JPH10331127A - 護岸用鋼製矢板に対する植栽ブロックの取付工法 - Google Patents

護岸用鋼製矢板に対する植栽ブロックの取付工法

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JPH10331127A
JPH10331127A JP9156191A JP15619197A JPH10331127A JP H10331127 A JPH10331127 A JP H10331127A JP 9156191 A JP9156191 A JP 9156191A JP 15619197 A JP15619197 A JP 15619197A JP H10331127 A JPH10331127 A JP H10331127A
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JP
Japan
Prior art keywords
block
sheet pile
steel sheet
rear wall
filled
Prior art date
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Pending
Application number
JP9156191A
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English (en)
Inventor
Takashi Tanahashi
棚橋  尚
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MARUEI CONCRETE KOGYO KK
Original Assignee
MARUEI CONCRETE KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 笠置ブロックに形成された開口部から土砂を
充填して植栽できるようにし、前記の充填土砂部と前記
後壁に隣接する土砂との間で水の出入が為されるように
した植栽ブロックの取付工法を提供し、鋼製矢板をコン
クリートで覆う従来の護岸に植栽機能を発揮させること
によって、昆虫などの棲息する場所が確保できるととも
に植物が繁茂することによって自然に近い護岸を形成す
ることを目的とするものである。 【構成】 本発明においては、透孔を形成した後壁と前
壁とを立ち上げた縦断面がH型状の笠置ブロックを水路
側に連続打設された護岸用鋼製矢板の頂部に据え付けた
後で前記笠置ブロックの内部に中詰生コンクリートを打
設して鋼製矢板に笠置ブロックを固設し、次いで、笠置
ブロックの上方に形成された開口部から土砂を充填して
植栽できるようにし、前記後壁に形成した透孔を通して
前記の充填土砂部と前記後壁に隣接する土砂との間で水
の出入が容易に為されるようにした植栽ブロックの取付
工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川、海等の護岸
用鋼製矢板を互いに連続して打設した鋼製矢板壁に設け
る植栽ブロックの取付工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、一般的には、鋼製矢
板天端は、コンクリートで笠石を形成する方法がとられ
ており、植物などが育つ環境ではない。そのために、昆
虫なども棲息しにくい状況であった。また、各鋼製矢板
が爪部を相互に係合して連続打設され、かつ上端の高さ
が揃えられてなる鋼製矢板壁の上端に、一側部と水が浸
透するコンクリートからなる他側部に2分割された中空
なプレキャスト製の笠コンクリ−トブロックを型枠兼用
として据付けた後、この笠コンクリートブロックの内部
に中詰コンクリートを打設するとともに、前記笠コンク
リートブロック上部の植栽用開口部から前記中詰コンク
リートの上に植栽用土を前記他側部の内面に接するよう
に充填し、その他側部の外面を土中に埋める植栽用笠コ
ンクリートブロックの施方工法( 特開平7−29263
7号公報参照) が存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記で
示された従来技術のうち、この種の笠コンクリートブロ
ックは、前記一側部を河川や海に面して設けられている
ものであるが、従来の笠コンクリートブロックではその
全面がコンクリートにより覆われているため、周囲の景
観との調和及び河川周辺の緑化などを図る面で十分に機
能しているとは言えなかった。このため笠コンクリート
ブロックを人工芝などで覆うことも考えられるが、自然
の河川などでは、その岸辺に植物が生息することにより
虫などが集まるとともに、この虫を餌とした魚類の生息
にも適したものとなり、河川等の自然保護にもつながる
のに対して、従来の笠コンクリートブロックではその河
川等の自然保護の面が考慮されていなかった。
【0004】また、特開平7ー292637号公報のも
のは、一側部と水が浸透するコンクリートからなる他側
部に2分割された中空なプレキャスト製の笠コンクリー
トブロックを型枠兼用として据付けるものであり、この
コンクリートの保有する浸透率では多量の降水量時の排
水に対処しきれない極めて特殊な笠コンクリートブロッ
クを用意する必要がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、前記従
来技術の欠点を解消し、簡単な構成により、縦断面がH
型状の前壁と後壁とを立ち上げた笠置ブロックを据え付
け、笠置ブロックの内部に生コンクリートを打設して固
設した後に、その上に形成された開口部から土砂を充填
して植栽できるようにし、前記の充填土砂部と前記後壁
に隣接する土砂との間で水の出入が為されるようにした
植栽ブロックの取付工法を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るべく、次のような技術手段を採用した。請求項
1記載の発明においては、透孔を形成した後壁と前壁と
を立ち上げた縦断面がH型状の笠置ブロックを水路側の
連続打設された護岸用鋼製矢板の頂部に据え付け、前記
笠置ブロックの内部に中詰生コンクリートを打設して鋼
製矢板と固設し、その上に形成された開口部から土砂を
充填して植栽できるようにし、前記後壁に形成した透孔
を通して前記の充填土砂部と前記後壁に隣接する土砂と
の間で水の出入が為されるようにするという技術手段を
採用した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、護岸用鋼製矢板の頂部
に、透孔が形成された後壁と前壁とを立ち上げた笠置ブ
ロックを据え付け、その中に生コンクリートを打設し、
この生コンクリートが硬化した後、その上方の開口部か
ら土砂を充填し、その土砂を利用して植栽することがで
きるようにしたものである。
【0008】また、植物への給・排水に対しては、前記
笠置ブロックの後壁に形成した透孔により、例えば多量
の降水量のため、充填した土砂の中に水が多量になった
時は、その水は前記透孔を介して前記の後壁に隣接する
岸側の土砂に流出し、他方、充填された土砂が乾いた時
は、前記岸側の土砂の水が前記の透孔を通して透水して
植物へ供給される。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を添付図面の図l〜図3に基
づいて詳細に説明する。図lは、笠置ブロック3が鋼製
矢板4に取り付けられ、笠置ブロック3の充填土砂9に
より植栽を完了した状態の断面図であって、所望の間隔
にて多数の透孔7…が形成された後壁2と前壁lとを同
じ高さまで立ち上げた縦断面がH型状の笠置ブロック3
は鋼製矢板4の天端5に据え付けられる。この据え付け
時に必要となる笠置ブロック3の高さ調整は鋼製矢板4
の天端5に取り付けた高さ調整金具6にて行う。この調
整金具6は、ナット62を側部に固着したU字形の掛止
部片61及びボルト63との組合せからなり、ナット6
2にボルト63を螺合した上でU字形の掛止部片61を
天端5に取り付け、このボルト63の頭部上面に笠置ブ
ロック3を載せ置いた状態下で該ボルト63を螺合・調
整して高さ調整を行うものである。
【0010】この高さ調整終了後には笠置ブロック3の
中に生コンクリート8が打設されるものであり、笠置ブ
ロック3の底部には生コンクリート8がもれないように
底板が取り付けてある(図示せず)。
【0011】そして、生コンクリート8の硬化後には笠
置ブロック3の開口部から充填した土砂9に植物10を
植え、さらに、後壁2側である岸側に土砂12を充填し
て植栽ブロックの取付施工は完了する。
【0012】図2は、図1に示した笠置ブロック3を後
壁2側から視た概略正面図であり、後壁2のみに所望の
間隔にて多数の透孔7…が形成されている。この透孔7
…は図1に示してある各々の充填した土砂9、12間に
介在して水の出入の調整機能を果たすもので、植物10
の根11這えの一助ともなり得るものである。図3は、
図1に示した笠置ブロック3の平面図であり、一部の断
面を表わす部分図を有している。前壁1と後壁2とで形
成される笠置ブロック3の開口部から充填した土砂9の
下部構造は該図3の前記一部の断面図から理解されるよ
うに、高さ調整金具6が鋼製矢板4の天端5に据え付け
られ、この据え付けられた高さ調整金具6上に笠置ブロ
ック3が載せ置かれているもので、鋼製矢板4の断面形
状が笠置ブロック3の安定した取り付けにおいて極めて
有効に機能しているものである。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上の構成を採用した結果、
次のような効果を得ることができる。 (1)従来、コンクリートで覆われていた鋼製矢板の護
岸に植栽することによって、昆虫などの棲息する場所が
確保できる。 (2)降水量の度合い等に適応する植栽部への排水・給
水が可能となり、植物の根這えも強固となり、しっかり
した植物の育成がし易い。 (3)植物が繁茂することによって、自然に近い護岸を
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植栽ブロックの取付工法の断面図であ
る。
【図2】本発明の植栽ブロックの取付工法の概略正面図
である。
【図3】本発明の植栽ブロックの取付工法の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 前壁 2 後壁 3 笠置ブロック 4 鋼製矢板 5 天端 6 高さ調整金具 7 透孔 8 生コンクリート 9、12 土砂 10 植物 11 植物10の根

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透孔を形成した後壁と前壁とを立ち上げ
    た縦断面がH型状の笠置ブロックを水路側の連続打設さ
    れた護岸用鋼製矢板の頂部に据え付け、前記笠置ブロッ
    クの内部に中詰生コンクリートを打設して鋼製矢板と固
    設し、その上に形成された開口部から土砂を充填して植
    栽できるようにし、前記後壁に形成した透孔を通して前
    記の充填土砂部と前記後壁に隣接する土砂との間で水の
    出入が容易に為されるようにしたことを特徴とする植栽
    ブロックの取付工法。
JP9156191A 1997-05-30 1997-05-30 護岸用鋼製矢板に対する植栽ブロックの取付工法 Pending JPH10331127A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9156191A JPH10331127A (ja) 1997-05-30 1997-05-30 護岸用鋼製矢板に対する植栽ブロックの取付工法

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JP (1) JPH10331127A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1298934C (zh) * 2004-12-27 2007-02-07 河海大学 景观型多级阶梯式人工湿地护坡成型方法
CN108625338A (zh) * 2017-03-22 2018-10-09 华北水利水电大学 一种水利工程挡土墙及施工方法

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