JPH06275436A - 積層型ノイズフィルタ - Google Patents
積層型ノイズフィルタInfo
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- JPH06275436A JPH06275436A JP5059247A JP5924793A JPH06275436A JP H06275436 A JPH06275436 A JP H06275436A JP 5059247 A JP5059247 A JP 5059247A JP 5924793 A JP5924793 A JP 5924793A JP H06275436 A JPH06275436 A JP H06275436A
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Abstract
なインダクタンスが得られる積層型ノイズフィルタを得
る。 【構成】 積層型ノイズフィルタ1は、貫通導体10,
11,12をそれぞれ表面に設けた絶縁性シート2,
4,6と、グランド導体13,14をそれぞれ表面に設
けた絶縁性シート3,5とを交互に積み重ねた構造をし
ている。各貫通導体10〜12は絶縁性シート2〜5に
設けたスルーホール18a,18b、19a,19bに
より直列に接続されている。これらの貫通導体10〜1
2はインダクタンスを有すると共に、グランド導体1
3,14との間にキャパシタンスを有する。
Description
ノイズを除去するための積層型ノイズフィルタに関す
る。
て、図8に示すノイズフィルタ71が知られている。こ
のノイズフィルタ71は、グランド導体78、貫通導体
79、グランド導体80をそれぞれ表面に設けた絶縁性
シート72,73,74と、これらの絶縁性シート72
〜74の上下に配設された保護シート76,77とを一
体的に積層したものである。貫通導体79はインダクタ
ンスを有すると共に、グランド導体80との間にキャパ
シタンスを有する。このノイズフィルタ71において、
部品サイズを変えないでインダクタンスを増加したい場
合には、貫通導体79の導体幅を細くする必要がある。
くすると、グランド導体80との間に有するキャパシタ
ンスが減少してしまい、所望の電気特性が得られないと
いう問題が生じる。そこで、本発明の課題は、キャパシ
タンスを減少させることなく、大きなインダクタンスが
得られる積層型ノイズフィルタを提供することにある。
するため、本発明に係る積層型ノイズフィルタは、貫通
導体を表面に設けた絶縁層とグランド導体を表面に設け
た絶縁層とを交互に積層し、前記貫通導体相互間を前記
絶縁層に設けた層間接続手段により直列に接続したこと
を特徴とする。層間接続手段としては、絶縁層に設けた
スルーホール等が採用される。
ランド導体が配設されるため、このノイズフィルタは貫
通導体自身のインダクタンスを有すると共に、貫通導体
とグランド導体の間にキャパシタンスを有する。そして
各貫通導体は絶縁層に設けた層間接続手段により直列に
接続されるため、貫通導体の導体長は従来のノイズフィ
ルタより長くなり、インダクタンスが従来のノイズフィ
ルタより大きくなる。また、貫通導体の導体長を長くし
たため、グランド導体との対向面積が増加し、これによ
りキャパシタンスが増加する。従って、インダクタンス
を大きくさせるために貫通導体の導体幅を従来のノイズ
フィルタより細くしても、導体長を長くしたために増加
するキャパシタンス分が、導体幅を細くしたために減少
するキャパシタンス分を補償する。
実施例について添付図面を参照して説明する。 [第1実施例、図1〜図3]図1に示すように、積層型
ノイズフィルタ1は貫通導体10,11,12をそれぞ
れ表面に設けた絶縁性シート2,4,6と、グランド導
体13,14をそれぞれ表面に設けた絶縁性シート3,
5とを交互に積み重ねた構造をしている。絶縁性シート
2〜6の材料としては、誘電体材料または磁性体材料の
いずれであってもよく、またこれらの組み合わせであっ
てもよい。
線形状であり、一方の端部10aは絶縁性シート2の左
側の縁部に露出し、他方の端部にはスルーホール18a
が設けられている。絶縁性シート3に設けたグランド導
体13は広面積の略矩形状であり、その一部は絶縁性シ
ート3の手前側及び奥側の縁部に露出している。さら
に、絶縁性シート3には、その右寄りの位置にスルーホ
ール18bが設けられており、グランド導体13はこの
スルーホール18bの周囲部を残して設けられている。
なお、このスルーホール18bは、後述する貫通導体1
0と11とを電気的に接続させるためのものであって、
その接続の信頼性を高めるため、スルーホール18b周
辺部や内部に導体を形成しておくことが好ましい(以
下、後述の各実施例のスルーホールも同様である)。
線形状であり、一方の端部にはスルーホール19aが設
けられている。絶縁性シート5に設けたグランド導体1
4は広面積の矩形状であり、その一部は絶縁性シート5
の手前側及び奥側の縁部に露出している。さらに、絶縁
性シート5には、その左寄りの位置にスルーホール19
bが設けられており、グランド導体14はこのスルーホ
ール19bの周囲部を残して設けられている。
線形状であり、一方の端部12aは絶縁性シート6の右
側の縁部に露出している。各絶縁性シート2〜6の上下
には保護シート7,8が配設されている。これらのシー
ト2〜8を積み重ね、一体的に焼成することにより、図
2に示す構造のノイズフィルタ1が得られる。ノイズフ
ィルタ1の両端部には入出力電極25,26が形成さ
れ、中央部にはグランド電極27が形成されている。貫
通導体10の一方の端部10aは入出力電極25に電気
的に接続している。貫通導体12の一方の端部12aは
入出力電極26に電気的に接続している。グランド導体
13,14はグランド電極27に電気的に接続してい
る。
通導体10,11,12はスルーホール18(18a,
18b)、19(19a,19b)を介して直列に接続
され、インダクタンスLのコイル(図3参照)を形成し
ている。さらに、貫通導体10と11の間及び貫通導体
11と12の間にはそれぞれグランド導体13,14が
配設されているため、貫通導体10〜12とグランド導
体13,14の間にキャパシタンスCのコンデンサ(図
3参照)を形成している。図3はノイズフィルタ1の電
気等価回路図である。
貫通導体10〜12がスルーホール18,19により直
列に接続されているので、貫通導体の導体長は従来のノ
イズフィルタより長くなり、大きなインダクタンスLが
得られる。また、貫通導体10〜12の導体長を長くし
たため、グランド導体13,14との対向面積が増加
し、これによりキャパシタンスが増加する。従って、ノ
イズフィルタ1のインダクタンスLを大きくさせるため
に、貫通導体10〜12の導体幅を従来のノイズフィル
タより細くしても、導体長を長くしたために増加するキ
ャパシタンス分が、導体幅を細くしたために減少するキ
ャパシタンス分を補償する。
は、四つのノイズフィルタ素子を備えたアレイタイプの
ノイズフィルタについて説明する。図4に示すように、
ノイズフィルタ31は貫通導体40(401,402,4
0 3,404)、41(411,412,413,414)、
42(421,422,42 3,424)をそれぞれ表面に
設けた絶縁性シート32,34,36と、グランド導体
43,44をそれぞれ表面に設けた絶縁性シート33,
35とを交互に積み重ねた構造をしている。
一方の端部は絶縁性シート32の奥側の縁部に露出し、
他方の端部にはスルーホール45(451、452、45
3、454)が設けられている。絶縁性シート33に設け
たグランド導体43は、その一部が絶縁性シート33の
左右の縁部に露出している。さらに、絶縁性シート33
には、その手前側の位置にスルーホール46(461,
462,463,464)が設けられており、グランド導
体43はこのスルーホール46の周囲部を残して設けら
れている。
(411,412,413,414)の一方の端部にはスル
ーホール47(471,472,473,474)が設けら
れている。絶縁性シート35に設けたグランド導体44
は、その一部が絶縁性シート35の左右の縁部に露出し
ている。さらに、絶縁性シート35には、その奥側の位
置にスルーホール48(481,482,483,484)
が設けられており、グランド導体44はこのスルーホー
ル48の周囲部を残して設けられている。
(421,422,423,424)の一方の端部は、絶縁
性シート36の手前側の縁部に露出している。各絶縁性
シート32〜36の上下には保護シート37,38が配
設されている。これらのシート32〜38を積み重ね、
一体的に焼成して積層型ノイズフィルタ31とする。次
に、図5に示すように、ノイズフィルタ31の手前側及
び奥側の側面部に入出力電極53(531,532,53
3,534)、54(541,542,543,544)が形
成され、両端部にはグランド電極55a,55bが形成
されている。貫通導体40,42は入出力電極54,5
3に電気的に接続し、グランド導体43,44はグラン
ド電極55a,55bに電気的に接続している。各シー
ト32〜38が積層された状態では、貫通導体40,4
1,42はスルーホール45,46,47,48を介し
て直列に接続され、インダクタンスLのコイル(図6参
照)を形成している。さらに、貫通導体40と41の間
及び貫通導体41と42の間にはそれぞれグランド導体
43,44が配設されているため、貫通導体40〜42
とグランド導体43,44の間にキャパシタンスCのコ
ンデンサ(図6参照)を形成している。図6はノイズフ
ィルタ31の電気等価回路図である。
は、前記第1実施例のノイズフィルタ1と同様の作用、
効果を奏する。従って、キャパシタンスを減少させるこ
となく、大きなインダクタンスが得られるアレイタイプ
のノイズフィルタ31が得られる。 [他の実施例]本発明に係る積層型ノイズフィルタは前
記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で
種々に変形することができる。
えばより大きなインダクタンスを得るために、図1に示
した直線形状貫通導体10の代わりに図7に示す渦巻き
形状貫通導体59を採用してもよい。なお、60はスル
ーホールである。また、この積層型ノイズフィルタはそ
のまま、信号遅延部品として使用することもできる。
を内蔵したノイズフィルタについて説明したが、これに
加えて更に抵抗体も内蔵したノイズフィルタであっても
よい。さらに、前記実施例は、それぞれ導体が形成され
た絶縁性シートを積み重ねた後、一体的に焼成するもの
であるが、必ずしもこれに限定されない。例えば、以下
に説明する製法によってノイズフィルタを作製してもよ
い。印刷等の手段によりペースト状の絶縁体材料を塗
布、乾燥して絶縁層を形成した後、その絶縁層の表面に
ペースト状の導電体材料を塗布、乾燥して任意の導体を
形成する。さらに、ペースト状の絶縁体材料を前記導体
の上から塗布、乾燥して絶縁層とする。こうして順に重
ね塗りすることによって積層構造を有するノイズフィル
タが得られる。
よれば、各貫通導体を層間接続手段により直列に接続し
たので、貫通導体の導体長は従来のノイズフィルタより
長くなり、大きなインダクタンスが得られる。また、各
貫通導体の間にグランド導体を配設したので、貫通導体
の導体長を長くすればグランド導体との対向面積が大き
くなり、キャパシタンスが増加する。従って、ノイズフ
ィルタのインダクタンスを大きくさせるために貫通導体
の導体幅を細くしても、導体幅を細くしたために減少す
るキャパシタンス分を、貫通導体の導体長を長くするこ
とにより増加したキャパシタンス分によって補償するこ
とができる。
となく、インダクタンスを大きくすることができ、電気
特性の良好な積層型ノイズフィルタが得られる。
例を示す組立て斜視図。
断面図。
回路図。
例を示す組立て斜視図。
す斜視図。
回路図。
例に使用される絶縁性シートの斜視図。
Claims (1)
- 【請求項1】 貫通導体を表面に設けた絶縁層とグラン
ド導体を表面に設けた絶縁層とを交互に積層し、前記貫
通導体相互間を前記絶縁層に設けた層間接続手段により
直列に接続したことを特徴とする積層型ノイズフィル
タ。
Priority Applications (1)
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JP05059247A JP3075003B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 積層型ノイズフィルタ |
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---|---|---|---|
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JP05059247A Expired - Lifetime JP3075003B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 積層型ノイズフィルタ |
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1993
- 1993-03-19 JP JP05059247A patent/JP3075003B2/ja not_active Expired - Lifetime
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