JPH1096220A - 護岸用鋼製矢板に対する植栽ブロックの取付工法 - Google Patents

護岸用鋼製矢板に対する植栽ブロックの取付工法

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JPH1096220A
JPH1096220A JP26907496A JP26907496A JPH1096220A JP H1096220 A JPH1096220 A JP H1096220A JP 26907496 A JP26907496 A JP 26907496A JP 26907496 A JP26907496 A JP 26907496A JP H1096220 A JPH1096220 A JP H1096220A
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JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
block
sheet pile
revetment
concrete
Prior art date
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Pending
Application number
JP26907496A
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English (en)
Inventor
Takashi Tanahashi
棚橋  尚
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MARUEI CONCRETE KOGYO KK
Original Assignee
MARUEI CONCRETE KOGYO KK
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Filing date
Publication date
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水路側の連続打設された護岸用鋼製矢板の頂
部に縦断面がH型状、あるいはh型状の前壁1と後壁2
とを同一高さに立ち上げた笠置ブロック3を据え付け、
該笠置ブロック3の内部に中詰生コンクリート8を打設
して鋼製矢板4と固設し、その上に形成された開口部か
ら土砂9を充填して植栽できるようにした植栽ブロック
の取付工法。さらに、毛細管現象を利用できるように不
織布12を土砂充填下部より水抜きパイプ7を通して水
中に届く長さまで設けた植栽ブロックの取付工法。 【効果】 従来、コンクリートで覆われていた鋼製矢板
の護岸に植栽することによって、昆虫などの棲息する場
所が確保できる。さらに、植物が繁茂することによっ
て、自然に近い護岸を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川、海等の護岸
用鋼製矢板を互いに連続して打設した鋼製矢板壁に設け
る植栽ブロックの取付工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、一般的には、鋼製矢
板天端は、コンクリートで笠石を形成する方法がとられ
ており、植物などが育つ環境ではない。そのために、昆
虫なども棲息しにくい状況であった。また、各鋼製矢板
が爪部を相互に係合して連続打設され、かつ上端の高さ
が揃えられてなる鋼製矢板壁の上端に、一側部と透水性
コンクリートからなる他側部に2分割された中空なプレ
キャスト製の笠コンクリートブロックを型枠兼用として
据付けた後、この笠コンクリートブロックの内部に中詰
コンクリートを打設するとともに、前記笠コンクリート
ブロック上部の植栽用開口部から前記中詰コンクリート
の上に植栽用土を前記他側部の内面に接するように充填
し、その他側部の外面を土中に埋める植栽用笠コンクリ
ートブロックの施工方法。(特開平7−292637号
公報参照)が存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記で
示された従来技術のうち、この種の笠コンクリートブロ
ックは、前記一側部を河川や海に面して設けられている
ものであるが、従来の笠コンクリートブロックではその
全面がコンクリートにより覆われているため、周囲の景
観との調和及び河川周辺の緑化などを図る面で十分に機
能しているとは言えなかった。このため笠コンクリート
ブロックを人工芝などで覆うことも考えられるが、自然
の河川などでは、その岸辺に植物が生息することにより
虫などが集まるとともに、この虫を餌とした魚類の生息
にも適したものとなり、河川等の自然保護にもつながる
のに対して、従来の笠コンクリートブロックではその河
川等の自然保護の面が考慮されていなかった。
【0004】また、特開平7−292637号公報のも
のは、一側部と透水性コンクリートからなる他側部に2
分割された中空なプレキャスト製の笠コンクリートブロ
ックを型枠兼用として据付けるものであり、極めて特殊
な笠コンクリートブロックを用意する必要がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、前記従
来技術の欠点を解消し、簡単な構成により、縦断面がH
型状の前壁と後壁とを同一高さに立ち上げた笠置ブロッ
ク、あるいは、h型状の前壁だけを立ち上げた笠置ブロ
ックを据え付け、笠置ブロックの内部に生コンクリート
を打設して固設した後に、その上に形成された開口部か
ら土砂を充填して植栽できるようにした植栽ブロックの
取付工法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図ったもので、次のような技術手段を採用した。請
求項1記載の発明においては、水路側の連続打設された
護岸用鋼製矢板の頂部に縦断面がH型状の前壁と後壁と
を同一高さに立ち上げた笠置ブロックを据え付け、該笠
置ブロックの内部に中詰生コンクリートを打設して鋼製
矢板と固設し、その上に形成された開口部から土砂を充
填して植栽できるようにするという技術手段を採用し
た。
【0007】請求項2記載の発明においては、水路側の
連続打設された護岸用鋼製矢板の頂部に縦断面がh型状
の前壁だけを立ち上げた笠置ブロックを据え付け、該笠
置ブロックの内部に中詰生コンクリートを打設して鋼製
矢板と固設し、その上に形成された開口部から土砂を充
填して植栽できるようにするという技術手段を採用し
た。
【0008】請求項3記載の発明においては、請求項
1、または請求項2に加えて毛細管現象を利用できるよ
うに不織布を土砂充填下部より水抜きパイプを通して水
中に届く長さまで設けるという技術手段を採用した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、護岸用鋼製矢板の頂部
に、前壁と後壁とを同じ高さまで立ち上げた笠置ブロッ
クを据え付け、中に生コンクリートを打設し、生コンク
リートが硬化したら、その上の開口部より土砂を充填
し、その土砂を利用して植栽することができるようにし
たものである。
【0010】あるいは、護岸用鋼製矢板の頂部に、前壁
だけを立ち上げた笠置ブロックを天端に据え付け、中に
生コンクリートを打設し、生コンクリートが硬化した
後、その上の開口部より土砂を充填し、その土砂を利用
して植栽することができるようにしたものである。
【0011】また、植物への水の供給に対しては、前記
笠置ブロックを採用して植栽したものに、不織布を例え
ば紐状にして土砂充填下部より水抜きパイプを通して水
中に届くまで延設することにより、雨が多くふって、土
砂の中に水が多い時は、水抜きパイプをつたって水が川
の中に落ちる。なお、土砂がかわいた時は、川の水が不
織布をつたって土砂へ浸透していき植物へ供給される。
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例を添付図面の図1〜図3
に基づいて詳細に説明する。前壁1と後壁2とを同じ高
さまで立ち上げた笠置ブロック3を鋼製矢板4の天端5
に据え付ける。笠置ブロック3の高さ調整は、鋼製矢板
4の天端5に取り付けた高さ調整金具6にて行う。笠置
ブロック3同士をボルト、ナットで連結固定する。さら
に、水抜きパイプ7を適宜間隔に配置しておく。そし
て、笠置ブロック3の中に生コンクリート8を打設す
る。笠置ブロック3の底部には、生コンクリート8がも
れないように底板が取り付けてある(図示せず)。そし
て、生コンクリート8硬化後に土砂9を充填し、植物1
0を植える。さらに、前壁1と後壁2を低くした笠置ブ
ロック3をところどころに配置すれば、植栽した笠置ブ
ロック3がプランターを配置したようにみせることがで
きる(正面図参照)。
【0013】つづいて、図4〜図6に基づいて第二実施
例を説明する。前壁1が高く、後壁2が低い笠置ブロッ
ク3を前記と同様に設置する。この後壁2が低いことを
除けば前記第一実施例と同じであり、土砂9を充填し植
栽する。植栽は笠置ブロック3の上だけでなく、岸側の
平場部分11にもすることができ、広範囲に植物10が
繁茂することが期待できる。
【0014】また、植物10への水の供給を円滑に行う
ために、例えば紐状にした不織布12を土砂9充填下部
より笠置ブロック3に形成した水抜きパイプ7を通して
水中に届くまで延設することにより、雨が多く降って、
土砂9の中に水が多い時は、水抜きパイプ7につたって
水が川の中に落ちる。なお、土砂9がかわいた時は、川
の水が不織布12をつたって土砂9へ浸透していき植物
10へ供給される。
【0015】なお、具体的な施工例について説明する。
図7に示すものは、池や湖の回りの護岸に使用した例で
あり、図8に示すものは、河川、海岸等の護岸に使用し
た例である。この河川等の護岸の場合は、道路13等と
の関係で傾斜部にコンクリート張り14を行った例を示
してある。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上の構成を採用した結果、
次のような効果を得ることができる。 (1)従来、コンクリートで覆われていた鋼製矢板の護
岸に植栽することによって、昆虫などの棲息する場所が
確保できる。
【0017】(2)植物が繁茂することによって、自然
に近い護岸を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の植栽ブロックの取付工法
の概略側面図である。
【図2】同第1実施例の植栽ブロックの取付工法の概略
正面図である。
【図3】同第1実施例の植栽ブロックの取付工法の概略
平面図である。
【図4】本発明の第2実施例の植栽ブロックの取付工法
の概略側面図である。
【図5】同第2実施例の植栽ブロックの取付工法の概略
正面図である。
【図6】同第2実施例の植栽ブロックの取付工法の概略
平面図である。
【図7】池の回りの護岸に使用した実施例の概略側面図
である。
【図8】河川等の護岸に使用した実施例の概略側面図で
ある。
【符号の説明】
1‥‥前壁 2‥‥後壁 3‥‥笠置ブロック 4‥‥鋼製矢板 5‥‥天端 6‥‥高さ調整金
具 7‥‥水抜きパイプ 8‥‥生コンクリ
ート 9‥‥土砂 10‥‥植物 11‥‥平場部分 12‥‥不織布 13‥‥道路 14‥‥コンクリ
ート張り

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路側の連続打設された護岸用鋼製矢板
    の頂部に縦断面がH型状の前壁と後壁とを同一高さに立
    ち上げた笠置ブロックを据え付け、該笠置ブロックの内
    部に中詰生コンクリートを打設して鋼製矢板と固設し、
    その上に形成された開口部から土砂を充填して植栽でき
    るようにしたことを特徴とする植栽ブロックの取付工
    法。
  2. 【請求項2】 水路側の連続打設された護岸用鋼製矢板
    の頂部に縦断面がh型状の前壁だけを立ち上げた笠置ブ
    ロックを据え付け、該笠置ブロックの内部に中詰生コン
    クリートを打設して鋼製矢板と固設し、その上に形成さ
    れた開口部から土砂を充填して植栽できるようにしたこ
    とを特徴とする植栽ブロックの取付工法。
  3. 【請求項3】 毛細管現象を利用できるように不織布を
    土砂充填下部より水抜きパイプを通して水中に届く長さ
    まで設けたことを特徴とする請求項1、または請求項2
    記載の植栽ブロックの取付工法。
JP26907496A 1996-09-20 1996-09-20 護岸用鋼製矢板に対する植栽ブロックの取付工法 Pending JPH1096220A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003278131A (ja) * 2001-06-04 2003-10-02 Kankyo Kogaku Kk 土木用ブロック、土木構築物構造、土木構築物構造の構築方法及び土木用ブロックの製造方法
CN100464030C (zh) * 2004-01-09 2009-02-25 施民 一种生态护岸
KR101140726B1 (ko) * 2009-10-30 2012-05-03 주식회사 젬콘 콘크리트 파일의 연이은 설치에 의하여 설치된 생태공간부를 이용한 수중생태보호옹벽 및 이의 시공방법
KR101140725B1 (ko) * 2009-10-30 2012-05-15 주식회사 젬콘 콘크리트 파일의 연이은 설치에 의하여 설치된 식생공간부를 이용한 식생옹벽 및 이의 시공방법
KR102343776B1 (ko) * 2021-03-11 2021-12-24 우태진 수분공급구조를 갖는 호안유공블록과 그 설치방법

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