JPH06294138A - 土留め用コンクリートブロックおよびその構築方法 - Google Patents

土留め用コンクリートブロックおよびその構築方法

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JPH06294138A
JPH06294138A JP32086891A JP32086891A JPH06294138A JP H06294138 A JPH06294138 A JP H06294138A JP 32086891 A JP32086891 A JP 32086891A JP 32086891 A JP32086891 A JP 32086891A JP H06294138 A JPH06294138 A JP H06294138A
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JP32086891A
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Kunio Watanabe
邦夫 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は、造成地の土留めや河川の護岸等の擁
壁に積み重ねて使用するコンクリートブロックおよびそ
の擁壁の構築方法を目的とする。 【構成】表出正面から控尻まで同一形状に成形したブロ
ックを用い、構築に際しては、積み重ね並列毎に表出面
と控尻面を前後にずらして積み重ね、構築擁壁の表出面
および控尻面に凹凸のコ字状空間を形成する構成であ
る。 【効果】コンクリートブロックが表出正面から控尻まで
同一形状であるため、積み重ね接合面が全面合端とな
り、土水圧によるブロックの抜出し移動を防止し凹凸状
空間が控尻側は裏込めした土石の喰い込みで擁壁の安定
を図り、表出面側はこの空間に苔、芝草等の種子が付着
して植生となり、水面下の場合は水流を緩和し、また格
好な魚巣となる作用効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、開発地の土留め、河川
の護岸等に用いるコンクリートブロックおよびその構築
方法に関する。
【従来の技術】従来、開発地の土留め、あるいは河川の
護岸等の擁壁に用いるコンクリートブロックは、表出正
面から控尻に向ってブロックあるいは自立型胴部を細く
形成したブロックが普通であった。この表出正面から控
尻に向って細い控部を形成したブロックあるいは自立型
の控胴部を細く形成したブロックは、構築に当って現場
においていずれも胴込めコンクリートを充填する必要が
あった。この胴込めコンクリートの充填が必要なブロッ
クを各積み工法、たとえば谷積み、布積みに積工すると
きに表出正面と控尻面を上下左右そろえて均一に積み上
げて擁壁を構築していた。このようにして積み上げた擁
壁は、ブロックの合端がごく一部で下から上まで一枚状
の壁体で裏込め部からの土水圧に対して擁壁体の抵抗力
が乏しく問題点を有し、さらに河川の護岸に構築した場
合は水流の緩和には全く役立たず、この点を考えて近年
盛んに表出正面を凹凸の粗面状にしたブロックが使用さ
れているが、これにしても粗面が僅かであるため水流の
緩和には効果がない。
【発明が解決しようとする課題】このように表出正面が
大きく控尻が小さく成形された従来の積みブロックは、
現場での積工時に控尻に対して飼石等を用いて表面づら
を合せる作業と、控尻面に裏板を当てる作業と、控部の
小さな空間に胴込めコンクリートを打設する作業が必要
であり、近年人手不足の時代にマッチしない3Kの作業
と工期のかかる工事であった。
【課題を解決するための手段】出願人は、このような従
来法の問題点を解決するため鋭意研究の結果、開発地の
土留めや河川の護岸等に用いる積みコンクリートブロッ
クの形状を表出正面と控尻まで同形としたもので、これ
によって積み重ね接合部が全面合端になる形状とし、こ
れの構築に当っては、下段の根石ブロックから順次積み
重ね段毎に表出正面と控尻とを交互に構築する擁壁体の
条件に応じて前後にずらして、表出面と控尻面を凹凸状
に積み重ね、表出面と控尻面にコ字形の空間を形成する
もので、その積み重ねたブロックの接合面は全面合端と
なるためこのままでも強固な擁壁体となり、土水圧に対
して十分な抵抗力があり胴込めコンクリートの打設の必
要がなく、これによる資材や作業が一切不用となる新規
な土留め用コンクリートブロックおよびその構築方法を
提供するものである。
【作用】本発明の土留め用コンクリートブロックは、従
来の積みブロックの形状と全く異るもので、積み重ね接
合面が全面合端となり現場の構築においてはただ表出面
と控尻面を構築する条件と構築体の高さに応じて、積み
重ね毎に交互に前後にずらして積み重ねて表出面と控尻
面に横波状の凹凸形状を形成してコ字形空間を、あるい
は横通し状の凹凸形状を形成してコ字形空間を形成する
ものである。このコ字形空間が土留め構築体に有効に作
用するもので、控尻面のコ字形空間は裏込めする栗石や
土石の喰い込みによって擁壁に対して地対反力により擁
壁の安定と強力化が図られる。一方表出面側のコ字形空
間は苔や芝草等の種子が風によって運ばれて付着して自
然発芽して植生し、表出面の凹凸状模様と共に環境に調
和して審美性が高められる。また河川の護岸擁壁に構築
した場合は、この凹凸状のコ字形空間の抵抗によって水
流を緩和すると共に、水中にあるコ字形空間は魚類の格
好の生育場所、即ち魚巣となる作用を有する。
【実施例】添付図面により本発明の土留めコンクリート
ブロックおよびその構築方法を説明すると、図1は表出
正面(1)が長方形状のブロックであって図に示すよう
に表出正面(1)から控尻(2)まで同一形状に形成さ
れていて、この形状のブロックは従来から広く使用され
ている擁壁用の積みブロックと表出正面(1)のみは同
一の形状であって、図1−3に示すように谷積み状に積
み重ねるか、あるいは図1−4に示すように布積み状に
積み重ねて土留め擁壁を構築する。この構築に際しては
谷積みの場合に天端および根石には図1−1に示すよう
な半裁した五角形の表出正面(1)を形成したブロック
を使用して底辺と上辺を水平に施工する。そして、この
五角形のブロックにあっても表出正面(1)から控尻
(2)まで同一形状に形成されていることは図示の通り
である。図1−2は、図1に示すブロックの控尻(2)
側に中空洞Hを設けた一実施例のブロックで、ブロック
の重量を軽減するためにこのような中空洞Hを設けるこ
ともできる。また図2は表出正面(1)が六角形のブロ
ックであって、図1に示すブロック同様に表出正面
(1)から控尻(2)まで同一形状をなしている。図2
−2はこの六角形状のブロックを使用した擁壁の正面図
であって、この構築に際しても天端および根石として図
2−1に示す半裁五角形の表出正面(1)を形成したブ
ロックを使用して底辺および上辺を水平に施工する。さ
らに図3は表出正面(1)がH形の異形ブロックであっ
て、このブロックにおいても図1および図2で示すブロ
ック同様に表出正面(1)から控尻(2)まで同一形状
を形成している。図3−2はこのH形状のブロックを使
用した擁壁の正面図であって、この構築に際しては天端
および根石として図3−1に示す凹形表出正面(1)を
形成したブロックを使用して底辺および上辺を水平に施
工する。本発明の土留め擁壁構築用のコンクリートブロ
ックは前記のように表出正面(1)の形状を各種示した
が、これのみに限定されることなく正方形や三角形など
施工場所の環境に応じて考えられる。またブロックの表
出正面(1)も単なる平面でなく、構築する周囲の環境
に応じて凹凸面や自然石を埋入した表出正面とすること
もできることは勿論である。さらに使用するブロック
は、即時脱型方式のものでなく流し込み等による大型の
ブロックも同様に使用できる。次に図4および図5を参
照して本発明の擁壁の構築方法を説明する。図4は、本
発明工法で使用する積みブロックを下から前後にずらし
て勾配を付けて積み重ねる構築方法を図示した側面図で
ある。したがって土中に埋入する基礎石ブロックXは図
示のように上面に傾斜を形成する。また第5図は本発明
工法で使用する積みブロックを下から前後にずらしなが
ら垂直に積み重ねる構築方法を図示した側面図である。
したがって土中に埋入する基礎ブロックXの上面は水平
である。本発明における土留め擁壁の構築方法において
は、第4図および第5図に示す実施例ともブロックを下
から順次前後にずらして表出面および控尻面にコ字形の
凹凸形状の空間Pを形成するものであって、図示におい
ては根石ブロックAは後方に、次のブロックBは前方
に、またその上に積み上げるブロックA−1は後方に、
さらにその上に積み上げるブロックB−1は前方に交互
にずらして積み上げる構築方法であって、したがって擁
壁の表出面および控尻面にコ字形の空間Pが形成され
る。このように形成されたコ字形空間Pは、ブロック相
互のずらしかたによって、図1−4,図2−2あるいは
図3−2に示すように横方向に直線状に形成されるばか
りでなく、図1−3の谷積みの場合のように横波状に、
あるいは任意にランダムに形成することもできて自由で
ある。また控尻側のコ字形空間Pには裏込めする栗石
(10)や土石が喰い込む形となって地対反力が発生
し、しかもブロック相互の接合面が全面合端となってい
るため土水圧や地震などによるブロックの抜け出し、移
動がない強固な擁壁が構築される。また更に安定した強
固な構築が必要ならば、予めブロックに孔(図示してい
ない)を形成し、鉄筋を挿通して補強することも考えら
れる。擁壁表出面の凹凸状のコ字形空間Pには月日が経
つとともに苔や芝草の菌や種子が付着して自然に苔、芝
草Kが発芽植生する。さらにこのような擁壁を河川の護
岸として構築した場合には、表出面の凹凸状のコ字形空
間Pはその抵抗を利用して水流の緩和に役立ち、水面W
下のコ字形空間Pは魚類の格好な生育場所となって自然
環境が守られる。
【発明の効果】本発明のコンクリートブロックは、表出
正面形状と控尻がほぼ同形の形状であるため、積み重ね
接合面が全面とも合端であって土水圧によるブロックの
移動を防止し、現場積工においては飼石や胴込めコンク
リートの流し込み作業や、これにともなうコンクリート
打設資材等一切が不用で、積み重ね毎に前後にずらして
積み重ね構築擁壁体の表出面と控尻面に凹凸コ字形の空
間を形成するため、控尻面の凹凸コ字形空間は裏込めす
る栗石や土石の喰い込みで擁壁の地対反力により安定と
強力化を図り、表出面の凹凸コ字形空間には苔や芝草等
の種子や菌が付着して自然に発芽して植生し、表出面の
凹凸コ字形空間の形状と共に環境美化を図る。また河川
の護岸擁壁の場合はこの表出面での抵抗によって水流を
緩和し、さらに水中にあるコ字形空間は魚類の格好な生
育場所即ち魚巣となるもので、従来の土留め擁壁の積み
工法に比較して優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図1……本発明に使用する一実施例のコンクリートブロ
ックの斜視図。 図1−1…根ブロックおよび天端ブロックの斜視図。 図1−2…穴明きブロックの斜視図。 図1−3…図1のブロックを使用した谷積み土留め擁壁
の正面図。 図1−4…図1のブロックを使用した布積み土留め擁壁
の正面図。 図2……本発明に使用する一実施例の六角形コンクリー
トブロックの斜視図。 図2−1…根ブロックおよび天端ブロックの斜視図。 図2−2…図2のブロックを使用した土留め擁壁の正面
図 図3……本発明に使用するH形ブロックの斜視図。 図3−1…根ブロックおよび天端ブロックの斜視図。 図3−2…H形ブロックを使用した土留め擁壁の正面
図。 図4……土留め擁壁の側面図(傾斜型)。 図5……土留め擁壁の側面図(垂直型)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土留め構築に用いるコンクリートブロック
    において、表出正面と控尻までほぼ同形状に形成し、構
    築時に胴込めコンクリートを一切用いないことを特徴と
    した土留め用コンクリートブロック。
  2. 【請求項2】土留め構築方法において、表出正面と控尻
    までほぼ同形のコンクリートブロックを、根ブロックを
    基に積み重ね並列する毎に表出正面と控尻面を前後に所
    定位置だけずらして積み重ね、構築する擁壁の表出面と
    控尻裏面に横波状あるいは横通し状の凹凸表面を形成す
    ることを特徴としたコンクリートブロックの土留め擁壁
    の構築方法。
JP32086891A 1991-09-30 1991-09-30 土留め用コンクリートブロックおよびその構築方法 Pending JPH06294138A (ja)

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JP32086891A JPH06294138A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 土留め用コンクリートブロックおよびその構築方法

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JPH06294138A true JPH06294138A (ja) 1994-10-21

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JP (1) JPH06294138A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08246479A (ja) * 1995-03-08 1996-09-24 Iwate Haneda Concrete Kk 壁土面の被覆構造
WO2004038105A1 (ja) * 2002-10-25 2004-05-06 Landes Co., Ltd. 誘導路形成用ブロック、誘導路を備えた壁体構築用パネル材及び型枠
CN100430558C (zh) * 2002-10-25 2008-11-05 蓝德株式会社 引导路径形成用块材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08246479A (ja) * 1995-03-08 1996-09-24 Iwate Haneda Concrete Kk 壁土面の被覆構造
WO2004038105A1 (ja) * 2002-10-25 2004-05-06 Landes Co., Ltd. 誘導路形成用ブロック、誘導路を備えた壁体構築用パネル材及び型枠
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