水によって流すことができ、排水集合管2
30内壁に「かす」が付着するのを防止することができ
る。
【0090】なお、この集合排水管230には、現像水
回収槽24から現像水を排出するための排水配管236
の接続位置の上方側に水洗水回収槽140から水洗水を
排出する排水配管240を接続しているため、現像水回
収槽24から排出される「かす」を含んだ現像水を、水
洗水回収槽140から排出する水によって流しながら排
出することができ、排水集合管230に「かす」が溜ま
り、管内を汚したり、管路を狭めて排水効率を低下させ
るのを防止でき、メンテナンス性を極めて向上させるこ
とができる。
回収槽24から現像水を排出するための排水配管236
の接続位置の上方側に水洗水回収槽140から水洗水を
排出する排水配管240を接続しているため、現像水回
収槽24から排出される「かす」を含んだ現像水を、水
洗水回収槽140から排出する水によって流しながら排
出することができ、排水集合管230に「かす」が溜ま
り、管内を汚したり、管路を狭めて排水効率を低下させ
るのを防止でき、メンテナンス性を極めて向上させるこ
とができる。
【0091】また、現像水回収槽24内のオーバーフロ
ー管76の上部には、笠部190を設けているため、オ
ーバーフロー管76の上方を水なし平版12が搬送され
るときに、水なし平版12の表面等から流下する現像水
等が直接入り込むのを防止している。なお、オーバーフ
ロー管76へ現像水が直接入り込むのを防止するのは、
他の方法であってもよい。例えば、現像水回収槽24に
オーバーフロー管76の開口の上方を覆うように板等を
掛け渡してもよい。また、染色部16のオーバーフロー
管94、水洗部18のオーバーフロー管160に、現像
部14の如きオーバーフロー管76を適用してもよい。
ー管76の上部には、笠部190を設けているため、オ
ーバーフロー管76の上方を水なし平版12が搬送され
るときに、水なし平版12の表面等から流下する現像水
等が直接入り込むのを防止している。なお、オーバーフ
ロー管76へ現像水が直接入り込むのを防止するのは、
他の方法であってもよい。例えば、現像水回収槽24に
オーバーフロー管76の開口の上方を覆うように板等を
掛け渡してもよい。また、染色部16のオーバーフロー
管94、水洗部18のオーバーフロー管160に、現像
部14の如きオーバーフロー管76を適用してもよい。
【0092】なお、本実施例では、現像部14、染色部
16への水なし平版12の通路である挿入口46、連通
口44、排出口48に溝部材222によって樋部220
を形成したが、流下する処理液を回収する構造は、これ
に限定するものではない。例えば、溝部材をそれぞれの
開口の上方に水なし平版12の搬送方向に沿って略直線
状に配置したものでもよい。このとき、溝部材222の
両端部は、水なし平版12の搬送幅方向の端部より外方
へ突出させて、溝部材222から流下する処理液が水な
し平版12にかからないようにすればよい。
16への水なし平版12の通路である挿入口46、連通
口44、排出口48に溝部材222によって樋部220
を形成したが、流下する処理液を回収する構造は、これ
に限定するものではない。例えば、溝部材をそれぞれの
開口の上方に水なし平版12の搬送方向に沿って略直線
状に配置したものでもよい。このとき、溝部材222の
両端部は、水なし平版12の搬送幅方向の端部より外方
へ突出させて、溝部材222から流下する処理液が水な
し平版12にかからないようにすればよい。
【0093】また、本実施例では、高い温度の現像水と
接触する現像水回収槽24、配管66、70及びオーバ
ーフロー管76を耐熱温度の高い材質(60°C以上)
としており、これによって、水なし平版12の画像品質
を良好に仕上げることができる水なし平版現像装置を得
ることができる。なお、耐熱温度の高い材質は、現像部
14の他の部材に適用してもよく、また、染色部16、
水洗部18等の他の処理部に適用してもよいことは勿論
である。
接触する現像水回収槽24、配管66、70及びオーバ
ーフロー管76を耐熱温度の高い材質(60°C以上)
としており、これによって、水なし平版12の画像品質
を良好に仕上げることができる水なし平版現像装置を得
ることができる。なお、耐熱温度の高い材質は、現像部
14の他の部材に適用してもよく、また、染色部16、
水洗部18等の他の処理部に適用してもよいことは勿論
である。
【0094】なお、本実施例の水なし平版現像装置10
は、現像部14、染色部16、水洗部18及び乾燥部2
0を備えているが、現像部14と染色部16によって構
成され、水洗部18、乾燥部20等を別体にしたもので
あってもよく、また、染色部16から排出した水なし平
版12を自然乾燥によって乾燥するようにしたものであ
ってもよい。
は、現像部14、染色部16、水洗部18及び乾燥部2
0を備えているが、現像部14と染色部16によって構
成され、水洗部18、乾燥部20等を別体にしたもので
あってもよく、また、染色部16から排出した水なし平
版12を自然乾燥によって乾燥するようにしたものであ
ってもよい。
【0095】また、本実施例では、水なし平版12をポ
ジ型として説明したが、これはネガ型であっても勿論良
く、本発明によって処理可能な平版印刷版は、水なし平
版に限らず、その他の種類のPS版等の他の平版印刷版
であってもよく、また、本発明は、X線フィルム、グラ
フィックアーツ用フィルム等の他の感光材料にも適用が
可能である。
ジ型として説明したが、これはネガ型であっても勿論良
く、本発明によって処理可能な平版印刷版は、水なし平
版に限らず、その他の種類のPS版等の他の平版印刷版
であってもよく、また、本発明は、X線フィルム、グラ
フィックアーツ用フィルム等の他の感光材料にも適用が
可能である。
【0096】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の感光材料処
理装置では、処理部に設けた仕切壁の感光材料の通過口
に樋部を設けているため、結露によって生じた水滴や、
飛散して付着した処理液等が、通過口を通過する感光材
料の表面に付着するのを確実に防止することができる。
これによって、処理液の混入や感光材料の処理むらを防
止でき、品質良く仕上げることができる優れた効果が得
られる。
理装置では、処理部に設けた仕切壁の感光材料の通過口
に樋部を設けているため、結露によって生じた水滴や、
飛散して付着した処理液等が、通過口を通過する感光材
料の表面に付着するのを確実に防止することができる。
これによって、処理液の混入や感光材料の処理むらを防
止でき、品質良く仕上げることができる優れた効果が得
られる。
【図1】本実施例に適用した水なし平版現像装置の概略
構成図である。
構成図である。
【図2】本実施例に適用した水なし平版現像装置の配管
系統図である。
系統図である。
【図3】(A)は現像水回収槽に配置したオーバーフロ
ー管の先端部を示す斜視図、(B)は(A)の3B−3
B線に沿った概略断面図である。
ー管の先端部を示す斜視図、(B)は(A)の3B−3
B線に沿った概略断面図である。
【図4】現像水回収槽に配置する遮熱板を示す概略斜視
図である
図である
【図5】現像部と染色部との間の隔壁に設けた連通口近
傍を示す斜視図である。
傍を示す斜視図である。
【図6】集合排水管への接続状態を示す要部側面図であ
る。
る。
10 水なし平版現像装置(感光材料処理装置) 11 ケーシング 11A 隔壁(仕切り壁) 12 水なし平版(感光材料) 14 現像部 16 染色部 18 水洗部 44 連通口 46 挿入口 48 排出口 220 樋部 222 溝部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 幸 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 画像が露光された感光材料を処理する複
数工程の中に処理液によって処理する処理部を備えた感
光材料処理装置であって、前記処理部の隣接する工程間
に感光材料を通過させる通過口を残して仕切り壁によっ
て仕切り、前記仕切り壁に形成された通過口の少なくと
も上縁部に樋部を設けたことを特徴とする感光材料処理
装置。 - 【請求項2】 画像が露光された平版印刷版を現像液に
よって現像処理すると共にブラシローラによって前記平
版印刷版の表面をブラッシングする現像部を備え、前記
現像部で現像処理された平版印刷版を染色液によって染
色する染色部を備えた感光材料処理装置であって、前記
現像部と染色部との間並びに染色部の下流側に前記平版
印刷版の通過口を残して仕切り壁によって仕切り、前記
仕切り壁に形成された通過口の上縁部に少なくとも前記
仕切り壁を伝って流下する処理液又は前記ブラシローラ
によるブラッシング時に生じる飛散によって上方から流
下する処理液を受ける樋部を設けたことを特徴とする感
光材料処理装置。 - 【請求項3】 前記樋部の長さ寸法が前記通過口の開口
幅の寸法より長く形成され、かつ、前記樋部の両端部の
うちの少なくとも一端が開口されていることを特徴とす
る請求項1又は請求項2の感光材料処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087393A JPH06295068A (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 感光材料処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087393A JPH06295068A (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 感光材料処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06295068A true JPH06295068A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=13730469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8087393A Pending JPH06295068A (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 感光材料処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06295068A (ja) |
-
1993
- 1993-04-07 JP JP8087393A patent/JPH06295068A/ja active Pending
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