JPH0626875B2 - 銅張積層板 - Google Patents

銅張積層板

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JPH0626875B2
JPH0626875B2 JP63303784A JP30378488A JPH0626875B2 JP H0626875 B2 JPH0626875 B2 JP H0626875B2 JP 63303784 A JP63303784 A JP 63303784A JP 30378488 A JP30378488 A JP 30378488A JP H0626875 B2 JPH0626875 B2 JP H0626875B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、抵抗、IC等のチップ部品の面実装用プリン
ト配線板として適した銅張積層板に関する。
従来の技術 近年、電子機器の軽薄短小化、高密度化より、これに組
込まれ使用される電子部品は、リード付部品からリード
レスのチップ部品へ急速に移行し、実装方式もプリント
配線板への面実装が主になりつつある。プリント配線板
への一般的なチップ部品搭載時の問題として、チップ部
品とプリント配線の基板との熱膨張係数が大きく異なる
と、チップ部品と銅回路を接続している半田接合部に、
使用中の冷熱サイクルの負荷により亀裂が生じ、実用上
の不具合(断線)を生じ易いことがある。
従来使用されている上記プリント配線板は、ガラス繊維
織布を基材とし、これにエポキシ樹脂を含浸して銅箔と
共に加熱加圧成形して得た銅張積層板を加工して製作さ
れている。しかし、ガラス繊維織布基材のエポキシ樹脂
基板は、プリント配線板の使用状態として想定される−
30〜80℃の温度変化の間で、熱膨張係数が(17〜20)×10
-6/℃であり、一般的なチップ部品の熱膨張係数(2〜7)
×10-6/℃と大きな差がある。
発明が解決しようとする課題 上記のように、従来は、チップ部品とこれを搭載するプ
リント配線の基板の熱膨張係数の間には、差があり、使
用中の冷熱サイクルの負荷に対して、半田接合部の信頼
性を確保することが難しかった。
本発明は、上記の点に鑑み、熱膨張が小さく、チップ部
品の面実装用として適した銅張積層板を提供することを
目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、ビスフェノー型
エポキシ樹脂または多官能エポキシ樹脂をシート状基材
に含浸して、これを銅箔と共に加熱加圧成形した銅張り
積層板において、中間層のシート状基材をパラ系アラミ
ド繊維不織布で、表面積のシート状基材をガラス繊維織
布で構成する。そして、中間層の樹脂中には、無機充填
材を含有させたことを特徴とする。
作用 上記中間層を構成するパラ系アラミド繊維不織布は、熱
膨張係数が小さく、プリント配線板に搭載するチップ部
品のそれと近似している。
従って、使用状態で冷熱サイクルの負荷を受けても、基
板の熱膨張係数は、チップ部品のそれに近づいて小さく
なっており、半田接合部にかかる応力は小さく、その信
頼性を向上させることができる。中間層の樹脂中に無機
質充填材を含有させることにより、熱膨張係数はさらに
小さくなり、前記効果は一層顕著になる。
尚、アラミド繊維不織布のみを基材として使用した場合
は、鋼張積層板に回路を形成する工程、或はその後のプ
リント配線板にチップ部品を半田接合する工程が行なわ
れる高温の加熱処理等の寸法収縮(X−ア方向)が大き
い。寸法収縮は、プリント配線板の製造工程で穴位置ず
れ、印刷ガイドずれ等の不具合を生じるものであり、本
発明では、圧縮応力に対する剛性が高いガラス繊維織布
を表面層に配置することにより、高温での加熱処理後の
寸法収縮を抑制している。
実施例 次に、本発明の実施例を説明する。
使用するビスフェノール型または多官能のエポキシ樹脂
組成物は、ビスフェノール型エポキシ樹脂−ジシアンジ
アミド硬化系またはグリシジルアミン型エポキシ樹脂−
ジシアンジアミド硬化系等であるが、特に限定はしな
い。また、パラ系アラミド繊維不織布は、ポリパラフェ
ニレンテレフタラミド等の低熱膨張繊維をベースとした
ものが使用できる。なお、パラ系アラミド繊維不織布基
材へのエポキシ樹脂の付着量は、熱膨張係数の調整上40
〜70重量%が望ましい。
使用する無機質充填材は、SiO2,MgO,Al2O3等であり、エ
ポキシ樹脂に対して5〜30重量%配合して実質的な樹脂
使用量を少なくすることにより更に低い熱膨張係数の確
保に寄与するほか、加熱処理後の寸法収縮の更なる抑制
も可能となる。
ガラス繊維織布の層に使用するエポキシ樹脂としては、
アラミド繊維不織布の層との接着性を考離して、これと
同質のエポキシ樹脂の使用が望ましい。ガラス繊維織布
の種類は、電気絶縁用の積層板に常用されているもので
特に限定はしない。銅箔は、電解銅箔を使用できる。
本発明に係る銅張積層板は、シート状基材に樹脂を含浸
したプリプレグを加熱加圧成形する常法の積層板成形方
法により得られるが、全厚みに対するガラス繊維織布の
層の厚みが、望ましくは50%を越えないよう調整する。
エポキシ樹脂を含浸したガラス繊維織布の層の熱膨張係
数(通常15〜20×10-6/℃)が、アラミド繊維不織布の
層へ与える影響が大となり、チップ部品の半田接合部の
信頼性を低下させ易いからである。
本発明の実施例を詳細に説明する。
比較例1 パラ系アラミド繊維不織布(坪量:60g/m2)に、硬化剤
としてジシアンジアミド、硬化促進剤として2エチル4
メチルイミダゾールを加えたビスフェノール型エポキシ
樹脂を含浸、乾燥して樹脂量55重量%のエポキシ樹脂含
浸パラ系アラミド繊維不織布プリプレグ(以下プリプレ
グ(A)と言う)を作製した。一方、同じエポキシ樹脂を
ガラス繊維織布に含浸、乾燥して樹脂量40重量%のエポ
キシ樹脂含浸ガラス繊維織布プリプレグ(以下プリプレ
グ(B)と言う)を作製した。
プリプレグ(A)を、第1図に示した中間層1として6プ
ライ、その両側にプリプレグ(B)を表面層2として各1
プライ重ね、更に両表面に35μm厚の電解銅箔3を配置
した後、鏡面板にはさみ、温度170℃、圧力60kg/cm2
条件で60分間加熱・加圧して1.0mm厚の銅張積層板を製
造した(中間層の厚さ6mm)。
実施例1 プリプレグ(A)を作製するのに使用したエポキシ樹脂の
固型に対し、20重量%のSiO2-Al2O3の混合系である無機
質充填材(サテントン;土屋カオリン工業製)を加えた
エポキシ樹脂組成物を調整し、これを比較例1のアラミ
ド繊維不織布に含浸乾燥して無機質充填材を含む樹脂量
58重量%のプリプレグ(C)を作製した。これを比較例1
のプリプレグ(A)の代用として用い、以下同様にして1.0
mm厚の銅張積層板を得た(中間層の厚さ6mm)。
比較例2 プリプレグ(A)を作製するのに使用したエポキシ樹脂を
グリシジルアミン型4官能エポキシ樹脂に代えて(硬化
剤,硬化促進剤は同じ)、樹脂量55重量%のプリプレグ
(D)を作製した。これを比較例1のプリプレグ(A)の代用
として用い、以下同様にして1.0mm厚の銅張積層板を得
た(中間層の厚さ6mm)。
実施例2 プリプレグ(D)を作製するのに使用したエポキシ樹脂の
固型に対し、20重量%の無機質充填材(実施例1のも
のと同じ)を加えたエポキシ樹脂組成物を調整し、これ
を比較例1のアラミド繊維不織布に含浸乾燥して無機質
充填材を含む樹脂量58重量%のプリプレグ(E)を作製
した。これを比較例2のプリプレグ(D)の代用として用
い、以下同様にして1.0mm厚の銅張積層板を得た(中
間層の厚さ6mm)。
比較例3 プリプレグ(A)を10プライ重ね、その表面に35μm厚の
電解銅箔を配置した後比較例同様に成形して1.0mm厚の
銅張積層板を得た。
比較例4 プリプレグ(B)を5プライ重ね、その表面に35μm厚の電
解銅箔を配置した後比較例1と同様に成形して1.0mm厚
の銅張積層板を得た。
実施例1〜2および比較例1〜4の銅張積層板の特性を
第1表に示した。。銅張積層板は、第2図に示すように
プリント配線板に加工し、基板4上の銅回路5に半田接
合6によりチップ部品7を接続する。
発明の効果 上述のように、本発明に係る銅張積層板は、中間層をパ
ラ系アラミド繊維不織布に無機充填材含有エポキシ樹脂
を含浸した層で構成したため、この層の存在により積層
板全体の熱膨張係数を低く抑えることができる。また、
表面層のエポキシ樹脂含浸ガラス繊維織布の層は、高温
での加熱処理後の寸法収縮を小さく抑えることができ
る。また、アラミド繊維の織布を使用せずその不織布を
使用しているので、機械加工性もよい。これらにより、
チップ部品の面実装用プリント配線板として適したもの
であり、その工業的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る銅張積層板の断面図、第2図はプ
リント配線板にチップ部品を面実装した状態を示す断面
説明図である。 1は中間層、2は表面積、3は銅箔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビスフェノール型エポキシ樹脂を含浸した
    シート状基材を、表面に載置した銅箔と共に加熱加圧成
    形した銅張積層板において、 中間層のシート状基材をパラ系アラミド繊維不織布で、
    表面層のシート状基材をガラス繊維織布で構成し、中間
    層の樹脂中には無機質充填材を含有させた銅張積層。
  2. 【請求項2】ビスフェノール型エポキシ樹脂にかえて多
    官能エポキシ樹脂を用いた請求項1記載の銅張積層。
  3. 【請求項3】ビスフェノール型エポキシ樹脂にかえて多
    官能エポキシ樹脂を用いた請求項1または2に記載の銅
    張積層板。
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