JPH06285523A - 冷間圧延におけるスリップ防止方法 - Google Patents

冷間圧延におけるスリップ防止方法

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JPH06285523A
JPH06285523A JP5080423A JP8042393A JPH06285523A JP H06285523 A JPH06285523 A JP H06285523A JP 5080423 A JP5080423 A JP 5080423A JP 8042393 A JP8042393 A JP 8042393A JP H06285523 A JPH06285523 A JP H06285523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stand
slip
work roll
strip
peripheral speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5080423A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Kaga
祐司 加賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP5080423A priority Critical patent/JPH06285523A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡潔な制御系によりスリップ発生スタンドを確
定し、スリップ発生スタンドにおいて、妥当性のある値
をもって周速基準値を補正して、確実にスリップを防止
する。 【構成】各スタンドにおける上下ワークロール1,2の
各周速、および出側のストリップ速度を測定し、これら
の測定値より、各ワークロール1,2における先進率を
算出して、この先進率に基づいてスリップ発生スタンド
を確定するとともに、その先進率差が設定値を超えたと
き、当該スリップ発生スタンドにおけるワークロール
1,2の周速基準値を補正してそのワークロールを駆動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間圧延機において、
ワークロールとストリップとの間のスリップを防止する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延機において、ストリップとワー
クロールとの間にスリップが発生した場合、圧延速度を
落とす必要があり、これに伴い生産性が低下すること
や、板厚変動により不良部が発生する等の問題がある。
【0003】このような問題に対して、スリップ発生を
検出または防止するため、次のような方法が開示されて
いる。 特開昭59−24504 号公報;多スタンド圧延機におい
て、前段スタンドと後段スタンドのワークロールの周速
度とストリップの移動速度とを比較演算し、その値と設
定値とのズレ量に基づき、前段スタンドおよび後段スタ
ンドのワークロール駆動用電動機をズレ量が所要範囲に
なるように制御する。
【0004】特公昭59−1132号公報;多スタンド圧延
機において、前段スタンドのロール周速と後段スタンド
のロール周速の比の実測値と、圧下率および先進率を用
いて算出された前記両スタンドのロール周速の比とを比
較し、両者の差が一定値以上となった時にスリップ発生
と判定する。
【0005】特開平4−59113 号公報;冷間圧延機の
圧延中のスタンドのワークロールの回転速度と当該スタ
ンド出側の板速度から先進率を計測し、さらに先進率の
変化率を求め、それが所定値以上となったとき、当該ス
タンドのワークロールギャップと入側の板の張力を変更
することにより、スリップを防止する。
【0006】特開昭58−192614号公報;圧延機のロー
ル速度を制御するにあたり、上下ロールの先進率もしく
は後進率またはその両方を、予め設定されたそれらの目
標値になるようにロール速度を制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報にお
ける従来技術では、各々次のような問題がある。 の方法;前後のスタンドにおけるズレ量に基づいてス
リップの有無を検出しているため、前後いずれのスタン
ドにおいてスリップが発生しているか不明である。ま
た、多スタンド圧延機においては、全てのロール間にお
いてストリップの移動速度を測定する必要があり、その
測定に際して多数の測定装置を必要とする。
【0008】の方法;スリップ発生スタンドは特定で
きるが、この方法で用いられている先進率は、設定器か
らの算出値であり、実測値ではなく、その算出値に妥当
性を与えるのが困難である。
【0009】の方法;スリップ発生時、スリップ発生
スタンドのロールギャップ変更時には、スリップ発生ス
タンドの後方、前方張力変動を伴い、張力変動による板
厚変動が生じる。このため、自動板厚制御に対し、負担
を与えてしまうこととなる。
【0010】の方法;圧下率50%の場合、先進率目
標値fは、0<f<1.0、後進率目標値gは、0<g
<0.5とされているが、目標値の適正値に関しては具
体的に開示されていない。また、定常圧延中において、
実先進率あるいは実後進率が負となっても圧延に問題が
生じない場合もあるにも関わらず、一概に、先進率およ
び後進率を上記のように設定することは妥当ではない。
【0011】したがって本発明の課題は、簡潔な制御系
によりスリップ発生スタンドを確定し、スリップ発生ス
タンドにおいて、妥当性のある値をもって周速基準値を
補正して、確実にスリップを防止することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、上下ワーク
ロールを別々の駆動モーターにより駆動させて圧延を行
うスタンドをタンデムに有する冷間圧延機における、ワ
ークロールとストリップとの間のスリップを防止する方
法において、各スタンドにおける上下ワークロールの各
周速、および出側のストリップ速度を測定し、これらの
測定値より、各ワークロールにおける先進率を算出し
て、この先進率に基づいてスリップ発生スタンドを確定
するとともに、その先進率差または先進率比が設定値を
超えたとき、当該スリップ発生スタンドにおけるワーク
ロールの周速基準値を補正してそのワークロールを駆動
することで解決できる。
【0013】
【作用】圧延機において正常な圧延が行われている場
合、上下の両ワークロールの周速は同一であるが、ワー
クロールとストリップとの間でスリップが発生している
場合、上下のワークロール間での周速は異なることとな
り、スリップが発生したワークロールの方が、他方より
も先進率が低くなっている。
【0014】そこで、本発明では、上下のワークロール
それぞれに対して先進率を計算し、その先進率を基準先
進率と比較することによりスリップが発生したスタンド
と特定する。また、スリップの生じている上下ワークロ
ールも特定できる。
【0015】さらに、スリップ発生スタンドにおける上
下ワークロール間での先進率差または先進率比を算出
し、先進率差または先進率比が設定値を超えた場合、ス
リップ発生ワークロールの周速基準値(ASR)を適切
な値に変更して、その補正後の値をもって当該ワークロ
ールを駆動モーターにより回転駆動させることによりワ
ークロールとストリップとの間のスリップを防止するこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下本発明を図1を参照しながら実施例によ
りさらに詳説する。ストリップSは、矢印方向に進みな
がら、それぞれバックアップロール1A,2Aにバック
ーアップされた上ワークロール1および下ワークロール
2によって圧延され、そのスタンド出側における速度を
レーザードップラー方式などのストリップ速度計3によ
って測定されている。上ワークロール1および下ワーク
ロール2は、それぞれ駆動用モーター4,5により回転
せられ、その現回転速度が図示しないパルスジェネレー
ターからのパルス数に基づいて検出され、結果としてロ
ール1,2の周速が検出される。
【0017】これら上下ワークロール1,2の周速信号
と、ストリップ速度計3からの現ストリップ速度とに基
づいて、上側先進率演算器6では、上ワークロール1に
おける先進率fiUを算出し、下側先進率演算器7では、
下ワークロール2における先進率fiLを算出する。この
両算出値は、先進率判定制御器8へと出力される。
【0018】この先進率判定制御器8において、基準先
進率αとの比較がなされ、たとえば次に示す式により、
各スタンド毎にスリップ発生の有無が判定される。
【0019】fiU,fiL≧α ……スリップ未発生 fiU,fiL<α ……スリップ発生 さらに、この確定されたスリップ発生スタンドについ
て、その上下ワークロール1,2の先進率差が求めら
れ、設定先進率差基準値Fiとの比較がなされ、現先進
率差が設定先進率差基準値Fiより大きくなっている場
合に、すなわち、次記(1)式の条件のとき、当該ワー
クロールの周速補正が行われる。 Δfi =|fiU−fiL|>Fi ……(1) この場合における、設定先進率差基準値Fiは、ワーク
ロールの周速に対してたとえば20%以内の値を適宜選
択できる。
【0020】先進率判定制御器8において、(1)式の
条件を満たすとき、修正判別器9では、Δfi の大きさ
に基づいて、駆動モーターに対する制御量が図示のよう
に決定され、その制御量が上ワークロール駆動制御装置
10、または下ワークロール駆動制御装置11に対して
与えられる。
【0021】駆動制御装置10,11からの周速基準値
の補正量を受けて、駆動モーター4,5では、その補正
後の周速をもって上下ワークロール1,2を駆動する。
これによって、ワークロールとストリップとの間のスリ
ップを確実に防止するとともに、板厚制御性が高いなど
の優れた冷間圧延を実現する。
【0022】一方、前述の例では、先進率差をもってワ
ークロールの周速を補正するようにしているが、先進率
比を基準とすることもできることは明らかであろう。ま
た、ストリップ速度計は、最終スタンドの出側のみに設
けて、マスフロー一定則によって、各スタンド間のスト
リップ速度を算出することもできるが、この場合には、
制御遅れが生じ、応答性に優れた制御ができなくなるの
で、各スタンド間にもストリップ速度計を設けるように
することが望ましい。また、前記の(1)式によって直
接、スリップ発生スタンドを確定できる場合もあるもの
の、上下ワークロールの両者がスリップを生じた場合に
は、確定できないので、一旦、先進率をαと比較するこ
とが必要となる。
【0023】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、簡潔な制
御系によりスリップを確実に防止し、板厚変動を抑制
し、歩留りの向上を図り、オペレーターの手動介入のチ
ャンスを減少させて、生産性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための設備概要図であ
る。
【符号の説明】
1…上ワークロール、2…下ワークロール、3…ストリ
ップ速度計、4,5…駆動用モーター、8…先進率判定
制御器、9…修正判別器 。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下ワークロールを別々の駆動モーターに
    より駆動させて圧延を行うスタンドをタンデムに有する
    冷間圧延機における、ワークロールとストリップとの間
    のスリップを防止する方法において、 各スタンドにおける上下ワークロールの各周速、および
    出側のストリップ速度を測定し、これらの測定値より、
    各ワークロールにおける先進率を算出して、この先進率
    に基づいてスリップ発生スタンドを確定するとともに、
    その先進率差または先進率比が設定値を超えたとき、当
    該スリップ発生スタンドにおけるワークロールの周速基
    準値を補正してそのワークロールを駆動することを特徴
    とする冷間圧延におけるスリップ防止方法。
JP5080423A 1993-04-07 1993-04-07 冷間圧延におけるスリップ防止方法 Pending JPH06285523A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114798752A (zh) * 2022-04-12 2022-07-29 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 基于双机架平整机的带钢与板形辊打滑判定方法和装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114798752A (zh) * 2022-04-12 2022-07-29 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 基于双机架平整机的带钢与板形辊打滑判定方法和装置
CN114798752B (zh) * 2022-04-12 2024-05-10 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 基于双机架平整机的带钢与板形辊打滑判定方法和装置

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