JP2014513156A - ベタイン基を有する新規なポリシロキサン、その製造および使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも1種のベタイン基を含む新規な種類のポリシロキサンおよびその調製のための方法に関する。本発明はまた、これらのポリマーの、組成物中、特に皮膚および皮膚付属器のケアおよび洗浄料組成物中における、ケア有効成分、例えば毛髪のコンディショニング剤等として使用にも関する。さらに本発明は、これらの新規な種類の化合物を含む組成物に関する。

Description

発明の分野
本発明は、少なくとも1種のベタイン基を含む新規な種類のポリシロキサンおよびこれらを調製するための方法に関する。本発明はまた、これらのポリマーの、組成物中、特に皮膚および皮膚付属器のケアおよび洗浄料組成物中におけるケア有効成分(care active ingredient)、例えばヘアコンディショニング剤等としての使用ならびに例えば繊維製品柔軟剤としての使用にも関する。さらに本発明は、これらの新規な種類の化合物を含む組成物に関する。
先行技術
人間の毛髪は日々様々な影響を受けている。毛髪は、ブラシをかけたり、櫛で梳いたり、結い上げたり、後ろで結んだりすることによる機械的応力を受けているだけでなく、例えば、強い紫外線、低温、熱、風、水といった環境による攻撃も受けている。その人間の生理的状態(例えば、年齢、健康状態)もケラチン繊維の状態に影響を及ぼす。
特に、化学薬品による処理は毛髪の構造および表面性を変化させる。例えば、パーマネントウェーブ、ブリーチ、染毛(colouring)、一時染毛(tinting)、直毛化等の手法だけでなく、侵襲性の高い界面活性剤で頻繁に洗浄することも、程度の差はあれ毛髪構造の損傷に関与する。したがって、例えば、パーマネントウェーブを施す際には、毛髪の皮質に加えて表皮までもが攻撃を受ける。シスチンのジスルフィド結合が還元工程で破断し、後続の酸化工程で一部は酸化されてシステイン酸になる。
したがって、毛髪を洗浄すると同時にケアを行う組成物、例えば、シャンプー、洗い流さないタイプのコンディショナー、ヘアリンス、ヘアアフタートリートメント(after-treatment)組成物等に用いるための、用途の広い有効成分の必要性は非常に高い。
繊維製品のケアおよび仕上げに関しても、毛髪の処理と非常によく似た検討が行われている。ここでも同様に、繊維を保護およびケアするための組成物が必要とされている。
有機変性シロキサンは幅広い用途に使用されている。皮膚および毛髪をケアおよび洗浄するための化粧料組成物および洗浄料組成物にも多くの異なるシロキサン誘導体が使用されている。有機変性シロキサンの特性は、標的を絞って、特に、変性の形態によって調整することができ、また、変性部位の密度によっても調整することができる。
アリルポリエーテルを使用すると、親油性または非イオン性親水性基をシロキサン主鎖に結合させることが可能になる。毛髪および皮膚用のケア有効成分として、“Les Copolymeres Polysiloxanes polyethers comme additifs dans les formulations cosmetiques”(Dr. Kollmeier; Parfums, Cosmetiques, Aromes;51; 1983; 67-72)と題した記事に、例えば、非末端(middle)および/または末端の位置にポリエーテル基を有するシロキサンが記載されている。国際公開第2002053111号パンフレットには、特に、毛髪のボリューム、櫛通り性およびツヤに関する化粧特性が良好な(AB)n型構造を有するシリコーンポリエーテルブロック共重合体を身体洗浄用水性界面活性組成物に使用することが記載されている。
ポリエーテルシロキサンをベースとする市販品、例えば、PEG−12ジメチコン(PEG-12 Dimethicone)(INCI命名法に従う;例えば、Dow CorningからのDC 5324)等もヘアケアに使用されている。これらのポリエーテルシロキサンは、通常、ヘアケア組成物において良好なコンディショニング性を示すが、その使用に伴い、組成物の粘度が非常に大きく低下する。
米国特許第5879671号には、ケア有効成分として先行技術によるアミノ官能性シロキサンおよびポリエーテルシロキサンの混合物を含む身体洗浄用水性界面活性組成物の使用が記載されている。これらの混合物は、乾燥および湿潤時の毛髪の櫛通り性を永久的に改善する。アミノ官能性シロキサン、例えば、INCI名アモジメチコン(Amodimethicone)(例えば、MomentiveからのSF 1708)またはアミノプロピルジメチコン(Aminopropyl Dimethicone)(例えば、信越シリコーン(Shin-Etsu)からのKF 8015)として入手できる製品等は、皮膚および毛髪に対し非常に優れたコンディショニング性を示し、また、酸性のpH範囲においてプロトン化され、したがってカチオン性を示す(すなわちアンモニウム化合物となる)アミン官能基が存在するために、良好な持続性を示す。しかしながら、これらのアミノ官能性シロキサンも同様に、組成物の粘度を大幅に低下させる性質を有する。
4級アンモニウム基、いわゆるクワット(quat)基を有するポリシロキサンおよびそのヘアケア用添加剤に加えて繊維製品用柔軟剤としての使用も特許文献から周知である。したがって、例えば、独国特許出願公開第1493384号、欧州特許出願公開第0017122号および米国特許第4895964号には、シロキサンが非末端(medium)の位置で4級アンモニウム基により変性されており、ポリマー全体にランダムに分布している構造が記載されている。これらの化合物の欠点は、シリコーンの性質が顕著に現れず、例えば毛髪および繊維製品用のコンディショニング剤としては平均的な良好な効果しか認められないことにある。
シリコーンの性質がより顕著に現れるのは、独国特許出願公開第3719086号および欧州特許出願公開294642号に記載されているようなカチオン性ポリシロキサンである。これらの明細書には、4級アンモニウム官能基が末端の位置に結合しているポリシロキサンの構造が記載されている。この種の化合物は、毛髪および繊維製品の両方のみならず硬質面に対するコンディショニング剤としても有利な効果を示す。例えば、欧州特許出願公開530974号、欧州特許出願公開第617607号、欧州特許出願公開第1080714号、国際公開パンフレット第201082879号および米国特許第6207141号には、化粧料組成物におけるこの種の化合物の使用が記載されている。これらの構造体は、例えば、クオタニウム−80(Quaternium-80)のINCI名で市販されている(例えば、Evonik Goldschmidt GmbHからのABIL(登録商標)Quat 3272)。しかし、これらの構造はクワット基を2個しか有していない。このポリシロキサンは持続性が比較的低いため、特定の表面との親和性は中程度でしかない。さらに、このようなα,ω−変性構造はシリコーンの性質が強いため、対応するポリエーテル−またはアミノ−変性シロキサンと同様に、典型的な界面活性剤組成物の粘度を大幅に低下させるという欠点を有する。
欧州特許出願公開1887024号には、T型シロキサン構造を有する末端がカチオン性のポリシロキサンおよびその化粧料組成物におけるコンディショニング剤としての使用が記載されている。これらのカチオン性ポリシロキサンは顕著なコンディショニング効果およびツヤ生成効果を示す。この生成物はシリコーンクオタニウム−22(Silicone Quaternium-22)のINCI名で市販されている(Evonik Goldschmidt GmbHからのABIL(登録商標)T Quat 60)。しかしながら、これらのシリコーンクワットもやはり界面活性剤組成物においては粘度を低下させる性質を有する。
欧州特許出願公開第164668号および欧州特許出願公開第166122号には、ベタイン基を含むシロキサンおよびその化粧料組成物(主としてヘアケア組成物)における使用を特許請求している。例えば、ジメチコンプロピルPG−ベタイン(Domethicone Propyl PG-Betaine)のINCI名で市販品が入手可能である(例えば、Evonik Goldschmidt GmbHからのABIL(登録商標)B 9950)。しかしながら、これらの構造には次の欠点もある:
1.)α,ω−変性シリコーンベタインは持続性および/またはコンディショニング効果が比較的低く、かつ組成物を希釈する効果が比較的高く、
2.)櫛の位置で変性された生成物は、やはりコンディショニング効果が中程度でしかない。
したがって、洗浄料およびケア組成物におけるコンディショニング効果および持続性が非常に高い、用途の広い有効成分も必要とされている。さらに、これに関連して、特に界面活性剤組成物の粘度が有効成分によって全くまたはほとんど影響を受けないこと、つまり、増粘剤の添加を最小限に抑えることができることが非常に望ましい。
本発明の目的は、コンディショニング性が非常に優れており、幅広い組成物において粘度に与える作用がごくわずかである有効成分を提供することにあった。
発明の説明
驚くべきことに、以下に記載するシリコーンベタインに加えてそれを調製するための方法も、本発明が対処しようとしている問題を解決できることが見出された。無置換の長い非末端シリコーンブロックを有する本発明による構造および本発明によるシリコーンベタインが、組成物中において粘度を変える作用をほとんど示さないことは予想に反しており、これは当業者にとって特に驚くべきことである。
したがって本発明は、請求項1に記載の少なくとも1種のベタイン基を含むポリシロキサンを調製するための方法、この方法によって得ることができるベタイン基含有シロキサン自体ならびに本発明のベタイン基含有シロキサンを含む組成物およびその使用を提供する。
本発明によるベタインポリシロキサンの具体的な利点は、これらが化粧品産業において相当な頻度で使用されているエーテル硫酸塩およびベタインを含む界面活性剤組成物においても粘度を低下させる作用を示さないことにある。それによって、組成物の粘度を所望の値に調整するのに必要な増粘剤が大幅に減量される。それによって、組成物の簡素化が可能になり、資源保護の面も配慮される。
本発明によるベタインポリシロキサンの利点の1つは、これらが概してアニオン性成分、特にアニオン性界面活性剤と良好な混和性を有することにある。
本発明によるベタインポリシロキサンの利点の1つは持続性の高さにある。
本発明によるベタイン基を有するポリシロキサンのさらなる利点は、皮膚、毛髪および繊維製品上で極めて優れたコンディショニング効果を発揮することにある。
本発明による化合物のさらなる利点は、損傷を受けていない毛髪または損傷を受けた毛髪の櫛通り性、柔軟性、ボリューム、整髪性(shapeability)、ツヤ、扱い易さおよびもつれにくさ(detangleability)等の特性を改善することにある。
本発明による生成物のさらなる利点は、これらのポリシロキサンが、組成物の泡立ちの改善、泡量の増加および/または泡のクリーミー性の向上に寄与することにある。
本発明によるポリシロキサンの一例を次に記載するが、本発明をこれらの例示的な実施形態に限定することを意図するものではない。以下に範囲、一般式または化合物の分類を述べる場合、これらは明確に述べられた対応する範囲または化合物群のみを包含するのではなく、個々の値(範囲)または化合物を抜き出すことにより得ることができる部分範囲および化合物の部分群もすべて包含することを意図している。本記載中に文書を引用した場合、これらの内容全体を本発明の開示の一部を構成するものとみなす。本発明において、複数の異なる単位を有する可能性がある、例えば有機変性ポリシロキサンまたはポリエーテル等の化合物が記載された場合、これらの単位はこれらの化合物中にランダムに分布していても(ランダムオリゴマー)規則に従って分布していてもよい(ブロックオリゴマー)。この種の化合物の単位の数に関する詳細は、対応する化合物全体を平均した平均値を意味すると理解すべきである。
特段の指定がない限り、ここに述べるパーセント(%)は質量による。
特段の指定がない限り、例えば、圧力や温度等の条件はすべて標準状態とする。
本発明は、少なくとも1種のベタイン基を含むポリシロキサンを調製するための方法であって、
A)一般式Iのオルガノポリシロキサン:
Figure 2014513156
(式中、
は、互いに独立に、同一または異なる、1〜20個の炭素原子を有する分岐または非分岐の脂肪族または芳香族炭化水素基、好ましくは1〜9個の炭素原子を有する非分岐脂肪族または芳香族炭化水素基、特に好ましくはメチル、エチルまたはフェニルであり、
は、互いに独立に、同一または異なる、R基またはHであり、但し、少なくとも3個のR基はHであり、
aは、5〜500、好ましくは10〜250、特に15〜75であり、
bは、1〜50、好ましくは1〜20、特に3〜15であり、
cは、0〜10、好ましくは0〜5、特に0である)を、白金またはロジウム触媒の存在下に、一般式IIのビニルシロキサン:
Figure 2014513156
(式中、
1’は、互いに独立に、同一または異なる、1〜20個の炭素原子を有する分岐または非分岐の脂肪族または芳香族炭化水素基、好ましくは1〜9個の炭素原子を有する非分岐脂肪族または芳香族炭化水素基、特に好ましくはメチル、エチルまたはフェニルであり、
dは、10〜1000、好ましくは101〜750、特に201〜500である)に付加することによってSiH基を有する反応生成物を得る工程ステップであって、
但し、一般式Iのオルガノポリシロキサンが、一般式IIのビニルシロキサンを基準として少なくとも6倍、最大40倍モル過剰で存在する工程ステップと、
この反応生成物をさらに反応させる工程ステップB)であって、
B)遷移金属を触媒として、工程ステップA)の生成物のSiH基の一部または全部を、アルケニルおよびアルキニル化合物、特に、
Figure 2014513156
(式中、
は、水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル、好ましくは水素であり、
は、水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル、好ましくはメチルであり、
は、互いに独立に、場合によりエーテル基を含む、同一または異なる2価の炭化水素基、好ましくはメチレンであり、
eは、0〜30、好ましくは0〜12、特に0〜6であり、
fは、0〜18、好ましくは0〜6、特に1であり、
gは、0〜2、好ましくは0〜1、特に0である)からなる群から選択されるアルケニル化合物から選択される、少なくとも1個のエポキシ基を有する少なくとも1種の化合物、特にアリルグリシジルエーテルに付加する工程ステップと、
C)場合により、さらに、遷移金属を触媒とし、工程ステップA)の生成物の残りのSiH基の一部または全部を、アルケニルおよびアルキニル化合物、例えば、α−オレフィンまたは二重結合を含むポリエーテル等から選択される少なくとも1種の化合物、特に、1−ドデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセンおよび一般式IIIのアリルポリエーテル:
Figure 2014513156
(式中、
は、水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル、好ましくは水素またはメチル、特に水素であり、
は、互いに独立に、場合によりエーテル基を含む、同一または異なる、1〜30個の炭素原子を有するアルキル、アリールまたはアルカリール基、好ましくはメチル、エチルまたはフェニル、特にメチルであり、
は、1〜18個の炭素原子を有するアルキル基、酢酸基または水素、好ましくは1〜18個の炭素原子を有するアルキル基、酢酸基、特にメチルであり、
hは、0〜100、好ましくは1〜50、特に1〜30であり、
iは、0〜100、好ましくは1〜50、特に1〜30である)からなる群から選択される少なくとも1種の化合物に付加する工程ステップと、
D)工程ステップd1)および/またはd2)であって、工程ステップA)、B)および場合によりC)の後に得られるエポキシシロキサンの一部または全部を、
d1)一般式IVの少なくとも1種のアミノ酸誘導体:
Figure 2014513156
(式中、
は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはメチルであり、
9’は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはメチルであり、
10は、互いに独立に、同一または異なる、場合によりエーテル、チオール、チオールエーテルもしくはヒドロキシル基を含む、1〜20個の炭素原子を有する分岐もしくは非分岐の脂肪族もしくは芳香族炭化水素基または水素、好ましくは水素であり、
jは、1〜10、好ましくは1〜3、特に1である)と反応させることにより、ベタイン基で変性されたシロキサンを得る工程ステップ;
d2)一般式V、VIおよびVIIの群から選択される少なくとも1種の2級または3級アミノ化合物:
Figure 2014513156
(式中、
11は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはメチルであり、
12は、水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル、好ましくは水素またはメチルであり、
13は、場合によりエーテル基を含む、1〜30個の炭素原子を有するアルキル、アリールまたはアルカリール基であり、
12’は、水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル、好ましくは水素またはメチルであり、
kは、0〜4、好ましくは1〜2、特に1であり、
14は、エチルまたはメチル、好ましくはメチルであり,
14’は、エチルまたはメチル、好ましくはメチルであり、
15は、場合によりエーテルまたはヒドロキシル基を含む、場合により分岐、飽和または不飽和の、1〜30個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくは8〜22個の炭素原子を有する直鎖飽和アルキル基であり、
lは、0〜4、好ましくは1である)と反応させることにより、3級アミノ基または4級アンモニウム基で変性されたシロキサンを得る工程ステップであって、
但し、式VIIの場合または一般式VもしくはVIの3級アミン(すなわちR12またはR12’がHではない)の場合、この3級アミンに対し等モル量の酸H
(Xは、形成される4級アンモニウム基の正電荷に対応する同一または異なる対イオンであって、酸HXの無機または有機陰イオン、好ましくは、酢酸イオン、乳酸イオン、硫酸エチルイオン、硫酸メチルイオン、トルエンスルホン酸イオン、臭化物イオンまたは塩化物イオンから選択される対イオンである)が添加される、工程ステップと、
E)場合により、工程ステップd2)で2級アミンを使用した場合、すなわちR12またはR12’=Hである場合、
結果として得られる3級アミノ基を、
[Y(CHCOO]1/nZ 一般式VIII
(式中、
は、硫酸エチルイオン、硫酸メチルイオン、トルエンスルホン酸イオン、臭化物イオンまたは塩化物イオンであり、
n+は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属陽イオン、好ましくはNaまたはKであり、
mは、1〜6、好ましくは1または2、特に1である)と反応させることによりベタイン基を得る工程ステップと
を含む方法を提供する。
一般式IのSiH基を有するオルガノポリシロキサンが一般式IIの二重結合含有シロキサンを基準として少なくとも6倍モル過剰で存在する場合、網目の発達および非常に粘性の高い生成物の生成が阻止される。その結果として、エラストマーもゲルも生成しない。原則として、本方法により調製されるオルガノシロキサンは粘度が100000mPasまでである。本生成物中には、櫛状に変性されたシロキサンの形態にある特定のオルガノシロキサン部分が存在することができる。
上で選択した言い回しから明らかなように、任意の工程ステップは省略することが可能である。ベタイン基変性部分を形成するために必要なのは、工程ステップA)、B)およびd1)のみまたはA)、B)、d2)およびE)の組合せのみである。統計的に少なくとも1個のベタイン基を有する生成物を得るためには、本明細書において使用される式IVのアミノ酸誘導体対式Iのシロキサンのモル比は少なくとも1:1である。あるいは、式V/VIの2級アミン対式VIIIの酸誘導体対式Iのシロキサンのモル比を少なくとも1:1:1に維持することも可能である。
反応条件を選択することにより、工程ステップA)において、二重結合含有シロキサンおよびSiH官能性シロキサンは、例えば、式IXに示す理想的な「H構造」型シロキサン(c=0、R=R1’=Me、R=MeまたはH)を形成する:
Figure 2014513156
(式中、
u+o=q+s=aかつ
v+p=r+t=b−1である)。
上に挙げた一般式IXは理想的な構造式であることを当業者は理解するであろう。本生成物中にはより高度に分岐/架橋した構造もさらに存在することができる。
このシロキサン主鎖は後続の工程ステップの間も維持される。
シロキサンポリマーの合成は溶媒を用いても溶媒なしでも行うことができる。可能性のある起泡は溶媒を使用することによって抑制することができる。好適な溶媒は、例えば、トルエン、シクロヘキサンおよびイソプロパノールである。
工程ステップA)、B)および/または場合によりC)、すなわちSiH基を有するシロキサンのCC多重結合へのヒドロシリル化に使用することができる有効な触媒は、ヒドロシリル化活性触媒として当業者に周知のPt−およびRh含有錯体等の貴金属触媒、例えば:HPtCl、(NHPtCl、Pt[(CH=CH−SiMeO]またはRh(CO)(C)とすることができる。好適な好ましいヒドロシリル化反応条件は、特に、例えば、欧州特許出願公開第1520870号に記載されており、当該明細書のこれらの条件を本発明の開示の一部を構成するものとしてここに援用する。
工程ステップC)に好適なアルケニル/アルキニル化合物は、例えば、多重結合を有するポリエーテル、例えば、アリル官能性ポリエーテル、オレフィン、エテン、エチン、プロペン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ドデセン、1−ヘキサデセン、アリルアルコール、1−ヘキセノール、スチレン、オイゲノール、アリルフェノール、ウンデシレン酸メチルエステルである。特に、二重結合を有するポリエーテル、特にアリル官能性ポリエーテルが好適である。
工程ステップA)、B)および/または場合によりCは、順次または同時に行うことができる。
工程ステップd1)における、ベタイン基で変性されたシロキサンを得るためのエポキシシロキサンとアミノ酸誘導体との反応は、例えば、欧州特許出願公開第0166122号に記載されており、工程ステップd2)およびE)における3級アミン−または4級アンモニウム基含有シロキサンを得るためのアミンとの反応は、例えば、独国特許出願公開第3719086号および欧州特許出願公開第0294642号に説明されている。
本発明による方法により得ることができるベタイン基を含むポリシロキサンも同様に、本発明により提供される。
本発明によるベタインポリシロキサンは、少なくとも1個、好ましくは少なくとも3個、特に好ましくは少なくとも5個のベタイン基を含む。
本発明による好ましいベタインポリシロキサンは、好ましいものとして上述した方法を用いることにより得られる。
さらに本発明は、本発明によるベタインポリシロキサンまたは本発明による方法により得ることができるベタインポリシロキサンの、化粧料、医薬品または皮膚科用組成物を製造するための使用を提供する。
本発明により、以下に具体的に述べる本発明による使用にも、水溶性または水不溶性ポリシロキサンを用いることが可能である。当業者は、製造すべき組成物(不透明または透明な組成物)に応じて、組成物の製造に水溶性または水不溶性ポリシロキサンのどちらを使用すべきかを理解しているはずである。本発明の文脈における「水不溶性」という語は、20℃、圧力1バールにおける水溶液への溶解性が0.01重量%未満であることと定義される。本発明の文脈における「水溶性」という語は、20℃、圧力1バールにおける水溶液への溶解性が0.01重量%以上であることと定義される。
本発明は、本発明によるベタインポリシロキサンまたは本発明による方法により得ることができるベタインポリシロキサンの、好ましくは界面活性剤含有水性ケアおよび洗浄料組成物におけるケア有効成分としての使用をさらに提供する。
本明細書における「ケア有効成分」という語は、対象物の元の形態を維持する目的、外的な影響(例えば、時間、光、温度、圧力、汚れ、対象物と接触する他の反応性化合物との化学反応)による作用、例えば、加齢、汚染、材料の疲労、脱色等を軽減または回避する目的、または対象物に望ましい性質を改善する目的さえ満足する物質を意味するものと理解される。最後に、例えば、毛髪のツヤの改善または検討対象の弾性の向上を挙げることができる。
上記に関連して好ましいケア組成物はツヤを改善するケア組成物である。
上記に関連するケアおよび洗浄料組成物は、化粧料、医薬品または皮膚科用組成物に限定されず、家庭内および産業に使用される組成物、例えば、無生物体、例えば、タイル、木材、ガラス、セラミック、リノリウム、プラスチック、塗装面、皮革、布帛、繊維等の表面を手入れおよび洗浄するための組成物であってもよい。この種の物品の例は、窓ガラスおよび窓台、シャワーブース、床材(カーペット、タイル、積層板、寄せ木材、コルク床材、大理石、石およびファインストーンウェア製床材等)、家庭用セラミック(便器、洗面器、ビデ、シャワートレイ、浴槽、ドアの取手、作り付けの器具(fittings)等)、家電製品(洗濯機、乾燥機、食器洗浄機、セラミックまたはステンレス鋼製流し台等)、家具(テーブル、椅子、棚、収納部、窓、調理器具、陶器、刃物類等)、洗濯物、特に、身体に近接する洗濯物(「下着」)、水容器、輸送機関および航空機(乗用車、バス、モーターボート、帆船等)、手術器具等の物品、掃除機、エンジン、食品加工における輸送、加工および貯蔵用の管路、容器および設備である。したがって、本発明は、上記に関連して、家庭用、産業用および施設(institutional)用の洗浄およびケア組成物用途にも関連する。
上記に関連して、被ケアおよび被洗浄面は、好ましくは、繊維または繊維製品の表面、特に、織物、洗濯物、家具の張地またはカーペットの表面である。
さらに本発明は、本発明によるベタインポリシロキサンまたは本発明による方法により得ることができるベタインポリシロキサンの、ヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物用のコンディショニング剤としての使用に加えて、毛髪構造を改善するための薬剤としての使用も提供する。
さらに本発明は、本発明によるベタインポリシロキサンまたは本発明による方法により得ることができるベタインポリシロキサンを含む化粧料、医薬品または皮膚科用組成物、好ましくは、化粧用ケアおよび洗浄料組成物、特に、界面活性剤含有水性ケアおよび洗浄料組成物、例えば、シャンプー、液体石鹸およびシャワージェルを提供する。
本発明による好ましい化粧用ケア組成物は、本発明による少なくとも1種のポリシロキサンまたは本発明による方法により得ることができる(好ましくは得られる)ポリシロキサンの1種を含む、特に、毛髪から洗い流すタイプまたは洗い流さないタイプのヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物、例えば、顕著なコンディショニング効果を有するかまたは有しないシャンプー、リンスインシャンプー、リンス、ヘアアフタートリートメント、ヘアパック、整髪助剤、整髪組成物、ウェーブヘア用ブローローション(blow-waving lotion)、ヘアセット組成物、パーマネントウェーブ用組成物、直毛化(hair-smoothing)組成物および染毛(colouring the hair)組成物である。
本発明によるベタインポリシロキサンまたは本発明による方法により得ることができるベタインポリシロキサンは、有利には、本発明による組成物に0.01〜20質量パーセント、好ましくは0.1〜8質量パーセント、特に好ましくは0.2〜4質量パーセントの濃度で使用される。
本発明によるベタインポリシロキサンまたは本発明による方法により得ることができるベタインポリシロキサンを含む化粧料組成物は、例えば、エモリエント剤、乳化剤および界面活性剤、増粘剤/粘度調節剤/安定剤、UV光防御遮蔽剤、酸化防止剤およびビタミン類、ハイドロトロープ剤(すなわちポリオール)、固体およびフィラー、皮膜形成剤、真珠光沢剤、脱臭および制汗有効成分、昆虫忌避剤、セルフタンニング剤、防腐剤、コンディショナー、香料、染料、生体由来の有効成分、ケア用添加剤(care additive)、過脂肪剤および溶剤の群から選択される少なくとも1種のさらなる成分を含むことができる。個々の群の代表的な例として使用することができる物質は当業者に知られており、例えば、独国特許出願公開第102008001788.4号に記載されている。この特許出願を本開示の一部を構成するものとしてここに援用する。さらなる任意選択的な成分および使用されるこれらの成分の量に関しては、当業者に周知の関連するハンドブック、特に、例えば K. Schrader, “Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika [Fundamentals and Formulations of Cosmetics]”, 2nd Edition, pages 329〜341, Huthig Buch Verlag Heidelbergを参照する。
具体的な添加剤の量は目的の用途に応じて異なる。
各用途の典型的な指針となる組成物は先行技術において周知であり、例えば、特定の基本材料および有効成分の製造業者のカタログに示されている。これらの既存の組成物は、通常、そのまま採用することができる。しかしながら、必要に応じて、適合および最適化のために複雑でない簡単な実験を行って所望の修正を行うことができる。
さらに本発明は、少なくとも1種の本発明によるポリシロキサンまたは本発明による方法により得ることができる(好ましくは得られる)ポリシロキサンを含む、家庭用、産業用および業務用の洗浄料およびケア組成物、例えば、消毒剤、殺菌洗浄剤、泡状洗浄剤、床用洗浄剤、カーペット用洗浄剤、家具の張地用洗浄剤、床の手入れ用品、大理石洗浄剤、寄木張り床用洗浄剤、石およびセラミック床用洗浄剤、拭き取り手入れ(wipe care)用組成物、ステンレス鋼洗浄剤、ガラス洗浄剤、食器用洗剤、プラスチック洗浄剤、衛生設備用洗浄剤、木材洗浄剤、皮革洗浄剤、洗剤、洗濯物ケア用組成物、殺菌洗剤、強力洗剤、低刺激性洗剤、ウール用洗剤、布帛柔軟剤、含浸組成物等を提供する。これに関連し、家庭用途、産業用途および業務用途に好ましい洗浄料およびケア組成物は、洗剤、洗濯物ケア用組成物、強力洗剤、低刺激性洗剤、ウール用洗剤、布帛柔軟剤、含浸組成物、特に布帛柔軟剤である。
以下に列挙する実施例に本発明の例を記載するが、本発明を実施例に特定する実施形態に限定する意図はなく、本出願の範囲は記載全体および特許請求項の範囲によって生じる。
実施例:
実施例1:ベタイン変性されたポリシロキサンの調製:
撹拌器、環流冷却器、温度計および滴下漏斗を備えた4ツ口フラスコ内で、一般式CH=CH−SiMeO−(SiMeO)348−SiMe−CH=CHのα,ω−ジビニルシロキサン65.0g(2.5mmol)およびアリルグリシジルエーテル(AGE)74.2g(650mmol)をトルエン200mlに溶解して100℃に加熱し、(NHPtCl4.3mgと混合した。一般式MeSiO−(SiMeO)28(SiMeHO)10SiMeのSiH官能性シロキサン141.5g(50.0mmolすなわちSiH基500.0mmol)を撹拌しながら滴下し、反応混合物を100℃で2時間反応させることによりSiH転化率を>95%とした。トルエン、過剰のAGEおよび他の揮発性の二次成分を分離するために反応生成物を120℃、1ミリバールで2時間減圧蒸留した。
次いで、わずかに不透明なエポキシシロキサン生成物をイソプロパノール300mlに溶解し、N,N−ジメチルグリシン51.6g(500mmol)と混合し、80℃で6時間加熱した。プロピレングリコール315.2gを加えて、80℃、100ミリバールでイソプロパノールを減圧留去した。淡黄色のわずかに不透明な生成物を得た。これはプロピレングリコールを50%含んでおり、H−NMRによるエポキシの転化率は>98%である。
実施例2:ベタイン変性されたポリシロキサンの調製:
撹拌器、環流冷却器、温度計および滴下漏斗を取り付けた4ツ口フラスコ内で、一般式CH=CH−SiMeO−(SiMeO)348−SiMe−CH=CHのジビニルシロキサン65.0g(2.5mmol)およびアリルグリシジルエーテル(AGE)74.2g(650mmol)をトルエン250mlに溶解して100℃に加熱し、(NHPtCl4.9mgと混合した。一般式MeSiO−(SiMeO)38(SiMeHO)10SiMeのSiH官能性シロキサン178.6g(50.0mmolすなわちSiHを500.0mmol)を撹拌しながら滴下し、反応混合物を110℃で3時間反応させることによりSiH転化率を>95%とした。トルエン、過剰のAGEおよび他の揮発性の二次成分を分離するために反応生成物を120℃、1ミリバールで2時間減圧蒸留した。
次いで、わずかに不透明なエポキシシロキサン生成物をイソプロパノール300mlに溶解し、N,N−ジメチルグリシン51.6g(500mmol)と混合して80℃で6時間加熱した。プロピレングリコール352.1gを加えて、100ミリバール、80℃でイソプロパノールを減圧留去した。淡黄色のわずかに不透明な生成物を得た。これはプロピレングリコールを50%含んでおり、H−NMRによるエポキシ転化率は>98%である。
実施例3:ベタインおよびポリエーテルで変性されたポリシロキサンの調製:
撹拌器、環流冷却器、温度計および滴下漏斗を備えた4ツ口フラスコ内で、一般式MeSiO−(SiMeO)28(SiMeHO)10SiMeのSiH官能性シロキサン141.5g(50.0mmolすなわちSiHを500.0mmol)を初期仕込み物として装入し、これを120℃に加熱し、(シクロヘキセン)PtCl11.6mgおよびN−エチル−N,N−ジイソプロピルアミン0.32gと混合した。アリルグリシジルエーテル(AGE)34.2g(300mmol)を撹拌しながら滴下し、120℃で1時間撹拌したままにした。次いで、一般式CH=CH−SiMeO−(SiMeO)348−SiMe−CH=CHのジビニルシロキサン65.0g(2.5mmol)を加えて混合物をさらに1時間120℃で反応させた後、一般式HC=CH−CH−(OCHCH15−(OCHCH(CH))−OCHのアリルポリエーテル398.7g(350mmol)を滴下した。さらに(シクロヘキセン)PtCl3.5mgを添加し、120℃で3時間経過した後のSiH転化率は>95%に到達した。過剰のAGEおよび他の揮発性の二次成分を分離するために、反応生成物の混合物を120℃、1ミリバールで2時間減圧蒸留した。
次いで、乳白色の不透明なエポキシ−ポリエーテル−シロキサン生成物をイソプロパノール700mlに溶解し、N,N−ジメチルグリシン30.9g(300mmol)を混合して、80℃で6時間加熱した。プロピレングリコール670.0gを加えて、80℃、100ミリバールでイソプロパノールを減圧留去した。プロピレングリコール50%を含む淡黄色の不透明な生成物を得た。
実施例4:ベタインおよびC12アルキルで変性されたポリシロキサンの調製:
撹拌器、環流冷却器、温度計および滴下漏斗を取り付けた4ツ口フラスコ内で、一般式CH=CH−SiMeO−(SiMeO)248−SiMe−CH=CHのジビニルシロキサン61.3g(3.3mmol)、1−ドデセン33.7g(200mmol)およびアリルグリシジルエーテル(AGE)51.4g(450mmol)をトルエン300mlに溶解して100℃に加熱し、(NHPtCl4.4mgを混合した。一般式MeSiO(SiMeO)28(SiMeHO)10SiMeのSiH官能性シロキサン141.5g(50.0mmolすなわちSiHを500.0mmol)を撹拌しながら滴下し、反応混合物を100℃で4時間反応させてSiH転化率を>95%とした。トルエン、過剰のAGEおよびドデセンに加えて他の揮発性の二次成分を除去するために、反応生成物の混合物を120℃、1ミリバールで2時間減圧蒸留した。
次いで、わずかに不透明なエポキシ−アルキル−シロキサン生成物をイソプロパノール300mlに溶解し、N,N−ジメチルグリシン36.1g(350mmol)と混合し、80℃で6時間加熱した。イソプロパノールを80℃、100ミリバールで減圧留去した。粘性の高いわずかに不透明な淡黄色の生成物を得た。H−NMRによるエポキシ転化率は>98%である。
比較例5:
ベタイン基含有シロキサンABIL(登録商標)B 9950(Evonik Goldschmidt GmbHより市販、INCI:ジメチコンプロピルPG−ベタイン(Dimethicone Propyl PG-betaine);有効成分含有量(active content):30%)
比較例6:
ポリエーテル基含有シロキサンDC 5324(Dow Corningより市販、INCI:PEG−12ジメチコン(PEG-12 Dimethocine))
比較例7:
クワット基含有シロキサンABIL(登録商標)Quat 3272(Evonik Goldschmidt GmbHより市販、INCI:クオタニウム−80;有効成分含有量:50%)
比較例8:
アミノ基含有シロキサンDC 2−8566(Dow Corningより市販、INCI:アモジメチコン(Amodimethicone))
実施例9:ベタイン変性ポリシロキサンの調製:
撹拌器、環流冷却器、温度計および滴下漏斗を取り付けた4ツ口フラスコ内で、トルエン100ml中の一般式HMeSiO−(SiMeO)55(SiMeHO)SiMeHのSiH官能性シロキサンを70.0g(14.9mmolすなわちSiHを149.0mmol)を初期仕込み物として導入して110℃に加熱し、(シクロヘキセン)PtClを22.0mgおよびN−エチル−N,N−ジイソプロピルアミン0.06gと混合した。アリルグリシジルエーテル(AGE)8.4g(73.6mmol)を撹拌しながら滴下し、110℃で1時間撹拌したままにした。次いで、一般式CH=CH−SiMeO−(SiMeO)348−SiMe−CH=CHのジビニルシロキサン20.4g(0.8mmol)を加えて混合物をさらに110℃で1時間反応させた後、アリルグリシジルエーテル11.0g(96.4mmol)を滴下した。110℃で3時間経過した後のSiH転化率は>95%に到達した。トルエン、過剰のAGEおよび他の揮発性の二次成分を分離するために反応生成物の混合物を120℃、1ミリバールで2時間減圧蒸留した。
次いで、不透明なエポキシシロキサン生成物をイソプロパノール150mlに溶解し、N,N−ジメチルグリシン15.2g(149.0mmol)と混合し、80℃で6時間加熱した。プロピレングリコール122.5gを加えてイソプロパノールを80℃、100ミリバールで減圧留去した。淡黄色の不透明な生成物を得た。これはプロピレングリコール50%を含んでおり、H−NMRによるエポキシ転化率は>97%である。
実施例10:ベタイン変性ポリシロキサンの調製:
撹拌器、環流冷却器、温度計および滴下漏斗を備えた4ツ口フラスコ内で、一般式CH=CH−SiMeO−(SiMeO)248−SiMe−CH=CHのα,ω−ジビニルシロキサン54.1g(2.9mmol)およびアリルグリシジルエーテル(AGE)78.0g(683.4mmol)をトルエン300mlに溶解して100℃に加熱し、(NHPtCl5.7mgと混合した。一般式MeSiO−(SiMeO)28(SiMeHO)10SiMeのSiH官能性シロキサン166.9g(58.3mmolすなわちSiH基583.2mmol)を撹拌しながら滴下した。110℃で2時間経過した後の反応混合物のSiH転化率は>95%となる。トルエン、過剰のAGEおよび他の揮発性の二次成分を除去するために、反応生成物を120℃、1ミリバールで2時間減圧蒸留した。
次いで、わずかに不透明なエポキシシロキサン生成物をイソプロパノール300mlに溶解し、N,N−ジメチルグリシン60.1g(583.2mmol)を混合して80℃で6時間加熱した。ジプロピレングリコール347gを加えてイソプロパノールを80℃、100ミリバールで減圧留去した。淡黄色のわずかに不透明な生成物を得た。これはプロピレングリコール50%を含み、H−NMRによるエポキシ転化率は>98%である。
実施例11:ベタインおよびクワットで変性されたポリシロキサンの調製:
撹拌器、環流冷却器、温度計および滴下漏斗を備えた4ツ口フラスコ内で、一般式CH=CH−SiMeO−(SiMeO)348−SiMe−CH=CHのα,ω−ジビニルシロキサン65.0g(2.5mmol)およびアリルグリシジルエーテル(AGE)74.2g(650mmol)をトルエン250mlに溶解して100℃に加熱し、(NHPtCl4.3mgと混合した。一般式MeSiO−(SiMeO)28(SiMeHO)10SiMeのSiH官能性シロキサン141.5g(50.0mmolすなわちSiH基500.0mmol)を撹拌しながら滴下し、反応混合物を100℃で2時間反応させることによってSiH転化率を>95%とした。トルエン、過剰のAGEおよび他の揮発性の二次成分を分離するために反応生成物を120℃、1ミリバールで2時間減圧蒸留した。
次いで、不透明なエポキシシロキサン生成物をイソプロパノール250mlに溶解し、N,N−ジメチルグリシン45.7g(400.0mmol)およびN,N−ジメチルアミノエトキシエタノール13.3g(100.0mmol)および酢酸6.2g(103.0mmol)と混合して、80℃で6時間加熱した。プロピレングリコール329gを加えて、イソプロパノールを80℃、100ミリバールで減圧留去した。淡黄色の不透明な生成物を得た。これはプロピレングリコール50%を含み、H−NMRによるエポキシ転化率は>97%である。
適用例:
適用性
組成物の構成成分の名称は、一般に知られているINCI命名法の形態で組成中に示す。
適用例の濃度はすべて重量パーセントで示す。
1.)官能性試験を用いたヘアコンディショニング試験:
ヘアコンディショニングの適用に関する評価を行うために、本発明による実施例1および2ならびに比較例5、6および8を単純なシャンプー組成物に使用した。
シャンプーに使用した際の適用性を次の組成物で試験した:
Figure 2014513156
シャンプー組成物の特性を評価するために、試験過程ではリンスを用いる後処理を行わなかった。
適用に関する評価を行うために、官能性試験に使用される毛束を標準化された方法でパーマネントウェーブ処理および脱色処理することによって予め損傷を与えておく。このために、慣用の整髪(hairdressing)を用いる。試験手順、使用する基本材料および評価基準については独国特許出願公開第10327871号に詳述されている。
コンディショニング用試料を用いた、予め損傷させた毛束の標準化された処理:
上述したように予め損傷させておいた毛束を、上述のシャンプーを用いて次に示すように処理する:
毛束を流温水で湿らせる。余分な水分を手で優しく絞り、シャンプーを適用して毛髪に優しく浸透させる(1ml/毛束(2g))。1分放置した後、毛髪を1分間濯ぐ。
官能性評価を行う前に、毛髪を大気湿度50%、25℃で少なくとも12時間風乾させる。
評価基準:
1〜5段階で与えられる等級に従い官能性評価を行った。1が最も悪く、5が最も優れている。各試験基準ごとに個々の評価が与えられる。
試験基準は:湿潤時の櫛通り性、湿潤時の感触、乾燥時の櫛通り性、乾燥時の感触、外観/ツヤである。
以下の表に、本発明の組成物1a、2a、比較組成物C3a、C4aおよびC5aならびに対照組成物0a(試験物質を含まないプラセボ)を用いて上述したように処理した毛束の官能性評価の結果を比較する。
Figure 2014513156
驚くべきことに、この結果から、本発明による実施例1および2を含む本発明による組成物1aおよび2aは、先行技術による比較例5、6および8を含む比較組成物C3a、C4aおよびC5aよりもはるかに評点が高いことがわかる。
2.)手洗い試験を用いたスキンコンディショニング試験:
本発明による実施例1および2の水性界面活性剤組成物におけるスキンコンディショニング(スキンケア性能)を評価するために、官能性手洗い試験を実施して、先行技術に従う比較例5、6および8と比較した。
比較例5、6および8はケア有効成分として当該産業に普及しており、水性界面活性剤組成物における非常に効果の高いケア有効成分と見なされているものである。
10人の訓練された被験者からなるグループが規定の方法で手を洗い、泡の性質および触感を1(悪い)〜5(非常に良い)の評点を用いて評価した。
使用した生成物は、それぞれ標準化された界面活性剤組成物(表3)中で試験した。使用した対照組成物0bは、有機変性シロキサンを添加していない組成物である。
Figure 2014513156
官能性試験の結果を表4にまとめる。
Figure 2014513156
表4に手洗い試験結果を示す。この測定結果から、本発明による実施例1および2を使用した本発明の組成物1bおよび2bは、先行技術による比較組成物C3b、C4bおよびC5bと比較すると、すべての適用性において優れていることが明らかである。
これに基づき、本発明の組成物1bおよび2bの結果は非常に優れていると言える。
この測定値から、組成物1bおよび2b中の本発明による実施例1および2は、比較例5、6および8よりも皮膚の性質を改善することが明らかである。さらに、この測定値から、シリコーン化合物を含まない対照組成物0bが他の試験組成物の測定値よりも劣っていることが分かる。
3.)粘度への作用:
本発明による実施例1および2ならびに先行技術による比較例5、6、7および8の粘度に与える作用を検証するために、これらの化合物を、2種類の増粘剤であるNaClおよび市販品であるANTIL(登録商標)171(Evonik Goldschmidt GmbH;INCI:オレイン酸/ヤシ油脂肪酸PEG−18グリセリル(PEG-18 Glyceryl Oleate/Cocoate))を含む2種類の典型的なシャンプー組成物で試験した。典型的なシャンプー組成物には、塩基性コンディショナーすなわち吸着性ポリマー(deposition polymer)としてポリクオタニウム−10(PQ−10)0.2%を使用した(3a参照)。他の典型的なシャンプー組成物においては、塩基性コンディショナーすなわち吸着性ポリマーとしてグアークワット(guar quat)0.2%を使用した(3b参照)。
この組成物を調製後25℃で24時間保管した後、ブルックフィールド粘度計(Brookfield LVF、スピンドル3、5rpm)を25℃で使用して粘度を測定した。
3a)シャンプー組成物においてポリクオタニウム−10(PQ−10)を使用した場合の粘度への作用:
使用した対照組成物0cは、シリコーン化合物(コンディショナー)を添加せずPQ−10を0.2%を使用した組成物である。本発明の組成物1cおよび2cならびに比較組成物C3c、C4c、C5cおよびC6cの場合は、それぞれPQ−10に加えてシリコーン化合物0.5%を使用した。
本発明による実施例1および2を含む組成物1cおよび2cの結果、先行技術による比較例5、6、7および8を含む組成物C3c、C4c、C5cおよびC6cの結果ならびにシリコーン化合物を添加しなかった組成物0c(試験組成物)の結果を表5にまとめる。
Figure 2014513156
Figure 2014513156
表5の測定結果を参照すると、本発明による水性界面活性組成物1cおよび2cは、対照組成物0cと比較して、粘度が低下しないことが明白である。ごくわずかな粘度上昇さえ認められた。これとは対照的に、先行技術による比較組成物C3c、C4c、C5cおよびC6cの場合は、対照組成物0cと比較すると粘度が大幅に低下している。この粘度降下はシリコーン化合物を水性界面活性剤組成物に使用した場合に典型的なものであり、良好なコンディショニング性を有する組成物の開発の大きな妨げになる。PEG−12ジメチコンを使用した比較組成物C4cにおいては特に劇的な粘度降下が認められる。
3b)シャンプー組成物においてグアークワットを使用した場合の粘度への作用:
使用した対照組成物0dはシリコーン化合物(コンディショナー)を添加せず、グアークワット0.2%を使用した組成物である。本発明の組成物1dおよび2dならびに比較組成物C3d、C4d、C5dおよびC6dの場合は、それぞれグアークワット0.2%に加えてシリコーン化合物0.5%を使用した。
本発明による実施例1および2を含む組成物1dおよび2dの結果、先行技術による比較例5、6、7および8を含む組成物C3d、C4d、C5dおよびC6dの結果ならびにシリコーン化合物を添加しない対組成物0d(試験組成物)の結果を表6にまとめる。
Figure 2014513156
Figure 2014513156
表6の測定結果を参照すると、本発明による水性界面活性組成物1dおよび2dは、対照組成物0dと比較して、粘度が低下していないことが明らかである。わずかな粘度上昇さえ認められた。
これとは対照的に、先行技術による比較組成物C3d、C4d、C5dおよびC6dの場合は、比較組成物0dと比較すると粘度がかなり低下している。この粘度降下は水性界面活性組成物にシリコーン化合物を使用した場合に典型的なものであり、良好なコンディショニング性を有する組成物の開発の大きな妨げになる。PEG−12ジメチコンを使用した比較組成物C4dにおいては特に顕著な粘度降下が認められる。
組成物例:
次の組成物例は、本発明によるポリシロキサンが多くの化粧料組成物に使用できることを示すものである。
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156
Figure 2014513156

Claims (10)

  1. 少なくとも1種のベタイン基を含むポリシロキサンを調製するための方法であって、
    A)一般式Iのオルガノポリシロキサン:
    Figure 2014513156
    (式中、
    は、互いに独立に、同一または異なる、1〜20個の炭素原子を有する分岐または非分岐の脂肪族または芳香族炭化水素基、好ましくは1〜9個の炭素原子を有する非分岐脂肪族または芳香族炭化水素基、特に好ましくはメチル、エチルまたはフェニルであり、
    は、互いに独立に、同一または異なる、R基またはHであり、但し、少なくとも3個のR基はHであり、
    aは、5〜500、好ましくは10〜250、特に15〜75であり、
    bは、1〜50、好ましくは1〜20、特に3〜15であり、
    cは、0〜10、好ましくは0〜5、特に0である)を、白金またはロジウム触媒の存在下に、一般式IIのビニルシロキサン:
    Figure 2014513156
    (式中、
    1’は、互いに独立に、同一または異なる、1〜20個の炭素原子を有する分岐または非分岐の脂肪族または芳香族炭化水素基、好ましくは1〜9個の炭素原子を有する非分岐脂肪族または芳香族炭化水素基、特に好ましくはメチル、エチルまたはフェニルであり、
    dは、10〜1000、好ましくは101〜750、特に201〜500である)に付加することによってSiH基を有する反応生成物を得る工程ステップであって、
    但し、一般式Iのオルガノポリシロキサンが、一般式IIのビニルシロキサンを基準として少なくとも6倍、最大40倍モル過剰で存在する工程ステップと、
    前記反応生成物をさらに反応させる工程ステップB)であって、
    B)遷移金属を触媒とし、工程ステップA)の前記生成物の前記SiH基の一部または全部を、アルケニルおよびアルキニル化合物、特に、
    Figure 2014513156
    (式中、
    は、水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル、好ましくは水素であり、
    は、水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル、好ましくはメチルであり、
    は、互いに独立に、場合によりエーテル基を含む、同一または異なる2価の炭化水素基、好ましくはメチレンであり、
    eは、0〜30、好ましくは0〜12、特に0〜6であり、
    fは、0〜18、好ましくは0〜6、特に1であり、
    gは、0〜2、好ましくは0〜1、特に0である)からなる群から選択されるアルケニル化合物から選択される、少なくとも1個のエポキシ基を有する少なくとも1種の化合物、特にアリルグリシジルエーテルに付加する工程ステップと、
    C)場合により、さらに、遷移金属を触媒とし、工程ステップA)の前記生成物の残りの前記SiH基の一部または全部を、アルケニルおよびアルキニル化合物、例えば、α−オレフィンまたは二重結合を含むポリエーテル等から選択される少なくとも1種の化合物、特に、1−ドデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセンおよび一般式IIIのアリルポリエーテル:
    Figure 2014513156
    (式中、
    は、水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル、好ましくは水素またはメチル、特に水素であり、
    は、互いに独立に、場合によりエーテル基を含む、同一または異なる1〜30個の炭素原子を有するアルキル、アリールまたはアルカリール基、好ましくはメチル、エチルまたはフェニル、特にメチルであり、
    は、1〜18個の炭素原子を有するアルキル基、酢酸基または水素、好ましくは1〜18個の炭素原子を有するアルキル基、酢酸基、特にメチルであり、
    hは、0〜100、好ましくは1〜50、特に1〜30であり、
    iは、0〜100、好ましくは1〜50、特に1〜30である)からなる群から選択される少なくとも1種の化合物に付加する工程ステップと、
    D)工程ステップd1)および/またはd2)であって、工程ステップA)、B)および場合によりC)の後に得られるエポキシシロキサンの一部または全部を、

    d1)少なくとも1種の一般式IVのアミノ酸誘導体:
    Figure 2014513156
    (式中、
    は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはメチルであり、
    9’は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはメチルであり、
    10は、互いに独立に、同一または異なる、場合によりエーテル、チオール、チオールエーテルもしくはヒドロキシル基を含む、1〜20個の炭素原子を有する分岐もしくは非分岐の脂肪族もしくは芳香族炭化水素基または水素、好ましくは水素であり、
    jは、1〜10、好ましくは1〜3、特に1である)と反応させることによりベタイン基で変性されたシロキサンを得る工程ステップ;

    d2)一般式V、VIおよびVIIの群から選択される少なくとも1種の2級または3級アミノ化合物:
    Figure 2014513156
    (式中、
    11は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはメチルであり、
    12は、水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル、好ましくは水素またはメチルであり、
    13は、場合によりエーテル基を含む、1〜30個の炭素原子を有するアルキル、アリールまたはアルカリール基であり、
    12’は、水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル、好ましくは水素またはメチルであり、
    kは、0〜4、好ましくは1〜2、特に1であり、
    14は、エチルまたはメチル、好ましくはメチルであり、
    14’は、エチルまたはメチル、好ましくはメチルであり、
    15は、場合によりエーテルまたはヒドロキシル基を含む、場合により分岐、飽和または不飽和の1〜30個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくは8〜22個の炭素原子を有する直鎖飽和アルキル基であり、
    lは、0〜4、好ましくは1である)と反応させることにより3級アミノ基または4級アンモニウム基で変性されたシロキサンを得る工程ステップであって、
    但し、式VIIの場合または一般式VもしくはVIの3級アミン(すなわちR12またはR12’がHではない)の場合、この3級アミンに対し等モル量の酸H
    (Xは、形成される4級アンモニウム基の正電荷に対応する同一または異なる対イオンであって、酸HXの無機または有機陰イオン、好ましくは、酢酸イオン、乳酸イオン、硫酸エチルイオン、硫酸メチルイオン、トルエンスルホン酸イオン、臭化物イオンまたは塩化物イオンから選択される)が添加される工程ステップと、
    E)場合により、工程ステップd2)において2級アミンが使用される場合、すなわちR12またはR12’=Hである場合、
    結果として得られる3級アミノ基を、
    [Y(CHCOO]1/nZ 一般式VIII
    (式中、
    は、硫酸エチルイオン、硫酸メチルイオン、トルエンスルホン酸イオン、臭化物イオンまたは塩化物イオンであり、
    n+は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属陽イオン、好ましくはNaまたはKであり、
    mは、1〜6、好ましくは1または2、特に1である)と反応させることによりベタイン基を得る工程ステップと
    を含む、方法。
  2. 少なくとも1種の溶媒、特に、トルエン、シクロヘキサンおよび/またはイソプロパノールが使用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 工程ステップA)、B)および/または場合によりC)において、少なくとも1種の貴金属触媒、特に、PtまたはRh含有触媒が使用されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 工程ステップC)において、前記アルケニル/アルキニル化合物が、多重結合を有するポリエーテル、アリル官能性ポリエーテル、オレフィン、エテン、エチン、プロペン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ドデセン、1−ヘキサデセン、アリルアルコール、1−ヘキセノール、スチレン、オイゲノール、アリルフェノールおよびウンデシレン酸メチルエステル、特にアリル官能性ポリエーテルからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜3の少なくとも一項に記載の方法。
  5. 請求項1〜4の少なくとも一項に記載の方法により得ることができる少なくとも1種のベタイン基を含むポリシロキサン。
  6. 請求項1〜4の少なくとも一項に記載の方法により得ることができる少なくとも1種のポリシロキサンまたは請求項5に記載のポリシロキサンの、化粧料、医薬品または皮膚科用組成物を製造するための使用。
  7. 請求項1〜4の少なくとも一項に記載の方法により得ることができる少なくとも1種のポリシロキサンまたは請求項5に記載のポリシロキサンの、ケアおよび洗浄料組成物におけるケア有効成分としての使用。
  8. 請求項1〜4の少なくとも一項に記載の方法により得ることができる少なくとも1種のポリシロキサンまたは請求項5に記載のポリシロキサンの、ヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物用コンディショニング剤としての使用ならびに毛髪構造を改善するための薬剤としての使用。
  9. 請求項1〜4の少なくとも一項に記載の方法により得ることができる少なくとも1種のポリシロキサンまたは請求項5に記載の少なくとも1種のポリシロキサンを含む化粧料、医薬品または皮膚科用組成物、好ましくは化粧用ケアおよび洗浄料組成物、特に、界面活性剤含有水性ケアおよび洗浄料組成物。
  10. 請求項1〜4の少なくとも一項に記載の方法により得ることができる少なくとも1種のポリシロキサンまたは請求項5に記載の少なくとも1種のポリシロキサンを含む、家庭用途、産業用途および業務用途、特に布帛柔軟剤に用いるための洗浄料およびケア組成物。
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