JPH0477763B2 - - Google Patents

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JPH0477763B2
JPH0477763B2 JP59253981A JP25398184A JPH0477763B2 JP H0477763 B2 JPH0477763 B2 JP H0477763B2 JP 59253981 A JP59253981 A JP 59253981A JP 25398184 A JP25398184 A JP 25398184A JP H0477763 B2 JPH0477763 B2 JP H0477763B2
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JP
Japan
Prior art keywords
water
concrete structure
permeable
sheet
earth
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59253981A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61134433A (ja
Inventor
Kazuyuki Nakamura
Takaaki Iwasaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyu Construction Co Ltd
Original Assignee
Tokyu Construction Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyu Construction Co Ltd filed Critical Tokyu Construction Co Ltd
Priority to JP25398184A priority Critical patent/JPS61134433A/ja
Publication of JPS61134433A publication Critical patent/JPS61134433A/ja
Publication of JPH0477763B2 publication Critical patent/JPH0477763B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D29/00Independent underground or underwater structures; Retaining walls
    • E02D29/02Retaining or protecting walls

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水域に接しているコンクリート擁壁や
ケーソン等の背面に土砂を裏込めしてなる護岸工
法に関するものである。
[イ] 従来技術 コンクリート構造物の背面土砂の含水状態は護
岸構造物の設計や安定に大きく影響する。
[ロ] 本発明が解決しようとする問題点 従来の護岸には次のような問題が存在する。
(1) 波をかぶつたりまたは降雨等によつて土中の
含水量が増加すると、間〓水圧が上昇して土砂
の剪断強度が低下する。
そのため、土砂を裏込めしたコンクリート構
造物の背面側に働く圧力が急激に増大する。
(2) 特にこのような高含水状態で地震や走行車両
による振動等を受けると、土砂が液状化してコ
ンクリート構造物が変形し遂には転倒する等の
危険が非常に高くなる。
(3) 安定化のために背面土砂の剪断強度を小さく
とつて設計すると、護岸用構造物が大型化して
不経済である。
本発明はこのような問題点を解決するために成
されたもので、小型で安定した構造物による護岸
工法を提供することを目的とする。
[ハ] 問題点を解決するための手段 本発明は、コンクリート構造物の背面に土砂を
充填して構築する護岸工事において、コンクリー
ト構造物の背面には複数枚の透水性のシートをそ
の一端で接続し、コンクリート構造物の背面に面
接触させて縦方向に連続するシート状の透水性材
料を設置し、この透水性材料は透水性シート群と
連結し、さらにコンクリート構造物の底面を経て
構造物の前面まで延設し、透水性シートを略水平
に敷設した状態で、透水性シート上に土砂を搬入
して盛土層を構築したことを特徴とする、護岸工
法である。
そして、コンクリート構造物の前面と背面の両
方向に働く圧力のバランスを良好に保つことによ
つて前記問題点の解決を計る技術手段に関するも
のである。
[ニ] 実施例 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例で
あるコンクリート構造物(ケーソン)を沈設して
護岸を形成する、護岸の構築方法について説明す
る。(第1図) (1) 本発明に使用する透水性シート 透水性シート1は連続長繊維が立体的に絡み合
つて形成された不織布等である。
この透水性シート1は耐蝕性および適度な強度
を有し、さらに地中に埋設した場合に土中水分を
集排水する機能を有する素材であれば、ポリアミ
ド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン等の熱可塑性の繊維を主成分とする繊維状物、
あるいはそれらの網状体もしくは紐状体もしくは
これらの複合物を使用することも勿論可能であ
る。
(2) 透水性シートの取付け あらかじめコンクリート構造物(ケーソン)2
の背面には上下方向に等間隔に透水性シート1の
一端を取り付けて一体にしておく。
さらに、コンクリート構造物(ケーソン)2の
背面には前記透水性シート1群と接続させて縦方
向に、シート状の透水性材料11を面接触させた
状態で取り付ける。
この透水性材料11には、前記透水性シート1
と同様な材料が使用できる。
この透水性材料11は各透水性シート1に接続
して、コンクリート構造物(ケーソン)2の底面
を経て前面22側に露出させて、護岸の接する水
域と連絡させることを目的として透水性の部材で
ある。
これによつて透水性材料11は、コンクリート
構造物(ケーソン)2の背面21上部から前面2
2下部まで、逆L字状に連続する一枚物のシート
状物で構成されることになる。
(3) 通水孔(第3図) 第3図に示すようにコンクリート構造物(ケー
ソン)2の前面22から背面21に貫通する通水
孔7を設ける場合もある。
このように通水孔7を設けることによつて、コ
ンクリート構造物(ケーソン)2の前面水域と背
面側の透水性材料11間を連通させることができ
る。
従つて、コンクリート構造物(ケーソン)2の
前面水域と背面盛土層間の透水性が向上する。
なお、通水孔7は、コンクリート構造物(ケー
ソン)2の作製時に、予めパイプ等を埋め込んで
おいて形成するとよい。
(4) 沈設床の形成(第3図) コンクリート構造物(ケーソン)2を設置予定
の水底地盤に捨石等で置換した置換層3上に栗石
4を盛り上げる等して沈設床5を形成する。
(5) コンクリート構造物(ケーソン)の沈設 前記コンクリート構造物(ケーソン)2を沈設
位置まで曳航もしくは吊り下げて運搬する。
そして、コンクリート構造物(ケーソン)2を
公知の方法で沈設する。
この際、コンクリート構造物(ケーソン)2の
底面と沈設床5の間には透水性材料11をコンク
リート構造物(ケーソン)2の前面22側に露出
させておく。
次にコンクリート構造物(ケーソン)2内に中
詰め6を充填した後、上面部23を閉蓋する。
(6) 裏込め土砂の充填 [盛土層の構築] コンクリート構造物(ケーソン)2の背面21
側の基礎地盤G上に盛土層をG1,G2,G3…
…と順次構築していく。
[透水性シートの敷設] 盛土層を順次構築していく際、各盛土層の間に
はコンクリート構造物(ケーソン)2の背面21
に一端を取り付けた透水性シート1をほぼ水平方
向に配置して介在させる。
すなわち、盛土層G1の上面に透水性シート1
を敷設した後、この透水性シート上に裏込め材で
ある土砂を搬入して盛土層G2を形成する。
盛土層G2が完了したらその上面に、例えば事
前に巻き上げておいた新たな透水性シート1を敷
設して盛土を行い、盛土層G3を形成する。(第
2図) この結果、各盛土層GN関に埋設された透水性
シート1は、透水性材料11によつて水路として
接続されて連続性を持つことになる。
[ホ] 効果 本発明は以上説明したように、コンクリート構
造物の背面に充填した土砂中に透水性の連続した
シートを層状に埋設し、さらに、コンクリート構
造物の前面水域と背面透水性材料間を連通したこ
とにより、次のような効果を期待することができ
る。
(1) 本発明の場合には、土中に埋設されたシート
群の一端がコンクリート構造物に固定されてい
て、なおかつ、それらを連結する透水性材料が
積極的に土中の水を集めて排水するので土砂の
剪断抵抗及び摩擦抵抗が大きくなる。
そのため、コンクリート構造物は背面の土砂
と一体のブロツクとして働き後方の盛土の土圧
に対する抵抗力が大きくなる。
従つて、コンクリート構造物の重量および肉
厚を大幅に軽減でき経済的である。
(2) 裏込め土砂中に透水性シート群を敷設したこ
とにより裏込め用の土砂内の過剰間〓水圧を早
期に消散できる。
従つて、土砂の剪断強度の低下防止や土圧の
軽減および土砂の液状化を防止して、コンクリ
ート構造物の移動等を抑止できる。
その結果、護岸の安定性が著しく向上する。
(3) コンクリート構造物の前面と背面に作用する
水圧は、透水性シートによつて互いに打ち消さ
れる。
従つてコンクリート構造物に作用する圧力は
計算上ほとんど土圧だけとなり、相対的に軽い
構造物で対処できる。
また、コンクリート構造物が海岸側へ出よう
とする動きは、その後方でシートと土砂との摩
擦抵抗力によつて容易に引き止めることができ
る。
(4) 裏込め用の土砂の中に排水性を有する透水性
シートを多層敷設したことにより、裏込め用土
砂の沈下の促進を図り、完成後の不同沈下を防
止することができる。
(5) 一枚物のシート状の透水性材料を用いるた
め、構造物背面の全面に設置する場合であつて
も、拡張するだけで済むため、非常に容易に行
うことができる。
大規模な護岸工事等では、このように透水性
材料の設置が容易であることは、施工効率の向
上において非常に有意義である。
(6) 透水性材料は、構造物背面において縦方向に
連続する一枚物のシート状物である。
そのため、全部の透水シートが縦方向に完全
に連続することになる。
従つて、縦方向の排水性を効果的に高めるこ
とができ、全体的に優れた排水効果を得ること
ができる。
(7) 透水性材料は構造物の上部背面から底部前面
まで、逆L字状に連続する一枚物のシート状物
で構成されることになる。
そのため、透水性材料を介して、構造物前面
の水域と透水シート全体が通水可能に連結され
る。
従つて、透水性シート全体で集水した水を、
透水性材料を介して効果的に前面水域に排水す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の一実施例の斜視説明図、第2
図:透水性シートの敷設状態の説明図、第3図:
本発明の実施例の完成護岸の説明図。 1……透水性シート、2……コンクリート構造
物(ケーソン)、11……透水性材料。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コンクリート構造物の背面に土砂を充填して
    構築する護岸工事において、 コンクリート構造物の背面には複数枚の透水性
    のシートをその一端で接続し、 コンクリート構造物の背面に面接触させて縦方
    向に連続するシート状の透水性材料を設置し、 この透水性材料は透水性シート群と連結し、さ
    らにコンクリート構造物の底面を経て構造物の前
    面まで延設し、 透水性シートを略水平に敷設した状態で、透水
    性シート上に土砂を搬入して盛土層を構築したこ
    とを特徴とする、 護岸工法。
JP25398184A 1984-12-03 1984-12-03 護岸工法 Granted JPS61134433A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25398184A JPS61134433A (ja) 1984-12-03 1984-12-03 護岸工法

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JP25398184A JPS61134433A (ja) 1984-12-03 1984-12-03 護岸工法

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JPS61134433A JPS61134433A (ja) 1986-06-21
JPH0477763B2 true JPH0477763B2 (ja) 1992-12-09

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US5031403A (en) * 1988-10-07 1991-07-16 Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co. Ltd. Axle driving apparatus
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JPS5837447A (ja) * 1981-08-28 1983-03-04 Toto Ltd 給湯機
JPS5862225A (ja) * 1981-10-12 1983-04-13 Ryowa Sanshi Kk 法面保護工法

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