JP4210481B2 - タンデム圧延機の張力制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルーパ制御を使用することなく圧延材張力を制御するタンデム圧延機の張力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱間圧延や冷間圧延における最終製品の品質を示す指標として板厚および板幅が用いられる。これらの指標のうち、板厚に対しては自動板厚制御(AGC)が行われ、板幅に対しては自動板幅制御が行われる。一方、圧延中の材料にかかる張力は品質指標である板厚や板幅に影響するばかりでなく、良好に制御された張力は安定操業に寄与するため、一般に張力制御が行われている。
【0003】
とくに熱間圧延における圧延材料は加熱処理されて高温となり、圧延材料の変形抵抗が小さくなっていて、張力が大きいと材料の破断を起こしやすくなる。この破断を防止するために張力を小さく設定すると、外乱や誤設定により無張力の状態となることがあり、その無張力状態が続くと圧延スタンド間での大きなループの発生となって事故を引き起こすことがある。そこで熱間圧延機ではとくに圧延スタンド間にルーパ装置が設けられ、このルーパ装置によって張力制御が行われ、また材料の通板性を良くする観点からルーパの高さ制御が行われる。
【0004】
ところが大断面積の圧延材を支持するためには、大きな容量のルーパ駆動電動機が必要となるが、ルーパを駆動する電動機が設置される圧延スタンド間には、種々のセンサーが設置されたりするなど、ルーパ駆動電動機のスペースを十分確保することができない場合がある。また大容量の電動機は高価でもある。
【0005】
このため可能な限りルーパ電動機の容量を小さくして、小断面積の圧延材にはルーパを使用した高性能な張力制御を実施し、大断面積の圧延材にはルーパを使用しない張力制御、いわゆるルーパレス制御を行うことが多い。
【0006】
図10は従来の一般的な張力制御手段24を備えた圧延制御装置を示すものである。図10において、圧延材1は上流のNO.i−1圧延スタンド2aから順に下流側の、NO.i圧延スタンド2b、NO.i+1圧延スタンド2c、NO.i+2圧延スタンド2dへと送られ圧延される。ここでタンデム圧延機の全スタンド数をnとすると、n=5〜7が一般的であるが、図には4スタンドのみが例示的に示されている。張力制御は各スタンド間で実施することができるが、図示のi−1〜i+2の4スタンド間の状態を考察すれば容易にnスタンド全部に拡張することができるので、ここでは4スタンド間の状態のみを考える。なおiは、2≦i≦n−2の範囲である。また、以下に述べる制御装置において、要素を示す符号は数字とアルファベットの組み合わせで表現されているが、数字は要素の種別を表し、アルファベットa〜dは圧延スタンドのアルファベットに準じて、どの圧延スタンドに属するものかを表すものである。また、アルファベットを省略し、数字のみで各圧延スタンドに属する要素の総称として用いることもあることに留意されたい。さらに、図10には、各圧延スタンドに備えられている圧下装置の図示が省略されている。
【0007】
圧延スタンド2a,2b,2cにはそれぞれ、ロードセル(L/C)等の圧延荷重検出器4a,4b,4cが設置され、各圧延スタンドごとに圧延荷重が検出される。また、各圧延スタンドの圧延ロールを駆動する圧延主電動機(主機M)5a,5b,5cの速度はそれぞれ主機速度制御手段10a,10b,10cにより制御される。
【0008】
各スタンド間にはルーパが設けられる場合があり、図には、NO.i+1圧延スタンド2cとNO.i+2圧延スタンド2dの間に設けられたルーパ6cのみが例示されており、NO.i−1圧延スタンド2aとNO.i圧延スタンド2bの間、およびNO.i圧延スタンド2bとNO.i+1圧延スタンド2cの間にそれぞれ設けられたルーパは図示が省略されている。ルーパ6cはルーパ電動機(M)7cによって上下駆動され、ルーパ電動機7cにはその高さからルーパアームの角度を検出するルーパ角度検出器9cが設けられている。なお、ここではルーパ6cを駆動する駆動手段として電動機(電気モータ)を示したが、これは油圧モータや空気圧モータによって置換することもできる。
【0009】
ルーパを使用した張力制御では、角度検出器9cにより検出されたルーパ角度と張力検出器8cによって検出された張力を用いて、ルーパ制御手段15cによりルーパ電動機7cを介してルーパ角度を制御し、また、ルーパ制御手段15cから主機速度制御手段10cに、主機設定速度に対する補正値を与える。これによりNO.i+1圧延スタンド2cとNO.i+2圧延スタンド2dの間における圧延材1の張力とルーパ角度を制御する。
【0010】
圧延材1の張力を制御する場合、圧延荷重検出器4a,4bで検出した圧延荷重と、主機速度制御手段10a,10bで演算した圧延トルクに基づいて、張力演算手段12a,12bで当該圧延スタンドの出側の張力を演算し、制御演算手段13a,13bにおいて張力目標値との偏差を小さくするような速度補正値を演算し、それにより、外部から与えられる設定速度を補正し、主機速度制御手段10a,10bに速度指令として与える。
【0011】
なお張力演算に使用する圧延トルクは、主機5が発生するトルクそのものではなく、発生トルクすなわち総トルクから加減速トルクを除去し、かつ回転速度に関係する損失トルクを差し引いて得られる負荷トルクを使用する。
【0012】
ルーパを使用する張力制御では、ルーパに取り付けられたロードセルが受ける荷重から張力を計算したり、ルーパ駆動装置の負荷トルクを用いて張力を正確に計算することもできる。ルーパレス制御では、スタンド間で圧延材と接触する部材が無いため、圧延材張力の推定には、圧延スタンドの圧延荷重と圧延トルクなどを用いている。この推定は以下のようにして行われる。
【0013】
まず基本式は次の3つの式である。すなわち、
=Pi0−α・t−β・ti−1 …(1)
=Gi0−γ・t+δ・ti−1 …(2)
i0=Ai0・Pi0 …(3)
ここで、
i:スタンド番号
P:圧延荷重
G:圧延トルク
A:トルクアーム
α:前方張力から圧延荷重への影響係数(∂P/∂t
β:後方張力から圧延荷重への影響係数(∂P/∂ti−1
γ:前方張力から圧延トルクヘの影響係数(∂G/∂t
δ:後方張力から圧延トルクヘの影響係数(∂G/∂ti−1
各式において、添字0は無張力時を示す。
【0014】
(1)式の意味するところは、前方張力あるいは後方張力が印加されれば圧延荷重は減少するということであり、(2)式の意味するところは、前方張力が印加されれば圧延トルクは減少し、後方張力が印加されれば圧延トルクは増加する、ということである。
【0015】
無張力時の圧延荷重および圧延トルクは、張力が印加される前にロックオンし、張力が印加された後は次の方法で補正する(補正後の値P 、G )のが一般的である。
【0016】
圧延中に変化する無張力時の荷重およびトルクの推定は、
【数2】
Figure 0004210481
によって行う。ここで、Hはスタンド入厚(スタンド入側板厚)、hはスタンド出厚(スタンド出側板厚)、bは板幅、kは変形抵抗である。
【0017】
圧延トルクに対する影響係数ベクトルを、
【数3】
Figure 0004210481
とし、圧延荷重に対する影響係数ベクトルを
【数4】
Figure 0004210481
とし、ロックオン値からのベクトルXの偏差を、
【数5】
Figure 0004210481
とする。ここで、Hi0、hi0、bi0、ki0はそれぞれロックオン(メモリー)値である。なお、一般に板幅変化は小さいものとして、考慮の対象から外すことが多い。
【0018】
ロックオン時の無張力状態での圧延荷重および圧延トルクをそれぞれPi0およびGi0とおき、これらの値を圧延状態の変化に応じて修正し、圧延中の圧延荷重Pi0 および圧延トルクGi0 を、
i0 =Pi0+Z・△X …(8)
i0 =Gi0+Y・△X …(9)
として推定する。
【0019】
これにより、(1)式、(2)式および(3)式はそれぞれ、
=Pi0 −α・t−β・ti−1 …(10)
=Gi0 −γ・t+δ・ti−1 …(11)
i0 =Ai0 ・Pi0 …(12)
のように修正される。
【0020】
(10)式、(11)式および(12)式から張力の推定式として次式が得られる。すなわち、
・後方張力ti−1から前方張力tを推定する式として、
【数6】
Figure 0004210481
・前方張力tから後方張力ti−1を推定する式として、
【数7】
Figure 0004210481
NO.iスタンド2bおよびNO.i−1スタンド2a間では、
【数8】
Figure 0004210481
(13)式から圧延荷重、圧延トルクおよび後方張力を用いて前方張力を推定することができる。これは後方張力を測定することができる場合に適用可能なものである。同様に(14)式および(15)式から圧延荷重、圧延トルクおよび前方張力を用いて後方張力を推定することができる。これは前方張力を測定できる場合に適用可能なものである。
【0021】
図11を用いてルーパレス制御における張力推定の概念について説明する。圧延中は張力が印加された状態での圧延荷重Pと圧延トルクGしか測定することができないが、i+1スタンドオンの点A以前の無張力時の圧延荷重Pi0および圧延トルクGi0を保存しておき、i+1スタンドオンの点A以後のそれらの変化分ΔRを用いて、影響係数を用いた演算式で張力を推定するものである。
【0022】
一方、特公平2−14124号公報には、オンライン最小二乗法によりトルクアームを計算して、圧延材のスタンド間張力を推定する方法が開示されている。しかし、この方法では、圧延状態を表す基本式に含まれる張力項を消去するために、全スタンド間の張力演算を行うことを前提としており、部分的に適用したい場合には適用できないことになる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
上述したルーパレス張力推定方式では、圧延荷重と圧延トルクのほかに前方張力あるいは後方張力が必要である。たとえば、ルーパレス制御を連続して行う場合、前方張力あるいは後方張力は推定値であり、この推定値に基づいてさらに張力を推定することは、推定精度を劣化させる原因となり得る。
【0024】
また連続したスタンド間でルーパレス制御を実施するとき、下流側のスタンド間ではすでに後方張力が発生しているため、無張力状態での圧延荷重と圧延トルクを実測することができなくなり、影響係数を使用して、無張力状態での圧延荷重および圧延トルクの推定をしなければならない。このとき影響係数や、推定した張力値により、無張力状態での圧延荷重と圧延トルクからの張力推定値は誤差を含むことになる。このため下流側に行くに従って、張力推定精度が低下する。さらに影響係数は、一般に圧延材先端における設定計算時点の状態で演算した値であるため、圧延中に影響係数自体が変化してしまうことも考えられる。
【0025】
また無張力時の圧延荷重および圧延トルクを計算する(8)式および(9)式では、圧延荷重と圧延トルクの補正を入側板厚、出側板厚および変形抵抗のみの変化を用いて行っている。一般に通常の圧延では、製品板厚精度を確保するために、AGC(自動板厚制御)を行うため、入側板厚Hと出側板厚hはほぼ一定になる。このため変形抵抗kの変化の影響が大きく反映されることになる。圧延荷重Pと圧延トルクGの変化は、変形抵抗kの変化のみならず、摩擦係数の変化や、圧延速度の変化、先進率の変化などに起因するものであり、これらの諸原因を変形抵抗kの変化に負わせることは、無張力時の圧延荷重Pi0および圧延トルクGi0の推定精度に悪影響を及ぼす。とくに近年、熱間圧延でも製品表面のなめらかさの向上と圧延動力の低減を目的として、潤滑油を使用する場合が多くなっているが、これは摩擦係数を変化させて圧延荷重の急激な変動を招く原因になることがあり、その影響を低減することが必要がある。
【0026】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、タンデム圧延機における各スタンド間の圧延材張力の制御を、従来から行われているルーパによる張力制御を使用することなく高精度に実現し得るタンデム圧延機の張力制御装置を提供することを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、発明は、
与えられた速度指令値に追従するように圧延主電動機の速度を制御する主機速度制御手段と、圧延スタンド出側の圧延材速度を測定する圧延材速度測定手段とを備えた、圧延材を複数台の圧延スタンドに直列に通して圧延するタンデム圧延機の張力制御装置において、
NO.iスタンド出側の板厚を演算する出側板厚演算手段と、
圧延材張力を一定に保つため、下流側のNO.i+1スタンド出側で測定された圧延材速度、前記出側板厚演算手段で演算された当該NO.iスタンド出側板厚、および前記下流側のNO.i+1スタンド出側板厚を用いて、圧延スタンド間のマスフローを一定に保つようなNO.iスタンド出側の圧延材速度指令値を演算する圧延材速度制御手段と
を備え、前記圧延材速度制御手段は前記圧延材速度指令値になるようなNO.iスタンドの圧延主電動機の速度指令値を演算し、前記主機速度制御手段に与えることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0032】
関連技術
図1は本発明の関連技術による構成例を示す図であり、図2は同構成例の制御ブロックを示すものである。
【0033】
図1において、図10と同一要素には同一符号を付して、それらの個々の説明は省略する。図1には、NO.i−1スタンド2aとNO.iスタンド2bの間、およびNO.iスタンド2bとNO.i+1スタンド2cの間のルーパ6aおよび6bも図示され、同様にルーパ電動機7a,7b、さらにはそれぞれの張力検出器8a,8bおよび角度検出器9a,9bも示されている。角度検出器9a,9bの検出出力はルーパ角度制御手段11a,11bに導かれて、ルーパ電動機7a,7bを制御するために用いられる。張力演算手段12a,12bは、主機速度制御手段10a,10bおよび圧延荷重検出器4a,4bの出力に基づいて張力を推定演算するのではなく、ルーパ6a,6bに取り付けられた張力検出器8a,8bの検出出力に基づいて圧延材張力を演算するか、またはルーパ電動機7a,7bの動力すなわち電流に基づいて圧延材張力を演算する。
【0034】
図1の張力制御装置によれば、下流側圧延スタンドに圧延材1が噛み込まれてから一定時間の後に、ルーパ6を圧延材1に接触させることができる位置まで上昇させ、ルーパ6に取り付けられた張力検出器8、またはルーパ電動機7の電流から圧延材張力を演算する。その場合、ルーパ6を上昇させる角度は、圧延材1の重量等の特性とルーパ6を駆動する能力とによって決定される。たとえば大断面積材では圧延材1の重量が大きく、ルーパ6が圧延材1から受けるトルクが大きくなり、そのためルーパ電動機7が発生すべきトルクが大きくなる。
【0035】
一方、ルーパトルクとルーパ角度との関係は、図3に示すように、ある角度までは、トータルトルクはルーパ角度の増加に従って増加する。図3では、トータルトルクが、張力分トルク、ルーパ自重分によるトルク、圧延材重量によるトル久加速補償のためのバイアストルク、および圧延材1の折り曲げ分トルクから構成されていることを示している。
【0036】
図3において、ルーパ6が圧延材1を持ち上げ、圧延材1に適当な張力が印加されている場合、仮にルーパ角度が20度だったとすると、ルーパ6が発生すべきトータルトルクは、約19000kNmとなる。ここでルーパ角度を10度とすると、ルーパ6が発生すべきトータルトルクは、約12500kNmとなる。すなわち、ルーパ角度の設定により、ルーパ6が発生すべきトルクに大小の差が生じる。圧延材1が大断面積で、ルーパトルクが大きい場合、ルーパ角度を小さくすることにより、ルーパ6が発生すべきトルクを低減することができる。
【0037】
ルーパ角度の決定方式としては、次に圧延する材料の厚みや幅等の圧延サイズと張力設定値に基づく圧延条件により計算されるルーパ6のトータルトルクが、ルーパ電動機7が発生できる最大トルクに所定の安全率を乗じた値を超えないようなルーパ角度とする。具体的には次のようなステップの処理フローとすればよい。すなわち、
(1)計算のため、ルーパ角度の初期値を設定する。
【0038】
(2)設定角度におけるトータルトルクを計算する。
【0039】
(3)「トータルトルク」<「最大トルクに安全率を乗じた値」 ならば、その設定角度を次材のルーパ角度とする。
【0040】
(4)「トータルトルク」≧「最大トルクに安全率を乗じた値」 ならば、設定角度を減少し、(2)へ戻る。
【0041】
上記(1)〜(4)のステップを繰り返す。ただし、ルーパ角度は下限値を設定しておくものとする。
【0042】
図2に図1の制御装置の制御ブロック図を示す。図2において、ルーパ角度は適切な角度に制御されているものとする。張力制御手段14では、張力演算手段12において、ルーパ6に取り付けた張力検出器8、またはルーパ電動機7の電流から圧延材張力を演算し、この張力値が別途与えられる張力目標値に一致するように、上流側の主機速度指令値を演算する。この主機速度指令値は、主機速度制御手段10に与えられるが、図2中では、主機速度制御手段10、圧延主電動機5、および圧延スタンド2の総合的な応答を示す系として、主機速度制御系3として総括的に表現されている。主機速度制御系3の出力は、圧延スタンド2の圧延ロール(図示省略)の速度となり、先進率fを考慮して圧延材速度に変換され、NO.iスタンドとNO.i+1スタンドの圧延材速度の差が積分され、圧延材ヤング率Eとスタンド間距離Lを考慮して、張力(張力応力)tが発生される。
【0043】
なお張力演算手段12における張力演算開始時点および制御演算手段13の制御開始時点は、下流側圧延スタンドに圧延材1が噛み込まれた後一定の時間後とするか、または、下流側圧延スタンドに圧延材1が噛み込まれた後ルーパ制御など他の張力制御を実施してから一定の時間後とする。
【0044】
以上述べたように、この構成例においては、従来から実施されているルーパ制御を使用しないで張力制御を行う制御方式において、下流側圧延スタンドに圧延材が噛み込まれた後一定の時間後に、ルーパ6を圧延材1に接触できる位置まで上昇させ、ルーパ6に取り付けた張力検出器8、またはルーパ6を駆動する動力から圧延材張力を演算する。その場合、ルーパ6を上昇させる角度は、圧延材1の重量等の特性とルーパ6を駆動する能力とによって決定される。
【0045】
このように関連技術の構成例によれば、圧延材1の張力制御を行う場合、ルーパを張力検出のための手段として使用することにより、圧延材1の張力の検出を高精度に行うことができる。このとき圧延材のサイズや圧延条件に適合したルーパ角度を決定することができるため、ルーパの仕様の範囲内で安定な圧延制御を実施することができる。
しかしながら、この構成例は未だルーパを用いている。
【0046】
本発明の実施例
次に本発明の実施例について説明する。図4はこの実施例の構成を示す図である。
【0047】
図4の装置においては、圧延スタンド2a,2b,2cの出側にそれぞれ圧延材速度計16a,16b,16cが設置されている。この圧延材速度計としては、たとえばレーザー光ドップラー効果を利用した速度計を利用することができる。図4には、図1で図示が省略されていた圧延スタンド2a,2b,2cの圧下装置17a,17b,17cも図示されている。圧下手段17a〜17cは、電動式あるいは油圧式のいずれでもよい。圧延スタンド2a,2b,2cに対して出側板厚演算手段18a,18b,18cが設けられている。圧延スタンド2a,2bには圧延材速度制御手段19a,19bが設けられている。各圧延スタンドでは、自圧延スタンドの圧延荷重検出器4によって検出された圧延荷重P、自圧延スタンドの圧下手段17によって検出された圧延ロールギャップS、およびミル定数Mに基づいて、それぞれの出側板厚hが演算される。
【0048】
この実施の形態は、マスフローを一定に保つことが目的であり、そのため、各圧延スタンドの出側の板厚を演算する必要があるのである。各圧延スタンドの出側板厚hは、一般的に用いられているゲージメータ板厚を利用する。ゲージメータ板厚は、一般に、圧延荷重P、圧延ロールギャップS、およびミル定数Mを用いて、
h=S+P/M …(18)
として与えられる。
【0049】
圧延荷重検出器4a〜4cにより各圧延スタンドごとに圧延荷重Pを測定し、圧下手段17a〜17cにより測定した圧延ロールギャップSを元に、各圧延スタンド出側の板厚hの演算を出側板厚演算手段18a〜18cで行う。なお、圧延スタンドの出側にX線等を用いた板厚計が設置される場合もあり、その場合は板厚計の検出による出側板厚を利用してもよい。
【0050】
圧延スタンド2a,2bに対して設けられている圧延材速度制御手段19a,19bでは、以下の演算を行う。NO.iスタンドとNO.i+1スタンド間のマスフローが一定に保たれる場合は、板幅の変化が小さいと仮定すると、材料速度をvとして、ほぼ、
i+1・vi+1=h・v …(19)
が成立する。
【0051】
圧延材速度指令値VRi REFは、(19)式を用いて、
REF=(hi+1/h)vi+1 ACT …(20)
で表される。ここで、h,hi+1はそれぞれ出側板厚演算手段18b,18cで演算された圧延スタンド2b,2cの出側の板厚であり、vi+1 ACTは圧延材速度計16cで測定された圧延スタンド2c出側の圧延材速度実績値である。したがって、圧延材速度実績値v ACTが圧延材速度指令値v REFとなるような主機速度指令値を主機速度制御手段10bに与えることにより、マスフロー一定の条件である(19)式を実現することができる。
【0052】
図5は図4の制御装置の制御ブロック図を示すものである。図5における張力制御手段20の中で上記の制御演算が実行される。
【0053】
圧延材速度計16a〜16cにおいては、上記のようにレーザー等の波動を使用したドップラー効果による速度計などを用いて直接圧延材速度を測定するほか、モデル式により先進率fを演算し、先進率fと圧延ロール周速Vから圧延材速度vを計算する方法もある。先進率fを用いて圧延材速度vを計算すれば、速度計が故障した場合のバックアップとして使用できるほか、速度計のノイズ除去のフィルターとしても使用できる。
【0054】
まず先進率fのモデル式は、例えば、
f=ar …(21)
と表される。ここで、a,bは係数、rは圧下率であり、圧下率rは圧延スタンドの入側板厚Hおよび出側板厚hを用いて、
r=(H−h)/H …(22)
と表される。
【0055】
圧延材の速度vと圧延ロールの周速Vの関係は、
v=(1+f)V …(23)
で表される。
【0056】
モデル式により先進率fを演算する場合、モデル式の精度が重要であり、上記係数a,bを精度良く同定することが必要となる。同定のための回帰式は、
y=cx+d …(24 )
y=ln(v/V−1),x=ln(r),d=ln(a)
で表される。
【0057】
回帰式により係数cとdを同定することにより、次の、
c=ln(a),b=d …(25)
により、(21)式の係数a,bを求めることができる。なお回帰は、逐次最小二乗法や一括してデータを扱う一般の最小二乗法などを適用して求めることができる。
【0058】
このようにして求めた先進率モデル式(21)式のパラメータを、圧延材の特性により区分して計算機内パラメータテーブルに格納し、速度計16が故障等で使用できない状態において、類似の特性をもつ圧延材に対してパラメータテーブルからパラメータを取り出して先進率fを計算し、その先進率fと圧延ロール周速Vから(23)式により演算した圧延材速度の計算値を圧延材速度vとして使用する。これにより、速度計が使用できない場合でも上記の制御方式を継続することができる。
【0059】
また先進率モデル式のパラメータを、圧延材の特性により区分して計算機内パラメータテーブルに格納し、速度計が故障等で使用できない状態において、類似の特性をもつ圧延材に対してパラメータテーブルからパラメータを取り出して先進率を計算しその先進率と圧延ロール周速から演算した圧延材速度計算値と、速度計で測定した圧延材速度実績値を比較して、その差が所定の閾値を超える場合に圧延材速度として圧延材速度計算値を使用する。これにより速度計に大きなノイズが乗った場合、その値を取り込んで制御に対し外乱となる事態を防ぐことができる。
【0060】
なお、図5に示す方式では、張力が確立した後のマスフローを一定に保つことは可能であるが、張力の初期状態を形成する必要がある。このため、下流側圧延スタンドに圧延材が噛み込まれた後、張力を確立させるために、ルーパ制御を実施するか、あるいは図1および図2の発明を実施する。
【0061】
本実施の形態によれば、圧延スタンド間の圧延材速度を測定する圧延材速度計が存在する場合、マスフローを常に一定に保つことにより、安定な張力制御を行うことができる。また圧延材速度計が故障などにより使用できない場合は、同定した先進率モデルを用いて高精度に圧延材速度を演算し、マスフローを一定に保つことができる。
【0062】
参考例1
次に参考例1について説明する。図6は参考例1の構成を示す図である。
【0063】
図6において、各圧延スタンド2a,2b,2cの出側には、圧延材速度計16a,16b,16cが設置されている。圧下手段17a,17b,17cにより測定された各圧延スタンドの圧延ロールギャップSを元に、各圧延スタンド出側の板厚を予測することができ、出側板厚の演算を出側板厚演算手段18a〜18cで行う。
【0064】
張力制御手段21において、圧延材1の張力を制御する場合、出側板厚演算手段18による各スタンド出側板厚hを計算し、これと圧延材速度vを用いて、張力演算手段12a,12bによって出側圧延材の張力を演算し、制御演算手段13a,13bにおいて張力目標値との偏差を小さくするような主機速度指令値を主機速度制御手段10a,10bに出力する。張力演算手段12における張力演算は、張力発生の基本式である(16)式に基づいて行われる。
【0065】
NO.i+1スタンドの入側材料速度Vi+1を直接測定することはできないので、後進率bおよびロール周速Vを用いて、
Figure 0004210481
で計算する。
【0066】
圧延材ヤング率Eと張力フィードバック係数は、圧延材特性の区分によるパラメータテーブルを持つ。また、張力演算手段12における張力演算は、張力発生の基本式である(16)式から導いた簡易モデル式である(17)式を用いて行う。
【0067】
なお圧延材速度は、本発明の実施例について説明したと同様に、速度計などを用いて直接圧延材速度を測定した結果を使用できるほか、先進率を演算し、先進率と圧延ロール周速から圧延材速度を計算する方法もあり得る。
【0068】
図7は図6の制御装置の制御ブロック図を示すものである。張力演算手段12a,12bにおいては、上記(16)式の方式を使用して圧延材張力tfiを求め、その圧延材張力を張力指令値に追従させるような圧延主電動機の速度指令値を制御演算手段13で演算し、その速度指令値に追従するように主機速度制御手段10によって圧延主電動機5の速度を制御する。
【0069】
図8も参考例1に係わる制御ブロック図であり、張力演算手段12においては、上記(17)式の方式を使用して圧延材張力tfiを演算する。
【0070】
このように参考例1によれば、圧延スタンド間の圧延材速度を測定する速度計が存在する場合、張力発生のモデル式により高精度に圧延材の張力を演算することにより安定な張力制御を実施することができる。速度計が交渉などにより使用できない場合でも、同定した先進率モデルにより、高精度に圧延材速度を演算し、安定した張力制御を続行することができる。
【0071】
参考例2
次に参考例2について説明する。図9は参考例2の構成を示す図である。
【0072】
図9の張力制御手段23はトルクアーム同定手段22を含んでいる。トルクアーム同定手段22は、リアルタイムで測定することができる各圧延スタンドの圧延荷重P、圧延トルクG、および圧延スタンド間の圧延材張力tを用いて、逐次トルクアーム係数を同定し、あるいはリアルタイムで測定することができる各圧延スタンドの圧延荷重P、圧延トルクG、入側板厚H、出側板厚h、および圧延スタンド間の圧延材張力tを用いて、逐次トルクアームを同定し、このトルクアーム係数あるいはトルクアームに基づいて、張力演算手段12a,12bにおいて圧延材張力を演算する。
【0073】
詳細には、トルクアーム同定手段22は以下の演算を行う。
【0074】
まずトルクアーム係数を同定する場合を示す。基本式である(1),(2),(3)式のほかに、
A=2aL …(27)
を考慮する。ここで、Aはトルクアーム、aはトルクアーム係数、Lは投影接触弧長である。
【0075】
(1)式および(2)式の中の影響係数のうち、γ,δは以下のように表現することができる。すなわち、
γ=ARi・R …(28)
δ=ARi−1・R …(29)
ここで、Aは圧延材出側断面積、Rは圧延ロール半径である。
【0076】
NO.i−1スタンド2aからNO.i+1スタンド2cまでを考えてみる。(1)〜(3)式から、
Figure 0004210481
ここで、NO.i+1〜NO.i+2スタンド間の張力は既知であり(ルーパ制御実施などで正確に測定できると仮定)、NO.i−2スタンドより上流の張力は0であるとする。(30)〜(32)式の両辺を、それぞれロール半径Rで規格化すると、
【数10】
Figure 0004210481
となる。
【0077】
(33)〜(35)式の左辺どうし、および右辺どうしをそれぞれ加算して、
【数11】
Figure 0004210481
を得る。ここで、(27)式を適用して、
【数12】
Figure 0004210481
トルクアーム係数aを求めるために、回帰式を、
【数13】
Figure 0004210481
と定義する。
【0078】
圧延荷重、圧延トルク、入出側板厚、張力等の実績値から、上記回帰式に基づき、逐次最小2乗法を適用して、トルクアーム係数を計算する。
【0079】
次にトルクアームを同定する場合を示す。(36)式までは同様の計算を行うが、(37)式は使用せず、トルクアームAを、
【数14】
Figure 0004210481
として同定する。
【0080】
次に同定したトルクアーム係数から、張力を演算する。(27)式、(33)式、(34)式、および(35)式から、
【数15】
Figure 0004210481
となり、スタンド間の材料張力tを計算することができる。
【0081】
同定したトルクアームAの場合も同様に張力tを求めることができる。
【0082】
なお上記では2つの圧延スタンド間の張力を求めるために3つの圧延スタンドのトルクアームの関係式を考えたが、当然のことながら、2つの圧延スタンド間、あるいは4つ以上の圧延スタンド間にも容易に適用することができる。
【0083】
制御演算手段13において、得られた圧延材張力を張力指令値に追従させるような圧延主電動機5の速度指令値を演算し、主機速度制御手段10においてその速度指令値に追従するように圧延主電動機5の速度を制御する。
【0084】
このように参考例2によれば、トルクアーム係数あるいはトルクアームAのリアルタイムの変化を精度良く演算し、圧延中の状態の変化を捉えて、張力ヘの影響を的確に考慮することができる。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、ルーパ制御を使用しない場合の張力推定精度を向上させ、それにより張力制御性能を向上させ、さらに安定な操業と製品の高品質化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の関連技術による構成例を示す機能ブロック図。
【図2】 図1の張力制御装置の制御ブロック図。
【図3】 関連技術による構成例に関連してルーパにかかるトルクを説明するための説明図。
【図4】 本発明の実施例を示す機能ブロック図。
【図5】 図4の張力制御装置の制御ブロック図。
【図6】 本発明による張力制御装置の参考例1を示す機能ブロック図。
【図7】 図6の張力制御装置の制御ブロック図。
【図8】 本発明による張力制御装置の参考例1を示す制御ブロック図。
【図9】 本発明による張力制御装置の参考例2を示す機能ブロック図。
【図10】 従来の張力制御装置の全体構成を示す図。
【図11】 従来の張力制御装置の概念を説明するための説明図。
【符号の説明】
1 圧延材
2 圧延スタンド
3 主機速度制御系
4 圧延荷重検出器(L/C)
5 圧延主電動機
6 ルーパ
7 ルーパ電動機
8 張力検出器
9 角度検出器
10 主機速度制御手段
11 ルーパ角度制御手段
12 張力演算手段
13 制御演算手段
14 張力制御手段
15 ルーパ制御手段
16 圧延材速度計
17 圧下手段
18 出側板厚演算手段
19 圧延材速度制御手段
20 張力制御手段
21 張力制御手段
22 トルクアーム同定手段
23 張力制御手段
24 張力制御手段

Claims (4)

  1. 与えられた速度指令値に追従するように圧延主電動機の速度を制御する主機速度制御手段と、圧延スタンド出側の圧延材速度を測定する圧延材速度測定手段とを備えた、圧延材を複数台の圧延スタンドに直列に通して圧延するタンデム圧延機の張力制御装置において、
    NO.iスタンド出側の板厚を演算する出側板厚演算手段と、
    圧延材張力を一定に保つため、下流側のNO.i+1スタンド出側で測定された圧延材速度、前記出側板厚演算手段で演算された当該NO.iスタンド出側板厚、および前記下流側のNO.i+1スタンド出側板厚を用いて、圧延スタンド間のマスフローを一定に保つようなNO.iスタンド出側の圧延材速度指令値を演算する圧延材速度制御手段と
    を備え、前記圧延材速度制御手段は前記圧延材速度指令値になるようなNO.iスタンドの圧延主電動機の速度指令値を演算し、前記主機速度制御手段に与えることを特徴とするタンデム圧延機の張力制御装置。
  2. 前記圧延材速度測定手段は、圧延材速度を直接測定する速度計と、モデル式を用いて先進率を演算し、得られた先進率および圧延ロール周速から圧延材速度を演算する速度演算手段とを備え、前記速度計および速度演算手段のいずれか一方を選択的に使用することを特徴とする請求項1に記載の張力制御装置。
  3. 前記圧延材速度測定手段は、速度計が使用できる状態において先進率のモデル式中のパラメータを同定し、そのパラメータを圧延材の特性により区分してパラメータテーブルに格納し、速度計が使用できない状態において、類似の特性をもつ圧延材に対応するパラメータを前記パラメータテーブルから取り出して先進率を計算し、その先進率と圧延ロール周速から圧延材速度を演算することを特徴とする請求項2に記載の張力制御装置。
  4. 前記圧延材速度測定手段は、先進率と圧延ロール周速から圧延材速度を計算する場合、速度計が使用できる状態において先進率のモデル式中のパラメータを同定し、そのパラメータを圧延材の特性により区分してパラメータテーブルに格納し、類似の特性をもつ圧延材に対応するパラメータをパラメータテーブルから取り出して先進率を計算し、その先進率と圧延ロール周速から演算した圧延材速度計算値と、速度計で測定された圧延材速度実績値とを比較して、その差が所定の閾値を超える場合は制御に使用する圧延材速度として前記圧延材速度計算値を使用することを特徴とする請求項2に記載の張力制御装置。
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