JPH06294358A - 燃料供給装置 - Google Patents
燃料供給装置Info
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- JPH06294358A JPH06294358A JP23304993A JP23304993A JPH06294358A JP H06294358 A JPH06294358 A JP H06294358A JP 23304993 A JP23304993 A JP 23304993A JP 23304993 A JP23304993 A JP 23304993A JP H06294358 A JPH06294358 A JP H06294358A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M37/00—Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
- F02M37/02—Feeding by means of suction apparatus, e.g. by air flow through carburettors
- F02M37/025—Feeding by means of a liquid fuel-driven jet pump
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Jet Pumps And Other Pumps (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 第1底部と第2底部に別々に燃料が溜まる燃
料タンクにおいて、燃料を簡単な構成で、確実に移送で
きる構造を提供する。 【構成】 燃料タンク1内には、第1底部2と第2底部
3とが形成され、それぞれに燃料が溜まる。第1底部2
内には、主燃料ポンプ8が設けられ、第1底部2内の燃
料がエンジンに供給される。さらに第1底部2内には、
戻り燃料により作動するジェットポンプ22とが設けら
れている。ジェットポンプ22の吸込口には、移送パイ
プ24が接続される。ジェットポンプ22内のノズル2
7と、合流部22aと、絞り部22cと、傾斜面29と
は上方から下方へ向けて一直線状に配設されている。こ
のため、重力落下も手伝って第2底部の燃料を吸込、移
送できるとともに、戻り燃料が少なくても、重力落下も
手伝って少なくとも戻り燃料は第1底部へ戻すことがで
き、第1底部に燃料を確保できる。
料タンクにおいて、燃料を簡単な構成で、確実に移送で
きる構造を提供する。 【構成】 燃料タンク1内には、第1底部2と第2底部
3とが形成され、それぞれに燃料が溜まる。第1底部2
内には、主燃料ポンプ8が設けられ、第1底部2内の燃
料がエンジンに供給される。さらに第1底部2内には、
戻り燃料により作動するジェットポンプ22とが設けら
れている。ジェットポンプ22の吸込口には、移送パイ
プ24が接続される。ジェットポンプ22内のノズル2
7と、合流部22aと、絞り部22cと、傾斜面29と
は上方から下方へ向けて一直線状に配設されている。こ
のため、重力落下も手伝って第2底部の燃料を吸込、移
送できるとともに、戻り燃料が少なくても、重力落下も
手伝って少なくとも戻り燃料は第1底部へ戻すことがで
き、第1底部に燃料を確保できる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数箇所に燃料が残存す
る形状の燃料タンクから燃料を吸い上げ、燃料消費装置
に供給する燃料供給装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、複数箇所に燃料が残存する形状の
燃料タンクから燃料を吸い上げ、燃料消費装置に燃料を
供給する燃料供給装置として、例えば特公昭34−82
04号、米国特許第4397333号およびドイツ国特
許2440905号などの構造が知られていた。 【0003】これらの従来技術では、分岐燃料、あるい
は内燃機関で消費されない余剰燃料を戻り燃料として、
この戻り燃料によって作動するジェットポンプを採用す
ることで、簡単な構成で燃料を移送し、一か所に集めて
いる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術の構成では、どの従来技術においてもジェットポンプ
が移送元に設置され、この移送元から移送先へ向けて配
管を敷設して燃料を移送している。このため、戻り燃料
が少ないと燃料が移送元に逆流し、移送元の燃料を移送
できないばかりか、戻り燃料すら移送先に戻すことがで
きなくなり、燃料残量が少なくなったときには早期に燃
料供給に支障を来すおそれがあった。 【0005】特に、上記従来技術の構成では、ジェット
ポンプは下方から上方へ向けて、あるいはほぼ水平に向
けて燃料を流しており、燃料を重力に抗して噴出、移送
するため、戻り燃料量が少ないと燃料を移送できなくな
るという問題点があった。本発明は上記従来技術の問題
点に鑑み、複数箇所に燃料が残存する構造の燃料タンク
において、戻り燃料を利用したジェットポンプを採用す
ることで簡単な構成で燃料を移送できるとともに、戻り
燃料が少なくても第1底部に確実に燃料を確保できる構
成として早期に燃料供給に支障を来すことを防止するこ
とを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、第1底部と第2底部とを有し、少なくと
も内部に残留する燃料が少量になったときに前記第1底
部と前記第2底部との夫々に燃料が残存する構造の燃料
タンク、前記第1底部から燃料を吸い上げて前記燃料タ
ンク外の燃料消費装置に供給する燃料供給手段、前記第
1底部に燃料を戻す燃料戻し通路、前記燃料戻し通路か
ら戻される燃料を導入する入口と、前記第1底部に開口
する出口と、吸込口と、前記入口から導入された燃料を
前記第1底部の底壁に向けて噴出するノズルと、前記吸
込口から導入される燃料を前記ノズルからの噴出燃料に
合流させる合流部と、該合流部から前記ノズルの下方へ
向けて延び、前記出口に連通する出口通路とを有し、前
記ノズルと前記出口通路とを上方から下方へ向かうほぼ
一直線状に配置し、前記前記燃料戻し通路からの燃料と
前記吸込口からの燃料とを前記出口から前記第1底部に
供給するジェットポンプ、および前記第2底部と前記ジ
ェットポンプの前記吸込口とを連通接続する移送通路を
備え、前記ジェットポンプにより前記第2底部に残存す
る燃料を前記第1底部に移送するようにしたことを特徴
とする燃料供給装置という技術的手段を採用する。 【0007】 【作用】以上に述べた本発明の構成によると、第1底部
の燃料が燃料供給手段によって吸い上げられ、燃料消費
装置に供給される。また、第1底部には燃料戻し通路に
よって燃料が戻され、この戻り燃料によってジェットポ
ンプが作動し、第2底部の燃料が第1底部へ移送され
る。このため、燃料タンク内の燃料残量が少なくなり、
第2底部にも燃料が残存する状態となっても、簡単な構
成で第2底部の燃料が第1底部へ移送され、燃料供給手
段によって燃料消費装置に供給される。 【0008】しかも、本発明の構成によると、第1底部
にジェットポンプが設けられ、ジェットポンプ内のノズ
ルと出口通路とが上方から下方へ向けてほぼ一直線状に
配置されるため、ジェットポンプ内における燃料の流れ
が上方から下方へと向かうこととなる。このため、重力
落下も手伝って確実に第2底部の燃料が吸い込まれ、第
1底部に移送される。また、戻り燃料は重力落下も手伝
って確実に第1底部に戻ることとなり、戻り燃料が少な
すぎる、あるいは移送通路が目詰まりを起こすなどの事
態が発生して第2底部の燃料を移送できなくなっても、
少なくとも戻り燃料は確実に第1底部へ戻るため、第1
底部の燃料が確保され、早期に燃料供給に支障を来すと
いう事態が防止される。 【0009】 【実施例】以下、本発明を適用した実施例を図面に基づ
いて説明する。図1および図2において、1は燃料タン
クであり、金属板をプレス成形して構成され車両の下部
に取付けられている。この燃料タンク1は第1底部2と
第2底部3とを持ち、これら両底部2,3間のタンク外
空間4には車両のドライブシャフト5と排気管7が布設
されている。 【0010】燃料タンク1内には、燃料となる例えばガ
ソリンが貯蔵される。そして、単純に第1底部2に設け
た従来ポンプで第1底部2のガソリンを全て吸上げたと
しても第2底部3の方にガソリンが残留してしまうよう
な燃料タンク1の構造となっている。すなわち第1底部
2と第2底部3とは互いに底部部分で連通していないと
ころの独立した凹部となっている。 【0011】8は主燃料ポンプであり、車載バッテリ9
を電源として駆動される直流モータと該モータの回転軸
によって駆動される再生ポンプ部とが内部に組込まれ公
知のものである。このポンプは樹脂又は金網からなるゴ
ミ除去用のフィルタ10を介してタンク1内の燃料を吸
上げ、吐出パイプ11側に燃料を吐出する。 【0012】なお、この種の燃料ポンプは例えば米国特
許明細書第3,947,149号、同第3,676,0
25号等で公知である。この燃料ポンプ8から吐出され
た燃料は燃料吐出配管12を介して車両エンジン31内
の図示せぬ燃料噴射装置に導かれる。燃料吐出配管12
は、燃料タンク1の開口部1aを覆う鉄製のカバー13
を貫通しており、カバー13はパッキン14を介して燃
料タンク1にネジ止めされている。15はカバー13に
一端が溶接されたポンプ取付用ブラケットである。16
はクッションゴムであり燃料ポンプ8の振動がブラケッ
ト15に直接伝わらないようにしている。 【0013】17は三方ジョイントであり、該三方がジ
ョイント17によって、燃料吐出配管12の途中から燃
料戻し通路なす分岐管18がL字状に設けられている。
なお、燃料吐出配管12のうち19,20の部分はゴム
ホースからなり、21の部分は鉄パイプからなる。分岐
管18の先端には後述する補助燃料ポンプ22をなすジ
ェットポンプが接続されている。ジェットポンプ22に
は、燃料タンク1の底面側の凸部23をまたぐように移
送パイプ24が取付けられ、該移送パイプ24の端には
フィルタ25が取付けられている。 【0014】このように、上記構成では、カバー13に
ブラケット15を介して燃料ポンプ8が支持され、燃料
吐出配管12、分岐管18、ジェットポンプ22もカバ
ー13によって支持されている。次に、ジェットポンプ
22の詳細を図2に示して説明する。このジェットポン
プ22の各部品は全てポリアセタール樹脂で構成されて
おり、4つの部品をねじ結合で組付けたものである。 【0015】26は分岐管18に接続された入り口パイ
プであり、該パイプ26の下側には円錐状に突出したノ
ズル27が取付けられている。28はベンチュリー管で
ありラッパ状に広がった傾斜面29を持っている。30
は吸込パイプであり、図1の移送パイプ24に接続され
ている。ノズル27の先端周囲には、吸込パイプ30か
らの燃料と、ノズル27から噴出した燃料とを合流させ
る合流部が形成されている。この合流部は、ノズル27
を収容するチャンバ22aによって形成されており、チ
ャンバ22aは、上方から下方へ向けて小さくなる円錐
状の壁面22bをもっている。そして、ノズル27の先
端は円錐状壁面22bの上側に位置しており、吸込パイ
プ30の出口34も円錐状壁面22bの上部に連通して
いる。また、チャンバ22aの下端には絞り部22cが
形成されている。そして、絞り部22cと、傾斜面29
と、直管22dによって出口通路が形成されている。 【0016】このジェットポンプ22は、図1、図2に
図示されるように、入口パイプ26、ノズル27、チャ
ンバ22a(合流部)、絞り部22c、傾斜面29、直
管22dが重力方向へ向けて上から下へ順に一直線状に
配置されている。このため、入口パイプ26から入る燃
料は重力落下も手伝って上から下へ向けて流れる。次に
流量,寸法等について説明する。主燃料ポンプ8は吐出
圧が115〔Kpa〕で90〔L/Hr〕の流量を吐出
する。このうち、車両エンジン31には80〔L/H
r〕が送られ、三方ジョイント17を介して10〔L/
Hr〕がジェットポンプ22に送られる。 【0017】従って、ジェットポンプ22の入口パイプ
26内の圧力も115〔Kpa〕となる。又、ノズル2
7の細孔32は0.87〔mm〕の直径の丸孔から構成
されている。又、図1において、移送パイプ24の高さ
H1は約200〔mm〕である。次に上記構成において
作動を説明する。 【0018】キースイッチ33を投入するとバッテリ9
から12〔V〕の電圧が主燃料ポンプ8に印加され主燃
料ポンプ8は、第1底部2付近の燃料を燃料吐出配管1
2側へと吐出する。三方ジョイント17部分において、
約1/9の燃料がジェットポンプ22側へ移され残りの
8/9の燃料は車両エンジン31に供給される。このた
め、ジェットポンプ22のノズル27の細孔32から燃
料が噴射し、このとき、吸込パイプ30の出口34付近
に周知の如く負圧を生じ移送パイプ24と吸込パイプ3
0とを介して第2底部3の燃料がベンチュリー管28の
出口35に吐出される。 【0019】このため、第2底部3側の燃料は第1底部
2側へ移送され、第1底部2の燃料も第2底部3の燃料
も共に車両エンジン31側に供給することができる。よ
って、第2底部3の方に多くの燃料がとり残されること
がなくなる。次に、本発明の第2実施例を説明する。な
お、本発明の実施例を示す図3および図4において、図
1と同一の符号部分は、図1のものと同一又は均等の部
分である。 【0020】図3において、これは1つの燃料タンク1
の間に仕切り壁36を設けて第1底部2と第2底部3と
が分離されるようにしたものである。この図3の構造に
おいては、第1底部2の上方にカバー13aを設け、第
2底部3の上方にもカバー13bを設けている。そし
て、移送パイプ24は、第2底部3に一端が位置され、
カバー13bを貫通して一旦は燃料タンク1外に取出さ
れた後、燃料タンク1外を経由し、カバー13aを貫通
して再び燃料タンク1内に導入され、ジェットポンプ2
2の吸込パイプ30に他端が接続されている。 【0021】又、第2実施例を示す図4は、燃料タンク
1が完全に2つに分離されており、別の場所におかれた
ものである。この実施例でも移送パイプ24は、第1底
部2と第2底部3との間の空間を迂回して、燃料タンク
1より上側を経由している。これにより、図1に示した
構造と同様、第1底部2と第2底部3との間にドライブ
シャフト等の部品を配設することができる。 【0022】以上に述べた図3、図4の実施例による
と、第2底部3から第1底部2への配管24を容易に敷
設することができ、燃料タンク1に必要以上の大きさの
作業用開口部を設けずに済む。また配管24は、ジェッ
トポンプ22の吸込パイプ30に接続されるいわゆる低
圧側であり、しかも燃料タンク1の上側壁面よりさらに
上側を経由しているため、配管24に損傷を生じても燃
料が大量に流出することもない。また、上記構成による
と、配管24の取り回しを自由にできるという効果があ
る。さらに、図3、図4の構成によると、主燃料ポンプ
8、補助燃料ポンプ22の取付けも含めて全体の組立て
を容易にできる。 【0023】 【発明の効果】以上に述べた本発明の構成および作用に
よると、燃料タンク内の燃料残量が少なくなり、第2底
部にも燃料が残存する状態となっても、簡単な構成で第
2底部の燃料を第1底部へ移送し燃料消費装置に供給す
ることができ、余分な燃料が燃料タンク内に残留するこ
とを防止できる。しかも、ジェットポンプ内における戻
り燃料の流れが上方から下方へと向かうこととなり、重
力落下も手伝って確実に第2底部の燃料を吸い込み、第
1底部に移送することができる。また、戻り燃料は重力
落下も手伝って確実に第1底部に戻ることとなり、戻り
燃料が少なすぎる、あるいは移送通路が目詰まりを起こ
すなどの事態が発生して第2底部の燃料を移送できなく
なっても、少なくとも戻り燃料は確実に第1底部へ戻す
ことができ、第1底部の燃料が確保できて、早期に燃料
供給に支障を来すという事態を防止することができる。
る形状の燃料タンクから燃料を吸い上げ、燃料消費装置
に供給する燃料供給装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、複数箇所に燃料が残存する形状の
燃料タンクから燃料を吸い上げ、燃料消費装置に燃料を
供給する燃料供給装置として、例えば特公昭34−82
04号、米国特許第4397333号およびドイツ国特
許2440905号などの構造が知られていた。 【0003】これらの従来技術では、分岐燃料、あるい
は内燃機関で消費されない余剰燃料を戻り燃料として、
この戻り燃料によって作動するジェットポンプを採用す
ることで、簡単な構成で燃料を移送し、一か所に集めて
いる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術の構成では、どの従来技術においてもジェットポンプ
が移送元に設置され、この移送元から移送先へ向けて配
管を敷設して燃料を移送している。このため、戻り燃料
が少ないと燃料が移送元に逆流し、移送元の燃料を移送
できないばかりか、戻り燃料すら移送先に戻すことがで
きなくなり、燃料残量が少なくなったときには早期に燃
料供給に支障を来すおそれがあった。 【0005】特に、上記従来技術の構成では、ジェット
ポンプは下方から上方へ向けて、あるいはほぼ水平に向
けて燃料を流しており、燃料を重力に抗して噴出、移送
するため、戻り燃料量が少ないと燃料を移送できなくな
るという問題点があった。本発明は上記従来技術の問題
点に鑑み、複数箇所に燃料が残存する構造の燃料タンク
において、戻り燃料を利用したジェットポンプを採用す
ることで簡単な構成で燃料を移送できるとともに、戻り
燃料が少なくても第1底部に確実に燃料を確保できる構
成として早期に燃料供給に支障を来すことを防止するこ
とを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、第1底部と第2底部とを有し、少なくと
も内部に残留する燃料が少量になったときに前記第1底
部と前記第2底部との夫々に燃料が残存する構造の燃料
タンク、前記第1底部から燃料を吸い上げて前記燃料タ
ンク外の燃料消費装置に供給する燃料供給手段、前記第
1底部に燃料を戻す燃料戻し通路、前記燃料戻し通路か
ら戻される燃料を導入する入口と、前記第1底部に開口
する出口と、吸込口と、前記入口から導入された燃料を
前記第1底部の底壁に向けて噴出するノズルと、前記吸
込口から導入される燃料を前記ノズルからの噴出燃料に
合流させる合流部と、該合流部から前記ノズルの下方へ
向けて延び、前記出口に連通する出口通路とを有し、前
記ノズルと前記出口通路とを上方から下方へ向かうほぼ
一直線状に配置し、前記前記燃料戻し通路からの燃料と
前記吸込口からの燃料とを前記出口から前記第1底部に
供給するジェットポンプ、および前記第2底部と前記ジ
ェットポンプの前記吸込口とを連通接続する移送通路を
備え、前記ジェットポンプにより前記第2底部に残存す
る燃料を前記第1底部に移送するようにしたことを特徴
とする燃料供給装置という技術的手段を採用する。 【0007】 【作用】以上に述べた本発明の構成によると、第1底部
の燃料が燃料供給手段によって吸い上げられ、燃料消費
装置に供給される。また、第1底部には燃料戻し通路に
よって燃料が戻され、この戻り燃料によってジェットポ
ンプが作動し、第2底部の燃料が第1底部へ移送され
る。このため、燃料タンク内の燃料残量が少なくなり、
第2底部にも燃料が残存する状態となっても、簡単な構
成で第2底部の燃料が第1底部へ移送され、燃料供給手
段によって燃料消費装置に供給される。 【0008】しかも、本発明の構成によると、第1底部
にジェットポンプが設けられ、ジェットポンプ内のノズ
ルと出口通路とが上方から下方へ向けてほぼ一直線状に
配置されるため、ジェットポンプ内における燃料の流れ
が上方から下方へと向かうこととなる。このため、重力
落下も手伝って確実に第2底部の燃料が吸い込まれ、第
1底部に移送される。また、戻り燃料は重力落下も手伝
って確実に第1底部に戻ることとなり、戻り燃料が少な
すぎる、あるいは移送通路が目詰まりを起こすなどの事
態が発生して第2底部の燃料を移送できなくなっても、
少なくとも戻り燃料は確実に第1底部へ戻るため、第1
底部の燃料が確保され、早期に燃料供給に支障を来すと
いう事態が防止される。 【0009】 【実施例】以下、本発明を適用した実施例を図面に基づ
いて説明する。図1および図2において、1は燃料タン
クであり、金属板をプレス成形して構成され車両の下部
に取付けられている。この燃料タンク1は第1底部2と
第2底部3とを持ち、これら両底部2,3間のタンク外
空間4には車両のドライブシャフト5と排気管7が布設
されている。 【0010】燃料タンク1内には、燃料となる例えばガ
ソリンが貯蔵される。そして、単純に第1底部2に設け
た従来ポンプで第1底部2のガソリンを全て吸上げたと
しても第2底部3の方にガソリンが残留してしまうよう
な燃料タンク1の構造となっている。すなわち第1底部
2と第2底部3とは互いに底部部分で連通していないと
ころの独立した凹部となっている。 【0011】8は主燃料ポンプであり、車載バッテリ9
を電源として駆動される直流モータと該モータの回転軸
によって駆動される再生ポンプ部とが内部に組込まれ公
知のものである。このポンプは樹脂又は金網からなるゴ
ミ除去用のフィルタ10を介してタンク1内の燃料を吸
上げ、吐出パイプ11側に燃料を吐出する。 【0012】なお、この種の燃料ポンプは例えば米国特
許明細書第3,947,149号、同第3,676,0
25号等で公知である。この燃料ポンプ8から吐出され
た燃料は燃料吐出配管12を介して車両エンジン31内
の図示せぬ燃料噴射装置に導かれる。燃料吐出配管12
は、燃料タンク1の開口部1aを覆う鉄製のカバー13
を貫通しており、カバー13はパッキン14を介して燃
料タンク1にネジ止めされている。15はカバー13に
一端が溶接されたポンプ取付用ブラケットである。16
はクッションゴムであり燃料ポンプ8の振動がブラケッ
ト15に直接伝わらないようにしている。 【0013】17は三方ジョイントであり、該三方がジ
ョイント17によって、燃料吐出配管12の途中から燃
料戻し通路なす分岐管18がL字状に設けられている。
なお、燃料吐出配管12のうち19,20の部分はゴム
ホースからなり、21の部分は鉄パイプからなる。分岐
管18の先端には後述する補助燃料ポンプ22をなすジ
ェットポンプが接続されている。ジェットポンプ22に
は、燃料タンク1の底面側の凸部23をまたぐように移
送パイプ24が取付けられ、該移送パイプ24の端には
フィルタ25が取付けられている。 【0014】このように、上記構成では、カバー13に
ブラケット15を介して燃料ポンプ8が支持され、燃料
吐出配管12、分岐管18、ジェットポンプ22もカバ
ー13によって支持されている。次に、ジェットポンプ
22の詳細を図2に示して説明する。このジェットポン
プ22の各部品は全てポリアセタール樹脂で構成されて
おり、4つの部品をねじ結合で組付けたものである。 【0015】26は分岐管18に接続された入り口パイ
プであり、該パイプ26の下側には円錐状に突出したノ
ズル27が取付けられている。28はベンチュリー管で
ありラッパ状に広がった傾斜面29を持っている。30
は吸込パイプであり、図1の移送パイプ24に接続され
ている。ノズル27の先端周囲には、吸込パイプ30か
らの燃料と、ノズル27から噴出した燃料とを合流させ
る合流部が形成されている。この合流部は、ノズル27
を収容するチャンバ22aによって形成されており、チ
ャンバ22aは、上方から下方へ向けて小さくなる円錐
状の壁面22bをもっている。そして、ノズル27の先
端は円錐状壁面22bの上側に位置しており、吸込パイ
プ30の出口34も円錐状壁面22bの上部に連通して
いる。また、チャンバ22aの下端には絞り部22cが
形成されている。そして、絞り部22cと、傾斜面29
と、直管22dによって出口通路が形成されている。 【0016】このジェットポンプ22は、図1、図2に
図示されるように、入口パイプ26、ノズル27、チャ
ンバ22a(合流部)、絞り部22c、傾斜面29、直
管22dが重力方向へ向けて上から下へ順に一直線状に
配置されている。このため、入口パイプ26から入る燃
料は重力落下も手伝って上から下へ向けて流れる。次に
流量,寸法等について説明する。主燃料ポンプ8は吐出
圧が115〔Kpa〕で90〔L/Hr〕の流量を吐出
する。このうち、車両エンジン31には80〔L/H
r〕が送られ、三方ジョイント17を介して10〔L/
Hr〕がジェットポンプ22に送られる。 【0017】従って、ジェットポンプ22の入口パイプ
26内の圧力も115〔Kpa〕となる。又、ノズル2
7の細孔32は0.87〔mm〕の直径の丸孔から構成
されている。又、図1において、移送パイプ24の高さ
H1は約200〔mm〕である。次に上記構成において
作動を説明する。 【0018】キースイッチ33を投入するとバッテリ9
から12〔V〕の電圧が主燃料ポンプ8に印加され主燃
料ポンプ8は、第1底部2付近の燃料を燃料吐出配管1
2側へと吐出する。三方ジョイント17部分において、
約1/9の燃料がジェットポンプ22側へ移され残りの
8/9の燃料は車両エンジン31に供給される。このた
め、ジェットポンプ22のノズル27の細孔32から燃
料が噴射し、このとき、吸込パイプ30の出口34付近
に周知の如く負圧を生じ移送パイプ24と吸込パイプ3
0とを介して第2底部3の燃料がベンチュリー管28の
出口35に吐出される。 【0019】このため、第2底部3側の燃料は第1底部
2側へ移送され、第1底部2の燃料も第2底部3の燃料
も共に車両エンジン31側に供給することができる。よ
って、第2底部3の方に多くの燃料がとり残されること
がなくなる。次に、本発明の第2実施例を説明する。な
お、本発明の実施例を示す図3および図4において、図
1と同一の符号部分は、図1のものと同一又は均等の部
分である。 【0020】図3において、これは1つの燃料タンク1
の間に仕切り壁36を設けて第1底部2と第2底部3と
が分離されるようにしたものである。この図3の構造に
おいては、第1底部2の上方にカバー13aを設け、第
2底部3の上方にもカバー13bを設けている。そし
て、移送パイプ24は、第2底部3に一端が位置され、
カバー13bを貫通して一旦は燃料タンク1外に取出さ
れた後、燃料タンク1外を経由し、カバー13aを貫通
して再び燃料タンク1内に導入され、ジェットポンプ2
2の吸込パイプ30に他端が接続されている。 【0021】又、第2実施例を示す図4は、燃料タンク
1が完全に2つに分離されており、別の場所におかれた
ものである。この実施例でも移送パイプ24は、第1底
部2と第2底部3との間の空間を迂回して、燃料タンク
1より上側を経由している。これにより、図1に示した
構造と同様、第1底部2と第2底部3との間にドライブ
シャフト等の部品を配設することができる。 【0022】以上に述べた図3、図4の実施例による
と、第2底部3から第1底部2への配管24を容易に敷
設することができ、燃料タンク1に必要以上の大きさの
作業用開口部を設けずに済む。また配管24は、ジェッ
トポンプ22の吸込パイプ30に接続されるいわゆる低
圧側であり、しかも燃料タンク1の上側壁面よりさらに
上側を経由しているため、配管24に損傷を生じても燃
料が大量に流出することもない。また、上記構成による
と、配管24の取り回しを自由にできるという効果があ
る。さらに、図3、図4の構成によると、主燃料ポンプ
8、補助燃料ポンプ22の取付けも含めて全体の組立て
を容易にできる。 【0023】 【発明の効果】以上に述べた本発明の構成および作用に
よると、燃料タンク内の燃料残量が少なくなり、第2底
部にも燃料が残存する状態となっても、簡単な構成で第
2底部の燃料を第1底部へ移送し燃料消費装置に供給す
ることができ、余分な燃料が燃料タンク内に残留するこ
とを防止できる。しかも、ジェットポンプ内における戻
り燃料の流れが上方から下方へと向かうこととなり、重
力落下も手伝って確実に第2底部の燃料を吸い込み、第
1底部に移送することができる。また、戻り燃料は重力
落下も手伝って確実に第1底部に戻ることとなり、戻り
燃料が少なすぎる、あるいは移送通路が目詰まりを起こ
すなどの事態が発生して第2底部の燃料を移送できなく
なっても、少なくとも戻り燃料は確実に第1底部へ戻す
ことができ、第1底部の燃料が確保できて、早期に燃料
供給に支障を来すという事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例を示す模式的なタ
ンク内配置図 【図2】図1の装置に使用されるジェットポンプの断面
図 【図3】本発明を適用した第2実施例を示す模式的なタ
ンク内配置図 【図4】本発明を適用した第3実施例を示す模式的なタ
ンク内配置図 【符号の説明】 1 燃料タンク 2 第1底部 3 第2底部 8 主燃料ポンプ(燃料供給手段) 12 燃料吐出配管(燃料供給手段) 18 分岐管(燃料戻し通路) 22 ジェットポンプ 26 入口パイプ 27 ノズル 28 ベンチュリー管 22a 合流部 22b 円錐状壁面(円錐通路) 22c 絞り部 22d 直管 29 傾斜面 30 吸込パイプ 32 細孔 35 出口 24 移送パイプ(移送通路) 31 エンジン(燃料消費装置)
ンク内配置図 【図2】図1の装置に使用されるジェットポンプの断面
図 【図3】本発明を適用した第2実施例を示す模式的なタ
ンク内配置図 【図4】本発明を適用した第3実施例を示す模式的なタ
ンク内配置図 【符号の説明】 1 燃料タンク 2 第1底部 3 第2底部 8 主燃料ポンプ(燃料供給手段) 12 燃料吐出配管(燃料供給手段) 18 分岐管(燃料戻し通路) 22 ジェットポンプ 26 入口パイプ 27 ノズル 28 ベンチュリー管 22a 合流部 22b 円錐状壁面(円錐通路) 22c 絞り部 22d 直管 29 傾斜面 30 吸込パイプ 32 細孔 35 出口 24 移送パイプ(移送通路) 31 エンジン(燃料消費装置)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 向谷 晶吉
愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電
装株式会社内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)第1底部と第2底部とを有し、少なくとも内部に
残留する燃料が少量になったときに前記第1底部と前記
第2底部との夫々に燃料が残存する構造の燃料タンク、 前記第1底部から燃料を吸い上げて前記燃料タンク外の
燃料消費装置に供給する燃料供給手段、 前記第1底部に燃料を戻す燃料戻し通路、 前記燃料戻し通路から戻される燃料を導入する入口と、
前記第1底部に開口する出口と、吸込口と、前記入口か
ら導入された燃料を前記第1底部の底壁に向けて噴出す
るノズルと、前記吸込口から導入される燃料を前記ノズ
ルからの噴出燃料に合流させる合流部と、該合流部から
前記ノズルの下方へ向けて延び、前記出口に連通する出
口通路とを有し、前記ノズルと前記出口通路とを上方か
ら下方へ向かうほぼ一直線状に配置し、前記前記燃料戻
し通路からの燃料と前記吸込口からの燃料とを前記出口
から前記第1底部に供給するジェットポンプ、および前
記第2底部と前記ジェットポンプの前記吸込口とを連通
接続する移送通路を備え、 前記ジェットポンプにより前記第2底部に残存する燃料
を前記第1底部に移送するようにしたことを特徴とする
燃料供給装置。 (2)前記ジェットポンプの前記出口通路は、 前記ノズルの下方に形成された絞り部と、前記絞り部に
続いて形成されたベンチュリー部とを有することを特徴
とする特許請求の範囲第1項に記載の燃料供給装置。 (3)前記ジェットポンプの前記ノズルは、上方から下
方へ向けて突出する円錐状に形成され、該円錐先端に細
孔を形成して、前記入口から導入された燃料を前記細孔
から前記第1底部の底壁に向けて噴出するよう構成さ
れ、さらに前記合流部は上方から下方へ向けて小さくな
る円錐通路として形成され、該円錐通路の上部近傍に前
記ノズルの先端を収容するとともに、前記円錐通路の上
方を前記吸込口に連通させて前記吸込口から導入される
燃料を前記ノズルからの噴出燃料に合流させるよう構成
されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23304993A JPH07103835B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23304993A JPH07103835B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 燃料供給装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59186796A Division JPH0613864B2 (ja) | 1984-09-05 | 1984-09-05 | 車両用燃料供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06294358A true JPH06294358A (ja) | 1994-10-21 |
JPH07103835B2 JPH07103835B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=16949000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23304993A Expired - Lifetime JPH07103835B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 燃料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07103835B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2748526A1 (fr) * | 1996-05-08 | 1997-11-14 | Bosch Gmbh Robert | Dispositif de transfert de carburant pour un vehicule a moteur |
JP2010151030A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Bosch Corp | 燃料供給装置 |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP23304993A patent/JPH07103835B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2748526A1 (fr) * | 1996-05-08 | 1997-11-14 | Bosch Gmbh Robert | Dispositif de transfert de carburant pour un vehicule a moteur |
JP2010151030A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Bosch Corp | 燃料供給装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07103835B2 (ja) | 1995-11-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980722 |