JPH06275633A - バイポーラ型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

バイポーラ型半導体装置およびその製造方法

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JPH06275633A
JPH06275633A JP6197093A JP6197093A JPH06275633A JP H06275633 A JPH06275633 A JP H06275633A JP 6197093 A JP6197093 A JP 6197093A JP 6197093 A JP6197093 A JP 6197093A JP H06275633 A JPH06275633 A JP H06275633A
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JP
Japan
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film
insulating film
base
forming
transistor
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Application number
JP6197093A
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English (en)
Inventor
Tetsumi Tominaga
哲美 富永
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Oki Electric Industry Co Ltd
Miyazaki Oki Electric Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Miyazaki Oki Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd, Miyazaki Oki Electric Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、バイポーラ型半導体装置の主にト
ランジスタ部の製法に関するもので、エミッタ部の開口
の向上、ベース抵抗のばらつきの解消、エミッタ、ベー
ス接合リークの増大の防止などを図ることを目的とす
る。 【構成】 本発明は、ベース電極をポリシリコン膜11
4、酸化膜113、窒化膜112の積層膜とし、酸化膜
113をサイドエッチして前記窒化膜113をひさし状
とし、その下を窒化膜121で埋めるように形成し、そ
の窒化膜121をベース電極(114,113,11
2)のサイドウォールとして残し、それをマスクにして
エミッタ部の開口を行なうようにしたものである。他
に、ベースコンタクト部を製造過程で視認できる製法な
どの実施例あり。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置の中でも
特にバイポーラ型トランジスタを有する半導体装置の主
にそのトランジスタ部分の構造と製法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体装置の主として製
法に関して(特にエミッタ、ベースの形成に関して)
は、特公平2−52858号公報に開示されるものがあ
り、その製造方法を図8ないし図9の(a)〜(q)に
示し、以下にその工程の概要を説明する。
【0003】まず、図8(a)に示すようにN形単結晶
基板1の表面所定位置にLOCOS(Local Ox
idation of Silicon)法により選択
的に熱酸化膜2を膜厚約1μm程度の厚さに形成する。
次に図8(b)に示すようにこの基板1を熱酸化あるい
はCVD(化学的気相成長)法によりその表面に膜厚約
500Å程度のSiO2 膜5を形成し、さらにその上に
通常の常圧あるいは減圧CVD法によりSi3 4
6、将来ベース電極となるノンドープポリシリコン膜1
3を形成する。この場合、例えばSi3 4 膜6は約1
500Å程度、ノンドープポリシリコン膜13は約50
00Å程度の厚さにそれぞれ形成する。次にこのノンド
ープポリシリコン膜13上にSi3 4 膜を形成し、こ
のSi3 4 膜14を利用してLOCOS法により図8
(c)に示すようにノンドープポリシリコン膜13の不
要な部分を酸化する。この場合、不要領域にはポリシリ
コン酸化膜8が形成される。次に図8(d)に示すよう
に表面にSi3 4 膜15を形成し、将来トランジスタ
のエミッタとベース領域とを形成する部分にイオン注入
用マスクを形成する。この場合、例えばポリシリコン膜
16と酸化シリコン膜17とを形成し、フォトリソグラ
フィ技術とドライ加工技術とにより、イオン注入用マス
クを形成する。また、マスクはレジストでも良い。次に
ノンドープポリシリコン膜13にボロンを注入する。こ
の場合、例えばボロンを5×1016個/cm2 程度多量
注入によりドーズし、部分的にP+ ポリシリコン膜18
を形成する。次に熱処理により、イオン注入損傷を回復
させるとともに、ボロンをマスク下のポリシリコン膜1
3中にも適量拡散させる。次にポリシリコン膜16と酸
化シリコン膜17とで形成されたイオン注入用マスクお
よびSi3 4 膜15を除去した後、ノンドープポリシ
リコンの方がP+ ポリシリコンよりもエッチング速度が
速いエッチング液、例えばKOH等のエッチング液を用
いてノンドープポリシリコン膜13のみを除去して図8
(e)に示すようにボロン添加のポリシリコン膜18か
らなる前述したベース電極7を形成する。次に図8
(f)に示すようにP+ ポリシリコン膜からなるベース
電極7を酸化し、その上面および側面に酸化膜19を形
成する。次に希ふっ酸によるライトエッチング後、Si
3 4 膜6を熱リン酸等でエッチングする。この場合、
+ ポリシリコン膜からなるベース電極7下のSi3
4 膜6も同時に約0.7μm程度の適量のサイドエッチ
ングを行なう。引き続きSiO2 膜5をエッチングす
る。次に図8(h)に示すように表面にノンドープポリ
シリコン膜20を形成する。また、この場合、このノン
ドープポリシリコン膜20は図8(g)の工程で除去さ
れたSi3 4 膜6とSiO2 膜5との消失部分にも充
填して形成される。次に熱処理を行なってP+ ポリシリ
コン膜からなるベース電極7からボロンをノンドープポ
リシリコン膜20に適量拡散させる。この場合、図8
(i)に示すようにノンドープポリシリコン膜20の一
部がP+ ポリシリコン膜21に変化し、このP+ ポリシ
リコン膜21はボロン含有率がベース電極7よりも増加
している。また、単結晶基板1とベース電極7とがP+
ポリシリコン膜21により、前述したベース拡散領域4
aと接続し、ベース引き出し電極が形成される。次にノ
ンドープポリシリコンをP+ ポリシリコンよりも速くエ
ッチングする例えば、KOH等のエッチング溶液でエッ
チングして図8(j)に示すようにノンドープポリシリ
コン膜20を除去する。この場合、ノンドープポリシリ
コン膜20にボロンが1×1017個/cm3 程度ドープ
されていても選択的なエッチングを問題なく行なうこと
ができる。次にこの単結晶基板1を熱酸化して図9
(k)に示すようにSiO2 膜22を形成する。この場
合、このSiO2 膜22は単結晶基板1のエミッタとな
る部分の開口部のほかに酸化膜19の上面、側面および
+ ポリシリコン膜21の側面に例えば約700Å程度
の厚さに形成される。その後、イオン注入法等により、
ボロンをこのSiO2 膜22を通して単結晶基板1中に
注入した前述したベース領域4を形成する。次に図9
(l)に示すようにCVD法により、例えば厚さ約20
00Å程度のSiO2 膜23をSiO2 膜22に重ねて
形成する。この場合、SiO2 膜23の代りにSi3
4 膜等の絶縁膜でも良い。次に図9(m)に示すように
CVD法によりSiO2 膜23上に例えば厚さ2000
〜4000Å程度のポリシリコン24を形成する。この
場合、CVD法を用いるため、SiO2 膜23およびポ
リシリコン膜24に含まれるボロンは極めて低い濃度に
することが可能となる。次に方向性のあるドライ加工に
よりこのポリシリコン膜24を除去する。この場合、図
9(n)に示すように穴の部分の周囲にポリシリコン膜
24の残った残渣部24aが形成される。次に図9
(o)に示すようにポリシリコン残渣部24aをマスク
としてSiO2 膜23および22をエッチング除去し、
エミッタ領域形成用の窓25を開設する。この場合、S
iO2 膜23および22の除去はドライ加工、HF系の
エッチングあるいはこれらの組合せを用いる。次に図9
(p)に示すように窓25に接触してノンドープポリシ
リコンを形成し、これにAs等のN形不純物をドープし
てN+ ポリシリコン膜26とする。そして、これを不純
物源としてエミッタ拡散を行なって前述したエミッタ領
域3を形成する。その後、このN+ ポリシリコン膜26
を加工してエミッタ電極10を形成する。次に図9
(Q)に示すように従来のトランジスタの形成工程と同
様にベースコンタクトの窓開を行なってAl等のベース
電極用金属電極12およびエミッタ電極用金属電極11
を形成することにより、NPNトランジスタが完成す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明した半導体装置の製造方法では、以下に述べる問題点
があった。
【0005】(1)エミッタ開口の際、開口側壁の滑ら
かな斜面にポリシリコン残渣膜を形成する必要があり、
その制御性の不安定さからエミッタ開口寸法がばらつき
ベース抵抗が変動する。
【0006】(2)エミッタ領域の開口をウェットエッ
チングにて行うと、ベース電極上のSiO2 膜が薄くな
り、ベース電極とエミッタ電極の電気的分離が困難とな
り、さらに薄くなると、電極間の短絡が生じる。これ
は、エミッタ領域上の熱酸化膜及びCVD酸化膜(ある
いは窒化膜)に対し、不純物を多く含んだベース電極上
のSiO2 膜の方が極端にエッチングレートが早いため
である。
【0007】(3)エミッタ領域の開口をドライエッチ
ングにより行うとベース層表面のシリコンをエッチング
除去するため、すでにイオン注入してあるベース層不純
物のプロファイルをばらつかせ、エミッタ・ベース接合
リーク電流を増させ、かつhFE(電流増幅率)をばらつ
かせる。
【0008】(4)図8(f)→(g)に示されるよう
に、ポリシリコン膜7の下部におけるS134 膜6およ
びSiO2 膜5のサイドエッチング寸法は、視認するこ
とができないため、サイドエッチングによるベースコン
タクト寸法制御が難しいという問題があり、このS13
4 膜6およびSiO2 膜5のサイドエッチング寸法のば
らつきによって、図8(i)に示されるP+ ポリシリコ
ン膜21からボロンを拡散することで形成されるベース
補償拡散領域4aの寸法がばらつき、ベース・コレクタ
接合容量が変動する結果になっていた。
【0009】(5)さらに、図8(q)に示されるよう
に、ベース補償拡散領域4aと素子間分離用酸化膜2間
の寸法は、上記S134 膜6およびSiO2 膜5のサイ
ドエッチング寸法により、ベース補償拡散領域4aとN
+ エミッタ領域3間隔寸法は上記ポリシリコン膜残渣部
24aをマスクとしたSiO2 膜23および22のエッ
チング寸法により左右されるため、これらのエッチング
のプロセスマージンを考慮して設計する必要があり、半
導体素子の微細化が技術的に困難であった。
【0010】この発明は、以上述べたベース・コレクタ
接合容量の変動とベース抵抗の変動などの問題を除去
し、かつ選択エッチング等の自己整合技術を充分に活用
し、半導体素子の微細化が可能な優れた半導体装置およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述の目的
を実現させるため、第1の実施例として、バイポーラの
ベース電極はポリシリコン膜、CVD酸化膜、CVD窒
化膜の3層構造とし、このうち少なくともCVD酸化膜
はサイドエッチされ、CVD窒化膜がひさしとなるよう
に形成しベース領域を薄く酸化し、CVD窒化膜をサイ
ドウォール膜として用い、ベース電極の側壁に少なくと
も上述したひさし状にサイドエッチされたCVD酸化膜
の窪みを埋めつくすように形成し、ついで、HF系のウ
ェットエッチング液に基板を浸し、ベース領域上の薄い
SiO2 膜を選択的にエッチングすることによりエミッ
タを開口するようにしたものである。
【0012】第2、第3の実施例として、素子間分離用
酸化膜により囲まれたベース領域上に不純物を含まない
第1のポリシリコン膜とCVD法による厚い酸化膜(第
3の実施例ではW(タングステン)シリサイド膜)を形
成する。その後に上記第1のポリシリコン膜とCVD法
による厚い酸化膜をエミッタ電極パターンに加工し、そ
の側壁に窒化膜のサイドウォールを形成しベースコンタ
クトの開設を行う。この後に第1の導電型不純物を含む
第2のポリシリコン膜とCVD法による酸化膜、窒化膜
を順次形成し、エッチバックおよび選択エッチング等の
自己整合技術を用いエミッタ電極部上の上記CVD法に
よる窒化膜、酸化膜および第2のポリシリコン膜を除去
する。この時形成されたCVD法による窒化膜、酸化膜
および第2のポリシリコン膜のエッチング面からなる側
壁に再度窒化膜のサイドウォールを形成する。次にエミ
ッタ電極上の酸化膜を除去した後(第3の実施例では前
記Wシリサイド膜は除去しない)、第2の導電型不純物
を第1のポリシリコン膜に注入し、さらに熱処理を行い
ベース領域内に拡散かつ活性化させエミッタ領域を形成
する。この時、合わせて第2のポリシリコン膜より第1
の導電型不純物をベース領域内に拡散かつ活性化させベ
ース補償拡散領域を形成するようにしたものである。
【0013】
【作用】前述したように本発明の第1の実施例によれ
ば、ポリシリコン膜、CVD酸化膜、CVD窒化膜から
成るバイポーラのベース電極は周知のフォト(フォトリ
ソグラフィ)・エッチング技術により、シリコン基板に
対し垂直に形成され、さらにCVD酸化膜をサイドエッ
チングし、その窪みにCVD窒化膜からなる埋め込みサ
イドウォールを形成することから、サイドウォールのエ
ッチングは1回であり、エッチングばらつきに依らず、
垂直な形状に形成されたベース電極の側壁に安定した窒
化膜サイドウォール幅が形成され、以下の作用効果を生
じる。
【0014】(1)エミッタ開口寸法がばらつかず、ベ
ース抵抗も安定したものとなる。
【0015】(2)エミッタ領域をウェットエッチング
で開口する際、ベース電極部は完全にCVD窒化膜によ
り覆いつくされているため、ベース電極とエミッタ電極
が短絡することはない。
【0016】(3)ウェットエッチングのみによるエミ
ッタ開口が可能となり、ベース層表面のシリコンをエッ
チング除去することがない為、ベース層不純物のプロフ
ァイルがばらつかず、エッチングダメージもないことか
ら、エミッタ・ベース接合リーク電流を低く抑え、かつ
FEのばらつきも抑えられる。また、第2、第3の実施
例によれば、以下に述べる作用効果を生じる。
【0017】(4)窒化膜をドライエッチ加工技術を用
いて窒化膜サイドウォールを形成することによってベー
スコンタクトの開設していることから、開口寸法を視認
することができるために、安定したベースコンタクト開
口を形成できる。そのため、ベースコンタクト開口を介
してポリシリコンベース電極からボロンをベース領域層
に拡散かつ活性化させて形成するベース補償領域の寸法
が安定するため、その結果ベース・コレクタ接合容量の
変動幅の縮少ができる。
【0018】(5)As等のN形不純物拡散源となるポ
リシリコンエミッタ電極は、フォトリソ技術を用いて寸
法制御されて形成しているため、P- 真性ベース領域と
の接触面積は一定である。そのため、P- 真性ベース領
域内に形成されるエミッタ領域の寸法は一定しており、
その結果安定したベース抵抗が実現できる (6)P+ ベース補償領域は素子間分離用酸化膜に隣接
しており、また、P+ ベース補償領域とN+ エミッタ領
域の間隔寸法は、窒化膜サイドウォールの形成寸法によ
り制御できるので、従来技術で必要であったエッチング
プロセスマージンを考慮した設計を行う必要がなくな
り、これらのプロセスマージン分の微細化が期待でき
る。
【0019】
【実施例】図1ないし図2に本発明の第1の実施例の製
造工程を断面図で示し、以下に工程順(アルファベット
順)に説明する。
【0020】図1(a) まず、P型10〜20Ω・c
mのシリコン基板100に、従来同様、N型埋込み層1
01を層抵抗40Ω/□、拡散の深さ3.0μmで将来
バイポーラを形成する位置へ形成する。ついで、N型エ
ピタキシャル層102を1.0Ω・cm、1.2μmの
厚さで成長させる。基板表面より、アイソレーション層
103を表面濃度5×1018ions/cm3 程度、拡
散の深さ1.5μmとなるよう拡散し、バイポーラの分
離層を形成する。このときN型埋込み層101とアイソ
レーション層103とに囲まれた領域にバイポーラのコ
レクタ層104が形成される。ついでLocos(Lo
cal Oxidation of Silicon)
法を用いて6000Åの厚いフィールドの酸化膜(素子
分離絶縁膜)105とバイポーラのコレクタとり出し領
域106、バイポーラのベース・エミッタ形成領域10
7を得る。
【0021】図1(b) 全面にノンドープのポリシリ
コン膜108をLPCVD(減圧化学気相成長)法で2
000Å成長させる。ついで、ボロンを20keV、1
×1015ions/cm2 の条件でイオン注入(10
9)する。さらにノンドープのCVD SiO2 膜(酸
化膜)110及びCVD S134 膜(窒化膜)111
を順次それぞれ1500Åの膜厚で形成する。
【0022】図1(c) 周知のフォト(フォトリソグ
ラフィ)、エッチング技術を用いて窒化膜111、Si
2 膜110及びポリシリコン膜108をそれぞれベー
ス電極パターン112,113,114に形成し、エミ
ッタ形成の為の開孔115を得る。
【0023】図1(d) 5%HFによりSiO2 膜1
13をサイドエッチし(116)、窒化膜112をひさ
し形状(117)に形成する。
【0024】図1(e) ついで850℃のウェット酸
素雰囲気で酸化処理を行なうことにより、エミッタ形成
の為の開孔のシリコン表面を薄く(100Å)酸化する
(118)。このときバイポーラのベース電極114の
側面119も酸化される。
【0025】図1(f) ついでボロン(B+ )を30
keV、3×1013ions/cm2の条件でイオン注
入し、バイポーラのベース層120を形成する。次に全
面に窒化膜121をLPCVD法で2000Å成長させ
る。このとき窒化膜121は、ひさし117を埋め込む
様に形成される。
【0026】図2(g) 周知の例えばNF3 +H2
のRIE(Reactive IonEtching)
エッチング技術によりエミッタ開口部の側壁に窒化膜の
サイドウォール122を形成する。このとき、窒化膜1
12は若干薄くなるもののSiO2 膜113の表面が表
われることはない。また窒化膜サイドウォール122
は、SiO2 膜113及び119の側面を完全に覆いつ
くしているため、SiO2 膜113及びポリシリコン膜
114が表面に表われることはない。かつ窒化膜サイド
ウォール122形成にあたってはSiO2 膜との選択比
が大きくとれる(SiN/SiO2 ≒9)ことから、S
iO2 膜118がエッチングストップ膜として働き、シ
リコン基板表面をエッチングすることはない。
【0027】図2(h) HF系のウェットエッチング
液に基板を浸し、うすいSiO2 膜118を選択的にエ
ッチング除去することにより、エミッタ開孔部123を
得る。このエッチングに於てはウェット系のエッチング
液を用いることから、エミッタ開孔部123のベース層
表面のシリコンをエッチング除去することなく、すでに
イオン注入してあるベース層120のプロファイルをば
らつかせることはない。またSiO2 膜113及びポリ
シリコン膜114の表面と側面は、窒化膜112及び1
22により完全に覆われているため、多小の追加エッチ
を施こしてもポリシリコン膜114が表面に表われるこ
とはない。
【0028】図2(i) ついで、全面にLPCVD法
でポリシリコンを2000Å成長し(124)、Asを
40keV、1×1016ions/cm2 でイオン注入
(125)する。
【0029】図2(j) 周知のフォト・エッチング技
術によりバイポーラのエミッタ電極126を得る。つい
で全面にBPSG(ボロン・リン・シリケートガラス)
膜127をCVD法で成長させ(6000Å)、900
℃、30分の条件でフローと呼ばれる熱処理を行ない、
表面の平坦化を行なう。同時にこの熱処理により、エミ
ッタのポリシリコン電極126からエミッタ拡散層12
8、ベースのポリシリコン電極114から外部ベース層
129が形成され、バイポーラ構造が完成する。
【0030】図2(k) しかるのちにコンタクト開
孔、配線130工程を経てバイポーラ構造が完成する。
【0031】図3ないし図4(a)〜(j)は本発明の
第2の実施例の要部断面工程図であり、以下、工程順
(アルファベット順)に説明する。
【0032】図3(a) まず、N形単結晶基板201
の表面所定位置にLOCOS法により選択的に熱酸化膜
202を膜厚約5500Å程度の厚さに形成し、同時に
この熱酸化膜202をマスクとしてベース領域形成のた
めボロン等のP形不純物を約1.3×1013個/cm2
程度イオン注入しベース領域層204を形成する。
【0033】図3(b) 次に、この基板上に将来エミ
ッタ電極となるノンドープポリシリコン膜209を形成
し、さらにその上にCVD法により酸化膜210を形成
する。この場合、例えばノンドープポリシリコン膜20
9は約1500Å程度、酸化膜210は約4000〜6
000Å程度の厚さにそれぞれ形成する。次に、ドライ
エッチ加工技術を用いて酸化膜210およびノンドープ
ポリシリコン膜209を図3(c)に示すように加工し
て、ポリシリコンエミッタ電極208を形成する。その
後に、常圧あるいは減圧CVD法により窒化膜211を
膜厚約2500Å程度の厚さに形成する。
【0034】図3(d) 次に、異方性ドライエッチ加
工技術により、窒化膜211からなるサイドウォール2
06aを形成する。この窒化膜サイドウォール206a
と熱酸化膜202の間の開口212がベースコンタクト
開口となる。
【0035】図3(e) 次に、ベース電極となるボロ
ン等のP形不純物を含んだポリシリコン膜213を形成
し、さらにその上にCVD法による酸化膜214、常圧
あるいは減圧CVD法による窒化膜215を形成する。
この場合、例えばポリシリコン膜213はボロンを約
5.0×1019個/cm3 程度含んでおり、膜厚は約1
500Å程度、また酸化膜214および窒化膜215は
ともに膜厚約1000Å程度の厚さに形成する。次に表
面にレジスト230を膜厚約6000Å程度塗布する。
次にポリシリコンエミッタ電極208上の窒化膜215
が露出するまで上記レジスト膜230をエッチバック
し、このエッチバック後のレジスト膜をマスクとしてド
ライエッチ加工技術を用いて露出した窒化膜215を選
択的にエッチングし図4(f)に示すように窒化膜20
6bを形成する。
【0036】図4(g) 次に、上記レジスト膜230
を除去し、窒化膜206bをマスクとしてウェットエッ
チングにより酸化膜214を選択的にエッチングし、酸
化膜205を形成する。次に酸化膜205をマスクとし
てKOH等のアルカリ水溶液またはHF5%以下の沸硝
酸溶液でP+ 形ポリシリコン膜213を選択的にエッチ
ングし、同図に示すようにP+ ポリシリコン膜からなる
ベース電極207を形成する。
【0037】図4(h) 次に、減圧CVD法により、
窒化膜216を膜厚約3000Å程度形成する。この場
合、この窒化膜216は前記図4(g)の工程で除去さ
れた酸化膜214とP+ 形ポリシリコン膜213の消失
部分にも充填して形成される。
【0038】図4(i) 次に、異方性ドライエッチ加
工技術により、窒化膜216からなるサイドウォール2
06cを形成する。同図に示すように、窒化膜206
a,206b,206cからなる窒化膜206により、
ベース電極207cとエミッタ電極208が電気的に分
離されている。
【0039】図4(j) 次に、熱処理により素子分離
用熱酸化膜形成後イオン注入したボロン等のP形不純物
イオン及び、ベース電極207に含まれているボロン等
のP形不純物をN形単結晶基板1に拡散および活性化さ
せ、真性ベース領域204b及びベース補償領域204
aを形成する。ここで付け加えておくが、図4(a)に
示したボロン等のP形不純物をイオン注入した後は、C
VD等の比較的低温の熱処理しか加えていないため、ボ
ロンは拡散されておらず、従来のものと比べ、ベース幅
204cが厚くなることはない。さらに、エミッタ電極
208上の酸化膜210をウェットエッチングにより除
去した後、As等のN形不純物をエミッタ電極208に
イオン注入する。この場合Asのドーズ量は約1.0×
1016ions/cm2 程度である。次に熱処理を行
い、エミッタポリシリコン膜208を不純物拡散源とし
Asを真性ベース領域204a内に拡散および活性化さ
せエミッタ領域203を形成する。以上の工程により同
図に示すように、エミッタ領域203、真性ベース領域
204b、N形単結晶基板201をそれぞれエミッタ、
ベース、コレクタとするNPNトランジスタの活性領域
が形成される。
【0040】図5ないし図6(a)〜(j)は本発明の
第3の実施例の要部断面工程図であり、以下に工程順
(アルファベット順)に説明する。
【0041】図5(a) まず、第2の実施例同様、N
型単結晶基板301の表面所定位置にLOCOS法によ
り選択的に熱酸化膜302を膜厚約5500Å程度の厚
さに形成する。次に熱酸化膜302をマスクにして、ベ
ース領域形成のため、ボロン等のP型不純物を約1.3
×1013ions/cm2 程度イオン注入し、ベース領
域層304を形成する。
【0042】図5(b) 次に、基板301上に将来エ
ミッタ電極となるノンドープポリシリコン膜311、及
びタングステンシリサイド膜312を順次形成する。こ
の場合、例えばノンドープポリシリコン膜311は約1
500Å、タングステンシリサイド膜312は約250
0Åの厚さにそれぞれ形成する。
【0043】図5(c) 次に、ドライエッチ加工技術
を用いて、タングステンシリサイド膜312、及びノン
ドープポリシリコン膜311をそれぞれ、エミッタ電極
タングステンシリサイド膜310、及びポリシリコンエ
ミッタ電極309に加工する。次に熱酸化を行い、N型
単結晶基板301の表面及びポリシリコンエミッタ電極
309の側面に熱酸化膜313を形成する。この時、タ
ングステンシリサイドエミッタ電極の表面(側面を含
む)にも酸化膜が形成される。この場合、例えば熱酸化
膜313は約500Åの厚さに形成する。次に常圧ある
いは、減圧CVD法により窒化膜314を膜厚約250
0Åの厚さに形成する。
【0044】図5(d) 次に異方性ドライエッチ加工
技術により、窒化膜311からなるサイドウォール30
6aを形成する。次に窒化膜サイドウォール306aを
マスクにして、ウェットエッチングにより、熱酸化膜3
13を熱酸化膜305のパターンに形成する。この熱酸
化膜305と素子分離用熱酸化膜302の間の開口がベ
ースコンタクト開口315となる。
【0045】図5(e) 次に、将来ベース電極となる
ボロン等のP形不純物を含んだポリシリコン膜316、
CVD法による酸化膜317、常圧あるいは減圧CVD
法による窒化膜318を順次形成する。この場合、例え
ばポリシリコン膜316はボロンを約5.0×1019
ons/cm3 含んでおり膜厚は約1500Å。また酸
化膜317および窒化膜318の膜厚はともに約100
0Åの厚さに形成する。
【0046】図6(f) 次に表面にレジスト330を
約6000Å塗布し、エミッタ電極タングステンシリサ
イド膜310上の窒化膜318が露出するまで、上記レ
ジスト膜330をエッチバックする。次に、上記エッチ
バック後のレジスト膜330をマスクとして、ドライエ
ッチ加工技術を用いて露出した窒化膜318を選択的に
エッチングし、窒化膜306bを形成する。
【0047】図6(g) 次に、上記レジスト膜330
を除去し、窒化膜306bをマスクとして、ウェットエ
ッチングにより、酸化膜317を選択的にエッチングし
酸化膜308を形成する。次に、酸化膜308をマスク
にして、KOH等のアルカリ水溶液でP+ 形ポリシリコ
ン膜316を選択的にエッチングし、ベース電極307
を形成する。
【0048】図6(h) 次に、減圧CVD法により、
窒化膜319を約3000Å形成する。この場合、窒化
膜319は前記(g)の工程で除去された酸化膜317
とP+形ポリシリコン膜316の消失部分にも充填して
形成される。
【0049】図6(i) 次に、異方性ドライエッチ加
工技術により、窒化膜319からなるサイドウォール3
06cを形成する。同図に示すように、熱酸化膜305
及び窒化膜306a,306b,306cから成る窒化
膜306により、ベース電極307とエミッタ電極30
9,310が電気的に分離されている。
【0050】図6(j) 次に熱処理により、素子分離
用熱酸化膜形成後、イオン注入したボロン等のP形不純
物イオン及びベース電極307に含まれているボロン等
のP形不純物をN形単結晶基板301に拡散および活性
化させ、真性ベース領域304b及びベース補償領域3
04aをそれぞれ形成する。ここで付け加えておくが、
図5(a)に示したボロン等のP形不純物をイオン注入
した後は、比較的低温での熱酸化処理及びCVD等の低
温での熱処理しか加えていないため、ボロンは拡散され
ていない。このため、従来のものと比べ、ベース幅30
4cが厚くなることはない。
【0051】次に窒化膜306b,306cをマスクと
して、エミッタ電極タングステンシリサイド膜310上
の熱酸化膜305をエッチングし、As等のN形不純物
をエミッタ電極タングステンシリサイド膜310にイオ
ン注入する。この場合Asのドーズ量は約1.0×10
16ions/cm2 である。次に熱処理を行い、エミッ
タ電極タングステンシリサイド膜310からポリシリコ
ンエミッタ電極309を介して、Asを真性ベース領域
304b内に拡散および活性化させN+ エミッタ領域3
03を形成する。
【0052】以上の工程により同図6(j)に示すよう
にN+ エミッタ領域303、真性ベース領域304b、
N形単結晶基板301をそれぞれエミッタ、ベース、コ
レクタとするNPNトランジスタの活性領域が形成され
る。
【0053】以上説明した第3の実施例の工程の一部を
変えた製法を、第4の実施例として図7に示し、以下に
説明する。
【0054】図5(a)までの工程は、第3の実施例と
同様であり、本図(b2)はその後の工程である。
【0055】図7(b2) 図5(a)の工程後、比較
的低温で熱酸化を行い約200Åの酸化膜320を基板
表面に形成し、ホトリソ技術とドライエッチング加工技
術で、エミッタ形成領域の開口321を形成する。次に
基板301上に将来エミッタ電極となるノンドープポリ
シリコン膜311、及びタングステンシリサイド膜31
2を順次形成する。この場合、例えばノンドープポリシ
リコン膜311は約1500Å、タングステンシリサイ
ド膜312は約2500Åの厚さにそれぞれ形成する。
【0056】図7(c2) 次に、ドライエッチ加工技
術を用いて、タングステンシリサイド膜312、及びノ
ンドープポリシリコン膜311をそれぞれ、エミッタ電
極タングステンシリサイド膜310、及びポリシリコン
エミッタ電極309に加工する。次に熱酸化を行い、N
型単結晶基板301の表面及びポリシリコンエミッタ電
極309の側面に熱酸化膜313を形成する。この時、
タングステンシリサイドエミッタ電極310の表面(側
面を含む)にも酸化膜が形成される。次に常圧あるいは
減圧CVD法により窒化膜314を膜厚約2500Åの
厚さに形成する。
【0057】この後、前記第3の実施例の図5(d)な
いし、図6(i)の工程と同じ工程を施す。
【0058】図7(j2) この第4の実施例により形
成されるN+ エミッタ領域303、真性ベース領域30
4b、N形単結晶基板301をそれぞれエミッタ、ベー
ス、コレクタとしたNPNトランジスタの要部断面構造
図を示す。
【0059】
【発明の効果】前述したように本発明の第1の実施例に
よれば、ポリシリコン膜、CVD酸化膜、CVD窒化膜
から成るバイポーラのベース電極は周知のフォト・エッ
チング技術により、シリコン基板に対し垂直に形成さ
れ、さらにCVD酸化膜をサイドエッチングし、その窪
みにCVD窒化膜からなる埋め込みサイドウォールを形
成することから、サイドウォールのエッチングは1回で
ありエッチングばらつきに依らず、垂直な形状に形成さ
れたベース電極の側壁に安定した窒化膜サイドウォール
幅が形成され、以下の効果が期待できる。
【0060】(1)エミッタ開口寸法がばらつかず、ベ
ース抵抗も安定したものとなる。
【0061】(2)エミッタ領域をウェットエッチング
で開口する際、ベース電極部は完全にCVD窒化膜によ
り覆いつくされているため、ベース電極とエミッタ電極
が短絡することはない。またCVD窒化膜からなる埋め
込みサイドウォールを形成する際、ベース電極を覆って
いるCVD窒化膜が薄くなり、CVD酸化膜が表面に表
われたとしても、ベース領域上の薄いSiO2 膜と、厚
いCVD酸化膜(ノンドープ)とのエッチング選択比は
充分にとれているため、ベース電極とエミッタ電極が短
絡することはない。
【0062】(3)エミッタ領域開口の際、ベース上に
は100Å程度の薄いSiO2 膜しか存在しないため、
ウェットエッチングにより開口しても、エミッタ寸法が
広がることなく形成できる。ウェットエッチングのみに
よるエミッタ開口が可能となれば、ベース層表面のシリ
コンをエッチング除去することがない為、ベース層不純
物のプロファイルがばらつかず、エッチングダメージも
ないことからエミッタ・ベース接合リーク電流を低く抑
え、かつhFEのばらつきも抑えられる。
【0063】また、第2、第3の実施例によれば、以下
に述べる効果が期待できる。
【0064】(4)ベースコンタクトの開口は図3
(c)→(d)に説明しているように、窒化膜211を
ドライエッチ加工技術を用いて窒化膜サイドウォール2
06aを形成することによって開設していることから、
開口寸法を視認することができるために安定したベース
コンタクト開口212を形成できる。そのためベースコ
ンタクト開口212を介してポリシリコンベース電極2
07からボロンをベース領域層204に拡散かつ活性化
させて形成するベース補償領域204aの寸法が安定す
るため、その結果ベース・コレクタ接合容量の変動幅の
縮少が期待できる。
【0065】(5)エミッタ領域形成に関しては、図4
(i)→(j)に説明しているように、ポリシリコンエ
ミッタ電極208からAs等のN形不純物をP- 真性ベ
ース領域204b内に拡散かつ活性化させてエミッタ領
域203を形成している。このAs等のN形不純物拡散
源となるポリシリコンエミッタ電極208は、フォトリ
ソ技術を用いて寸法制御されて形成しているためP-
性ベース領域204bとの接触面積は一定である。その
ため、P- 真性ベース領域204b内に形成されるエミ
ッタ領域203の寸法は一定しており、その結果安定し
たベース抵抗が期待できる。
【0066】(6)図4(j)に説明しているようにP
+ ベース補償領域204aは素子間分離用酸化膜202
に隣接している。またP+ ベース補償領域204aとN
+ エミッタ領域203の間隔寸法は、窒化膜サイドウォ
ール206aの形成寸法により制御できる。そのため冒
頭にあげた文献に開示されているような従来技術で必要
であったエッチングプロセスマージンを考慮した設計を
行う必要がなくなり、これらのプロセスマージン分の微
細化が期待できる。
【0067】第4の実施例では、第2、第3の実施例の
効果に加えて、図7(b2)に説明しているように、エ
ミッタ形成領域の開口321の部分以外に熱酸化膜32
0を形成しているので、図7(c2)に説明しているよ
うにエミッタ電極を形成する際、ポリシリコン膜311
と熱酸化膜320のエッチング選択化がとれるため、N
形単結晶基板301を削ることなく、エミッタ電極パタ
ーンを形成することができる。ゆえに、ベース補償領域
304aと真性ベース領域304bの接触がとれなくな
るという問題が起こらなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例(その1)
【図2】本発明の第1の実施例(その2)
【図3】本発明の第2の実施例(その1)
【図4】本発明の第2の実施例(その2)
【図5】本発明の第3の実施例(その1)
【図6】本発明の第3の実施例(その2)
【図7】本発明の第4の実施例
【図8】従来例(その1)
【図9】従来例(その2)
【符号の説明】
108,114,124 ポリシリコン膜 110,113,118,119 酸化膜 111,112,121 窒化膜 120 ベース層 122 サイドウォール 123 エミッタ開口部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/318 C 7352−4M

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)半導体基板上に、第1の導電膜、
    第1、第2の絶縁膜を順に積層させ、該積層膜にトラン
    ジスタのエミッタ電極形成のための開口部を形成する工
    程、 (b)前記工程で残った前記積層膜における第1の絶縁
    膜をサイドエッチして、前記第2の絶縁膜をひさ状にす
    る工程、 (c)少なくとも前記開口部に第3の絶縁膜を形成し、
    同開口部の半導体基板にトランジスタのベース層となる
    拡散層を形成する工程、 (d)少なくとも前記第1の絶縁膜をサイドエッチした
    部分を、第4の絶縁膜で埋め、前記積層膜の側壁にサイ
    ドウォールを形成する工程、 (e)前記サイドウォールをマスクにして、前記開口部
    底面の前記第3の絶縁膜を除去する工程、以上の工程を
    含むことを特徴とするバイポーラ型半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 (a)半導体基板上に、素子分離絶縁膜
    を形成し、該素子分離絶縁膜で分離された素子形成領域
    の前記半導体基板にトランジスタのベース層となる拡散
    層を形成する工程、 (b)前記構造の上に、第1の導電膜と第1の絶縁膜を
    積層させて、該積層膜をトランジスタのエミッタ電極と
    なるようパターニングして、該エミッタ電極の側壁にサ
    イドウォールを形成し、トランジスタのベースコンタク
    トのための開口部を形成する工程、 (c)前記構造の上に、第2の導電膜、第2の絶縁膜、
    第3の絶縁膜を順に積層させ、この積層膜の前記エミッ
    タ電極上を含む所定部分を除去する工程、 (d)前記工程で残った前記積層膜の側壁にサイドウォ
    ールを形成する工程、 (e)前記第2の導電膜から前記半導体基板に不純物を
    拡散させる処理を施し、トランジスタのベース補償領域
    層を形成する工程、以上の工程を含むことを特徴とする
    バイポーラ型半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a)半導体基板上に、素子分離絶縁膜
    を形成し、該素子分離絶縁膜で分離された素子形成領域
    の前記半導体基板にトランジスタのベース層となる拡散
    層を形成する工程、 (b)前記構造の上に、第1の導電膜と高融点金属膜を
    積層させて、該積層膜をトランジスタのエミッタ電極と
    なるようパターニングして、該エミッタ電極の側壁に第
    1の絶縁膜を形成し、その側壁にサイドウォールを形成
    し、トランジスタのベースコンタクトのための開口部を
    形成する工程、 (c)前記構造の上に、第2の導電膜、第2の絶縁膜、
    第3の絶縁膜を順に積層させ、この積層膜の前記エミッ
    タ電極上を含む所定部分を除去する工程、 (d)前記工程で残った前記積層膜の側壁にサイドウォ
    ールを形成する工程、 (e)前記第2の導電膜から前記半導体基板に不純物を
    拡散させる処理を施し、トランジスタのベース補償領域
    層を形成する工程、以上の工程を含むことを特徴とする
    バイポーラ型半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の(a)項の工程後、第1
    の絶縁膜を形成し、該第1の絶縁膜にトランジスタのエ
    ミッタ領域形成のための開口を行ない、その後、請求項
    3記載の(b)項以降の工程を施すことを特徴とするバ
    イポーラ型半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 バイポーラ型半導体装置におけるトラン
    ジスタ部分の構造として、 半導体基板に設けられている該トランジスタのベース補
    償領域拡散層が、素子分離絶縁膜と隣接しており、か
    つ、トランジスタのエミッタ電極の側壁にサイドウォー
    ルが設けられており、該サイドウォールが前記素子分離
    絶縁膜と離間していることを特徴とするバイポーラ型半
    導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6124181A (en) * 1998-03-30 2000-09-26 Nec Corporation Method for manufacturing bipolar transistor capable of suppressing deterioration of transistor characteristics
US6911368B2 (en) * 2002-01-21 2005-06-28 Infineon Technologies Ag Arrangement for preventing short-circuiting in a bipolar double-poly transistor and a method of fabricating such an arrangement

Cited By (3)

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