JPH06294357A - 燃料供給装置 - Google Patents
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- JPH06294357A JPH06294357A JP23304893A JP23304893A JPH06294357A JP H06294357 A JPH06294357 A JP H06294357A JP 23304893 A JP23304893 A JP 23304893A JP 23304893 A JP23304893 A JP 23304893A JP H06294357 A JPH06294357 A JP H06294357A
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 離れた位置に別々に燃料が溜まる燃料タンク
において、燃料を簡単な構成で移送でき、しかも配管の
敷設が容易な構造を提供する。 【構成】 燃料タンク1内には、第1底部2と第2底部
3とが形成され、それぞれに燃料が溜まる。第1底部2
内には、主燃料ポンプ8が設けられ、第1底部2内の燃
料がエンジンに供給される。さらに第1底部2内には、
戻り燃料により作動するジェットポンプ22とが設けら
れている。ジェットポンプ22の吸込口には、移送パイ
プ24が接続される。この移送パイプ24の一端は第2
底部3に位置しており、この第2底部3の上部から一旦
燃料タンク1外を経由して第1底部2の上部から再び燃
料タンク1内に導入される。このため、移送パイプ24
の敷設作業が容易にでき、しかも燃料もれのおそれがな
い。
において、燃料を簡単な構成で移送でき、しかも配管の
敷設が容易な構造を提供する。 【構成】 燃料タンク1内には、第1底部2と第2底部
3とが形成され、それぞれに燃料が溜まる。第1底部2
内には、主燃料ポンプ8が設けられ、第1底部2内の燃
料がエンジンに供給される。さらに第1底部2内には、
戻り燃料により作動するジェットポンプ22とが設けら
れている。ジェットポンプ22の吸込口には、移送パイ
プ24が接続される。この移送パイプ24の一端は第2
底部3に位置しており、この第2底部3の上部から一旦
燃料タンク1外を経由して第1底部2の上部から再び燃
料タンク1内に導入される。このため、移送パイプ24
の敷設作業が容易にでき、しかも燃料もれのおそれがな
い。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数箇所に燃料が残存す
る形状の燃料タンクから燃料を吸い上げ、燃料消費装置
に供給する燃料供給装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、複数箇所に燃料が残存する形状の
燃料タンクから燃料を吸い上げ、燃料消費装置に燃料を
供給する燃料供給装置として、例えば特公昭34−82
04号、米国特許第4397333号およびドイツ国特
許2440905号などの構造が知られていた。 【0003】これらの従来技術では、分岐燃料、あるい
は内燃機関で消費されない余剰燃料を戻り燃料として、
この戻り燃料によって作動する補助燃料ポンプを採用す
ることで、簡単な構成で燃料を移送し、一か所に集めて
いる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、米国特許第
4397333号に開示される技術では、移送先にあた
るカップ状のサブタンクとジェットポンプとを一体に組
み立てて燃料タンク内に設置しているため、大きな作業
用開口部を燃料タンクに開設する必要があった。また、
移送元と、移送先とが位置的に離れている燃料タンクで
は、米国特許第4397333号のような構成は採用で
きなかった。 【0005】一方、特公昭34−8204号およびドイ
ツ国特許2440905号には、移送元と移送先とが離
れている燃料タンクが開示されているが、いずれも移送
元にジェットポンプを設け、移送元から移送先に向けて
燃料タンク内に長い配管を設けているため、狭い燃料タ
ンク内に長い配管を敷設する作業が必要であった。特
に、燃料タンクに設ける作業用開口部は小さいほうが望
ましいため、従来技術のような長い配管を敷設する作業
は作業性を悪化させるという問題点があった。 【0006】また、特公昭34−8204号の第3図に
開示の技術では、2つの燃料タンクの底部間を配管22
2で接続し、一方のタンクの底部から他方のタンクの底
部へ燃料が自然に流動して、補助燃料ポンプによってさ
らに別の底部へ移送されるよう構成しているが、この構
成では一方のタンクの底部から他方のタンクの底部へ強
制的に燃料を移送することができず、配管がタンク内の
残存燃料の液面より高い位置を経由する場合には燃料を
移送できなくなるという問題点があった。 【0007】本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、離
れて位置する複数箇所に燃料が残存する構造の燃料タン
クにおいて、簡単な構成で燃料を移送して余分な燃料が
残存することを防止でき、燃料を移送する配管を容易に
敷設することができるとともに、その配管の敷設経路に
係わらず確実に燃料を移送することのできる燃料供給装
置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、離れて位置する第1底部と第2底部とを
有し、少なくとも内部に残留する燃料が少量になったと
きに前記第1底部と前記第2底部との夫々に燃料が残存
する構造の燃料タンク、前記第1底部の燃料を吸い上げ
て前記燃料タンク外の燃料消費装置に供給する燃料供給
手段、前記第1底部に燃料を戻す燃料戻し通路、前記第
1底部に設けられ、前記燃料戻し通路によって前記第1
底部に戻される燃料の流体エネルギーによって作動して
燃料を吸入し前記第1底部へ移送する補助燃料ポンプ、
および前記第2底部に一端が設けられ、前記第2底部の
近傍から前記燃料タンク外に取り出され、前記燃料タン
ク外を経由して、前記第1底部の近傍から再び前記燃料
タンク内に導入されて、前記第1底部において他端が前
記補助燃料ポンプの吸入部に接続される移送通路を備
え、前記補助燃料ポンプにより前記第2底部に残存する
燃料を前記第1底部に移送するようにしたことを特徴と
する燃料供給装置という技術的手段を採用する。 【0009】 【作用】以上に述べた本発明の構成によると、第1底部
の燃料が燃料供給手段によって吸い上げられ、燃料消費
装置に供給される。また、第1底部には燃料戻し通路に
よって燃料が戻され、この戻り燃料の流体エネルギーに
よって補助燃料ポンプが作動し、第2底部の燃料が第1
底部へ移送される。このため、燃料タンク内の燃料残量
が少なくなり、第2底部にも燃料が残存する状態となっ
ても、簡単な構成で第2底部の燃料が第1底部へ移送さ
れ、燃料供給手段によって燃料消費装置に供給される。 【0010】しかも、本発明の構成によると、第2底部
に一端が設けられ、第1底部に設けられる補助燃料ポン
プに他端が接続される移送通路が、第2底部の近傍から
燃料タンク外に取り出され、燃料タンク外を経由して、
第1底部の近傍から再び燃料タンク内に導入されている
ため、狭い燃料タンク内での作業を回避して第2底部か
ら第1底部への通路を敷設することが可能である。 【0011】さらに、本発明の構成では、第1底部に補
助燃料ポンプを設け、移送通路を補助燃料ポンプの吸入
部に接続しているため、燃料が強制的に吸入されて第2
底部から第1底部へと移送され、移送通路の取り回しを
自由にしても燃料が確実に移送される。 【0012】 【実施例】以下、本発明を適用した実施例を図面に基づ
いて説明する。なお、本発明の特徴は、図3、図4に図
示されているが、まず、本発明の基本となる構成を図
1、図2により説明する。図1および図2において、1
は燃料タンクであり、金属板をプレス成形して構成され
車両の下部に取付けられている。この燃料タンク1は第
1底部2と第2底部3とを持ち、これら両底部2,3間
のタンク外空間4には車両のドライブシャフト5と排気
管7が布設されている。 【0013】燃料タンク1内には、燃料となる例えばガ
ソリンが貯蔵される。そして、単純に第1底部2に設け
た従来ポンプで第1底部2のガソリンを全て吸上げたと
しても第2底部3の方にガソリンが残留してしまうよう
な燃料タンク1の構造となっている。すなわち第1底部
2と第2底部3とは互いに底部部分で連通していないと
ころの独立した凹部となっている。 【0014】8は主燃料ポンプであり、車載バッテリ9
を電源として駆動される直流モータと該モータの回転軸
によって駆動される再生ポンプ部とが内部に組込まれ公
知のものである。このポンプは樹脂又は金網からなるゴ
ミ除去用のフィルタ10を介してタンク1内の燃料を吸
上げ、吐出パイプ11側に燃料を吐出する。 【0015】なお、この種の燃料ポンプは例えば米国特
許明細書第3,947,149号、同第3,676,0
25号等で公知である。この燃料ポンプ8から吐出され
た燃料は燃料吐出配管12を介して車両エンジン31内
の図示せぬ燃料噴射装置に導かれる。燃料吐出配管12
は、燃料タンク1の開口部1aを覆う鉄製のカバー13
を貫通しており、カバー13はパッキン14を介して燃
料タンク1にネジ止めされている。15はカバー13に
一端が溶接されたポンプ取付用ブラケットである。16
はクッションゴムであり燃料ポンプ8の振動がブラケッ
ト15に直接伝わらないようにしている。 【0016】17は三方ジョイントであり、該三方がジ
ョイント17によって、燃料吐出配管12の途中から燃
料戻し通路なす分岐管18がL字状に設けられている。
なお、燃料吐出配管12のうち19,20の部分はゴム
ホースからなり、21の部分は鉄パイプからなる。分岐
管18の先端には後述する補助燃料ポンプ22をなすジ
ェットポンプが接続されている。ジェットポンプ22に
は、燃料タンク1の底面側の凸部23をまたぐように移
送パイプ24が取付けられ、該移送パイプ24の端には
フィルタ25が取付けられている。 【0017】このように、上記構成では、カバー13に
ブラケット15を介して燃料ポンプ8が支持され、燃料
吐出配管12、分岐管18、ジェットポンプ22もカバ
ー13によって支持されている。次に、ジェットポンプ
22の詳細を図2に示して説明する。このジェットポン
プ22の各部品は全てポリアセタール樹脂で構成されて
おり、4つの部品をねじ結合で組付けたものである。 【0018】26は分岐管18に接続された入り口パイ
プであり、該パイプ26の下側には円錐状に突出したノ
ズル27が取付けられている。28はベンチュリー管で
ありラッパ状に広がった傾斜面29を持っている。30
は吸込パイプであり、図1の移送パイプ24に接続され
ている。ノズル27の先端周囲には、吸込パイプ30か
らの燃料と、ノズル27から噴出した燃料とを合流させ
る合流部が形成されている。この合流部は、ノズル27
を収容するチャンバ22aによって形成されており、チ
ャンバ22aは、上方から下方へ向けて小さくなる円錐
状の壁面22bをもっている。そして、ノズル27の先
端は円錐状壁面22bの上側に位置しており、吸込パイ
プ30の出口34も円錐状壁面22bの上部に連通して
いる。また、チャンバ22aの下端には絞り部22cが
形成されている。そして、絞り部22cと、傾斜面29
と、直管22dによって出口通路が形成されている。 【0019】このジェットポンプ22は、図1、図2に
図示されるように、入口パイプ26、ノズル27、チャ
ンバ22a(合流部)、絞り部22c、傾斜面29、直
管22dが重力方向へ向けて上から下へ順に一直線状に
配置されている。このため、入口パイプ26から入る燃
料は重力落下も手伝って上から下へ向けて流れる。次に
流量,寸法等について説明する。主燃料ポンプ8は吐出
圧が115〔Kpa〕で90〔L/Hr〕の流量を吐出
する。このうち、車両エンジン31には80〔L/H
r〕が送られ、三方ジョイント17を介して10〔L/
Hr〕がジェットポンプ22に送られる。 【0020】従って、ジェットポンプ22の入口パイプ
26内の圧力も115〔Kpa〕となる。又、ノズル2
7の細孔32は0.87〔mm〕の直径の丸孔から構成
されている。又、図1において、移送パイプ24の高さ
H1は約200〔mm〕である。次に上記構成において
作動を説明する。 【0021】キースイッチ33を投入するとバッテリ9
から12〔V〕の電圧が主燃料ポンプ8に印加され主燃
料ポンプ8は、第1底部2付近の燃料を燃料吐出配管1
2側へと吐出する。三方ジョイント17部分において、
約1/9の燃料がジェットポンプ22側へ移され残りの
8/9の燃料は車両エンジン31に供給される。このた
め、ジェットポンプ22のノズル27の細孔32から燃
料が噴射し、このとき、吸込パイプ30の出口34付近
に周知の如く負圧を生じ移送パイプ24と吸込パイプ3
0とを介して第2底部3の燃料がベンチュリー管28の
出口35に吐出される。 【0022】このため、第2底部3側の燃料は第1底部
2側へ移送され、第1底部2の燃料も第2底部3の燃料
も共に車両エンジン31側に供給することができる。よ
って、第2底部3の方に多くの燃料がとり残されること
がなくなる。次に、以上に述べた構造を改良した本発明
の第1実施例を説明する。なお、本発明の実施例を示す
図3および図4において、図1と同一の符号部分は、図
1のものと同一又は均等の部分である。 【0023】図3において、これは1つの燃料タンク1
の間に仕切り壁36を設けて第1底部2と第2底部3と
が分離されるようにしたものである。この図3の構造に
おいては、第1底部2の上方にカバー13aを設け、第
2底部3の上方にもカバー13bを設けている。そし
て、移送パイプ24は、第2底部3に一端が位置され、
カバー13bを貫通して一旦は燃料タンク1外に取出さ
れた後、燃料タンク1外を経由し、カバー13aを貫通
して再び燃料タンク1内に導入され、ジェットポンプ2
2の吸込パイプ30に他端が接続されている。 【0024】又、第2実施例を示す図4は、燃料タンク
1が完全に2つに分離されており、別の場所におかれた
ものである。この実施例でも移送パイプ24は、第1底
部2と第2底部3との間の空間を迂回して、燃料タンク
1より上側を経由している。これにより、図1に示した
構造と同様、第1底部2と第2底部3との間にドライブ
シャフト等の部品を配設することができる。 【0025】以上に述べた図3、図4の実施例による
と、第2底部3から第1底部2への配管24を容易に敷
設することができ、燃料タンク1に必要以上の大きさの
作業用開口部を設けずに済む。また配管24は、ジェッ
トポンプ22の吸込パイプ30に接続されるいわゆる低
圧側であり、しかも燃料タンク1の上側壁面よりさらに
上側を経由しているため、配管24に損傷を生じても燃
料が大量に流出することもない。また、上記構成による
と、配管24の取り回しを自由にできるという効果があ
る。さらに、図3、図4の構成によると、主燃料ポンプ
8、補助燃料ポンプ22の取付けも含めて全体の組立て
を容易にできる。 【0026】次に補助燃料ポンプ22き変形例を図5な
いし図8に示して説明する。図5は、2槽式の燃料タン
ク1のガソリン供給装置の概略図である。1は2槽式フ
ューエルタンクで、タンク底面の中央部が内側にふくら
んでいる。これは車両前方にエンジンを置き、後輪で駆
動するフロントエンジンリヤドライブ車や四輪駆動車の
うちで車高やスポーツ車等の搭載上の制約から(即ち、
ドライブシャフトを布設する空間の確保と、ガソリン容
量をできるだけ多くするという2つ要求から)派生して
いる。 【0027】8はインタンク式の主燃料ポンプであり、
小型直流モータによって回転する再生ポンプで、どちら
か一方の槽に配置され、図5では第1底部2に配置され
ている。このポンプ8は吐出圧110〔Kpa〕で、吐
出量100〔L/Hr〕以上に設定されている。この吐
出量は通常のこの種の従来ポンプよ20〔L/Hr〕だ
け多くなっている。 【0028】18,19,20は外径が直径8〔mm〕
の燃料チューブであり、それぞれメインポンプ吐出用
(19),エンジン供給用(20),サブポンプ供給用
(18)となっている。このうち、メインポンプ吐出用
チューブ19とエンジン供給用チューブ20とは燃料吐
出配管12を構成している。又、サブポンプ供給用チュ
ーブ18は燃料戻し通路を形成している。 【0029】17は金属製のジョイントであり、上記3
本のチューブ18,19,20はこのジョイント17に
ろう付けされている。さらにエンジン供給用チューブ2
0が金属製のカバー13にろう付けされている。その結
果、カバー13と3本のチューブ18,19,20とジ
ョイント17と一体となっている。なお、エンジン供給
用チューブ20をカバー13にろう付けする際に、ジョ
イント17の位置をなるべくカバー13に接近させる様
にするのが望ましい。それば図5のH2 の寸法を小さく
する程、燃料タンク内へのチューブ等の挿入性が良くな
るからである。 【0030】18,24は耐ガソリン性のラバーホース
であり、18は主燃料ポンプからの燃料戻し通路を形成
している。24は補助燃料ポンプ22によって吐出され
るガソリンを補助燃料ポンプ側の槽すなわち第2底部3
からポンプ8側の槽すなわち第1底部2へ送る役目を果
す。22は補助燃料ポンプをなす流体駆動ポンプであ
り、主燃料ポンプ8から110〔Kpa〕,20〔L/
Hr〕の高い圧力のガソリンを受け入れ、3〔Kpa〕
以下で約40〔L/Hr〕の低圧のガソリンを吐出する
能力を持っている。 【0031】以下、上記流体駆動ポンプ22について詳
述する。図6乃至図8おいて、40は円板状のプラスチ
ック製のカバーで本体41に熱溶着の際の芯ずれを防ぐ
為に用いる。43は軸受用のメタルでカバー40に圧入
固定されている。44はプラスチック製の駆動用インペ
ラ(水車)で、6枚の羽根45を有し、金属製の回転軸
(シャフト、46)に圧入固定されている。 【0032】なお、この水車44の高さH3 は、図5の
燃料タンク1の凸部23の最上部の高さH4 より大きく
するのが望ましい。その理由は、水車44が空気中で回
転した方が効率的に有利な為、燃料液面が燃料タンク1
の凸部23最上部にきた時に水車44が空気中に露出す
る様にする為である。41は円筒状の本体で材質はプラ
スチックであり、周囲は大小4個の窓(開口部)47が
ある。 【0033】主燃料ポンプ8から送られ、ノズル48か
ら噴射されて水車44に回転力を与えた後の流体エネル
ギーをほとんど使い果たしたガソリンは前記窓47から
ポンプ室外に出る。補助燃料ポンプ本体41の上方には
ガソリンを受入れる為のパイプ49が一体に設けられて
おり(図6と図7に図示されている)、一方、本体41
の下方には再生ポンプ吐出孔50a(図8)からガソリ
ンを吐出する為のパイプ50が一体となっている。な
お、パイプ50は図6の断面図では図示されず、図7と
図8に図示される。 【0034】パイプ49の付け根付近にはガソリン噴射
用のノズル48が設けてある。水車44の下部には再生
ポンプのポンプ室51を形成する薄い円筒状の空間があ
り、その外周上には流路溝52が掘ってある。ポンプ室
51の上部は本体41によって画定され本体端面の位置
決め用の穴53がそれぞれ4個ずつ明いている。 【0035】54はプラスチック製のインレット付ポン
プ壁であり、前記本体41の下面の壁と共に再生ポンプ
のポンプ室を画定しており、インレットポンプ54の上
端面にはC字形の流路溝52掘ってある。55はシャフ
ト46のスラスト力を受けるピンで、インレット付ポン
プ壁54に圧入されている。インレット付ポンプ壁54
は上部カバー40と同様本体41に熱溶着される。 【0036】56は再生ポンプ用のインペラ(移送イン
ペラ)で、外周に45枚の羽根を持っている。57はス
テー部でありインレット付ポンプ壁54にはめ込みによ
り固定されている。ステー部57は燃料吸込用の開口部
57aとフィルタ57bが設けられており、この開口部
は図6で破線で示すインレット(吸入孔)54aに連通
している。 【0037】次に、作動について説明する。主燃料ポン
プ8は車両エンジン31に燃料を圧送すると共に、その
吐出量の一部で補助燃料ポンプ22を駆動している。そ
の為に従来の通常ポンプに比べ、その分の吐出量を増加
してある。燃料戻し通路をなすパイプ18は一定圧P1
の時に一定流量Q1 を噴射する図7のノズル48に連通
しており、このノズル48からの噴射によって水車44
が回転し、この回転力がシャフト46を介して移送様イ
ンペラ56に伝えられる。このインペラ56により圧力
P2 ,流量Q2 が得られる。 【0038】水車44とインペラ56の総合効率をηと
すると 【0039】 【数1】η=(P2 ・Q2 )/(P1 /Q1 ) となる。ここで 【0040】 【数2】P1 =110〔Kpa〕 【0041】 【数3】Q1 =20〔L/Hr〕 【0042】 【数4】P2 =3〔Kpa〕 とし、水車44及び移送様インペラ56の効率を5
〔%〕とすると、 【0043】 【数5】 Q2 =0.05×110×20÷3=37〔L/Hr〕 となり、 【0044】 【数6】Q2 >Q1 が成り立つ。以上の構成及び作用により2槽式タンク1
のガソリンは全てエンジン31に圧送することが可能と
なる。以上に説明したような水車及びポンプからなる補
助燃料ポンプ22を主燃料ポンプ8と同じ槽2に配置す
ると、図9のようになる。この場合、補助燃料ポンプ2
2の吸込口フィルタ60を主燃料ポンプ8と別の槽(別
の底部3)に配置し、移送パイプ24を補助燃料ポンプ
22の下側に接続する。 【0045】 【発明の効果】以上に述べた本発明の構成および作用に
よると、離れて位置する第1底部と第2底部との両方に
燃料が残存する構成であっても、簡単な構成で燃料を移
送し、余分な燃料が残存することを防止することができ
る。また、第2底部から第1底部への燃料移送通路を一
旦燃料タンク外を経由して敷設しているため、この移送
通路を容易に敷設することができる。しかも、移送通路
が補助燃料ポンプの吸入部に接続され強制的に燃料が移
送されるため、移送通路の敷設経路にかかわらず確実に
燃料を移送することができる。さらに、燃料タンク外を
経由する移送通路は、補助燃料ポンプの吸入側であるた
め、補助燃料ポンプを燃料タンクの第2底部に設け、補
助燃料ポンプの吐出側を燃料タンク外を経由させて第1
底部に導入する場合に比べて通路破損時の大量の燃料漏
れの恐れがないという効果もある。
る形状の燃料タンクから燃料を吸い上げ、燃料消費装置
に供給する燃料供給装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、複数箇所に燃料が残存する形状の
燃料タンクから燃料を吸い上げ、燃料消費装置に燃料を
供給する燃料供給装置として、例えば特公昭34−82
04号、米国特許第4397333号およびドイツ国特
許2440905号などの構造が知られていた。 【0003】これらの従来技術では、分岐燃料、あるい
は内燃機関で消費されない余剰燃料を戻り燃料として、
この戻り燃料によって作動する補助燃料ポンプを採用す
ることで、簡単な構成で燃料を移送し、一か所に集めて
いる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、米国特許第
4397333号に開示される技術では、移送先にあた
るカップ状のサブタンクとジェットポンプとを一体に組
み立てて燃料タンク内に設置しているため、大きな作業
用開口部を燃料タンクに開設する必要があった。また、
移送元と、移送先とが位置的に離れている燃料タンクで
は、米国特許第4397333号のような構成は採用で
きなかった。 【0005】一方、特公昭34−8204号およびドイ
ツ国特許2440905号には、移送元と移送先とが離
れている燃料タンクが開示されているが、いずれも移送
元にジェットポンプを設け、移送元から移送先に向けて
燃料タンク内に長い配管を設けているため、狭い燃料タ
ンク内に長い配管を敷設する作業が必要であった。特
に、燃料タンクに設ける作業用開口部は小さいほうが望
ましいため、従来技術のような長い配管を敷設する作業
は作業性を悪化させるという問題点があった。 【0006】また、特公昭34−8204号の第3図に
開示の技術では、2つの燃料タンクの底部間を配管22
2で接続し、一方のタンクの底部から他方のタンクの底
部へ燃料が自然に流動して、補助燃料ポンプによってさ
らに別の底部へ移送されるよう構成しているが、この構
成では一方のタンクの底部から他方のタンクの底部へ強
制的に燃料を移送することができず、配管がタンク内の
残存燃料の液面より高い位置を経由する場合には燃料を
移送できなくなるという問題点があった。 【0007】本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、離
れて位置する複数箇所に燃料が残存する構造の燃料タン
クにおいて、簡単な構成で燃料を移送して余分な燃料が
残存することを防止でき、燃料を移送する配管を容易に
敷設することができるとともに、その配管の敷設経路に
係わらず確実に燃料を移送することのできる燃料供給装
置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、離れて位置する第1底部と第2底部とを
有し、少なくとも内部に残留する燃料が少量になったと
きに前記第1底部と前記第2底部との夫々に燃料が残存
する構造の燃料タンク、前記第1底部の燃料を吸い上げ
て前記燃料タンク外の燃料消費装置に供給する燃料供給
手段、前記第1底部に燃料を戻す燃料戻し通路、前記第
1底部に設けられ、前記燃料戻し通路によって前記第1
底部に戻される燃料の流体エネルギーによって作動して
燃料を吸入し前記第1底部へ移送する補助燃料ポンプ、
および前記第2底部に一端が設けられ、前記第2底部の
近傍から前記燃料タンク外に取り出され、前記燃料タン
ク外を経由して、前記第1底部の近傍から再び前記燃料
タンク内に導入されて、前記第1底部において他端が前
記補助燃料ポンプの吸入部に接続される移送通路を備
え、前記補助燃料ポンプにより前記第2底部に残存する
燃料を前記第1底部に移送するようにしたことを特徴と
する燃料供給装置という技術的手段を採用する。 【0009】 【作用】以上に述べた本発明の構成によると、第1底部
の燃料が燃料供給手段によって吸い上げられ、燃料消費
装置に供給される。また、第1底部には燃料戻し通路に
よって燃料が戻され、この戻り燃料の流体エネルギーに
よって補助燃料ポンプが作動し、第2底部の燃料が第1
底部へ移送される。このため、燃料タンク内の燃料残量
が少なくなり、第2底部にも燃料が残存する状態となっ
ても、簡単な構成で第2底部の燃料が第1底部へ移送さ
れ、燃料供給手段によって燃料消費装置に供給される。 【0010】しかも、本発明の構成によると、第2底部
に一端が設けられ、第1底部に設けられる補助燃料ポン
プに他端が接続される移送通路が、第2底部の近傍から
燃料タンク外に取り出され、燃料タンク外を経由して、
第1底部の近傍から再び燃料タンク内に導入されている
ため、狭い燃料タンク内での作業を回避して第2底部か
ら第1底部への通路を敷設することが可能である。 【0011】さらに、本発明の構成では、第1底部に補
助燃料ポンプを設け、移送通路を補助燃料ポンプの吸入
部に接続しているため、燃料が強制的に吸入されて第2
底部から第1底部へと移送され、移送通路の取り回しを
自由にしても燃料が確実に移送される。 【0012】 【実施例】以下、本発明を適用した実施例を図面に基づ
いて説明する。なお、本発明の特徴は、図3、図4に図
示されているが、まず、本発明の基本となる構成を図
1、図2により説明する。図1および図2において、1
は燃料タンクであり、金属板をプレス成形して構成され
車両の下部に取付けられている。この燃料タンク1は第
1底部2と第2底部3とを持ち、これら両底部2,3間
のタンク外空間4には車両のドライブシャフト5と排気
管7が布設されている。 【0013】燃料タンク1内には、燃料となる例えばガ
ソリンが貯蔵される。そして、単純に第1底部2に設け
た従来ポンプで第1底部2のガソリンを全て吸上げたと
しても第2底部3の方にガソリンが残留してしまうよう
な燃料タンク1の構造となっている。すなわち第1底部
2と第2底部3とは互いに底部部分で連通していないと
ころの独立した凹部となっている。 【0014】8は主燃料ポンプであり、車載バッテリ9
を電源として駆動される直流モータと該モータの回転軸
によって駆動される再生ポンプ部とが内部に組込まれ公
知のものである。このポンプは樹脂又は金網からなるゴ
ミ除去用のフィルタ10を介してタンク1内の燃料を吸
上げ、吐出パイプ11側に燃料を吐出する。 【0015】なお、この種の燃料ポンプは例えば米国特
許明細書第3,947,149号、同第3,676,0
25号等で公知である。この燃料ポンプ8から吐出され
た燃料は燃料吐出配管12を介して車両エンジン31内
の図示せぬ燃料噴射装置に導かれる。燃料吐出配管12
は、燃料タンク1の開口部1aを覆う鉄製のカバー13
を貫通しており、カバー13はパッキン14を介して燃
料タンク1にネジ止めされている。15はカバー13に
一端が溶接されたポンプ取付用ブラケットである。16
はクッションゴムであり燃料ポンプ8の振動がブラケッ
ト15に直接伝わらないようにしている。 【0016】17は三方ジョイントであり、該三方がジ
ョイント17によって、燃料吐出配管12の途中から燃
料戻し通路なす分岐管18がL字状に設けられている。
なお、燃料吐出配管12のうち19,20の部分はゴム
ホースからなり、21の部分は鉄パイプからなる。分岐
管18の先端には後述する補助燃料ポンプ22をなすジ
ェットポンプが接続されている。ジェットポンプ22に
は、燃料タンク1の底面側の凸部23をまたぐように移
送パイプ24が取付けられ、該移送パイプ24の端には
フィルタ25が取付けられている。 【0017】このように、上記構成では、カバー13に
ブラケット15を介して燃料ポンプ8が支持され、燃料
吐出配管12、分岐管18、ジェットポンプ22もカバ
ー13によって支持されている。次に、ジェットポンプ
22の詳細を図2に示して説明する。このジェットポン
プ22の各部品は全てポリアセタール樹脂で構成されて
おり、4つの部品をねじ結合で組付けたものである。 【0018】26は分岐管18に接続された入り口パイ
プであり、該パイプ26の下側には円錐状に突出したノ
ズル27が取付けられている。28はベンチュリー管で
ありラッパ状に広がった傾斜面29を持っている。30
は吸込パイプであり、図1の移送パイプ24に接続され
ている。ノズル27の先端周囲には、吸込パイプ30か
らの燃料と、ノズル27から噴出した燃料とを合流させ
る合流部が形成されている。この合流部は、ノズル27
を収容するチャンバ22aによって形成されており、チ
ャンバ22aは、上方から下方へ向けて小さくなる円錐
状の壁面22bをもっている。そして、ノズル27の先
端は円錐状壁面22bの上側に位置しており、吸込パイ
プ30の出口34も円錐状壁面22bの上部に連通して
いる。また、チャンバ22aの下端には絞り部22cが
形成されている。そして、絞り部22cと、傾斜面29
と、直管22dによって出口通路が形成されている。 【0019】このジェットポンプ22は、図1、図2に
図示されるように、入口パイプ26、ノズル27、チャ
ンバ22a(合流部)、絞り部22c、傾斜面29、直
管22dが重力方向へ向けて上から下へ順に一直線状に
配置されている。このため、入口パイプ26から入る燃
料は重力落下も手伝って上から下へ向けて流れる。次に
流量,寸法等について説明する。主燃料ポンプ8は吐出
圧が115〔Kpa〕で90〔L/Hr〕の流量を吐出
する。このうち、車両エンジン31には80〔L/H
r〕が送られ、三方ジョイント17を介して10〔L/
Hr〕がジェットポンプ22に送られる。 【0020】従って、ジェットポンプ22の入口パイプ
26内の圧力も115〔Kpa〕となる。又、ノズル2
7の細孔32は0.87〔mm〕の直径の丸孔から構成
されている。又、図1において、移送パイプ24の高さ
H1は約200〔mm〕である。次に上記構成において
作動を説明する。 【0021】キースイッチ33を投入するとバッテリ9
から12〔V〕の電圧が主燃料ポンプ8に印加され主燃
料ポンプ8は、第1底部2付近の燃料を燃料吐出配管1
2側へと吐出する。三方ジョイント17部分において、
約1/9の燃料がジェットポンプ22側へ移され残りの
8/9の燃料は車両エンジン31に供給される。このた
め、ジェットポンプ22のノズル27の細孔32から燃
料が噴射し、このとき、吸込パイプ30の出口34付近
に周知の如く負圧を生じ移送パイプ24と吸込パイプ3
0とを介して第2底部3の燃料がベンチュリー管28の
出口35に吐出される。 【0022】このため、第2底部3側の燃料は第1底部
2側へ移送され、第1底部2の燃料も第2底部3の燃料
も共に車両エンジン31側に供給することができる。よ
って、第2底部3の方に多くの燃料がとり残されること
がなくなる。次に、以上に述べた構造を改良した本発明
の第1実施例を説明する。なお、本発明の実施例を示す
図3および図4において、図1と同一の符号部分は、図
1のものと同一又は均等の部分である。 【0023】図3において、これは1つの燃料タンク1
の間に仕切り壁36を設けて第1底部2と第2底部3と
が分離されるようにしたものである。この図3の構造に
おいては、第1底部2の上方にカバー13aを設け、第
2底部3の上方にもカバー13bを設けている。そし
て、移送パイプ24は、第2底部3に一端が位置され、
カバー13bを貫通して一旦は燃料タンク1外に取出さ
れた後、燃料タンク1外を経由し、カバー13aを貫通
して再び燃料タンク1内に導入され、ジェットポンプ2
2の吸込パイプ30に他端が接続されている。 【0024】又、第2実施例を示す図4は、燃料タンク
1が完全に2つに分離されており、別の場所におかれた
ものである。この実施例でも移送パイプ24は、第1底
部2と第2底部3との間の空間を迂回して、燃料タンク
1より上側を経由している。これにより、図1に示した
構造と同様、第1底部2と第2底部3との間にドライブ
シャフト等の部品を配設することができる。 【0025】以上に述べた図3、図4の実施例による
と、第2底部3から第1底部2への配管24を容易に敷
設することができ、燃料タンク1に必要以上の大きさの
作業用開口部を設けずに済む。また配管24は、ジェッ
トポンプ22の吸込パイプ30に接続されるいわゆる低
圧側であり、しかも燃料タンク1の上側壁面よりさらに
上側を経由しているため、配管24に損傷を生じても燃
料が大量に流出することもない。また、上記構成による
と、配管24の取り回しを自由にできるという効果があ
る。さらに、図3、図4の構成によると、主燃料ポンプ
8、補助燃料ポンプ22の取付けも含めて全体の組立て
を容易にできる。 【0026】次に補助燃料ポンプ22き変形例を図5な
いし図8に示して説明する。図5は、2槽式の燃料タン
ク1のガソリン供給装置の概略図である。1は2槽式フ
ューエルタンクで、タンク底面の中央部が内側にふくら
んでいる。これは車両前方にエンジンを置き、後輪で駆
動するフロントエンジンリヤドライブ車や四輪駆動車の
うちで車高やスポーツ車等の搭載上の制約から(即ち、
ドライブシャフトを布設する空間の確保と、ガソリン容
量をできるだけ多くするという2つ要求から)派生して
いる。 【0027】8はインタンク式の主燃料ポンプであり、
小型直流モータによって回転する再生ポンプで、どちら
か一方の槽に配置され、図5では第1底部2に配置され
ている。このポンプ8は吐出圧110〔Kpa〕で、吐
出量100〔L/Hr〕以上に設定されている。この吐
出量は通常のこの種の従来ポンプよ20〔L/Hr〕だ
け多くなっている。 【0028】18,19,20は外径が直径8〔mm〕
の燃料チューブであり、それぞれメインポンプ吐出用
(19),エンジン供給用(20),サブポンプ供給用
(18)となっている。このうち、メインポンプ吐出用
チューブ19とエンジン供給用チューブ20とは燃料吐
出配管12を構成している。又、サブポンプ供給用チュ
ーブ18は燃料戻し通路を形成している。 【0029】17は金属製のジョイントであり、上記3
本のチューブ18,19,20はこのジョイント17に
ろう付けされている。さらにエンジン供給用チューブ2
0が金属製のカバー13にろう付けされている。その結
果、カバー13と3本のチューブ18,19,20とジ
ョイント17と一体となっている。なお、エンジン供給
用チューブ20をカバー13にろう付けする際に、ジョ
イント17の位置をなるべくカバー13に接近させる様
にするのが望ましい。それば図5のH2 の寸法を小さく
する程、燃料タンク内へのチューブ等の挿入性が良くな
るからである。 【0030】18,24は耐ガソリン性のラバーホース
であり、18は主燃料ポンプからの燃料戻し通路を形成
している。24は補助燃料ポンプ22によって吐出され
るガソリンを補助燃料ポンプ側の槽すなわち第2底部3
からポンプ8側の槽すなわち第1底部2へ送る役目を果
す。22は補助燃料ポンプをなす流体駆動ポンプであ
り、主燃料ポンプ8から110〔Kpa〕,20〔L/
Hr〕の高い圧力のガソリンを受け入れ、3〔Kpa〕
以下で約40〔L/Hr〕の低圧のガソリンを吐出する
能力を持っている。 【0031】以下、上記流体駆動ポンプ22について詳
述する。図6乃至図8おいて、40は円板状のプラスチ
ック製のカバーで本体41に熱溶着の際の芯ずれを防ぐ
為に用いる。43は軸受用のメタルでカバー40に圧入
固定されている。44はプラスチック製の駆動用インペ
ラ(水車)で、6枚の羽根45を有し、金属製の回転軸
(シャフト、46)に圧入固定されている。 【0032】なお、この水車44の高さH3 は、図5の
燃料タンク1の凸部23の最上部の高さH4 より大きく
するのが望ましい。その理由は、水車44が空気中で回
転した方が効率的に有利な為、燃料液面が燃料タンク1
の凸部23最上部にきた時に水車44が空気中に露出す
る様にする為である。41は円筒状の本体で材質はプラ
スチックであり、周囲は大小4個の窓(開口部)47が
ある。 【0033】主燃料ポンプ8から送られ、ノズル48か
ら噴射されて水車44に回転力を与えた後の流体エネル
ギーをほとんど使い果たしたガソリンは前記窓47から
ポンプ室外に出る。補助燃料ポンプ本体41の上方には
ガソリンを受入れる為のパイプ49が一体に設けられて
おり(図6と図7に図示されている)、一方、本体41
の下方には再生ポンプ吐出孔50a(図8)からガソリ
ンを吐出する為のパイプ50が一体となっている。な
お、パイプ50は図6の断面図では図示されず、図7と
図8に図示される。 【0034】パイプ49の付け根付近にはガソリン噴射
用のノズル48が設けてある。水車44の下部には再生
ポンプのポンプ室51を形成する薄い円筒状の空間があ
り、その外周上には流路溝52が掘ってある。ポンプ室
51の上部は本体41によって画定され本体端面の位置
決め用の穴53がそれぞれ4個ずつ明いている。 【0035】54はプラスチック製のインレット付ポン
プ壁であり、前記本体41の下面の壁と共に再生ポンプ
のポンプ室を画定しており、インレットポンプ54の上
端面にはC字形の流路溝52掘ってある。55はシャフ
ト46のスラスト力を受けるピンで、インレット付ポン
プ壁54に圧入されている。インレット付ポンプ壁54
は上部カバー40と同様本体41に熱溶着される。 【0036】56は再生ポンプ用のインペラ(移送イン
ペラ)で、外周に45枚の羽根を持っている。57はス
テー部でありインレット付ポンプ壁54にはめ込みによ
り固定されている。ステー部57は燃料吸込用の開口部
57aとフィルタ57bが設けられており、この開口部
は図6で破線で示すインレット(吸入孔)54aに連通
している。 【0037】次に、作動について説明する。主燃料ポン
プ8は車両エンジン31に燃料を圧送すると共に、その
吐出量の一部で補助燃料ポンプ22を駆動している。そ
の為に従来の通常ポンプに比べ、その分の吐出量を増加
してある。燃料戻し通路をなすパイプ18は一定圧P1
の時に一定流量Q1 を噴射する図7のノズル48に連通
しており、このノズル48からの噴射によって水車44
が回転し、この回転力がシャフト46を介して移送様イ
ンペラ56に伝えられる。このインペラ56により圧力
P2 ,流量Q2 が得られる。 【0038】水車44とインペラ56の総合効率をηと
すると 【0039】 【数1】η=(P2 ・Q2 )/(P1 /Q1 ) となる。ここで 【0040】 【数2】P1 =110〔Kpa〕 【0041】 【数3】Q1 =20〔L/Hr〕 【0042】 【数4】P2 =3〔Kpa〕 とし、水車44及び移送様インペラ56の効率を5
〔%〕とすると、 【0043】 【数5】 Q2 =0.05×110×20÷3=37〔L/Hr〕 となり、 【0044】 【数6】Q2 >Q1 が成り立つ。以上の構成及び作用により2槽式タンク1
のガソリンは全てエンジン31に圧送することが可能と
なる。以上に説明したような水車及びポンプからなる補
助燃料ポンプ22を主燃料ポンプ8と同じ槽2に配置す
ると、図9のようになる。この場合、補助燃料ポンプ2
2の吸込口フィルタ60を主燃料ポンプ8と別の槽(別
の底部3)に配置し、移送パイプ24を補助燃料ポンプ
22の下側に接続する。 【0045】 【発明の効果】以上に述べた本発明の構成および作用に
よると、離れて位置する第1底部と第2底部との両方に
燃料が残存する構成であっても、簡単な構成で燃料を移
送し、余分な燃料が残存することを防止することができ
る。また、第2底部から第1底部への燃料移送通路を一
旦燃料タンク外を経由して敷設しているため、この移送
通路を容易に敷設することができる。しかも、移送通路
が補助燃料ポンプの吸入部に接続され強制的に燃料が移
送されるため、移送通路の敷設経路にかかわらず確実に
燃料を移送することができる。さらに、燃料タンク外を
経由する移送通路は、補助燃料ポンプの吸入側であるた
め、補助燃料ポンプを燃料タンクの第2底部に設け、補
助燃料ポンプの吐出側を燃料タンク外を経由させて第1
底部に導入する場合に比べて通路破損時の大量の燃料漏
れの恐れがないという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の基本構成を示す模式的なタン
ク内配置図 【図2】図1の装置に使用されるジェットポンプの断面
図 【図3】本発明を適用した第1実施例を示す模式的なタ
ンク内配置図 【図4】本発明を適用した第2実施例を示す模式的なタ
ンク内配置図 【図5】補助燃料ポンプの変形例を示す模式的なタンク
内配置図 【図6】図5の装置に使用される補助燃料ポンプを示す
図7の矢視VI−VI断面図 【図7】図5の装置に使用される補助燃料ポンプを示す
図6の矢視VII−VII断面図 【図8】図5の装置に使用される補助燃料ポンプを示す
図6の矢視VIII−VIII断面図 【図9】補助燃料ポンプの変形例を示す模式的なタンク
内配置図 【符号の説明】 1 燃料タンク 2 第1底部 3 第2底部 8 主燃料ポンプ(燃料供給手段) 12 燃料吐出配管(燃料供給手段) 18 分岐管(燃料戻し通路) 22 ジェットポンプ(補助燃料ポンプ) 24 移送パイプ(移送通路) 31 エンジン(燃料消費装置)
ク内配置図 【図2】図1の装置に使用されるジェットポンプの断面
図 【図3】本発明を適用した第1実施例を示す模式的なタ
ンク内配置図 【図4】本発明を適用した第2実施例を示す模式的なタ
ンク内配置図 【図5】補助燃料ポンプの変形例を示す模式的なタンク
内配置図 【図6】図5の装置に使用される補助燃料ポンプを示す
図7の矢視VI−VI断面図 【図7】図5の装置に使用される補助燃料ポンプを示す
図6の矢視VII−VII断面図 【図8】図5の装置に使用される補助燃料ポンプを示す
図6の矢視VIII−VIII断面図 【図9】補助燃料ポンプの変形例を示す模式的なタンク
内配置図 【符号の説明】 1 燃料タンク 2 第1底部 3 第2底部 8 主燃料ポンプ(燃料供給手段) 12 燃料吐出配管(燃料供給手段) 18 分岐管(燃料戻し通路) 22 ジェットポンプ(補助燃料ポンプ) 24 移送パイプ(移送通路) 31 エンジン(燃料消費装置)
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フロントページの続き
(72)発明者 向谷 晶吉
愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電
装株式会社内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)離れて位置する第1底部と第2底部とを有し、少
なくとも内部に残留する燃料が少量になったときに前記
第1底部と前記第2底部との夫々に燃料が残存する構造
の燃料タンク、 前記第1底部の燃料を吸い上げて前記燃料タンク外の燃
料消費装置に供給する燃料供給手段、 前記第1底部に燃料を戻す燃料戻し通路、 前記第1底部に設けられ、前記燃料戻し通路によって前
記第1底部に戻される燃料の流体エネルギーによって作
動して燃料を吸入し前記第1底部に移送する補助燃料ポ
ンプ、および前記第2底部に一端が設けられ、前記第2
底部の近傍から前記燃料タンク外に取り出され、前記燃
料タンク外を経由して、前記第1底部の近傍から再び前
記燃料タンク内に導入されて、前記第1底部において他
端が前記補助燃料ポンプの吸入部に接続される移送通路
を備え、 前記補助燃料ポンプにより前記第2底部に残存する燃料
を前記第1底部に移送するようにしたことを特徴とする
燃料供給装置。 (2)前記移送通路は、前記第2底部の上側の壁から前
記燃料タンク外に取り出され、前記燃料タンク内の燃料
液面より高い位置を経由して、前記第1底部の上側の壁
から前記燃料タンク内に導入されることを特徴とする特
許請求の範囲第1項に記載の燃料供給装置。 (3)前記燃料タンクは、 前記第1底部の上方に形成された開口部と、 前記開口部を覆うとともに、前記燃料供給手段と前記燃
料戻し通路と前記補助燃料ポンプとを支持し、さらに前
記移送通路が貫通して設けられるカバーとを備えること
を特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の燃料供給装
置。 (4)前記燃料供給手段は、 前記第1底部に設けられ前記第1底部の燃料を吸い上げ
る主燃料ポンプと、 前記主燃料ポンプにより吸い上げられた燃料を前記燃料
タンク外に取り出す燃料吐出配管とを備えることを特徴
とする特許請求の範囲第3項に記載の燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23304893A JPH07103834B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23304893A JPH07103834B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 燃料供給装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59186796A Division JPH0613864B2 (ja) | 1984-09-05 | 1984-09-05 | 車両用燃料供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06294357A true JPH06294357A (ja) | 1994-10-21 |
JPH07103834B2 JPH07103834B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=16948985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23304893A Expired - Lifetime JPH07103834B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 燃料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07103834B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100453650B1 (ko) * | 2001-08-10 | 2004-10-20 | 현대자동차주식회사 | 리턴 연료 온도 저감장치 |
WO2013114606A1 (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-08 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料供給装置 |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP23304893A patent/JPH07103834B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100453650B1 (ko) * | 2001-08-10 | 2004-10-20 | 현대자동차주식회사 | 리턴 연료 온도 저감장치 |
WO2013114606A1 (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-08 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料供給装置 |
JP5673864B2 (ja) * | 2012-02-02 | 2015-02-18 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料供給装置 |
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JPH07103834B2 (ja) | 1995-11-08 |
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