JP2781166B2 - 土工用木製カプセル、及びこれを用いた土木施工法 - Google Patents

土工用木製カプセル、及びこれを用いた土木施工法

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篤義 濱須
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、角材、丸棒等の
木製柱状部材を枠組みして立体枠体に形成した土工用木
製カプセル、及びこれを多数個配置又は積み上げするこ
とにより自然環境に調和した土止め、谷止め、又は暗渠
水路、等の土木工事を行う土木施工法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、道路、河川、公
園、又は住宅用地等の造成整備における法止工、土止
工、又は谷止工、等においては、コンクリートブロック
の積み上げによる工事や現場打ちによるコンクリート製
擁壁築造、等の土木施工が行われていた。
【0003】しかし、自然環境の保護及び自然景観の確
保の機運が高ってきている今日、強度と機能性のみを追
求したコンクリート土木施工では、これを軽視できず修
正が要求されてきており、自然環境との調和が大きな課
題となっていた。そのため、例えば、コンクリートを用
いた擁壁築造などにおいては、表面に自然石を張り付け
て自然の風合を取り入れた趣向のものや、前面に開口部
を設けて培養土等の用土を充填し、これに植栽を行って
コンクリート地肌を目立たなくするもの等が種々出現し
てきている。
【0004】そこで、本願発明はかかる課題に着目し、
土木施工における自然環境との調和乃至は融和を目的と
してなされたもので、自然木を立体状の枠組みして立体
枠体を構成し側面部をある程度塞いでカプセル状にし、
内部空間に土砂や用土を充填することができる土工用木
製カプセルを提供し、併せてこのカプセルを、多数個当
接させて連ねることにより修景緑化を兼ねた法止や水路
工事等の土木工事を行う土木施工法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願発明は以下のように構成されている。すなわち、土
工用木製カプセルは、木製柱状部材を枠組みして、対向
2面の底面部とn面の側面部からなるn角形柱状の立体
枠体を形成し、該立体枠体の各側面部の全部又は一部に
複数本の木製柱状部材、又は有孔の木製板材を取付ける
こにより構成する。
【0006】また、立体枠体の底面部の少なくとも一方
側に、1又は2以上の木製柱状部材、及び(又は)有孔
の木製板材を組付け固定するようにしても良い。上記立
体枠体の底面部形は不等辺多角形の他、正n角形に形成
され、このnは3〜8の何れかの整数であることが好ま
しい。
【0007】次に、上記土工用木製カプセルを用いた土
木施工法としては、土工用木製カプセルの複数個を用
い、その一側面部側を法面に置き、かつ互いの底面部を
当接させて筒状体を形成し、この筒状体の複数個を一側
面部どうしを互いに当接させるようにして法面の斜面の
上方に向かって積み上げ配置すると共に、該土工用木製
カプセル内に土石、土砂、又は用土を充填させて法面の
土止を行う。
【0008】このとき、土工用木製カプセルの上方に位
置する側面部の開口部に植栽を施すようにしても良い。
また、他の法面土工の土木施工法としては、土工用木製
カプセルの複数個を用い、その底面部側を法面に載置
し、かつ側面部側を互いに接触させて連続配置すると共
に、該土工用木製カプセル内に土石、土砂、又は用土を
充填させることにより行う。
【0009】このとき、同様に土工用木製カプセルの上
方に位置する底面部の開口、及び(又は)土工用木製カ
プセルの間に植栽を施すようにしても良い。さらに、暗
渠水路の土木施工法としては、土工用木製カプセルの複
数個を、互いの底面部どうしを同軸上に当接連結して筒
状体に形成し、該筒状体の軸を目的方向へ向けて適宜の
傾斜をもって横置きした後、該筒状体を透水性の土砂で
地中に埋設して暗渠水路を形成するように行なう。これ
において、筒状体の複数個を並置して地中に埋設しても
良い。
【0010】さらにまた、水路の谷止めの土木施工法と
しては、土工用木製カプセルの複数個を、互いの底面部
どうしを同軸上に当接連結して筒状体に形成し、該筒状
体を流路の側壁及び(又は)川床にその軸を流れ方向へ
向けて横置きして、水路の谷止を行うようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本願発明にかかる土工用木製
カプセルの具体的実施例を、図面に基づき以下にその詳
細を説明する。図1は本実施形態の土工用木製カプセル
の全体を示す斜視図である。図2はその底面部に平行な
断面図であり、図3、4は他の実施形態を示す断面図で
ある。図5、6は他の実施形態を示す底面図である。
【0012】本実施形態の土工用木製カプセル(以下
「カプセル」と略称。)1は、四角柱状の木製柱状部材
(以下「角材」と略称。)2、2、2、を枠組みして形
成されている。すなわち、先ず、6本の角材2を同一寸
法に切断して枠組みして正六角形の枠を形成し、この六
角枠の内側に角材2と同一断面寸法の底面部角材3を十
字に組んで取付けて底面枠体4を形成している。そして
この底面枠体4の2個を互いの各辺どうしが平行になる
ようにして一定の間隔をもって対向させ、この各辺どう
しを上記角材2と同一断面寸法をもった複数個の側面部
角材5、5、5、・・・で連結固定することにより、側
面部を形成している。本実施形態では、1つの側面部当
たり7本の側面部角材5が僅かの間隔を持って取付けら
れている。これにより底面部が正六角形の柱状形をな
し、かつ内部に保持空間を有する立体枠体をなすカプセ
ル1が形成される。
【0013】本実施形態のカプセル1は、45mm角の
角材2、底面部角材3、側面部角材5を用い、底面枠体
4の一辺の寸法は38〜44cm、高さを19〜38c
mに形成されている。なお、この寸法は例示的なもの
で、使用目的により種々の寸法に設定される。また、各
角材の接合は、釘やネジを用いても良いが、好ましくは
これらを用いず端部にほぞとほぞ穴を形成して嵌合する
と良い。
【0014】さらに、上記の底面部角材3、側面部角材
5には四角柱材を用いているが、これに限定せず、三角
柱状、多角柱状、又は円柱状の丸棒を用いても良い。次
に、上記の実施形態の部材の構成はカプセル1の一例で
あり、これには他の実施形態として種々のバリエーショ
ン(変形例)が考えられる。
【0015】すなわち、図3の断面図で示すように、1
つの側面部に開口部6を形成するようにしても良い。こ
の開口部6は、後述する土木施工においてカプセル内に
用土を充填した場合に植栽口として使用される。
【0016】また、図4に示すように、各側面に取付け
られる側面部角材5の間隔を大きくとって取付けるよう
にしても良い。このように形成することにより、カプセ
ル1内への土石や土砂等の充填を容易にしていると共
に、雨水、地下水、等の浸透を良くしている。
【0017】さらに、底面部の構成においても、図1に
示すような、底面部角材3を十字状に取付ける場合の
他、図5、図6に示すにように、数本の底面部角材3を
縦横に組み付けて井桁状にしても良い。これにより、底
面枠体4の補強と共に、法面の表面に露出した場合に趣
向的なデザインを構成することができる。
【0018】さらにまた、図示は省略するが、底面枠体
4に底面部角材3の代わりに種々形状の孔を開けた板材
を底面部全面を覆うようにして取付けても良い。同様
に、側面においても、側面部角材5の代わりに有孔板材
を取付けようにしても良い。
【0019】なお、上記の実施形態はカプセル1の底面
の形状を正六角形にした場合について記載したが、これ
に限定するものではなく、正n角形であれば良く、n=
3〜8の整数値に設定することが好ましい。
【0020】また、本願発明のカプセルは、上記のよう
に正n角柱状体に限定するものではなく、底面部の形状
を台形や不等辺5角形等の不等辺多角形としても良く、
またこれら二種以上の組み合わせとしても良い。これに
より、後述する土木施工法において、隙間無くカプセル
を接触させて配列したり、また上端面の連なりを面一な
平面に築造することができる。
【0021】次に、上記カプセル1を用いた各種の土木
施工法について説明する。その1つとして法止工に応用
した場合について、参照図面の図7、図8(A)
(B)、及び図9(A)(B)に基づいて説明する。
【0022】図7は、法止工の一例を示すもので、先
ず、所定の勾配に整地又は切削した法面10の最下段
に、1つのカプセル1の側面部を、その面方向が傾斜方
向と直角(横置き)になるように、かつ一側面部に形成
された開口部6が上方に向くようにして置く。次にこの
カプセル1の底面枠体4と当接するように同様な置き方
で、次のカプセル1を連設する。このようにして、法面
延長(傾斜方向と直角方向の施工予定長さ)に合わせて
複数個のカプセル1を順次載置して行き、法面10に最
下段(一段目)に一連の筒状体11aを載置形成する。
【0023】次に、この一段目の筒状体11aの上に側
面どうしを当接させて同様の筒状体11bを並べて二段
目を形成する。このようして、法面10の上方へ向かっ
て三段目、四段目と順次、筒状体11c、11dを形成
して行く。
【0024】このとき、法面10は平斜面としてもよい
が、図示するようにカプセル1の底面枠体4の一辺の長
さに合わせて階段状に形成しても良い。施工予定法面1
0の全てにカプセル1を並べ終わったところで、今度は
上方に開放された開口部6からカプセル1内側の全空洞
内に土石や土砂等を充填して行く。なお開口部6を植栽
口として使用するときは、先ず、カプセル1の底部に石
や礫を詰め、その上から砂を入れ、その上部から開口部
6の位置まで用土を入れるようにする。丁度、カプセル
1の一個々を土止と共にプランタとしても用いるもので
ある。この植栽施工により、より自然と融和した法面景
観を作ることができる。
【0025】なお、上記施工例では、法面10に全部の
カプセル1を並べ終わってから、カプセル1内に土砂等
を充填するようにしているが、これに限らずカプセル1
の載置毎に、土砂を充填するようにしても良い。
【0026】また、図8(A)(B)に示すように、法
面10の最下段に、カプセル1の複数個(実施例では3
個)で形成された筒状体12を構成し、この略半分の高
さを地中に埋設すると共に、カプセル1内(筒状体内
部)に土砂を充填させ、そして、この筒状体12を法面
最下段に沿って複数個を埋設配列し、これに前記の横置
きした筒状体11aの第1段目を当接するように施工し
ても良い。
【0027】これにより法面に配置した筒状体11の滑
落やずれをより完全に防止することができる。さらに、
この縦置きした筒状体12の天端に植栽しても良い。次
に、法面の土止施工の他の施工例としては、図9に示す
ように、カプセル1の底面部側を法面に載置するように
しても良い。互いの側面部どうしを当接させて法面延長
方向(正面図(A)における横方向)に配列し、かつ下
段と上段とは底面枠体4の頂点部が接触させて配列して
いる。
【0028】このように底面部を法面10に載置する配
列としては、図9のいわゆる亀甲模様に限定するもので
は無く、また他のパターンを構成しても良い。そして、
各カプセル1間の間口13、及び井桁に組まれた底面部
角材3間の間口14には、土砂や用土が充填されて植栽
が行われる。これにより、法面10の土止を完全なもの
とすると共に、緑豊富が法面景観を形成することができ
る。
【0029】次に、本願発明のカプセル1を暗渠水路に
用いた場合について図示説明する。図10は施工状態を
示す斜視図である。図示するように、掘削した地面15
にカプセル1の複数個を、互いの底面部どうしを同軸上
に当接連結して一連の筒状体16に形成し、この軸を目
的方向へ向けてかつある程度の傾斜をもって横置きに並
べる。次に、その回りを砂利等17の透水性の土砂で覆
って埋設する。この時、用いるカプセル1が図2の断面
図で示したような全側面が側面部角材5で密に塞がれた
ものである場合はカプセル1内は空洞のまま保たれ、図
3の断面図で示したように一側面に開口部6が設けられ
たものを使用する場合は、カプセル1の内部に砂利等1
7が充填される。これらのカプセル1は必要により選択
される。また、埋設される筒状体16は1本に限定する
ものではなく、互いに側面どうしを当接させて、又は一
定の間隔をもって並設するようにしても良い。
【0030】これにより付近に降った雨水等は、砂利等
17を浸透して来て、側面部角材5の隙間を通りカプセ
ル1内に集められ、そして筒状体16を通って排水され
ることになる。
【0031】次に、谷止工、又は床固工に用いた場合の
施工法について図示説明する。図11(A)はカプセル
1の配列状態を、流路を直角に切断して示す断面図であ
り、(B)はその斜視図である。図12、図13は他の
施工例を同様の構図で示した断面図(A)と斜視図
(B)である。
【0032】谷止工とは、少量、又はほとんど流れてい
ない水路が、一時的な大雨による急激な流れによって起
きる川床の浸食(縦浸食)から川岸の浸食(横浸食)へ
の進行を防止するために予め床固めして行うものであ
る。
【0033】カプセル1を側面部を下にし、かつ底面部
を流れ方向(流路方向)に向けて横置きすると共に、底
面部どうしを当接するようにして複数個のカプセル1を
流れ方向に一連に当接連結して筒状体18を形成して行
く。そして、この筒状体18を川床19の幅方向へ、一
段又は複数段積み上げて行き、さらに整地した川岸(水
路の側壁)の斜面20に向かって積み上げて行く。これ
により積み上げ後は図示するような略V字状が形成され
ることになる。
【0034】また、図12に示すように、川床に積み上
げ配列したカプセル1(筒状体18)の上端面の連なり
が面一な平面となるように、底面部形を不等辺形(台
形)にした役物カプセル21を嵌合させて配置するよう
にしても良い。これにより、流れがよりスムーズになっ
て浸食を少なくすることができる。
【0035】さらに、図13に示すように、底面部形が
正六角形のカプセル1と正三角形のカプセル22を組み
合わせて施工して、カプセル1、22の自由側面部(他
のカプセルと当接していない側面部)の連なりが面一な
平面になるように構成してもて良い。こうするこによ
り、より浸食を少なくすることができる。
【0036】カプセル1は、並べる毎にその内部に土砂
又は砂利を充填して行き、その重さで固定するようにさ
れている。なお、この自重のみによる固定では不十分と
思われる場合は、カプセル1どうしを鎹(かすがい)で
固定するようにしても良い。
【0037】これにより、流れて来た水はカプセル1の
内部を通りながら、その流勢が弱められ、川床、川岸の
浸食が防止される。それと共に木製の質感が回りの自然
と調和した景観を作り出すことができる。
【0038】なお、本願発明の土木施工法においては、
用いるカプセルを一種類に限定するものではなく、底面
部形や高さの異なるもの(異形体)や、同じ形体でも大
きさの異なるもの(相似形体)を、組み合わせるように
しても良い。これにより、施工地形に合わせてより的確
な築造を行うことができる。
【0039】ところで、上述のカプセル1は木製である
が、松材や防腐処理した木材等を用いることにより、土
中、水中にあっても、コンクリート製と同等以上の耐用
年数をほこることができるものである。
【0040】
【効果】上記のように構成された本願発明は、次の様な
効果を奏する。自然木を使って柱体状に枠組みしてカプ
セルを形成しているため、自然に融和した施工を行うこ
とができ、また開口部や底面部に植栽することにより、
緑豊富な法面施工を行うことができる。
【0041】カプセルを木材で構成しているため、加工
性に富み、またコンクリート製品と比較して軽量である
ため運搬・施工が容易かつ安全に行うことができる。ま
た、カプセルの形状・大きさを種々に製造することがで
きるため、多様な施工及び配置を行うことができる。
【0042】さらにカプセルの固定を空洞内に充填する
土石や土砂で行っているため、いわゆる法面との馴染み
がよくなり、安定した土止を行うことができる。さらに
また、空洞内に用土や培養土を充填することにより、カ
プセルを植栽のプランタとしても用いることができ、よ
り一層の自然との調和が図れ、かつ綺麗な景観を作るこ
とができる。
【0043】加えて、本願カプセルは内部空洞の木製で
あるため、従来の中実のコンクリート製品と比較して格
段に軽量であるため、現場への運搬が容易であると共
に、作業し易くなる効果もある。
【0044】さらに、工場で所定寸法にカットした材料
を現場に運び、そこで枠組みしてカプセルを形成するこ
ともでき、飛躍的な運搬容積を圧縮が計れる効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のカプセルの全体を示す斜視図で
ある。
【図2】 本実施形態のカプセルの底面に平行な断面図
である。
【図3】 本実施形態のカプセルの他の実施形態を示す
断面図である。
【図4】 本実施形態のカプセルの他の実施形態を示す
断面図である。
【図5】 本実施形態のカプセルの他の実施形態を示す
底面図である。
【図6】 本実施形態のカプセルの他の実施形態を示す
底面図である。
【図7】 本実施形態のカプセルを法面土工に用いた土
木施工例を示す斜視図である。
【図8】 本実施形態のカプセルを法面土工に用いた土
木施工例を示すもので、(A)は側面図、(B)は斜視
図である。
【図9】 本実施形態のカプセルを法面土工に用いた他
の土木施工例を示すもので、(A)は正面図、(B)は
側面図である。
【図10】 本実施形態のカプセルを暗渠水路に用いた
土木施工例を示す斜視図である。
【図11】 本実施形態のカプセルを谷止工に用いた土
木施工例を示す断面図(A)と断面斜視図(B)であ
る。
【図12】 本実施形態のカプセルを谷止工に用いた他
の土木施工例を示す断面図(A)と断面斜視図(B)で
ある。
【図13】 本実施形態のカプセルを谷止工に用いた他
の土木施工例を示す断面図(A)と断面斜視図(B)で
ある。
【符号の説明】
1・・・土工用木製カプセル(カプセル) 2・・・角材 3・・・底面部角材 4・・・底面部枠体 5・・・側面部角材 6・・・開口部 10・・法面 11、12、16・・・筒状体 21・・役物カプセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 17/20 103 E02D 17/20 102

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木製柱状部材を枠組みして、対向2面の
    底面部とn面の側面部からなるn角形柱状の立体枠体を
    形成し、該立体枠体の各側面部の全部又は一部に複数本
    の木製柱状部材、又は有孔の木製板材を取付けるように
    したことを特徴とする土工用木製カプセル。
  2. 【請求項2】 立体枠体の底面部の少なくとも一方側
    に、1又は2以上の木製柱状部材、及び(又は)有孔の
    木製板材を組付け固定していることを特徴とする請求項
    1記載の土工用木製カプセル。
  3. 【請求項3】 立体枠体の底面部形が正n角形であるこ
    とを特徴とする請求項1、又は2記載の土工用木製カプ
    セル。
  4. 【請求項4】 正n角形のnが3〜8の何れかの整数で
    あることを特徴とする請求項1、2又は3記載の土工用
    木製カプセル。
  5. 【請求項5】 法面の土止工において、 請求項1、2、3、又は4記載の土工用木製カプセルの
    複数個を用い、その一側面部側を法面に載置し、かつ互
    いの底面部を当接させて筒状体に構成し、この筒状体の
    複数個を一側面部どうしを互いに当接させるようにして
    法面の斜面の上方に向かって積み上げ配置すると共に、
    前記カプセル内に土石、土砂、又は用土を充填させたこ
    とを特徴とする土木施工法。
  6. 【請求項6】 土工用木製カプセルの上方に位置する側
    面部に開口部を形成し、この開口部に植栽を施したこと
    を特徴とする請求項5記載の土木施工法。
  7. 【請求項7】 法面の土止工において、 請求項1、2、3、又は4記載の土工用木製カプセルの
    複数個を用い、その底面部側を法面に載置し、かつ側面
    部側を互いに接触させて連続配置すると共に、該土工用
    木製カプセル内に土石、土砂、又は用土を充填させたこ
    とを特徴とする土木施工法。
  8. 【請求項8】 土工用木製カプセルの上方に位置する底
    面部の開口、及び(又は)載置した土工用木製カプセル
    の間に植栽を施したことを特徴とする請求項7記載の土
    木施工法。
  9. 【請求項9】 暗渠水路工において、 請求項1、2、3、又は4記載の土工用木製カプセルの
    複数個を、互いの底面部どうしを同軸上に当接連結して
    筒状体に形成し、該筒状体の軸を目的方向へ向けて適宜
    の傾斜をもって横置きした後、該筒状体を透水性の土砂
    で地中に埋設して暗渠水路を形成するようにしたことを
    特徴とする土木施工法。
  10. 【請求項10】 筒状体の複数個を並置して地中に埋設
    したことを特徴とする請求項9記載の土木施工法。
  11. 【請求項11】 水路の谷止工において、 請求項1、2、3、又は4記載の土工用木製カプセルの
    複数個を互いの底面部どうしを適合当接させて所望長さ
    の筒状体を構成し、これを川岸及び(又は)川床にその
    筒状体の軸を流路方向に沿わして載置すると共に、前記
    カプセル内に土砂、砂利、礫、等を充填させて安定さ
    せ、 次いでその筒状体の複数個を、互いの側面部を当接させ
    ながら川岸及び川床の断面方向へ沿って1段又は複数段
    に並置配列させて行くことを特徴とする土工用木製カプ
    セルを用いた土木施工法。
  12. 【請求項12】 二種以上の土工用木製カプセルを組み
    合わせたことを特徴とする請求項5から11のいずれか
    に記載した土木施工法。
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JPH09217355A (ja) 1997-08-19

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