JPH05245883A - 離型力測定金型 - Google Patents
離型力測定金型Info
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- JPH05245883A JPH05245883A JP8635092A JP8635092A JPH05245883A JP H05245883 A JPH05245883 A JP H05245883A JP 8635092 A JP8635092 A JP 8635092A JP 8635092 A JP8635092 A JP 8635092A JP H05245883 A JPH05245883 A JP H05245883A
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- JP
- Japan
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- mold
- ejector pin
- cavity
- taper block
- releasing
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/76—Measuring, controlling or regulating
- B29C45/7626—Measuring, controlling or regulating the ejection or removal of moulded articles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 離型時に成形品に加わる離型力を精度良く測
定でき,成形品の不良率を低下させることができる,離
型力測定金型を提供すること。 【構成】 キャビティ内の成形品8を離型させるエジェ
クタピン3とこれを挿通させたピン穴101と,離型力
測定器97とを有し,エジェクタピン3の先端にはテー
パブロック30を配設する。テーパブロック30はキャ
ビティに向かって拡大する外接面301を有する。一
方,キャビティ側には,上記外接面301と面接触する
内接面11を形成する。エジェクタピン3とピン穴10
1との間には,両者間が接触しないクリアランスを設け
る。
定でき,成形品の不良率を低下させることができる,離
型力測定金型を提供すること。 【構成】 キャビティ内の成形品8を離型させるエジェ
クタピン3とこれを挿通させたピン穴101と,離型力
測定器97とを有し,エジェクタピン3の先端にはテー
パブロック30を配設する。テーパブロック30はキャ
ビティに向かって拡大する外接面301を有する。一
方,キャビティ側には,上記外接面301と面接触する
内接面11を形成する。エジェクタピン3とピン穴10
1との間には,両者間が接触しないクリアランスを設け
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば樹脂成形品を成
形するに当たり,成形品とキャビティとの間の離型力を
測定することができる,離型力測定金型,特にエジェク
タピンの先端部の構造に関する。
形するに当たり,成形品とキャビティとの間の離型力を
測定することができる,離型力測定金型,特にエジェク
タピンの先端部の構造に関する。
【0002】
【従来技術】例えば,IC(集積回路)チップを樹脂に
より封止する際には,図6に示すごとく,下型91と上
型92とを用い,両者の型面911と921とによって
形成されるキャビティ内に,ICチップ81をインサー
トし,該キャビティ内に封止用の樹脂を注入する。そし
て,樹脂が固化した後には,エジェクタピン95を押し
上げてICチップ81とその周囲を封止する樹脂83と
よりなる成形品8を離型する。
より封止する際には,図6に示すごとく,下型91と上
型92とを用い,両者の型面911と921とによって
形成されるキャビティ内に,ICチップ81をインサー
トし,該キャビティ内に封止用の樹脂を注入する。そし
て,樹脂が固化した後には,エジェクタピン95を押し
上げてICチップ81とその周囲を封止する樹脂83と
よりなる成形品8を離型する。
【0003】ところで,上記成形品を離型する際には,
その離型力によって成形された樹脂83の部分に樹脂ク
ラックが発生したり,その内部のICチップ81に欠陥
が発生し,成形品に不良品を生ずることがある。一般に
成形を長期間続けた場合,或いは金型の掃除後において
は,離型力が大きくなり,成形品の不良率が高くなる。
そこで,これに対処するため,離型力を測定,監視する
技術が提案されている(実公昭56−48508号公
報)。
その離型力によって成形された樹脂83の部分に樹脂ク
ラックが発生したり,その内部のICチップ81に欠陥
が発生し,成形品に不良品を生ずることがある。一般に
成形を長期間続けた場合,或いは金型の掃除後において
は,離型力が大きくなり,成形品の不良率が高くなる。
そこで,これに対処するため,離型力を測定,監視する
技術が提案されている(実公昭56−48508号公
報)。
【0004】しかし,従来の金型においては上記図6に
示すごとく,下型91のピン穴916とエジェクタピン
95との間には,樹脂83の流入を防止するため,殆ど
クリアランスを設けていない。そのため,上記離型力に
はピン穴916とエジェクタピン95との間の摺動抵抗
力も含まれることになる。そこで,非成形時と成形時と
における離型力の差を算出して,真の離型力を測定する
方法が提案されている(特開昭56−146713号公
報)。
示すごとく,下型91のピン穴916とエジェクタピン
95との間には,樹脂83の流入を防止するため,殆ど
クリアランスを設けていない。そのため,上記離型力に
はピン穴916とエジェクタピン95との間の摺動抵抗
力も含まれることになる。そこで,非成形時と成形時と
における離型力の差を算出して,真の離型力を測定する
方法が提案されている(特開昭56−146713号公
報)。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,摺動抵抗力
は,樹脂成形のショット毎におけるピン穴916とエジ
ェクタピン95との間へのバリの侵入度合いによって変
化する。また,金型の温度によって,ピン穴916とエ
ジェクタピン95との間の接触状態が変動し,摺動抵抗
力が変化する。
は,樹脂成形のショット毎におけるピン穴916とエジ
ェクタピン95との間へのバリの侵入度合いによって変
化する。また,金型の温度によって,ピン穴916とエ
ジェクタピン95との間の接触状態が変動し,摺動抵抗
力が変化する。
【0006】そのため,これら摺動抵抗力の変化は離型
力の測定値に悪影響を与え,精度の良い離型力を測定す
ることが困難であった。また,そのため成形品の不良防
止効果も劣っている。本発明はかかる従来の問題点に鑑
み,離型時に成形品に加わる離型力を精度良く測定で
き,成形品の不良率を低下させることができる離型力測
定金型を提供しようとするものである。
力の測定値に悪影響を与え,精度の良い離型力を測定す
ることが困難であった。また,そのため成形品の不良防
止効果も劣っている。本発明はかかる従来の問題点に鑑
み,離型時に成形品に加わる離型力を精度良く測定で
き,成形品の不良率を低下させることができる離型力測
定金型を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】本発明は,下型と上型とにより形成
されるキャビティと,該キャビティ内で成形された成形
品を離型させるエジェクタピンと,金型に設けられ上記
エジェクタピンを移動可能に挿通するピン穴と,上記離
型時の離型力をエジェクタピンに加わる力によって測定
する離型力測定器とよりなる離型力測定金型であって,
上記エジェクタピンの先端にはテーパブロックを配設し
てなると共に該テーパブロックは上記キャビティに向か
って拡大する外接面を有し,一方上記キャビティには上
記テーパブロックの外接面と面接触する内接面を有し,
かつエジェクタピンと上記ピン穴との間には両者が接触
しないクリアランスを設けてあることを特徴とする離型
力測定金型にある。
されるキャビティと,該キャビティ内で成形された成形
品を離型させるエジェクタピンと,金型に設けられ上記
エジェクタピンを移動可能に挿通するピン穴と,上記離
型時の離型力をエジェクタピンに加わる力によって測定
する離型力測定器とよりなる離型力測定金型であって,
上記エジェクタピンの先端にはテーパブロックを配設し
てなると共に該テーパブロックは上記キャビティに向か
って拡大する外接面を有し,一方上記キャビティには上
記テーパブロックの外接面と面接触する内接面を有し,
かつエジェクタピンと上記ピン穴との間には両者が接触
しないクリアランスを設けてあることを特徴とする離型
力測定金型にある。
【0008】本発明において,最も注目すべきことは,
エジェクタピンの先端にキャビティに向かって拡大する
外接面を有するテーパブロックを設け,一方キャビティ
には該テーパブロックの外接面と面接触する内接面を設
けたこと,及びエジェクタピンとピン穴との間には両者
が接触しないクリアランスを設けたことにある。
エジェクタピンの先端にキャビティに向かって拡大する
外接面を有するテーパブロックを設け,一方キャビティ
には該テーパブロックの外接面と面接触する内接面を設
けたこと,及びエジェクタピンとピン穴との間には両者
が接触しないクリアランスを設けたことにある。
【0009】上記テーパブロックの外接面は,エジェク
タピンの先端よりキャビティの方向に拡開するテーパ面
を形成している。該外接面は,直線状であっても,球面
状或いは弧状(図4,図5)であっても良い。一方,内
接面はエジェクタピンの先端部が挿通される部分に形成
され,上記外接面と面接触するテーパ面を有している。
タピンの先端よりキャビティの方向に拡開するテーパ面
を形成している。該外接面は,直線状であっても,球面
状或いは弧状(図4,図5)であっても良い。一方,内
接面はエジェクタピンの先端部が挿通される部分に形成
され,上記外接面と面接触するテーパ面を有している。
【0010】この面接触は,テーパブロックにおける外
接面の一部分において形成しても良く,外接面の全面に
おいて形成する必要はない。つまり,キャビティ内に注
入された樹脂が,ピン穴とエジェクタピンとの間に流入
することがないよう上記面接触を形成しておく(図2参
照)。テーパブロックの材質としては,金属,樹脂,セ
ラミックスなどがある。また,テーパブロックは,エジ
ェクタピンの先端に配設するが,テーパブロックはエジ
ェクタピンに一体的に形成しておくこと,或いは両者を
分離可能に配設しておくこともできる。
接面の一部分において形成しても良く,外接面の全面に
おいて形成する必要はない。つまり,キャビティ内に注
入された樹脂が,ピン穴とエジェクタピンとの間に流入
することがないよう上記面接触を形成しておく(図2参
照)。テーパブロックの材質としては,金属,樹脂,セ
ラミックスなどがある。また,テーパブロックは,エジ
ェクタピンの先端に配設するが,テーパブロックはエジ
ェクタピンに一体的に形成しておくこと,或いは両者を
分離可能に配設しておくこともできる。
【0011】また,エジェクタピンとピン穴との間に
は,両者が接触しないクリアランスを設ける。このクリ
アランスは,例えば0.5〜2.0mmとする。また,
本発明の金型は,樹脂成形品用として特に効果が大きい
が,金属等の成形品にも用いることができる。
は,両者が接触しないクリアランスを設ける。このクリ
アランスは,例えば0.5〜2.0mmとする。また,
本発明の金型は,樹脂成形品用として特に効果が大きい
が,金属等の成形品にも用いることができる。
【0012】
【作用及び効果】本発明においては,エジェクタピンの
先端にテーパブロックを配設し,該テーパブロックの外
接面とキャビティの上記内接面との間を面接触させてい
る。一方,キャビティ内に注入された成形品材料は,エ
ジェクタピンの方向に洩れ出そうとして,テーパブロッ
クの外接面と上記内接面との間に侵入する。しかし,こ
の樹脂は,両者の面接触部分で食い止められて固化し,
バリを生ずる程度である。それ故,エジェクタピンとピ
ン穴との間に大きなクリアランスを設けておくことがで
き,前記従来技術に示した両者間の摺動抵抗力をゼロに
することができる。
先端にテーパブロックを配設し,該テーパブロックの外
接面とキャビティの上記内接面との間を面接触させてい
る。一方,キャビティ内に注入された成形品材料は,エ
ジェクタピンの方向に洩れ出そうとして,テーパブロッ
クの外接面と上記内接面との間に侵入する。しかし,こ
の樹脂は,両者の面接触部分で食い止められて固化し,
バリを生ずる程度である。それ故,エジェクタピンとピ
ン穴との間に大きなクリアランスを設けておくことがで
き,前記従来技術に示した両者間の摺動抵抗力をゼロに
することができる。
【0013】また,上記外接面と内接面との間に発生し
た上記バリによる接着力は,離型力の中に含まれて測定
される。しかし,バリと外接面,内接面との接触面積
は,キャビティ内壁と接触する成形品の面積に比して僅
かである。そのため,バリの離型力は,全体の離型力に
比して極めて小さく,無視することができる。それ故,
精度良く離型力を測定できる。
た上記バリによる接着力は,離型力の中に含まれて測定
される。しかし,バリと外接面,内接面との接触面積
は,キャビティ内壁と接触する成形品の面積に比して僅
かである。そのため,バリの離型力は,全体の離型力に
比して極めて小さく,無視することができる。それ故,
精度良く離型力を測定できる。
【0014】また,バリは,エアブロー等によりテーパ
ブロックの外接面から容易に除去できる。更にバリが上
記クリアランスに落下した場合でも,該クリアランスは
大きいので,両者間にバリが溜まることもない。そのた
め,常に摺動抵抗力をゼロにしておくことができ,これ
らが離型力の測定に悪影響を及ぼすことがない。 それ
故,成形品の不良率を低下させることもできる。したが
って,本発明によれば,離型時に成形品に加わる離型力
を精度良く測定でき,また成形品の不良率を低下させる
ことができる,離型力測定金型を提供することができ
る。
ブロックの外接面から容易に除去できる。更にバリが上
記クリアランスに落下した場合でも,該クリアランスは
大きいので,両者間にバリが溜まることもない。そのた
め,常に摺動抵抗力をゼロにしておくことができ,これ
らが離型力の測定に悪影響を及ぼすことがない。 それ
故,成形品の不良率を低下させることもできる。したが
って,本発明によれば,離型時に成形品に加わる離型力
を精度良く測定でき,また成形品の不良率を低下させる
ことができる,離型力測定金型を提供することができ
る。
【0015】
実施例1 本発明の実施例にかかる離型力測定金型につき,図1〜
図4を用いて説明する。本例は,ICチップの樹脂封止
に用いる金型に,本発明を適用したものである。本例の
金型は,図1〜3に示すごとく,下型1と上型2とによ
り形成されるキャビティと該キャビティ内で成形された
成形品8を離型させるエジェクタピン3と,下型1に設
けられ上記エジェクタピンを移動可能に挿通するピン穴
101とを有する。また,離型時の離型力をエジェクタ
ピンに加わる力によって測定する離型力測定器97を有
する。
図4を用いて説明する。本例は,ICチップの樹脂封止
に用いる金型に,本発明を適用したものである。本例の
金型は,図1〜3に示すごとく,下型1と上型2とによ
り形成されるキャビティと該キャビティ内で成形された
成形品8を離型させるエジェクタピン3と,下型1に設
けられ上記エジェクタピンを移動可能に挿通するピン穴
101とを有する。また,離型時の離型力をエジェクタ
ピンに加わる力によって測定する離型力測定器97を有
する。
【0016】上記エジェクタピン3の先端にはテーパブ
ロック30を配設してなると共に該テーパブロック30
は上記キャビティを形成する下型の型面12に向かって
拡大する外接面301を有する。一方,上記型面12に
は,上記テーパブロック30の外接面301と面接触す
る内接面11を有する。また,エジェクタピン3と上記
ピン穴101との間には,両者が接触しないクリアラン
ス103を有する。上記キャビティは,下型1の型板1
0上に設けた型面12と,上型2の型板23の下面に設
けた型面24とにより形成される。このキャビティ内に
おいて成形品8が成形される。
ロック30を配設してなると共に該テーパブロック30
は上記キャビティを形成する下型の型面12に向かって
拡大する外接面301を有する。一方,上記型面12に
は,上記テーパブロック30の外接面301と面接触す
る内接面11を有する。また,エジェクタピン3と上記
ピン穴101との間には,両者が接触しないクリアラン
ス103を有する。上記キャビティは,下型1の型板1
0上に設けた型面12と,上型2の型板23の下面に設
けた型面24とにより形成される。このキャビティ内に
おいて成形品8が成形される。
【0017】上記エジェクタピン3の上部には,テーパ
ブロック30が一体的に形成されている。テーパブロッ
ク30の外接面301は,図2,3に示すごとく,キャ
ビティに向かって拡開する直線状のテーパ面を有する。
図1に示すごとく,エジェクタピン3の先端部は,下型
の型板10のピン穴101に挿入されており,エジェク
タピン3の下端部33はエジェクタープレート16に固
定されている。また,エジェクタピン3の中央部分は,
ガイド板15のガイド穴151内に,大きいクリアラン
スを有して挿通されている。
ブロック30が一体的に形成されている。テーパブロッ
ク30の外接面301は,図2,3に示すごとく,キャ
ビティに向かって拡開する直線状のテーパ面を有する。
図1に示すごとく,エジェクタピン3の先端部は,下型
の型板10のピン穴101に挿入されており,エジェク
タピン3の下端部33はエジェクタープレート16に固
定されている。また,エジェクタピン3の中央部分は,
ガイド板15のガイド穴151内に,大きいクリアラン
スを有して挿通されている。
【0018】また,下型1のランナー14に対しても,
同様にテーパブロック30,エジェクタピン3が設けて
ある。上記エジェクタープレート16の下部には,離型
及び離型力測定用のエジェクターロッド18が移動可能
に挿通してある。更にエジェクターロッド18には,ロ
ードセルを用いた離型力センサ96が装着してある。該
離型力センサ96は離型力測定器に電気的に連結してあ
る。また,上記上型2は,樹脂注入用のプランジャ22
を有する。
同様にテーパブロック30,エジェクタピン3が設けて
ある。上記エジェクタープレート16の下部には,離型
及び離型力測定用のエジェクターロッド18が移動可能
に挿通してある。更にエジェクターロッド18には,ロ
ードセルを用いた離型力センサ96が装着してある。該
離型力センサ96は離型力測定器に電気的に連結してあ
る。また,上記上型2は,樹脂注入用のプランジャ22
を有する。
【0019】次に,作用効果につき説明する。即ち,I
Cチップ81の周囲に樹脂83を封止するに当たって
は,該ICチップ81を下型1の型面12上にインサー
トする。次いで,上型2を下降させて,上型の型面24
と下型の型面12とテーパブロック30の上面とによ
り,樹脂成形用のキャビティを形成する。
Cチップ81の周囲に樹脂83を封止するに当たって
は,該ICチップ81を下型1の型面12上にインサー
トする。次いで,上型2を下降させて,上型の型面24
と下型の型面12とテーパブロック30の上面とによ
り,樹脂成形用のキャビティを形成する。
【0020】次に,プランジャ22を作動させてキャビ
ティ内に樹脂83を注入する。樹脂83は,ランナー1
4,ゲート141を通ってキャビティ内に入り,固化す
る。これにより,ICチップ81を樹脂83により封止
してなる成形品8が成形される。その後,図1に示すご
とく,上型2を上昇させる。次に,成形品8を離型する
に当たってエジェクターロッド18を油圧により押す。
これにより,エジェクタープレート16を介してエジェ
クタピン3がキャビティ方向へ押される。そのため,エ
ジェクタピン3の先端のテーパブロック30が,図3に
示すごとく成形品8を型面12より離型させる。
ティ内に樹脂83を注入する。樹脂83は,ランナー1
4,ゲート141を通ってキャビティ内に入り,固化す
る。これにより,ICチップ81を樹脂83により封止
してなる成形品8が成形される。その後,図1に示すご
とく,上型2を上昇させる。次に,成形品8を離型する
に当たってエジェクターロッド18を油圧により押す。
これにより,エジェクタープレート16を介してエジェ
クタピン3がキャビティ方向へ押される。そのため,エ
ジェクタピン3の先端のテーパブロック30が,図3に
示すごとく成形品8を型面12より離型させる。
【0021】このとき,テーパブロック3の外接面30
1及び型面12下方の内接面11上には,バリが発生し
ており,これらも離型される。そして,上記離型の際に
必要な離型力が,離型力センサ96を介して,離型力測
定器97により測定される。
1及び型面12下方の内接面11上には,バリが発生し
ており,これらも離型される。そして,上記離型の際に
必要な離型力が,離型力センサ96を介して,離型力測
定器97により測定される。
【0022】本例においては,上記樹脂83の注入時
に,該樹脂83がエジェクタピン3の方向に洩れ出そう
とする。しかし,樹脂83はテーパブロックの外接面3
01と上記内接面11との間に侵入した際に,両者の面
接触部分で食い止められ,バリ88を生ずる程度であ
る。そのため,エジェクタピン3とピン穴101との間
に大きなクリアランス103を設けておくことができ
る。そのため両者間の摺動抵抗力をゼロにすることがで
きる。
に,該樹脂83がエジェクタピン3の方向に洩れ出そう
とする。しかし,樹脂83はテーパブロックの外接面3
01と上記内接面11との間に侵入した際に,両者の面
接触部分で食い止められ,バリ88を生ずる程度であ
る。そのため,エジェクタピン3とピン穴101との間
に大きなクリアランス103を設けておくことができ
る。そのため両者間の摺動抵抗力をゼロにすることがで
きる。
【0023】また,外接面301と内接面11との間に
発生したバリ88による接着力は,離型力の中に含まれ
て測定される。しかし,バリ88と外接面301,内接
面11との間の接触面積は,成形品8とキャビティ内壁
との接触面積に比して僅かである。そのため,バリの離
型力は,全体の離型力に比して無視することができる。
それ故,精度良く離型力を測定できる。
発生したバリ88による接着力は,離型力の中に含まれ
て測定される。しかし,バリ88と外接面301,内接
面11との間の接触面積は,成形品8とキャビティ内壁
との接触面積に比して僅かである。そのため,バリの離
型力は,全体の離型力に比して無視することができる。
それ故,精度良く離型力を測定できる。
【0024】また,バリ88はエアブロー等により容易
に除去できる。更に,上記クリアランス103内にバリ
88が落下した場合でも,該クリアランスは大きいの
で,エジェクタピン3とピン穴101との間にバリが滞
留することもない。そのため,摺動抵抗力を常にゼロに
保つことができ,離型力測定に悪影響を与えることもな
い。また,そのため,成形品の不良率を低下させること
もできる。
に除去できる。更に,上記クリアランス103内にバリ
88が落下した場合でも,該クリアランスは大きいの
で,エジェクタピン3とピン穴101との間にバリが滞
留することもない。そのため,摺動抵抗力を常にゼロに
保つことができ,離型力測定に悪影響を与えることもな
い。また,そのため,成形品の不良率を低下させること
もできる。
【0025】実施例2 本例は,図4に示すごとく,テーパブロック30の外接
面303を球面状のテーパ面としたものである。このと
き,外接面303における型面12との接触角θは90
°(直角)よりも小さくしてある。その他は,実施例1
と同様である。本例においても,実施例1と同様の効果
を得ることができる。
面303を球面状のテーパ面としたものである。このと
き,外接面303における型面12との接触角θは90
°(直角)よりも小さくしてある。その他は,実施例1
と同様である。本例においても,実施例1と同様の効果
を得ることができる。
【0026】実施例3 本例は,図5に示すごとく,テーパブロック30の外接
面304を弧状に形成したものである。その他は,実施
例2と同様である。本例においても,実施例2と同様の
効果を得ることができる。
面304を弧状に形成したものである。その他は,実施
例2と同様である。本例においても,実施例2と同様の
効果を得ることができる。
【0027】実施例4 本例は,実施例1において,テーパブロック30をエジ
ェクタピン3と別体に構成したものである(図示略)。
本例においては,上型を下降させる前に,下型1の内接
面11上にテーパブロック30を入れておく。その他は
実施例1と同様である。本例においても,実施例1と同
様の効果を得ることができる。
ェクタピン3と別体に構成したものである(図示略)。
本例においては,上型を下降させる前に,下型1の内接
面11上にテーパブロック30を入れておく。その他は
実施例1と同様である。本例においても,実施例1と同
様の効果を得ることができる。
【0028】なお,上例においては,いずれも下型1に
テーパブロック30,エジェクタピン3を配設した例を
示したが,これらは上型に配設して,上型における離型
力を測定することもできる。また,上例では,全てのエ
ジェクタピン3の先端にテーパブロック3を設けたが,
離型時にICチップ81の内部に欠陥を生じ易いキャビ
ティの部分のみに,これらを設けて,その部分の離型力
を測定するよう構成することもできる。
テーパブロック30,エジェクタピン3を配設した例を
示したが,これらは上型に配設して,上型における離型
力を測定することもできる。また,上例では,全てのエ
ジェクタピン3の先端にテーパブロック3を設けたが,
離型時にICチップ81の内部に欠陥を生じ易いキャビ
ティの部分のみに,これらを設けて,その部分の離型力
を測定するよう構成することもできる。
【0029】更に,テーパブロック30は,樹脂により
構成しておくこともできる。この様な樹脂テーパブロッ
クを製造する場合には,下型1の型板10にテーパブロ
ックの形をしたキャビティを形成し,ICチップを樹脂
により封止するとともに,このキャビティから樹脂テー
パブロックを得る方法を採ることができる。これによ
り,樹脂テーパブロックを予め用意しておく必要がなく
なり,省スペース,コストダウンの効果を得ることがで
きる。また,離型力は,上記ロードセルの外,ひずみゲ
ージ,エジェクターロッド作動油圧等によって検出する
こともできる。
構成しておくこともできる。この様な樹脂テーパブロッ
クを製造する場合には,下型1の型板10にテーパブロ
ックの形をしたキャビティを形成し,ICチップを樹脂
により封止するとともに,このキャビティから樹脂テー
パブロックを得る方法を採ることができる。これによ
り,樹脂テーパブロックを予め用意しておく必要がなく
なり,省スペース,コストダウンの効果を得ることがで
きる。また,離型力は,上記ロードセルの外,ひずみゲ
ージ,エジェクターロッド作動油圧等によって検出する
こともできる。
【図1】実施例1における離型力測定金型の断面図。
【図2】実施例1における成形品及びテーパブロックの
要部断面図。
要部断面図。
【図3】実施例1における成形品離型時の説明図。
【図4】実施例2における成形品及びテーパブロックの
要部断面図。
要部断面図。
【図5】実施例3における成形品及びテーパブロックの
要部断面図。
要部断面図。
【図6】従来例における離型力測定金型の断面図。
1...下型, 10...型板, 101...ピン穴, 11...内接面, 12...型面, 16...エジェクタープレート, 2...上型, 24...型面, 3...エジェクタピン, 30...テーパブロック, 301...外接面, 8...成形品, 83...樹脂, 88...バリ,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:34 4F
Claims (1)
- 【請求項1】 下型と上型とにより形成されるキャビテ
ィと,該キャビティ内で成形された成形品を離型させる
エジェクタピンと,金型に設けられ上記エジェクタピン
を移動可能に挿通するピン穴と,上記離型時の離型力を
エジェクタピンに加わる力によって測定する離型力測定
器とよりなる離型力測定金型であって,上記エジェクタ
ピンの先端にはテーパブロックを配設してなると共に該
テーパブロックは上記キャビティに向かって拡大する外
接面を有し,一方上記キャビティには上記テーパブロッ
クの外接面と面接触する内接面を有し,かつエジェクタ
ピンと上記ピン穴との間には両者が接触しないクリアラ
ンスを設けてあることを特徴とする離型力測定金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8635092A JPH05245883A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 離型力測定金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8635092A JPH05245883A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 離型力測定金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05245883A true JPH05245883A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=13884432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8635092A Pending JPH05245883A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 離型力測定金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05245883A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012199324A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Mitsubishi Shindoh Co Ltd | ピン状フィン一体型ヒートシンクの製造方法及び製造装置 |
WO2015181646A1 (en) * | 2014-05-28 | 2015-12-03 | Siti - B&T Group S.P.A. | Ejection assembly for presses for ceramic products |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP8635092A patent/JPH05245883A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012199324A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Mitsubishi Shindoh Co Ltd | ピン状フィン一体型ヒートシンクの製造方法及び製造装置 |
WO2015181646A1 (en) * | 2014-05-28 | 2015-12-03 | Siti - B&T Group S.P.A. | Ejection assembly for presses for ceramic products |
CN106573391A (zh) * | 2014-05-28 | 2017-04-19 | 斯蒂-B及T集团股份公司 | 用于陶瓷产品压力机的弹出组件 |
CN106573391B (zh) * | 2014-05-28 | 2019-04-02 | 斯蒂-B及T集团股份公司 | 用于陶瓷产品压力机的弹出组件 |
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