JPH0627119U - 成形用金型の開き量検出装置 - Google Patents

成形用金型の開き量検出装置

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JPH0627119U
JPH0627119U JP6379292U JP6379292U JPH0627119U JP H0627119 U JPH0627119 U JP H0627119U JP 6379292 U JP6379292 U JP 6379292U JP 6379292 U JP6379292 U JP 6379292U JP H0627119 U JPH0627119 U JP H0627119U
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JP
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molten resin
opening amount
mold
parting line
line surface
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Application number
JP6379292U
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Inventor
茂 内田
Original Assignee
池上金型工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】固定型と可動型のパーティングライン面の開き
量を検出することができ、開き量によって成形品の良否
を検出することができる成形用金型の開き量検出装置を
提供することにある。 【構成】固定型1と可動型2との間にキャビティ3a,
3bを設け、溶融樹脂注入口5からホットランナ6a,
6bを介してキャビティ3a,3bに溶融樹脂aを注入
して成形品を成形する成形用金型において、前記可動型
2に、固定型1と可動型2のパーティングライン面8を
挟んで被検出部材12を設け、固定型1に被検出部材1
2との距離を検出する距離センサ13を設け、溶融樹脂
aの射出開始から保圧完了までパーティングライン面8
の開き量を検出するようにしたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば、複数個の成形品を同時に成形する成形用金型の開き量 検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
1台の成形用金型に複数のキャビティを設けた成形用金型は、固定型に設け られた溶融樹脂注入口から注入された溶融樹脂を分岐されたホットランナを介し て保温状態でキャビティに導くように構成されている。
【0003】 この成形用金型は、1回の射出成形によって複数個の成形品を同時に成形でき るように構成したもので、基本的には、図4に示すように、固定型1と可動型2 との間に複数のキャビティ3a,3bが設けられている。固定型1の中央部には スプルー部4に連通する1つの溶融樹脂注入口5が設けられ、スプルー部4は複 数に分岐するホットランナ6a,6bを有している。ホットランナ6a,6bは ノズル部7a,7bを介して前記キャビティ3a,3bに連通している。
【0004】 そして、射出成形機のノズル(図示しない)を前記溶融樹脂注入口5のノズル タッチ面に押し当て、射出成形機のノズルから溶融樹脂aを射出すると、この溶 融樹脂aはスプルー部4から複数のホットランナ6a,6bに分岐され、ノズル 部7a,7bを介して各キャビティ3a,3bに注入される。
【0005】 この場合、前記スプルー部4と各ノズル部7a,7bとを連通するホットラン ナ6a,6bはヒータによって加熱され、溶融樹脂aの流動化状態を保ってキャ ビティ3a,3bに導くように構成されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、容器類の薄肉成形品や寸法精度が要求される精密成形品は、キャ ビティ3a,3bの間隙も狭く、このキャビティ3a,3bに連通するノズル部 7a,7bも微細径に形成されている。
【0007】 したがって、キャビティ3a,3bの一部やノズル部7a,7bに異物等が詰 まった場合、キャビティ3a,3bの隅々まで溶融樹脂aが行き渡らず、ショー トを起こして成形不良が発生する。
【0008】 すなわち、一方のキャビティ3aの一部に異物bが詰まった場合を想定すると 、射出成形機のノズルから射出された溶融樹脂aはホットランナ6a,6bおよ びノズル部7a,7bを介してキャビティ3a,3bに注入されるが、キャビテ ィ3aに注入された溶融樹脂aは異物bの存在により、ショートとなってキャビ ティ3aの隅々まで流れないで空間部cができる。
【0009】 一方、射出成形機から射出される1回の溶融樹脂量は決まっているため、残っ た溶融樹脂aが他方のキャビティ3bに過剰注入され、固定型1と可動型2との パーティングライン面8の隙間に入り込んでオーバパックが発生する。
【0010】 つまり、キャビティ3a側のパーティングライン面8の開き量が小さくショー トとなり、キャビティ3b側のパーティングライン面8の開き量が大きくオーバ パックとなり、いずれの成形品も不良となる。
【0011】 このように、容器類の薄肉成形品や寸法精度が要求される精密成形品の成形に おいては、コンピュータシステムを駆使した射出成形機が採用されているが、前 述のような成形用金型の溶融樹脂通路における異常発生は検出できず、特にハイ サイクル金型において成形を継続して多量の成形品がロックアウトになった例も 少なくない。
【0012】 この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 溶融樹脂の射出開始から保圧完了まで固定型と可動型のパーティングライン面の 開き量を検出して、オーバパック、ショートを検出することができ、歩留りの向 上を図ることができる成形用金型の開き量検出装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この考案は、前記目的を達成するために、固定型と可動型との間にキャビテ ィを設け、固定型に設けた溶融樹脂注入口からホットランナを介して前記各キャ ビティに溶融樹脂を注入して成形品を成形する成形用金型において、前記固定型 、可動型のいずれか一方に、固定型と可動型のパーティングライン面を挟んで被 検出部材を、他方に被検出部材との距離を検出する距離センサを設けたことにあ る。
【0014】
【作用】
射出成形機から溶融樹脂注入口に溶融樹脂を射出すると、溶融樹脂はホット ランナを介して各キャビティに注入され、この注入された溶融樹脂の圧力によっ て固定型と可動型との間のパーティングライン面が開く。射出開始から保圧完了 までの開き量は被検出部材との距離を検出する距離センサによって検出され、こ の検出結果は表示部、記録部に表示・記録されるため、開き量の大小によって成 形の良否を判定できる。
【0015】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明するが、成形用金型の構成 は従来と同一であり、同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0016】 図1および図2は成形用金型の全体を示すもので、金型本体11には複数個、 この実施例においては4個のキャビティ3a〜3dが設けられている。これらキ ャビティ3a〜3dに近傍に位置する金型本体11の外側壁にはパーティングラ イン面8を挟んで被検出部材12と距離センサ13とからなる開き量検出部14 a〜14dが設けられている。
【0017】 開き量検出部14a〜14dは同一構造であるため、図3により、その1つに ついて説明すると、15は可動型2の側壁に対してボルト16によって固定され たL字状のブラケットであり、このブラケット15には市販のマイクロメータ1 7が固定されている。
【0018】 このマイクロメータ17のスライドロッド18の先端部には円板状の被検出部 材12がビス19によって固定され、この被検出部材12の平面はパーティング ライン面8と平行に位置されている。
【0019】 20は固定型1の側壁に対してボルト21によって固定されたセンサホルダで あり、このセンサホルダ20には検出部13aを前記被検出部材12に対向して 設置した距離センサ13が固定されている。
【0020】 すなわち、距離センサ13の検出部13aは被検出部材12に対して僅かなギ ャップgを介して離間対向しており、このギャップgを検出することによってパ ーティングライン面8の開き量を検出するようになっている。
【0021】 また、距離センサ13はケーブル23を介して検出結果を表示する表示部24 およびアナライザからなる記録部25に電気的に接続され、射出開始から保圧完 了までの開き量の波形をグラフ化して記録することができるようになっている。
【0022】 次に、前述のように構成された成形用金型の開き量検出装置の作用について説 明する。固定型1と可動型2とを型締めした状態で、射出成形機のノズル(図示 しない)を前記溶融樹脂注入口5のノズルタッチ面に押し当て、射出成形機のノ ズルから溶融樹脂aを射出すると、この溶融樹脂aはスプルー部4から複数のホ ットランナ6a〜6dに分岐され、ノズル部7a〜7dを介して各キャビティ3 a〜3dに注入される。
【0023】 この場合、前記スプルー部4と各ノズル部7a〜7dとを連通するホットラン ナ6a〜6dはヒータによって加熱され、溶融樹脂aの流動化状態を保ってキャ ビティ3a〜3dに導びかれる。ここで、溶融樹脂aがすべてのキャビティ3a 〜3dに均等に注入された場合には、パーティングライン面8も均一の開き量と なり、開き量検出部14a〜14dにおける被検出部材12と距離センサ13と の間のギャップgも20〜30μmとなって、この検出結果は表示部24に表示 されるとともに、記録部25に良品として記録される。
【0024】 しかし、キャビティ3a〜3dのうち、その一部、例えば、キャビティ3aの 一部に異物bが詰まった場合を想定すると、射出成形機のノズルから射出された 溶融樹脂aはホットランナ6a〜6dおよびノズル部7a〜7dを介してキャビ ティ3a〜3dに注入されるが、キャビティ3aに注入された溶融樹脂aは異物 bの存在により、ショートとなってキャビティ3aの隅々まで流れないで空間部 cができる。
【0025】 一方、射出成形機から射出される1回の溶融樹脂量は決まっているため、残っ た溶融樹脂aが他方のキャビティ3b〜3dに過剰注入され、固定型1と可動型 2とのパーティングライン面8の隙間に入り込んでオーバパックが発生する。
【0026】 つまり、キャビティ3a側に設置した開き量検出部14aの被検出部材12と 距離センサ13との間のギャップgが20μm以下となり、キャビティ3a側の パーティングライン面8の開き量が小さくショートとなっていることを検出でき 、同時に、キャビティ3b側に設置した開き量検出部14bの被検出部材12と 距離センサ13との間のギャップgが40〜50μm以上となり、キャビティ3 b側のパーティングライン面8の開き量が大きくオーバパックとなり、この検出 結果は表示部24に表示されるとともに、記録部25に不良品として記録される 。
【0027】 このように、射出開始から保圧完了までの間に、固定型1と可動型2との間の パーティングライン面8の開き量の変化を検出することによってオーバパック、 ショートを判定でき、複数のキャビティ3a〜3dのうち、どの部分でオーバパ ック、ショートが発生しているかを検出することができ、多量の成形不良を未然 に防止でき、歩留まりの向上を図ることができる。
【0028】 なお、前記一実施例においては、被検出部材12をマイクロメータ17によっ て支持したから、距離センサ13とのギャップgの微調整が可能であり、既成の 成形用金型に取り付けることによってこの考案の効果が得られる。
【0029】 また、1台の成形用金型に複数のキャビティを設けた場合について説明したが 、大形成形品を成形する成形用金型においても、そのキャビティの各部における ショート、オーバパックを検出する場合にも採用できる。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、固定型、可動型のいずれか一方に 、固定型と可動型のパーティングライン面を挟んで被検出部材を、他方に被検出 部材との距離を検出する距離センサを設けたから、溶融樹脂の射出開始から保圧 完了まで固定型と可動型のパーティングライン面の開き量を検出することができ る。
【0031】 したがって、開き量によってオーバパック、ショートを検出することができ、 成形不良を即時に検出でき、歩留りの向上を図ることができるという効果がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す成形用金型の縦断側
面図。
【図2】同実施例の成形用金型の平面図。
【図3】同実施例の開き量検出部を拡大して示す縦断側
面図。
【図4】従来の成形用金型の縦断側面図。
【符号の説明】
1…固定型、2…可動型、3a〜3d…キャビティ、5
…溶融樹脂注入口、6a〜6d…ホットランナ、8…パ
ーティングライン面、12…被検出部材、13…距離セ
ンサ、24…表示部、25…記録部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型と可動型との間にキャビティを設
    け、固定型に設けた溶融樹脂注入口からホットランナを
    介して前記各キャビティに溶融樹脂を注入して成形品を
    成形する成形用金型において、前記固定型、可動型のい
    ずれか一方に、固定型と可動型のパーティングライン面
    を挟んで被検出部材を、他方に被検出部材との距離を検
    出する距離センサを設け、溶融樹脂の射出開始から保圧
    完了まで前記パーティングライン面の開き量を検出する
    ようにしたことを特徴とする成形用金型の開き量検出装
    置。
  2. 【請求項2】 距離センサは、その検出結果を表示・記
    録する表示部、記録部に接続されていることを特徴とす
    る請求項1記載の成形用金型の開き量検出装置。
JP6379292U 1992-09-11 1992-09-11 成形用金型の開き量検出装置 Pending JPH0627119U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013202826A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Daihatsu Motor Co Ltd ホットランナユニットを用いた射出成形方法

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