JPH0627601A - 写真フィルム製品 - Google Patents

写真フィルム製品

Info

Publication number
JPH0627601A
JPH0627601A JP20194892A JP20194892A JPH0627601A JP H0627601 A JPH0627601 A JP H0627601A JP 20194892 A JP20194892 A JP 20194892A JP 20194892 A JP20194892 A JP 20194892A JP H0627601 A JPH0627601 A JP H0627601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
film
cartridge
photographic film
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20194892A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Watanabe
敏幸 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP20194892A priority Critical patent/JPH0627601A/ja
Publication of JPH0627601A publication Critical patent/JPH0627601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)
  • Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鮮鋭度のすぐれたプリントが得られる小フォ
ーマットフィルム製品を提供することである。また、保
存性を有する現像済写真感光材料及びその包装体を提供
する。 【構成】 写真フィルム製品において、カートリッジ1
が、カメラ11に装填されたときに前記フィルム出口3
をカメラ11内の露光ステージ12を含む平面内に保
ち、かつ、写真フィルム2の出し入れ方向がカメラ11
内の写真フィルム巻き取り方向と平行になるように係合
などによって姿勢制御する手段を有し、かつ、前記写真
フィルム2の幅を15〜35mmとし、画像露光部一コ
マの面積が3〜7cm2 となるように形成される。そし
て前記写真フィルム2が、炭化水素環基などをアシル基
として有する特定のアシルアセトアミド型カプラーの少
なくとも一種を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真フィルム製品に関す
るものである。さらに詳しくは、鮮鋭度の優れた小フォ
ーマットカラーフィルム製品に関するものである。さら
に、保存性が改良された現像済ハロゲン化銀写真感光材
料及びその包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影用ハロゲン化銀カラー感光材
料(カラーネガ及びカラー反転感光材料を含む。以下カ
ラーネガと総称する。)の粒状性、鮮鋭度、色再現性の
改良と、ズームレンズまたは二焦点レンズを装備したカ
メラの普及が相俟って、ますますバラエティーに富んだ
高画質の写真が得られるようになった。しかし、ズーム
レンズは二焦点レンズを装備したカメラにおいては、望
遠側の焦点距離を伸ばすとカメラが大型化し、携帯性が
悪くなり、逆にカメラの小型化を優先すると十分な望遠
効果を持たないカメラとなる欠点を有していた。上記問
題を解決する手段として、米国特許第3490844
号、同4583831号及び同4650304号など
に、最近のカラーネガフィルムの性能の進歩に着目し
て、いわゆる擬似ズームの手法についての提案がなされ
ている。擬似ズームの手法は、撮影段階に何らかの手法
でフィルムに入力したレンズの焦点距離の情報をプリン
トの段階で検出して、ネガフィルムの画面の一部を引伸
ばし、結果的に望遠効果を付与しようとするものであ
る。
【0003】この擬似ズームの手法は、現在主流の13
5フォーマットのカートリッジに収納されたハロゲン化
銀カラーネガロールフィルムを前提としたものである。
擬似ズームの手法を採用すると、レンズの短焦点化によ
る小型化は期待できるが、135フォーマットに対応で
きるイメージサークルを有するレンズを必要とすること
と、135フォーマットに対応するカートリッジを使う
ために、135フォーマットのカメラと比較して画期的
な小型カメラを実現するのは困難であった。また、擬似
ズームの手法においては、プリント作成時に使用される
有効画面面積/全フィルム面積比が低下するので省資源
の観点からも好ましくない。さらに、1本のフィルムか
ら得られるプリント間の画質のバラツキが大きいこと
が、ユーザーの不満な点の1つであった。
【0004】上記の問題点を解決するためにはカラーネ
ガフィルムの画面面積を縮小してレンズのイメージサー
クルを小さくするのが最も有効である。しかしながら、
フィルムの画面面積の減少に起因して劣化するプリント
の画質(粒状性、鮮鋭度)を向上させなければ一般ユー
ザーに許容されないことが、プリントの画質に関する市
場のテストの結果判明した。特に鮮鋭度の改良を望む声
が強かった。一方、135フォーマット用のカートリッ
ジ(パトローネ)は、数十年間におよぶ使用実績をもつ
が、解析の結果、従来のカートリッジでは、特に引き伸
し倍率を高めた時にプリント品質、さらに詳しくは鮮鋭
度を悪化させ、かつ、著しくばらつかせる原因となって
いることが判明した。
【0005】従来のカートリッジの胴体部は図1に示す
ように、円筒形であるので、カートリッジをカメラに装
填したときに、カメラ内でのカートリッジの姿勢を一義
的に制御できない。このために、カートリッジのフィル
ム出口とカメラの露光ステージを含む平面とをカメラ装
填時に常に実質的に同一平面に保つことができず、しか
も一度装填されると以後非平面の状態のままで写真撮影
が行われる。カートリッジのフィルム出口がカメラの露
光ステージの面から大きく外れると、特にフィルム出口
付近のフィルムがたわんだ状態でカメラに装填される。
たわんだフィルムが、カメラの露光ステージに送り込ま
れると、露光されるフィルムの平面性が損なわれピント
不良につながる。特に、小フォーマットネガフィルムか
らのプリントにおいては、引伸し率が大きくなるので、
上記の如きフィルムの平面性不良は重大な欠陥となる。
すなわち、カメラの露光ステージにおけるフィルムの平
面性の不良は、フィルムの持つ鮮鋭性の発揮の大きな妨
げとなることが判った。従って、カラーネガフィルム自
体の鮮鋭性の向上と、カメラの露光ステージにおけるフ
ィルムの平面性の改良は、小フォーマットネガフィルム
から得られるプリントの高画質化のための新たな課題で
あることが見出された。
【0006】カラーネガフィルムの鮮鋭度向上には、従
来からいくつかの手段が知られている。1つにはハロゲ
ン化銀粒子のサイズを適当に選択することにより、光の
散乱をなるべく少なくする。第2には、ハロゲン化銀粒
子をアスペクト比の高い平板状にすることにより透明性
を向上させる。第3には、現像抑制剤放出型カプラー
(いわゆるDIRカプラー)が効果を発現することが知
られており、例えばRD−17643 VII−F項に記載
された特許、特開昭57−151944号、同57−1
54234号、同60−184248号、同60−37
346号、米国特許第4,248,962号などに記載
されている。さらに第4には、乳剤層の薄層化が効果を
発現することも知られている。薄層化のためにはバイン
ダー(例えばゼラチン)量、カプラー等を溶解、安定化
させるための高沸点有機溶媒(以下オイルと称する)量
等を減少させればよいが、これらには、感材の圧力耐
性、保存安定性等を維持するために自ら限界があった。
この観点から少ないオイル量で高発色性能を有し、かつ
感材中で析出故障等を起こさないイエローカプラーが望
まれる。なぜならば、上記効果を発現するためには、一
般に乳剤層から最も遠い位置に塗設される青感性乳剤層
の薄層化がより効果的であるからである。
【0007】このカラー写真画像を形成するイエローカ
プラーとしては、一般に活性メチレン(メチン)基を有
するアシルアセトアニリドカプラー、例えば、ベンゾイ
ルアセトアニリド系やピバロイルアセトアニリド系カプ
ラーが知られているが、これらのカプラーから得られる
発色色素の分子吸光係数は低いため発色濃度が低く、そ
れ故感光材料の単位面積当りの塗布量を多くしなければ
ならないという問題があった。さらにはカップリング活
性、色像堅牢性、色相などこれらを全て満足させること
ができず、これらを兼備したカプラーの開発が望まれて
いた。
【0008】アシルアセトアニリド型カプラーのアシル
基として、米国特許第3,265,506号にはピバロ
イル基、7,7−ジメチルノルボルナン−1−カルボニ
ル基、1−メチルシクロヘキサン−1−カルボニル基な
どが、特開昭47−26133号にはシクロプロパン−
1−カルボニル基、シクロヘキサン−1−カルボニル基
などが開示されている。しかし、これらのカプラーはカ
ップリング反応性に劣っていたり、色素の分子吸光係数
が小さかったり、色画像の分光吸収特性が劣っていた
り、あるいは色画像の堅牢性に劣るなどいずれかの点で
劣っていた。さらに、アシルアセトアニリド型カプラー
を代表するベンゾイルアセトアニリド型及びピバロイル
アセトアニリド型カプラーでは油溶性耐拡散基を分子内
に有するカプラーを高沸点有機溶媒と混合、溶解し、微
細に分散した分散物をハロゲン化銀と混合してカラー感
光材料を作製するとき、カプラーの単位重量当りの高沸
点有機溶媒の添加量が低くなると前述の発色性が低下す
るという欠点もあった。ところで最近、現像済のハロゲ
ン化銀写真感光材料を6コマごとに裁断してネガ袋に入
れる代りに、現像済のフィルムをロール状に巻いてカー
トリッジに収納することが提案された(特開平1−27
9250号、特開平1−289948号)。カートリッ
ジに収納することにより、整理、保存が容易になる、あ
るいは現像所で長尺のネガフィルムを一定長さ毎にカッ
トする作業の他、カット後のネガシートをネガ袋に入れ
る作業が不要となり効率化が図れる。さらにネガシート
をネガ袋に詰める作業を行うときにネガフィルムに指紋
やゴミ、あるいは摺り傷をつけるといったことがなくな
る等の利点を有する。
【0009】しかしながら、近年、現像済フィルムの画
像の長期保存性が重要になりつつあるが、現像済フィル
ムをネガ袋に収納、保存する場合に比べ、カートリッジ
に収納する場合には、いくつかの問題が生ずることが明
らかになった。すなわち、カートリッジ内の空隙が少な
いこと及び比較的密閉性がよいことのために外気との流
通が実質的に起こらない。このため、特に高温条件にお
かれた時、あるいは常温でも長期間保存された時にフィ
ルム表面に故障が生ずる。これは、疎水性化合物を構成
する高沸点有機溶媒の表面への移動による「発汗」現象
や疎水性化合物の結晶化現象などである。従来の現像済
フィルム収納カートリッジについての提案(特開平1−
279250号、特開平1−289948号)では、感
光材料の特性については言及していない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、鮮鋭
度の優れたプリントが得られる小フォーマットフィルム
製品を提供するものである。本発明の第2の目的は、優
れた保存性を有する現像済写真感光材料及びその包装体
を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の
(1)、(2)、(3)の構成により達成された。 (1)写真フィルムをロール状に巻き回すスプール軸
と、写真フィルムを出し入れするフィルム出口を有し、
前記スプールを軸線回りに回転自在に収納するカートリ
ッジを有する写真フィルム製品において、前記カートリ
ッジは、カメラに装填されたときに前記フィルム出口を
カメラ内の露光ステージを含む平面内に保ち、かつ、写
真フィルムの出し入れ方向がカメラ内の写真フィルム巻
取り方向と平行になるように姿勢制御する手段を有し、
かつ、前記写真フィルムの幅を15〜35mmとし、画
像露光部一コマの面積が3〜7cm2 となるように形成
され、かつ、前記写真フィルムが、下記一般式(A)で
表わされる基をアシル基として有するアシルアセトアミ
ド型カプラーの少なくとも一種を含有することを特徴と
する写真フィルム製品、
【0012】
【化2】
【0013】(式中、R1 は一価の基を表わす。QはC
とともに3〜5員の炭化水素環またはN、O、S、Pか
ら選ばれる少なくとも一個のヘテロ原子を環内に有する
3〜5員の複素環を形成するのに必要な非金属原子群を
表わす。ただし、R1 は水素原子であることはなく、ま
たQと結合して環を形成することはない。) (2)前記アシルアセトアミド型カプラーが青感性ハロ
ゲン化銀乳剤層に含有されていることを特徴とする請求
項1記載の写真フィルム製品及び (3)請求項1の写真フィルムが現像処理後フィルムカ
ートリッジ内にロール状に収納されていることを特徴と
する現像済写真フィルム包装体。
【0014】以下に本発明について詳述する。本発明の
写真フィルム製品の実施例を図1〜図6に従って説明す
る。なお、これらの各図において同じ符号は同じものを
意味する。図1において、カートリッジ1はカメラに装
填されたときに、フィルム出口3をカメラの露光ステー
ジ12を含む平面A内に保ち、かつ写真フィルムの出し
入れ方向Bがカメラ内の写真フィルム巻取り方向Cと平
行になるように、係合などによって姿勢制御する手段を
有する。11はカバーを省いて示すカメラ本体である。
上記姿勢制御手段を設けて、カメラ内にてカートリッジ
を装填し、カートリッジのフィルム出口から、露光ステ
ージをへだてて他方の側にあるカメラ内のフィルム巻取
手段まで写真フィルム2を装填した場合に、該写真フィ
ルムの平面性、とくにカートリッジ1のフィルム出口3
付近におけるフィルムの平面性を保つことができる。
「フィルム出口3をカメラの露光ステージ12を含む平
面A内に保つ」とは、カートリッジのフィルム出口3付
近で写真フィルム2がたわんだ状態になるのを防ぐこと
をいう。この場合、フィルム出口3とカメラの露光ステ
ージ12とが必ずしも接している必要はない。
【0015】図1においてカートリッジが、カメラ装填
時に、上記平面性を保つよう一義的に姿勢制御されるた
めには、基本的にはカメラ本体11内のカートリッジ装
填室13においてカートリッジ1がそのスプール軸4を
中心に回転運動できないように設定すればよい。具体的
には、カートリッジが上記平面性を保つようにカメラと
係合する手段を設けるのがよい。さらに、より良好な係
合関係を得るにはカートリッジの外形の寸法の精度を向
上させることが好ましい。上記の如きカートリッジの姿
勢制御を設定するための具体的手段、換言すればカート
リッジとカメラとの係合手段として、例えば以下のもの
が挙げられる。第1に、カートリッジのスプール軸に垂
直な面の形状(フィルム出口部を除く)を非円形にして
カメラのカートリッジ装填室と係合させることができ
る。上記非円形とすべきスプール軸に垂直な面は、カー
トリッジの胴体部及び側縁部のいずれかであればよい
が、側縁部のみ又は胴体部及び側縁部の両方であること
が好ましい。
【0016】側縁部が非円形である例として、カートリ
ッジの胴体部の断面積S1 より側縁部の断面積S2 を大
きくすることによってカメラ内におけるカートリッジの
姿勢制御を行うこともできる。しかし側縁部の断面積S
2 が大きすぎるとカメラの小型化にとって好ましくない
ため、S2 /S1 比は一般に1.2以下、好ましくは
1.1以下、特に好ましくは1.05以下である。この
ようなカートリッジの姿勢制御の具体的手段は図5及び
図6に示される。図5はカートリッジをカメラに装填す
る方法の説明図、図6はカートリッジを装填したカメラ
の一部断面図である。図5において、カメラ本体11の
カートリッジ装填室13には係止片31を有する扉30
が設けられている。カートリッジ1は、非円形の両側縁
部21、21と断面円形の胴体部22を有する。23、
24は側縁部に設けた突起である。図5の方法によりカ
ートリッジ1をカメラ11に装填した後の状態を側面図
として図6に示す。図6に示すように、カートリッジ1
は非円形の側縁部21及び円形状の断面を有する胴体部
22から成り、上記側縁部21及び好ましくは胴体部2
2は、カメラのカートリッジ装填室13に設けられたバ
ネ32、33により、姿勢制御されるようカメラに係合
される。また、胴体部が非円形である例として、図2に
示すようにカートリッジ1の胴体の少なくとも一つの側
面5を平面状にする例があげられる。上記平面状とは、
本発明にいう姿勢制御を行うに足りる平面性を該カート
リッジの側面に有すればよく、ある程度曲面性をもって
いてもよい。また、かかるカートリッジの平面は、カメ
ラ内のカートリッジ装填室の特定の面と一致させて、実
質的に接触させることが好ましい。ここで、実質的に接
触とは本発明にいう姿勢制御を行うに足る接触を意味
し、必ずしも完全な接触をいわない。図2において、4
はスプール軸、6はカートリッジ胴体の側縁部、7はヒ
ンジである。
【0017】カートリッジとカメラの係合手段として、
第2に、カートリッジを本発明にいう姿勢制御できるよ
うにカメラ内のカートリッジ装填室に保持できる少なく
とも1つの係合部分をカートリッジとカメラに設けるこ
とが挙げられる。かかる係合部分の設置場所、設置数及
び形状は、本発明に従うカートリッジの姿勢制御が達成
されれば、いかなるものであってもよい。例えば、該係
合手段として、いわゆる突起とそれに嵌合するくぼみを
カメラとカートリッジにそれぞれ設ける方法を挙げるこ
とができる。例えば、図3に示すように、カートリッジ
の胴体の側縁部6に凸形の突起8を設けて、カメラのカ
ートリッジ装填室に設けたくぼみを係合させることがで
きる。かかる係合手段は、カートリッジの両端面に設け
るのが好ましい。
【0018】他の姿勢制御の例は図4に示される。同図
に示すように、カートリッジの胴体の側面5に直線状の
突起9を設けて、カメラのカートリッジ装填室に設けた
該突起と嵌合する直線状のくぼみと係合させる(図示し
ない)ことができる。また、図6に示すように、カート
リッジ1のフィルム出口3の下部に突起27を設け、カ
メラの露光ステージに設けたくぼみ26と係合させるこ
とができる。かかる突起は、フィルム出口3のいずれに
設けられてもよく、例えばフィルム出口に沿って直線状
に設けたり、フィルム出口中央部に1か所設けたりする
ことができる。上記において、それぞれ突起がカメラ側
に設けられ、それに嵌合するくぼみがカートリッジに設
けられていてもよい。また、突起とくぼみは本発明に従
う姿勢制御に達成するに十分な嵌合関係であればよい。
さらなる係合手段として、カメラとカートリッジの双方
に少なくとも一組の突起部分を設けて該突起部分の係合
により、カートリッジをカメラ内のカートリッジ装填室
に保持する方法が挙げられる。例えば図5及び図6に示
したように、カートリッジ1の突起23とカメラ内の突
起34、カートリッジ1の突起24とカメラ内の突起3
5によりそれぞれカートリッジ1をカメラ内のカートリ
ッジ装填室に保持することができる。上記保持手段は場
合によりいずれか一方であれば足りる。また、カートリ
ッジ1の突起24とカメラ内の突起35による保持手段
は、カートリッジ1の両端面に設けることもできる。
【0019】上記の如き本発明に従いカートリッジ1を
姿勢制御するための係合手段は、上記の何れか1つあれ
ば足りるが2つ以上を組合わせて用いてもよい(図3、
図4及び図6参照)。さらに、上記の姿勢制御をよりよ
く設定するために、カートリッジの外形の寸法精度を±
0.5mm以下とするのが好ましく、±0.3mm以下
とするのがさらに好ましい。また、姿勢制御をさらによ
りよく設定するためにポート部分の長さの寸法精度を±
0.3mmとするのが好ましく、±0.2mm以下とす
るのがさらに好ましく、±0.1mm以下とするのが特
に好ましい。またポート部分を、遮光用のテレンプがは
み出していない状態にするか、テレンプを使用しない態
様にするのがフィルム平面性を保つのに好ましい。この
精度を確保するために、カートリッジの材料として樹脂
を用いて成形するのが好ましい。
【0020】本発明に用いるプラスチック材料は、炭素
・炭素二重結合をもつオレフィンの付加重合、小員環化
合物の開環重合、2種以上の多官能化合物間の重縮合
(縮合重合)、重付加及びフェノール誘導体、尿素誘導
体、メラミン誘導体とアルデヒドを持つ化合物との付加
縮合などの方法を用いて製造することができる。プラス
チック材料の原料は、炭素・炭素二重結合をもつオレフ
ィンとして、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、
ブタジエン、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、
アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニ
ルピリジン、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロ
リドン、シアン化ビニリデン、エチレン、プロピレンな
どが代表的なものとして挙げられる。また、小員環化合
物として、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、グリシドール、3,3−ビスクロロメチルオキセ
タン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、トリ
オキサン、ε−カプロラクタム、β−プロピオラクト
ン、エチレンイミン、テトラメチルシロキサンなどが代
表的なものとして挙げられる。また、多官能化合物とし
て例えば、テレフタル酸、アジピン酸、グルタル酸など
のカルボン酸類、トルエンジイソシアネート、テトラメ
チレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ートなどのイソシアネート類、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、グリセリンなどのアルコール類、
ヘキサメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、パ
ラフェニレンジアミンなどのアミン類、エポキシ類など
が代表的なものとして挙げられる。また、フェノール誘
導体、尿素誘導体、メラミン誘導体としては例えばフェ
ノール、クレゾール、メトキシフェノール、クロロフェ
ノール、尿素、メラミンなどが代表的なものとして挙げ
られる。さらにアルデヒドを持つ化合物としては、ホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、オクタナール、ドデ
カナール、ベンズアルデヒドなどが代表的なものとして
挙げられる。これらの原料は、目標とする性能に応じ
て、1種のみならず2種類以上を使用してもかまわな
い。これらの原料を用いてプラスチック材料を製造する
場合には、触媒や溶媒を使用する場合がある。
【0021】触媒としては、(1−フェニルエチル)ア
ゾジフェニルメタン、ジメチル−2,2’−アゾビスイ
ソブチレート、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパ
ン)、ベンゾイルペルオキサイド、シクロヘキサノンペ
ルオキサイド、過硫酸カリウムなどのラジカル重合触
媒、硫酸、トルエンスルホン酸、トリフロロ硫酸、過塩
素酸、トリフルオロホウ素、4塩化スズなどのカチオン
重合触媒、n−ブチルリチウム、ナトリウム/ナフタレ
ン、9−フルオレニルリチウム、フェニルマグネシウム
ブロマイドなどのアニオン重合触媒、トリエチルアルミ
ニウム/テトラクロロチタン計のチーグラー−ナッタ
(Ziegler-Natta)系触媒、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、カリウム金属などを用いる。溶媒としては、重
合を阻害しない限り特に制約はないが、ヘキサン、デカ
リン、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサン、クロロホ
ルム、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢
酸ブチル、テトラヒドロフランなどが一例として挙げら
れる。本発明のプラスチックの成形には、必要に応じて
可塑剤をプラスチックに混合する。可塑剤としては、例
えば、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェ
ート、ジブチルフタレート、ジエチルセバケート、メチ
ルアミルケトン、ニトロベンゼン、γ−バレロクラト
ン、ジ−n−オクチルサクシネート、ブロモナフタレ
ン、ブチルパルミテートなどが代表的なものである。
【0022】本発明に用いるプラスチック材料の具体例
は以下に挙げるが、これらに限定されるものではない。 P−1 ポリスチレン P−2 ポリエチレン P−3 ポリプロピレン P−4 ポリモノクロロトリフルオロエチレン P−5 塩化ビニリデン樹脂 P−6 塩化ビニル樹脂 P−7 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 P−8 アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合樹脂 P−9 メチルメタアクリル樹脂 P−10 ビニルホルマール樹脂 P−11 ビニルブチラール樹脂 P−12 ポリエチレンフタレート P−13 テフロン P−14 ナイロン P−15 フェノール樹脂 P−16 メラミン樹脂
【0023】本発明に特に好ましいプラスチック材料は
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどであ
る。通常カートリッジは、遮光性を付与するためにカー
ボンブラックや顔料などを練り込んだプラスチックを使
って製作される。本発明に係る写真フィルムの画面の面
積は7cm2 〜3cm2 、より好ましくは6cm2 〜4cm2
ある。画面のサイズが大きいとプリントの画質はよいが
カメラを十分小型にできない。また画面のサイズが小さ
いとカメラの小型化は容易であるがプリントの画質が不
十分となる。またカメラを極端に小さくすると携帯は一
層便利になるが、撮影時の操作性が悪くなるので、ユー
ザーにとって好ましいカメラのサイズ領域が存在するこ
とになる。これらの事実を総合的に考慮して、上記の画
面面積が好ましいという結論に到達した。
【0024】画面の縦横比(アスペクト比)は1:1〜
1:2、より好ましくは1:1〜1:1.6である。画
面の上下をカットするか、2コマ分の画面を使ってアス
ペクト比1:2〜1:4のいわゆるパノラマプリントを
作ってもよい。フィルム幅は、15〜35mm、より好
ましくは20〜30mmである。フィルム幅を狭くする
ことによってカメラの高さを低くできる。狭幅フィルム
は、ズームファインダー又は一眼レフのファインダーの
ペンタプリズムを組込んだカメラの小型化に特に有利で
ある。フィルム長は撮影コマ数、1画面サイズによって
決まる。24〜36コマの撮影可能であることが好まし
い。本発明に係る写真フィルム製品には、情報記録部分
が設けられることが好ましい。プリントの画質向上のた
め、光学的手段、磁気的手段または電気的手段を用いて
各種の情報、例えば、撮影情報(ストロボの有無、色温
度、LV値、撮影距離、レンズの焦点距離、被写体コン
トラスト、撮影年月日及び時刻、撮影場所等)、フィル
ム情報(フィルム種、フィルム製造年月日、プリント条
件等)、ラボ情報(ラボ名、現像年月日、同時プリント
時のプリント条件等)を写真フィルムに入力することが
できる。
【0025】この情報入力方法については、例えば、特
開昭62−50743号公報、同62−209430号
公報、米国特許第4,864,332号他に記載されて
いる。本発明に係わる写真フィルムまたはカートリッジ
は、情報入力手段として少なくとも光学的、磁気的また
は電気的手段の何れかを有することが好ましい。この
際、2種の情報記録手段を併用することによって多様な
情報をフィルム製造時、撮影時、現像時、プリント時、
再プリント時等の時期に容易かつ確実に入力することが
容易になる。本発明に有効な情報の具体例としては、例
えば、撮影情報(ストロボの有無、色温度、LV値、撮
影距離、レンズの焦点距離、被写体コントラスト、撮影
年月日及び時刻、撮影場所等)、フィルム情報(フィル
ム種、フィルム製造年月日、プリント条件等)、ラボ情
報(ラボ名、現像年月日、同時プリント時のプリント条
件等)などを例示できる。これらの情報を有効活用する
ことによってプリントの画質の向上が可能になるのであ
る。好ましい実施態様においては、光学的情報記録可能
部分は画像露光部の写真フィルムの幅方向の外側に設け
られる。好ましい実施態様においては、カートリッジに
設けられた電気的記憶手段として半導体素子を用いる。
【0026】さらに別の好ましい実施態様においては、
写真フィルムまたはカートリッジに磁気的記憶手段が設
けられる。上記情報記録部分に、撮影時の情報を記録
し、該撮影情報を利用して決定されたプリント条件に基
づいて、カラープリントを作成することによって高い鮮
鋭度及び色再現性を達成できる。本発明に係わる写真フ
ィルム製品は、製造工程のみならず、撮影段階、ラボに
おけるプリント工程、再プリント依頼時などで各種情
報、好ましくは撮影情報記録部分を有する。本発明で用
いる写真フィルムは、画像露光部1コマの面積が3cm2
以上7cm2以下となるように形成する。前記写真フィル
ムには光学的情報記録可能部分の面積が前記画像露光部
1コマの面積の15%以上となるように設けるのが好ま
しい。本明細書において、画像露光部1コマの面積に対
する光学的情報記録可能部分の面積の比率は次のように
定義するものとする。画像露光部1コマの横の長さを
a、縦の長さをb、写真フィルムの幅をcとすれば、1
コマ分のフィルム面積AはA=a×c、画像露光部の面
積BはB=a×b、光学的情報記録可能部分の面積Cは
C=A−B=a×(c−b)となる。従って、光学的情
報記録可能部分の面積比率はC/A=(A−B)/A
(c−b)/cである。
【0027】なお、当然のこととして、光学的情報記録
可能部分を常にすべて活用する必要はなく、目的に応じ
て情報記録に活用すればよい。十分な情報記録容量を付
与しておくことが大切である。本発明に係わる写真フィ
ルム製品の写真フィルムにおいては光学的情報記録可能
部分は画像露光部の写真フィルム幅方向の外側に形成す
ることが好ましい。これは、画像露光部と画像露光部と
の間に光学的情報記録可能部分を形成すると、写真フィ
ルムの全長が伸び、カメラの薄型化に不利となるからで
ある。また、パーフォレーション間に光学的情報記録部
分を形成すると、同部分への情報入力と情報読み取りに
は非常に複雑なカメラ機構を必要とするからである。こ
のため、画像露光部間またはパーフォレーション間には
形成せず、画像露光部の外側に形成する。
【0028】文字情報は文字またはバーコードの形で入
力することが好ましい。フィルム製造時または撮影時に
入力する各種情報は写真フィルムの感光性を利用する光
学的手段を用いて入力することが製造工程簡素化、カメ
ラの小型化、コスト低減等の点から好ましい。但し、フ
ィルムの使用状況(未使用、使用済、撮影枚数等)を確
認するための情報の入力や読み取りは磁気的手段または
電気的手段を用いて行う方が、フィルムを現像する必要
がないので好ましい。また、ラボにおける各種情報の入
力は磁気的手段または電気的手段を用いて行う方が、フ
ィルム現像後も情報入力が可能になるため好ましい。一
般に、撮影時には光学的手段を用いて、現像後には磁気
的手段を用いて情報入力を行うことが適している。例え
ば、撮影時にカメラからの情報を磁気的に写真フィルム
に入力するためには、フィルムと磁気ヘッドとの相対速
度を一定に保つことが必要であるが、そのためにはカメ
ラに複雑な機構を備えなければならない。このため、撮
影時の情報入力には写真フィルムの感光性を利用した光
学的手段がその確実性及び簡便性故に優れている。
【0029】これに対して、一旦写真フィルムを現像し
た後は写真フィルムの感光性を利用した光学的手段を用
いることはできないので、磁気的手段を用いることが必
要となる。電気的記憶手段として使用する半導体素子は
EEPROM等が好ましい。半導体素子はカートリッジ
に付着させることが好ましいが、カートリッジと半導体
素子とを分離して別々にカメラに装填するようにするこ
ともできる。また、マイコンとEEPROMとを含むI
Cカードを電気的記憶手段として用いることもできる。
磁気的記憶手段としては、米国特許第4,302,52
3号、同3,782,947号、同4,279,945
号等に示された透明磁気ベースが好ましい。この透明磁
気ベースが優れている点は、フィルム画面に隣接した位
置に該画面に関する情報を入力できる点及び光学的情報
記録部を磁気的情報記録部としても活用できる点であ
る。磁気的情報記録層は画像露光部の外側にのみ形成す
ることもできる。この場合は磁気的情報記録層は不透明
でもよい。
【0030】カートリッジに磁気的情報記録手段を設け
た場合、この磁気的手段にはDXコードやフィルムの使
用状況に関する情報を入出力できる。カートリッジに入
力されたフィルム使用状況に関する情報はフィルムをカ
ートリッジから取り出すことなく確認できるので好まし
い。カートリッジに磁気的記録手段を設ける手段として
は、カートリッジに磁気テープを貼り付ける方法、カー
トリッジを磁性体を混合分散したポリマーで形成し、カ
ートリッジに磁気記録機能を与える方法、磁性体を分散
したインクでカートリッジを印刷する方法等がある。な
お、光学的手段により入力した情報がいわゆる「光かぶ
り」によって消滅することを防止するため、カートリッ
ジは光密型のもの(例えば、実願平1−17253号記
載のもの)が好ましい。
【0031】次に本発明に係るイエローカプラーについ
て説明する。はじめに、前記一般式(A)で表わされる
基をアシル基として有するアシルアセトアミド型カプラ
ーについて詳しく述べる。本発明に用いられるアシルア
セトアミド型イエローカプラーは好ましくは下記一般式
(Y)により表わされる。
【0032】
【化3】
【0033】式(Y)においてR1 は水素原子を除く一
価の置換基を、QはCとともに3〜5員の炭化水素環又
は少なくとも1個のN、S、O、Pから選ばれたヘテロ
原子を環内に含む3〜5員の複素環を形成するのに必要
な非金原子属群を、R2 は水素原子、ハロゲン原子
(F、Cl、Br、I以下式(Y)の説明において同
じ)、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル基又
はアミノ基を、R3 はベンゼン環上に置換可能な基を、
Xは水素原子又は芳香族第1級アミン現像薬の酸化体と
のカップリング反応により離脱可能な基(以下離脱基と
いう)を、kは0〜4の整数を、それぞれ表わす。ただ
しkが複数のとき複数のR3 は同じでも異なってもよ
い。
【0034】ここでR3 の例として、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、ウ
レイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボ
ニルアミノ基、アルコキシスルホニル基、アシルオキシ
基、ニトロ基、複素環基、シアノ基、アシル基、アミノ
基、イミド基、アルキルスルホニルオキシ基、アリール
スルホニルオキシ基、カルボキシル基、スルホ基、ヒド
ロキシル基(以上置換基群Aという)があり、離脱基の
例として窒素原子でカップリング活性位に結合する複素
環基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アシルオキ
シ基、アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニ
ルオキシ基、複素環オキシ基、ハロゲン原子がある。
【0035】式(Y)においてR1 、R2 、R3 及びX
がアルキル基であるか、またはアルキル基を含むとき、
特に規定のない限り、アルキル基は直鎖状、分岐鎖状ま
たは環状の、置換されていても不飽和結合を含んでいて
もよいアルキル基を意味する。式(Y)における置換基
がアリール基であるか、またはアリール基を含むとき、
特に規定のない限り、アリール基は置換されてもよい単
環もしくは縮合環のアリール基を意味する。式(Y)に
おける置換基が複素環基か、または複素環を含むとき、
特に規定のない限り、複素環基はO、N、S、P、S
e、Teから選ばれた少なくとも1個のヘテロ原子を環
内に含む3〜8員の置換されてもよい単環もしくは縮合
環の複素環基を意味する。
【0036】以下、式(Y)において好ましく用いられ
る置換基について説明する。式(Y)においてR1 は好
ましくはハロゲン原子、シアノ基、またはいずれも置換
されていてもよい総炭素数(以下C数と略す)1〜30
の一価の基(例えばアルキル基、アルコキシ基)また
は、C数6〜30の一価の基(例えばアリール基、アリ
ールオキシ基)であって、その置換基としては、例えば
ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、
アミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、アシ
ル基がある。式(Y)においてQは好ましくはCととも
に3〜5員のいずれも置換されていてもよいC数3〜3
0の炭化水素環又は少なくとも1個のN、S、O、Pか
ら選ばれたヘテロ原子を環内に含むC数2〜30の複素
環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。また、
QがCとともに作る環は環内に不飽和結合を含んでいて
もよい。QがCとともに作る環の例としてシクロプロパ
ン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロプロペン、
シクロブテン、シクロペンテン、オキセタン、オキソラ
ン、1,3−ジオキソラン、チエタン、チオラン、ピロ
リジン環がある。置換基の例として、ハロゲン原子、ヒ
ドロキシル基、アルキル基、アリール基、アシル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、シアノ基、アルコキシ
カルボニル基、アルキルチオ基、アリールチオ基があ
る。
【0037】式(Y)においてR2 は好ましくはハロゲ
ン原子、いずれも置換されていてもよい、C数1〜30
のアルコキシ基、C数6〜30のアリールオキシ基、C
数1〜30のアルキル基またはC数0〜30のアミノ基
を表わし、その置換基としては、例えば、ハロゲン原
子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基があ
る。式(Y)において、R3 は好ましくはハロゲン原
子、いずれも置換されてもよい、C数1〜30のアルキ
ル基、C数6〜30のアリール基、C数1〜30のアル
コキシ基、C数2〜30のアルコキシカルボニル基、C
数7〜30のアリールオキシカルボニル基、C数1〜3
0のカルボンアミド基、C数1〜30のスルホンアミド
基、C数1〜30のカルバモイル基、C数0〜30のス
ルファモイル基、C数1〜30のアルキルスルホニル
基、C数6〜30のアリールスルホニル基、C数1〜3
0のウレイド基、C数0〜30のスルファモイルアミノ
基、C数2〜30のアルコキシカルボニルアミノ基、C
数1〜30の複素環基、C数1〜30のアシル基、C数
1〜30のアルキルスルホニルオキシ基、C数6〜30
のアリールスルホニルオキシ基を表わし、その置換基と
しては、例えば前記置換基群Aから選ばれる置換基があ
る。
【0038】式(Y)において、kは好ましくは1また
は2の整数を表わし、R3 の置換位置は、
【化4】 に対してメタ位またはパラ位が好ましい。式(Y)にお
いて、Xは好ましくは窒素原子でカップリング活性位に
結合する複素環基またはアリールオキシ基を表わす。
【0039】Xが複素環基を表わすとき、Xは好ましく
は置換されてもよい、5〜7員環の単環もしくは縮合環
の複素環の基であり、その例としてスクシンイミド、マ
レインイミド、フタルイミド、ジグリコールイミド、ピ
ロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4−トリ
アゾール、テトラゾール、インドール、インダゾール、
ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イミダゾリ
ジン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,4−ジオ
ン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリジン−
2−オン、オキサゾリジン−2−オン、チアゾリジン−
2−オン、ベンズイミダゾリン−2−オン、ベンゾオキ
サゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2−オン、2
−ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−オン、
インドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオキシプリ
ン、パラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン−3,5
−ジオン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピリミド
ン、6−ピリダゾン−2−ピラゾン、2−アミノ−1,
3,4−チアゾリジン、2−イミノ−1,3,4−チア
ゾリジン−4−オンがあり、これらの複素環は置換され
ていてもよい。これらの複素環の置換基の例としては、
前記置換基群Aから選ばれる置換基がある。Xがアリー
ルオキシ基を表わすとき、Xは好ましくはC数6〜30
のアリールオキシ基を表わし、前記Xが複素環である場
合に挙げた置換基群から選ばれる基で置換されていても
よい。アリールオキシ基の置換基としては、ハロゲン原
子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、トリフルオ
ロメチル基、アルコキシカルボニル基、カルボンアミド
基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
またはシアノ基が好ましい。
【0040】次に式(Y)において特に好ましく用いら
れる置換基について説明する。R1 は、特に好ましく
は、ハロゲン原子、C数1〜5のアルキル基であって最
も好ましくはC数1〜3のメチル、エチル、n−プロピ
ル基である。Qは特に好ましくはCとともに作る環が3
〜5員の炭化水素環を形成する非金属原子群であり、例
えば、−(CR22 −、−(CR23 −、−(CR
24 −である。ここでRは水素原子、ハロゲン原子ま
たはアルキル基を表わす。ただし、複数のR、CR2
同じでも異なっていてもよい。Qは最も好ましくは、結
合するCとともに3員環を形成する−(CR22 −で
ある。R2 は特に好ましくは、塩素原子、フッ素原子、
C数1〜6のアルキル基(例えばメチル、トリフルオロ
メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル)、C数1
〜8のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、メト
キシエトキシ、ブトキシ)、またはC数6〜24のアリ
ールオキシ基(例えばフェノキシ基、p−トリルオキ
シ、p−メトキシフェノキシ)であり、最も好ましくは
塩素原子、メトキシ基またはトリフルオロメチル基であ
る。
【0041】R3 は、特に好ましくは、ハロゲン原子、
アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、カルバモイル基またはスルファモイル基であり、最
も好ましくはアルコキシ基、アルコキシカルボニル基、
カルボンアミド基またはスルホンアミド基である。Xは
特に好ましくは窒素原子でカップリング活性位に結合す
る5員の複素環基(例えば、イミダゾリジンー2,4−
ジオン−3−イル、オキサゾリジン−2,4−ジオン−
イル)またはアリールオキシ基であり、最も好ましくは
イミダゾリジン−2,4−ジオン−3−イル基である。
式(Y)で表わされるカプラーは、置換基R1 、Q、X
または
【0042】
【化5】 においてビス体あるいは2価以上の基を介して互いに結
合する2量体またはそれ以上の多量体を形成してもよ
い。この場合、前記の各置換基において示した炭素原子
数範囲の規定外となってもよい。
【0043】以下に式(Y)における各置換基の具体例
を示す。
【0044】
【化6】
【0045】
【化7】
【0046】
【化8】
【0047】
【化9】
【0048】
【化10】
【0049】
【化11】
【0050】
【化12】
【0051】以下に式(Y)で表わされるイエローカプ
ラーの具体例を示す。
【0052】
【化13】
【0053】
【化14】
【0054】
【化15】
【0055】
【化16】
【0056】
【化17】
【0057】
【化18】
【0058】
【化19】
【0059】
【化20】
【0060】
【化21】
【0061】
【化22】
【0062】
【化23】
【0063】
【化24】
【0064】
【化25】
【0065】
【化26】
【0066】
【化27】
【0067】
【化28】
【0068】一般式(Y)で表わされるイエローカプラ
ーは、下記化29によって示す一般式(B)で表わされ
るカルボン酸を合成した後、従来公知の合成方法(例え
ば、特開昭51−102636号明細書に記載の合成方
法)によって合成することができる。 一般式(B)
【0069】
【化29】
【0070】一般式(B)で表わされるカルボン酸は、
例えば、J. Chem. Soc. (C), 1968,2548、 J. Am. Chem.
Soc., 1934, 56, 2710、 Synthesis, 1971, 258、 J. Or
g.Chem., 1978, 43, 1729、 CA, 1960, 66, 18533y 等に
記載の方法により合成することができる。
【0071】本発明に係る一般式(A)で表わされる基
をアシル基として有するアシルアセトアミド型カプラー
は、感光材料中の感光性ハロゲン化銀乳剤層もしくはそ
の隣接層に添加することが好ましく、感光性ハロゲン化
銀層に添加することが特に好ましい。その感光材料中へ
の総添加量は1×10-3〜1.5g/m2であり、好ましく
は1×10-2〜1.2g/m2であり、より好ましくは1×
10-1〜1.0g/m2である。なお感光性ハロゲン化銀乳
剤層に添加する場合は、ハロゲン化銀1モル当りに換算
すると5×10-4〜2モルであり、好ましくは1×10
-3〜1モルであり、より好ましくは2×10-2〜5×1
-1モルの範囲で用いることができる。また、一般式
(A)で表わされる基をアシル基として有するアシルア
セトアミド型カプラーは2種以上を併用することができ
るし、他の公知のイエローカプラーとともに使用するこ
とができる。さらに、後に記載の種々の化合物とも混合
もしくは共存させて使用することができる。一般式
(A)で表わされる基をアシル基として有するアシルア
セトアミド型カプラーは高沸点有機溶媒とともに感光材
料中に添加することができる。本発明に一般式(A)で
表わされる基をアシル基として有するアシルアセトアミ
ド型カプラーは高い発色性を示すカプラーであり、感光
材料に導入したとき感光材料は保存安定性に優れる。得
られる色像は長波長側の吸収が小さく色再現性に優れ、
高い色像堅牢性を与えるカプラーである。さらに高沸点
有機溶媒の使用量を低減しても高い発色性が保持される
など先に述べた優れた特性を示すカプラーである。
【0072】本発明において、一般式(A)で表わされ
る基をアシル基として有するアシルアセトアミド型カプ
ラーを感光材料の構成層に添加するためには、公知の種
々の技術を適用することができる。通常、オイルプロテ
クト法として公知の水中油滴分散法により添加すること
ができ、溶媒に溶解した後、界面活性剤を含むゼラチン
水溶液に乳化分散させる。あるいは界面活性剤を含むカ
プラー溶液中に水あるいはゼラチン水溶液を加え、転相
を伴って水中油滴分散物としてもよい。例えば、米国特
許第2,322,027号等に記載の水中油滴分散法で
は常圧で沸点が約175℃以上の高沸点有機溶媒、例え
ばフタル酸エステル類、リン酸エステル類、安息香酸エ
ステル類、脂肪酸エステル類、アミド類、フェノール
類、アルコール類、カルボン酸類、N,N−ジアルキル
アニリン類、炭化水素類、オリゴマーないしポリマー類
及び/または常圧で沸点約30℃ないし約160℃の低
沸点有機溶媒、例えば、エステル類(例えばエチルアセ
テート、ブチルアセテート、エチルプロピオネート、β
−エトキシエチルアセテート、メチルセロソルブアセテ
ート)、アルコール類(例えばセカンダリーブチルアル
コール)、ケトン類(例えばメチルイソブチルケトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン)、アミド類
(例えばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリド
ン)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン)により親油性写真有機化合物を溶解したのちゼラ
チン等親水性コロイドに乳化分散される。なお、カプラ
ー分散物から蒸留、ヌードル水洗あるいは限外濾過など
の方法により低沸点有機溶媒を除去した後、写真乳剤と
混合してもよい。
【0073】本発明においては、上述のような可塑剤で
ある高沸点有機溶媒に加えて水不溶性の高分子化合物を
も高沸点有機溶媒に含むものである。このような高沸点
有機溶媒は液体状、ワックス状、固体状等いずれの形態
であってもよく、物性値として誘電率(25℃)では2
〜20の範囲、好ましくは3〜15の範囲であり、屈折
率(25℃)としては1.30〜1.70、好ましくは
1.35〜1.60の範囲にある高沸点有機溶媒であ
る。本発明においては、上述の高沸点有機溶媒は、同一
層に含まれる前記一般式(A)で表わされる基をアシル
基として有するアシルアセトアミド型カプラーを含めた
カプラーの総重量に対し1.0以下の重量比で用いられ
る。この重量比は好ましくは0.01〜0.50であ
る。より好ましくは0.05〜0.35の範囲である。
これらの高沸点有機溶媒は、2種以上を混合して用いて
もよい。上述のカプラーに対する高沸点有機溶媒の重量
比を低減することにより、該層より下層(支持体側に近
い層)の画質を向上する利点をはじめ、一般には重量比
の低減により色像の堅牢性が低下し、感光材料の保存中
の写真性能の変動が大きくなるが、本発明に係るカプラ
ーにおいてはこれらの劣化の程度を軽減できる利点を有
する。
【0074】本発明の写真フィルム製品に用いる写真フ
ィルムの一つの実施態様は支持体上に赤感光性ユニッ
ト、緑感光性ユニット及び青感光性ユニットを有し、か
つ少なくとも一つの該感光性ユニットが光に対する感度
の異なる少なくとも三つの層から構成される層構成を有
するものである。好ましい実施態様としては実質的に同
一の感色性をもつ低感度ハロゲン化銀乳剤層、中感度ハ
ロゲン化銀乳剤層及び高感度ハロゲン化銀乳剤層の少な
くとも三層を支持体に近い方からこの順に塗布してなる
カラー写真感光材料において、露光・現像処理後、前記
の高感度乳剤層の最大発色濃度が0.01以上1.0以
下に、中感度乳剤層の最大発色濃度が0.5以上2.0
以下に、また低感度乳剤層の最大発色濃度が0.3以上
2.0以下になるような量の耐拡散性色素画像形成カプ
ラーを含有する。本発明における上記高感度乳剤層の最
大発色濃度は、より好ましくは0.2〜0.8の範囲で
ある。また上記の中感度乳剤層の最大発色濃度は、より
好ましくは0.6〜1.8の範囲である。そして上記の
低感度乳剤層の最大発色濃度は、より好ましくは0.5
〜1.5の範囲である。
【0075】本発明において、高感度層と中感度層及び
中感度層と低感度層はそれぞれ隣接していることが好ま
しい。また、高感度層、中感度層及び低感度層はそれぞ
れ2層以上から構成することもできるが、単一層である
ことが好ましい。本発明において、高感度層、中感度層
及び低感度層それぞれの感度差は、階調性、粒状性及び
鮮鋭性を考慮して最適化すればよいが、通常高感度層は
中感度層に比べ0.1〜1.0 logE(E:露光量)高
感であり、中感度層は低感度層に比べ、0.1〜1.0
logE高感であることが好ましい。本発明のカラー写真
感光材料は上記の高感度層、中感度層、低感度層の少な
くとも三層からなる実質的に同一感色性のハロゲン化銀
乳剤層を支持体上に有するものであるが、このような同
一感色性のハロゲン化銀乳剤層群は二種以上、特に三種
の異なった感色性をもつハロゲン化銀乳剤層群からなる
ことが好ましい。すなわち、本発明のカラー写真感光材
料は、支持体上に赤感層、緑感層及び青感層をこの順序
にまたは適宜配列に置き換えた順序で塗設してなり、上
記の感光層の少なくとも一つが先に述べたような高感度
層、中感度層、低感度層の少なくとも三層からなること
が好ましい。
【0076】本発明による高、中、低感度層の最大発色
濃度は下記のようにして測定することができる。高、中
または低感度乳剤を支持体上に塗布した試料に十分な光
を曝光し(通常晴天の昼光下1分以上)、実施例に記載
した処理方法Aによって処理した後、この試料をマクベ
ス社濃度計にてステータスMフィルターで濃度測定す
る。一方、複数の写真乳剤層が塗設されてしまっている
カラー写真感光材料の場合には、上記と同じ条件で曝光
及びカラー現像処理した後に各層を分離(剥離)してこ
れらの層の濃度を上記と同じようにして測定する。本発
明において高感度層における銀/カプラー比(色画像形
成カプラー1モル当りのハロゲン化銀モル数)は、約5
〜300が適当であるが、青感性層である場合、好まし
くは10〜100、より好ましくは20〜50であり、
緑感性層または赤感性層である場合、好ましくは30〜
200、より好ましくは40〜150である。中感度層
における銀/カプラー比は2〜100であるが、青感光
性層である場合、好ましくは2〜40、より好ましくは
2〜20であり、緑感光性層または赤感光性層の場合、
好ましくは5〜100、より好ましくは5〜50であ
る。低感度層における銀/カプラー比は1〜50である
が、青感光性層である場合、好ましくは1〜20、より
好ましくは1.5〜10であり、緑感光性層または赤感
光性層である場合、好ましくは3〜50、より好ましく
は3〜30である。
【0077】本発明の感光材料は、支持体上に青感色性
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層を有
する同時に塗布された少なくとも10層から成る。多層
ハロゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般に単
位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、緑
感色性層、青感色性層の順に設置される。しかし、目的
に応じて上記設置順が逆であっても、または同一感色性
層中に異なる感色性層が挟まれたような設置順をもとり
える。色再現改良の目的で従来の青、緑、赤感色性の3
種に加え第4あるいはそれ以上の感色性の感光層を用い
る層構成が特開昭61−34541号、同61−201
245号、同61−198236号、同62−1604
48号に記載されており、この場合は第4あるいはそれ
以上の感色性の感光層はいずれの位置に配置してもよ
い。また第4あるいはそれ以上の感光層は単独でも複数
の層からなっていてもよい。上記、ハロゲン化銀感光性
層の間の層及び最上層、最下層としては各種の中間層等
の非感光性層を設けてもよい。
【0078】該中間層には、特開昭61−43748
号、同59−113438号、同59−113440
号、同61−20037号、同61−20038号明細
書に記載されるようなカプラー、DIR化合物等が含ま
れていてもよく、通常用いられるように混色防止剤を含
んでいてもよい。各単位感光性層を構成する複数のハロ
ゲン化銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号あ
るいは英国特許第923,045号に記載されるように
高感度乳剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用い
ることができる。通常は、支持体に向かって順次感光度
が低くなるように配列するのが好ましく、また各ハロゲ
ン乳剤層の間には非感光性層が設けられていてもよい。
また、特開昭57−112751号、同62−2003
50号、同62−206541号、同62−20654
3号等に記載されているように支持体より離れた側に低
感度乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置して
もよい。
【0079】具体例として支持体から最も遠い側から、
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)
/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(G
L)/高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層
(RL)の順、またはBH/BL/GL/GH/RH/
RLの順、またはBH/BL/GH/GL/RL/RH
の順等に設置することができる。
【0080】また特公昭55−34932号公報に記載
されているように、支持体から最も遠い側から青感光性
層/GH/RH/GL/RLの順に配列することもでき
る。また特開昭56−25738号、同62−6393
6号明細書に記載されているように、支持体から最も遠
い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配
列することもできる。また特公昭49−15495号公
報に記載されているように上層を最も感光度の高いハロ
ゲン化銀乳剤層、中層をそれよりも低い感光度のハロゲ
ン化銀乳剤層、下層を中層よりもさらに感光度の低いハ
ロゲン化銀乳剤層を配置し、支持体に向って感光度が順
次低められた感光度の異なる3層から構成される配列が
挙げられる。このような感光度の異なる3層から構成さ
れる場合でも、特開昭59−202464号明細書に記
載されているように、同一感色性層中において支持体よ
り離れた側から中感度乳剤層/高感度乳剤層/低感度乳
剤層の順に配置されてもよい。その他、高感度乳剤層/
低感度乳剤層/中感度乳剤層あるいは低感度乳剤層/中
感度乳剤層/高感度乳剤層などの順に配置されていても
よい。また、4層以上の場合にも、上記の如く配列を変
えてよい。上記のように、それぞれの感光材料の目的に
応じて種々の層構成・配列を選択することができる。本
発明に用いられるハロゲン化銀の量は特に規定されない
が、銀量換算で10g/m2 以下3g/m2 以上である
ことが好ましく、さらに7g/m2 以下3g/m2 以上
であることが好ましい。また、ゼラチンバインダーに対
する銀の密度は特に規定されないが、高感度乳剤層、低
感度乳剤層、その他目的に応じて、銀量(重量)/ゼラ
チン(重量)比で0.1〜5.0の範囲で使用すること
が好ましい。本発明に用いられる写真感光材料の写真乳
剤層に含有される好ましいハロゲン化銀は約30モル%
以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、もし
くはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいのは約2モル%
から約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀もし
くはヨウ塩臭化銀である。
【0081】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方
体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有するも
の、球状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、
双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの
複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミク
ロン以下の微粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに
至るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分
散乳剤でもよい。本発明に使用できるハロゲン化銀写真
乳剤は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)
No.17643(1978年12月)、22〜23頁、
"I.乳剤製造(Emulsion preparation and types)"
、及び同No.18716(1979年11月)、64
8頁、同No.307105(1989年11月)、86
3〜865頁及びグラフキデ著「写真の物理と化学」、
ポールモンテル社刊(P.Glafkides, Chemie et Phisiqu
e Photographique, Paul Montel, 1967 )、ダフィン著
「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G. F. Duff
in, Photographic Emulsion Chemistry(Focal Press, 1
966))、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フ
ォーカルプレス社刊(V. L. Zelikman et al., Making
and Coating Photographic Emulsion, Focal Press, 19
64)などに記載された方法を用いて調製することができ
る。
【0082】米国特許第3,574,628号、同3,
655,394号及び英国特許第1,413,748号
などに記載された単分散乳剤も好ましい。また、アスペ
クト比が約3以上であるような平板状粒子も本発明に使
用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィッ
ク・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutoff,
Photographic Science and Engineering)、第14巻、
248〜257頁(1970年);米国特許第4,43
4,226号、同4,414,310号、同4,43
3,048号、同4,439,520号及び英国特許第
2,112,157号などに記載の方法により簡単に調
製することができる。結晶構造は一様なものでも、内部
と外部とが異質なハロゲン組成からなるものでもよく、
層状構造をなしていてもよい。また、エピタキシャル接
合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合されていて
もよく、また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化
銀以外の化合物と接合されていてもよい。また種々の結
晶形の粒子の混合物を用いてもよい。上記の乳剤は潜像
を主として表面に形成する表面潜像型でも、粒子内部に
形成する内部潜像型でも表面と内部のいずれにも潜像を
有する型のいずれでもよいが、ネガ型の乳剤であること
が必要である。内部潜像型のうち、特開昭63−264
740号に記載のコア/シェル型内部潜像型乳剤であっ
てもよい。このコア/シェル型内部潜像型乳剤の調製方
法は、特開昭59−133542号に記載されている。
この乳剤のシェルの厚みは、現像処理等によって異なる
が、3〜40nmが好ましく、5〜20nmが特に好ま
しい。
【0083】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成及び分光増感を行ったものを使用する。このよう
な工程で使用される添加剤は前述のリサーチ・ディスク
ロージャーNo.17643、同No.18716及び同N
o.307105に記載されており、その該当箇所を後掲
の表にまとめた。本発明の感光材料には、感光性ハロゲ
ン化銀乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロゲン組
成、粒子の形状、感度の少なくとも1つの特性の異なる
2種類以上の乳剤を、同一層中に混合して使用すること
ができる。米国特許第4,082,553号に記載の粒
子表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子、米国特許第4,
626,498号、特開昭59−214852号に記載
の粒子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子、コロイド銀
を感光性ハロゲン化銀乳剤層及び/または実質的に非感
光性の親水性コロイド層に好ましく使用できる。粒子内
部または表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子とは、感光
材料の未露光部及び露光部を問わず、一様に(非像様
に)現像が可能となるハロゲン化銀粒子のことをいう。
粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子の調
製法は、米国特許第4,626,498号、特開昭59
−214852号に記載されている。粒子内部がかぶら
されたコア/シェル型ハロゲン化銀粒子の内部核を形成
するハロゲン化銀は、同一のハロゲン組成をもつもので
も異なるハロゲン組成をもつものでもよい。粒子内部ま
たは表面をかぶらせたハロゲン化銀としては、塩化銀、
塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいずれをも用いるこ
とができる。これらのかぶらされたハロゲン化銀粒子の
粒子サイズには特別な限定はないが、平均粒子サイズと
しては0.01〜0.75μm、特に0.05〜0.6
μmが好ましい。また、粒子形状については特に限定は
なく、規則的な粒子でもよく、また、多分散乳剤でもよ
いが、単分散(ハロゲン化銀粒子の重量または粒子数の
少なくとも95%が平均粒子径の±40%以内の粒子径
を有するもの)であることが好ましい。
【0084】本発明には、非感光性微粒子ハロゲン化銀
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめ被らされていな
いほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の含
有率が0〜100モル%であり、必要に応じて塩化銀及
び/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化銀
を0.5〜10モル%含有するものである。微粒子ハロ
ゲン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直径の平均
値)が0.01〜0.5μmが好ましく、0.02〜
0.2μmがより好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、通
常の感光性ハロゲン化銀と同様の方法で調製できる。こ
の場合、ハロゲン化銀粒子の表面は、光学的に増感され
る必要はなく、また分光増感も不要である。ただし、こ
れを塗布液に添加するのに先立ち、あらかじめトリアゾ
ール系、アザインデン系、ベンゾチアゾリウム系、もし
くはメルカプト系化合物または亜鉛化合物などの公知の
安定剤を添加しておくことが好ましい。この微粒子ハロ
ゲン化銀粒子含有層に、コロイド銀を好ましく含有させ
ることができる。
【0085】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記の3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄 866〜 868頁 強色増感剤 〜 649頁右欄 4 増白剤 24頁 647頁右欄 868頁 5 かぶり防止剤、 24〜25頁 649頁右欄 868〜 870頁 安定剤 6 光吸収剤 25〜26頁 649頁右欄〜 873頁 フィルター染料 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左欄 872頁 〜右欄 8 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 9 硬膜剤 26頁 651頁左欄 874〜 875頁 10 バインダー 26頁 同上 873〜 874頁 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 12 塗布助剤、 26〜27頁 同上 875〜 876頁 表面活性剤 13 スタチック防 27頁 同上 876〜 877頁 止剤 14 マット剤 878〜 879頁
【0086】また、ホルムアルデヒドガスによる写真性
能の劣化を防止するために、米国特許第4,411,9
87号や同第4,435,503号に記載されたホルム
アルデヒドと反応して、固定化できる化合物を感光材料
に添加することが好ましい。本発明の感光材料に、米国
特許第4,740,454号、同第4,788,132
号、特開昭62−18539号、特開平1−28355
1号に記載のメルカプト化合物を含有させることが好ま
しい。本発明の感光材料に、特開平1−106052号
に記載の、現像処理によって生成した現像銀量とは無関
係にかぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤または
それらの前駆体を放出する化合物を含有させることが好
ましい。本発明の感光材料に、国際公開WO88/04
794号、特表平1−502912号に記載された方法
で分散された染料またはEP317,308A号、米国
特許第4,420,555号、特開平1−259358
号に記載の染料を含有させることが好ましい。本発明に
は種々のカラーカプラーを使用することができ、その具
体例は前出のリサーチ・ディスクロージャー(RD)N
o.17643、 VII−C〜G、及び同No.30710
5、VII −C〜Gに記載された特許に記載されている。
本発明に係るカプラーと併用できるイエローカプラーと
しては、例えば米国特許第3,933,501号、同第
4,022,620号、同第4,326,024号、同
第4,401,752号、同第4,248,961号、
特公昭58−10739号、英国特許第1,425,0
20号、同第1,476,760号、米国特許第3,9
73,968号、同第4,314,023号、同第4,
511,649号、欧州特許第249,473A号、等
に記載のものが好ましい。
【0087】マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン
系及びピラゾロアゾール系の化合物が使用でき、米国特
許第4,310,619号、同第4,351,897
号、欧州特許第73,636号、米国特許第3,06
1,432号、同第3,725,067号、リサーチ・
ディスクロージャーNo.24220(1984年6
月)、特開昭60−33552号、リサーチ・ディスク
ロージャーNo.24230(1984年6月)、特開昭
60−43659号、同61−72238号、同60−
35730号、同55−118034号、同60−18
5951号、米国特許第4,500,630号、同第
4,540,654号、同第4,556,630号、国
際公開WO88/04795号等に記載のものが特に好
ましい。
【0088】シアンカプラーとしては、フェノール系及
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,0
52,212号、同第4,146,396号、同第4,
228,233号、同第4,296,200号、同第
2,369,929号、同第2,801,171号、同
第2,772,162号、同第2,895,826号、
同第3,772,002号、同第3,758,308
号、同第4,334,011号、同第4,327,17
3号、西独特許公開第3,329,729号、欧州特許
第121,365A号、同第249,453A号、米国
特許第3,446,622号、同第4,333,999
号、同第4,775,616号、同第4,451,55
9号、同第4,427,767号、同第4,690,8
89号、同第4,254,212号、同第4,296,
199号、特開昭61−42658号等に記載のものが
好ましい。ポリマー化された色素形成カプラーの典型例
は、米国特許第3,451,820号、同第4,08
0,211号、同第4,367,282号、同第4,4
09,320号、同第4,576,910号、英国特許
2,102,137号、欧州特許第341,188A号
等に記載されている。
【0089】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
2,125,570号、欧州特許第96,570号、西
独特許(公開)第3,234,533号に記載のものが
好ましい。発色色素の不要吸収を補正するためのカラー
ド・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643の VII−G項、同No.307105の VII−G
項、米国特許第4,163,670号、特公昭57−3
9413号、米国特許第4,004,929号、同第
4,138,258号、英国特許第1,146,368
号に記載のものが好ましい。また、米国特許第4,77
4,181号に記載のカップリング時に放出された蛍光
色素により発色色素の不要吸収を補正するカプラーや、
米国特許第4,777,120号に記載の現像主薬と反
応して色素を形成しうる色素プレカーサー基を離脱基と
して有するカプラーを用いることも好ましい。
【0090】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出する化合物もまた本発明で好ましく使用できる。
現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD1
7643、 VII−F項及び同No.307105、VII −
F項に記載された特許、特開昭57−151944号、
同57−154234号、同60−184248号、同
63−37346号、同63−37350号、米国特許
第4,248,962号、同4,782,012号に記
載されたものが好ましい。現像時に画像状に造核剤もし
くは現像促進剤を放出するカプラーとしては、英国特許
第2,097,140号、同第2,131,188号、
特開昭59−157638号、同59−170840号
に記載のものが好ましい。また、特開昭60−1070
29号、同60−252340号、特開平1−4494
0号、同1−45687号に記載の現像主薬の酸化体と
の酸化還元反応により、かぶらせ剤、現像促進剤、ハロ
ゲン化銀溶剤等を放出する化合物も好ましい。その他、
本発明に用いられる感光材料に使用できる化合物として
は、米国特許第4,130,427号等に記載の競争カ
プラー、米国特許第4,283,472号、同第4,3
38,393号、同第4,310,618号等に記載の
多当量カプラー、特開昭60−185950号、特開昭
62−24252号等に記載のDIRレドックス化合物
放出カプラー、DIRカプラー放出カプラー、DIRカ
プラー放出レドックス化合物もしくはDIRレドックス
放出レドックス化合物、欧州特許第173,302A
号、同第313,308A号に記載の離脱後復色する色
素を放出するカプラー、米国特許第4,555,477
号等に記載のリガンド放出カプラー、特開昭63−75
747号に記載のロイコ色素を放出するカプラー、米国
特許第4,774,181号に記載の蛍光色素を放出す
るカプラー等が挙げられる。
【0091】本発明に使用するカプラーは、種々の公知
の分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散
法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,32
2,027号などに記載されている。水中油滴分散法に
用いられる常圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶
剤の具体例としては、フタル酸エステル類(ジブチルフ
タレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチ
ルヘキシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,
4−ジ−t−アミルフェニル)フタレート、ビス(2,
4−ジ−t−アミルフェニル)イソフタレート、ビス
(1,1−ジエチルプロピル)フタレートなど)、リン
酸またはホスホン酸のエステル類(トリフェニルホスフ
ェート、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘキシ
ルジフェニルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフ
ェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリ
ドデシルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェー
ト、トリクロロプロピルホスフェート、ジ−2−エチル
ヘキシルフェニルホスホネートなど)、安息香酸エステ
ル類(2−エチルヘキシルベンゾエート、ドデシルベン
ゾエート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾ
エートなど)、アミド類(N,N−ジエチルドデカンア
ミド、N,N−ジエチルラウリルアミド、N−テトラデ
シルピロリドンなど)、アルコール類またはフェノール
類(イソステアリルアルコール、2,4−ジ−t−アミ
ルフェノールなど)、脂肪族カルボン酸エステル類(ビ
ス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチルアゼ
レート、グリセロールトリブチレート、イソステアリル
ラクテート、トリオクチルシトレートなど)、アニリン
誘導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−t−オ
クチルアニリンなど)、炭化水素類(パラフィン、ドデ
シルベンゼン、ジイソプロピルナフタレンなど)などが
挙げられる。また補助溶剤としては、沸点が約30℃以
上、好ましくは50℃以上約160℃以下の有機溶剤な
どが使用でき、典型例としては酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン、2−エトキシエチルアセテート、ジメチル
ホルムアミドなどが挙げられる。
【0092】ラテックス分散法の工程、効果及び含浸用
のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,36
3号、西独特許出願(OLS)第2,541,274号
及び同第2,541,230号などに記載されている。
本発明のカラー感光材料中には、フェネチルアルコール
や特開昭63−257747号、同62−272248
号、及び特開平1−80941号に記載の1,2−ベン
ズイソチアゾリン−3−オン、n−ブチル−p−ヒドロ
キシベンゾエート、フェノール、4−クロル−3,5−
ジメチルフェノール、2−フェノキシエタノール、2−
(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等の各種の防腐
剤もしくは防黴剤を添加することが好ましい。本発明は
種々のカラー感光材料適用することができる。一般用も
しくは映画用のカラーネガフィルム、スライド用もしく
はテレビ用のカラー反転フィルム、カラーペーパー、カ
ラーポジフィルム及びカラー反転ペーパーなどを代表例
として挙げることができる。本発明に使用できる適当な
支持体は、例えば、前述のRD.No.17643の28
頁、同No.18716の647頁右欄から648頁左
欄、及び同No.307105の879頁に記載されてい
る。
【0093】本発明に用いられる感光材料は、乳剤層を
有する側の全親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm
以下であることが好ましく、23μm以下がより好まし
く、18μm以下がさらに好ましく、16μm以下が特
に好ましい。また、膜膨潤速度T1/2 は30秒以下が好
ましく、20秒以下がより好ましい。膜厚は、25℃相
対湿度55%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味し、
膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分野において公知の手法
に従って測定することができる。例えば、エー・グリー
ン(A. Green)らによりフォトグラフィック・サイエン
ス・アンド・エンジニアリング(Photogr. Sci, En
g.),19巻、2号、124〜129頁に記載の型のス
エロメーター(膨潤計)を使用することにより、測定で
き、T1/2 は発色現像液で30℃、3分15秒処理した
時に到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、飽
和膜厚の1/2に到達するまでの時間と定義する。膜膨
潤速度T1/2 は、バインダーとしてのゼラチンに硬膜剤
を加えること、あるいは塗布後の経時条件を変えること
によって調整することができる。また、膨潤率は150
〜400%が好ましい。膨潤率とは、さきに述べた条件
下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨潤膜厚−膜厚)
/膜厚 に従って計算できる。本発明の感光材料は、乳
剤層を有する側の反対側に、乾燥膜厚の総和が2μm〜
20μmの親水性コロイド層(バック層と称す)を設け
ることが好ましい。このバック層には、前述の光吸収
剤、フィルター染料、紫外線吸収剤、スタチック防止
剤、硬膜剤、バインダー、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、
表面活性剤等を含有させることが好ましい。このバック
層の膨潤率は150〜500%が好ましい。
【0094】本発明に従ったカラー写真感光材料は、前
述のRD.No.17643の28〜29頁、同No.18
716の651左欄〜右欄、及びづNo.307105の
880〜881頁に記載された通常の方法によって現像
処理することができる。本発明の感光材料の現像処理に
用いる発色現像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系
発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。
この発色現像主薬としては、アミノフェノール系化合物
も有用であるが、p−フェニレンジアミン系化合物が好
ましく使用され、その代表例としては3−メチル−4−
アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリ
ン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メ
タンスルホンアミドエチルアニリン、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−β−メトキシエチルアニリン及び
これらの硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン
酸塩などが挙げられる。これらの中で特に3−メチル−
4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルア
ニリン硫酸塩が好ましい。これらの化合物は目的に応じ
2種以上併用することもできる。発色現像液はアルカリ
金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH
緩衝剤、塩化物塩、臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダ
ゾール類、ベンゾチアゾール類もしくはメルカプト化合
物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤などを含むの
が一般的である。また必要に応じて、ヒドロキシルアミ
ン、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、N,N−
ビスカルボキシメチルヒドラジンの如きヒドラジン類、
フェニルセミカルバジド類、トリエタノールアミン、カ
テコールスルホン酸類の如き各種保恒剤、エチレングリ
コール、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベン
ジルアルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモ
ニウム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプ
ラー、競争カプラー、1−フェニル−3−ピラゾリドン
のような補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボ
ン酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホ
スホノカルボン酸に代表されるような各種キレート剤、
例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジ
エチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四
酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシ
エチリデン−1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,
N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−
N,N,N,N−テトラメチレンホスホン酸、エチレン
ジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれ
らの塩を代表例として挙げることができる。
【0095】また反転処理を実施する場合は通常黒白現
像液を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、
ハイドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フ
ェニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類ま
たはN−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフ
ェノール類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは組
み合わせて用いることができる。これらの発色現像液及
び黒白現像液のpHは9〜12であることが一般的であ
る。またこれらの現像液の補充量は、処理するカラー写
真感光材料にもよるが、一般に感光材料1平方メートル
当り3リットル以下であり、補充液中の臭化物イオン濃
度を低減させておくことにより500ml以下にするこ
ともできる。補充量を低減する場合には処理槽の空気と
の接触面積を小さくすることによって液の蒸発、空気酸
化を防止することが好ましい。処理槽での写真処理液と
空気との接触面積は、以下に定義する開口率で表わすこ
とができる。すなわち、 開口率=(処理液と空気との接触面積(cm2))/(処理液
の容量 (cm3)) 上記の開口率(cm-1)は0.1以下であることが好まし
く、より好ましくは0.001〜0.05である。この
ように開口率を低減させる方法としては、処理槽の写真
処理液面に浮き蓋等の遮蔽物を設けるほかに、特開平1
−82033号に記載された可動蓋を用いる方法、特開
昭63−216050号に記載されたスリット現像処理
法を挙げることができる。開口率を低減させることは、
発色現像及び黒白現像の両工程のみならず、後続の諸工
程、例えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化など
の全ての工程において適用することが好ましい。また、
現像液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いるこ
とにより補充量を低減することもできる。
【0096】発色現像処理の時間は、通常2〜5分の間
で設定されるが、高温高pHとし、かつ発色現像主薬を
高濃度に使用することにより、さらに処理時間の短縮を
図ることもできる。発色現像後の写真乳剤層は通常漂白
処理される。漂白処理は定着処理と同時に行われてもよ
いし(漂白定着処理)、個別に行われてもよい。さらに
処理の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する
処理方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で
処理すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、
または漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任
意に実施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III) など
の多価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物
等が用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III) の有機
錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチル
イミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリ
コールエーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカル
ボン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯
塩などを用いることができる。これらのうちエチレンジ
アミン四酢酸鉄(III) 錯塩、及び1,3−ジアミノプロ
パン四酢酸鉄(III) 錯塩を始めとするアミノポリカルボ
ン酸鉄(III) 錯塩は迅速処理と環境汚染防止の観点から
好ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩は
漂白液においても、漂白定着液においても特に有用であ
る。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩を用い
た漂白液又は漂白定着液のpHは通常4.0〜8.0で
あるが、処理の迅速化のために、さらに低いpHで処理
することもできる。
【0097】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第3,893,858号、西独特許第
1,290,812号、同2,059,988号、特開
昭53−32736号、同53−57831号、同53
−37418号、同53−72623号、同53−95
630号、同53−95631号、同53−10423
2号、同53−124424号、同53−141623
号、同53−28426号、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17129号(1978年7月)などに記載の
メルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物;特
開昭50−140129号に記載のチアゾリジン誘導
体;特公昭45−8506号、特開昭52−20832
号、同53−32735号、米国特許第3,706,5
61号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,12
7,715号、特開昭58−16235号に記載の沃化
物塩;西独特許第966,410号、同2,748,4
30号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭4
5−8836号記載のポリアミン化合物;その他特開昭
49−40943号、同49−59644号、同53−
94927号、同54−35727号、同55−265
06号、同58−163940号記載の化合物;臭化物
イオン等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジ
スルフィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で
好ましく、特に米国特許第3,893,858号、西独
特許第1,290,812号、特開昭53−95630
号に記載の化合物が好ましい。さらに、米国特許第4,
552,834号に記載の化合物も好ましい。これらの
漂白促進剤は感材中に添加してもよい。撮影用のカラー
感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特
に有効である。漂白液や漂白定着液には上記の化合物の
他に、漂白ステインを防止する目的で有機酸を含有させ
ることが好ましい。特に好ましい有機酸は、酸解離定数
(pka)が2〜5である化合物で、具体的には酢酸、
プロピオン酸などが好ましい。
【0098】定着液や漂白定着液に用いられる定着剤と
してはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系化
合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を挙げることがで
きるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特にチオ硫
酸アンモニウムが最も広範に使用できる。また、チオ硫
酸塩とチオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿
素などとの併用も好ましい。定着液や漂白定着液の保恒
剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫
酸付加物あるいは欧州特許第294769A号に記載の
スルフィン酸化合物が好ましい。さらに定着液や漂白定
着液には液の安定化の目的で各種アミノポリカルボン酸
類や、有機ホスホン酸類の添加が好ましい。本発明にお
いて、定着または漂白定着液には、pH調整のためにp
Kaが6.0〜9.0の化合物、好ましくはイミダゾー
ル、1−メチルイミダゾール、1−エチルイミダゾー
ル、2−メチルイミダゾールの如きイミダゾール類を
0.1〜10モル/リットル添加することが好ましい。
脱銀工程の時間の合計は、脱銀不良が生じない範囲で短
い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3分、さらに好
ましくは1分〜2分である。また、処理温度は25℃〜
50℃、好ましくは35℃〜45℃である。好ましい温
度範囲においては、脱銀速度が向上し、かつ、処理後の
ステイン発生が有効に防止される。脱銀工程において
は、撹拌ができるだけ強化されていることが好ましい。
撹拌強化の具体的な方法としては特開昭62−1834
60号に記載の感光材料の乳剤面に処理液の噴流を衝突
させる方法や、特開昭62−183461号の回転手段
を用いて撹拌効果を上げる方法、さらには液中に設けら
れたワイパーブレードと乳剤面を接触させながら感光材
料を移動させ、乳剤表面を乱流化することによってより
撹拌効果を向上させる方法、処理液全体の循環流量を増
加させる方法があげられる。このような撹拌向上手段は
漂白液、漂白定着液、定着液のいずれにおいても有効で
ある。撹拌の向上は乳剤膜中への漂白剤、定着剤の供給
を速め、結果として脱銀速度を高めるものと考えられ
る。また前記の撹拌向上手段は、漂白促進剤を使用した
場合により有効であり、促進効果を著しく増加させたり
漂白促進剤による定着阻害作用を解消させることができ
る。本発明に用いられる感光材料の処理に用いられる自
動現像機は、特開昭60−191257号、同60−1
91258号、同60−191259号に記載の感光材
料搬送手段を有していることが好ましい。前記の特開昭
60−191257号に記載のとおり、このような搬送
手段は前浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減で
き、処理液の性能劣化を防止する効果が高い。このよう
な効果は各工程における処理時間の短縮や、処理液補充
量の低減に特に有効である。
【0099】本発明においてハロゲン化銀カラー写真感
光材料は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経る
のが一般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料
の特性(例えばカプラー等使用素材による)、用途、さ
らには水洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流
等の補充方式、その他種々の条件によって広範囲に設定
し得る。このうち、多段向流方式における水洗タンク数
と水量の関係は、Journal of the Society of Motion P
icture and Television Engineers 第64巻、p.24
8〜253(1955年5月号)に記載の方法で、求め
ることができる。前記文献に記載の多段向流方式によれ
ば、水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内における
水の滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖し、生成
した浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本
発明のカラー感光材料の処理において、このような問題
の解決策として、特開昭62−288838号に記載の
カルシウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方
法を極めて有効に用いることができる。また、特開昭5
7−8542号に記載のイソチアゾロン化合物やサイア
ベンダゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等
の塩素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博
著「防菌防黴剤の化学」(1986年)三共出版、衛生
技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技術」(1982
年)工業技術会、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事
典」(1986年)に記載の殺菌剤を用いることもでき
る。本発明の感光材料の処理における水洗水のpHは、
4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗水温、水
洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し得る
が、一般には15〜45℃で20秒〜10分、好ましく
は25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択される。さ
らに、本発明の感光材料は、上記水洗に代わり、直接安
定液によって処理することもできる。このような安定化
処理においては、特開昭57−8543号、同58−1
4834号、同60−220345号に記載の公知の方
法はすべて用いることができる。また、前記水洗処理に
続いて、さらに安定化処理する場合もあり、その例とし
て、撮影用カラー感光材料の最終浴として使用される、
色素安定化剤と界面活性剤を含有する安定浴を挙げるこ
とができる。色素安定化剤としてはホルマリンやグルタ
ルアルデヒドなどのアルデヒド類、N−メチロール化合
物、ヘキサメチレンテトラミンあるいはアルデヒド亜硫
酸付加物などを挙げることができる。この安定浴には各
種キレート剤や防黴剤を加えることもできる。上記水洗
及び/または安定液の補充に伴うオーバーフロー液は脱
銀工程等他の工程において再利用することもできる。自
動現像機などを用いた処理において、上記の各処理液が
蒸発により濃縮化する場合には、水を加えて濃縮補正す
ることが好ましい。
【0100】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料には
処理の簡略化及び迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵し
てもよい。内蔵するためには、発色現像主薬の各種プレ
カーサーを用いるのが好ましい。例えば米国特許第3,
342,597号記載のインドアニリン系化合物、同第
3,342,599号、リサーチ・ディスクロージャー
No.14850号および同No.15159号に記載のシ
ッフ塩基型化合物、同No.13924号記載のアルドー
ル化合物、米国特許第3,719,492号記載の金属
塩錯体、特開昭53−135628号記載のウレタン系
化合物を挙げることができる。本発明のハロゲン化銀カ
ラー感光材料は、必要に応じて、発色現像を促進する目
的で、各種の1−フェニル−3−ピラゾリドン類を内蔵
してもよい。典型的な化合物は特開昭56−64339
号、同57−144547号、及び同58−11543
8号等に記載されている。本発明における各種処理液は
10℃〜50℃において使用される。通常は33℃〜3
8℃の温度が標準的であるが、より高温にして処理を促
進し処理時間を短縮したり、逆により低温にして画質の
向上や処理液の安定性の改良を達成することができる。
【0101】
【実施例】以下に、実施例に沿ってさらに詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 1)カラーネガフィルムの作製 下塗りを施した厚さ115μの三酢酸セルロースフィル
ム支持体上に、下記に示すような組成の各層を重層塗布
し、多層カラー感光材料である試料101を作製した。
【0102】(感光層組成)各層に使用する素材の主な
ものは下記のように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収
剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機
溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬
化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2 単位で表わした塗布
量を示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を
示す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化
銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0103】 (試料101) 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.18 ゼラチン 1.40 ExM−1 0.18 ExF−1 2.0×10-3 HBS−1 0.20 第2層(中間層) 乳剤G 銀 0.065 Cpd−3 0.18 ExC−2 0.020 UV−1 0.060 UV−2 0.080 UV−3 0.10 HBS−1 0.10 HBS−2 0.020 ゼラチン 1.04 第3層(低感度赤感乳剤層) 乳剤A 銀 0.25 乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 ExC−1 0.17 ExC−3 0.030 ExC−4 0.10 ExC−5 0.020 ExC−7 0.0050 ExC−8 0.010 Cpd−2 0.025 HBS−1 0.010 ゼラチン 0.87
【0104】 第4層(中感度赤感乳剤層) 乳剤D 銀 0.70 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 ExC−1 0.13 ExC−2 0.060 ExC−3 0.0070 ExC−4 0.090 ExC−5 0.025 ExC−7 0.0010 ExC−8 0.0070 Cpd−2 0.023 HBS−1 0.010 ゼラチン 0.75
【0105】 第5層(高感度赤感乳剤層) 乳剤E 銀 1.40 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 ExC−1 0.12 ExC−3 0.45 ExC−6 0.020 ExC−8 0.025 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.22 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.20 第6層(中間層) Cpd−1 0.10 HBS−1 0.50 ゼラチン 1.10
【0106】 第7層(低感度緑感乳剤層) 乳剤C 銀 0.35 ExS−4 3.0×10-5 ExS−5 2.1×10-4 ExS−6 8.0×10-4 ExM−1 0.010 ExM−2 0.33 ExM−3 0.086 ExY−1 0.015 HBS−1 0.30 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.73 第8層(中感度緑感乳剤層) 乳剤D 銀 0.80 ExS−4 3.2×10-5 ExS−5 2.2×10-4 ExS−6 8.4×10-4 ExM−2 0.13 ExM−3 0.030 ExY−1 0.018 HBS−1 0.16 HBS−3 8.0×10-3 ゼラチン 0.90
【0107】 第9層(高感度緑感乳剤層) 乳剤E 銀 1.25 ExS−4 3.7×10-5 ExS−5 8.1×10-5 ExS−6 3.2×10-4 ExC−1 0.010 ExM−1 0.030 ExM−4 0.040 ExM−5 0.019 Cpd−3 0.040 HBS−1 0.25 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.44 第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.030 Cpd−1 0.16 HBS−1 0.60 ゼラチン 0.60
【0108】 第11層(低感度青感乳剤層) 乳剤C 銀 0.18 ExS−7 8.6×10-4 ExY−1 0.042 ExY−2 0.80 HBS−1 0.31 ゼラチン 1.10 第12層(中感度青感乳剤層) 乳剤D 銀 0.40 ExS−7 7.4×10-4 ExC−7 7.0×10-3 ExY−2 0.15 HBS−1 0.050 ゼラチン 0.78 第13層(高感度青感乳剤層) 乳剤F 銀 1.10 ExS−7 4.4×10-4 ExY−2 0.20 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.86 第14層(第1保護層) 乳剤G 銀 0.20 UV−4 0.11 UV−5 0.17 HBS−1 5.0×10-2 ゼラチン 1.00 第15層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径1.7μm) 0.10 B−3 0.10 S−1 0.20 ゼラチン 1.20
【0109】さらに、各層に適宜、保存性、処理性、圧
力耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくす
るために、W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、
F−1ないしF−17及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金
塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
【0110】
【表1】
【0111】表1において、 (1)乳剤A〜Fは特開平2−191938号の実施例
に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒
子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特開平3−237450号の実施例
に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸
ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が
施されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1−158426号
の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子及び粒子構造を有する正常晶粒子には
特開平3−237450号に記載されているような転位
線が高圧電子顕微鏡を用いて観察されている。
【0112】
【化30】
【0113】
【化31】
【0114】
【化32】
【0115】
【化33】
【0116】
【化34】
【0117】
【化35】
【0118】
【化36】
【0119】
【化37】
【0120】
【化38】
【0121】
【化39】
【0122】
【化40】
【0123】
【化41】
【0124】
【化42】
【0125】
【化43】
【0126】
【化44】
【0127】次に、試料101の第11層、第12層、
第13層の主カプラー(ExY−2)、カプラー量、H
BS−1の量、ゼラチン量を表2、3に示すように変更
して、試料102〜104を作製した。得られた試料を
35mm幅に裁断、加工し、写真性能の評価を行った。
白光(5500°K)のウェッジ露光(1/100″)
を与え、処理した試料について、青色フィルターを通し
て濃度測定した。試料101のイエロー濃度が(かぶり
+2.0)を与える露光量における試料102〜104
のイエロー濃度を試料101に対する比率で評価した。
その結果を表2、3に合わせて示した。これから判るよ
うに、本発明に係わるカプラーを使用した場合には、発
色性能が優れ、しかも、高沸点有機溶媒を減じても、発
色性能の劣化が少ないことがわかる。
【0128】
【表2】
【0129】
【表3】
【0130】上述の性能評価を行うのに実施した処理は
以下の通りである。なお、性能評価を行う試料の処理
は、発色現像液の補充液の累積補充量が母液タンク容量
の3倍量になるまで、別途試料101に像様露光を与え
た試料をランニング処理したのち、処理を実施した。
【0131】 処理工程 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分5秒 38.0℃ 600ml 5リットル 漂白 50秒 38.0℃ 140ml 3リットル 漂白定着 50秒 38.0℃ − 3リットル 定着 50秒 38.0℃ 420ml 3リットル 水洗 30秒 38.0℃ 980ml 2リットル 安定(1) 20秒 38.0℃ − 2リットル 安定(2) 20秒 38.0℃ 560ml 2リットル 乾燥 1分 60℃ *補充量は感光材料1m2 当たりの量 水洗水は(2)から(1)への向流方式であり、水洗水
のオーバーフロー液は全て定着浴へ導入した。漂白定着
浴への補充は、自動現像機の漂白槽の上部と漂白定着槽
底部並びに定着槽の上部と漂白定着槽底部とをパイプで
接続し、漂白槽、定着槽への補充液の要求により発生す
るオーバーフロー液の全てが漂白定着浴に流入されるよ
うにした。なお、現像液の漂白工程への持ち込み量、漂
白液の漂白定着工程への持ち込み量、漂白定着液の定着
工程への持ち込み量及び定着液の水洗工程への持ち込み
量は感光材料1m2 当たりそれぞれ65ml、50m
l、50ml、50mlであった。また、クロスオーバ
ーに時間はいずれも5秒であり、この時間は前工程の処
理時間に包含される。
【0132】以下に処理液の組成を示す。 (発色現像液) 母液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 3.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1− ジホスホン酸 3.3 3.3 亜硫酸ナトリウム 3.9 5.2 炭酸カリウム 37.5 39.0 臭化カリウム 1.4 0.4 ヨウ化カリウム 1.3mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 3.3 2−メチル−4−[N−エチル−N−(β− ヒドロキシエチルアミノ]アニリン硫酸塩 4.5 6.0 水を加えて 1.0 リットル 1.0 リットル pH 10.05 10.05
【0133】 (漂白液) 母液(g) 補充液(g) 1,3−ジアミノプロピレン四酢酸 第二鉄アンモニウム一水塩 144.0 206.0 臭化アンモニウム 84.0 120.0 硝酸アンモニウム 17.5 25.0 ヒドロキシ酢酸 63.0 80.0 酢酸 54.2 80.0 水を加えて 1.0 リットル 1.0 リットル pH〔アンモニア水で調整〕 3.80 3.60 (漂白定着液母液) 上記漂白定着液と下記定着液母液の15対85の混合液 (定着液) 母液(g) 補充液(g) 亜硫酸アンモニウム 19.0 57.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液 (700g/リットル) 280ml 840ml イミダゾール 28.5 85.5 エチレンジアミン四酢酸 12.5 37.5 水を加えて 1.0 リットル 1.0 リットル pH(アンモニア水、酢酸で調整) 7.40 7.45
【0134】(水洗水)母液、補充液共通 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型強
塩基性アニオン交換樹脂(同アンバーライトIRA−4
00)を充填した混床式カラムに通水してカルシウム及
びマグネシウムイオン濃度を3mg/リットル以下に処
理し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20m
g/リットルと硫酸ナトリウム150mg/リットルを
添加した。この液のpHは6.5〜7.5の範囲にあっ
た。
【0135】 (安定液) 母液、補充液共通 (単位g) ホルマリン(37%) 1.2ml p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.3 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 水を加えて 1.0リットル pH 7.2
【0136】2)カラーネガフィルムの加工 試料101を135フォーマットのロールフィルムに加
工し、135フォーマットのパトローネに巻き込んで撮
影材料を作製した。さらに試料101、104につい
て、135フォーマットのロールフィルムを図5に示す
形状でカーボンブラック5%を練り込んだポリスチレン
で成型したカートリッジに巻き込み、撮影材料を作製し
た。なお、これらの本発明に係わる姿勢制御可能なカー
トリッジは、後に示すアダブターに収納できるように加
工した。以上の撮影材料については表4にまとめて示
す。
【0137】3)カメラの改造 135フォーマットのカートリッジ用に巻き込んだ撮影
材料用には、オリンパスOM−1及びオリンパスペンF
をそのまま用いた。本発明に係わる姿勢制御可能なカー
トリッジに巻き込んだ撮影材料用には、オリンパスペン
Fのフィルム装填室に合致するアダプターを作製し、図
7に示すカートリッジが一義的に収まるようにして用い
た。図中、41はカートリッジ胴体の平面部、42はカ
ートリッジ胴体の側縁部、43はスプール軸、44はテ
レンプで遮光されたフィルムの出口である。 4)撮影 撮影材料をカメラに装填後1コマの撮影終了後、24時
間経過した後に連続2コマ撮影して、その2コマ目の写
真を評価用とした。撮影は、暗い曇りの明るさに設定し
た一定の人工光源のもとで行った。露光計で測定した露
光条件は1/125秒、絞り4であった。焦点距離を4
0mmに設定し、ストロボを発光させずに、3mの距離
で人物(1人)及びマクベスチャート(Machbeth Color
Rendition Chart)を撮影した。 5)現像 自動現像機を用い前述の処理工程により処理した。 6)プリント及び評価 カラー印画紙(フジカラーFAペーパー)に六ツ切サイ
ズにプリントをして、画像の鮮鋭度を評価した。結果を
表4に示した。なお、鮮鋭度の評価は、10人のパネラ
ーによる官能評価を実施し、「満足(5点)」「ほぼ満
足(3点)」「やや不満足(1点)」の3段階にクラス
分けし、各サンプルの平均点をもって行った。
【0138】
【表4】
【0139】表4の結果から明らかなように、本発明に
係わるプリントの鮮鋭度は、従来の方式によるプリント
と同等の品質であり、小フォーマットで十分満足の行く
プリントを供給することができるものである。
【0140】実施例2 実施例1で作製した試料101、104について135
フォーマットのロールフィルム(36枚撮相当)を各2
組(a、b)用意した。これらに、白色光(5500°
K)のウェッジ露光を10ケ所ずつ行い、実施例1と同
じ処理を施した。ウェッジ露光部を青色フィルターで濃
度測定した後、試料101a、104aはそのまま60
℃70%RHの条件下に4週間放置した。一方試料10
1b、104bは実施例1に記述した本発明に係わるカ
ートリッジに巻き込み、これを同じく60℃70%RH
の条件下に5週間放置した。しかる後、各b組について
は、カートリッジを分解し、フィルム表面をこすらない
よう注意してフィルムを取り出した。試料101a、1
04a、101b、104bについて10ケ所のウェッ
ジ露光部の表面の油成分のしみ出しの有無を顕微鏡下で
観察した。また、ウェッジ露光した部分について再度青
色フィルターで濃度測定し、テスト開始前(最小濃度+
2.0)の濃度を与えたところの濃度側を読み取り、テ
スト開始前の濃度に対するテスト後の濃度値の比を求
め、色像残存率とした。大きい数値程高い色像堅牢性を
与えることを示す。以上の結果を表5にまとめて示す。
【0141】
【表5】
【0142】表5の結果から明らかなように本発明に係
わる試料においては、現像済フィルムのカートリッジ収
納保存でも油成分のしみ出しの悪化が少なく、かつ、色
像残存率の悪化も極めて少ないことがわかる。
【0143】実施例3 実施例1における試料104の化合物Y−5を等モル数
の化合物Y−10、さらにはY−14、Y−35、Y−
40に置き換えた以外は同様にして試料105、10
6、107、108を作製した。これらについて実施例
1のサンプルNo.4と同様の評価を行ったところ、極め
て満足のゆく結果を得た。
【0144】実施例4 実施例1における試料104の支持体をポリエチレンテ
レフタレートに変え、かつ、第11層の化合物Y−1を
本発明に係わる化合物Y−31に等重量で置き換えた以
外は全く同様にして試料109を作製した。この試料を
用いて実施例2と同様にして本発明に係わる評価を行な
ったところ、試料104bよりさらに優れた満足ゆく結
果を得た。
【0145】
【発明の効果】本発明の写真フィルム製品によれば、小
フォーマットで鮮鋭度のすぐれたプリントが得られる。
また、保存性のすぐれた現像済写真感光材料及びその包
装体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための現在の135フォーマ
ットのカートリッジを有する写真フィルム製品及びカメ
ラを示す斜視図である。
【図2】本発明に従う写真フィルム製品及びカメラを示
す斜視図である。
【図3】本発明に従う写真フィルム製品及びカメラを示
す斜視図である。
【図4】本発明に従う写真フィルム製品及びカメラを示
す斜視図である。
【図5】本発明に従う写真フィルム製品のカメラに装填
する状態を説明する説明図である。
【図6】本発明に従う写真フィルム製品とカメラの係合
関係を示す図である。
【図7】本発明に用いられるカートリッジの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 カートリッジ 2 写真フィルム 3 フィルム出口 4 スプール軸 5 カートリッジの側面 6 カートリッジ胴体の側縁部 11 カメラ 12 露光ステージ 13 カートリッジ装填室 21 非円形の側縁部 22 円形状の断面を有する胴体部 32,33 バネ A 露光ステージを含む平面 B フィルムの出入れ方向 C フィルム巻取方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03D 13/00 7810−2H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムをロール状に巻き回すスプ
    ール軸と、写真フィルムを出し入れするフィルム出口を
    有し、前記スプールを軸線回りに回転自在に収納するカ
    ートリッジを有する写真フィルム製品において、前記カ
    ートリッジは、カメラに装填されたときに前記フィルム
    出口をカメラ内の露光ステージを含む平面内に保ち、か
    つ、写真フィルムの出し入れ方向がカメラ内の写真フィ
    ルム巻取り方向と平行になるように姿勢制御する手段を
    有し、かつ、前記写真フィルムの幅を15〜35mmと
    し、画像露光部一コマの面積が3〜7cm2 となるよう
    に形成され、かつ、前記写真フィルムが、下記一般式
    (A)で表わされる基をアシル基として有するアシルア
    セトアミド型カプラーの少なくとも一種を含有すること
    を特徴とする写真フィルム製品。 【化1】 (式中、R1 は一価の基を表わす。QはCとともに3〜
    5員の炭化水素環またはN、O、S、Pから選ばれる少
    なくとも一個のヘテロ原子を環内に有する3〜5員の複
    素環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。ただ
    し、R1 は水素原子であることはなく、またQと結合し
    て環を形成することはない。)
  2. 【請求項2】 前記アシルアセトアミド型カプラーが青
    感性ハロゲン化銀乳剤層に含有されていることを特徴と
    する請求項1記載の写真フィルム製品。
  3. 【請求項3】 請求項1の写真フィルムが現像処理後フ
    ィルムカートリッジ内にロール状に収納されていること
    を特徴とする現像済写真フィルム包装体。
JP20194892A 1992-07-06 1992-07-06 写真フィルム製品 Pending JPH0627601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20194892A JPH0627601A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 写真フィルム製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20194892A JPH0627601A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 写真フィルム製品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0627601A true JPH0627601A (ja) 1994-02-04

Family

ID=16449436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20194892A Pending JPH0627601A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 写真フィルム製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0627601A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6918503B1 (en) 1997-09-02 2005-07-19 Linpac Mouldings Limited Box blank and a method of forming same
JP2008056308A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd キャップ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6918503B1 (en) 1997-09-02 2005-07-19 Linpac Mouldings Limited Box blank and a method of forming same
JP2008056308A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd キャップ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0627601A (ja) 写真フィルム製品
JPH06236006A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
EP0476327B1 (en) Data-retainable photographic film product and process for producing color print
JPH075651A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JPH0627602A (ja) 写真製品
JP2672211B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH05289262A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH0695313A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH06138594A (ja) 写真フィルム製品
JPH06273900A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料及びその処理方法
JP2672201B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH0572682A (ja) 写真フイルム製品およびカラープリント作成法
JPH0611809A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH0643587A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH05224370A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH05313323A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH05333482A (ja) ハロゲン化銀写真製品
JPH05165171A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH06347964A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JPH05341449A (ja) ハロゲン化銀写真製品
JPH06273901A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH05289264A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH06138613A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH06258788A (ja) 写真製品
JPH06324428A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料