JPH06284761A - サーボモータの駆動制御方法 - Google Patents

サーボモータの駆動制御方法

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JPH06284761A
JPH06284761A JP5090727A JP9072793A JPH06284761A JP H06284761 A JPH06284761 A JP H06284761A JP 5090727 A JP5090727 A JP 5090727A JP 9072793 A JP9072793 A JP 9072793A JP H06284761 A JPH06284761 A JP H06284761A
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motor
speed
rotation speed
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JP5090727A
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Hisashi Ishizuka
久 石塚
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常負荷に伴うモータやドライバー素子の熱
的破壊を防止することができるサーボモータの駆動制御
方法を提供する。 【構成】 所定の目標回転速度まで徐々に加速してい
き、目標回転速度に達した時点で定速回転制御に移行す
るサーボモータの駆動制御方法において、駆動時におけ
るサーボモータの異常負荷を検出(ステップS8、S
9)して、この異常負荷を検出した際に目標回転速度の
設定値を可変(ステップS3、S4、S10)するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加速状態から定速状態
に移行するサーボモータの駆動制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の駆動方式の制御対象と
しては、例えばプリンタ装置に搭載されたスペーシング
用のサーボモータが知られている。図7はプリンタ装置
の駆動部の構成を示す斜視図であり、図中50はメイン
シャフト、51はキャリッジユニットで、キャリッジユ
ニット51は図示せぬブッシュを介してメインシャフト
50にスライド自在に支持されている。また、キャリッ
ジユニット51の上面側には印字ヘッド52が搭載され
ており、同下面側には歯付ベルト53が留め付けられて
いる。この歯付ベルト53は、スペーシング用のサーボ
モータ(スペースモータ)54の駆動力をキャリッジユ
ニット51に伝達するものである。すなわち、サーボモ
ータ54が駆動すると、キャリッジユニット51はモー
タの回転方向に応じてメインシャフト50上をフォワー
ド方向A又はリバース方向Bに移動する。
【0003】図8はプリンタ装置の動作を説明する概略
フローチャートである。先ず、最初のステップS1では
スペーシング用のサーボモータ54の原点出し動作を含
むのパワーオン処理が行われる。次にステップS2では
一行分の印字データの受信処理が行われる。続いてステ
ップS3では受信された印字データに基づいて印字処理
が行われる。そして、一行分の印字処理が終了するとス
テップS4で改行処理が行われ、その後ステップS2に
戻る。こうした処理の流れの中で、サーボモータ(スペ
ースモータ)の駆動制御は主にステップS3の印字処理
の中で行われる。
【0004】従来、この種のサーボモータの駆動を制御
する場合は、モータ軸上のエンコーダからの出力信号を
コントローラにフィードバックしてモータ回転速度を検
出し、そこで検出したモータ回転速度が規定の目標回転
速度に到達していない場合はサーボモータにドライブ電
流を流し続けるという方式が採用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の駆動制御方法では、例えばメインシャフトとブッシュ
との間に紙屑等のゴミが入り込んだり、温度環境による
粘性摩擦の増加に伴ってモータの負荷が異常に増大した
場合、図9に示すようにモータが回転を開始してから目
標回転速度Rに到達するまでの時間、すなわち加速所要
時間はT1→T2といった具合に長くなるため、制御対
象となるサーボモータには長時間にわたってドライブ電
流(加速状態における最大電流)Icが供給されること
になる。つまり、負荷の増大に伴ってフルドライブ状態
の所要時間が極端に長くなってしまい、これによってサ
ーボモータやドライバー素子が過度の発熱を起こして熱
的破壊につながる虞れがあった。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、異常負荷に伴うモータやドライバー素子の
熱的破壊を防止することができるサーボモータの駆動制
御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、所定の目標回転速度まで
徐々に加速していき、上記目標回転速度に達した時点で
定速回転制御に移行するサーボモータの駆動制御方法に
おいて、駆動時におけるサーボモータの異常負荷を検出
して、異常負荷を検出した際に目標回転速度の設定値を
可変するようにしたものである。そして具体的には、サ
ーボモータが回転を開始してから定速回転状態に切り替
わるまでの所要時間を計測して、この計測した所要時間
と予め設定された加速所要時間とを比較することでサー
ボモータの異常負荷を検出するようにしたものである。
また、サーボモータが回転を開始してから定速回転状態
に切り替わるまでのモータ回転数を読み取り、この読み
取ったモータ回転数と予め設定されたモータ回転数とを
比較することでサーボモータの異常負荷を検出するよう
にしたものである。さらに、定速回転状態におけるモー
タ供給電流の電流リミッタ情報を読み出して、この読み
出した電流リミッタ情報を基にサーボモータの異常負荷
を検出するようにしたものである。
【0008】
【作用】本発明のサーボモータの駆動制御方法において
は、駆動時におけるサーボモータの異常負荷を検出し
て、この異常負荷を検出した際にモータの目標回転速度
の設定値を可変する(具体的には設定値を小さくする)
ことで、サーボモータの加速所要時間、つまりモータの
フルドライブ状態の所要時間が短縮され、これによりサ
ーボモータやドライバー素子の過度の発熱が抑制され
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。先ず、図3はプリンタ装置の構
成を示すブロック図であり、図中1はCPU、2はRO
M、3はRAM、4はI/Oポートで、これらはデータ
バス5、アドレスバス6、さらにはコントロールのため
の信号線7で結ばれている。また、I/Oポート4に
は、印字ヘッド8、スペーシング用のサーボモータ9、
改行用のパルスモータ10、オペレータパネル11、イ
ンターフェース回路12がそれぞれ接続されている。こ
こで、サーボモータ9のモータ軸上にはエンコーダ13
が接続されており、このエンコーダ13を通してエンコ
ーダ出力14が送出されるようになっている。
【0010】続いて、図4は上記スペーシング用のサー
ボモータ9を駆動するドライバーの回路図であり、これ
は大きくは図中破線で区分したようにドライバー部20
と電流リミッタ検出部21とから成る。先ず、ドライバ
ー部20の構成ではサーボモータ9に対してドライバー
素子22〜25で、いわゆるHブリッジ構成となってい
る。そして、信号線26、27の信号レベルが高レベル
になったときドライバー素子22、25にそれぞれ電流
が流れて、サーボモータ9がフォワード方向に回転する
ようになっている。このとき、モータ軸上のエンコーダ
(不図示)出力から検出されるサーボモータの回転速度
が規定の目標回転速度に到達していない場合はそのまま
の駆動状態を継続し、目標回転速度に到達した場合は信
号線26の信号レベルを高レベルから低レベル、つまり
オンからオフに切り替えて、ドライバー素子25で電流
をコントロールする。
【0011】一方、電流リミッタ検出部21には、サー
ボモータ9をフル加速したときにドライバー能力以上の
電流を流さないようにするための電流リミッタ回路が設
けてある。まず、図中28はリファレンス抵抗であり、
このリファレンス抵抗28の両端にはドライバー素子2
2〜25に流れる電流に比例した電圧が発生し、これが
コンパレータ29に入力されるようになっている。コン
パレータ29の正極側は基準電圧であり、図示せぬCP
Uからの指令で信号線30の信号レベルが高レベルから
低レベルに切り替えられることで、加速状態と定速状態
での電流検出レベルが切り替わるようになっている。ま
た、図中30はリミット信号生成回路であり、これはリ
ミッタ信号のオンオフ周期を生成している。信号線31
を通して出力されるリミッタ信号は一旦図示せぬコント
ローラに入力され、そこから信号線26への入力信号に
変換されてドライバー素子25をオンオフし、サーボモ
ータ9への供給電流をコントロールする。
【0012】続いて、本発明に係わるサーボモータの駆
動制御方法の第1実施例について図1及び図2のフロー
チャートを参照しながら説明する。先ず、最初のステッ
プS1ではキャリッジユニットのスペーシング方向(フ
ォワードorリバース)をセットし、次いでステップS
2ではサーボモータの加速指令値(目標回転速度)と停
止位置情報をセットする。続いて、ステップS3では速
度3/4フラグが立っているかどうかのチェックを行
う。一行目の印字処理の際は、当然のことながら速度3
/4フラグが立っていないのでステップS3からステッ
プS5に進む。
【0013】ステップS5では、装置に搭載した内部タ
イマをスタートさせ、さらにステップS6でモータ駆動
処理を開始する。ステップS7では、サーボモータの加
速が終了したかどうか、つまりサーボモータの回転速度
が上述のステップS2でセットした目標回転速度に到達
したかどうかのチェックを行い、未だ加速中であればス
テップS6とステップS7の処理を繰り返す。そして、
ステップS7でサーボモータの加速終了を確認したら、
これに続いてステップS8では先程スタートさせた内部
タイマの計測値を読み取り、これを計測値Tmとしてレ
ジスタに格納する。
【0014】次にステップS9では、予め設定された所
要時間Ta(モータの負荷が正常であると判断される許
容限界値)と先にレジスタに格納した所要時間Tmとを
比較する。ここで、基準となる所要時間Taに対して実
際に計測された所要時間Tmが長い場合、すなわちサー
ボモータの負荷が異常と判断された場合はステップS1
0で速度3/4フラグをセットする。一方、基準となる
所要時間Tmに対して計測した所要時間Taの方が短い
場合、すなわちサーボモータの負荷が正常と判断された
場合はステップS11で速度3/4フラグをクリアす
る。ちなみに、一行目を印字処理する時点では当然のこ
とながら速度3/4フラグが立っていないので、そのま
まステップS12に進む。
【0015】さらに図9を用いてモータ負荷の正常/異
常の判断についての説明を加えると、図示したように予
め設定された所要時間Taに対して、例えば内部タイマ
で計測した所要時間TmがT1であった場合、このT1
はTaよりも時間的に短いのでモータの負荷は正常であ
ると判断され、内部タイマで計測した所要時間TmがT
2であった場合、このT2はTaよりも長い、つまり加
速に時間がかかり過ぎているということでモータの負荷
は異常であると判断される。
【0016】続いてステップS12では定速指令値をセ
ットし、これを基にステップS13でモータの駆動処理
を行う。さらにステップS14では定速が終了したかど
うかのチェックを行い、ここで定速終了を確認したらス
テップS15の減速モードに移る。
【0017】ステップS15の減速モードの中では、図
2に示すように、まずステップS16で減速指令値をセ
ットし、これを基にステップS17でモータの駆動処理
を行う。さらにステップS18では減速が終了したかど
うかのチェックを行い、ここで減速終了を確認したら一
行目の印字処理をぬける。こうして一行目の印字処理が
終了し、その後二行目の印字データを受信すると、再び
図1のステップS1から印字処理動作が開始する。
【0018】二行目の印字処理では、先程と同様にステ
ップS3で速度3/4フラグが立っているかどうかのチ
ェックを行う。このとき、一行目の印字処理の際にサー
ボモータの異常負荷が検出されて速度3/4フラグがセ
ットされていると、ステップS4に進んで加速指令値
(サーボモータの目標回転速度)を初期値(ステップS
2でセットした値)に対して3/4(75パーセント)
の割合でセットする。以降は、一行目の印字処理の場合
と同様の動作が繰り返されることになるが、こうした一
連の処理の中で一旦サーボモータの異常負荷が検出され
た場合でも、その後何らかの原因で異常負荷が解除され
るとステップS11で速度3/4フラグがクリアされる
ようになっている。
【0019】このように本第1実施例では、サーボモー
タが回転を開始してから定速回転状態に切り替わるまで
の所要時間を内部タイマによって計測し、この計測した
所要時間Tmと予め設定された所要時間Taとを比較す
ることで駆動時におけるサーボモータの異常負荷が検出
される。そして、サーボモータの異常負荷が上記手段に
よって検出された場合は、サーボモータの目標回転速度
の設定値を可変(具体的には目標回転速度の設定値を3
/4の割合で小さく設定)することで、加速開始から加
速終了までの実所要時間、つまりサーボモータのフルド
ライブ状態の所要時間が短縮され、これによりサーボモ
ータやドライバー素子の負担が軽減されて、過度の発熱
による熱的破壊が防止される。
【0020】次に、本発明に係わるサーボモータの駆動
制御方法の第2実施例について図5のフローチャートを
参照しながら説明する。先ず、最初のステップS1では
キャリッジユニットのスペーシング方向(フォワードo
rリバース)をセットし、次いでステップS2ではサー
ボモータの加速指令値(目標回転速度)と停止位置情報
をセットする。続いて、ステップS3では速度3/4フ
ラグが立っているかどうかのチェックを行う。一行目の
印字処理の際は、当然のことながら速度3/4フラグが
立っていないのでステップS3からステップS5に進
む。
【0021】ステップS5では、上述のステップS2で
セットした加速指令値と停止位置情報を基にモータの駆
動処理を行う。ステップS6では、サーボモータの加速
が終了したかどうか、つまりサーボモータの回転速度が
上記目標回転速度に到達したかどうかのチェックを行
い、未だ加速中であればステップS5とステップS6の
処理を繰り返す。そして、ステップS6でサーボモータ
の加速終了を確認したら、これに続いてステップS7で
はモータ軸上のエンコーダからの出力信号を基にサーボ
モータの回転数Nmを読み取る。ここで読み取られるサ
ーボモータの回転数Nmは、サーボモータが回転を開始
してから定速回転状態に切り替わるまでのモータ回転数
となる。
【0022】次にステップS8では、予め設定されたモ
ータ回転数Na(モータの負荷が正常であると判断され
る許容限界値)と先に読み取ったモータ回転数Nmとを
比較する。ここで、基準となるモータ回転数Naに対し
て実際に読み取られたモータ回転数Nmが大きい場合、
すなわちサーボモータの負荷が異常と判断された場合は
ステップST9で速度3/4フラグをセットする。一
方、基準となるモータ回転数Naに対して読み取ったモ
ータ回転数Nmが小さい場合、すなわちサーボモータの
負荷が正常と判断された場合はステップS10で速度3
/4フラグをクリアする。ちなみに、一行目を印字処理
する時点では速度3/4フラグが立っていないので、そ
のままステップS11に進む。ステップS11では定速
指令値をセットし、これを基にステップS12でモータ
の駆動処理を行う。さらにステップS13では定速が終
了したかどうかのチェックを行い、ここで定速終了を確
認したらステップS14の減速モードに移る。なお、減
速モード処理の説明については上記第1実施例での説明
と重複するため省略する。
【0023】一行目の印字処理を終えて二行目の印字処
理に入ると、先程と同様にステップS3で速度3/4フ
ラグが立っているかどうかのチェックを行う。このと
き、一行目の印字処理の際にサーボモータの異常負荷が
検出されて速度3/4フラグがセットされていると、ス
テップS4に進んで加速指令値(サーボモータの目標回
転速度)を初期値(ステップS2でセットした値)に対
して3/4の割合でセットする。以降は、一行目の印字
処理の場合と同様の動作が繰り返されることになるが、
本第2実施例においても、こうした一連の処理の中で一
旦サーボモータの異常負荷が検出された場合に、その後
何らかの原因で異常負荷が解除されるとステップS10
で速度3/4フラグがクリアされるようになっている。
【0024】このように本第2実施例では、サーボモー
タが回転を開始してから定速回転状態に切り替わるまで
のモータ回転数Nmを読み取って、この読み取ったモー
タ回転数Nmと予め設定されたモータ回転数Naとを比
較することで駆動時におけるサーボモータの異常負荷が
検出される。そして、サーボモータの異常負荷が上記手
段によって検出された場合は、サーボモータの目標回転
速度の設定値を可変(具体的には目標回転速度の設定値
を3/4の割合で小さく設定)することで、加速開始か
ら加速終了までの実所要時間、つまりサーボモータのフ
ルドライブ状態の所要時間が短縮され、これによりサー
ボモータやドライバー素子の負担が軽減されて、過度の
発熱による熱的破壊が防止される。
【0025】続いて、本発明に係わるサーボモータの駆
動制御方法の第3実施例について図6のフローチャート
を参照しながら説明する。先ず、最初のステップS1で
はキャリッジユニットのスペーシング方向(フォワード
orリバース)をセットし、次いでステップS2ではサ
ーボモータの加速指令値(目標回転速度)と停止位置情
報をセットする。続いて、ステップS3では速度3/4
フラグが立っているかどうかのチェックを行う。一行目
の印字処理の際は、当然のことながら速度3/4フラグ
が立っていないのでステップS3からステップS5に進
む。
【0026】ステップS5では、上述のステップS2で
セットした加速指令値と停止位置情報を基にモータの駆
動処理を行う。ステップS6では、サーボモータの加速
が終了したかどうか、つまりサーボモータの回転速度が
上記目標回転速度に到達したかどうかのチェックを行
い、未だ加速中であればステップS5とステップS6の
処理を繰り返す。そして、ステップS6でサーボモータ
の加速終了を確認したら、続いてステップS7で定速指
令値をセットし、これに基づいてステップS8ではモー
タの駆動処理を行う。
【0027】次にステップS9では定速状態におけるサ
ーボモータの電流リミッタ情報を読み出し、続いてステ
ップS10では上記電流リミッタ情報を基に電流リミッ
タ制御中かどうかの判定を行う。ここで、電流リミッタ
制御中であると判定された場合、すなわちサーボモータ
の負荷が異常と判断された場合はステップS11に進ん
で速度3/4フラグをセットする。一方、電流リミッタ
制御中でないと判定された場合、すなわちサーボモータ
の負荷が正常と判断された場合はステップS12に進ん
で速度3/4フラグをクリアする。ちなみに、一行目を
印字処理する時点では速度3/4フラグが立っていない
ので、そのままステップS13に進む。
【0028】さらに図9を用いて電流リミッタ制御中の
具体的な状態についての説明を加えると、図示のように
モータ負荷が異常の場合は、定速状態に切り替わってか
らの電流値がリミッタ値Iaに制御されており、モータ
負荷が正常の場合は電流値がリミッタ値Iaよりも小さ
いIbに抑えられている。なお、電流値Icは加速状態
における電流リミッタ値である。
【0029】次にステップS13では、引き続き上記ス
テップS7でセットした定速指令値を基にモータの駆動
処理を行う。さらにステップS14では定速が終了した
かどうかのチェックを行い、ここで定速終了を確認した
らステップS15の減速モードに移る。なお、減速モー
ド処理の説明については上記第1実施例での説明と重複
するため省略する。
【0030】一行目の印字処理を終えて二行目の印字処
理に入ると、先程と同様にステップS3で速度3/4フ
ラグが立っているかどうかのチェックを行う。このと
き、一行目の印字処理の際にサーボモータの異常負荷が
検出されて速度3/4フラグがセットされていると、ス
テップS4に進んで加速指令値(サーボモータの目標回
転速度)を初期値(ステップS2でセットした値)に対
して3/4の割合でセットする。以降は、一行目の印字
処理の場合と同様の動作が繰り返されることになるが、
本第3実施例においても、こうした一連の処理の中で一
旦サーボモータの異常負荷が検出された場合に、その後
何らかの原因で異常負荷が解除されるとステップS12
で速度3/4フラグがクリアされるようになっている。
【0031】このように本第3実施例では、定速回転状
態における電流リミット情報を読み出して、この読み出
した電流リミット情報を基に駆動時におけるサーボモー
タの異常負荷が検出される。そして、サーボモータの異
常負荷が上記手段によって検出された場合は、サーボモ
ータの目標回転速度の設定値を可変(具体的には目標回
転速度の設定値を3/4の割合で小さく設定)すること
で、加速開始から加速終了までの実所要時間、つまりサ
ーボモータのフルドライブ状態の所要時間が短縮され、
これによりサーボモータやドライバー素子の負担が軽減
されて、過度の発熱による熱的破壊が防止される。
【0032】また、上記いずれの実施例の場合でも、モ
ータの目標回転速度の設定を小さくしたまま印字処理を
続けると、プリンタ装置のスループットが著しく低下し
てしまうことが懸念される。そこで、サーボモータの異
常負荷が検出された場合は、例えばブザー音やパネル表
示等によってオペレータに異常を知らせるようにすれ
ば、適切な保守点検作業を実施することによってスルー
プットの低減を最小限にとどめることができるともに、
異常負荷の原因を早急に排除することができる。
【0033】なお、上記実施例の説明では、プリンタ装
置に搭載されたスペーシング用のサーボモータを制御対
象として挙げたが、本発明はスペーシング用のサーボモ
ータに限定されることなく、加速状態から定速状態に移
行するサーボモータの駆動制御方法に幅広く適用するこ
とができる。また、本実施例では、サーボモータの異常
負荷が検出された場合に、目標回転速度の設定値を3/
4の割合で可変するようにしたが、この割合については
モータドライバーの熱容量等の諸条件を考慮して適宜設
定するのがよい。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
駆動時におけるサーボモータの異常負荷を検出して、万
が一異常負荷が検出された場合はモータの目標回転速度
の設定を可変することにより、サーボモータの加速所要
時間、すなわちフルドライブ状態の継続時間が短縮さ
れ、これによりサーボモータやドライバー素子の過度の
発熱による熱的破壊が防止される。この結果、サーボモ
ータが用いられる電子機器、例えばプリンタ装置などで
は紙屑等の入り込みによってスペースモータの負荷が異
常に増大した場合でも、過度の発熱によってスペースモ
ータやこれを駆動する制御回路が故障を起こすことがな
くなり、製品の信頼性向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるサーボモータの駆動制御方法の
第1実施例を説明するフローチャートである。
【図2】減速モードのフローチャートである。
【図3】プリンタ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】モータドライバーの回路図である。
【図5】本発明に係わるサーボモータの駆動制御方法の
第2実施例を説明するフローチャートである。
【図6】本発明に係わるサーボモータの駆動制御方法の
第3実施例を説明するフローチャートである。
【図7】プリンタ装置の駆動部の構成を示す斜視図であ
る。
【図8】プリンタ装置の動作を説明する概略フローチャ
ートである。
【図9】印字処理におけるサーボモータの特性図であ
る。
【符号の説明】
9 サーボモータ 13 エンコーダ 20 ドライバー部 21 電流リミッタ検出部 22〜25 ドライバー素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の目標回転速度まで徐々に加速して
    いき、前記目標回転速度に達した時点で定速回転制御に
    移行するサーボモータの駆動制御方法において、 駆動時におけるサーボモータの異常負荷を検出して、前
    記異常負荷を検出した際に前記目標回転速度の設定値を
    可変するようにしたことを特徴とするサーボモータの駆
    動制御方法。
  2. 【請求項2】 サーボモータが回転を開始してから定速
    回転状態に切り替わるまでの所要時間を計測して、この
    計測した所要時間と予め設定された加速所要時間とを比
    較することでサーボモータの異常負荷を検出するように
    したことを特徴とする請求項1記載のサーボモータの駆
    動制御方法。
  3. 【請求項3】 サーボモータが回転を開始してから定速
    回転状態に切り替わるまでのモータ回転数を読み取り、
    この読み取ったモータ回転数と予め設定されたモータ回
    転数とを比較することでサーボモータの異常負荷を検出
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載のサーボ
    モータの駆動制御方法。
  4. 【請求項4】 定速回転状態におけるモータ供給電流の
    電流リミッタ情報を読み出して、この読み出した電流リ
    ミッタ情報を基にサーボモータの異常負荷を検出するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のサーボモータ
    の駆動制御方法。
JP5090727A 1993-03-24 1993-03-24 サーボモータの駆動制御方法 Pending JPH06284761A (ja)

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JP (1) JPH06284761A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002287823A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Bridgestone Corp 診断装置
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