JPH0760807A - 射出成形工程異常の検出方法 - Google Patents
射出成形工程異常の検出方法Info
- Publication number
- JPH0760807A JPH0760807A JP21132893A JP21132893A JPH0760807A JP H0760807 A JPH0760807 A JP H0760807A JP 21132893 A JP21132893 A JP 21132893A JP 21132893 A JP21132893 A JP 21132893A JP H0760807 A JPH0760807 A JP H0760807A
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- JP
- Japan
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- mold
- injection molding
- screw
- cavity
- molding process
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Abstract
(57)【要約】
【目的】多数個取り金型を使用する射出成形工程におい
て、キャビティ部分に成形体が残存したり、ゲート部分
に樹脂の一部が閉塞するような異常を、簡単に再現性よ
く検出する方法を提供する。 【構成】固定型13と可動型11との間に成形すべき複
数の有底容器の形状に対応するキャビティ12が形成さ
れ、上記固定型13には射出成形機20のノズル17と
接合可能なスプルー17が設けられ、さらにスプルー1
7からキャビティ12に向かってランナー14が設けら
れた射出成形用金型に、射出成形機20のスクリュー2
1を前進させて溶融した樹脂を注入した後一定時間保圧
し、保圧解除後におけるスクリュー21の位置を測定
し、成形工程の異常を検出する。
て、キャビティ部分に成形体が残存したり、ゲート部分
に樹脂の一部が閉塞するような異常を、簡単に再現性よ
く検出する方法を提供する。 【構成】固定型13と可動型11との間に成形すべき複
数の有底容器の形状に対応するキャビティ12が形成さ
れ、上記固定型13には射出成形機20のノズル17と
接合可能なスプルー17が設けられ、さらにスプルー1
7からキャビティ12に向かってランナー14が設けら
れた射出成形用金型に、射出成形機20のスクリュー2
1を前進させて溶融した樹脂を注入した後一定時間保圧
し、保圧解除後におけるスクリュー21の位置を測定
し、成形工程の異常を検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形工程における
異常の検出方法、特に多数個取り金型を使用した射出成
形工程における異常の検出方法に関する。
異常の検出方法、特に多数個取り金型を使用した射出成
形工程における異常の検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】筒状容器のような細長い断面形状を有す
る成形体を、図1及び図2に示すような、固定型板15
に固定された固定型13と移動型11からなる一つの金
型を使用して射出成形により多数個取りする場合、固定
型13と移動型11の突き合わせ面に形成されたキャビ
ティ12に成形体18が残存したり、金型のゲート19
部分に樹脂が閉塞する等の異常が発生することがある。
尚、図1及び図2において、16はランナー14部分を
固定するランナー固定ピンを示す。
る成形体を、図1及び図2に示すような、固定型板15
に固定された固定型13と移動型11からなる一つの金
型を使用して射出成形により多数個取りする場合、固定
型13と移動型11の突き合わせ面に形成されたキャビ
ティ12に成形体18が残存したり、金型のゲート19
部分に樹脂が閉塞する等の異常が発生することがある。
尚、図1及び図2において、16はランナー14部分を
固定するランナー固定ピンを示す。
【0003】上記異常は多数のキャビティ12又はラン
ナー14の中の1ケ所にでも起こると、連続成形性に大
きな支障は与えないものの、ランナー14部分を流動す
る樹脂バランスが崩れるので、他のキャビティ12の成
形体の寸法、重量等にばらつきを生じ、均一な成形体が
得られないという問題点があった。
ナー14の中の1ケ所にでも起こると、連続成形性に大
きな支障は与えないものの、ランナー14部分を流動す
る樹脂バランスが崩れるので、他のキャビティ12の成
形体の寸法、重量等にばらつきを生じ、均一な成形体が
得られないという問題点があった。
【0004】これらの異常を検出する方法として、例え
ば、射出成形工程において、射出成形機のスクリューの
最前進位置を測定する方法が考えられる。即ち、上記の
異常が発生した場合には、キャビティ部分への樹脂注入
量が減少するために、図3に示すように、スクリューの
最前進位置が正常な場合の位置(クッション量:k)よ
りも、射出成形機20側へずれる(クッション量:k1)
ことになるので、スクリューの最前進位置を測定するこ
とにより異常を知ることができる。
ば、射出成形工程において、射出成形機のスクリューの
最前進位置を測定する方法が考えられる。即ち、上記の
異常が発生した場合には、キャビティ部分への樹脂注入
量が減少するために、図3に示すように、スクリューの
最前進位置が正常な場合の位置(クッション量:k)よ
りも、射出成形機20側へずれる(クッション量:k1)
ことになるので、スクリューの最前進位置を測定するこ
とにより異常を知ることができる。
【0005】しかしながら、上記異常の検出方法は、1
個取りなどの成形用金型では精度よく異常が検出される
ものの、多数個取りの成形用金型では、ランナー14の
径が太く設けられているので、ランナー14部分の樹脂
体積は、キャビティ12部分の樹脂体積よりも大きくな
るため、キャビティ12部分に成形体が残存したり、ゲ
ート19部分に樹脂の一部が閉塞するような異常が起こ
っても、キャビティ12部分に注入されなかった樹脂
は、ランナー14部分で吸収されるので、クッション量
が変化するという現象が起こり難いことが知られてい
る。従って、多数個取りの成形金型では、クッション量
の変化によって、異常を発見することが難しいという問
題点があった。
個取りなどの成形用金型では精度よく異常が検出される
ものの、多数個取りの成形用金型では、ランナー14の
径が太く設けられているので、ランナー14部分の樹脂
体積は、キャビティ12部分の樹脂体積よりも大きくな
るため、キャビティ12部分に成形体が残存したり、ゲ
ート19部分に樹脂の一部が閉塞するような異常が起こ
っても、キャビティ12部分に注入されなかった樹脂
は、ランナー14部分で吸収されるので、クッション量
が変化するという現象が起こり難いことが知られてい
る。従って、多数個取りの成形金型では、クッション量
の変化によって、異常を発見することが難しいという問
題点があった。
【0006】又、別の検出方法として、金型キャビティ
の状況をカメラ等を利用して、成形体の残存やゲート部
の閉塞を画像情報として捕らえる方法が挙げられるが、
この方法では、金型表面が鏡面のため光の反射が強くな
り、正確な画像が得られ難く異常を見つけるのが難しい
という問題点があった。また、成形工程で金型が開閉す
るため、金型内へカメラを取り付けることが殆ど不可能
である。さらに、樹脂が透明の場合には、成形体と金型
との区別がつき難く、異常発生の判定が難しいという問
題点があった。
の状況をカメラ等を利用して、成形体の残存やゲート部
の閉塞を画像情報として捕らえる方法が挙げられるが、
この方法では、金型表面が鏡面のため光の反射が強くな
り、正確な画像が得られ難く異常を見つけるのが難しい
という問題点があった。また、成形工程で金型が開閉す
るため、金型内へカメラを取り付けることが殆ど不可能
である。さらに、樹脂が透明の場合には、成形体と金型
との区別がつき難く、異常発生の判定が難しいという問
題点があった。
【0007】また、金型取付盤と金型の間の微小な間隙
を測定することにより、成形体不良品の発生を検知する
方法が開示されている(特開昭61−14926号公
報)。しかしながら、この方法は、成形工程において金
型が常に微小ながら振動している状態で、金型取付盤と
金型の間の微小な間隙を測定するため、得られたデータ
は測定誤差が大きく、精度が悪いという問題点があっ
た。
を測定することにより、成形体不良品の発生を検知する
方法が開示されている(特開昭61−14926号公
報)。しかしながら、この方法は、成形工程において金
型が常に微小ながら振動している状態で、金型取付盤と
金型の間の微小な間隙を測定するため、得られたデータ
は測定誤差が大きく、精度が悪いという問題点があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、その目的は、特に多数個取り金型を使用する射
出成形工程において、キャビティ部分に成形体が残存し
たり、ゲート部分に樹脂の一部が閉塞するような異常
を、簡単に再現性よく検出する方法を提供することにあ
る。
に鑑み、その目的は、特に多数個取り金型を使用する射
出成形工程において、キャビティ部分に成形体が残存し
たり、ゲート部分に樹脂の一部が閉塞するような異常
を、簡単に再現性よく検出する方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形工程異
常の検出方法は、射出成形用金型に、射出成形機のスク
リューを前進させて溶融した樹脂を注入した後一定時間
保圧し、保圧解除後におけるスクリューの位置を測定
し、成形工程の異常を検出する。
常の検出方法は、射出成形用金型に、射出成形機のスク
リューを前進させて溶融した樹脂を注入した後一定時間
保圧し、保圧解除後におけるスクリューの位置を測定
し、成形工程の異常を検出する。
【0010】以下に、成形体(図示しない)を成形する
方法について説明する。まず、上記射出成形用金型とし
て、図4に示すように、固定型板15に固定された固定
型13と可動型11からなる金型を使用し、この固定型
13と可動型11とを突き合わせて型締めを行い、複数
のキャビティ12を形成する。
方法について説明する。まず、上記射出成形用金型とし
て、図4に示すように、固定型板15に固定された固定
型13と可動型11からなる金型を使用し、この固定型
13と可動型11とを突き合わせて型締めを行い、複数
のキャビティ12を形成する。
【0011】次いで、射出成形機20のノズル22から
溶融樹脂(図示しない)を射出する。射出された溶融樹
脂は、スプルー17、ランナー固定ピン16で固定され
たランナー14及びゲート19を経て、複数のキャビテ
ィ12内に充填された後、キャビティ12内で一定時間
保圧状態に置かれる。このような保圧状態は溶融樹脂の
収縮を補うために行われる。その後、保圧状態を解除
し、可動型を移動させて冷却した成形体(図示しない)
を脱型する。このような成形サイクルを繰り返して、成
形体の連続生産が行われる。
溶融樹脂(図示しない)を射出する。射出された溶融樹
脂は、スプルー17、ランナー固定ピン16で固定され
たランナー14及びゲート19を経て、複数のキャビテ
ィ12内に充填された後、キャビティ12内で一定時間
保圧状態に置かれる。このような保圧状態は溶融樹脂の
収縮を補うために行われる。その後、保圧状態を解除
し、可動型を移動させて冷却した成形体(図示しない)
を脱型する。このような成形サイクルを繰り返して、成
形体の連続生産が行われる。
【0012】正常な成形状態では、射出成形機20のス
クリュー21は、図4において、シリンダー23の先端
部から一定の距離(クッション量)k2 の位置まで前進
して溶融樹脂を射出した後、一定時間を経て保圧状態を
解除してもスクリュー21は移動せず、この位置に止ま
る。これは、キャビティ12の容積に見合った溶融樹脂
量を正確に射出するために、あらかじめ、クッション量
がk2 となるように設定されていることによる。
クリュー21は、図4において、シリンダー23の先端
部から一定の距離(クッション量)k2 の位置まで前進
して溶融樹脂を射出した後、一定時間を経て保圧状態を
解除してもスクリュー21は移動せず、この位置に止ま
る。これは、キャビティ12の容積に見合った溶融樹脂
量を正確に射出するために、あらかじめ、クッション量
がk2 となるように設定されていることによる。
【0013】しかしながら、キャビティ12内に成形体
が残存したり、ゲート19が閉塞するような異常が発生
すると、射出成形機20のスクリュー21は、シリンダ
ー23の先端部から一定の距離(クッション量)k2 の
位置まで前進して溶融樹脂を射出した後、一定時間を経
て保圧状態が解除されると、スクリュー21はk2 の位
置を越えて、k3 の位置まで後退する。
が残存したり、ゲート19が閉塞するような異常が発生
すると、射出成形機20のスクリュー21は、シリンダ
ー23の先端部から一定の距離(クッション量)k2 の
位置まで前進して溶融樹脂を射出した後、一定時間を経
て保圧状態が解除されると、スクリュー21はk2 の位
置を越えて、k3 の位置まで後退する。
【0014】上記異常の発生した状態では、予め設定さ
れたクッション量k2 に基づいて、スクリュー21はk
2 の位置まで前進し溶融樹脂を射出するが、射出された
溶融樹脂はキャビティ12内に充填されず、その一部は
過剰な樹脂として、ランナー14等に加圧された状態で
残存する。また、保圧状態が解除された時点で、キャビ
ティ12内の成形体は冷却されて固化するが、ランナー
14はゲート19に比べると肉厚が大きいため、ランナ
ー14に残存する樹脂は溶融状態で残存し、この溶融樹
脂の圧力によって、スクリュー21は図4に示したk3
の位置まで押し下げられることになる。
れたクッション量k2 に基づいて、スクリュー21はk
2 の位置まで前進し溶融樹脂を射出するが、射出された
溶融樹脂はキャビティ12内に充填されず、その一部は
過剰な樹脂として、ランナー14等に加圧された状態で
残存する。また、保圧状態が解除された時点で、キャビ
ティ12内の成形体は冷却されて固化するが、ランナー
14はゲート19に比べると肉厚が大きいため、ランナ
ー14に残存する樹脂は溶融状態で残存し、この溶融樹
脂の圧力によって、スクリュー21は図4に示したk3
の位置まで押し下げられることになる。
【0015】従って、射出成形後のスクリュー21の位
置を検出することにより、キャビティ12内に成形体が
残存したり、ゲート19が閉塞するような異常の発生を
知ることが可能となる。即ち、スクリュー21の後退位
置がクッション量k2 から一定の距離を超えた時点で、
自動的に警報を発するような機構を具備することによ
り、上記異常の発生を知ることができる。
置を検出することにより、キャビティ12内に成形体が
残存したり、ゲート19が閉塞するような異常の発生を
知ることが可能となる。即ち、スクリュー21の後退位
置がクッション量k2 から一定の距離を超えた時点で、
自動的に警報を発するような機構を具備することによ
り、上記異常の発生を知ることができる。
【0016】上記クッション量は、例えば図5に示すよ
うに、スクリュー21の後部に装着したポテンショメー
ター24により、長さlとして測定可能である。
うに、スクリュー21の後部に装着したポテンショメー
ター24により、長さlとして測定可能である。
【0017】本発明で使用される金型としては、特に制
限はないが、多数個取りが好ましく、キャビティの全容
積に比べてランナーの全容積が大きいもの程効果が大き
い。
限はないが、多数個取りが好ましく、キャビティの全容
積に比べてランナーの全容積が大きいもの程効果が大き
い。
【0018】本発明で使用される樹脂としては、特に透
明な樹脂の効果が大きく、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等が挙げられる。
明な樹脂の効果が大きく、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等が挙げられる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)ポリエチレンテレフタレート樹脂(三井ペ
ット樹脂社製「J001」)製の有底筒状容器(直径2
0mm、高さ100mm、肉厚1.3mm)を16個取
り金型を使用して、図4に示したようなポテンショメー
タが具備された型締圧220トンの射出成形機(日本製
鋼所製「J−220E」)により成形した。なお、成形
時の樹脂温度は300℃、サイクルタイムは30秒、保
圧時間は0.6秒であった。また、クッション量を5±
0.1mmに設定し、保圧解除後のスクリューの位置
(l)が6.5mm以上となった時点で、警報を発する
ように設定した。 (1)正常時の成形において、保圧解除後のスクリュー
の位置(l)を測定したところ、5±0.1mmであっ
た。 (2)16個中1個のキャビティに成形体が残留する異
常が発生した状態で、保圧解除後のスクリューの位置
(l)を測定したところ、7±0.1mmであった。 (3)16個中1個のゲートが閉塞する異常が発生した
状態で、保圧解除後のスクリューの位置(l)を測定し
たところ、7±0.1mmであった。
ット樹脂社製「J001」)製の有底筒状容器(直径2
0mm、高さ100mm、肉厚1.3mm)を16個取
り金型を使用して、図4に示したようなポテンショメー
タが具備された型締圧220トンの射出成形機(日本製
鋼所製「J−220E」)により成形した。なお、成形
時の樹脂温度は300℃、サイクルタイムは30秒、保
圧時間は0.6秒であった。また、クッション量を5±
0.1mmに設定し、保圧解除後のスクリューの位置
(l)が6.5mm以上となった時点で、警報を発する
ように設定した。 (1)正常時の成形において、保圧解除後のスクリュー
の位置(l)を測定したところ、5±0.1mmであっ
た。 (2)16個中1個のキャビティに成形体が残留する異
常が発生した状態で、保圧解除後のスクリューの位置
(l)を測定したところ、7±0.1mmであった。 (3)16個中1個のゲートが閉塞する異常が発生した
状態で、保圧解除後のスクリューの位置(l)を測定し
たところ、7±0.1mmであった。
【0020】(実施例2)ポリカーボネート樹脂(帝人
化成社製「L−1250」)製の有底角形容器(1辺2
0mm、高さ40mm、肉厚2.0mm)を8個取り金
型を使用して、図4に示したようなポテンショメータ2
4が具備された型締圧220トンの射出成形機(日本製
鋼所製「J−220E」)により成形した。なお、成形
時の樹脂温度は310℃、サイクルタイムは35秒、保
圧時間は1.0秒であった。また、クッション量を4±
0.2mmに設定し、保圧解除後のスクリューの位置
(l)が5.5mm以上となった時点で、警報を発する
ように設定した。 (1)正常時の成形時において、保圧解除後のスクリュ
ーの位置(l)を測定したところ、4±0.2mmであ
った。 (2)8個中1個のキャビティに成形体が残留する異常
が発生した状態で、保圧解除後のスクリューの位置
(l)を測定したところ、6±0.2mmであった。 (3)8個中1個のゲートが閉塞する異常が発生した状
態で、保圧解除後のスクリューの位置(l)を測定した
ところ、6±0.2mmであった。
化成社製「L−1250」)製の有底角形容器(1辺2
0mm、高さ40mm、肉厚2.0mm)を8個取り金
型を使用して、図4に示したようなポテンショメータ2
4が具備された型締圧220トンの射出成形機(日本製
鋼所製「J−220E」)により成形した。なお、成形
時の樹脂温度は310℃、サイクルタイムは35秒、保
圧時間は1.0秒であった。また、クッション量を4±
0.2mmに設定し、保圧解除後のスクリューの位置
(l)が5.5mm以上となった時点で、警報を発する
ように設定した。 (1)正常時の成形時において、保圧解除後のスクリュ
ーの位置(l)を測定したところ、4±0.2mmであ
った。 (2)8個中1個のキャビティに成形体が残留する異常
が発生した状態で、保圧解除後のスクリューの位置
(l)を測定したところ、6±0.2mmであった。 (3)8個中1個のゲートが閉塞する異常が発生した状
態で、保圧解除後のスクリューの位置(l)を測定した
ところ、6±0.2mmであった。
【0021】
【発明の効果】本発明の射出成形工程異常の検出方法
は、上述の通りであり、射出成形時の異常を迅速に検出
できるので、連続成形工程における成形トラブルが防止
でき、不良品の発生を抑え、品質の優れた成形体を提供
することができる。
は、上述の通りであり、射出成形時の異常を迅速に検出
できるので、連続成形工程における成形トラブルが防止
でき、不良品の発生を抑え、品質の優れた成形体を提供
することができる。
【図1】金型キャビティ内に成形体が残存した状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】金型ランナー内に樹脂が残存した状態を示す断
面図である。
面図である。
【図3】従来の射出成形用金型及び射出成形機の一例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】本発明で使用される射出成形用金型及び射出成
形機の一例を示す断面図である。
形機の一例を示す断面図である。
【図5】本発明で使用される射出成形用金型及び射出成
形機の他の一例を示す断面図である。
形機の他の一例を示す断面図である。
11 可動型 12 キャビティ 13 固定型 14 ランナー 15 固定型板 16 ランナー固定ピン 17 スプルー 18 成形体 19 ゲート 20 射出成形機 21 スクリュー 22 ノズル 23 シリンダー 24 ポテンシオメーター k, k1,k2,k3 クッション量
Claims (1)
- 【請求項1】固定型と可動型との間に成形すべき複数の
有底容器の形状に対応するキャビティが形成され、上記
固定型には射出成形機のノズルと接合可能なスプルーが
設けられ、さらにスプルーからキャビティに向かってラ
ンナーが設けられた射出成形用金型に、射出成形機のス
クリューを前進させて溶融した樹脂を注入した後一定時
間保圧し、保圧解除後におけるスクリューの位置を測定
し、成形工程の異常を検出することを特徴とする射出成
形工程異常の検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21132893A JPH0760807A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 射出成形工程異常の検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21132893A JPH0760807A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 射出成形工程異常の検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0760807A true JPH0760807A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16604140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21132893A Pending JPH0760807A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 射出成形工程異常の検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0760807A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101495623B1 (ko) * | 2011-07-04 | 2015-02-25 | 캐논 가부시끼가이샤 | 사출성형에 의한 수지 성형 기어의 제조방법 |
CN110603127A (zh) * | 2017-03-20 | 2019-12-20 | 戈特弗里德·施泰纳 | 用于制造部件或型材的方法和装置 |
WO2021257228A1 (en) * | 2020-06-15 | 2021-12-23 | iMFLUX Inc. | Method of detecting and compensating for a non-operational mold cavity in an injection molding apparatus |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP21132893A patent/JPH0760807A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101495623B1 (ko) * | 2011-07-04 | 2015-02-25 | 캐논 가부시끼가이샤 | 사출성형에 의한 수지 성형 기어의 제조방법 |
CN110603127A (zh) * | 2017-03-20 | 2019-12-20 | 戈特弗里德·施泰纳 | 用于制造部件或型材的方法和装置 |
CN110603127B (zh) * | 2017-03-20 | 2021-10-29 | 戈特弗里德·施泰纳 | 用于制造部件或型材的方法和装置 |
WO2021257228A1 (en) * | 2020-06-15 | 2021-12-23 | iMFLUX Inc. | Method of detecting and compensating for a non-operational mold cavity in an injection molding apparatus |
US11718008B2 (en) | 2020-06-15 | 2023-08-08 | iMFLUX Inc. | Method of injection molding with down cavity detection |
US12090697B2 (en) | 2020-06-15 | 2024-09-17 | iMFLUX Inc. | Method of injection molding with down cavity detection |
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