JPH0572682A - 写真フイルム製品およびカラープリント作成法 - Google Patents

写真フイルム製品およびカラープリント作成法

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JPH0572682A
JPH0572682A JP23815391A JP23815391A JPH0572682A JP H0572682 A JPH0572682 A JP H0572682A JP 23815391 A JP23815391 A JP 23815391A JP 23815391 A JP23815391 A JP 23815391A JP H0572682 A JPH0572682 A JP H0572682A
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JP
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group
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film
page
color
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JP23815391A
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Toshiyuki Watanabe
敏幸 渡辺
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鮮鋭度及び色再現性の優れた小フォーマット
カラーネガフィルム製品を提供する。 【構成】 写真フィルムをロール状に巻き回すスプール
軸と、写真フィルムを出し入れするフィルム出口を有
し、前記スプールを軸線回りに回転自在に収納するカー
トリッジを有する写真フィルム製品に於いて、前記カー
トリッジは、カメラに装填されたときに、前記フィルム
出口をカメラ内の露光ステージを含む平面内に保ち、か
つ、写真フィルムの出し入れ方向がカメラ内の写真フィ
ルム巻取り方向と平行になるように姿勢制御する手段を
有し、かつ、前記写真フィルムの巾を15mm〜35mmと
し、画像露光部一コマの面積が3cm2 〜7cm2 となるよ
うに形成され、かつ、前記写真フィルムが、分子内にカ
プラー残基又は酸化還元基とタイミング基及び写真性有
用基を含む化合物を含有することを特徴とする写真フィ
ルム製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小フォーマットカラー
ネガフィルム製品に関するものである。さらに詳しくは
鮮鋭度及び色再現性の優れた小フォーマットカラーネガ
フィルム製品に関する。また、優れた鮮鋭度を有するカ
ラープリント作成法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影用ハロゲン化銀カラー感光材
料(カラーネガ及びカラー反転感光材料を含む。以下単
にカラーネガと総称する。)の粒状性、鮮鋭度、色再現
性の改良と、ズームレンズ又は二焦点レンズを装備した
カメラの普及が相俟って、ますますバラエティーに富ん
だ高画質の写真が得られるようになった。
【0003】しかし、ズームレンズ又は二焦点レンズを
装備したカメラにおいては、望遠側の焦点距離を伸ばす
とカメラが大型化し、携帯性が悪くなり、逆にカメラの
小型化を優先すると十分な望遠効果を持たないカメラと
なる欠点を有していた。上記問題を解決する手段とし
て、米国特許第3490844号、同4583831号
及び同4650304号などに、最近のカラーネガフィ
ルムの性能の進歩に着目して、いわゆる擬似ズームの手
法についての提案がなされている。擬似ズームの手法
は、撮影段階に何らかの手法でフィルムに入力したレン
ズの焦点距離の情報をプリントの段階で検出して、ネガ
フィルムの画面の一部を引伸ばし、結果的に望遠効果を
付与しようとするものである。
【0004】この擬似ズームの手法は、現在主流の13
5フォーマットのカートリッジに収納されたハロゲン化
銀カラーネガロールフィルムを前提としたものである。
擬似ズームの手法を採用すると、レンズを短焦点化によ
るレンズの小型化は期待できるが、135フォーマット
に対応できるイメージサークルを有するレンズを必要と
することと、135フォーマットに対応するカートリッ
ジを使うために、135フォーマットのカメラと比較し
て画期的な小型カメラを実現するのは困難であった。ま
た、擬似ズームの手法においては、プリント作成時に使
用される有効画面面積/全フィルム面積比が低下するの
で省資源の観点からも好ましくない。さらに、1本のフ
ィルムから得られるプリント間の画質のバラツキが大き
いことが、ユーザーの不満点の1つであった。
【0005】上記の問題点を解決するにはカラーネガフ
ィルムの画面面積を縮小してレンズのイメージサークル
を小さくするのが最も有効である。しかしながら、フィ
ルムの画面面積の減少に起因して劣化するプリントの画
質(粒状性、鮮鋭度)を向上させなければ一般ユーザー
に許容されないことが、プリントの画質に関する市場テ
ストの結果判明した。特に鮮鋭度の改良を望む声が強か
った。
【0006】カラーネガフィルムの鮮鋭度向上には、一
般に現像抑制剤放出型カプラー(いわゆるDIRカプラ
ー)が効果を有することが知られており、例えばRD−
17643VII 〜F項に記載された特許、特開昭57−
151944号、同57−154234号、同60−1
84248号、同60−37346号、米国特許第42
48962号などに記載されている。しかし、プリント
倍率がより大きくなる小フォーマットカラーネガ製品で
はその効果が不充分であった。
【0007】さらに、特開昭51−146828号、同
60−218645号、同61−156127号、同6
3−37346号、特開平1−280755号、同1−
219747号、同2−230139号、ヨーロッパ特
許公開348139号、同354532号および同40
3019号等には、現像抑制性化合物を、ふたつのタイ
ミング基を介して放出するカプラーが記載されている。
確かに、これらのタイミングDIRカプラーを用いるこ
とにより、層間効果やエッジ効果が向上して色再現性と
鮮鋭性がある程度改良された。しかし、実質的に現像抑
制剤の放出が一段であること、またはその放出するタイ
ミングが好ましくないことにより、その効果はまだまだ
不充分なものであった。また、これらカプラーを用いた
感光材料は、保存中の写真性能の変動が大きいという問
題もあった。
【0008】一方、135フォーマット用のカートリッ
ジ(パトローネ)は、数十年間におよぶ使用実績をもつ
が、解析の結果、従来のカートリッジでは、特に引き伸
し倍率を高めた時にプリント品質、更に詳しくは鮮鋭度
を悪化させ、かつ著しくばらつかせる原因になっている
ことが判明した。従来のカートリッジの胴体部は図1に
示すように、円筒形であるので、カートリッジをカメラ
に装填したときに、カメラ内でのカートリッジの姿勢を
一義的に制御できない。このために、カートリッジのフ
ィルム出口とカメラの露光ステージを含む平面とをカメ
ラ装填的に常に実質的に同一平面に保つことができず、
しかも一度装填されると以後非平面の状態のままで写真
撮影が行なわれる。カートリッジのフィルム出口がカメ
ラの露光ステージの面から大きく外れると、特にフィル
ム出口付近のフィルムがたわんだ状態でカメラに装填さ
れる。たわんだフィルムが、カメラの露光ステージに送
り込まれると、露光されるフィルムの平面性が損われピ
ント不良につながる。特に、小フォーマットネガフィル
ムからのプリントにおいては、引伸し倍率が大きくなる
ので、上記の如きフィルムの平面性不良は重大な欠陥と
なる。すなわちカメラの露光ステージにおけるフィルム
の平面性の不良は、フィルムの持つ鮮鋭性の発揮の大き
な妨げとなることが判った。
【0009】従って、カラーネガフィルム自体の鮮鋭性
の向上と、カメラの露光ステージにおけるフィルムの平
面性の改良は、小フォーマットネガフィルムから得られ
るプリントの高画質化のための新たな課題であることが
見出された。更にカラーネガの小フォーマット化に伴う
上記課題はカラープリント材料の鮮鋭度が重要であるこ
とも明らかになった。即ち、従来の135フォーマット
では主としてカラーネガフィルムの鮮鋭度が仕上り品質
を左右する重要因子であったが、小フォーマットによる
システムにおいては、従来、重要視されていなかったプ
リント材料の鮮鋭度も同様に重要であることが判った。
【0010】プリント材料の鮮鋭度を向上させるため
に、露光された時の光がプリント面の広い範囲ににじん
でボケを生じないようにする工夫が必要である。このた
めに、水溶性染料を用いる方法、ハレーション防止の着
色層を設ける方法などが知られている。しかしながらこ
れらの方法では、仮にプリント倍率2倍で同等のシャー
プネスのプリントを得ようとすると著しい感度低下を伴
い、結局プリントタイムの著しい増加をもたらす。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、鮮鋭
度及び色再現性の優れた小フォーマットカラーネガフィ
ルム製品を提供することである。本発明の第2の目的
は、鮮鋭度のすぐれたプリントが得られる小フォーマッ
トネガフィルム製品からのカラープリント作成法を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、写真フィル
ムをロール状に巻き回すスプール軸と、写真フィルムを
出し入れするフィルム出口を有し、前記スプールを軸線
回りに回転自在に収納するカートリッジを有する写真フ
ィルム製品に於いて、前記カートリッジは、カメラに装
填されたときに、前記フィルム出口をカメラ内の露光ス
テージを含む平面内に保ち、かつ、写真フィルムの出し
入れ方向がカメラ内の写真フィルム巻取り方向と平行に
なるように姿勢制御する手段を有し、かつ、前記写真フ
ィルムの巾を15mm〜35mmとし、画像露光部一コマの
面積が3cm2 〜7cm2 となるように形成され、かつ、前
記写真フィルムが、下記一般式(I)および/または下
記一般式(II)で表わされる化合物を含有することを特
徴とする写真フィルム製品により達成できた。
【0013】
【化2】
【0014】(式中Aはカプラー残基または酸化還元基
を表わし、L1 およびL3 は2価のタイミング基を表わ
し、L2 は3価もしくはそれ以上の結合手を有するタイ
ミング基を表わし、PUGは写真性有用基を表わす。j
はnはそれぞれ独立に0、1または2を表わし、mは1
または2を表わし、sはL2 の価数から1を引いた数で
あり2以上の整数を表わす。またL1 、L2 もしくはL
3 が分子内に複数個存在するとき、それらは全て同じで
あっても異なっていても良い。また複数個存在するPU
Gは全て同じであっても異なっていても良い。L4 は−
OCO−基、−OSO基、−OSO2 −基、−OCS−
基、−SCO−基、−SCS−基または−WCR1112
−基を表わす。ここでWは酸素原子、硫黄原子または3
級アミノ基(−NR13−)を表わし、R11およびR12
それぞれ独立に水素原子または置換基を表わし、R13
置換基を表わす。またR11、R12及びR13の各々が2価
基を表わし、連結して環状構造を形成する場合も含む。
5 は共役系に沿った電子移動によりPUGを放出する
基もしくはL4 で定義される基を表わす。) 更に上記の写真フィルム製品から現像処理により得たネ
ガフィルムを用いて50%MTFで5本/mm以上の解像
度を有するカラープリント感光材料にプリントすること
を特徴とするカラープリント作成法により達成できる。
【0015】プリントの鮮鋭度は、カラーネガフィル
ム、カメラレンズ、カメラ内のフィルムの平面性、プリ
ンターレンズ、カラーペーパー、プリンター内のペーパ
ーの平面性など多くの因子に依存することが種々の解析
実験により明らかになった。従って、システムとして各
因子をバランスよく改良することによってプリントの鮮
鋭度を効率よく向上させることが出来ることが種々の研
究の結果明らかになった。さらに引伸し倍率が3〜16
倍、特に3〜8倍の範囲ではカラーペーパーの鮮鋭度の
改良がプリントの鮮鋭度に大きく貢献することが見出さ
れた。これの具体的手段については後で詳述する。
【0016】即ちカメラに装填した時のカートリッジの
姿勢を上述の如く一義的に制御し、かつ写真フィルムに
特定のマゼンタカプラーを含有させることにより小フォ
ーマットカラーネガフィルムからプリントする時のプリ
ントタイムを短縮でき、かつプリントの鮮鋭度の向上が
確認された。更に、鮮鋭度の優れたプリント材料を組合
わせることで、従来の135フォーマット−擬似ズーム
手法では予測できなかった程の著しく高画質なプリント
が得られることが見出された。
【0017】以下、本発明に伴う写真フィルム製品につ
いて詳述する。本発明の写真フィルム製品におけるカー
トリッジは、カメラに装填されたときに、フィルム出口
3をカメラの露光ステージ12を含む平面A内に保ち、
かつ写真フィルムの出し入れ方向Bがカメラ内の写真フ
ィルム巻取り方向Cと平行になるように姿勢制御する手
段を有する。
【0018】上記姿勢制御手段を設けることにより、カ
メラ内にてカートリッジを装填し、カートリッジのフィ
ルム出口から、露光ステージをへだてて他方の側にある
カメラ内のフィルム巻取手段まで写真フィルム2を装填
した場合に、該写真フィルムの平面性、とくにカートリ
ッジのフィルム出口付近におけるフィルムの平面性を保
つことができる。「フィルム出口3をカメラの露光ステ
ージ12を含む平面A内に保つ」とは、カートリッジの
フィルム出口付近で写真フィルム2がたわんだ状態にな
るのが排除されればよい。また、フィルム出口3とカメ
ラの露光ステージ12とが必ずしも接している必要はな
い。
【0019】カートリッジが、カメラ装填時に、上記平
面性を保つよう一義的に姿勢制御されるためには、基本
的にはカメラ内のカートリッジ装填室13においてカー
トリッジがそのスプール軸4を中心に回転運動できない
ように設定すればよい。具体的には、カートリッジが上
記平面性を保つようにカメラと係合する手段を設けるの
がよい。さらに、より良好な係合関係を得るにはカート
リッジの外形の寸法の精度を向上させることが好まし
い。
【0020】上記の如きカートリッジの姿勢制御を設定
するための具体的手段、換言すればカートリッジとカメ
ラとの係合手段として、例えば以下のものが挙げられ
る。第1に、カートリッジのスプール軸に垂直な面の形
状(フィルム出口部を除く)を非円形にしてカメラのカ
ートリッジ装填室と係合させることができる。上記非円
形とすべきスプール軸に垂直な面は、カートリッジの胴
体部(断面)及び側縁部(端面)のいずれかであればよ
いが、側縁部のみ又は胴体部及び側縁部の両方であるこ
とが好ましい。
【0021】側縁部が非円形である例として、カートリ
ッジの胴体部の断面積S1 より側縁部の断面積S2 を大
きくすることによってカメラ内におけるカートリッジの
姿勢制御を行なうこともできる。しかし側縁部の断面積
2 が大きすぎるとカメラの小型化にとって好ましくな
いため、S2 /S1 比は一般に1.2以下、好ましくは
1.1以下、特に好ましくは1.05以下である。
【0022】具体的には、図5及び図6に示すような、
非円形部21を有する側縁部及び円形状の断面を有する
胴体部22から成るカートリッジ1を挙げることができ
る。上記非円形部21及び好ましくは胴体部22は、カ
メラのカートリッジ装填室13に設けられたバネ32,
33により、姿勢制御されるようカメラに係合されるこ
とが好ましい。
【0023】胴体部が非円形である例として、図2に示
すようにカートリッジの胴体の少なくとも一つの側面を
平面状にすることが挙げられる。上記平面状とは、本発
明にいう姿勢制御を行なうに足りる平面性を該カートリ
ッジの側面を有すればよく、ある程度曲面性をもってい
てもよい。また、かかるカートリッジの平面は、カメラ
内のカートリッジ装填室の特定の面と一致させて、実質
的に接触させることが好ましい。ここで、実質的に接触
とは本発明にいう姿勢制御を行なうに足る接触を意味
し、必ずしも完全な接触をいわない。
【0024】カートリッジとカメラの係合手段として、
第2に、カートリッジを本発明にいう姿勢制御できるよ
うにカメラ内のカートリッジ装填室に保持できる少なく
とも1つの接合部分をカートリッジとカメラに設けるこ
とが挙げられる。かかる接合部分の設置場所、設置数及
び形状は、本発明に従うカートリッジの姿勢制御が達成
されれば、いかなるものであってもよい。
【0025】例えば、該接合手段として、いわゆる突起
とそれに嵌合するくぼみをカメラとカートリッジにそれ
ぞれ設ける方法を挙げることができる。例えば、図3に
示すように、カートリッジの胴体の側縁部6に凸形の突
起8を設けて、カメラのカートリッジ装填室に設けたく
ぼみを係合させることができる。かかる係合手段は、カ
ートリッジの両端面に設けるのが好ましい。
【0026】あるいは、図4に示すように、カートリッ
ジの胴体の側面5に直線状の突起9を設けて、カメラの
カートリッジ装填室に設けた該突起と嵌合する直線状の
くぼみと係合させることができる。また、図5に示すよ
うに、カートリッジのフィルム出口に突起27を設け、
カメラの露光ステージに設けたくぼみ26と係合させる
ことができる。かかる突起は、フィルム出口3のいずれ
に設けられてもよく。例えばフィルム出口に沿って直線
状に設けたり、フィルム出口中央部に1か所設けたりす
ることができる。
【0027】上記において、それぞれ突起がカメラ側に
設けられ、それに嵌合するくぼみがカートリッジに設け
られていてもよい。また、突起とくぼみは本発明に従う
姿勢制御に達成するに十分な嵌合関係であればよい。更
なる接合手段として、カメラとカートリッジの双方に少
なくとも一組の突起部分を設けて該突起部分の接合によ
り、カートリッジをカメラ内のカートリッジ装填室に保
持する方法が挙げられる。
【0028】例えば図5及び図6に示すように、カート
リッジの突起23とカメラ内の突起34、カートリッジ
の突起24とカメラ内の突起35によりそれぞれカート
リッジをカメラ内のカートリッジ装填室に保持すること
ができる。上記保持手段は場合によりいずれか一方であ
れば足りる。また、カートリッジの突起24とカメラ内
の突起35による保持手段は、カートリッジの両端面に
設けることもできる。
【0029】上記の如き本発明に従いカートリッジを姿
勢制御するための係合手段は、上記のいずれか1つがあ
れば足りるが2つ以上を組合わせて用いてもよい(図
3、図4及び図5参照)。さらに、上記の姿勢制御をよ
りよく設定するために、カートリッジの外形の寸法精度
を±0.5mm以下とするのが好ましく、±0.3mm以下とす
るのがさらに好ましい。
【0030】また、姿勢制御をさらによりよく設定する
ためにポート部分の長さの寸法精度を±0.3mm以下とす
るのが好ましく、±0.2mm以下とするのがさらに好まし
く、±0.1mm以下とするのが特に好ましい。又ポート部
分を、遮光用のテレンプがはみ出してない状態にする
か、テレンプを使用しない態様にするのがフィルム平面
性を保つのに好ましい。
【0031】この精度を確保するために、カートリッジ
の材料として樹脂を用いて成形するのが好ましい。本発
明に用いるプラスチック材料は、炭素・炭素二重結合を
もつオレフィンの付加重合、小員環化合物の開環重合、
2種以上の多官能化合物間の重縮合(縮合重合)、重付
加、及びフェノール誘導体、尿素誘導体、メラミン誘導
体とアルデヒドを持つ化合物との付加縮合などの方法を
用いて製造することができる。
【0032】プラスチック材料の原料は、炭素・炭素二
重結合をもつオレフィンとして、例えば、スチレン、α
−メチルスチレン、ブタジエン、メタクリル酸メチル、
アクリル酸ブチル、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、ビニルピリジン、N−ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルピロリドン、シアン化ビニリデン、エチ
レン、プロピレンなどが代表的なものとして挙げられ
る。又、小員環化合物として、例えば、エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、グリシドール、3,3−ビス
クロロメチルオキセタン、1,4−ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、トリオキサン、ε−カプロラクタム、β
−プロピオラクトン、エチレンイミン、テトラメチルシ
ロキサンなどが代表的なものとして挙げられる。
【0033】又、多官能化合物として例えば、テレフタ
ル酸、アジピン酸、グルタル酸などのカルボン酸類、ト
ルエンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどのイソシア
ネート類、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリンなどのアルコール類、ヘキサメチレンジ
アミン、テトラメチレンジアミン、パラフェニレンジア
ミンなどのアミン類、エポキシ類などが代表的なものと
して挙げられる。又、フェノール誘導体、尿素誘導体、
メラミン誘導体としては例えばフェノール、クレゾー
ル、メトキシフェノール、クロロフェノール、尿素、メ
ラミンなどが代表的なものとして挙げられる。さらにア
ルデヒドを持つ化合物としては、ホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒド、オクタナール、ドデカナール、ベンズ
アルデヒドなどが代表的なものとして挙げられる。これ
らの原料は、目標とする性能に応じて、1種のみならず
2種類以上を使用してもかまわない。
【0034】これらの原料を用いてプラスチック材料を
製造する場合には、触媒や溶媒を使用する場合がある。
触媒としては、(1−フェニルエチル)アゾジフェニル
メタン、ジメチル−2,2′−アゾビスイソブチレー
ト、2,2′−アゾビス(2−メチルプロパン)、ベン
ゾイルペルオキサイド、シクロヘキサノンペルオキサイ
ド、過硫酸カリウムなどのラジカル重合触媒、硫酸、ト
ルエンスルホン酸、トリフロロ硫酸、過塩素酸、トリフ
ルオロホウ素、4塩化スズなどのカチオン重合触媒、n
−ブチルリチウム、ナトリウム/ナフタレン、9−フル
オレニルリチウム、フェニルマグネシウムブロマイドな
どのアニオン重合触媒、トリエチルアルミニウム/テト
ラクロロチタン系のチーグラーナッタ(Ziegler-Natta)
系触媒、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリウム
金属などを用いる。
【0035】溶媒としては、重合を阻害しない限り特に
制約はないが、ヘキサン、デカリン、ベンゼン、トルエ
ン、シクロヘキサン、クロロホルム、アセトン、メチル
エチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、テトラヒドロ
フランなどが一例として挙げられる。本発明のプラスチ
ックの成形には、必要に応じて可塑剤をプラスチックに
混合する。可塑剤としては、例えば、トリオクチルホス
フェート、トリブチルホスフェート、ジブチルフタレー
ト、ジエチルセバケート、メチルアミルケトン、ニトロ
ベンゼン、γ−バレロラクトン、ジ−n−オクチルサク
シネート、ブロモナフタレン、ブチルパルミテートなど
が代表的なものである。
【0036】本発明に用いるプラスチック材料の具体例
を以下に挙げるが、これらに限定されるものではない。 P−1 ポリスチレン P−2 ポリエチレン P−3 ポリプロピレン P−4 ポリモノクロロトリフルオロエチレン P−5 塩化ビニリデン樹脂 P−6 塩化ビニル樹脂 P−7 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 P−8 アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合樹脂 P−9 メチルメタアクリル樹脂 P−10 ビニルホルマール樹脂 P−11 ビニルブチラール樹脂 P−12 ポリエチレンフタレート P−13 テフロン P−14 ナイロン P−15 フェノール樹脂 P−16 メラミン樹脂 本発明に特に好ましいプラスチック材料はポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどである。
【0037】通常カートリッジは、シャ光性を付与する
ためにカーボンブラックや顔料などを練り込んだプラス
チックを使って製作される。本発明に係わる写真フィル
ムの画面の面積は7cm2 〜3cm2 、より好ましくは6cm
2 〜4cm2 である。画面のサイズが大きいとプリントの
画質は良いがカメラを十分小型にできない。又画面のサ
イズが小さいとカメラの小型化は容易であるがプリント
の画質が不十分となる。またカメラを極端に小さくする
と携帯は一層便利になるが、撮影時の操作性が悪くなる
ので、ユーザーにとって好ましいカメラのサイズ領域が
存在することになる。これらの事実を総合的に考慮し
て、上記の画面面積が好ましいという結論に到達した。
【0038】画面の縦横比(アスペクト比)は1:1〜
1:2、より好ましくは1:1〜1:1.6である。画面
の上下をカットするか、2駒分の画面を使ってアスペク
ト比1:2〜1:4のいわゆるパノラマプリントを作っ
てもよい。フィルム巾は、15〜35mm、より好ましく
は20〜30mmである。フィルム巾を狭くすることによ
ってカメラの高さを低くできる。狭巾フィルムは、ズー
ムファインダー又は一眼レフのファインダーのペンタプ
リズムを組込んだカメラの小型化に特に有利である。フ
ィルム長は撮影駒数、1画面サイズによって決まる。2
4〜36駒の撮影可能であることが好ましい。
【0039】本発明に係わる写真フィルム製品には、情
報記録部分が設けられることが好ましい。プリントの画
質向上のため、光学的手段、磁気的手段または電気的手
段を用いて各種の情報、例えば、撮影情報(ストロボの
有無、色温度、LV値、撮影距離、レンズの焦点距離、
被写体コントラスト、撮影年月日及び時刻、撮影場所
等)、フィルム情報(フィルム種、フィルム製造年月
日、プリント条件等)、ラボ情報(ラボ名、現像年月
日、同時プリント時のプリント条件等)を写真フィルム
に入力することができる。
【0040】この情報入力方法については、例えば、特
開昭62−50743号公報、同62−209430号
公報、米国特許第4864332号他に記載されてい
る。本発明に係わる写真フィルムまたはカートリッジ
は、情報入力手段として少くとも光学的、磁気的または
電気的手段の何れかを有することが好ましい。この際、
2種の情報記録手段を併用することによって多様な情報
をフィルム製造時、撮影時、現像時、プリント時、再プ
リント時等の時期に容易かつ確実に入力することが容易
になる。本発明に有効な情報の具体例として、例えば、
撮影情報(ストロボの有無、色温度、LV値、撮影距
離、レンズの焦点距離、被写体コントラスト、撮影年月
日及び時刻、撮影場所等)、フィルム情報(フィルム
種、フィルム製造年月日、プリント条件等)、ラボ情報
(ラボ名、現像年月日、同時プリント時のプリント条件
等)などを例示できる。これらの情報を有効活用するこ
とによってプリントの画質の向上が可能になるのであ
る。
【0041】好ましい実施態様においては、光学的情報
記録可能部分は画像露光部の写真フィルムの幅方向の外
側に設けられる。好ましい実施態様においては、カート
リッジに設けられた電気的記憶手段として半導体素子を
用いる。さらに、別の好ましい実施態様においては、写
真フィルムまたはカートリッジに磁気的記憶手段が設け
られる。
【0042】上記情報記録部分に、撮影時の情報を記録
し、該撮影情報を利用して決定されたプリント条件にも
とずいて、カラープリントを作成することによって高い
鮮鋭度及び色再現性を達成できる。本発明に係わる写真
フィルム製品は、製造工程のみならず、撮影段階、ラボ
におけるプリント工程、再プリント依頼時などで各種情
報、好ましくは撮影情報記録部分を有する。
【0043】本発明で用いる写真フィルムは、画像露光
部1コマの面積が3cm2 以上7cm2 以下となるように形
成するのが好ましく、前記写真フィルムには光学的情報
記録可能部分の面積が前記画像露光部1コマの面積の1
5%以上となるように設けるのが好ましい。本明細書に
おいて、画像露光部1コマの面積に対する光学的情報記
録可能部分の面積の比率は次のように定義するものとす
る。画像露光部1コマの横の長さをa、縦の長さをb、
写真フィルムの幅をcとすれば、1コマ分のフィルム面
積AはA=a×c、画像露光部の面積BはB=a×b、
光学的情報記録可能部分の面積CはC=A−B=a×
(c−b)となる。従って、光学的情報記録可能部分の
面積比率はC/A=(A−B)/A(c−b)/cであ
る。
【0044】なお、当然のこととして、光学的情報記録
可能部分を常にすべて活用する必要はなく、目的に応じ
て情報記録に活用すればよい。十分な情報記録容量を付
与しておくことが大切である。本発明に係る写真フィル
ム製品の写真フィルムにおいては光学的情報記録可能部
分は画像露光部の写真フィルム幅方向の外側に形成する
ことが好ましい。これは、画像露光部と画像露光部との
間に光学的情報記録可能部分を形成すると、写真フィル
ムの全長が伸び、カメラの薄型化に不利となるからであ
る。また、パーフォレーション間に光学的情報記録部分
を形成すると、同部分への情報入力と情報読み取りには
非常に複雑なカメラ機構を必要とするからである。この
ため、画像露光部間またはパーフォレーション間には形
成せず、画像露光部の外側に形成する。
【0045】文字情報は文字またはバーコードの形で入
力することが好ましい。フィルム製造時または撮影時に
入力する各種情報は写真フィルムの感光性を利用する光
学的手段を用いて入力することが製造工程簡素化、カメ
ラの小型化、コスト低減等の点から好ましい。但し、フ
ィルムの使用状況(未使用、使用済、撮影枚数等)を確
認するための情報の入力や読み取りは磁気的手段または
電気的手段を用いて行う方が、フィルムを現像する必要
がないので好ましい。
【0046】また、ラボにおける各種情報の入力は磁気
的手段または電気的手段を用いて行う方が、フィルム現
像後も情報入力が可能になるため好ましい。一般に、撮
影時には光学的手段を用いて、現像後には磁気的手段を
用いて情報入力を行うことが適している。例えば、撮影
時にカメラからの情報を磁気的に写真フィルムに入力す
るためには、フィルムと磁気ヘッドとの相対速度を一定
に保つことが必要であるが、そのためにはカメラに複雑
な機構を備えなければならない。このため、撮影時の情
報入力には写真フィルムの感光性を利用した光学的手段
がその確実性及び簡便性故に優れている。
【0047】これに対して、一旦写真フィルムを現像し
た後は写真フィルムの感光性を利用した光学的手段を用
いることはできないので、磁気的手段を用いることが必
要となる。電気的記憶手段として使用する半導体素子は
EEPROM等が好ましい。半導体素子はカートリッジ
に付着させることが好ましいが、カートリッジと半導体
素子とを分離して別々にカメラに装填するようにするこ
ともできる。また、マイコンとEEPROMとを含むI
Cカードを電気的記憶手段として用いることもできる。
【0048】磁気的記憶手段としては、米国特許第43
02523号、同3782947号、同4279945
号等に示された透明磁気ベースが好ましい。この透明磁
気ベースが優れている点は、フィルム画面に隣接した位
置に該画面に関する情報を入力できる点、および、光学
的情報記録部を磁気的情報記録部としても活用できる点
である。磁気的情報記録層は画像露光部の外側にのみ形
成することもできる。この場合は磁気的情報記録層は不
透明でも良い。
【0049】カートリッジに磁気的情報記録手段を設け
た場合、この磁気的手段にはDXコードやフィルムの使
用状況に関する情報を入出力できる。カートリッジに入
力されたフィルム使用状況に関する情報はフィルムをカ
ートリッジから取り出すことなく確認できるので好まし
い。カートリッジに磁気的記録手段を設ける手段として
は、カートリッジに磁気テープを貼る付ける方法、カー
トリッジを磁性体を混合分散したポリマーで形成し、カ
ートリッジに磁気記録機能を与える方法、磁性体を分散
したインクでカートリッジを印刷する方法等がある。
【0050】なお、光学的手段により入力した情報がい
わゆる「光かぶり」によって消滅することを防止するた
め、カートリッジは光密型のもの(例えば、実願平1−
17253号記載のもの)が好ましい。
【0051】次に本発明で用いる一般式(I)および一
般式(II)で示されるカプラーについて詳しく説明す
る。一般式(I)において、Aは詳しくはカプラー残基
または酸化還元基を表わす。Aで表わされるカプラー残
基としては、例えばイエローカプラー残基(例えばアシ
ルアセトアニリド、マロンジアニリドのような開鎖ケト
メチレン型カプラー残基)、マゼンタカプラー残基(例
えば5−ピラゾロン型、ピラゾロトリアゾール型または
イミダゾピラゾール型のようなカプラー残基)、シアン
カプラー残基(例えばフェノール型、ナフトール型、ヨ
ーロッパ公開特許第249,453 号に記載のイミダゾール型
または同304,001 号に記載のピラゾロピリミジン型のよ
うなカプラー残基)および無呈色カプラー残基(例えば
イミダノン型またはアセトフェノン型のようなカプラー
残基)が挙げられる。また、米国特許第4,315,070 号、
同4,183,752 号、同4,174,969 号、同3,961,959 号、同
4,171,223 号または特開昭52−82423号に記載の
ヘテロ環型のカプラー残基であってもよい。
【0052】Aが酸化還元基を表わすとき、酸化還元基
とは、現像主薬酸化体によりクロス酸化されうる基であ
り、例えばハイドロキノン類、カテコール類、ピロガロ
ール類、1,4−ナフトハイドロキノン類、1,2−ナ
フトハイドロキノン類、スルホンアミドフェノール類、
ヒドラジド類またはスルホンアミドナフトール類が挙げ
られる。これらの基は具体的には、例えば特開昭61−
230135号、同62−251746号、同61−2
78852号、米国特許第3,364,022 号、同3,379,529
号、同3,639,417 号、同4,684,604 号またはJ. Org. Ch
em.,29、588(1964)に記載されているもので
ある。
【0053】一般式(I)においてL1 として好ましく
は以下のものが挙げられる。 (1)ヘミアセタールの開裂反応を利用する基 例えば米国特許第4,146,396 号、特開昭60−2491
48号および同60−249149号に記載された、下
記一般式(T−1)で表わされる基である。ここで、*
印は一般式(I)で表わされる化合物のAまたはL1
結合する位置を表わし、**印はL1 またはL2 と結合
する位置を表わす。
【0054】一般式(T−1) *−(W−CR11(R12))t −** 式中、Wは酸素原子、イオウ原子または−NR13−基を
表わし、R11およびR 12は水素原子または置換基を表わ
し、R13は置換基を表わし、tは1または2を表わす。
tが2のとき、2つの−W−CR11(R12)は同じもの
もしくは異なるものを表わす。R11およびR12が置換基
を表わすときの該置換基およびR13の代表的な例として
は、各々R15基、R15CO−基、R15SO2 −基、R15
(R16)NCO−基またはR15(R16)NSO2−基が
挙げられる。ここで、R15は脂肪族基、芳香族基または
複素環基を表わし、R16は水素原子、脂肪族基、芳香族
基または複素環基を表わす。R11、R12及びR13の各々
が2価基を表わし、これらが連結して環状構造を形成す
る場合も包含される。一般式(T−1)で表わされる基
の具体的例としては、下記のような基が挙げられる。
【0055】
【化3】
【0056】
【化4】
【0057】(2)分子内求核置換反応を利用して開裂
反応を起こさせる基 例えば米国特許第4,248,292 号に記載されたタイミング
基が挙げられる。下記一般式(T−2)で表わすことが
できる。 一般式(T−2) *−Nu−Link−E−** 式中、Nuは求核基を表わし、酸素原子またはイオウ原
子が求核種の例である。Eは求電子基を表わし、Nuよ
り求核攻撃を受けて**印との結合を開裂できる基であ
る。Linkは、NuとEとが分子内求核置換反応すること
ができるように、これらを立体的に関係づける連結基を
表わす。一般式(T−2)で表わされる基の具体例は、
例えば以下のものである。
【0058】
【化5】
【0059】
【化6】
【0060】(3)共役系に沿った電子移動反応を利用
して開裂反応を起こさせる基 例えば米国特許第4,409,323 号、同第4,421,845 号、特
開昭57−188035号、同58−98728号、同
58−209736号、同58−209738号に記載
された、下記一般式(T−3)で表わされる基である。
【0061】
【化7】
【0062】式中、*印、**印、W、R11、R12およ
びtは、(T−1)について説明したのと同じ意味を表
わす。ただし、R11とR12とが結合してベンゼン環また
は複素環の構成要素となってもよい。また、R11もしく
はR12とWとが結合して、ベンゼン環または複素環を形
成してもよい。また、Z1 とZ2 はそれぞれ独立に炭素
原子または窒素原子を表わし、xとyは0または1を表
わす。Z1 が炭素原子のときxは1であり、Z1 が窒素
原子のときxは0である。Z2 とyとの関係も、Z1
xとの関係と同じである。また、tは1または2を表わ
し、tが2のとき2つの−[Z1(R11)x =Z2(R12) y ] −
は同じでも異なっていてもよい。また、**印に隣接す
る−CH2 −基は、炭素数1ないし6のアルキル基また
はフェニル基で置換されても良い。
【0063】以下に(T−3)の具体例を挙げる。
【0064】
【化8】
【0065】
【化9】
【0066】
【化10】
【0067】
【化11】
【0068】(4)エステルの加水分解による開裂反応
を利用する基 例えば西独公開特許第2,626,315 号に記載された連結基
であり、以下の一般式(T−4)および(T−5)で表
される基が挙げられる。式中、*印および**印は一般
式(T−1)について説明したのと同じ意味である。 一般式(T−4) *−OCO−** 一般式(T−5) *−SCS−**
【0069】(5)イミノケタールの開裂反応を利用す
る基 例えば米国特許第4,546,073 号に記載された連結基であ
り、以下の一般式(T−6)で表わされる基である。
【0070】
【化12】
【0071】式中、*印、**印およびWは一般式(T
−1)において説明したのと同じ意味であり、R14はR
13と同じ意味を表わす。一般式(T−6)で表わされる
基の具体的例としては、以下の基が挙げられる。
【0072】
【化13】
【0073】L1 として好ましい例は、一般式(T−
1)〜(T−5)で示されるものであり、特に好ましく
は(T−1)、(T−3)および(T−4)である。j
は好ましくは0または1である。一般式(I)におい
て、L2 で示される基は3価以上のタイミング基を表わ
し、好ましくは次の一般式(T−L1 )、もしくは(T
−L2 )で表わされるものである。
【0074】一般式(T−L1 ) *−W−[Z1 −R11)x =Z2(R12) y ] t −CH2 −** 式中のW、Z1 、Z2 、R11、R12、x、yおよびt
は、一般式(T−3)について説明したのと同じ意味を
表わす。また、*印は一般式(I)中のA−(L 1 l
−と結合する意味を、**印は−(L3)n −PUGと結
合する位置を表わす。ただし、複数個存在するR11また
はR12のうち少なくとも1つは置換もしくは無置換のメ
チレン基で、−(L3)n −PUGと結合する基を表わ
す。
【0075】(T−L1 )として好ましい例はWが窒素
原子を表わす場合であり、さらに好ましくはWとZ2
結合して5員環を形成する場合であり、特に好ましくは
イミダゾール、もしくはピラゾール環を形成する場合で
ある。 一般式(T−L2 ) *−N−(Z3 −**)2 式中、*印と**印は一般式(T−L1 )と同義であ
る。Z3 基は置換もしくは無置換のメチレン基を表わ
し、2つのZ3 基は同じであっても異なっていても良
い。また、2つのZ3 基が結合して環を形成しても良
い。
【0076】以下に(T−L1 )および(T−L2 )の
具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0077】
【化14】
【0078】
【化15】
【0079】
【化16】
【0080】
【化17】
【0081】
【化18】
【0082】
【化19】
【0083】
【化20】
【0084】但し、ここで具体例に挙げた基はさらに置
換基を有していてもよく、そのような置換基の例として
は、アルキル基(例えばエチル、メトキシエチル、シア
ノエチル、カルボキシエチル、ジメチルアミノエチル、
ベンジル)、アリール基(例えばフェニル、4−ヒドロ
キシフェニル、2−メトキシフェニル)、ヘテロ環基
(例えば2−ピリジル)、ハロゲン原子、ニトロ基、ア
ルコキシ基(例えばエトキシ)、アリールオキシ基(例
えばフェノキシ)、アルキルチオ基(例えばメチルチ
オ)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ)、アミノ
基(例えばアミノ、ジメチルアミノ)、アシルアミノ基
(例えばアセチルアミノ)、スルホンアミド基(例えば
メタンスルホンアミド)、シアノ基、カルボキシル基、
アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニ
ル)、アリールオキシカルボニル(例えばフェノキシカ
ルボニル)もしくはカルバモイル基(例えばN−エチル
カルバモイル)が挙げられる。
【0085】中でも好ましいのは、アルキル基、ニトロ
基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アミノ基、アシル
アミノ基、スルホンアミド基、アルコキシカルボニル
基、およびカルバモイル基である。また、一般式(T−
1 )において、**印に隣接する−CH2 −基は炭素
数1ないし6のアルキル基またはフェニル基で置換され
ていても良い。
【0086】一般式(I)において、mは好ましくは1
である。一般式(I)において、L3 で表わされる基は
1 と同義である。一般式(I)において、nは好まし
くは0または1であり、特に好ましくは0である。
【0087】一般式(I)において、PUGで表わされ
る写真性有用基は詳しくは現像抑制剤、色素、カブラセ
剤、現像薬、カプラー、漂白促進剤、定着促進剤などで
ある。好ましい写真性有用基の例は、米国特許第4,248,
962 号に記載のある写真性有用基(該特許中、一般式P
UGで表わされるもの)、特開昭62−49353号に
記載のある色素(該明細書中、カプラーより放出される
離脱基の部分)、米国特許第4,477,563 号に記載のある
現像抑制剤、および特開昭61−201247号および
特開平2−55号に記載のある漂白促進剤(該明細書
中、カプラーより放出される離脱基の部分)が挙げられ
る。本発明において、写真性有用基として特に好ましい
ものは現像抑制剤である。
【0088】現像抑制剤として好ましいのは、下記一般
式(INH−1)〜(INH−13)で表わされる基で
ある。
【0089】
【化21】
【0090】
【化22】
【0091】
【化23】
【0092】式中のR21は、水素原子、または置換もし
くは無置換の炭化水素基(例えばメチル、フェニル)を
表わす。
【0093】
【化24】
【0094】
【化25】
【0095】
【化26】
【0096】式中の*は、一般式(I)で表わされる化
合物のL2 もしくはL3 で表わされる基と結合する位置
を表わす。また、**は置換基と結合する位置を表わ
し、該置換基の例としては、置換もしくは無置換の脂肪
族基、アリール基、ヘテロ環基が挙げられ、写真処理時
に処理液中で分解する基がこれら置換基中に含まれてい
るのが好ましい。
【0097】具体的にいえば、脂肪族基としては、例え
ばエチル、ブチル、ヘキシル、イソブチル、t−ブチ
ル、2−メチルチオエチル、ベンジル、4−メトキシベ
ンジル、1−メトキシカルボニルエチル、プロピルオキ
シカルボニルメチル、メトキシカルボニル、フェノキシ
カルボニル、2,5−ジオキソ−3,6−ジオキサデシ
ル、−CO2CH2CO2R100 で表わされる基が挙げられる。
【0098】ここで、R100 は炭素数1ないし8の無置
換アルキル基を表わす。また、アリール基の例として
は、フェニル、4−メトキシカルボニルフェニル、2−
メチルチオフェニル、3−メトキシカルボニルフェニル
が挙げられる。また、ヘテロ環基としては、例えば4−
ピリジルが挙げられる。これらの中で、INHとして好
ましいのは(INH−1)、(INH−2)、(INH
−3)、(INH−4)、(INH−9)および(IN
H−12)であり、特に好ましくは(INH−1)、
(INH−2)および(INH−3)である。
【0099】また、INHと結合する置換基として好ま
しいのは、脂肪族基または置換もしくは無置換のフェニ
ル基である。一般式(I)で表わされる化合物として特
に好ましいのは、下記一般式(Ia)もしくは(Ib)
で表わされる化合物である。
【0100】一般式(a) A-(L1)j -W-[Z1-(R11)x =Z2(R12) y ] t -CH2-PUG 一般式(b) A−(L1)−N−(Z3 −PUG)2 式中の記号は、一般式(I)、(T−L1 )および(T
−L2 )で説明したのと同義である。一般式(Ia)に
おいて、jは0または1が好ましい。一般式(Ia)お
よび(Ib)において、L1 としては−OC(=O)−
基が好ましく、またPUGとしては現像抑制剤が好まし
い。
【0101】但し、複数の写真性有用基が異なる機能を
有するものである場合、タイミング基は分子内求核置換
基を利用するものではない。また、ここで写真性有用基
の機能とは、現像抑制剤、色素、カブラセ剤、現像薬、
カプラー、漂白促進剤もしくは定着剤等が示す機能を意
味する。さらに、同一化合物中から放出されるふたつ以
上のPUGは、同一の現像抑制剤であることが特に好ま
しい。
【0102】次に、一般式(II) で表わされる化合物に
ついて説明する、一般式(II) において、AとPUGは
一般式(I)で定義したのと同義である。L4 は−OC
O−基、−OSO−基、−OSO2 −基、−OCS−
基、−SCO−基、−SCS−基または−WCR11R12−基
を表わす。ここで、W、R11およびR12は一般式(I)
で表わされる化合物のL1 の説明における一般式(T−
1)中の定義と同義である。
【0103】L4 が−WCR11R12−基を表わすときの好ま
しい例は、Wが酸素原子または3級アミノ基を表わすと
きであり、さらに好ましくは、L4 が−OCH2 −基ま
たはWとR11もしくはR12が環を形成する基を表わす場
合である。また、L4 が−WCR11R12−以外の基を表わす
場合、このL4 は好ましくは−OCO−基、−OSO−
基、−OSO2 −基であり、特に好ましくは−OCO−
基である。
【0104】L5 で表わされる基は、共役系に沿った電
子移動でPUGを放出する基もしくはL4 で定義される
基を表わす。共役系に沿った電子移動によりPUGを放
出する基は、一般式(I)のL1 の説明の中の一般式
(T−3)で表わされる基と同義である。L5 として好
ましいのは、共役系に沿った電子移動によりPUGを放
出する基であり、さらに好ましくは窒素原子でL4 と結
合しうる基である。
【0105】一般式(II) で表わされる化合物のうちで
好ましいものは、下記一般式(III)もしくは一般式(I
V) で表わされる化合物である。 一般式(III)
【0106】
【化27】
【0107】式中、Aは一般式(I)での定義と同義で
ある。R101 とR102 は、それぞれ独立に水素原子もく
しは置換基を表わす。R103 とR104 は、それぞれ独立
に水素原子もしくは置換基を表わす。INHは現像抑制
能を有する基を表わす。R10 5 は無置換のフェニル基も
しくは1級アルキル基、またはアリール基以外の基で置
換された1級アルキル基を表わす。但し、R101 〜R
104 のうち少なくとも1つは水素原子以外の置換基であ
る。
【0108】一般式(IV)
【0109】
【化28】
【0110】一般式(IV)で表わされる化合物について
詳しく説明すると、一般式(IV)において、A、IN
H、およびR105 は一般式(III)で定義したのと同義で
ある。R111 、R112 およびR113 はそれぞれ水素原子
もしくは有機残基を表わし、R 111 、R112 およびR
113 の任意の2つが2価基となって連結し、環を形成し
ても良い。
【0111】一般式(III)で表わされる化合物について
更に詳しく説明する。一般式(III)において、Aは一般
式(I)におけると同義である。R101 およびR
102 は、それぞれ独立に水素原子もしくは置換基を表わ
す。置換基の具体例としては、アリール基(例えばフェ
ニル、p−ヒドロキシフェニル、p−ニトロフェニ
ル)、アルキル基(例えばメチル、イソプロピル、tert
−ブチル、1−メトキシエチル、2−クロロエチル)、
ハロゲン原子(例えばフルオロ、クロロ)、アルコキシ
基(例えばメトキシ、イソプロピルオキシ、2−メトキ
シエトキシ、2−クロロエトキシ)、アリールオキシ基
(例えばフェノキシまたはp−メトキシフェノキシ)、
アルキルチオ基(例えばメチルチオ、イソプロピルチオ
または2−メトキシエチルチオ)、アリールチオ基(例
えばフェニルチオまたはp−メトキシフェニルチオ)、
アミノ基(例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミ
ノまたはフェニルメチルアミノ)、カルバモイル基(例
えばカルバモイル、メチルカルバモイル、ジエチルカル
バモイル、フェニルカルバモイルまたはフェニルメチル
カルバモイル)、スルファモイル基(例えばスルファモ
イル、エチルスルファモイル、フェニルスルファモイ
ル、ジメチルスルファモイルまたはフェニルメチルスル
ファモイル)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキ
シカルボニル、イソプロピルオキシカルボニルまたはte
rt−アミルオキシカルボニル)、アリールオキシカルボ
ニル基(例えばフェノキシカルボニルまたはp−メトキ
シフェノキシカルボニル)、アシルアミノ基(例えばア
セチルアミノ、N−メチルアセチルアミノまたはベンゾ
イルアミノ)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホ
ンアミドまたはベンゼンスルホンアミド)、アルコキシ
カルボニルアミノ基(例えばメトキシカルボニルアミ
ノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(例えばフェ
ノキシカルボニルアミノ)、ウレイド基(例えば3−メ
チルウレイド、または3−フェニルウレイド)、シアノ
基もしくはニトロ基が挙げられる。
【0112】R101 とR102 は同じでも異なっていても
良いが、両者の式量の和が120未満であることが好ま
しい。また、好ましい置換基としてはアルキル基、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基が挙げられ、特に好ましくはア
ルキル基である。一般式(III)において、R103 とR
104 で表わされる基は、それぞれ独立に水素原子もしく
はアルキル基を表わす。アルキル基としては、例えばメ
チル、エチル、イソプロピル、tert−ブチルまたは2−
メトキシエチルが挙げられる。R10 3 およびR104 とし
て好ましいのは、水素原子、メチル基、もしくはエチル
基であり、特に好ましくは水素原子である。
【0113】一般式(III)において、R105 で表わされ
る基はアリール基もしくはアルキル基を表わし、好まし
くは無置換のフェニル基もしくは1級アルキル基、また
はアリール基以外の基で置換された1級アルキル基を表
わす。アルキル基としては、例えばエチル、プロピル、
ブチル、イソブチル、t−ブチルペンチル、2−メチル
ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル2−メチルペンチル
または2−エチルブチルが挙げられる。置換基として
は、例えばハロゲン原子、アルコキシ基、アルキルチオ
基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、ア
ルコキシカルボニル基、アシルアミノ基、スルホンアミ
ド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ウレイド基、シ
アノ基、ニトロ基、もしくは−CO2CH2CO2R106 で表わさ
れる基が挙げられ、それぞれの基の具体例としてはR
101 およびR102 の置換基で挙げたものの中でアリール
基を含む基を除いたものが挙げられる。
【0114】また、R106 は炭素数3ないし6の無置換
アルキル基(例えばプロピル、ブチル、イソブチル、ペ
ンチル、イソペンチル、ヘキシル)を表わす。さらに、
105 は2種類以上の置換基で置換されていてもよい。
105 の置換基として好ましいのは、フルオロ、クロ
ロ、アルコキシ基、カルバモイル基、アルコキシカルボ
ニル基、シアノ基、ニトロ基、もしくは−CO2CH2CO2R
106 である。これらのうちで特に好ましいのは、アルコ
キシカルボニル基、もしくは−CO2CH2CO2R106 基であ
る。
【0115】また、R105 として好ましいのはフェニル
基、もしくは炭素数2ないし6の1級無置換アルキル
基、または先にR105 の好ましい置換基として挙げた基
により置換された1級アルキル基である。特に好ましく
は、炭素数3ないし5の1級無置換アルキル基またはア
ルコキシカルボニル基で置換された1級アルキル基であ
る。
【0116】一般式(III)において、INHで表わされ
る基は現像抑制能を有する基を表わし、その具体例は、
一般式(I)のPUGの説明で挙げた(INH−1)〜
(INH−13)である。その好ましい範囲等も、一般
式(I)の場合と同じである。
【0117】次に、一般式(IV) で表わされる化合物に
ついて詳しく説明する。まず、R111 、R112 およびR
113 のそれぞれが、水素原子もしくは1価の有機基を表
わす場合について説明する。R112 およびR113 が1価
の有機基を表わす場合、有機基としてはアルキル基(例
えばメチル、エチル)もしくはアリール基(例えばフェ
ニル)が好ましい。R112 およびR113 として好ましい
のは、少なくともいずれかが水素原子である場合であ
り、特に好ましくはR112 とR113 が水素原子であると
きである。
【0118】R111 は有機基を表わし、好ましくは以下
に挙げる基である。アルキル基(例えばメチル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec −ブ
チル、ネオペンチル、ヘキシル)、アリール基(例えば
フェニル)、アシル基(例えばアセチル、ベンゾイ
ル)、スルホニル基(例えばメタンスルホニル、ベンゼ
ンスルホニル)、カルバモイル基(例えばエチルカルバ
モイル、フェニルカルバモイル)、スルファモイル基
(例えばエチルスルファモイル、フェニルスルファモイ
ル)、アルコキシカルバホニル基(例えばエトキシカル
ボニル、ブトキシカルボニル)、アリールオキシカルボ
ニル基(例えばフェノキシカルボニル、4−メチルフェ
ノキシカルボニル)、アルコキシスルホニル基(例えば
ブトキシスルホニル、エトキシスルホニル)、アリール
オキシスルホニル基(例えばフェノキシスルホニル、4
−メトキシフェノキシスルホニル)、シアノ基、ニトロ
基、ニトロソ基、チオアシル基(例えばチオアセチル、
チオベンゾイル)、チオカルバモイル基(例えばエチル
チオカルバモイル)、イミドイル基(例えばN−エチル
イミドイル基)、アミノ基(例えばアミノ、ジメチルア
ミノ、メチルアミノ)、アシルアミノ基(例えばホルミ
ルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルアセチルアミ
ノ)、アルコキシ基(例えばメトキシ、イソプロピルオ
キシ)、またはアリールオキシ基(例えばフェノキシ)
である。
【0119】また、これらの基は更に置換基を有してい
てもよく、その置換基の例としてはR111 として挙げた
基のほか、ハロゲン原子(例えばフルオロ、クロロ、ブ
ロモ)、カルボキシル基、スルホ基が挙げられる。R
111 は、水素原子以外の原子の数が15以下であること
が好ましい。また、R111 として更に好ましいのは置換
もしくは無置換のアルキル基もしくはアリール基であ
り、特に好ましいのは置換もしくは無置換のアルキル基
である。
【0120】次に、R111 、R112 およびR113 で表わ
される基において、これらのうちの任意の2つが2価基
となって連結し、環を形成する場合について説明する。
形成される環の大きさは4ないし8員環が好ましく、よ
り好ましくは4ないし6員環である。2価基として好ま
しいのは、以下に挙げる基である。
【0121】−C(=O)−N(R114) −、−SO2 −N(R114)
−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−C(=O)−
(CH2)2−、−C(=O)−N(R114) −C(=O)−、−SO2 −N
(R114) −C(=O)−、−C(=O)−C(R114)(R115) −、−
(CH2)2−O−CH2−である。ここで、R114 およびR
115 は水素原子、もしくはR111 が1価の有機基を表わ
す場合と同義であり、R114 とR115 は同じであっても
異なっていてもよい。
【0122】R111 、R112 、R113 のうち、2価基と
して参与しない残りの基は水素原子もしくは1価の有機
基を表わし、有機基の具体例等は環を形成しない場合に
示したR111 、R112 、R113 の場合と同じである。R
111 、R112 、R113 のうちの任意の2つが結合して環
を形成する場合、好ましくはR112 とR113 のいずれか
が水素原子であり、残りのR112 ないしR11 3 がR111
と環を形成する場合である。更に好ましくは、先に挙げ
た2価基の左端が一般式(I)の窒素原子と結合し、右
端が炭素原子と結合する場合である。
【0123】また、R111 、R112 、R113 として好ま
しいのは、環を形成せず、それぞれが水素原子もしくは
1価の有機基を表わす場合である。
【0124】一般式(I)および(II) において、Aと
PUGで表わされる基を除いた残基の式量は64以上か
つ240以下であることが好ましく、更に好ましくは7
0以上かつ200以下であり、特に好ましくは90以上
かつ180以下である。以下に本発明の一般式(I)〜
(IV) で表わされる化合物の具体例を示すが、本発明は
これらによって限定されるものではない。
【0125】なお、一般式(I)においてAがカプラー
残基を表すものについては(CA)を頭につけた番号
で、一般式(II) 〜(IV) においてAがカプラー残基を
表わすものについては(CB)を頭につけた番号で、一
般式(I)〜(IV) においてAが酸化還元基を表すもの
については(SA)を頭につけた番号で示した。
【0126】
【化29】
【0127】
【化30】
【0128】
【化31】
【0129】
【化32】
【0130】
【化33】
【0131】
【化34】
【0132】
【化35】
【0133】
【化36】
【0134】
【化37】
【0135】
【化38】
【0136】
【化39】
【0137】
【化40】
【0138】
【化41】
【0139】
【化42】
【0140】
【化43】
【0141】
【化44】
【0142】
【化45】
【0143】
【化46】
【0144】
【化47】
【0145】
【化48】
【0146】
【化49】
【0147】
【化50】
【0148】本発明の化合物の合成には、例えば米国特
許第4847383号、同4770990号、同468
4604号、同4886736号、特開昭60−218
645号、同61−230135号、特願平2−370
70号、同2−170832号、および同2−2511
92号に記載の方法もしくは類似の方法を利用すること
ができる。
【0149】本発明の化合物(I)および(II)は、感
光材料中のいかなる層に用いてもよいが、感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層および/またはその隣接層に添加すること
が好ましく、感光性ハロゲン化銀乳剤層に添加すること
が更に好ましい。これら化合物の感光材料中への総添加
量は通常1×10-7〜5×10-4 mol/m2 であり、好
ましくは1×10-6〜2×10-4 mol/m2 である。こ
れらの化合物は、通常の他のカプラーと同様にして添加
することができる。
【0150】本発明の写真フィルム製品に用いる写真フ
ィルムの一つの実施態様は支持体上に赤感光性ユニッ
ト、緑感光性ユニット及び青感光性ユニットを有し、か
つ少なくとも一つの該感光性ユニットが光に対する感度
の異なる少くとも三つの層から構成される層構成を有す
るものである。好ましい実施態様としては実質的に同一
の感色性をもつ低感度ハロゲン化銀乳剤層、中感度ハロ
ゲン化銀乳剤層及び高感度ハロゲン化銀乳剤層層の少な
くとも三層を支持体に近い方からこの順に塗布してなる
カラー写真感光材料に於て、露光・現像処理後、前記の
高感度乳剤層の最大発色濃度が0.1以上1.0以下に、中
感度乳剤層の最大発色濃度が0.5以上2.0以下に、また
低感度乳剤層の最大発色濃度が0.3以上2.0以下になる
ような量の耐拡散性色素画像形成カプラーを含有する。
【0151】本発明に於る上記高感度乳剤層の最大発色
濃度は、より好ましくは0.2〜0.8の範囲である。また
上記の中感度乳剤層の最大発色濃度は、より好ましくは
0.6〜1.8の範囲である。そして上記の低感度乳剤層の
最大発色濃度は、より好ましくは0.5〜1.5の範囲であ
る。
【0152】本発明において、高感度層と中感度層およ
び中感度層と低感度層はそれぞれ隣接していることが好
ましい。また高感度層、中感度層および低感度層はそれ
ぞれ2層以上から構成することもできるが、単一層であ
ることが好ましい。本発明において、高感度層、中感度
層および低感度層それぞれの感度差は、階調性、粒状
性、および鮮鋭性を考慮して最適化すればよいが、通常
高感度層は中感度層に比べ0.1〜1.0 logE(E:露光
量)高感であり、中感度層は低感度層に比べ0.1〜1.0
logE高感であることが好ましい。
【0153】本発明のカラー写真感光材料は上記の高感
度層、中感度層、低感度層の少なくとも三層からなる実
質的に同一感色性のハロゲン化銀乳剤層を支持体上に有
するものであるが、このような同一感色性のハロゲン化
銀乳剤層群は二種以上、特に三種の異った感色性をもつ
ハロゲン化銀乳剤層群からなる事が好ましい。即ち、本
発明のカラー写真感光材料は、支持体上に赤感層、緑感
層及び青感層をこの順序に又は適宜配列を置き換えた順
序で塗設してなり、上記の感光層の少なくとも一つが先
に述べたような高感度層、中感度層、低感度層の少なく
とも三層からなる事が好ましい。
【0154】本発明による高、中、低感度層の最大発色
濃度は下記のようにして測定する事ができる。高、中、
又は低感度乳剤を支持体に塗布した試料に充分な光を曝
光し(通常晴天の昼光下1分以上)、実施例に記載した
処理方法Aによって処理した後、この試料をマクベス社
濃度計にてステータスMフィルターで濃度測定する。
【0155】一方、複数の写真乳剤層が塗設されてしま
っているカラー写真感光材料の場合には、上記と同じ条
件で曝光及びカラー現像処理した後に各層を分離(剥
離)してこれらの層の濃度を上記と同じようにして測定
する。本発明において高感度層における銀/カプラー比
(色画像形成カプラー1モル当りのハロゲン化銀モル
数)は、約5〜300が適当であるが、青感性層である
場合、好ましくは10〜100、より好ましくは20〜
50であり、緑感性層または赤感光性層である場合、好
ましくは30〜200、より好ましくは40〜150で
ある。中感度層における銀/カプラー比は2〜100で
あるが、青感光性層である場合、好ましくは2〜40、
より好ましくは2〜20であり、緑感光性層または赤感
光性層の場合、好ましくは5〜100、より好ましくは
5〜50である。低感度層における銀/カプラー比は1
〜50であるが、青感光性層である場合、好ましくは1
〜20、より好ましくは1.5〜10であり、緑感光性層
または赤感光性層である場合、好ましくは3〜50、よ
り好ましくは3〜30である。
【0156】本発明の感光材料は、支持体上に青感色性
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層を有
する同時に塗布された少なくとも10層から成る。多層
ハロゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般に単
位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、緑
感色性層、青感色性層の順に設置される。しかし、目的
に応じて上記設置順が逆であっても、また同一感色性層
中に異なる感光性層が挟まれたような設置順をもとりえ
る。
【0157】色再現改良の目的で従来の青、緑、赤感色
性の3種に加えて第4あるいはそれ以上の感色性の感光
層を用いる層構成が特開昭61-34541号、同61-201245
号、同61-198236 号、同62-160448 号に記載されてお
り、この場合は第4あるいはそれ以上の感色性の感光層
はいずれの位置に配置しても良い。また第4あるいはそ
れ以上の感色性の感光層は単独でも複数の層からなって
いても良い。
【0158】上記、ハロゲン化銀感光性層の間および最
上層、最下層には各種の中間層等の非感光性層を設けて
もよい。該中間層には、特開昭61-43748号、同59-11343
8 号、同59-113440 号、同61-20037号、同61-20038号明
細書に記載されるようなカプラー、DIR化合物等が含
まれていてもよく、通常用いられるように混色防止剤を
含んでいてもよい。
【0159】各単位感光性層を構成する複数のハロゲン
化銀乳剤層は、西独特許第1,121,470 号あるいは英国特
許第923,045 号に記載されるような高感度乳剤層、低感
度乳剤層の2層構成を好ましく用いることができる。通
常は、支持体に向かって順次感光度が低くなる様に配列
するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤層の間には非感
光性層が設けられていてもよい。また、特開昭57-11275
1 号、同62-200350 号、同62-206541 号、同62-206543
号等に記載されているように支持体より離れた側に低感
度乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を配置しても
よい。
【0160】具体例として支持体から最も遠い側から、
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)
/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(G
L)/高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層
(RL)の順、またはBH/BL/GL/GH/RH/
RLの順、またはBH/BL/GH/GL/RL/RH
の順等に設置することができる。
【0161】また特公昭55-34932号公報に記載されてい
るように、支持体から最も遠い側から青感光性層/GH
/RH/GL/RLの順に配列することもできる。また
特開昭56-25738号、同62-63936号明細書に記載されてい
るように、支持体から最も遠い側から青感光性層/GL
/RL/GH/RHの順に配列することもできる。また
特公昭49-15495号公報に記載されているように上層を最
も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中層をそれよりも
低い感光度のハロゲン化銀乳剤層、下層を中層よりも更
に感光度の低いハロゲン化銀乳剤層を配置し、支持体に
向かって感光度が順次低められた感光度の異なる3層か
ら構成される配列が挙げられる。このような感光度の異
なる3層から構成される場合でも、特開昭59-202464 号
明細書に記載されているように、同一感色性層中におい
て支持体より離れた側から中感度乳剤層/高感度乳剤層
/低感度乳剤層の順に配置されてもよい。
【0162】その他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中
感度乳剤層、あるいは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高
感度乳剤層などの順に配置されていてもよい。また、4
層以上の場合にも、上記の如く配列を変えてもよい。上
記のように、それぞれの感光材料の目的に応じて種々の
層構成・配列を選択することができる。
【0163】本発明に用いられるハロゲン化銀の量は特
に規定されないが、銀量換算で10g/m2 以下3g/
2 以上であることが好ましく、さらに7g/m2 以下
3g/m2 以上であることが好ましい。また、ゼラチン
バインダーに対する銀の密度は特に規定されないが、高
感度乳剤層、低感度乳剤層、その他目的に応じて、銀量
(重量)/ゼラチン(重量)比で0.1〜5.0の範囲で使
用することが好ましい。
【0164】本発明に用いられる写真感光材料の写真乳
剤層に含有される好ましいハロゲン化銀は30モル%以
下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、もしく
はヨウ塩臭化銀である。特に好ましいのは約2モル%か
ら約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀もしく
はヨウ塩臭化銀である。写真乳剤中のハロゲン化銀粒子
は、立方体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を
有するもの、球状、板状のような変則的な結晶形を有す
るもの、双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいは
それらの複合形でもよい。
【0165】ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン以
下の微粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに至るま
での大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤
でもよい。本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)No.
17643(1978年12月),22〜23頁,“I.乳剤
製造(Emulsion preparation and types)”、および同
No. 18716(1979年11月),648頁、同No. 3071
05(1989年11月),863〜865頁、およびグ
ラフキデ著「写真の物理と化学」,ポールモンテル社刊
(P.Glafkides, Chemie et Phisique Photographique,
Paul Montel, 1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」,フ
ォーカルプレス社刊(G.F.Duffin, Photographic Emuls
ion Chemistry(Focal Press, 1966))、ゼリクマンら著
「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.
L.Zelikmanetal., Making and Coating Photographic E
mulsion,Focal Press, 1964) などに記載された方法を
用いて調製することができる。
【0166】米国特許第3,574,628 号、同3,655,394号
および英国特許第1,413,748 号などに記載された単分散
乳剤も好ましい。また、アスペクト比が約3以上である
ような平板状粒子も本発明に使用できる。平板状粒子
は、ガトフ著、フォトグラフィック・サイエンス・アン
ド・エンジニアリング(Gutoff, Photographic Science
and Engineering) 、第14巻248〜257頁(19
70年);米国特許第4,434,226 号、同4,414,310 号、
同4,433,048 号、同4,439,520 号および英国特許第2,11
2,157 号などに記載の方法により簡単に調製することが
できる。
【0167】結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい、また、エピタキシャル接合によっ
て組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、
また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の
化合物と接合されていてもよい。また種々の結晶形の粒
子の混合物を用いてもよい。
【0168】上記の乳剤は潜像を主として表面に形成す
る表面潜像型でも、粒子内部に形成する内部潜像型でも
表面と内部のいずれにも潜像を有する型のいずれでもよ
いが、ネガ型の乳剤であることが必要である。内部潜像
型のうち、特開昭63-264740号に記載のコア/シェル型
内部潜像型乳剤であってもよい。このコア/シェル型内
部潜像型乳剤の調製方法は、特開昭59-133542 号に記載
されている。この乳剤のシェルの厚みは、現像処理等に
よって異なるが、3〜40nmが好ましく、5〜20nmが
特に好ましい。
【0169】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はリサーチ.ディスクロー
ジャーNo. 17643 、同No. 18716 および同No. 307105に
記載されており、その該当箇所を後掲の表にまとめた。
本発明の感光材料には、感光性ハロゲン化銀乳剤の粒子
サイズ、粒子サイズ分布、ハロゲン組成、粒子の形状、
感度の少なくとも1つの特性の異なる2種類以上の乳剤
を、同一層中に混合して使用することができる。
【0170】米国特許第4,082,553 号に記載の粒子表面
をかぶらせたハロゲン化銀粒子、米国特許第4,626,498
号、特開昭59-214852 号に記載の粒子内部をかぶらせた
ハロゲン化銀粒子、コロイド銀を感光性ハロゲン化銀乳
剤層および/または実質的に非感光性の親水性コロイド
層に好ましく使用できる。粒子内部または表面をかぶら
せたハロゲン化銀粒子とは、感光材料の未露光部および
露光部を問わず、一様に(非像様に)現像が可能となる
ハロゲン化銀粒子のことをいう。粒子内部または表面を
かぶらせたハロゲン化銀粒子の調製法は、米国特許第4,
626,498 号、特開昭59-214852 号に記載されている。
【0171】粒子内部がかぶらされたコア/シェル型ハ
ロゲン化銀粒子の内部核を形成するハロゲン化銀は、同
一のハロゲン組成をもつものでも異なるハロゲン組成を
もつものでもよい。粒子内部または表面をかぶらせたハ
ロゲン化銀としては、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩
沃臭化銀のいずれをも用いることができる。これらのか
ぶらされたハロゲン化銀粒子の粒子サイズには特別な限
定はないが、平均粒子サイズとしては0.01〜0.75μ
m、特に0.05〜0.6μmが好ましい。また、粒子形状
については特に限定はなく、規則的な粒子でもよく、ま
た、多分散乳剤でもよいが、単分散(ハロゲン化銀粒子
の重量または粒子数の少なくとも95%が平均粒子径の
±40%以内の粒子径を有するもの)であることが好ま
しい。
【0172】本発明には、非感光性微粒子ハロゲン化銀
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカプラされてい
ないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の
含有率が0〜100モル%であり、必要に応じて塩化銀
および/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃
化銀を0.5〜10モル%含有するものである。
【0173】微粒子ハロゲン化銀は、平均粒径(投影面
積の円相当直径の平均値)が0.01〜0.5μmが好まし
く、0.02〜0.2μmがより好ましい。微粒子ハロゲン
化銀は、通常の感光性ハロゲン化銀と同様の方法で調製
できる。この場合、ハロゲン化銀粒子の表面は、光学的
に増感される必要はなく、また分光増感も不要である。
ただし、これを塗布液に添加するのに先立ち、あらかじ
めトリアゾール系、アザインデン系、ベンゾチアゾリウ
ム系、もしくはメルカプト系化合物または亜鉛化合物な
どの公知の安定剤を添加しておくことが好ましい。この
微粒子ハロゲン化銀粒子含有層に、コロイド銀を好まし
く含有させることができる。
【0174】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記の3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 〔1978年12月〕 〔1979年11月〕 〔1989年11月〕 1. 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2. 感度上昇剤 648頁右欄 3. 分光増感剤、 強色増感剤 23〜24頁 648頁右欄〜649 頁右欄 866〜868 頁 4. 増白剤 24頁 647頁右欄 868頁 5. かぶり防止剤、 安定剤 24〜25頁 649頁右欄 868〜870 頁 6. 光吸収剤、 フィルター染料、 紫外線吸収剤 25〜26頁 649頁右欄〜650 頁左欄 873頁 7. ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左欄〜右欄 872頁 8. 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 9. 硬膜剤 26頁 651頁左欄 874〜875 頁 10. バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874 頁 11. 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 12. 塗布助剤、 表面活性剤 26〜27頁 650頁右欄 875〜876 頁 13. スタチック防止剤 27頁 650頁右欄 876〜877 頁 14. マット剤 878〜879 頁
【0175】また、ホルムアルデヒドガスによる写真性
能の劣化を防止するために、米国特許4,411,987 号や同
第4,435,503 号に記載されたホルムアルデヒドと反応し
て、固定化できる化合物を感光材料に添加することが好
ましい。本発明の感光材料に、米国特許第4,740,456
号、同第4,788,132 号、特開昭62-18539号、特開平1-28
3551号に記載のメルカプト化合物を含有させることが好
ましい。
【0176】本発明の感光材料に、特開平1-106052号に
記載の、現像処理によって生成した現像銀量とは無関係
にかぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤またはそ
れらの前駆体を放出する化合物を含有させることが好ま
しい。本発明の感光材料に、国際公開WO88/04794号、特
開平1-502912号に記載された方法で分散された染料また
はEP 317,308A 号、米国特許4,420,555 号、特開平1-25
9358号に記載の染料を含有させることが好ましい。
【0177】本発明には種々のカラーカプラーを使用す
ることができ、その具体例は前出のリサーチ・ディスク
ロージャーNo. 17643 、VII−C〜G、および同No. 307
105、VII −C〜Gに記載された特許に記載されてい
る。イエローカプラーとしては、例えば米国特許第3,93
3,501 号、同第4,022,620号、同第4,326,024 号、同第
4,401,752 号、同第4,248,961号、特公昭58-10739号、
英国特許第1,425,020 号、同第1,476,760 号、米国特許
第3,973,968 号、同第4,314,023 号、同第4,511,649
号、欧州特許第249,473A号、等に記載のものが好まし
い。
【0178】マゼンタカプラーとしては本発明に係わる
マゼンタカプラー以外に5−ピラゾロン系及びピラゾロ
アゾール系の化合物を併用してもよく、米国特許第4,31
0,619 号、同第4,351,897 号、欧州特許第73,636号、米
国特許第3,061,432 号、同第3,725,067 号、リサーチ・
ディスクロージャーNo. 24220(1984年6月)、特開昭60
-33552号、リサーチ・ディスクロージャーNo. 24230(19
84年6月)、特開昭60-43659号、同61-72238号、同60-3
5730号、同55-118034 号、同60-185951 号、米国特許第
4,500,630 号、同第4,540,654 号、同第4,556,630 号、
国際公開WO88/04795号等に記載のものが好ましい。
【0179】シアンカプラーとしては、フェノール系及
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,052,
212 号、同第4,146,396 号、同第4,228,233 号、同第4,
296,200 号、同第2,369,929 号、同第2,801,171 号、同
第2,772,162 号、同第2,895,826 号、同第3,772,002
号、同第3,758,308 号、同第4,334,011 号、同第4,327,
173 号、西独特許公開第3,329,729 号、欧州特許第121,
365A号、同第249,453A号、米国特許第3,446,622 号、同
第4,333,999 号、同第4,775,616 号、同第4,451,559
号、同第4,427,767 号、同第4,690,889 号、同第4,254,
212 号、同第4,296,199 号、特開昭61-42658号等に記載
のものが好ましい。
【0180】ポリマー化された色素形成カプラーの典型
例は、米国特許第3,451,820 号、同第4,080,211 号、同
第4,367,282 号、同第4,409,320 号、同第4,576,910
号、英国特許2,102,137 号、欧州特許第341,188A号等に
記載されている。発色色素が適度な拡散性を有するカプ
ラーとしては、米国特許第4,366,237 号、英国特許第2,
125,570 号、欧州特許第96,570号、西独特許(公開)第
3,234,533 号に記載のものが好ましい。
【0181】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.
17643 のVII −G項、同No. 307105のVII −G項、米国
特許第4,163,670 号、特公昭57-39413号、米国特許第4,
004,929号、同第4,138,258号、英国特許第1,146,368 号
に記載のものが好ましい。また、米国特許第4,774,181
号に記載のカップリング時に放出された蛍光色素により
発色色素の不要吸収を補正するカプラーや、米国特許第
4,777,120 号に記載の現像主薬と反応して色素を形成し
うる色素プレカーサー基を離脱基として有するカプラー
を用いることも好ましい。
【0182】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出する化合物もまた本発明で好ましく使用できる。
現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、RD17643、VII
−F項及び同No. 307105、VII−F項に記載された特
許、特開昭57-151944 号、同57-154234 号、同60-18424
8 号、同63-37346号、同63-37350号、米国特許4,248,96
2 号、同4,782,012 号に記載されたものが好ましい。
【0183】現像時に画像状に造刻剤もしくは現像促進
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,097,140
号、同第2,131,188 号、特開昭59-157638 号、同59-170
840号に記載のものが好ましい。また、特開昭60-107029
号、同60-252340 号、特開平1-44940 号、同1-45687
号に記載の現像主薬の酸化体との酸化還元反応により、
かぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤等を放出す
る化合物も好ましい。
【0184】その他、本発明の感光材料に用いることの
できる化合物としては、米国特許第4,130,427 号に記載
の競争カプラー、米国特許第4,283,472 号、同第4,338,
393号、同第4,310,618 号等に記載の多当量カプラー、
特開昭60-185950 号、特開昭62-24252号等に記載のDI
Rレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出
カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物もしく
はDIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第
173,302A号、同第313,308A号に記載の離脱後復色する色
素を放出するカプラー、R.D. No. 11449、同24241 、特
開昭61-201247号等に記載の漂白促進剤放出カプラー、
米国特許第4,555,477 号等に記載のリガンド放出カプラ
ー、特開昭63-75747号に記載のロイコ色素を放出するカ
プラー、米国特許第4,774,181 号に記載の蛍光色素を放
出するカプラー等が挙げられる。
【0185】本発明に使用するカプラーは、種々の公知
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,027 号
などに記載されている。水中油滴分散法に用いられる常
圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶剤の具体例と
しては、フタル酸エステル類(ジブチルフタレート、ジ
シクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフ
タレート、デシルフタレート、ビス(2,4−ジ−t−
アミルフェニル)フタレート、ビス(2,4−ジ−t−
アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,1−ジエ
チルプロピル)フタレートなど)、リン酸またはホスホ
ン酸のエステル類(トリフェニルホスフェート、トリク
レジルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホ
スフェート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリ−
2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデシルホスフ
ェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリクロロ
プロピルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニ
ルホスホネートなど)、安息香酸エステル類(2−エチ
ルヘキシルベンゾエート、ドデシルベンゾエート、2−
エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエートなど)、
アミド類(N,N−ジエチルドデカンアミド、N,N−
ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシルピロリドン
など)、アルコール類またはフェノール類(イソステア
リルアルコール、2,4−ジ−tert−アミルフェノール
など)、脂肪族カルボン酸エステル類(ビス(2−エチ
ルヘキシル)セバケート、ジオクチルアゼレート、グリ
セロールトリブチレート、イソステアリルラクテート、
トリオクチルシトレートなど)、アニリン誘導体(N,
N−ジブチル−2−ブトキシ−5−tert−オクチルアニ
リンなど)、炭化水素類(パラフィン、ドデシルベンゼ
ン、ジイソプロピルナフタレンなど)などが挙げられ
る。また補助溶剤としては、沸点が約30℃以上、好ま
しくは50℃以上約160℃以下の有機溶剤などが使用
でき、典型例としては酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピ
オン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、2−エトキシエチルアセテート、ジメチルホルムア
ミドなどが挙げられる。
【0186】ラテックス分散法の工程、効果および含浸
用のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,363 号、
西独特許出願(OLS) 第2,541,274 号および同第2,541,23
0 号などに記載されている。本発明のカラー感光材料中
には、フェネチルアルコールや特開昭63-257747 号、同
62-272248 号、および特開平1-80941 号に記載の1,2
−ベンズイソチアゾリン−3−オン、n−ブチル、p−
ヒドロキシベンゾエート、フェノール、4−クロル−
3,5−ジメチルフェノール、2−フェノキシエタノー
ル、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等の各
種の防腐剤もしくは防黴剤を添加することが好ましい。
【0187】本発明は種々のカラー感光材料に適用する
ことができる。一般用もしくは映画用のカラーネガフィ
ルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反転フィル
ム、カラーペーパー、カラーポジフィルムおよびカラー
反転ペーパーなどを代表例として挙げることができる。
本発明に使用できる適当な支持体は、例えば、前述のR
D.No. 17643 の28頁、同No. 18716 の647頁右欄
から648頁左欄、および同No. 307105の879頁に記
載されている。
【0188】本発明の感光材料は、乳剤層を有する側の
全親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm以下である
ことが好ましく、23μm以下がより好ましく、18μ
m以下が更に好ましく、16μm以下が特に好ましい。
また膜膨潤速度T1/2 は30秒以下が好ましく、20秒
以下がより好ましい。膜厚は、25℃相対湿度55%調
湿下(2日)で測定した膜厚を意味し、膜膨潤速度T
1/2 は、当該技術分野において公知の手法に従って測定
することができる。例えば、エー・グリーン(A.Green)
らによりフォトグラフィック・サイエンス・アンド・エ
ンジニアリング(Photogr.Sci.Eng.) ,19巻、2号,
124〜129頁に記載の型のスエロメーター(膨潤
計)を使用することにより、測定でき、T1/2 は発色現
像液で30℃、3分15秒処理した時に到達する最大膨
潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、飽和膜厚の1/2 に到達
するまでの時間と定義する。
【0189】膜膨潤速度T1/2 は、バインダーとしての
ゼラチンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時
条件を変えることによって調整することができる。ま
た、膨潤率は150〜400%が好ましい。膨潤率と
は、さらに述べた条件下での最大膨潤膜厚から、式:
(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算できる。本
発明の感光材料は、乳剤層を有する側の反対側に、乾燥
膜厚の総和が2μm〜20μmの親水性コロイド層(バ
ック層と称す)を設けることが好ましい。このバック層
には、前述の光吸収剤、フィルター染料、紫外線吸収
剤、スタチック防止剤、硬膜剤、バインダー、可塑剤、
潤滑剤、塗布助剤、表面活性剤等を含有させることが好
ましい。このバック層の膨潤率は150〜500%が好
ましい。
【0190】本発明に従ったカラー写真感光材料は、前
述のRD.No. 17643 の28〜29頁、同No. 18716 の
651左欄〜右欄、および同No. 307105の880〜88
1頁に記載された通常の方法によって現像処理すること
ができる。本発明の感光材料の現像処理に用いる発色現
像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主薬
を主成分とするアルカリ性水溶液である。この発色現像
主薬としては、アミノフェノール系化合物も有用である
が、p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用さ
れ、その代表例としては3−メチル−4−アミノ−N,
Nジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エ
チル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル
−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンア
ミドエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エ
チル−β−メトキシエチルアニリン及びこれらの硫酸
塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩などが挙
げられる。これらの中で、特に、3−メチル−4−アミ
ノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン硫
酸塩が好ましい。これらの化合物は目的に応じ2種以上
併用することもできる。
【0191】発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホ
ウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、塩化物塩、
臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチ
アゾール類もしくはメルカプト化合物のような現像抑制
剤またはカブリ防止剤などを含むのが一般的である。ま
た必要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロ
キシルアミン、亜硫酸塩、N,N−ビスカルボキシメチ
ルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセミカルバ
ジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸
類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエチレン
グリコールのような有機溶剤、ベンジルアルコール、ポ
リエチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン類
のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラ
ー、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補助現像
主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポリ
ホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸
に代表されるような各種キレート剤、例えば、エチレン
ジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミ
ン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシ
エチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,
1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレ
ンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N,N−テ
トラメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ(o−
ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を代表例とし
て挙げることができる。
【0192】また反転処理を実施する場合は通常黒白現
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類また
はN−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェ
ノール類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み
合わせて用いることができる。
【0193】これらの発色現像液及び黒白現像液のpHは
9〜12であることが一般的である。またこれらの現像
液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にもよる
が、一般に感光材料1平方メートル当たり3リットル以
下であり、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させてお
くことにより500ml以下にすることもできる。補充量
を低減する場合には処理槽の空気との接触面積を小さく
することによって液の蒸発、空気酸化を防止することが
好ましい。
【0194】処理槽での写真処理液と空気との接触面積
は、以下に定義する開口率で表わすことができる。即
ち、
【0195】
【数1】
【0196】上記の開口率は、0.1以下であることが好
ましく、より好ましくは0.001〜0.05である。この
ように開口率を低減させる方法としては、処理槽の写真
処理液面に浮き蓋等の遮蔽物を設けるほかに、特開平1-
82033 号に記載された可動蓋を用いる方法、特開昭63-2
16050 号に記載されたスリット現像処理方法を挙げるこ
とができる。開口率を低減させることは、発色現像及び
黒白現像の両工程のみならず、後続の諸工程、例えば、
漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化などの全ての工程
において適用することが好ましい。また、現像液中の臭
化物イオンの蓄積を抑える手段を用いることにより補充
量を低減することもできる。
【0197】発色現像処理の時間は、通常2〜5分の間
で設定されるが、高温高pHとし、かつ発色現像主薬を高
濃度に使用することにより、更に処理時間の短縮を図る
こともできる。発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理
される。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよい
し(漂白定着処理)、個別に行なわれてもよい。更に処
理の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処
理方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処
理すること、漂白定着処理の前に定義処理すること、又
は漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に
実施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III)などの多
価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が
用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III)の有機錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコ
ールエーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボ
ン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩
などを用いることができる。これらのうちエチレンジア
ミン四酢酸鉄(III)錯塩、及び1,3−ジアミノプロパ
ン四酢酸鉄(III)錯塩を始めとするアミノポリカルボン
酸鉄(III)錯塩は迅速処理と環境汚染防止の観点から好
ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩は漂
白液においても、漂白定着液においても特に有用であ
る。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩を用い
た漂白液又は漂白定着液のpHは通常4.0〜8であるが、
処理の迅速化のためにさらに低いpHで処理することもで
きる。
【0198】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第 3,893,858号、西独特許第 1,290,812
号、同 2,059,988号、特開昭53-32736号、同53-57831
号、同53-37418号、同53-72623号、同53-95630号、同53
-95631号、同53-104232 号、同53-124424 号、同53-141
623 号、同53-28426号、リサーチ・ディスクロージャー
No.17129号(1978年7月)などに記載のメルカプト
基またはジスルフィド基を有する化合物;特開昭50-140
129 号に記載のチアゾリジン誘導体;特公昭45−8506
号、特開昭52-20832号、同53-32735号、米国特許第 3,7
06,561号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第 1,127,7
15号、特開昭58−16,235号に記載の沃化物塩;西独特許
第 966,410号、同2,748,430号に記載のポリオキシエチ
レン化合物類;特公昭45−8836号記載のポリアミン化合
物;その他特開昭49−40,943号、同49−59,644号、同53
−94,927号、同54−35,727号、同55−26,506号、同58-1
63,940号記載の化合物;臭化物イオン等が使用できる。
なかでもメルカプト基またはジスルフィド基を有する化
合物が促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国特許
第 3,893,858号、西独特許第 1,290,812号、特開昭53−
95,630号に記載の化合物が好ましい。更に、米国特許第
4,552,834号に記載の化合物も好ましい。これらの漂白
促進剤は感材中に添加してもよい。撮影用のカラー感光
材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進材は特に有
効である。
【0199】漂白液や漂白定着液には上記の化合物の他
に、漂白ステインを防止する目的で有機酸を含有させる
ことが好ましい。特に好ましい有機酸は、酸解離定数
(pKa)が2〜5である化合物で、具体的には酢酸、プロ
ピオン酸などが好ましい。定着液や漂白定着液に用いら
れる定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオ
エーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等をあ
げることができるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であ
り、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用でき
る。また、チオ硫酸塩とチオシアン酸塩、チオエーテル
系化合物、チオ尿素などの併用も好ましい。定着液や漂
白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、カ
ルボニル重亜硫酸付加物あるいは欧州特許第 294769A号
に記載のスルフィン酸化合物が好ましい。更に、定着液
や漂白定着液には液の安定化の目的で、各種アミノポリ
カルボン酸類や有機ホスホン酸類の添加が好ましい。
【0200】本発明において、定着液または漂白定着液
には、pH調整のためにpKa が6.0〜9.0の化合物、好ま
しくは、イミダゾール、1−メチルイミダゾール、1−
エチルイミダゾール、2−メチルイミダゾールの如きイ
ミダゾール類を0.1〜10モル/リットル添加すること
が好ましい。脱銀工程の時間の合計は、脱銀不良が生じ
ない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3
分、更に好ましくは1分〜2分である。また、処理温度
は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃である。
好ましい温度範囲においては、脱銀速度が向上し、かつ
処理後のステイン発生が有効に防止される。
【0201】脱銀工程においては、攪拌ができるだけ強
化されていることが好ましい。攪拌強化の具体的な方法
としては、特開昭62−183460号に記載の感光材料の乳剤
面に処理液の噴流を衝突させる方法や、特開昭62−1834
61号の回転手段を用いて攪拌効果を上げる方法、更には
液中に設けられたワイパーブレードと乳剤面を接触させ
ながら感光材料を移動させ、乳剤表面を乱流化すること
によってより攪拌効果を向上させる方法、処理液全体の
縦貫流量を増加させる方法が挙げられる。このような攪
拌向上手段は、漂白液、漂白定着液、定着液のいずれに
おいても有効である。攪拌の向上は乳剤膜中への漂白
剤、定着剤の供給を速め、結果として脱銀速度を高める
ものと考えられる。また、前記の攪拌向上手段は、漂白
促進剤を使用した場合により有効であり、促進効果を著
しく増加させたり漂白促進剤による定着阻害使用を解消
させることができる。
【0202】本発明の感光材料に用いられる自動現像機
は、特開昭60−191257号、同60−191258号、同60−1912
59号に記載の感光材料搬送手段を有していることが好ま
しい。前記の特開昭60−191257号に記載のとおり、この
ような搬送手段は前浴から後浴への処理液の持込みを著
しく削減でき、処理液の性能劣化を防止する効果が高
い。このような効果は各工程における処理時間の短縮
や、処理液補充量の低減に特に有効である。
【0203】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を減るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、更には水
洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充
方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。
このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の
関係は、Journal of the Socierty of Motion Picture
and Television Engineers 第64巻、p.248〜25
3(1955年5月号)に記載の方法で、求めることが
できる。
【0204】前記文献に記載の多段向流方式によれば、
水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内における水の
滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した
浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本発明
のカラー感光材料の処理において、このような問題が解
決策として、特開昭62-288,838号に記載のカルシウムイ
オン、マグネシウムイオンを低減させる方法を極めて有
効に用いることができる。また、特開昭57-8,542号に記
載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール類、塩
素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤、そ
の他ベンドトリアゾール等、堀口博著「防菌防黴剤の化
学」(1986年)三共出版、衛生技術会編「微生物の
滅菌、殺菌、防黴技術」(1982年)工業技術会、日
本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」(1986年)に
記載の殺菌剤を用いることができる。
【0205】本発明の感光材料の処理における水洗水の
pHは、4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗水
温、水洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し
得るが、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、好
ましくは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択され
る。更に、本発明の感光材料は、上記水洗に代り、直接
安定液によって処理することもできる。このような安定
化処理においては、特開昭57−8543号、同58-14834号、
同60−220345号に記載の公知の方法はすべて用いること
ができる。
【0206】また、前記水洗処理に続いて、更に安定化
処理する場合もあり、その例として、撮影用カラー感光
材料の最終浴として使用される、色素安定化剤と界面活
性剤を含有する安定浴を挙げることができる。色素安定
化剤としては、ホルマリンやグルタルアルデヒドなどの
アルデヒド類、N−メチロール化合物、ヘキサメチレン
テトラミンあるいはアルデヒド亜硫酸付加物などを挙げ
ることができる。
【0207】この安定浴にも各種キレート剤や防黴剤を
加えることもできる。上記水洗及び/又は安定液の補充
に伴うオーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において
再利用することもできる。自動現像機などを用いた処理
において、上記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合
には、水を加えて濃縮補正することが好ましい。
【0208】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料には
処理の簡略化及び迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵し
ても良い。内蔵するためには、発色現像主薬の各種プレ
カーサーを用いるのが好ましい。例えば米国特許第 3,3
42,597号記載のインドアニリン系化合物、同第 3,342,5
99号、リサーチ・ディスクロージャーNo. 14,850及び同
No. 15,159に記載のシッフ塩基型化合物、同13,924号記
載のアルドール化合物、米国特許第 3,719,492号記載の
金属塩錯体、特開昭53−135628号記載のウレタン系化合
物を挙げることができる。
【0209】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、
必要に応じて、発色現像を促進する目的で、各種の1−
フェニル−3−ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型
的な化合物は特開昭56-64339号、同57−144547号、およ
び同58−115438号等に記載されている。本発明における
各種処理液は10℃〜50℃において使用される。通常
は33℃〜38℃の温度が標準的であるが、より高温に
して処理を促進し処理時間を短縮したり、逆により低温
にして画質の向上や処理液の安定性の改良を達成するこ
とができる。
【0210】また、本発明のハロゲン化銀感光材料は米
国特許第 4,500,626号、特開昭60−133449号、同59−21
8443号、同第61−238056号、欧州特許 210,660A2号など
に記載されている熱現像感光材料にも適用できる。次に
本発明に係わるカラープリント感光材料について詳細に
説明する。本発明に用いられるカラープリント感光材料
としては、画像のシャープネスの高いものが好ましい。
更に詳しくは、グレーのMTF測定用画像を視覚濃度で
測定した時の50%MTF値で1mm当り5本以上の解像
度を有するものが好ましい。MTF測定はThe Theory o
f the Photographir Process 3rd ed.(マックミラン社
刊、ミース著)に記載の方法にならった。
【0211】このような目的に用いるカラープリント感
光材料を得るためには、露光された時の光がプリント面
の広い範囲に んでボケを生じないように工夫が必要で
ある。このために、水溶性染料を用いる方法、ハレーシ
ョン防止の着色層を設ける方法、反射型支持体の表面近
傍での反射率を高める方法などがある。イラジェーショ
ン防止のための水溶性染料の使用については、例えば、
特開昭50−145125号、同昭52-20830号、同昭50−147712
号、同昭59−111641号、同昭61−148448号、同昭61−15
1538号、同昭61−151649号、同昭61−151650号、同昭61
−151651号、同昭61−170742号、同昭61−175638号、同
昭61−235837号、同昭61−248044号、同昭61−164043
号、同昭62−253145号、同昭62−253146号、同昭62−25
3142号、同昭62−275262号、同昭62−283336号明細書や
リサーチ・ディスクロージャーRD− 17643号(197
8年12月22頁)やRD−18716 号(1979年11
月647頁)などに記載がある。またカラー感光材料に
ハレーション防止層(AH)に設ける方法は、例えば米
国特許第 2326057号、同第 2882156号、同第 2839401
号、同第 3706563号、特開昭55-33172号、同昭59−1934
47号、同昭62-32448号明細書などに記載されている。
【0212】これらの拡散性染料やAHなどの着色剤を
用いた時の光学反射濃度をある濃度以上にすることも特
開昭63−286849号に記載されている。カラープリント感
光材料には、支持体として元来バライタ紙を用いていた
が、最近、現像処理の迅速化のためにポリエチレンを原
紙の両面にラミネートした耐水性支持体を用いている。
プリント画像のシャープネスを向上させるためにポリエ
チレン層に酸化チタンや酸化亜鉛を分散させて用いてい
るが、さらにシャープネスを向上させるために酸化チタ
ンを含有するポリエチレン層の改良が検討されている。
これらの例は、特公昭58-43734号、特開昭58-17433号、
同昭58-14830号、同昭61-259246 号明細書などに記載さ
れている。
【0213】酸化チタンの充填率を高め、シャープネス
をより向上させるために原紙上の耐水性樹脂層を、電子
線により重合可能な1分子中に1個以上の2重結合をも
つ不飽和有機化合物と白色顔料とを含有する塗布液を原
紙に塗布した後、加熱しつつ電子線照射により硬化させ
て設ける方法が、例えば特開昭57-27257号、同昭57-499
46号、同昭61−262738号、同昭62-61049号などに記載さ
れている。
【0214】表面近傍の反射を高めシャープネスを向上
させる方法として、鏡面反射性または第2種拡散反射性
の支持体を用いたハロゲン化銀感光材料も知られてい
る。例えば特開昭63-24251号ないし24253 号などに記載
されている。本発明に関わるカラープリント感光材料に
は、画像のシャープネス等を向上させる目的で親水性コ
ロイド層に、欧州特許EPO,337,490A2 号の第27〜76
頁に記載の、現像処理により脱色可能な染料を該感光材
料の680nmに於ける光学反射濃度が0.30以上になる
ように添加することが好ましい。染料としてはピラゾロ
ンオキソノール系染料が特に好ましい。また、支持体の
耐水性樹脂層中に酸化チタンを12重量%以上含有させ
ることが好ましく、特に14重量%以上含有させること
が好ましい。
【0215】さらに、ハレーション防止層として波長5
50nmの光に於ける光学反射濃度が0.2以上である着色
層を、支持体と乳剤層の間に設けることも好ましい。支
持体として鏡面反射性または第二種拡散反射性の支持体
を用いることも好ましく使用できる。本発明のカラープ
リント感光材料に用いられるハロゲン化銀としては、塩
化銀、臭化銀、(沃)塩臭化銀、沃臭化銀などを用いる
ことができるが、特に迅速処理の目的には沃化銀を実質
的に含まない塩化銀含有率が90モル%以上、更には9
5%以上、特に98%以上の塩臭化銀または塩化銀乳剤
の使用が好ましい。
【0216】また、本発明に係わるカラープリント用感
光材料には、カプラーと共に欧州特許 EPO,277,589A2号
に記載のような色像保存性改良化合物を使用するのが好
ましい。特にピラゾロアゾールカプラーとの併用が好ま
しい。即ち、発色現像処理後に残存する芳香族アミン系
現像主薬と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的
に無色の化合物を生成する化合物(F)および/または
発色現像処理後に残存する芳香族アミン系発色現像主薬
の酸化体と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的
に無色の化合物を生成する化合物(G)を同時または単
独に用いることが、例えば処理後の保存における膜中残
存発色現像主薬ないしその酸化体とカプラーの反応によ
る発色色素生成によるステイン発生その他の副作用を防
止する上で好ましい。
【0217】また、本発明に係わるカラープリント用感
光材料には、親水性コロイド層中に繁殖して画像を劣化
させる各種の黴や細菌を防ぐために、特開昭63−271247
号に記載のような防黴剤を添加するのが好ましい。本発
明に係わるカラープリント用感光材料に用いられる支持
体としては、ディスプレイ用に白色ポリエステル系支持
体または白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層を有す
る側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよい。特
に反射光でも透過光でもディスプレイが観賞できるよう
に、支持体の透過濃度を0.35〜0.8の範囲に設定する
ことも好ましい。また、露光に際して、米国特許第4,88
0,726号に記載のバンド・ストップフィルターを用いる
のが好ましい。これによって光混色が取り除かれ、色再
現性が著しく向上する。
【0218】露光済みのカラープリント用感光材料は現
像処理が施されうるが、迅速処理の目的からカラー現像
の後、漂白定着処理するのが好ましい。特に前記高塩化
銀乳剤が用いられる場合には、漂白定着液のpHは脱銀促
進等の目的から約6.5以下が好ましく、更に約6以下が
好ましい。本発明に係わるカラープリント用感光材料に
適用されるハロゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤な
ど)および写真構成層(層配置など)、並びにこの感材
を処理するために適用される処理法や処理用添加剤とし
ては、下記の特許公報、特に欧州特許 EPO,355,660A2号
(特願平1−107011号)に記載されているものが
好ましく用いられる。
【0219】 ──────────────────────────────────── 写真構成要素等 特開昭 62-215272号 特開平 2-33144号 EPO,355,660A2号 ──────────────────────────────────── ハロゲン化銀 10頁右上欄6行目〜 28頁右上欄16行目 45頁53行目〜47頁 乳剤 12頁左下欄5行目と 〜29頁右下欄11行 3行目と47頁20行 12頁右下欄下から4 目と30頁2行目〜 目〜22行目 行目〜13頁左上欄17 5行目 行目 ハロゲン化銀 12頁左下欄6行目と ────── ────── 溶剤 14行目と13左上欄下 から3行目〜18頁左 下欄の末行目 化学増感剤 12頁左下欄下から3 29頁右下欄12行目 47頁4行目〜9行目 行目〜右下欄下から 〜末行目 5行目と18頁右下欄 1行目〜22頁右上欄 下から9行目
【0220】 分光増感剤 22頁右上欄下から8 30頁左上欄1行目 47頁10行目〜15行目 (分光増感法) 行目〜38頁末行目 〜13行目 乳剤安定剤 39頁左上1行目〜 30頁左上欄14行目 47頁16行目〜19行目 72頁右上欄末行目 〜右上欄1行目 現像促進剤 72頁左下欄1行目〜 ────── ────── 91頁右上欄3行目 カラーカプラー 91頁右上欄4行目〜 3頁右上欄14行目 4頁15行目〜27行目 (シアン、マゼ 121 頁左上欄6行目 〜18頁左上欄末行 ,5頁30行目〜28頁 ンタ、イエロ 5行目と18頁右下欄 目と30頁右上欄6 末行目、45頁29行目 ーカプラー) 1行目〜22頁右上欄 行目〜35頁右下欄 〜31行目,47頁23行 下から9行目 11行目 目〜63頁50行目 発色増強剤 121 頁左上欄7行目 ────── ────── 〜 125頁右上欄1行 目 紫外線吸収剤 125頁右上欄2行目 37頁右下欄14行目 65頁22行目〜31行目 〜 127頁左下欄末行 〜38頁左上欄11行 目 目
【0221】 退色防止剤 127頁右下欄1行目 36頁右下欄12行目 4頁30行目〜5頁23 (画像安定剤) 〜 137頁左下欄8行 〜37頁左上欄19行 行目、29頁1行目〜 目 目 45頁25行目、45頁33 行目〜40行目、65頁 2行目〜21行目 高沸点および/ 137頁左上欄9行目 35頁右下欄14行目 64頁1行目〜51行目 または低沸点有 〜 144頁右下欄末行 〜36頁左上欄下か 機溶媒 目 ら4行目 写真添加剤の 144頁左下欄1行目 27頁右下欄10行目 63頁51行目〜64頁56 分散法 〜 146頁右上欄7行 〜28頁左上欄末行 行目 目 目と35頁右下欄12 行目〜36頁右上欄 7行目
【0222】 硬膜剤 146 頁右上欄8行目 ────── ────── 〜 155頁左下欄4行 目 現像主薬プレカ 155 頁左下欄5行目 ────── ────── ーサー 〜 155頁右下欄2行 目 現像抑制剤放出 155 頁右下欄3行目 ────── ────── 化合物 〜9行目 支持体 155頁右下欄19行目 38頁右上欄18行目 66頁29行目〜67頁13 〜 156頁左上欄14行 〜39頁左上欄3行 行目 目 目
【0223】 感材層構成 156頁左上欄15行目 28頁右上欄1行目 45頁41行目〜52行目 〜 156頁右下欄14行 〜15行目 目 染料 156頁右下欄15行目 38頁左上欄12行目 66頁18行目〜22行目 〜 184頁右下欄末行 〜右上欄7行目 目 混色防止剤 185頁左上欄1行目 36頁右上欄8行目 64頁57行目〜65頁1 〜 188頁右下欄3行 〜11行目 行目 目 階調調節剤 188頁右下欄4行目 ────── ────── 〜8行目 ステイン防止 188頁右下欄9行目 37頁左上欄末行目 65頁32行目〜66頁17 剤 〜 193頁右下欄10行 〜右下欄13行目 行目 目
【0224】 界面活性剤 201頁左下欄1行目 18頁左上欄1行目 ────── 〜 210頁右上欄末行 〜24頁右下欄末行 目 目と27頁左下欄下 から10行目〜右下 欄9行目 含弗素化合物 210頁左下欄1行目 25頁左上欄1行目 ────── (帯電防止剤, 〜 222頁左下欄5行 〜27頁右下欄9行 塗布助剤,潤 目 目 滑剤,接着防 止剤などとし て) バインダー 222頁左下欄6行目 38頁右上欄8行目 66頁23行目〜28行目 (親水性コロ 〜 225頁左上欄末行 〜18行目 イド) 目
【0225】 増粘剤 225頁右上欄1行目 ────── ────── 〜 227頁右上欄2行 目 帯電防止剤 227頁右上欄3行目 ────── ────── 〜 230頁左上欄1行 目 ポリマーラ 230頁左上欄2行目 ────── ────── テックス 〜 239頁末行目 マット剤 240頁左上欄1行目 ────── ────── 〜 240頁右上欄末行 目 写真処理法 3頁右上欄7行目 39頁左上欄4行目 67頁14行目〜69頁28 (処理工程や 10頁右上欄5行目 〜42頁左上欄末行 行目 添加剤など) 目 ──────────────────────────────────── 注)特開昭62−215272号の引用箇所には、この公報の末
尾に掲載された昭和62年3月16日付の手続補正書により
補正された内容も含む。
【0226】また、上記のカラーカプラーのうち、イエ
ローカプラーとしては、特開昭63−231451号、同62−12
3047号、同63−241547号や特開平1−173499号、同1−
213648号、同1−250944号に記載の、いわゆる短波型イ
エローカプラーを用いるのも好ましい。また、シアンカ
プラーとして、特開平2−33144号に記載のジフェ
ニルイミダゾール系シアンカプラーの他に、欧州特許E
PO,333,185A2号に記載の3−ヒドロキシピ
リジン系シアンカプラー(なかでも具体例として列挙さ
れたカプラー(42)の4当量カプラーに塩素離脱基を
もたせて2当量化したものや、カプラー(6)や(9)
が特に好ましい)や特開昭64−32260号に記載さ
れた環状活性メチレン系シアンカプラー(なかでも具体
例として列挙されたカプラー例3、8、34が特に好ま
しい)の使用も好ましい。
【0227】以下実施例に沿って本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0228】
【実施例】
実施例1 1)カラーネガフィルムの作製 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層を重層塗布し、多層カラー
感光材料である試料101を作製した。 (感光層組成)各成分に対応する数字は、g/m2 単位
で表した塗布量を示し、ハロゲン化銀については、銀換
算の塗布量を示す。ただし増感色素については、同一層
のハロゲン化銀1モルに対する塗布量をモル単位で示
す。
【0229】 (試料101) 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.18 ゼラチン 1.40 ExM−1 0.18 ExF−1 2.0×10-3
【0230】 第2層(中間層) 乳剤G 銀 0.065 2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン 0.18 ExC−2 0.020 UV−1 0.060 UV−2 0.080 UV−3 0.10 HBS−1 0.10 HBS−2 0.020 ゼラチン 1.04
【0231】 第3層(第1赤感乳剤層) 乳剤A 銀 0.25 乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 ExC−1 0.20 ExC−4 0.17 UV−1 0.070 UV−2 0.050 UV−3 0.070 HBS−1 0.060 ゼラチン 0.87
【0232】 第4層(第2赤感乳剤層) 乳剤D 銀 0.80 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 ExC−1 0.22 ExC−2 0.050 ExC−4 0.20 ExC−5 0.050 ExC−7 0.010 比較化合物C−1 0.040 UV−1 0.070 UV−2 0.050 UV−3 0.070 ゼラチン 1.30
【0233】 第5層(第3赤感乳剤層) 乳剤E 銀 1.40 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 ExC−1 0.097 ExC−2 0.010 ExC−3 0.065 ExC−6 0.020 比較化合物C−1 0.015 HBS−1 0.22 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.63
【0234】 第6層(中間層) Cpd−1 0.040 HBS−1 0.020 ゼラチン 0.80
【0235】 第7層(第1緑感乳剤層) 乳剤C 銀 0.30 ExS−4 2.6×10-5 ExS−5 1.8×10-4 ExS−6 6.9×10-4 ExM−1 0.021 ExM−2 0.30 ExM−3 0.030 ExY−1 0.025 HBS−1 0.10 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.63
【0236】 第8層(第2緑感乳剤層) 乳剤D 銀 0.55 ExS−4 2.2×10-5 ExS−5 1.5×10-4 ExS−6 5.8×10-4 ExM−2 0.11 ExM−3 0.026 ExY−1 0.018 HBS−1 0.16 HBS−3 8.0×10-3 ゼラチン 0.50
【0237】 第9層(第3緑感乳剤層) 乳剤E 銀 1.55 ExS−4 4.6×10-5 ExS−5 1.0×10-4 ExS−6 3.9×10-4 ExC−1 0.015 ExM−1 0.013 ExM−4 0.065 ExM−5 0.019 HBS−1 0.25 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.54
【0238】 第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.035 Cpd−1 0.080 HBS−1 0.030 ゼラチン 0.95
【0239】 第11層(第1青感乳剤層) 乳剤C 銀 0.18 ExS−7 8.6×10-4 ExY−1 0.042 ExY−2 0.72 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.10
【0240】 第12層(第2青感乳剤層) 乳剤D 銀 0.40 ExS−7 7.4×10-4 ExC−7 7.0×10-3 ExY−2 0.15 HBS−1 0.050 ゼラチン 0.78
【0241】 第13層(第3青感乳剤層) 乳剤F 銀 0.70 ExS−7 2.8×10-4 ExY−2 0.20 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.69
【0242】 第14層(第1保護層) 乳剤G 銀 0.20 UV−4 0.11 UV−5 0.17 HBS−1 5.0×10-2 ゼラチン 1.00
【0243】 第15層(第2保護層) H−1 銀 0.40 B−1(直径 1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径 1.7μm) 0.10 B−3 0.10 S−1 0.20 ゼラチン 1.20
【0244】更に、全層に保存性、処理性、圧力耐性、
防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくするため
に、W−1、W−2、W−3、B−4、B−5、F−
1、F−2、F−3、F−4、F−5、F−6、F−
7、F−8、F−9、F−10、F−11、F−12、
F−13、F−14、F−15、F−16、F−17及
び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、イリジウム塩、ロジウ
ム塩が含有されている。
【0245】
【表1】
【0246】表1において、 (1)乳剤A〜Fは特開平2−191938号の実施例
に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒
子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特願平2−34090号の実施例に
従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸ナ
トリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が施
されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1−158426号
の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子および粒子構造を有する正常晶粒子に
特願平2−34090号に記載されているような転位線
が高圧電子顕微鏡を用いて観察されている。
【0247】
【化51】
【0248】
【化52】
【0249】
【化53】
【0250】
【化54】
【0251】
【化55】
【0252】
【化56】
【0253】
【化57】
【0254】
【化58】
【0255】
【化59】
【0256】
【化60】
【0257】
【化61】
【0258】
【化62】
【0259】
【化63】
【0260】
【化64】
【0261】次いで試料101の第4層、第5層の比較
用化合物(C−1)を本発明に係わる化合物(CB−1
5)に等モル置換して試料102を作製した。
【0262】2)カラープリント用感光材料の作成 写真用印画紙用LBKP(広葉樹晒、硫酸塩パルプ)1
00%(秤量175g/m2、厚み約180μ);白色原
紙の表面に下記の組成の耐水性酸化チタンからなる白色
顔料含有樹脂層を設け、支持体AおよびBをえた。 支持体A:ポリエチレン組成物(密度0.920g/cc、
メルトインデックス(MI)5.0g/10分)の90重
量部、酸化ケイ素と酸化アルミニウムで表面処理した酸
化チタン白色顔料の10重量部を添加し、混練した後に
熔融押出しコーティングにより30μm の耐水性樹脂層
を得た。他方白色原紙の裏面に他のポリエチレン組成物
(密度0.950g/cc、MI 8.0g/10分)のみコ
ーティングして20μの耐水性樹脂層をえた。 支持体B:支持体Aで用いたポリエチレン組成物の85
重量部に、トリメチロールエタンで表面処理したアナタ
ース型酸化チタン白色顔料15重量部を添加し、同様に
混練した後に、熔融押し出しコーティングにより30μ
m の耐水性樹脂層をえた。
【0263】白色原紙のその裏面には支持体Aと同様に
ポリエチレン組成物を用い耐水性樹脂層を設けた。
【0264】本発明による支持体の耐水性樹脂層の表面
部における白色顔料粒子の分散性を、イオンスパッタリ
ング法により表面から約0.05μm の樹脂をエッチング
し,白色顔料粒子を電子顕微鏡により観察し、連続する
6μm ×6μm の単位面積6個について各粒子の投影面
積比率Riを求め、その標準偏差
【0265】
【数2】
【0266】並び平均粒子占有面積比率(%)Rを求め
た。その結果、粒子占有面積の変動係数(s/R)は、
支持体Aでは0.25、支持体Bでは0.10となり、支持
体Bの白色顔料の分散性が優れている。次に、シアンカ
プラー含有感光性ハロゲン化銀乳剤層用の乳剤を以下の
ようにして調製した。
【0267】石炭処理ゼラチン30gを蒸留水1000
mlに添加し、40℃にて溶解後、硫酸でpHを3.8に調節
し、塩化ナトリウム5.5gとN,N′−ジメチルイミダ
ゾリジン−2−チオン0.02gを添加して温度を52.5
℃に上昇させた。硝酸銀62.5gを蒸留水750mlに溶
解した液と塩化ナトリウム21.5gを蒸留水500mlに
溶解した液とを52.5℃を保ちながら40分間で前記の
液に添加混合した。更に硝酸銀62.5gを蒸留水500
mlに溶解した液と塩化ナトリウム21.5gの蒸留水30
0mlに溶解した液とを52.5℃の条件下で20分間かけ
て添加混合した。
【0268】得られた乳剤を電子顕微鏡にて観察したと
ころ、約0.46μの平均辺長と、粒子サイズ分布の変動
係数として0.09の値を有する立方体の粒子から成る乳
剤であった。この乳剤を脱塩水洗した後、核酸0.2g、
赤増感色素(V−6)1×10-4モル/モルAg、平均
粒子サイズ0.05μの単分散の臭化銀乳剤(六塩化イリ
ジウム二カリウム2×10-5モル/モルAg含有)をハ
ロゲン化銀で0.6モル%相当加えておいて、トリエチル
チオ尿素及び塩化金酸を加えて化学増感し、更に1−
(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテト
ラゾールを7×10-4モル/モルAg添加して、乳剤E
m−1とした。
【0269】さらに、下記の化合物をハロゲン化銀1モ
ル当たり2.6×10-3モル添加した。
【0270】
【化65】
【0271】他方Em−1の調製法において粒子形成温
度を下げて平均粒子サイズを0.38μとし、(V−6)
添加量を1.2×10-4モル/モルAgとした他は乳剤E
m−1と同様にして乳剤Em−4を得、シアンカプラー
含有ハロゲン化銀乳剤層用の低感度赤感光性乳剤とし
た。
【0272】マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層
用の緑感光性乳剤を以下のようにして調製した。石炭処
理ゼラチン30gを蒸留水1000mlに添加し、40℃
に溶解後、塩化ナトリウム5.5gとN,N′−ジメチル
イミダゾリジン−2−チオン0.02gを添加して温度を
50℃に上昇させた。硝酸銀62.5gを蒸留水750ml
に溶解した液と塩化ナトリウム21.5gを蒸留水500
mlに溶解した液とを50℃を保ちながら40分間で前記
の液に添加混合した。更に硝酸銀62.5gを蒸留水50
0mlに溶解した液と塩化ナトリウム21.5gを蒸留水3
00mlに溶解した液とを50℃の条件下で20分間かけ
て添加混合した。
【0273】得られた乳剤を電子顕微鏡にて観察したと
ころ、約0.44μの平均辺長と、粒子サイズ分布の変動
係数としての値0.08を有する立方体の粒子から成る乳
剤であった。この乳剤を脱塩水洗した後、核酸0.2g、
例示化合物(V−41)5×10-4モル/モルAgと、
平均粒子サイズ0.05μの単分散の臭化銀乳剤(六塩化
イリジウム二カルシウム2.5×10-5モル/モルAg含
有)をハロゲン化銀で0.4モル%相当加えておいて、ト
リエチルチオ尿素及び塩化金酸を加えて化学増感し、更
に1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプ
トテトラゾールを1.1×10-3モル/モルAg添加し
て、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層用緑感光
性乳剤Em−2とした。
【0274】他方、乳剤Em−2の調製法において、粒
子形成時の温度を下げ平均粒子サイズを0.37μとし、
(V−41)を6×10-4モル/モルAgとした。他は
乳剤Em−2と同様にして乳剤Em−5を作製した。こ
の乳剤をマゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層用の
低感度緑感光性乳剤とした。
【0275】イエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層
用の青感光性乳剤を以下のようにして調製した。石炭処
理ゼラチン30gを蒸留水1000mlに添加し、40℃
に溶解後、硫酸でpHを3.8に調節し、塩化ナトリウム5.
5gとN,N′−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン
0.03gを添加して温度を75℃に上昇させた。硝酸銀
12.5gを蒸留水150mlに溶解した液と塩化ナトリウ
ム4.3gを蒸留水100mlに溶解した液とを75℃を保
ちながら30分間で前記の液に添加混合した。更に硝酸
銀112.5gを蒸留水1100mlに溶解した液と塩化ナ
トリウム38.7gを蒸留水650mlに溶解した液とを7
5℃の条件下で40分間かけて添加混合した。
【0276】得られた乳剤を電子顕微鏡にて観察したと
ころ、約0.82μの平均辺長と、粒子サイズ分布の変動
係数としての値0.11を有する立方体の粒子から成る乳
剤であった。この乳剤を脱塩水洗した後、核酸0.2g、
青増感色素(V−34)2×10-4モル/モルAgと
(V−36)2×10-4モル/モルAg、平均粒子サイ
ズ0.05μの単分散の臭化銀乳剤(六塩化イリジウム二
カリウム1×10-5モル/モルAg含有)をハロゲン化
銀で0.3モル%相当加えておいて、トリエチルチオ尿素
及び塩化金酸を加えて化学増感し、更に1−(5−メチ
ルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを
9×10-4モル/モルAg添加して、イエローカプラー
含有ハロゲン化銀乳剤層用高感度青感光性乳剤Em−3
とした。
【0277】他方Em−3の調製法において粒子形成時
の温度を下げて平均粒子サイズを0.70μとし、(V−
34)、(V−36)の添加量をそれぞれ2.5×10-4
モル/モルAgとした外は乳剤Em−3と同様にして乳
剤Em−6を作製し、イエローカプラー含有ハロゲン化
銀乳剤層用の低感度青感光性乳剤とした。上記のマゼン
タカプラー含有層用緑感光性ハロゲン化銀乳剤およびイ
エローカプラー含有層用青感光性ハロゲン化銀乳剤につ
いてX線回折法によりハロゲン組成およびその分布を観
察したところ、塩化銀100モル%に相当するメインピ
ークの他に塩化銀70〜65モル%近傍に中心を有し塩
化銀60モル%近傍まで裾を引いたブロードな回折パタ
ーンを微かに観察することができた。
【0278】支持体A、およびBを用い、コロナ放電処
理のあと下塗り層(ゼラチン層)を設け更に下記のよう
に着色層、ハロゲン化銀感光層、中間層、保護層などを
設けて、カラー印画紙試料aないしbをえた。 (層構成)以下に各層の組成を示す。数字は塗布量(g
/m2)を表す。ハロゲン化銀乳は銀換算塗布量を表す。 支持体 ポリエチレンラミネート紙 〔第一層側のポリエチレンに白色顔料(TiO2) と青味染
料(群青)を含む〕 第三層塗布液調製 イエローカプラー(ExT)19.1gおよび色像安定剤(Cp
d-1)4.4g及び色像安定剤(Cpd-7)0.7gに酢酸エチル
27.2ccおよび溶媒(Solv-3)および(Solv-7) それぞ
れ4.1gを加え溶解し、この溶液を10%ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム8ccを含む10%ゼラチン水
溶液185ccに乳化分散させて乳化分散物Aを調製し
た。乳剤Em−3とEm−6を3:7の割合で混合した
のち前記の乳化分散物Aと混合溶解し、以下に示す組成
となるように第三層塗布液を調製した。
【0279】第一層から第九層用の塗布液も第三層塗布
液と同様の方法で調製した(第五層においてもシアンカ
プラーが色像安定剤(Cpd-7)等とともに酢酸エチルに溶
解した後、乳化分散された)。各層のゼラチン硬化剤と
しては、1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジ
ンナトリウム塩を用いた。また、各層にCpd-10とCpd-11
をそれぞれ全量が25.0mg/m2と50.0mg/mなるよう
に添加した。
【0280】またイエローカプラー含有乳剤層、マゼン
タカプラー含有乳剤層、シアンカプラー含有乳剤層に対
し、1−(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカ
プトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀1モル当たり
8.5×10-5モル、7.7×10-4モル、2.5×10-4
ル添加した。また、イエローカプラー含有乳剤層とマゼ
ンタカプラー含有乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−
メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンをそれぞ
れハロゲン化銀1モル当たり、1×10-4モルと2×1
-4モル添加した。
【0281】また、イラジエーション防止のために乳剤
層に下記の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加し
た。
【0282】
【化66】
【0283】 第一層(着色層) (第2表に示す) 第二層(混色防止層) ゼラチン 0.99 混色防止剤(Cpd-5) 0.08 溶媒(Solv-1) 0.16 溶媒(Solv-4) 0.08 第三層(青感性乳剤層) 前記の乳剤 Em−3 0.09 前記の乳剤 Em−6 0.21 ゼラチン 1.86 イエローカプラー(ExY) 0.82 色像安定剤(Cpd-1) 0.19 溶媒(Solv-3) 0.18 溶媒(Solv-7) 0.18 色像安定剤(Cpd-7) 0.06
【0284】 第四層(混色防止層) ゼラチン 0.99 混色防止剤(Cpd-5) 0.08 溶媒(Solv-1) 0.16 溶媒(Solv-4) 0.08 第五層(緑感性乳剤層) 前記の乳剤 Em−2 0.04 前記の乳剤 Em−5 0.07 ゼラチン 1.24 マゼンタカプラー(ExM) 0.23 色像安定剤(Cpd-2) 0.03 色像安定剤(Cpd-3) 0.16 色像安定剤(Cpd-4) 0.02 色像安定剤(Cpd-9) 0.02 溶媒(Solv-2) 0.40
【0285】 第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 1.58 紫外線吸収剤(UV-1) 0.47 混色防止剤(Cpd-5) 0.05 溶媒(Solv-5) 0.24 第七層(赤感性乳剤層) 前記の乳剤 Em−1 0.07 前記の乳剤 Em−4 0.16 ゼラチン 1.34 シアンカプラー(ExC) 0.32 色像安定剤(Cpd-2) 0.03 色像安定剤(Cpd-4) 0.02 色像安定剤(Cpd-6) 0.18 色像安定剤(Cpd-7) 0.40 色像安定剤(Cpd-8) 0.05 溶媒(Solv-6) 0.14
【0286】 第八層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.53 紫外線吸収剤(UV-1) 0.16 混色防止剤(Cpd-5) 0.02 溶媒(Solv-5) 0.08 第九層(保護層) ゼラチン 1.33 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体 (変性度17%) 0.17 流動パラフィン 0.03
【0287】 表 − 2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 試料 支持体試料 第一層(着色層)の組成 ─────────────────────────────── a A ゼラチン 0.80 g/m2 ─────────────────────────────── b B ゼラチン 0.80 g/m2 黒色コロイド銀 0.20 g/m2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0288】
【化67】
【0289】
【化68】
【0290】
【化69】
【0291】
【化70】
【0292】
【化71】
【0293】
【化72】
【0294】
【化73】
【0295】
【化74】
【0296】
【化75】
【0297】次いで試料aに現像銀量が塗布した銀量に
対して30%になるようなグレイ露光を与え、下記処理
工程および処理液組成の液を使用し、カラー現像のタン
ク容量の2倍補充するまで連続処理(ランニングテス
ト)を実施した。 処理工程 温 度 時 間 補充液 * タンク容量 カラー現像 35℃ 45秒 161ml 17 リットル 漂白定着 30〜35℃ 45秒 215ml 17 リットル リンス 30〜35℃ 20秒 − 10 リットル リンス 30〜35℃ 20秒 − 10 リットル リンス 30〜35℃ 20秒 350ml 10 リットル 乾 燥 70〜80℃ 60秒 * 補充量は感光材料1m2あたり (リンス→への3タンク向流方式とした) 各処理液の組成は以下の通りである。
【0298】 カラー現像液 タンク液 補充液 水 800ml 800ml エチレンジアミン−N,N,N′,N′− テトラメチレンホスホン酸 1.5g 2.0g 臭化カリウム 0.015g − トリエタノールアミン 8.0g 12.0g 塩化ナトリウム 1.4g − 炭酸カリウム 25g 25g N−エチル−N−(β−メタンスルホン アミドエチル)−3−メチル−4− アミノアニリン硫酸塩 5.0g 7.0g N,N−ビス(カルボキシメチル) ヒドラジン 4.0g 5.0g N,N−ジ(スルホエチル)ヒドロキシ ルアミン・1Na 4.0g 5.0g 蛍光増白剤 (WHITEX 4B, 住友化学製) 1.0g 2.0g ─────────────────────────────────── 水を加えて 1000ml 1000ml pH(25℃) 10.05 10.45
【0299】 漂白定着液(タンク液と補充液は同じ) 水 400ml チオ硫酸アンモニウム(70%) 100ml 亜硫酸ナトリウム 17g エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 5g 臭化アンモニウム 40g ───────────────────────────── 水を加えて 1000ml pH(25℃) 6.0
【0300】リンス液(タンク液と補充液は同じ) イオン交換水(カルシウム、マグネシウムは各々3ppm
以下)
【0301】次いで試料a,bについてMTF測定のた
めの露光をペーパーのグレーバランスがとれる条件で行
ない、前述の現像処理工程に通して処理を施した。視覚
濃度で測定した50%MTF値を与える解像度は、試料
aで4本/mm、試料bでは、8本/mmであった。
【0302】3)カラーネガフィルムの加工 試料101および102を135フォーマットのロール
フィルムに加工し、135フォーマットのパトローネに
巻き込んで撮影材料を作製した。
【0303】更に試料102については、別に、135
フォーマットのロールフィルムを、図7に示す形状でカ
ーボンブラック5%を練り込んだポリスチレンで成型し
たカートリッジに巻き込み、撮影材料を作製した。な
お、これらの本発明に係わる姿勢制御可能なカートリッ
ジは、後に示すアダプターに収納できるように加工し
た。
【0304】4)カメラの改造 通常の135フォーマットのカートリッジ用に巻き込ん
だ撮影材料用には、オリンパスOM−1およびオリンパ
スペンFをそのまま用いた。本発明に係わる姿勢制御可
能なカートリッジに巻き込んだ撮影材料用には、オリン
パスペンFのフィルム装填室に合致するアダプターを作
製し、図7のカートリッジが一義的に収まるようにして
用いた。 5)撮影 撮影材料をカメラに装填後1駒の撮影終了後、24時間
経過したのちに連続2駒撮影して、その2駒目の写真を
評価用とした。
【0305】撮影は、暗い曇りの明るさに設定した一定
の人工光源のもとで行なった。露光計で測定した露光条
件は、 1/125 秒、絞り4であった。焦点距離を40mm
に設定し、ストロボを発光させずに、3mの距離で人物
(1人)およびマクベスチャート(Machbeth Color Ren
dition Chart) を撮影した。
【0306】6)現像 自動現像機を用い以下に記載の方法で処理した。 表 3 処理方法 工程 処理時間 処理温度 補充量 タンク容量 発色現像 3分15秒 38℃ 45ml 10リットル 漂 白 1分00秒 38℃ 20ml 4リットル 漂白定着 3分15秒 38℃ 30ml 8リットル 水洗 (1) 40秒 35℃ (2) から(1) への 4リットル 向流配管方式 水洗 (2) 1分00秒 35℃ 30ml 4リットル 安 定 40秒 38℃ 20ml 4リットル 乾 燥 1分15秒 55℃ 補充量は35mm幅1m長さ当たり 次に、処理液の組成を記す。
【0307】 (発色現像液) 母液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1.1 1−ヒドロキシエチリデン 3.0 3.2 −1,1−ジホスホン酸 亜硫酸ナトリウム 4.0 4.4 炭酸カリウム 30.0 37.0 臭化カリウム 1.4 0.7 沃化カリウム 1.5mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 2.8 4−〔N−エチル−N−β−ヒドロ 4.5 5.5 キシエチルアミノ〕−2−メチル アニリン硫酸塩 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 10.05 10.10
【0308】 (漂白液)母液、補充液共通(単位 g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム 120.0 二水塩 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0 臭化アンモニウム 100.0 硝酸アンモニウム 10.0 漂白促進剤 0.005モル
【0309】
【化76】
【0310】 アンモニア水(27%) 15.0ml 水を加えて 1.0リットル pH 6.3 (漂白定着液)母液、補充液共通(単位 g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム 50.0 二水塩 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 5.0 亜硫酸ナトリウム 12.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(70%) 240.0ml アンモニア水(27%) 6.0ml 水を加えて 1.0リットル pH 7.2 (水洗液)母液、補充液共通 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型ア
ニオン交換樹脂(同アンバーライトIR−400)を充
填した混床式カラムに通水してカルシウム及びマグネシ
ウムイオン濃度を3mg/リットル以下に処理し、続いて
二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20mg/リットルと
硫酸ナトリウム0.15g/リットルを添加した。この液
のpHは6.5−7.5の範囲にあった。
【0311】 (安定液)母液、補充液共通(単位 g) ホルマリン(37%) 2.0ml ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニル 0.3 エーテル(平均重合度10) エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 水を加えて 1.0リットル pH 0.5−8.0
【0312】7)プリントおよび評価 カラー印画紙a,bにLサイズでプリントをして、画像
の鮮鋭度、色再現性を評価した。結果を表4に示した。
なお、鮮鋭度、色再現性の評価法は、10人のパネラー
による官能評価を実施し、「満足」、「ほぼ満足」、
「やや不満足」、「不満足」の4段階にクラス分けし
た。
【0313】 表 − 4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ カラーネガ 撮影に用いた カラー フィルム カートリッジ カメラ 印画紙 試 料 (露光部面積/cm2) 試 料 ─────────────────────────────────── 試料 101 通常の 135フォーマット オリンパス OM-1 a (No.1) カートリッジ (8.4) ─────────────────────────────────── 試料 101 〃 オリンパスペンF a (No.2) (4.0) ─────────────────────────────────── 試料 102 〃 〃 a (No.3) ─────────────────────────────────── 試料 102 姿勢制御の加工を施した 〃 a (No.4) カートリッジ ─────────────────────────────────── 試料 102 〃 〃 b (No.5) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0314】 * No.1〜No.3は比較例、No.4及びNo.5は本発明であ
る。
【0315】表−4の結果より明らかなように、本発明
に係わるプリント品質は、従来の方式によるプリント同
等以上の品質であり、小フォーマットで充分満足のゆく
プリントを供給することができるものである。
【0316】実施例2 実施例1における試料102の第4層、第5層の化合物
(CB−15)を(CB−13)、(CB−3)、(C
A−3)にそれぞれ置きかえて、試料103〜105を
作成した。これらを用いて本発明に係わるカートリッジ
にカラー印画紙を組合わせて評価したところ、実施例1
と同様、極めて満足のゆく結果を得た。
【0317】実施例3 実施例1における試料102の支持体をポリエチレンテ
レフタレートに変え、かつ、第4層、第5層の化合物
(CB−15)を(CB−4)に置きかえた以外全く同
様にして、試料106を作成した。この試料について実
施例2と同様、本発明に係わるカートリッジにカラー印
画紙を組合せて評価を行ない、極めて満足のゆく色再現
性と鮮鋭性を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための現在の135フォーマ
ットのカートリッジを有する写真フィルム製品およびカ
メラを示す斜視図である。
【図2】本発明に従う写真フィルム製品及びカメラを示
す斜視図である。
【図3】本発明に従う写真フィルム製品及びカメラを示
す斜視図である。
【図4】本発明に従う写真フィルム製品及びカメラを示
す斜視図である。
【図5】本発明に従う写真フィルム製品とカメラの係合
関係を示す図である。
【図6】本発明に従う写真フィルム製品とカメラの係合
関係を示す図である。
【図7】本発明の写真フィルム製品で用いるカートリッ
ジの斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 7/32 7915−2H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムをロール状に巻き回すスプ
    ール軸と、写真フィルムを出し入れするフィルム出口を
    有し、前記スプールを軸線回りに回転自在に収納するカ
    ートリッジを有する写真フィルム製品に於いて、前記カ
    ートリッジは、カメラに装填されたときに、前記フィル
    ム出口をカメラ内の露光ステージを含む平面内に保ち、
    かつ、写真フィルムの出し入れ方向がカメラ内の写真フ
    ィルム巻取り方向と平行になるように姿勢制御する手段
    を有し、かつ、前記写真フィルムの巾を15mm〜35mm
    とし、画像露光部一コマの面積が3cm2 〜7cm2 となる
    ように形成され、かつ、前記写真フィルムが、下記一般
    式(I)および/または下記一般式(II)で表わされる
    化合物を含有することを特徴とする写真フィルム製品。 【化1】 (式中Aはカプラー残基または酸化還元基を表わし、L
    1 およびL3 は2価のタイミング基を表わし、L2 は3
    価もしくはそれ以上の結合手を有するタイミング基を表
    わし、PUGは写真性有用基を表わす。jはnはそれぞ
    れ独立に0、1または2を表わし、mは1または2を表
    わし、sはL2 の価数から1を引いた数であり2以上の
    整数を表わす。またL1 、L2 もしくはL3 が分子内に
    複数個存在するとき、それらは全て同じであっても異な
    っていても良い。また複数個存在するPUGは全て同じ
    であっても異なっていても良い。L4 は−OCO−基、
    −OSO基、−OSO2 −基、−OCS−基、−SCO
    −基、−SCS−基または−WCR1112−基を表わ
    す。ここでWは酸素原子、硫黄原子または3級アミノ基
    (−NR13−)を表わし、R11およびR12はそれぞれ独
    立に水素原子または置換基を表わし、R13は置換基を表
    わす。またR11、R12及びR13の各々が2価基を表わ
    し、連結して環状構造を形成する場合も含む。L5 は共
    役系に沿った電子移動によりPUGを放出する基もしく
    はL4 で定義される基を表わす。)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の写真フィルム製品から
    現像処理により得たネガフィルムを用いて50%MTF
    で5本/mm以上の解像度を有するカラープリント感光材
    料にプリントすることを特徴とするカラープリント作成
    法。
JP23815391A 1991-09-18 1991-09-18 写真フイルム製品およびカラープリント作成法 Pending JPH0572682A (ja)

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