JPH06268426A - アンテナ指向装置 - Google Patents

アンテナ指向装置

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JPH06268426A
JPH06268426A JP4944593A JP4944593A JPH06268426A JP H06268426 A JPH06268426 A JP H06268426A JP 4944593 A JP4944593 A JP 4944593A JP 4944593 A JP4944593 A JP 4944593A JP H06268426 A JPH06268426 A JP H06268426A
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JP
Japan
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axis
angle
elevation
azimuth
antenna
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Application number
JP4944593A
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English (en)
Inventor
Takao Murakoshi
尊雄 村越
Takeshi Hojo
武 北條
Yoshinori Kamiya
吉範 神谷
Kazuteru Sato
一輝 佐藤
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 船体が航行中に動揺、振動等を受けた場合で
も、常にアンテナを衛星に対して良好に指向することが
できるアンテナ指向装置を提供することを目的とする。 【構成】 アンテナ指向装置において、船体座標系に関
する船体の動揺角α、βを演算する動揺角演算部100
と第2及び第3の加速度計47、48に作用する動揺加
速度ΔgX 、ΔgP を演算する動揺加速度演算部101
と更に加算器102、103を設け、この加算器10
2、103によって加速度計47、48の出力信号より
動揺加速度ΔgX 、ΔgP を含まない出力信号を得るよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海事衛星通信等に使用し
て好適なアンテナを衛星方向へ指向させるためのアンテ
ナ指向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のアンテナ指向装置の例を示
す。アンテナ指向装置は基台3と斯かる基台3に装着さ
れた方位ジンバル40と方位ジンバル40の上端部のU
字形部材に装着された取り付け金具41と斯かる取り付
け金具41に取り付けられたアンテナ14とを有する。
【0003】基台3はブリッジ部3−1を有してよく、
斯かるブリッジ部3−1には上方に突出する円筒部11
が装着されており、斯かる円筒部11の内部には1対の
軸受21−1、21−2が取り付けられている。この軸
受21−1、21−2の内輪には方位軸20が嵌合され
ており、方位軸20の上端部にはアーム13を介して方
位ジンバル40が装着されている。
【0004】斯くして方位軸20が軸受21−1、21
−2によって支持された状態にて、方位ジンバル40は
方位軸20を通る軸線周りに回転することができる。方
位ジンバル40は下側の支持軸部40−1と上側のU字
形部40−2とを有し、支持軸部40−1の中心軸線即
ち方位軸線Z−Zは図示のように方位軸20を通る軸線
より偏倚して配置されている。尚、支持軸部40−1は
方位軸20を通る軸線に整合するように構成してもよ
い。
【0005】方位ジンバル40のU字形部40−2に
は、より小さいU字形の取り付け金具41が配置されて
おり、斯かる取り付け金具41はその2つの脚部41−
1、41−2の各々に仰角軸30−1、30−2を有す
る。方位ジンバル40のU字形部40−2の2つの脚部
の各々には適当な軸受が装着されており、斯かる軸受に
よって仰角軸30−1、30−2は回転可能に支持され
ている。
【0006】仰角軸30−1、30−2の中心軸線は仰
角軸線Y−Yを構成しており、こうして、取り付け金具
41は方位ジンバル40のU字形部40−2の2つの脚
部の間にて仰角軸線Y−Y周りに回転可能に支持されて
いる。仰角軸線Y−Yは方位軸線Z−Zに対して直角に
配置され、従って略水平な位置にある。尚、方位軸線Z
−Zは船体に取り付けられたアンテナ指向装置の取り付
け面(船体面)に垂直である。
【0007】U字形の取り付け金具41の脚部41−
1、41−2にはアンテナ14が装着されており、従っ
てアンテナ14は取り付け金具41と共に仰角軸線Y−
Y周りに回転することができる。アンテナ14は中心軸
線X−Xを有しており、斯かる中心軸線は仰角軸線Y−
Yに対して垂直である。
【0008】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
と方位ジャイロ45と第1の加速度計(図示なし)、第
2の加速度計47及び第3の加速度計48とが装着され
ている。仰角ジャイロ44によって仰角軸線Y−Y周り
を回転するアンテナ14の回転角速度が検出され、方位
ジャイロ45によって仰角軸線Y−Y及びアンテナ14
の中心軸線X−Xの双方に直交する軸線周りのアンテナ
14の回転角速度が検出され、第1の加速度計によって
仰角軸線Y−Y周りのアンテナ14の傾斜角度が検出さ
れ、第2の加速度計47によって水平面に対する仰角軸
線Y−Yの傾斜角度が検出され、第3の加速度計48に
よって仰角軸線Y−Y及びアンテナ14の中心軸線X−
Xの双方に直交する軸線の水平面に対する傾斜角度が検
出される。
【0009】仰角ジャイロ44と方位ジャイロ45は、
例えば機械式ジャイロ、光学式ジャイロ等の積分型ジャ
イロの他、振動ジャイロ、レートジャイロ、光ファイバ
ジャイロ等の角速度検出型ジャイロであってよい。
【0010】取り付け金具41の一方の脚部には仰角軸
線Y−Yと同軸的に仰角歯車32が装着されている。斯
かる仰角歯車32にはピニオン35が噛み合わされてお
り、斯かるピニオン35は方位ジンバル40のU字形部
40−2の一方の脚部に装着された仰角サーボモータ3
3の回転軸に取り付けられている。
【0011】方位ジンバル40のU字形部40−2の一
方の脚部には仰角発信器34が装着されており、斯かる
仰角発信器34によってアンテナ14の仰角軸線Y−Y
周りの回転角度θが検出されそれを指示する信号が出力
される。
【0012】一方、方位軸20の下端部には方位歯車2
2が取り付けられ、基台3のブリッジ部3−1上には方
位サーボモータ23と方位発信器24が取り付けられ、
方位サーボモータ23及び方位発信器24の回転軸にそ
れぞれ取り付けられたピニオン(図示なし)が方位歯車
22に噛み合わされるように構成されている。
【0013】図示のように、アンテナ指向装置を制御す
るために仰角制御ループと方位角制御ループが設けられ
ている。尚、アンテナ14の中心軸線X−Xが水平面と
なす角をアンテナの仰角θA とし、アンテナ14の中心
軸線X−Xが水平面上で子午線Nとなす角をアンテナの
方位角φA とする。
【0014】仰角制御ループはアンテナの仰角θA が衛
星高度角θS に一致するようにアンテナ14を仰角軸線
Y−Y周りに回転させるよう構成されており、第1の及
び第2のループを含む。第1のループにおいて、仰角ジ
ャイロ44の出力は積分器54及び増幅器55を介して
仰角サーボモータ33にフィードバックされる。それに
よって船体が揺動しても慣性空間に対するアンテナ14
の仰角軸線Y−Y周りの角速度は常にゼロに保持され
る。
【0015】第2のループにおいて、第3の加速度計4
8から仰角軸線Y−Y及びアンテナ14の中心軸線X−
Xの双方に直交する軸線の水平面に対する傾斜角度θP
の正弦値を指示する出力信号が出力され、斯かる出力信
号はアークサイン演算器57を経由した後、π/2によ
って加算され、更に、例えば手動設定された衛星高度角
θS を指示する信号によって減ぜられる。こうして得ら
れた角度信号は、更に、減衰器56を経由して積分器5
4及び増幅器55に入力され、仰角サーボモータ33に
フィードバックされる。このループは、アンテナ14の
仰角θA を衛星高度角θS に一致させるための適当な時
定数を有する。尚、減衰器56に仰角ジャイロ44のド
リフト変動を補償させるために積分特性を具備させるこ
とも可能である。
【0016】方位角制御ループは、衛星高度角が高いと
きにジンバルロック現象が発生することを防止するため
の機能を有しており、衛星高度角が高いときにはアンテ
ナ14の仰角軸線Y−Yが船体の傾斜軸線方位に整合す
るように方位ジンバル40の方位を制御するように構成
されている。
【0017】この制御は、次の原理に基づいている。即
ち、船体の動揺は必ず水平面内の1つの回転軸線(船体
の傾斜軸線に平行)周りの回転運動であると考えること
ができる。従って、仰角軸線Y−Yが常にこの回転軸線
の方位φT に整合するように方位ジンバル40の方位を
制御すれば、衛星高度角が高いときでも常にアンテナ1
4の中心軸線X−Xを天頂方向に指向させることができ
る。
【0018】斯かる機能は方位ジャイロ45及び第2の
加速度計47と仰角発信器34と仰角軸線傾斜演算器8
0と傾斜軸線方位演算器85と増幅器59とを含むルー
プによって提供される。
【0019】方位ジャイロ45によって出力された仰角
軸線Y−Y及びアンテナ14の中心軸線X−Xの双方に
直交する軸線周りのアンテナ14の回転角速度ωP を表
す信号と第2の加速度計47によって出力された水平面
に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角度η’を表す信号とは
それぞれ仰角軸線傾斜演算器80に入力され、斯かる仰
角軸線傾斜演算器80によって水平面に対する仰角軸線
Y−Yの傾斜角ηが求められる。
【0020】仰角発信器34より出力された仰角軸線Y
−Y周りのアンテナ14の回転角度θは適当な減算器6
1にて衛星高度角θS が減算され水平面に対する船体の
仰角軸線Y−Y周りの回転角度、即ち、水平面に対する
取り付け面の傾斜角度ξ(=θS −θ)が求められる。
傾斜軸線方位演算器85には、仰角軸線傾斜演算器80
から出力された水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角
ηと減算器61より得られた水平面に対する船体の仰角
軸線Y−Y周り回転角度ξ(=θS −θ)と方位発信器
24から出力された方位軸線Z−Z周りのアンテナ14
の回転角φとをそれぞれ表す信号が供給される。
【0021】傾斜軸線方位演算器85では、仰角軸線Y
−Yの傾斜角ηと船体の回転角度ξとから傾斜軸線方位
φT が演算され、斯かる傾斜軸線方位φT は方位発信器
24から出力されたアンテナの回転角φと比較されて方
位偏差信号Δφが演算される。方位偏差信号Δφを表す
信号は傾斜軸線方位演算器85より増幅器59に出力さ
れる。こうして方位角制御ループでは、方位偏差信号Δ
φがゼロとなるように、即ち、仰角軸線Y−Yの方位が
傾斜軸線方位φT に整合するように、方位ジンバル40
の方位角が制御される。
【0022】図4は仰角軸線傾斜演算器80の構成を示
す図であり、斯かる図を参照して仰角軸線傾斜演算器8
0の動作を説明する。
【0023】仰角軸線傾斜演算器80は積分器81と第
1の比較器82と係数器83と第2の比較器84とを有
するように構成されている。方位ジャイロ45から仰角
軸線傾斜演算器80には入力端子80aを経由して、仰
角軸線Y−Y及びアンテナ14の中心軸線X−Xの双方
に直交する軸線周りのアンテナ14の回転角速度ωP
指示する信号が入力され、斯かる信号は第1の比較器8
2を経由して積分器81に入力され、そこで積分されて
仰角軸線Y−Yの傾斜角ηが求められる。斯かる傾斜角
ηを指示する信号は出力端子80cを経由して傾斜軸線
方位演算器85に出力される。
【0024】第2の加速度計47からは入力端子80b
を経由して、水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角度
η’を表す信号が入力され、斯かる傾斜角度η’は第2
の比較器84にて仰角軸線Y−Yの傾斜角ηと比較さ
れ、その偏差量はゲイン1/τの係数器83を介して第
1の比較器82にネガティブフィードバックされる。こ
のフィードバックループは水平儀のループである。図6
において、Sはラプラス演算子、τは時定数を表す。
【0025】アンテナ14の仰角θA 即ち衛星の高度角
θS が90°近傍にある場合を考える。方位ジャイロ4
5から出力される信号は、仰角軸線Y−Y及びアンテナ
14の中心軸線X−Xの双方に垂直な軸線周りのアンテ
ナ14の回転角速度を指示するが、アンテナ14の高度
角θA が高くなると斯かる信号は水平面に対する仰角軸
線Y−Yの水平軸線周りの回転角速度ωP を指示するよ
うになる。斯かる角速度ωP を積分器81によって直接
積分して仰角軸線Y−Yの水平面に対する傾斜角ηを求
めてもよいが、方位ジャイロ45のドリフトに起因する
誤差が増加するから、第2の加速度計47からの出力
η’と比較してから第1の積分器81にて積分するよう
に構成されている。
【0026】こうして求めた傾斜角ηは、方位ジャイロ
45のドリフトに起因する誤差が除去され、且つ船体の
揺動による水平加速度による影響も除去されている。
【0027】図5は傾斜軸線方位演算器85の構成を示
す図であり、斯かる図を参照して傾斜軸線方位演算器8
5の動作を説明する。傾斜軸線方位演算器85は除算器
86と加算器87と比較器88とを有するように構成さ
れている。
【0028】仰角軸線傾斜演算器80からの出力信号即
ち水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角ηを指示する
信号は入力端子85aを経由して除算器86に供給さ
れ、減算器61からの出力信号即ち仰角軸線Y−Y周り
の船体の回転角度ξを指示する信号は入力端子85bを
経由して除算器86に供給される。除算器86では、Δ
φT =η/ξなる演算がなされて傾斜軸線方位偏差Δφ
T が求められ、加算器87では、斯かる傾斜軸線方位偏
差ΔφT が積算されて傾斜軸線の方位φT が求められ、
斯かる傾斜軸線の方位φT を指示する信号が比較器88
に供給される。
【0029】一方、比較器88には、入力端子85cを
経由して、方位発信器24から得られたアンテナの回転
角φを表す信号が供給される。比較器88では、傾斜軸
線方位φT とアンテナの回転角φとが比較されてその偏
差Δφが求められ、斯かる偏差を指示する偏差信号は出
力端子85dを経由して増幅器59に供給される。
【0030】こうして、方位ジンバル40の方位は、偏
差Δφが零となるように、即ち、方位ジンバル40の方
位角φA が傾斜軸線方位φT に等しくなるように制御さ
れる。この結果、水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜
角ηが零となったときに方位ジンバル40は静止する。
即ち、方位制御ループによって、仰角軸線Y−Yが船体
の傾斜軸線の方位に整合するべく方位ジンバル40の方
位が制御されるように構成されている。
【0031】次に図6を参照して傾斜軸線方位演算器8
5の機能を説明する。仰角軸線Y−Y(図6で線OY)
が船体の傾斜軸線方位φT に整合していれば、仰角軸線
Y−Yの傾斜角ηはゼロであるが、実際には、図示のよ
うに、仰角軸線Y−Yが船体の傾斜軸線方位φT に対し
て方位誤差ΔφT だけわずかに変位していると仮定す
る。従って、仰角軸線Y−Yは水平面に対して傾斜角η
だけ傾斜している。
【0032】減算器61から得られた船体の傾斜角をξ
とすれば、方位誤差ΔφT は、近似的にΔφT =η/ξ
である。方位ジンバル40を方位軸線Z−Z周りに方位
角度ΔφT だけ回転すれば、仰角軸線Y−Yが船体の傾
斜軸線方位φT に整合し、仰角軸線Y−Yの傾斜角ηが
ゼロとなる。
【0033】斯くして、除算器86にて方位誤差ΔφT
=η/ξが演算され、更に、それが積算されて船体の傾
斜軸線方位φT が求められる。傾斜軸線方位φT に対し
て方位発信器24より得られたアンテナの回転角φが比
較されてその差がゼロとなるように、即ち傾斜軸線方位
φT がアンテナの方位角φA に等しくなるように制御さ
れる。
【0034】こうして、アンテナ指向装置は、3つのサ
ーボループからなる2つの制御ループによってアンテナ
14の中心軸線X−Xが衛星方向を指向するように、制
御される。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アンテナ指向装置では以下のように問題があった。アン
テナ指向装置は例えば船舶のマスト上に取り付けられ
る。従ってアンテナ指向装置の取り付け位置は、通常、
船体の動揺中心より隔置されている。そのために、船体
がピッチやロールの如き動揺運動した場合、第2及び第
3の加速度計47、48はアンテナ指向装置の取り付け
面の静的な傾斜運動ばかりでなく、船体の動揺に起因す
る動的な傾斜運動即ち動揺加速度を検出することとな
る。
【0036】従って、仰角制御ループにて演算されるア
ンテナ14の仰角は斯かる動揺加速度に起因する誤差を
含むこととなり、実際のアンテナ14の仰角を衛星高度
角に一致させることができなくなる欠点かあった。更
に、方位制御ループにおいても、仰角軸線傾斜演算器8
0によって演算される水平面に対する仰角軸線Y−Yの
傾斜角ηは斯かる動揺加速度に起因する誤差を含むこと
となり、実際のアンテナ14の方位角を衛星方位角に一
致させることができなくなる欠点かあった。従って、ア
ンテナ14の中心軸線X−Xが本来指向すべき衛星方向
より偏倚してしまう欠点があった。
【0037】本発明は、斯かる点に鑑み、船体が航行中
に動揺、振動等を受けた場合でも、常にアンテナ14を
衛星に対して良好に指向することができるアンテナ指向
装置を提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、中心軸
線X−Xを有し支持部材41に装着されたアンテナ14
と、上記中心軸線X−Xに直交する仰角軸線Y−Yを有
し支持部材41に装着されたアンテナ14を仰角軸線Y
−Y周りに回転可能に支持する方位ジンバル40と、方
位ジンバル40を仰角軸線Y−Yに直交する方位軸線Z
−Z周りに回転可能に支持する基台3と、仰角軸線Y−
Yに平行な入力軸線を有し支持部材41に装着された第
1のジャイロ44と、中心軸線X−Xと仰角軸線Y−Y
の両者に直交する入力軸線を有し支持部材41に装着さ
れた第2のジャイロ45と、水平面に対する仰角軸線Y
−Yの傾斜角度を指示する信号を出力する仰角軸線加速
度計47と、仰角軸線Y−Yとアンテナ14の中心軸線
X−Xの双方に直交する軸線OPの水平面に対する傾斜
角度を指示する信号を出力するOP軸線加速度計48
と、基台3に対する方位ジンバル40の方位軸線Z−Z
周りの回転角を指示する信号を出力する方位発信器24
と、方位ジンバル40に対するアンテナ14の仰角軸線
Y−Y周りの回転角を指示する信号を出力する仰角発信
器34と、第2のジャイロ45より出力された中心軸線
X−Xと仰角軸線Y−Yの双方に直交する軸線周りのア
ンテナ14の回転角速度を指示する信号と仰角軸線加速
度計47より出力された水平面に対する仰角軸線Y−Y
の傾斜角度を指示する信号とを入力し水平面に対する仰
角軸線Y−Yの傾斜角を演算する仰角軸線傾斜演算器8
0と、仰角軸線傾斜演算器80より出力された仰角軸線
Y−Yの傾斜角と仰角発信器34から出力された仰角軸
線Y−Y周りのアンテナ14の回転角とを入力し船体の
傾斜軸線の方位を演算する仰角軸方位演算器85と、を
有し、衛星の高度角が90度付近にあるときは仰角軸線
Y−Yの方位が船体の傾斜軸線の方位に整合するように
方位ジンバル40の方位が制御され、アンテナ14の中
心軸線X−Xが衛星方向に指向するように構成されたア
ンテナ指向装置において、方位発信器24より供給され
た基台3に対する方位ジンバル40の方位軸線Z−Z周
りの回転角φと仰角発信器34より供給された方位ジン
バル40に対するアンテナ14の仰角軸線Y−Y周りの
回転角θ及び衛星高度角θS とから得られた船体の傾斜
値ξとより船体座標系に対する船体の動揺角α、βを演
算する動揺角演算部100と、この動揺角演算部100
より供給された動揺角α、βと動揺中心からアンテナ指
向装置までの動揺半径Rと仰角発信器34より得られた
方位ジンバル40に対するアンテナ14の仰角軸線Y−
Y周りの回転角θと方位発信器24より供給された方位
ジンバル40の方位軸線Z−Z周りの回転角φを指示す
る信号とより仰角軸線加速度計47及びOP軸線加速度
計48に作用する動揺加速度ΔgX 、ΔgP を演算する
動揺加速度演算部101と、仰角軸線加速度計及びOP
軸線加速度計47、48の各出力信号に動揺加速度演算
部101の各出力信号を加算する加算器102、103
と、を設け、仰角軸線加速度計及びOP軸線加速度計4
7、48の出力信号より動揺加速度ΔgX 、ΔgP の成
分を含まない出力信号を得るように構成されている。
【0039】本発明によれば、アンテナ指向装置におい
て、動揺角演算部100は次式によってアンテナ指向装
置の取り付け面の動揺角α、βを演算する。 α=ξcosφ β=−ξsinφ 但し、α:動揺角(ピッチ角) β:動揺角(ロール角) ξ:最大傾斜値 φ:アンテナ14の船首方位に対する回転角
【0040】本発明によれば、アンテナ指向装置におい
て、動揺加速度演算部101は次式によって仰角軸線加
速度計及びOP軸線加速度計47、48に作用する動揺
加速度ΔgX 、ΔgP を演算する。 ΔgX =R(α2 sinφ+β2 cosφ−α1 2sinβsinφ)/g ΔgP =R〔(α2 cosφ−β2 sinφ)sinθ+(β1 2+α1 2co sβ)cosθ+α1 2sinβsinφsinθ〕/g 但し、α1 、β1 :動揺角α、βの時間1次微分 α2 、β2 :動揺角α、βの時間2次微分 g:重力の加速度 R:動揺半径 θ:上記仰角発信器より得られた上記方位ジンバルに対
する上記アンテナの上記仰角軸線周りの回転角
【0041】
【作用】本発明によれば、動揺角演算部100において
数1の式によって動揺角α、βが求められ、動揺加速度
演算部95において数2の式によって動揺加速度Δ
X、ΔgP が求められ、加算器102、103におい
て第2の加速度計(仰角軸線加速度計)47及び第3の
加速度計(OP軸線加速度計)48の出力値が動揺加速
度ΔgX 、ΔgP によって補正されるから、アークサイ
ン演算器57には船体の動揺の影響が排除された船体の
実際の傾斜に基づく加速度が供給される。従って、船体
が動揺しても、斯かる動揺に影響されることなくアンテ
ナ14の中心軸線X−Xを衛星方向に正確に指向させる
ことができる。
【0042】
【実施例】以下に図1〜図2を参照して本発明の実施例
について説明する。尚図1〜図2において図3の対応す
る部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0043】図1は本発明のアンテナ指向装置の1例を
示しており、アンテナ指向装置は基台3と斯かる基台3
に装着された方位ジンバル40と方位ジンバル40の上
端部のU字形部材に装着された取り付け金具41と斯か
る取り付け金具41に取り付けられたアンテナ14とを
有する。
【0044】アンテナ14は中心軸線X−Xを有してお
り、アンテナ14と斯かるアンテナ14に装着された取
り付け金具41とからなる組立体は中心軸線X−Xに直
交する仰角軸線Y−Yの周りに回転可能に支持されてい
る。方位ジンバル40は仰角軸線Y−Yと直交する方位
軸線Z−Z周りに回転可能に基台3に支持されている。
こうして、2軸に回転可能な支持機構が構成され、斯か
る支持機構はアンテナ14の中心軸線X−Xが衛星を指
向するように制御される。
【0045】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
及び方位ジャイロ45と第1の加速度計(図示なし)、
第2の加速度計47及び第3の加速度計48が装着され
ている。
【0046】仰角ジャイロ44によって仰角軸線Y−Y
周りを回転するアンテナ14の回転角速度が検出され、
方位ジャイロ45によって仰角軸線Y−Y及びアンテナ
14の中心軸線X−Xの双方に直交する軸線周りのアン
テナ14の回転角速度が検出され、第2の加速度計47
によって水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角度が検
出される。
【0047】第3の加速度計48はアンテナ14の中心
軸線X−X及び第2の加速度計47の入力軸線の双方に
直交する入力軸線を有するように取り付けられる。従っ
て、第3の加速度計48はアンテナ14の中心軸線X−
X及び仰角軸線Y−Yの双方に直交する軸線の水平面に
対する傾斜角度を検出する。
【0048】仰角ジャイロ44と方位ジャイロ45は例
えば振動ジャイロ、レートジャイロ等の角速度検出型ジ
ャイロであってよい。
【0049】本例のアンテナ指向装置は、図3の従来例
と同様に仰角制御ループと方位角制御ループとを有し、
斯かる方位制御ループは衛星高度角が高いときにジンバ
ルロックを防止する機能を有する。従って、本例によれ
ば、衛星高度角が高いときにはアンテナ14の仰角軸線
Y−Yが船体の傾斜軸線方位に整合するように、即ち、
衛星高度角が高いときにはアンテナ14の仰角軸線Y−
Yが水平面上にあるように、方位ジンバル40の方位を
制御するように構成されている。
【0050】斯かる機能は上述のように、方位ジャイロ
45及び第2の加速度計47と仰角発信器34と仰角軸
線傾斜演算器80と傾斜軸線方位演算器85と増幅器5
9とを含むループによって提供される。
【0051】本例の制御ループは、従来の方位角制御ル
ープと比較して、新たに動揺角演算部100及び動揺加
速度演算部101が設けられ、斯かる動揺加速度演算部
101の出力信号は加算器102、103に供給される
ように構成されている点が異なる。
【0052】動揺角演算部100は方位発信器24より
出力された船体に対するアンテナ14の方位軸線Z−Z
周りの回転角度φを指示する信号と加算器61より出力
された仰角軸線Y−Y周りの船体の傾斜角度ξを指示す
る信号とを入力し、船体座標系における動揺角、即ち、
ピッチ角α及びロール角βを演算する。
【0053】動揺加速度演算部101は動揺角演算部1
00より出力された動揺角α、βを指示する信号と方位
発信器24より出力された船体に対するアンテナ14の
方位軸線Z−Z周りの回転角度φを指示する信号と仰角
発信器34より出力された仰角軸線Y−Y周りのアンテ
ナ14の回転角度θを指示する信号と動揺中心からアン
テナ指向装置(が取り付けられた船体の取り付け位置)
までの距離即ち動揺半径Rを指示する信号とを入力し、
第2及び第3の加速度計47、48に加わる動揺加速度
ΔgX 、ΔgP を演算する。斯かる動揺加速度ΔgX
ΔgP はそれぞれ加算器102、103に供給される。
【0054】第1の加算器102は第2の加速度計47
の出力信号と動揺加速度演算部101の対応する出力信
号とを加算し、それによって生成された修正加速度信号
を仰角軸線傾斜演算器80に供給する。第2の加算器1
03は第3の加速度計48の出力信号と動揺加速度演算
部101の対応する出力信号とを加算し、それによって
生成された修正加速度信号をアークサイン演算器57に
供給する。
【0055】図2を参照して本例の動揺角演算部101
及び動揺加速度演算部102の機能と動作を説明する。
図2は、半径1の単位球面を考え、斯かる単位球面とア
ンテナ14の中心軸線X−X(図2にて線分OX)、仰
角軸線Y−Y(図2にて線分OY、OY’)、方位軸線
Z−Z(図2にて線分OZ、OZ’)、及びアンテナ1
4の中心軸線X−Xと仰角軸線Y−Yの双方に直交する
軸線(図2にて線分OP、OP’)、の関係を示す図で
ある。衛星高度角θS が高く(θS ≒90°とす
る。)、アンテナ14の中心軸線X−Xは天頂方向を指
向している。方位軸線Z−Zは船体面(アンテナ指向装
置の取り付け面)に常に垂直である。
【0056】ここで、船体面に固定された座標系を考え
る。斯かる船体座標系は船体面上にXY平面をとり、船
体面に垂直上方にZ軸をとる。即ち、船体面上にて船首
方向にY軸をとりY軸に垂直にX軸をとり、方位軸線Z
−Z方向にZ軸をとる。船体面が水平面に整合している
ときは、図示のように、X軸は線分OEに沿っており、
Y軸は線分OCに沿っている。
【0057】次に、船体がピッチ又はロール運動した場
合を考える。斯かる船体の動揺は船体内の1つの静止し
た点周りの回転運動であると考えることができる。斯か
る回転運動の中心点が動揺中心OM であり、動揺中心O
M 周りの回転角度が動揺角である。船体の斯かる動揺は
また動揺中心OM を通る船体内の1つの回転軸線周りの
回転運動であると考えることができる。動揺中心OM
船体の重心付近に存在し、その位置は動揺毎に変化する
ことができる。
【0058】アンテナ指向装置は例えば船舶のマスト上
に取り付けられ、従って、斯かるアンテナ指向装置の取
り付け位置は通常船体の動揺中心OM より隔置されてい
る。アンテナ指向装置の取り付け位置と船体の動揺中心
M との間の距離を動揺半径Rと称する。
【0059】衛星高度角θS が高く(θS ≒90°)、
方位制御ループによるジンバルロック防止機能が作動し
ているものとする。仰角軸線Y−Yは船体の傾斜軸線方
位に整合するように制御され、従って、アンテナ14の
仰角軸線Y−Yが水平面上にあるように制御されてい
る。衛星高度角θS が高く、θS ≒90°では、アンテ
ナ14の中心軸線X−Xと仰角軸線Y−Yの双方に直交
する軸線OPは略水平面上にある。
【0060】船体が動揺中心OM 周りに動揺角ξだけ回
転したと仮定する。即ち、船体が第1の回転軸線周りに
回転角度(動揺角)ξだけ回転した場合を考える。斯か
る船体の回転運動によって、例えば図示のように、船体
面が仰角軸線Y−Y(OY)周りに回転角度ξだけ回転
する。このとき、仰角軸線Y−Yは第1の回転軸線に平
行である。
【0061】斯かる船体面の運動によって、方位軸線Z
−Zは線OZから線OZ’に移動する。アンテナ14の
中心軸線X−Xも移動するが、制御ループによってアン
テナ14の中心軸線X−Xは衛星方向を指向するように
制御される。即ち、アンテナ14の中心軸線X−Xは線
OXから偏倚した位置に移動し再び線OXまで移動す
る。同様にアンテナ14の中心軸線X−Xと仰角軸線Y
−Yの双方に直交する線OPは線OPから偏倚した位置
に移動し再び元の位置、即ち、略水平面上にある線O
P’まで移動する。
【0062】線OX、線OY及び線OPは互いに直交す
る長さ1の線であり、三角形XYPは1辺がπ/2の等
辺球面三角形となる。単位球面上にて船体面上の点Xと
水平面上の点P(点P’)を直線で結ぶ。弧XPは点A
にて船体面と直交し、更に点P(点P’)にて水平面O
YP(OY’P’)と直交する。ここで、∠XOA=θ
=弧XA、∠POA=弧PA=ξであり、ξは動揺運動
による最大傾斜値を示す。尚、衛星高度角θS は、θS
=∠POX=∠XOA+∠POA=θ+ξ=弧XPであ
る。アンテナ14の仰角軸線Y−Yが船首方位ODとな
す角∠DOY’は、∠DOY’=∠DOA+∠AOY’
=φ+π/2である。
【0063】船体の動揺運動によって、船体座標系XY
Zも移動する。船体座標系のX軸は線分OEから線分O
Fに移動し、Y軸は線分OCから線分ODに移動し、Z
軸は線分OZから線分OZ’に移動する。ここで、∠C
OD=α=弧CD、∠EOF=β=弧EFである。従っ
て、最大傾斜値ξは動揺角(ピッチ角)α、動揺角(ロ
ール角)βを合成したものであるから、次の数1の式が
成り立つ。
【0064】
【数1】 α=ξcosφ β=−ξsinφ
【0065】ここにαは動揺角(ピッチ角)、βは動揺
角(ロール角)、ξは最大傾斜値、φはアンテナ14の
船首方位に対する回転角である。
【0066】動揺角演算部100は、加算器61より供
給された最大傾斜値ξと方位発信器24より供給された
アンテナ14の船首方位に対する回転角φとを使用し
て、数1の式に基づいて動揺角(ピッチ角)α、動揺角
(ロール角β)を求める演算を実行する。
【0067】動揺加速度演算部101は、上述のよう
に、動揺角演算部100より供給された動揺角α、βと
仰角発信器34より出力された船体面に対するアンテナ
14の中心軸線X−Xの傾斜角θと方位発信器24より
供給されたアンテナ14の船首方位に対する回転角φと
動揺半径Rとより、第2及び第3の加速度計47、48
の各々に加わる動揺加速度ΔgX 、ΔgP を演算する。
この演算式を次の数2に示す。
【0068】
【数2】 ΔgX =R(α2 sinφ+β2 cosφ−α1 2sinβsinφ)/g ΔgP =R〔(α2 cosφ−β2 sinφ)sinθ+(β1 2+α1 2co sβ)cosθ+α1 2sinβsinφsinθ〕/g
【0069】ここに、α1 、β1 は動揺角の時間につい
ての1次微分、α2 、β2 は動揺角の時間についての2
次微分、gは重力の加速度、Rは動揺半径、θは仰角発
信器34より得られた方位ジンバル40に対するアンテ
ナ14の仰角軸線Y−Y周りの回転角である。
【0070】第2の動揺加速度ΔgX を指示する信号は
加算器102に供給され、第3の動揺加速度ΔgP を指
示する信号は加算器103に供給される。
【0071】各加算器102、103では、対応する各
加速度計47、48より供給された加速度と対応する動
揺加速度ΔgX 、ΔgP が加算され、それによって修正
された各加速度が生成される。斯かる修正加速度は各加
速度計47、48に加わる動揺加速度の成分を含まない
値に補正されている。こうして、アークサイン演算部5
7には、動揺加速度の成分を含む各加速度計47、48
からの加速度値ではなく、動揺加速度の成分を含まない
加速度値が供給される。
【0072】尚、図1に示していないが、各加算器10
2、103の出力側に、仰角制御ループの第2のループ
の時定数及び仰角軸線傾斜演算器80内の時定数τと比
較して充分小さい時定数を有するローパスフィルタを設
けてもよい。
【0073】本例によれば、動揺角演算部100と動揺
加速度演算部101を設けることによって、第2及び第
3の加速度計47、48に作用する動揺加速度の影響を
排除することができ、アークサイン演算部57には船体
の実際の傾斜に基づく加速度が供給される。従って、船
体が動揺しても、高い精度にてアンテナ14の中心軸線
X−Xを衛星方向に指向させることができる。
【0074】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、動揺角演算部100に
おいて数1の式によって動揺角α、βが求められ、動揺
加速度演算部101において数2の式によって動揺加速
度Δg X 、ΔgP が求められ、加算器102、103に
おいて第2及び第3の加速度計47、48の出力値が動
揺加速度成分ΔgX 、ΔgP によって補正されるから、
アークサイン演算部57には船体の実際の傾斜に基づく
加速度が供給される利点がある。
【0076】本発明によれば、仰角制御ループにおい
て、アークサイン演算部57には船体の実際の傾斜に基
づく加速度が供給されるから、船体の動揺加速度の影響
を排除することができ、船体が急激に動揺しても高い精
度にてアンテナ14を衛星方向に指向させることができ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアンテナ指向装置の例を示す図で
ある。
【図2】単位球面上におけるアンテナ指向装置の動作を
説明する説明図である。
【図3】従来のアンテナ指向装置の例を示す図である。
【図4】従来の仰角軸線傾斜演算器の構成例を示す図で
ある。
【図5】従来の傾斜軸線方位演算器の構成例を示す図で
ある。
【図6】船体の傾斜軸線と仰角軸線の関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
3 基台 3−1 ブリッジ部 11 円筒部 13 アーム 14 アンテナ 20 方位軸 21−1、21−2 軸受 22 方位歯車 23 方位サーボモータ 24 方位発信器 30−1、30−2 仰角軸 31−1、31−2 軸受 32 仰角歯車 33 仰角サーボモータ 34 仰角発信器 35 ピニオン 40 方位ジンバル 40−1 支持軸部 40−2 U字形部 41 取り付け金具 41−1、41−2 脚部 44 仰角ジャイロ 45 方位ジャイロ 47、48 加速度計 54 積分器 55 増幅器 56 減衰器 57 アークサイン演算器 59 増幅器 61 減算器 80 仰角軸線傾斜演算器 81 積分器 82 比較器 83 係数器 84 比較器 85 傾斜軸線方位演算器 86 除算器 87 加算器 88 比較器 100 動揺角演算部 101 動揺加速度演算部 102、103 加算器 X−X アンテナ中心軸線 Y−Y 仰角軸線 Z−Z 方位軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 一輝 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸線を有し支持部材に装着されたア
    ンテナと、上記中心軸線に直交する仰角軸線を有し上記
    支持部材に装着されたアンテナを上記仰角軸線周りに回
    転可能に支持する方位ジンバルと、該方位ジンバルを上
    記仰角軸線に直交する方位軸線周りに回転可能に支持す
    る基台と、上記仰角軸線に平行な入力軸線を有し上記支
    持部材に装着された第1のジャイロと、上記中心軸線と
    仰角軸線の両者に直交する入力軸線を有し上記支持部材
    に装着された第2のジャイロと、水平面に対する上記仰
    角軸線の傾斜角度を指示する信号を出力する仰角軸線加
    速度計と、上記仰角軸線とアンテナの中心軸線の双方に
    直交する軸線の水平面に対する傾斜角度を指示する信号
    を出力するOP軸線加速度計と、上記基台に対する上記
    方位ジンバルの上記方位軸線周りの回転角を指示する信
    号を出力する方位発信器と、上記方位ジンバルに対する
    上記アンテナの上記仰角軸線周りの回転角を指示する信
    号を出力する仰角発信器と、上記第2のジャイロより出
    力された上記中心軸線と仰角軸線の双方に直交する軸線
    周りの上記アンテナの回転角速度を指示する信号と上記
    仰角軸線加速度計より出力された水平面に対する上記仰
    角軸線の傾斜角度を指示する信号とを入力し水平面に対
    する上記仰角軸線の傾斜角を演算する仰角軸線傾斜演算
    器と、該仰角軸線傾斜演算器より出力された上記仰角軸
    線の傾斜角と上記仰角発信器から出力された上記仰角軸
    線周りの上記アンテナの回転角とを入力し船体の傾斜軸
    線の方位を演算する仰角軸方位演算器と、を有し、衛星
    の高度角が90度付近にあるときは上記仰角軸線の方位
    が上記船体の傾斜軸線の方位に整合するように上記方位
    ジンバルの方位が制御され、上記アンテナの中心軸線が
    衛星方向に指向するように構成されたアンテナ指向装置
    において、 上記方位発信器より供給された上記基台に対する上記方
    位ジンバルの上記方位軸線周りの回転角と上記仰角発信
    器より得られた上記方位ジンバルに対する上記アンテナ
    の上記仰角軸線周りの回転角及び衛星高度角とから得ら
    れた船体の傾斜値とより船体座標系に対する船体の動揺
    角を演算する動揺角演算部と、該動揺角演算部より供給
    された動揺角と動揺中心からアンテナ指向装置までの動
    揺半径と上記仰角発信器より得られた上記方位ジンバル
    に対する上記アンテナの上記仰角軸線周りの回転角と上
    記方位発信器より供給された上記方位ジンバルの上記方
    位軸線周りの回転角とより上記仰角軸線加速度計及びO
    P軸線加速度計に作用する動揺加速度を演算する動揺加
    速度演算部と、上記仰角軸線加速度計及びOP軸線加速
    度計の各出力信号に上記動揺加速度演算部の各出力信号
    を加算する加算器と、を設け、上記加速度計の出力信号
    より上記動揺加速度の成分を含まない出力信号を得るよ
    うに構成されていることを特徴とするアンテナ指向装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンテナ指向装置におい
    て、上記動揺角演算部は次式によってアンテナ指向装置
    の取り付け面の動揺角を演算することを特徴とするアン
    テナ指向装置。 α=ξcosφ β=−ξsinφ 但し、α:動揺角(ピッチ角) β:動揺角(ロール角) ξ:最大傾斜値 φ:アンテナ14の船首方位に対する回転角
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のアンテナ指向装置
    において、上記動揺加速度演算部は次式によって上記仰
    角軸線及びOP軸線加速度計に作用する動揺加速度Δg
    X 、ΔgP を演算することを特徴とするアンテナ指向装
    置。 ΔgX =R(α2 sinφ+β2 cosφ−α1 2sinβsinφ)/g ΔgP =R〔(α2 cosφ−β2 sinφ)sinθ+(β1 2+α1 2co sβ)cosθ+α1 2sinβsinφsinθ〕/g 但し、α1 、β1 :動揺角α、βの時間1次微分 α2 、β2 :動揺角α、βの時間2次微分 g:重力の加速度 R:動揺半径 θ:上記仰角発信器より得られた上記方位ジンバルに対
    する上記アンテナの上記仰角軸線周りの回転角
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