JP3166702B2 - 積層型コモンモードチョークコイル - Google Patents

積層型コモンモードチョークコイル

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JP3166702B2
JP3166702B2 JP07538898A JP7538898A JP3166702B2 JP 3166702 B2 JP3166702 B2 JP 3166702B2 JP 07538898 A JP07538898 A JP 07538898A JP 7538898 A JP7538898 A JP 7538898A JP 3166702 B2 JP3166702 B2 JP 3166702B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型コモンモー
ドチョークコイル、特に、ノイズフィルタ等として用い
られる積層型コモンモードチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の積層型コモンモードチョークコイ
ルとして、例えば図5に示すように、複数のコイルを内
蔵した積層型コモンモードチョークコイル10が知られ
ている。この積層型コモンモードチョークコイル10
は、コイル導体11〜22等をそれぞれ表面に設けた絶
縁性シート32と、カバーシート33等で構成されてい
る。
【0003】コイル導体11〜14は、絶縁性シート3
2にそれぞれ設けたビアホール26a〜26cを介して
電気的に直列に接続され、絶縁性シート32の積み重ね
方向に対して平行な軸を有する螺旋状コイルLaとされ
る。コイル導体15〜18は、絶縁性シート32にそれ
ぞれ設けたビアホール26d〜26fを介して電気的に
直列に接続され、絶縁性シート32の積み重ね方向に対
して平行な軸を有する螺旋状コイルLbとされる。コイ
ル導体19〜22は、絶縁性シート32にそれぞれ設け
たビアホール26g〜26iを介して電気的に直列に接
続され、絶縁性シート32の積み重ね方向に対して平行
な軸を有する螺旋状コイルLcとされる。
【0004】各絶縁性シート32は積み重ねられた後、
一体的に焼成され、図6に示すような積層体25とされ
る。積層体25の奥側及び手前側の側面には、それぞれ
三つのコイルLa、Lb、Lcの入力電極1a、2a、
3a並びに出力電極1b、2b、3bが設けられてい
る。
【0005】コイルLaの一方の端部(具体的にはコイ
ル導体11の端部11a)は入力電極1aに電気的に接
続され、他方の端部(具体的にはコイル導体14の端部
14a)は出力電極1bに電気的に接続されている。コ
イルLbの一方の端部(具体的にはコイル導体15の端
部15a)は入力電極2aに電気的に接続され、他方の
端部(具体的にはコイル導体18の端部18a)は出力
電極2bに電気的に接続されている。コイルLcの一方
の端部(具体的にはコイル導体19の端部19a)は入
力電極3aに電気的に接続され、他方の端部(具体的に
はコイル導体22の端部22a)は出力電極3bに電気
的に接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の積層
型コモンモードチョークコイル10は、全てのコイルL
a〜Lcの巻き方向が同方向(具体的には、時計回り方
向)である。このため、コイルLaの出力側のコイル導
体14等とコイルLbの入力側のコイル導体15,16
等が近接すると共に、コイルLbの出力側のコイル導体
18等とコイルLcの入力側のコイル導体19,20等
が近接することになる。入力側のコイル導体15,1
6,19,20等と出力側のコイル導体14,18等と
の間には、比較的大きな電位差が発生するので、コイル
導体14等とコイル導体15,16等との間、並びにコ
イル導体18等とコイル導体19,20等との間にそれ
ぞれ大きな浮遊容量が生ずる。従って、従来の積層型コ
モンモードチョークコイル10は、この大きな浮遊容量
のために、高周波帯域でのノイズ除去効果が低減すると
いう問題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、浮遊容量の発生
を抑えることができる積層型コモンモードチョークコイ
ルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る積層型コモンモードチョークコイル
は、(a)複数の絶縁性材料層と複数のコイル導体を積
み重ねて構成した積層体と、(b)前記コイル導体を電
気的に接続して構成し、磁気的に相互に結合された少な
くとも三つ以上のコイルとを備え、(c)前記三つ以上
のコイルが前記積層体の積み重ね方向に配置され、か
つ、隣り合うコイルの巻き方向が相互に逆方向であるこ
と、を特徴とする。
【0009】
【作用】隣り合うコイルの巻き方向を相互に逆方向に設
定することにより、隣り合う二つのコイルのそれぞれの
入力側のコイル導体が互いに近接し、あるいは、隣り合
う二つのコイルのそれぞれの出力側のコイル導体が互い
に近接することになる。従って、隣り合う二つのコイル
の近接コイル導体間には大きな電位差が発生せず、隣り
合う二つのコイル間の浮遊容量も抑えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層型コモン
モードチョークコイルの一実施形態について添付図面を
参照して説明する。
【0011】図1に示すように、積層型コモンモードチ
ョークコイル40はコイル導体41〜52等をそれぞれ
表面に設けた絶縁性シート62と、この絶縁性シート6
2を積み重ねた上側及び下側に配設されたカバーシート
63等にて構成されている。コイル導体41〜52は、
印刷等の方法により絶縁性シート62の表面に形成され
ている。コイル導体41〜52の材料としては、Ag,
Ag−Pd,Cu,Ni等が使用される。シート62,
63の材料としては、フェライト等の磁性体材料やセラ
ミック等の誘電体材料、絶縁体材料が使用される。
【0012】コイル導体41〜44は、絶縁性シート6
2にそれぞれ設けたビアホール56a〜56cを介し
て、電気的に直列に接続され、巻き方向が時計回り方向
の螺旋状コイルLaを構成する。コイルLaの一端部
(即ち、コイル導体41の引出し部41a)は絶縁性シ
ート62の奥側の辺の左側に露出し、他端部(即ち、コ
イル導体44の引出し部44a)は絶縁性シート62の
手前側の辺の左側に露出している。
【0013】また、コイル導体45〜48は、絶縁性シ
ート62にそれぞれ設けたビアホール56d〜56fを
介して電気的に直列に接続され、巻き方向が反時計回り
方向の螺旋状コイルLbを構成する。コイルLbの一端
部(即ち、コイル導体45の引出し部45a)は絶縁性
シート62の手前側の辺の中央部に露出し、他端部(即
ち、コイル導体48の引出し部48a)は絶縁性シート
62の手前側の辺の中央部に露出している。さらにコイ
ル導体49〜52は、絶縁性シート62にそれぞれ設け
たビアホール56g〜56iを介して電気的に直列に接
続され、巻き方向が時計回り方向の螺旋状コイルLcを
構成する。コイルLcの一端部(即ち、コイル導体49
の引出し部49a)は絶縁性シート62の奥側の辺の右
側に露出し、他端部(即ち、コイル導体52の引出し部
52a)は絶縁性シート62の手前側の辺の右側に露出
している。
【0014】以上の絶縁性シート62とカバーシート6
3は、積み重ねられた後、一体的に焼成され、図2に示
すように、積層体55とされる。積層体55の奥側側面
の左側、中央部及び右側には、それぞれ入力電極71
a,72a,73aが設けられる。積層体55の手前側
側面の左側、中央部及び右側には、それぞれ出力電極7
1b,72b,73bが設けられる。
【0015】入力電極71aと出力電極71bは、それ
ぞれコイルLaの両端部、具体的には、コイル導体41
の引出し部41aとコイル導体44の引出し部44aに
電気的に接続されている。入力電極72aと出力電極7
2bは、それぞれコイルLbの両端部、具体的には、コ
イル導体48の引出し部48aとコイル導体45の引出
し部45aに電気的に接続されている。入力電極73a
と出力電極73bは、それぞれコイルLcの両端部、具
体的には、コイル導体49の引出し部49aとコイル導
体52の引出し部52aに電気的に接続されている。こ
れらの入出力電極71a〜73bは、Ag,Ag−P
d,Ni等の導電性ペーストを塗布後、焼付けたり、あ
るいは、乾式めっきしたりすることによって形成され
る。
【0016】図3は、積層型コモンモードチョークコイ
ル40の構成を模式的に示したものである。コイルLa
〜Lcは積層体55の積み重ね方向に並置されている。
特に、本実施形態の場合は、コイルLa〜Lcの軸が積
み重ね方向に対して平行であり、しかも、各コイルLa
〜Lcの軸を揃えることにより、コイルLa〜Lc相互
間の磁気結合度を大きくしている。積み重ね方向におい
て、コイルLbはコイルLaとコイルLcとの間に位置
している。このコモンモードチョークコイル40の電気
等価回路は、図4に示されている。
【0017】以上の構成からなるコモンモードチョーク
コイル40は、隣り合うコイルLaとLbの巻き方向が
相互に逆方向である。同様に、隣り合うコイルLbとL
cの巻き方向が相互に逆方向である。このため、コイル
Laの出力側のコイル導体44等とコイルLbの出力側
のコイル導体45,46等が近接し、コイルLbの入力
側のコイル導体48等とコイルLcの入力側のコイル導
体49,50等が近接することになる。
【0018】コイルLbの入力側のコイル導体48等と
コイルLcの入力側のコイル導体49,50等との間に
は殆ど電位差が生じないので、コイル導体48等とコイ
ル導体49,50等との間に発生する浮遊容量を抑える
ことができる。同様に、コイルLaの出力側のコイル導
体44等とコイルLbの出力側のコイル導体45,46
等との間にも殆ど電位差が生じないので、コイル導体4
4等とコイル導体49,50等との間に発生する浮遊容
量を抑えることができる。この結果、高周波帯域でのノ
イズ除去効果が優れた積層型コモンモードチョークコイ
ル40が得られる。
【0019】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更するこ
とができる。例えば、前記実施形態では、三つのコイル
を有する、いわゆるトリファイラ構造のコモンモードチ
ョークコイルについて説明したが、四つ以上のコイルを
有するコモンモードチョークコイルにも本発明を適用す
ることができる。
【0020】また、積層型コモンモードチョークコイル
を製造する場合、コイル導体を表面に設けた絶縁性シー
ト等を積み重ねた後、一体的に焼成する工法に必ずしも
限定されない。絶縁性シートは予め焼成されたものを用
いてもよい。また、以下に説明する工法によって積層型
コモンモードチョークコイルを製造してもよい。すなわ
ち、印刷等の手段によりペースト状の絶縁性材料にて絶
縁層を形成した後、その絶縁層の表面にペースト状の導
電性材料を塗布してコイル導体を形成する。次に、ペー
スト状の絶縁性材料を前記コイル導体の上から塗布して
コイル導体が内蔵された絶縁層とする。同様にして、順
に重ね塗りをしながら、コイル導体の必要な箇所の電気
的接続を行うにより、積層構造を有するコモンモードチ
ョークコイルが得られる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、少なくとも三つ以上のコイルを積層体の積み重
ね方向に配置し、かつ、隣り合うコイルの巻き方向を相
互に逆方向になるように設定したので、隣り合う二つの
コイルのそれぞれの入力側のコイル導体が互いに近接
し、あるいは、隣り合う二つのコイルのそれぞれの出力
側のコイル導体が互いに近接することになる。従って、
隣り合う二つのコイルの近接コイル導体間に大きな電位
差が発生せず、隣り合う二つのコイル間の浮遊容量を抑
えることができる。この結果、高周波帯域でのノイズ除
去効果が優れた積層型コモンモードチョークコイルが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型コモンモードチョークコイ
ルの一実施形態の構成を示す分解斜視図。
【図2】図1に示された積層型コモンモードチョークコ
イルの外観を示す斜視図。
【図3】図2に示された積層型コモンモードチョークコ
イルのコイル導体の構成を示す模式図。
【図4】図2に示された積層型コモンモードチョークコ
イルの電気等価回路図。
【図5】従来の積層型コモンモードチョークコイルの構
成を示す分解斜視図。
【図6】図5に示された積層型コモンモードチョークコ
イルの外観を示す斜視図。
【図7】図6に示された積層型コモンモードチョークコ
イルのコイル導体の構成を示す模式図。
【符号の説明】
40…積層型コモンモードチョークコイル 41〜52…コイル導体 55…積層体 62…絶縁性シート 63…カバーシート La,Lb,Lc…コイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の絶縁性材料層と複数のコイル導体
    を積み重ねて構成した積層体と、 前記コイル導体を電気的に接続して構成し、磁気的に相
    互に結合された少なくとも三つ以上のコイルと 前記積層体の側面にそれぞれ独立して設けられ、前記三
    つ以上のコイルのそれぞれの端部に電気的に接続された
    入出力電極と を備え、 前記三つ以上のコイルが前記積層体の積み重ね方向に配
    置され、かつ、隣り合うコイルの巻き方向が相互に逆方
    向であり、隣り合う二つのコイルのそれぞれの入力側の
    コイル導体が互いに近接し、もしくは、隣り合う二つの
    コイルのそれぞれの出力側のコイル導体が互いに近接し
    ていること、 を特徴とする積層型コモンモードチョークコイル。
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