JPH0267118A

JPH0267118A - 射出成形用金型と成形品の判別方法

Info

Publication number: JPH0267118A
Application number: JP21909188A
Authority: JP
Inventors: Toshio Matsukura; 利夫松倉; Nobuyoshi Iwasaki; 暢喜岩崎
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1988-09-01
Filing date: 1988-09-01
Publication date: 1990-03-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、射出成形用金型と成形品の良、不良の判別方
法に関する。

〔従来の技術〕

従来においての射出成形品の良、不良の判別方法として
は、射出成形金型の成形品の入子の下部位置に圧力セン
サーを配設し、樹脂の充填時の圧力を計測して成形品の
良、不良の判別を行っていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来による判別方法は、成形品の入子の下部位置に
圧力センサーを配さなければならないため、金型の構造
が複雑となり、かつ高価となっていた。また成形された
成形品を判別する方法は、−見しても良、不良の判別が
できないという欠点があった。本発明は、上記欠点を解
消すべくなされたもので簡単な構成でかつ成形品の判別
を一見しただけで良、不良の判別が可能とした射出成形
用金型と、この金型により成形された成形品の良。

不良の判別を一見して判別できるようにしたものである
。

〔実施例〕

本発明を図に基づいて、その構成を説明する。

（第１実施例）第１図ａ、ｂは、本発明を実施した金型の平面図を示し
、ａは、ｂに示すＢ−Ｂ’線よりの断面図である。ｂは
、ａに示すＡ−Ａ’線よりの断面図である。第２図は、
第１図の金型により成形した成形品の正面図ａと側面図
すである。第３図ａ。

ｂ、　　ｃは、第１図の金型により成形された成形品の
良、不良を示す概略平面図である。

第１図に示す符号ｌは、略立法形状に構成された射出成
形用金型である。この金型１は、図に示すように上方位
置に固定型２と下方位置に可動型３とにより構成されて
、固定型２に対し可動型３が摺動軸３３，３４，３５，
３６．３７によ−って摺動自在に密着重合構成されてい
る。

第１図ａにて示すように可動型３と固定型２との重合面
４の中央には、Ｈ形状で半円形状のランナ溝５が形成さ
れている。

このランナ溝５には、上記Ｈ形状の端部６．７８．９と
、それぞれ細いゲート溝１０．１１゜１２．１３を連結
形成している。更にゲート溝１０，１１，１２．１３の
先端部には、円板形状（レンズ状）のキャビティ成形部
１４，１５゜１６．１７を連結形成している。

またランナ溝５の長手方向の溝、即ち中央溝５′の溝方
向の左右端部には、中央溝５′の溝端部と連結形成した
細いランナ溝１８と１９とをそれぞれに形成している。

更に細いランナ溝１８と１９の溝側面に沿って計測用目
盛を刻設されている。

また上記ランナ溝５の中央溝５′の長手方向の中央には
、第１図すにて示すように金型ｌの下端部に構成した上
下動自在の突き出し板２１に植設された成形品突き出し
用ピン２２の挿通孔２３を穿設している。

上記可動型３の上記した突き出し用板２１に植設したピ
ン２２と連結構成された上記ランナ溝５の横溝５′と５
１　のそれぞれの端部の溝底に摺動自在に構成されたピ
ン２４，２５，２６．２７を挿通ずる孔を穿設している
。更に可動型３の下位置には、上記した突き出しピン２
２と２４゜２５．２６．２７をそれぞれ同時に摺動ずべ
く接続構成された突き出し用板２１を収納した収納室２
８を設けている。

上記した可動型３の接合面４には、接合した矩形状の固
定型２の接合面２９と対応している。

固定型２の接合面２９の中央部位には、上記可動型３に
形成された中央溝５′および横溝５１５１と対応したＨ
形状のランナ溝３０が形成されている。即ち中央溝３０
および図示されていないが横溝３０’、３０”がそれぞ
れに中央溝５′および横溝５″、５′と対応して形成さ
れている。

また、固定型２の上記中央溝３０の長手方向の中芯上に
は、材料供給用のスプル孔３１が穿設されている。この
スプル孔３１は、上記ランチ溝３０と接続した方向に径
を拡大形成したテーパー状を成している。更にスプル孔
３１の上方の端部には、半円形状に穿設された材料供給
口３２を形成している。

上記のように構成された金型１による射出成形作用を次
に説明する。

まづ固定型２と可動型３のそれぞれの面４と２９間を重
合密着すると各溝５，３０、図示されていないがゲート
溝１０．１１，１２．１３と対応する溝およびキャビテ
ィ成形部１４，１５゜１６．１７と対応する形状など全
て一敗重合される。続いてスプル孔３１より溶融樹脂材
を供給口３２より流入せしめると供給材は、スプル孔３
１を経てランナ溝５および３０に流入される。

中央溝５’、３０’に流入された供給材は各横溝５’、
５”、３０１．３０１を経て各ゲート溝１０．１１，１
２．１３に流入し、更にその先端の各キャビティ成形部
１４，１５，１６．１７に流入されてそれぞれ充填され
る。一方上記ランチ溝５，３０の中央溝５’、３０’の
それぞれの両端部に流入された材料は上記各溝５′　５
＃３０’、３０”と同時に計測用目盛付ランナ溝２０．
２０’にそれぞれ流入される。

このとき、計測用目盛付ランナ溝２０，２０’は、上記
他の各ランナ溝５′、５″、５″に比較し、細径である
がため材料の流入充填速度は他に比し遅くなるように構
成されている。

上記構成の金型１は、可動型３を固定型２より離間する
と共に突き出し仮２１を作動することにより突き出しピ
ン２２は第２図に示す成形品３９を突き上げし、取り出
されて作用を終わる。

上記成形品３９の成形過程において、供給した材料が適
正な圧力によって製造（成形）された場合は、供給材料
が計測用目盛付ランナ溝２０゜２０’の先端部近く迄流
入されて成形されている。

（第３図ｂ）上記に対し適正な供給圧で製造（成形）されていない場
合は、供給材料が計測用目盛付ランナ溝２０．２０’の
中間位にその先端が止まり、その位置で成形される。（
第３図ａ）即ち供給材料に与える圧の不足から計測用目
盛付ランナ溝２０゜２０′へ流入する材料が中途で止ま
った状態で成形されている。

上記適正圧と、過不足によって成形された成形品の計測
用目盛付ランナ溝２０，２０’の成形に対し、供給圧が
過大の場合は、計測目盛付ランナ溝２０，２０’の末端
部上供給材料は圧流入されて成形されている。（第３図
Ｃ）上記実施例において、計測用目盛付ランナ溝２０．２０
’の溝径は、供給材料と対応した形状に形成することが
望ましい０例えばナイロン、ポリプロピレンなどの流動
性の好い樹脂材の場合は、流入口を小径に形成して、流
入速度（充填）を遅くする。またアクリル、ポリカポネ
ートなどの流動性の悪い樹脂材の場合は、流入口を上記
より大径に形成して流入速度を速（する、詳しく説明す
ると、−船釣に樹脂材の種類によってランナ径（断面積
）と、流入口径（断面積）および形状は異なる。例えば
本発明による上記計測用目盛付ランナ溝２０．２０’の
場合の径ｌ■／■×長さ２ｍ１ｍと、ランナ溝５′の径
５−／−〜６　ｍ１ｍというように採り入れられる。ま
た計測用目盛付ランナ溝２０，２０’の径が狭いと成形
品を金型１より離形が困難となる。逆に広いとキャビテ
ィ１４への流入する樹脂の流動性に悪影響を与えるので
ランナ溝５′の径よりも狭く形成してお（必要がある。

また上記実施例においては、計測用目盛付ランナ溝２０
と２０′を２ケ所に設けたが必ずしも上記２ケ所に限定
されるものではなく、キャビティ１４の大、小、肉厚な
どの詩形状および個数又はランナ溝５の大径、小径、そ
の抽圧の妨げとなる諸条件によりその数を単数または複
数以上設けることにより適正な圧を計測し調整して成形
することが必要である。

〈効果〉上記したように圧力を計測目盛付ランナ溝２０゜２０’
に与えるようにしたことによりキャビティへの適正圧の
調整の可否が解ると共に成形された成形品３９の良否の
判別が一見してでき、生産性、特に自動化生産が可能と
なる。また品質の向上が得られるなどの諸効果を奏する
ことができる。

（第２実施例）第４図ａ、ｂ、ｃは、本発明の第２実施例による各成形
品の要部を概略的に示した平面図である。

上記第１実施例と同一構成および同一形成については同
一符号を用いて、その説明を省略する。

従って第１実施例との相違点のみの説明とする。

図に示すように成形品３９のランナ部４２の端部と連設
形成された計測用目盛付ランチ部４０に適正な圧力を与
えた場合と、不適正の圧力を与えた場合の目盛表示が異
なるように形成している。

即ち、金型１の計測用目盛付ランナ溝２０，２０’に創
設した目盛に適正圧時の目盛と、過圧時の目盛との２通
りの目盛表示を形成設けている。

例えば成形時において、供給材への圧力が不足した場合
、第１図に示す金型ｌの計測用目盛付ランす溝２０．２
０’の端部よりわずかに材料は侵入したところで圧は止
まり、その状態で成形される。

成形された成形品３９の成形状態を第４図ａにて示すと
おり計測用目盛付ランナ部４０はわずかに突出形成され
目盛の位置までは伸延していない。

次に供給材への圧力が適正の場合は、第４図すに示すよ
うに供給圧力は、金型１の計測用目盛付ランナ溝２０．
２０’の中程迄侵入し、計測用目盛付ランナ溝２０，２
０’に設けた最初の刻印と共に成形品３９の計測目盛ラ
ンチ部４０は成形される。

次に供給材料への圧力が過大で不適正の場合は、第４図
Ｃに示すように供給圧力は、金型１の計測用目盛付ラン
ナ溝２０，２０’の先端迄侵入し、計測用目盛付ランナ
溝２０．２０’に設けた上記最初の刻印と新たに２番目
の刻印とを成形品３９のランナ部４０に成形される。

く効果〉上記構成の本発明の第２実施例によれば成形品３９の良
否判別の際、目盛表示が１個が２個か全（無いかの単純
表示のため精度が荒い場合においては見やすくかつ効率
的である。

（第３実施例）第５図は本発明の第３実施例による成形品の要部を概略
的に示した平面図である。上記第１実施例と第２実施例
と同一構成および同一成形については、同一符号を用い
て、その説明を省略する。

従って第２実施例と同様に、相違点のみの説明とする。

図に示すように成形品３９のランナ部４２の端部と連設
した計測用目盛付ランナ部４０の形状がその先端部と基
端部とが太（太き（形成し、中間部のみが湾曲形状でか
つ狭く形成されている。更に中間部には細か（計測用目
盛を刻印形成されている。すなわち中間部は、金型１へ
の供給材への圧力が適正な状態の場合であり、太く大き
い形状の先端部は、過圧状態の場合であり、更に太い形
状の基端部は、圧の不足状態の場合である。

く効果〉上記中間部に細かく目盛を設けることによって、精度の
高い成形品を成形する場合、その圧力の調整が微妙なと
ころまで行えると共に成形品の良否の判別が精度よくで
きるなどの効果を奏する。

（第４実施例）第６図は、本発明の第４実施例による金型の要部を概略
にて示した平面図である。

第７図は、第６図による成形品の良否判別の表である。

上記各実施例と同一構成および同一形成については同一
符号を用い、その説明を省略する。従って上記第３実施
例と同様に相違点のみの説明とする。

第６図に示すように金型１の可動型３のランナ溝５と連
設した細長いランナ溝４３の底面位置には所定の間隔を
設けて、配設した供給用材料の圧力の計測用位置センサ
４５，４６を埋設している。

位置センサ４５，４６は、リード線を介して、外部に設
けた成形品の良否判定装置にそれぞれ接続構成されてい
る。

上記構成によると供給された成形材が圧力によりランナ
溝５，３０に侵入し、続いて細いランナ溝４３内に侵入
し、位置センサ４５を通過して、位置センサ４６の手前
に止まりその状態で成形された場合は、適正（良品）と
判別される。また上記位置センサ４５の手前にて止まっ
た状態で成形された場合は、圧力不足（不良）と判別さ
れる。

更に第１の位置センサ４５と第２の位置センサ４６をも
通過して成形された成形品は、不適正（不良）と判別さ
れる。（第７図）く効果〉上記構成・作用による第４実施例によると細いランナ溝
に位置センサを配設したことにより自動的に成形品の良
否判別が正確にできるので自動化生産方式に採り入れる
ことができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】第１図ａは、本発明の可動金型の接合面よりの平面図、
第１図すは、本発明の金型の全体を示す側面よりの断面
図、第２図ａは、第１図により成形された成形品の形状
を示す上面よりの平面図、第２図すは、第２図ａの側面
よりの平面図、第３図ａ、ｂ、ｃは、第１図にて成形さ
れた成形品の判別を示す要部概略平面図、第４図ａ、ｂ
、ｃは、本発明の第２実施例による成形品の判別を示す
要部概略平面図、第５図は、本発明の第３実施例による
成形品の要部を示す概略平面図、第６図は、本発明の第
４実施例の金型の要部を示す概略平面図、第７図は、第
６図により判別される判別表である。１・・・金型　　　２・・・固定型　　　３・・・可動
型４・・・接合面　　５・・・ランナ溝　　５′・・・
中央溝１０．１１．１２．１３・・・ゲート溝１４．１
５，１６．１７・・・キャビティ成形部２０．２０’・
・・計測目盛付ランナ溝２２・・・突き出しビン　　２
３・・・突き出し用孔２９・・・接合面　　　　　３１
・・・スプル孔３９・・・成形品　　４０・・・計測用
目盛付ランチ部４１・・・キャビティ　　４２・・・ラ
ンナ部４３・・・細いランナ溝　４５．４６・・・位置
センサ（ａ）（ｂ）（ｂ）（ｃ）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）金型に形成したランナ溝に連設して設けた成形品
の流入圧を計測する計測手段を設けたことを特徴とする
射出成形用金型。
（２）金型の固定型と可動型との接合面に形成したラン
ナ溝と、該ランナ溝にゲート溝を介して連設形成したキ
ャビティ成形部と、上記ランナ溝に連設し、上記キャビ
ティ部への圧力を判別する計測用ランナ溝とよりなるこ
とを特徴とする射出成形用金型。
（３）成形用材料をスプル孔とランナ溝とゲート溝とを
経てキャビティ成形部に流入供給すると共に、上記ラン
ナ溝と連設した計測用ランナ溝にも同時流入供給せしめ
て成形した成形品の上記計測用ランナ溝への供給伸延度
合により、キャビティ圧の良否判別をするようにしたこ
とを特徴とする射出成形品の判別方法。
（４）スプル軸と接続したランナ軸と、該ランナ軸の端
部と接続したゲート軸を介して連設したキャビティ成形
部と、上記ランナ軸と連設し、上記キャビティ成形部へ
の成形圧力を計測する計測手段とを有することを特徴と
する成形品。