JPH06293781A - ベタイン基含有シロキサン化合物及びその製造方法 - Google Patents
ベタイン基含有シロキサン化合物及びその製造方法Info
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- JPH06293781A JPH06293781A JP5106241A JP10624193A JPH06293781A JP H06293781 A JPH06293781 A JP H06293781A JP 5106241 A JP5106241 A JP 5106241A JP 10624193 A JP10624193 A JP 10624193A JP H06293781 A JPH06293781 A JP H06293781A
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- formula
- chemical
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- Detergent Compositions (AREA)
- Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 洗浄力と潤滑性に優れた界面活性剤を提供す
ること。 【構成】 下記化1で表されることを特徴とするシロキ
サン化合物及びその製造方法。 【化1】 式中、R1 は炭素数1〜18のアルキル基又はアリール
基、R2 は、下記化2で表される基又はR1 であり、 【化2】 R3 及びR4 は炭素数1〜10のアルキレン基、R5 は
炭素数1〜3のアルキル基、m、n、x及びyは、m+
n≧1、x+y≧1の条件を満たすような0〜1000
の整数であり、前記R2 の少なくとも1つは前記化2で
表される基であると共に、R3 、R4 及びR5 は、その
炭素鎖中にエステル、アミド、水酸基及びエーテルの形
で、窒素原子及び酸素原子を1から4個含んでも良い。
ること。 【構成】 下記化1で表されることを特徴とするシロキ
サン化合物及びその製造方法。 【化1】 式中、R1 は炭素数1〜18のアルキル基又はアリール
基、R2 は、下記化2で表される基又はR1 であり、 【化2】 R3 及びR4 は炭素数1〜10のアルキレン基、R5 は
炭素数1〜3のアルキル基、m、n、x及びyは、m+
n≧1、x+y≧1の条件を満たすような0〜1000
の整数であり、前記R2 の少なくとも1つは前記化2で
表される基であると共に、R3 、R4 及びR5 は、その
炭素鎖中にエステル、アミド、水酸基及びエーテルの形
で、窒素原子及び酸素原子を1から4個含んでも良い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は界面活性剤に関し、特に
洗浄力と潤滑性に優れた界面活性剤に関する。
洗浄力と潤滑性に優れた界面活性剤に関する。
【0002】
【従来技術】近年、刺激性が少なく且つ相溶性に優れた
界面活性剤としてベタイン基含有シロキサン化合物が注
目されている(例えば、特公昭63−16418号、特
開昭63−218683号、特開平2−88586号、
特開平3−130294号及び特開平2−68358号
の各公報)。
界面活性剤としてベタイン基含有シロキサン化合物が注
目されている(例えば、特公昭63−16418号、特
開昭63−218683号、特開平2−88586号、
特開平3−130294号及び特開平2−68358号
の各公報)。
【0003】ベタイン基含有シロキサン化合物などの官
能基変性シロキサン化合物は官能基の特性とシリコーン
との特性を合わせもつものであるが、シリコーンの特
性、すなわち、潤滑性や酸素透過性などを出すために
は、シロキサン鎖ができるだけ長い(シロキサン重合度
の高い)ものである事が望ましいとされている。しかし
ながら、従来のベタイン基含有シロキサン化合物では、
シリコーンの特性が最も発揮される片末端変性型及び両
末端変性型においてシロキサンの重合度を大きくすると
水溶性にならないという欠点があった。
能基変性シロキサン化合物は官能基の特性とシリコーン
との特性を合わせもつものであるが、シリコーンの特
性、すなわち、潤滑性や酸素透過性などを出すために
は、シロキサン鎖ができるだけ長い(シロキサン重合度
の高い)ものである事が望ましいとされている。しかし
ながら、従来のベタイン基含有シロキサン化合物では、
シリコーンの特性が最も発揮される片末端変性型及び両
末端変性型においてシロキサンの重合度を大きくすると
水溶性にならないという欠点があった。
【0004】そこで、水溶性が欠如する上記の構造のも
のを水溶性にするために、公知の方法によってシロキサ
ンの側鎖に親水性基をつけた場合には、結果として、変
性した構造が変わるので、理想的な界面活性剤とするこ
とができなかった。そこで、シロキサン鎖の重合度が大
きく、シリコーンの潤滑性を有すると共に、親水性が改
良された、ベタイン基含有シロキサン化合物の開発が望
まれていた。本発明者等は、上記の欠点を解決するため
に鋭意検討した結果、乳化特性を有するポリエーテル含
有シロキサン化合物のポリエーテル末端に、ベタイン基
を結合させることにより、シロキサン鎖の重合度を大き
くしながら、水溶性を維持させることができることを見
い出し本発明に到達した。
のを水溶性にするために、公知の方法によってシロキサ
ンの側鎖に親水性基をつけた場合には、結果として、変
性した構造が変わるので、理想的な界面活性剤とするこ
とができなかった。そこで、シロキサン鎖の重合度が大
きく、シリコーンの潤滑性を有すると共に、親水性が改
良された、ベタイン基含有シロキサン化合物の開発が望
まれていた。本発明者等は、上記の欠点を解決するため
に鋭意検討した結果、乳化特性を有するポリエーテル含
有シロキサン化合物のポリエーテル末端に、ベタイン基
を結合させることにより、シロキサン鎖の重合度を大き
くしながら、水溶性を維持させることができることを見
い出し本発明に到達した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第1の
目的は、洗浄力のみならず潤滑性にも優れた界面活性剤
を提供することにある。本発明の第2の目的は、シリコ
ーンの特性を有する界面活性剤を提供することにある。
更に本発明の第3の目的は、長いシロキサン鎖を有する
にもかかわらず水溶性であるベタイン基含有シロキサン
化合物を提供することにある。
目的は、洗浄力のみならず潤滑性にも優れた界面活性剤
を提供することにある。本発明の第2の目的は、シリコ
ーンの特性を有する界面活性剤を提供することにある。
更に本発明の第3の目的は、長いシロキサン鎖を有する
にもかかわらず水溶性であるベタイン基含有シロキサン
化合物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、下記化8で表されることを特徴とするシロキサン化
合物及びその製造方法によって達成された。
は、下記化8で表されることを特徴とするシロキサン化
合物及びその製造方法によって達成された。
【化8】 式中、R1 は炭素数1〜18のアルキル基又はアリール
基、R2 は、下記化9で表される基又はR1 であり、
基、R2 は、下記化9で表される基又はR1 であり、
【0007】
【化9】 R3 及びR4 は炭素数1〜10のアルキレン基、R5 は
炭素数1〜3のアルキル基、m、n、x及びyは、m+
n≧1、x+y≧1の条件を満たすような0〜1000
の整数であり、前記R2 の少なくとも1つは前記化9で
表される基であると共に、R3 、R4 及びR5 は、その
炭素鎖中にエステル、アミド、水酸基及びエーテルの形
で、窒素原子及び酸素原子を1から4個含んでも良い。
化8の具体例としては、次の化10で表されるものを挙
げることができる。
炭素数1〜3のアルキル基、m、n、x及びyは、m+
n≧1、x+y≧1の条件を満たすような0〜1000
の整数であり、前記R2 の少なくとも1つは前記化9で
表される基であると共に、R3 、R4 及びR5 は、その
炭素鎖中にエステル、アミド、水酸基及びエーテルの形
で、窒素原子及び酸素原子を1から4個含んでも良い。
化8の具体例としては、次の化10で表されるものを挙
げることができる。
【化10】
【0008】本発明のシロキサン化合物の製造方法には
2通りがあり、その詳細は以下のようになる。第1の方
法は、下記化11(式中、R6 は下記化12又はR1 で
あり、R6 の少なくとも1つは化12である)で表され
る3級アミノ基含有シロキサン化合物(例えば下記化1
3で表される具体例が挙げられる)と、下記化14(X
はCl、Br、I、MはK、Na、Liの何れかであ
り、具体的には下記化15で表される化合物が挙げられ
る)で表される化合物とを、水−アルコール系若しくは
水−多価アルコール系の溶媒中、80〜150℃で4時
間から18時間反応させて、シロキサン化合物を得る方
法である。
2通りがあり、その詳細は以下のようになる。第1の方
法は、下記化11(式中、R6 は下記化12又はR1 で
あり、R6 の少なくとも1つは化12である)で表され
る3級アミノ基含有シロキサン化合物(例えば下記化1
3で表される具体例が挙げられる)と、下記化14(X
はCl、Br、I、MはK、Na、Liの何れかであ
り、具体的には下記化15で表される化合物が挙げられ
る)で表される化合物とを、水−アルコール系若しくは
水−多価アルコール系の溶媒中、80〜150℃で4時
間から18時間反応させて、シロキサン化合物を得る方
法である。
【0009】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【0010】第2の方法は、下記化16(式中、R7 は
水素原子又はR1 であり、R7 の少なくとも1つは水素
原子である)で表されるSiH基含有シロキサン化合物
と、下記化17(式中、R8 は末端に炭素−炭素2重結
合をもつ炭素数1から10までのアルケニル基であり、
具体的には下記化18で表される化合物が挙げられる)
で表されるポリエーテル誘導体とを、水−アルコール系
若しくは水−多価アルコール系の溶媒中で、白金触媒存
在下、50〜130℃で2時間〜6時間反応させてシロ
キサン化合物を得る方法である。
水素原子又はR1 であり、R7 の少なくとも1つは水素
原子である)で表されるSiH基含有シロキサン化合物
と、下記化17(式中、R8 は末端に炭素−炭素2重結
合をもつ炭素数1から10までのアルケニル基であり、
具体的には下記化18で表される化合物が挙げられる)
で表されるポリエーテル誘導体とを、水−アルコール系
若しくは水−多価アルコール系の溶媒中で、白金触媒存
在下、50〜130℃で2時間〜6時間反応させてシロ
キサン化合物を得る方法である。
【0011】
【化16】
【化17】
【化18】
【0012】尚、第1の製造方法では、溶媒として水−
プロピレングリコール系を使用することが好ましく、反
応温度は90〜110℃、反応時間は10〜14時間で
あることが好ましい。これに対し、第2の製造方法で
は、溶媒として水−エタノール系を使用することが好ま
しく、反応温度は60〜80℃、反応時間は2〜4時間
であることが好ましい。このようにして得られたシロキ
サン化合物は、片末端変性構造であるにもかかわらず水
溶性を保持すると共に、シロキサン鎖の重合度を大きく
することができるため、シリコーンのもつ潤滑性を十分
に発揮することのできる界面活性剤である。
プロピレングリコール系を使用することが好ましく、反
応温度は90〜110℃、反応時間は10〜14時間で
あることが好ましい。これに対し、第2の製造方法で
は、溶媒として水−エタノール系を使用することが好ま
しく、反応温度は60〜80℃、反応時間は2〜4時間
であることが好ましい。このようにして得られたシロキ
サン化合物は、片末端変性構造であるにもかかわらず水
溶性を保持すると共に、シロキサン鎖の重合度を大きく
することができるため、シリコーンのもつ潤滑性を十分
に発揮することのできる界面活性剤である。
【0013】
【発明の効果】本発明のシロキサン化合物は、ポリエー
テル含有シロキサン化合物のポリエーテル末端とベタイ
ン基を化学的に結合させて、ポリエーテル含有シロキサ
ン化合物のもつ乳化特性とベタイン基のもつ吸着力や低
刺激性を合わせもつ化合物であるので、シロキサン鎖の
重合度を大きくしながら水溶性を保つことができる。ま
た、界面活性剤の構造としては、片末端変性型や両末端
変性型がシリコーン(シロキサン鎖)の特性を最も発揮
できるものであるため、シリコーンのもつ湿潤性がいか
んなく発揮され、従って、シャンプー・リンスなどの毛
髪洗浄剤等に好適である。
テル含有シロキサン化合物のポリエーテル末端とベタイ
ン基を化学的に結合させて、ポリエーテル含有シロキサ
ン化合物のもつ乳化特性とベタイン基のもつ吸着力や低
刺激性を合わせもつ化合物であるので、シロキサン鎖の
重合度を大きくしながら水溶性を保つことができる。ま
た、界面活性剤の構造としては、片末端変性型や両末端
変性型がシリコーン(シロキサン鎖)の特性を最も発揮
できるものであるため、シリコーンのもつ湿潤性がいか
んなく発揮され、従って、シャンプー・リンスなどの毛
髪洗浄剤等に好適である。
【0014】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0015】実施例1. アミノポリエーテル変性シロキサンの合成 下記化19のポリエーテル誘導体138g(0.17モ
ル)、トルエン75g及び白金触媒0.05g(白金換
算で1.5mg)の溶液を90℃に加熱した後、平均組
成式が下記化20で表されるSiH基含有シロキサン化
合物113g(0.15モル)を滴下して付加反応させ
た。反応後、溶液に活性炭1.6gを加えて攪拌・濾過
して脱色を行った。
ル)、トルエン75g及び白金触媒0.05g(白金換
算で1.5mg)の溶液を90℃に加熱した後、平均組
成式が下記化20で表されるSiH基含有シロキサン化
合物113g(0.15モル)を滴下して付加反応させ
た。反応後、溶液に活性炭1.6gを加えて攪拌・濾過
して脱色を行った。
【0016】
【化19】
【化20】 次に、イソプロパノール75g、CH3 NHCH2 CH
2 OH15g(0.20モル)の溶液を還流させたとこ
ろに、上記の脱色した溶液を滴下して、エポキシ基の開
環反応を行わせた。反応後、低沸点分を減圧留去(13
0℃/2mmHg)して褐色固体224gを得た。
2 OH15g(0.20モル)の溶液を還流させたとこ
ろに、上記の脱色した溶液を滴下して、エポキシ基の開
環反応を行わせた。反応後、低沸点分を減圧留去(13
0℃/2mmHg)して褐色固体224gを得た。
【0017】この固体は融点22〜24℃、アミン当量
1850g/モルであり、 1H−NMR及びIR分析〔
1H−NMR(CCl4 ):δ=0.0(s,SiCH
3 )、2.0(s,NCH3 )、3.5(s,CH2 C
H2 O)、IR(cm-1):3300(OH)、126
0(SiCH3 )、1090(SiOSi)〕の結果か
ら、下記化21のシロキサン化合物であることが確認さ
れた。
1850g/モルであり、 1H−NMR及びIR分析〔
1H−NMR(CCl4 ):δ=0.0(s,SiCH
3 )、2.0(s,NCH3 )、3.5(s,CH2 C
H2 O)、IR(cm-1):3300(OH)、126
0(SiCH3 )、1090(SiOSi)〕の結果か
ら、下記化21のシロキサン化合物であることが確認さ
れた。
【化21】
【0018】ベタイン基含有シロキサン化合物の合成 前記化21のシロキサン化合物120g(0.065モ
ル)、モノクロロ酢酸ナトリウム7.5g(0.065
モル)、プロピレングリコール72g及び水48gの溶
液を、100℃で12時間反応させた後、低沸点成分を
減圧留去(130℃/2mmHg)した。
ル)、モノクロロ酢酸ナトリウム7.5g(0.065
モル)、プロピレングリコール72g及び水48gの溶
液を、100℃で12時間反応させた後、低沸点成分を
減圧留去(130℃/2mmHg)した。
【0019】残渣の褐色固形物は水溶性であり、 1H−
NMR及びIR分析〔 1H−NMR(D2 O):δ(p
pm)=0.0(s,SiCH3 )、3.5(s,CH
2 CH2 O)、IR(cm-1):3300(OH)、1
629(C=O)、1262(SiCH3 )、1060
(SiOSi)〕の結果から、下記化22のシロキサン
化合物であることが確認された。
NMR及びIR分析〔 1H−NMR(D2 O):δ(p
pm)=0.0(s,SiCH3 )、3.5(s,CH
2 CH2 O)、IR(cm-1):3300(OH)、1
629(C=O)、1262(SiCH3 )、1060
(SiOSi)〕の結果から、下記化22のシロキサン
化合物であることが確認された。
【化22】
【0020】実施例2. ベタイン基含有ポリエーテル誘導体の合成 イソプロパノール50g、(CH3 )2 NH50%溶液
16.2g(0.18モル)、及び平均組成式が下記化
23で表されるポリエーテル誘導体100g(0.12
モル)の溶液を、加圧下、80℃で開環反応させた。
16.2g(0.18モル)、及び平均組成式が下記化
23で表されるポリエーテル誘導体100g(0.12
モル)の溶液を、加圧下、80℃で開環反応させた。
【化23】
【0021】反応後、低沸点成分を除くために減圧留去
(130℃/2mmHg)を行った。次に、プロピレン
グリコール103g、水69g及びモノクロロ酢酸ナト
リウム13.9g(0.12モル)を反応生成物に加
え、100℃で12時間攪拌した。生成物は、 1H−N
MR及びIR分析〔 1H−NMR(D2 O):δ(pp
m)=3.5(s,CH2 CH2 O)、5.1−5.4
(m,CH2 =CH)、IR(cm-1):3300(O
H)、1629(C=O)〕の結果から、下記化24で
表されるポリエーテル誘導体の溶液であることが確認さ
れた。
(130℃/2mmHg)を行った。次に、プロピレン
グリコール103g、水69g及びモノクロロ酢酸ナト
リウム13.9g(0.12モル)を反応生成物に加
え、100℃で12時間攪拌した。生成物は、 1H−N
MR及びIR分析〔 1H−NMR(D2 O):δ(pp
m)=3.5(s,CH2 CH2 O)、5.1−5.4
(m,CH2 =CH)、IR(cm-1):3300(O
H)、1629(C=O)〕の結果から、下記化24で
表されるポリエーテル誘導体の溶液であることが確認さ
れた。
【化24】
【0022】このポリエーテル誘導体の溶液に白金触媒
0.07g(白金換算で2.1mg)を加え、70℃に
加熱したのち、平均組成式が下記化25で表されるシロ
キサン化合物48.8g(0.11モル)を滴下し、付
加反応させた。低沸点成分を減圧留去(130℃/2m
mHg)して得られた褐色固形物は水溶性であり、 1H
−NMR及びIR分析〔 1H−NMR(D2 O):δ
(ppm)=0.0(m,SiCH3 )、3.5(s,
CH2 CHO)、IR(cm-1):3300(OH)、
1626(C=O)、1260(SiCH3 )、104
0(SiOSi)〕の結果から、下記化26で表される
シロキサン化合物であることが確認された。
0.07g(白金換算で2.1mg)を加え、70℃に
加熱したのち、平均組成式が下記化25で表されるシロ
キサン化合物48.8g(0.11モル)を滴下し、付
加反応させた。低沸点成分を減圧留去(130℃/2m
mHg)して得られた褐色固形物は水溶性であり、 1H
−NMR及びIR分析〔 1H−NMR(D2 O):δ
(ppm)=0.0(m,SiCH3 )、3.5(s,
CH2 CHO)、IR(cm-1):3300(OH)、
1626(C=O)、1260(SiCH3 )、104
0(SiOSi)〕の結果から、下記化26で表される
シロキサン化合物であることが確認された。
【化25】
【化26】
【0023】比較例1.アリルグリシジルエーテル1
9.4g(0.17モル)、トルエン75g及び白金触
媒0.05g(白金換算で1.5mg)の溶液を90℃
に加熱し、平均組成式が下記化27で表されるSiH基
含有シロキサン化合物113g(0.15モル)を滴下
して付加反応させた。反応後の溶液に活性炭1gを加
え、攪拌、濾過して脱色した。脱色した溶液にイソプロ
パノール75g及び(CH3 )2 NH溶液(50%)1
8g(0.20モル)を加え、加圧下、80℃で開環反
応を行わせた。
9.4g(0.17モル)、トルエン75g及び白金触
媒0.05g(白金換算で1.5mg)の溶液を90℃
に加熱し、平均組成式が下記化27で表されるSiH基
含有シロキサン化合物113g(0.15モル)を滴下
して付加反応させた。反応後の溶液に活性炭1gを加
え、攪拌、濾過して脱色した。脱色した溶液にイソプロ
パノール75g及び(CH3 )2 NH溶液(50%)1
8g(0.20モル)を加え、加圧下、80℃で開環反
応を行わせた。
【化27】
【0024】反応終了後、減圧留去(130℃/2mm
Hg)により低沸点成分を除去し、得られた生成物にプ
ロピレングリコール72g、水48g、モノクロロ酢酸
ナトリウム17.4g(0.15モル)を添加して12
時間反応を行なわせ、褐色のペーストを得た。このペー
ストは、 1H−NMR及びIR分析〔 1H−NMR(ア
セトン−d6 ):δ(ppm)=0.0(s,SiCH
3 )、3.1(s,N+ CH3 )、IR(cm-1):3
300(OH)、1629(C=O)、1260(Si
CH3 )、1070(SiOSi)〕の結果から、下記
化27で表されるシロキサン化合物であることが確認さ
れた。また、このペースト5gを水100gに溶かして
みたが、ペーストが白くなるだけで水には溶けなかっ
た。
Hg)により低沸点成分を除去し、得られた生成物にプ
ロピレングリコール72g、水48g、モノクロロ酢酸
ナトリウム17.4g(0.15モル)を添加して12
時間反応を行なわせ、褐色のペーストを得た。このペー
ストは、 1H−NMR及びIR分析〔 1H−NMR(ア
セトン−d6 ):δ(ppm)=0.0(s,SiCH
3 )、3.1(s,N+ CH3 )、IR(cm-1):3
300(OH)、1629(C=O)、1260(Si
CH3 )、1070(SiOSi)〕の結果から、下記
化27で表されるシロキサン化合物であることが確認さ
れた。また、このペースト5gを水100gに溶かして
みたが、ペーストが白くなるだけで水には溶けなかっ
た。
【化28】
【0025】上記の実施例及び比較例で得られた化2
2、化26及び化28で表されるシロキサン化合物の潤
滑性及び水溶性試験を以下の様にして行った。 (1)潤滑性試験 毛髪を本発明のシロキサン化合物の30%水溶液に浸
し、水洗、乾燥して毛髪の摩擦係数を測定した。 (2)水溶性試験 ベタイン基含有シロキサン化合物5gを水100gに添
加したときの溶解性、及び0.1%水溶液の表面張力を
測定した。結果は下記表1に示した通りである。
2、化26及び化28で表されるシロキサン化合物の潤
滑性及び水溶性試験を以下の様にして行った。 (1)潤滑性試験 毛髪を本発明のシロキサン化合物の30%水溶液に浸
し、水洗、乾燥して毛髪の摩擦係数を測定した。 (2)水溶性試験 ベタイン基含有シロキサン化合物5gを水100gに添
加したときの溶解性、及び0.1%水溶液の表面張力を
測定した。結果は下記表1に示した通りである。
【0026】
【表1】 表1の結果は、本発明のベタイン基含有シロキサン化合
物が洗浄力と潤滑性に優れた界面活性剤であることを実
証するものである。
物が洗浄力と潤滑性に優れた界面活性剤であることを実
証するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1/90
Claims (3)
- 【請求項1】 下記化1で表されることを特徴とするシ
ロキサン化合物。 【化1】 式中、R1 は炭素数1〜18のアルキル基又はアリール
基、R2 は、下記化2で表される基又はR1 であり、 【化2】 R3 及びR4 は炭素数1〜10のアルキレン基、R5 は
炭素数1〜3のアルキル基、m、n、x及びyは、m+
n≧1、x+y≧1の条件を満たすような0〜1000
の整数であり、前記R2 の少なくとも1つは前記化2で
表される基であると共に、R3 、R4 及びR5 は、その
炭素鎖中に、エステル、アミド、水酸基及びエーテルの
形で、窒素原子及び酸素原子を1から4個含んでも良
い。 - 【請求項2】 下記化3で表される化合物と、下記化5
で表される化合物とを反応させることを特徴とする請求
項1に記載のシロキサン化合物の製造方法。 【化3】 式中、R6 は下記化4又はR1 であり、R6 の少なくと
も1つは化4で表される基である。 【化4】 【化5】 式中、XはCl、Br又はIの何れかであり、MはK、
Na、Liの何れかである。 - 【請求項3】 下記化6で表される化合物と下記化7で
表される化合物とを反応させることを特徴とする、請求
項1に記載のシロキサン化合物の製造方法。 【化6】 式中、R7 は水素原子又はR1 であり、R7 の少なくと
も1つは水素原子である。 【化7】 式中、R8 は末端に炭素−炭素2重結合を有する炭素数
1〜10のアルケニル基である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5106241A JPH06293781A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | ベタイン基含有シロキサン化合物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5106241A JPH06293781A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | ベタイン基含有シロキサン化合物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06293781A true JPH06293781A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=14428624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5106241A Pending JPH06293781A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | ベタイン基含有シロキサン化合物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06293781A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000086772A (ja) * | 1998-09-14 | 2000-03-28 | Ge Toshiba Silicones Co Ltd | 油中水型シリコーンエマルション組成物 |
DE10036532A1 (de) * | 2000-07-27 | 2002-02-21 | Ge Bayer Silicones Gmbh & Co | alpha.w-aminosäurefunktionalisierte Polysiloxane |
JP2002146192A (ja) * | 2000-07-14 | 2002-05-22 | General Electric Co <Ge> | パーソナルケア製品用シリコーン組成物及びその製法 |
JP2014513156A (ja) * | 2011-02-23 | 2014-05-29 | エヴォニク ゴールドシュミット ゲーエムベーハー | ベタイン基を有する新規なポリシロキサン、その製造および使用 |
JP2015512956A (ja) * | 2012-01-04 | 2015-04-30 | モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド | シリコーンイオノマーのポリマー複合体 |
-
1993
- 1993-04-08 JP JP5106241A patent/JPH06293781A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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