JPH1136262A - 護岸際の植生方法 - Google Patents

護岸際の植生方法

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JPH1136262A
JPH1136262A JP9193625A JP19362597A JPH1136262A JP H1136262 A JPH1136262 A JP H1136262A JP 9193625 A JP9193625 A JP 9193625A JP 19362597 A JP19362597 A JP 19362597A JP H1136262 A JPH1136262 A JP H1136262A
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JP
Japan
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groove block
vegetation
shaped
seawall
bulkhead
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JP9193625A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Igami
光男 伊神
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Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べて、容易かつ効果的に水際の水生
植物の植生ができ、特に3面張りの低水路に有効な護岸
際の植生方法を提供する。 【解決手段】 河川、湖沼等の護岸際の水底11に、護
岸10に沿って透根性のある連続空隙を有するポーラス
コンクリート製のU字溝ブロック12を設置し、そのU
字溝ブロック12内及び護岸10との間に天然もしくは
人工の土壌材等の植生基材17を収容して水生植物を植
生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として低水護岸
際にヨシ、マコモ、ガマ等の水生植物を植生する護岸際
の植生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主として都市部に過去に河川改修
がなされた低水路河川では、図7に示すように、両岸が
コンクリートブロック等のコンクリート製護岸1に覆わ
れ、川道が川幅いっぱいに拡幅され、川床2が平滑化さ
れて水深が浅く、河川植生が失われ、場合によっては川
床にもコンクリートを打設した、いわゆる3面張り構造
となっている。
【0003】近年、この種の都市部の低水路における自
然の景観の回復や、自然の水生植物による水質の改善を
目的として、水際に水生植物を植生する試みが、各地の
都市河川でなされている。
【0004】これらの従来の植生方法としては、図8に
示すように、川道3を深くすることによってその幅を狭
くし、川道3を掘削した土砂をその両岸に積み上げて河
原7を形成し、水際の水没する位置に栗石4を積み上げ
て川道の両側の土止めとすると共にその中に水生植物を
植生させるようにしたものや、図9に示すように、川道
3の両側に川幅方向に間隔を隔てて杭5,5を打ち、岸
側の杭にて土止めすると共に、両杭5,5間に水没する
植生ロール6を保持させ、これに水生植物を植生させる
ようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の河川
水際における水生植物の植生は、川道の掘削、河原の形
成を伴うものであり、更に土止めのための栗石の積み上
げや、杭の打ち込み等が必要であり、河原を形成しうる
程の広い川幅を持つ河川においては効果的であるが、比
較的川幅が狭く、河原を形成する余裕がなく、更には川
床にもコンクリートが打たれた3面張りの小河川低水路
には適用できないという問題があった。
【0006】本発明は、上述の如き従来の問題に鑑み、
特に3面張りの低水路において簡単に水際に植生するこ
とができ、かつ、従来の川道の掘削等を伴う河川内の植
生に際しても、従来に比べて容易かつ効果的に水際の植
生ができる護岸際の植生方法の提供を目的としたもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
河川、湖沼等の護岸際の水底に、透根性のある連続空隙
を有するポーラスコンクリート製の断面が略U字状をし
た溝ブロックを前記護岸に沿って設置し、該溝ブロック
内に天然もしくは人工の土壌材等の植生基材を収容して
水生植物を植生させる護岸際の植生方法にある。
【0008】尚、護岸際から間隔を隔てた水底に、前記
溝ブロックを設置し、該溝ブロック内及び該溝ブロック
と前記護岸との間にも天然もしくは人工の土壌材等の植
生基材を収容して水生植物を植生させてもよい。
【0009】更に、溝ブロックは水平な底壁部の両側に
直立した立上り壁部を有するU字型ブロックが使用でき
る他、その一方の立上り壁を護岸の傾斜に沿って傾斜さ
せた形状のものであってもよい。
【0010】
【作用】本発明においては、溝ブロックや溝ブロックと
護岸との間の植生基材に植えた水生植物は、成長するこ
とによって水際に植物の帯ができ、景観が改善される。
また植物が根を張ることにより、ポーラスコンクリート
内に根や地下茎が侵入し、植物が固定され、増水時の流
水によっても植物流失がなくなるとともに、溝ブロック
と植生基材とが一体化された強固なルートマット(根の
層)や地下茎マットが形成され、流水による植生基材の
洗掘もなくなる。
【0011】更に水生植物の成育により、小動物等の生
態系が回復し、水質の浄化が促進される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図1〜
図6について説明する。
【0013】図1、図2は、いわゆる3面張りの低水路
に本発明を実施した例を示しており、図において10は
既存のコンクリートブロック等よるコンクリート製護岸
であり、11は既存のコンクリート打ちされた川床であ
る。
【0014】かかる既存の低水路の水際に植生を施すに
当り、まず護岸際の水底、即ち川床11上に、流れ方向
に向けてポーラスコンクリート製の溝ブロック12を設
置する。この溝ブロック12は、水平な底壁部12aの
両側に直立した立上り壁部12b、12bを一体に有す
る断面がU字状をしたU字型ブロックを使用している。
【0015】この溝ブロック12の設置に際しては、図
1、図2に示すように板状の杭13を川床11に打ち込
みもしくは埋め込み、その上端に溝ブロック12の外形
断面に合わせたU字型の受け金14をボルト止めし、そ
の受け金14内に溝ブロック12を挿入することにより
固定する。溝ブロック12内には一定間隔毎に仕切16
を設けるとともに、開口部には穴あきの蓋板15を埋め
込む。
【0016】尚、蓋板15は、客土の種類及び水深等の
条件を考慮し、必要な場合に使用する。
【0017】次いでこの溝ブロック12内及び該ブロッ
ク12と護岸10との間に植生基材17を充填、即ち植
生基材17による客土を施し、その植生基材17に水生
植物18を植え付けることにより植生する。
【0018】本発明に適用可能な水生植物としては、ヨ
シ、ガマ、ヒメガマ、コガマ、マコモ、クサヨシ、ツル
ヨシ、ショウブ、セキショウ、フトイ、ミクリ、ウキヤ
ガラ、ヌマガヤツリ、サンカクイ、カンガレイ、カサス
ゲ、セリ、ミソハギ、エゾミソハギ、ハンゲショウ、カ
キツバタ、アヤメ、クレソンなどの水辺に生育する植物
や、スイレン、ハス、ヒシ、ジュンサイなどの水面に葉
を浮かべて生育する植物、クロモ、タヌキモ、エビモな
どをはじめとする水中に生育する藻類などの水辺の陸地
に生育する植物及び水中に生育する植物が適用できる。
【0019】溝ブロック12を形成しているポーラスコ
ンクリートは、砕石等の骨材にセメントミルク等のバイ
ンダーをまぶし、型枠に入れて固化させたものであり、
骨材間に連続空隙が形成された状態でバインダーにより
骨材相互間が連結されてU字溝型に成形されている。連
続空隙は前述したヨシ、マコモ、ガマ等の根及び地下茎
が内部に侵入し得る大きさとなるように骨材の大きさを
選定する。
【0020】植生基材17は、天然の土壌や石材、水苔
類及びそれらの混合であってもよく、その他ロックウー
ル、鉱澤、その他の人工材料及びそれらと天然材料との
混合物であってもよい。
【0021】このようにして設置されたポーラスコンク
リート製の溝ブロック12内、及びその護岸側の植生基
材17には、川床11上を流れる水が侵入して常に湿潤
状態となり、その中に植え付けられた水生植物18が成
長することにより、植生基材17内及び溝ブロック12
の空隙内に根及び地下茎が張り、全体が強固なルートマ
ットもしくは地下茎マットとなり、護岸10に沿って水
際に連続した帯状の植生が形成される。
【0022】尚、上述の実施例では、溝ブロック12を
護岸10の下縁に接近させて設置しているが、図3に示
すように下縁から間隔を隔てた水底に設置し、ブロック
12と護岸10との間に植生基材17を充填し、水生植
物18を植えてもよい。
【0023】また、比較的川幅の広い河川改良に際し、
図4に示すように川道19を掘り下げて河原20を形成
し、その川道19の両岸の護岸の下縁に沿った水底に前
述と同様にU字溝ブロック12を設置し、植生基材17
を充填して水生植物18を植えてもよい。
【0024】また、溝ブロック12は上述したU字型ブ
ロックの他、図5に示す底壁部12aの一方側に直立し
た立上り壁部12bを、他方側に護岸10の傾斜に沿っ
て傾斜させた立上り壁部12cをそれぞれ一体に備えた
V字型類似形状のものであってもよく、この場合、図6
に示すように川幅に応じて底壁部12aの幅を広くして
もよい。
【0025】更に本発明は河川に限らず、湖沼における
護岸際に同様にして施工してもよい。
【0026】
【発明の効果】上述したように、本発明の護岸際の植生
方法においては、予め工場にて作製されたポーラスコン
クリート製の溝ブロックを護岸際の水底に設置し、その
内部に植生基材を充填し、これに水生植物を植えること
によって植生を施すものであるため、施工が従来に比べ
て著しく簡易であり、3面張りの比較的川幅の狭い低水
路における植生による緑化を効果的になすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の断面図である。
【図2】図1中のA−A線断面図である。
【図3】同第2実施形態の断面図である。
【図4】同第3実施形態の断面図である。
【図5】同第4実施形態の断面図である。
【図6】同第5実施形態の断面図である。
【図7】従来の低水路河川の断面図である。
【図8】従来の低水路における水際植生構造の一例の断
面図である。
【図9】同水際植生構造の他の側の断面図である。
【符号の説明】
10 コンクリート製護岸 11 コンクリート製川床 12 U字溝ブロック 12a 底壁部 12b、12c 立上り壁部 13 杭 14 受け金 15 蓋板 16 仕切 17 植生基材 18 水生植物 19 川道 20 河原

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川、湖沼等の護岸際の水底に、透根性
    のある連続空隙を有するポーラスコンクリート製の断面
    が略U字型をした溝ブロックを前記護岸に沿って設置
    し、該溝ブロック内に天然もしくは人工の土壌材等の植
    生基材を収容して水生植物を植生させることを特徴とし
    てなる護岸際の植生方法。
  2. 【請求項2】 河川、湖沼等の護岸際から間隔を隔てた
    水底に、透根性のある連続空隙を有するポーラスコンク
    リート製の断面が略U字型をした溝ブロックを前記護岸
    に沿って設置し、該溝ブロック内及び該溝ブロックと前
    記護岸との間に天然もしくは人工の土壌材等の植生基材
    を収容して水生植物を植生させることを特徴としてなる
    護岸際の植生方法。
  3. 【請求項3】 溝ブロックが水平な底壁部の両側に直立
    した立上り壁を有する断面がU字状のU字型ブロックで
    ある請求項1もしくは2に記載の護岸際の植生方法。
  4. 【請求項4】 溝ブロックが少なくとも片側の立上り壁
    を護岸の傾斜に沿って傾斜させた形状である断面が略U
    字型請求項1もしくは2に記載の護岸際の植生方法。
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Cited By (7)

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