JPH06204728A - アンテナ指向装置 - Google Patents

アンテナ指向装置

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JPH06204728A
JPH06204728A JP4348745A JP34874592A JPH06204728A JP H06204728 A JPH06204728 A JP H06204728A JP 4348745 A JP4348745 A JP 4348745A JP 34874592 A JP34874592 A JP 34874592A JP H06204728 A JPH06204728 A JP H06204728A
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JP
Japan
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antenna
elevation
accelerometer
axis
angle
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Application number
JP4348745A
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English (en)
Inventor
Takao Murakoshi
尊雄 村越
Takeshi Hojo
武 北條
Tsurashi Yamamoto
貫志 山本
Yoshinori Kamiya
吉範 神谷
Kazuya Arai
和也 荒井
Koichi Umeno
貢一 梅野
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衛星の高度角が大きいときでも、衛星に対し
て良好に指向することができるアンテナ指向装置を提供
することを目的とする。 【構成】2軸線に回転可能に支持されたアンテナ14
と、第1のジャイロ44及び第2のジャイロ45と、水
平面に対する中心軸線X−Xの傾斜角を指示する信号を
出力する第1の加速度計46と、水平面に対する仰角軸
線Y−Yの傾斜角を指示する信号を出力する第2の加速
度計47と、を有するアンテナ指向装置において、更
に、アンテナ14の中心軸線X−Xと仰角軸線Y−Yの
両者に直交する入力軸線を有する第3の加速度計48
と、3つの加速度計46、47、48の出力信号を入力
するアンテナ仰角演算部81とを設け、アンテナ仰角演
算部81はアークタンジェント演算を行いそれによって
アンテナ14の仰角を求めるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海事衛星通信等に使用し
て好適なアンテナを衛星方向へ指向させるためのアンテ
ナ指向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のアンテナ指向装置の例を示
す。このアンテナ指向装置は基本的には方位−仰角系と
称され、基台3と斯かる基台3に装着された方位ジンバ
ル40と方位ジンバル40の上端部のU字形部材に装着
された取り付け金具41と斯かる取り付け金具41に取
り付けられたアンテナ14とを有する。
【0003】基台3はブリッジ部3−1を有してよく、
斯かるブリッジ部3−1には上方に突出する円筒部11
が装着されており、斯かる円筒部11の内部には1対の
軸受21−1、21−2が取り付けられている。この軸
受21−1、21−2の内輪には方位軸20が嵌合され
ており、方位軸20の上端部にはアーム13を介して方
位ジンバル40が装着されている。
【0004】斯くして方位軸20が軸受21−1、21
−2によって支持された状態にて、方位ジンバル40は
方位軸20を通る軸線周りに回転することができる。方
位ジンバル40は下側の支持軸部40−1と上側のU字
形部40−2とを有し、支持軸部40−1の中心軸線即
ち方位軸線Z−Zは図示のように方位軸20を通る軸線
より偏倚して配置されている。尚、支持軸部40−1は
方位軸20を通る軸線に整合するように構成してもよ
い。
【0005】方位ジンバル40のU字形部40−2に
は、より小さいU字形の取り付け金具41が配置されて
おり、斯かる取り付け金具41はその2つの脚部41−
1、41−2の各々に仰角軸30−1、30−2を有す
る。方位ジンバル40のU字形部40−2の2つの脚部
の各々には適当な軸受が装着されており、斯かる軸受に
よって仰角軸30−1、30−2は回転可能に支持され
ている。
【0006】仰角軸30−1、30−2の中心軸線は仰
角軸線Y−Yを構成しており、こうして、取り付け金具
41は方位ジンバル40のU字形部40−2の2つの脚
部の間にて仰角軸線Y−Y周りに回転可能に支持されて
いる。仰角軸線Y−Yは方位軸線Z−Zに対して直角に
配置され、従って略水平な位置にある。
【0007】U字形の取り付け金具41の脚部41−
1、41−2にはアンテナ14が装着されており、従っ
てアンテナ14は取り付け金具41と共に仰角軸線Y−
Y周りを回転することができる。アンテナ14は中心軸
線X−Xを有しており、斯かる中心軸線は仰角軸線Y−
Yに対して垂直である。
【0008】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
と方位ジャイロ45と第1の加速度計46及び第2の加
速度計47とが装着されている。仰角ジャイロ44によ
って仰角軸線Y−Y周りを回転するアンテナ14の回転
角速度が検出され、方位ジャイロ45によって仰角軸線
Y−Y及びアンテナ14の中心軸線X−Xの双方に直交
する軸線周りのアンテナ14の回転角速度が検出され、
第1の加速度計46によって仰角軸線Y−Y周りのアン
テナ14の中心軸線X−Xの傾斜角度が検出され、第2
の加速度計47によってアンテナ14の中心軸線X−X
周りの傾斜角度が検出される。
【0009】仰角ジャイロ44と方位ジャイロ45は、
例えば機械式ジャイロ、光学式ジャイロ等の積分型ジャ
イロの他、振動ジャイロ、レートジャイロ、光ファイバ
ジャイロ等の角速度検出型ジャイロであってよい。
【0010】取り付け金具41の一方の脚部には仰角軸
線Y−Yと同軸的に仰角歯車32が装着されている。斯
かる仰角歯車32にはピニオン35が噛み合わされてお
り、斯かるピニオン35は方位ジンバル40のU字形部
40−2の一方の脚部に装着された仰角サーボモータ3
3の回転軸に取り付けられている。
【0011】方位ジンバル40のU字形部40−2の一
方の脚部には仰角発信器34が装着されており、斯かる
仰角発信器34によってアンテナ14の仰角軸線Y−Y
周りの回転角度θが検出されそれを指示する信号が出力
される。
【0012】一方、方位軸20の下端部には方位歯車2
2が取り付けられ、基台3のブリッジ部3−1上には方
位サーボモータ23と方位発信器24が取り付けられ、
方位サーボモータ23及び方位発信器24の回転軸にそ
れぞれ取り付けられたピニオン(図示なし)が方位歯車
22に噛み合わされるように構成されている。
【0013】図示のように、アンテナ指向装置を制御す
るために仰角制御ループと方位角制御ループが設けられ
ている。尚、アンテナ14の中心軸線X−Xが水平面と
なす角をアンテナの仰角θA とし、アンテナ14の中心
軸線X−Xが水平面上で子午線Nとなす角をアンテナの
方位角φA とする。
【0014】仰角制御ループはアンテナの仰角θA が衛
星高度角θS に一致するようにアンテナ14を仰角軸線
Y−Y周りに回転させるよう構成されており、第1の及
び第2のループを含む。第1のループにおいて、仰角ジ
ャイロ44の出力は積分器54及び増幅器55を介して
仰角サーボモータ33にフィードバックされる。それに
よって船体が揺動しても慣性空間に対するアンテナ14
の仰角軸線Y−Y周りの角速度は常にゼロに保持され
る。
【0015】第2のループにおいて、第1の加速度計4
6からの出力信号は、アークサイン演算器57を経由し
た後、例えば手動設定された衛星高度角θS を指示する
信号によって減ぜられ、更に、減衰器56を経由して積
分器54及び増幅器55に入力される。このループは、
アンテナ14の仰角θA を衛星高度角θS に一致させる
ための適当な時定数を有する。尚、減衰器56に仰角ジ
ャイロ44のドリフト変動を補償させるために積分特性
を具備させることも可能である。
【0016】方位角制御ループはアンテナ14の方位角
φA が衛星方位角φS に一致するように方位ジンバル4
0の方位を制御する機能を有する。方位ジャイロ45の
出力信号は、積分器58及び増幅器59を介して方位サ
ーボモータ23にフィードバックされ、それによってア
ンテナ14は、アンテナ14の中心軸線X−X及び仰角
軸線Y−Yの両者に直交する軸線周りの船体の回転運動
に対して、安定化されることができる。
【0017】方位発信器24より方位ジンバル40の回
転角φを指示する回転角信号が出力され、斯かる回転角
信号は加算器61に供給される。加算器61では、斯か
る回転角φと例えば磁気コンパス又はジャイロコンパス
より供給された船首方位角φ C とが加算され、その和よ
り衛星方位角φS が減算される。加算器61の出力信号
は、更に、減衰器60を経由して積分器58に入力され
る。アンテナの回転角φと船首方位角φC との和が衛星
方位角φS に等しくなるとき、アンテナ14の方位は静
止する。
【0018】このループは、アンテナ14の方位角φA
を衛星方位角φS に一致させるためき適当な時定数を有
する。尚、減衰器60に方位ジャイロ45のドリフト変
動を補償させるために積分特性を具備させることも可能
である。即ち、減衰器56、60の出力は積分型ジャイ
ロトルカの出力に相当する。
【0019】こうして、仰角制御ループと方位角制御ル
ープとによってアンテナ14はその中心軸線X−Xが衛
星方向に指向するように構成されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来のアンテナ指向装置では、第1の加速度計46から
得られた水平面に対するアンテナ14の中心軸線X−X
の傾斜角を指示する信号がアークサイン演算器57に供
給され、斯かるアークサイン演算器57にてアークサイ
ン演算がされてアンテナ14の仰角θA が求められるよ
うに構成されている。
【0021】従って、衛星の高度角θS が低い場合には
アークサイン演算は正弦波の直線的部分にてなされるか
らアンテナ14の仰角θA が比較的高い精度で求められ
るが、衛星の高度角θS が高い場合にはアークサイン演
算は正弦波の頂上部分にてなされるからアンテナ14の
仰角θA が比較的低い精度で求められる欠点があった。
【0022】また、第1の加速度計46から得られた水
平面に対するアンテナ14の中心軸線X−Xの傾斜角の
みによってアンテナ14の仰角θA が求められるから、
アンテナ14の仰角θA が90°を越えたことを判定す
ることができないため、アンテナ14の仰角θA が90
°を越えた場合にアンテナ14の仰角θA を正確に制御
することができない欠点があった。
【0023】本発明は、斯かる点に鑑み、衛星の高度角
が大きいときでも、アンテナ14の仰角θA の値を正確
に求め且つその象限を判定することが可能であり、それ
によって、衛星に対して良好に指向することができるア
ンテナ指向装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明によれは、例えば
図1に示すように、中心軸線X−Xを有し支持部材41
に支持されたアンテナ14と、アンテナ14及び支持部
材41を中心軸線X−Xに直交する仰角軸線Y−Y周り
に回転可能に支持する方位ジンバル40と、方位ジンバ
ル40を仰角軸線Y−Yに直交する方位軸線Z−Z周り
に回転可能に支持する基台3と、仰角軸線Y−Yに平行
な入力軸線を有し支持部材41に固定された第1のジャ
イロ44と、中心軸線X−Xと仰角軸線Y−Yの両者に
直交する入力軸線を有し支持部材41に固定された第2
のジャイロ45と、水平面に対する中心軸線X−Xの傾
斜角を指示する信号を出力する第1の加速度計46と、
水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角を指示する信号
を出力する第2の加速度計47と、方位ジンバル40の
方位軸線Z−Z周りの回転角を指示する信号を出力する
方位発信器24と、方位ジンバル40に対する仰角軸線
Y−Y周りのアンテナ14の回転角を指示する信号を出
力する仰角発信器34と、を有し、アンテナ14の中心
軸線X−Xを衛星に指向させるように構成されたアンテ
ナ指向装置において、更に、アンテナ14の中心軸線X
−Xと仰角軸線Y−Yの両者に直交する入力軸線を有す
る第3の加速度計48と、第1の加速度計46と第2の
加速度計47と第3の加速度計48の出力信号を入力す
るアンテナ仰角演算部81とを設け、アンテナ仰角演算
部81は3つの加速度計46、47、48の出力信号よ
りアンテナ14の仰角を求めるように構成されている。
【0025】本発明によれば、アンテナ指向装置におい
て、第1の加速度計の出力をg1 、第2の加速度計の出
力をg2 、第3の加速度計の出力をg3 として、アンテ
ナ仰角演算部81は次の式、 tanθA =−g1 /(g2 sinε+g3 cosε) 但し、tanε=g2 /g3 、によってアークタンジェ
ント演算を行う。
【0026】
【作用】本発明によれば、互いに直交する3軸方向の入
力軸線をそれぞれ有する第1の加速度計46、第2の加
速度計47および第3の加速度計48の出力をアンテナ
仰角演算部81に入力し、斯かるアンテナ仰角演算部8
1にてアークタンジェント演算を行い、それによってア
ンテナ14の仰角θA が求められるから、アンテナ14
の仰角θA を正確に求めることができ且つその象限を判
定することもできる。
【0027】
【実施例】以下に図1〜図3を参照して本発明の実施例
について説明する。尚図1〜図3において図4の対応す
る部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0028】図1は本発明のアンテナ指向装置の1例を
示しており、アンテナ指向装置は基台3と斯かる基台3
に装着された方位ジンバル40と方位ジンバル40の上
端部のU字形部材に装着された取り付け金具41と斯か
る取り付け金具41に取り付けられたアンテナ14とを
有する。
【0029】アンテナ14は中心軸線X−Xを有してお
り、アンテナ14と斯かるアンテナ14に装着された取
り付け金具41とからなる組立体は中心軸線X−Xに直
交する仰角軸線Y−Yの周りに回転可能に支持されてい
る。方位ジンバル40は仰角軸線Y−Yと直交する方位
軸線周りに回転可能に基台3に支持されている。こうし
て、2軸に回転可能な支持機構が構成され、斯かる支持
機構はアンテナ14の中心軸線X−Xが衛星を指向する
ように制御される。
【0030】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
と方位ジャイロ45と第1の加速度計46及び第2の加
速度計47とが装着されており、本例では更に第3の加
速度計48が装着されている。
【0031】仰角ジャイロ44によって仰角軸線Y−Y
周りを回転するアンテナ14の回転角度が検出され、方
位ジャイロ45によって仰角軸線Y−Y及びアンテナ1
4の中心軸線X−Xの双方に直交する軸線周りのアンテ
ナ14の回転角速度ωP が検出され、第1の加速度計4
6によって水平面に対するアンテナ14の中心軸線X−
Xの傾斜角度が検出され、第2の加速度計47によって
水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角度が検出され
る。
【0032】第3の加速度計48は第1の加速度計46
及び第2の加速度計47の双方に直交するように装着さ
れる、即ち、第1の加速度計46の入力軸線及び第2の
加速度計47の入力軸線の双方に直交する入力軸線を有
するように取り付けられる。こうして、第3の加速度計
48はアンテナ14の中心軸線X−X及び仰角軸線Y−
Yの双方に直交する軸線の水平面に対する傾斜角度を検
出する。
【0033】仰角ジャイロ44と方位ジャイロ45は例
えば振動ジャイロ、レートジャイロ等の角速度検出型ジ
ャイロであってよい。
【0034】本例のアンテナ指向装置は、図4の従来例
と同様に仰角制御ループと方位角制御ループとを有す
る。尚、アンテナ14の中心軸線X−Xが水平面となす
角をアンテナの仰角θA とし、アンテナ14の中心軸線
X−Xが水平面上で子午線Nとなす角をアンテナの方位
角φA とする。
【0035】仰角制御ループはアンテナの仰角θA が衛
星高度角θS に一致するようにアンテナ14を仰角軸線
Y−Y周りに回転させるよう構成されており、従来の仰
角制御ループと比較して、第1の、第2の及び第3の加
速度計46、47、48とアンテナ仰角演算部81を有
する点が異なる。
【0036】アンテナ仰角演算部81は第1の、第2の
及び第3の加速度計46、47、48からなる直交3軸
の加速度計の出力信号を入力し、アンテナ14の仰角θ
A 、即ち、水平面に対するアンテナ14の中心軸線X−
Xの傾斜角を演算する。斯かる演算はアンテナ14の仰
角θA の正接よりアークタンジェント演算を行い、それ
によってアンテナ14の仰角θA の値及びその象限を求
めることを含む。
【0037】図2を参照して本例のアンテナ仰角演算部
81の機能と動作を説明する。図2は半径1の単位球面
を考え、斯かる単位球面とアンテナ14の中心軸線X−
X(図2にて線分OX)、仰角軸線Y−Y(図2にて線
分OY、OY’)、及び方位軸線Z−Z(図2にて線分
OZ、OZ’)の関係を示す図である。
【0038】船体面(取り付け面)が水平面に対して仰
角軸線Y−Y(OY)周りに回転角度ξだけ回転し、更
に他の軸線例えば船体の首尾線OE周りに回転角度ηだ
け回転したものとする。船体面(取り付け面)に垂直な
方位軸線Z−Zは線OZから線OZ’に移動し、仰角軸
線Y−Yは線OYから線ODに移動する。尚、∠XOD
=90°である。
【0039】斯かる船体面の運動によって、アンテナ1
4の中心軸線X−Xも移動するが、制御ループによって
アンテナ14の中心軸線X−Xは衛星方向を指向するよ
うに制御される。即ち、アンテナ14の中心軸線X−X
は線OXから偏倚した位置に移動し再び線OXまで移動
する。
【0040】このとき仰角軸線Y−Yは方位軸線OZ’
周りに回転角Δφだけ回転し線ODから線OY’に移動
する。尚、∠XOY’=90°である。また、アンテナ
14の中心軸線X−Xと仰角軸線Y−Yの双方に直交す
る線OPは、線OP’に移動する。
【0041】線OX、線OY及び線OPは互いに直交す
る長さ1の線であり、三角形XYPは1辺がπ/2の等
辺球面三角形となる。線OX、線OY’及び線OP’も
互いに直交する長さ1の線であり、三角形XY’P’は
1辺がπ/2の等辺球面三角形となる。単位球面上にて
点Xと点P及び点P’を直線で結ぶ。弧XPは点Aにて
水平面と直交し、更に点Pにて面OY’P’と直交す
る。弧XP’は点Cにて船体面(取り付け面)と直交
し、更に点P’にて面OY’P’と直交する。点P’か
ら水平面に下ろした垂線の足をA’とし、点Y’から水
平面に下ろした垂線の足をB’とする。
【0042】船体面が水平面と同一であるとき、第1の
加速度計46によってsin∠XOAが検出され、第2
の加速度計47によってsin∠YOBが検出され、第
3の加速度計48によってsin∠POAが検出され
る。アンテナ14の仰角θA は衛星の高度角θS に等し
く、水平面に対する衛星の仰角だから、∠XOA=θA
である。また、∠XOP=90°だから、∠POA=∠
XOA−∠XOP=θA−90°である。ここで水平面
に対して衛星の高度角θS 方向に正の角度をとり、それ
と反対方向に負の角度をとった。従って、第1の加速度
計46によってsinθA が検出され、第2の加速度計
47によってsin0=0が検出され、第3の加速度計
48によってsin(θA −90°)=−cosθA
検出される。
【0043】第1の加速度計46によって検出される値
sinθA と第3の加速度計48によって検出される値
sin(θA −90°)=−cosθA との関係は次の
式によって表される。
【0044】
【数1】 tanθA =sinθA /cosθA =−sinθA /sin(θA −90°) =−sinθA /sin∠POA
【0045】船体面が水平面に対して仰角軸線Y−Y
(OY)周りに回転角度ξだけ回転し、更に船体の首尾
線OE周りに回転角度ηだけ回転すると、第1の加速度
計46によってsin∠XOAが検出され、第2の加速
度計47によってsin∠Y’OB’が検出され、第3
の加速度計48によってsin∠P’OA’が検出され
る。衛星の高度角θS (=θA とする。)は船体面の運
動に無関係だから、第1の加速度計46によって検出さ
れる値はsin∠XOA=sinθA であり変化しな
い。
【0046】線OPと線OP’のなす角をεとする。即
ち、∠POP’=∠Y’OY=εとする。但し、
【0047】
【数2】 tanε=sin∠Y’OB’/sin∠P’OA’
【0048】である。△A’YP’と△B’YY’に球
面三角法の正弦定理を適用すれば、
【0049】
【数3】 sin∠AYP=sin∠Y’OB’/sinε =sin∠P’OA’/cosε =sin∠POA
【0050】となる。従って、次の2つの式が求められ
る。
【0051】
【数4】 sin∠Y’OB’=sin∠POA・sinε sin∠P’OA’=sin∠POA・cosε
【0052】ここで次のように置き換える。
【0053】
【数5】 g1 =sinθA2 =sin∠Y’OB’ g3 =sin∠P’OA’
【0054】即ち、第1の加速度計46の出力信号をg
1 とし、第2の加速度計47の出力信号をg2 とし、第
3の加速度計48の出力信号をg3 とする。これらを数
4の式に代入し、それぞれsinε、cosεを乗じ
て、sin∠POAについて解けば、次の式が求められ
る。
【0055】
【数6】sin∠POA=g2 sinε+g3 cosε
【0056】これを数1の式の分母に代入すると、次の
数7の式が求められる。
【0057】
【数7】 tanθA =−g1 /(g2 sinε+g3 cosε) tanε=g2 /g3
【0058】こうして、本例では数7の式によってアン
テナ14の仰角θA のタンジェントの値が求められ、そ
の値のアークタンジェントの値を求めることによってア
ンテナ14の仰角θA が得られる。数7の第1の式の右
辺は正負の値をとるから、仰角θA の象限を第4象限ま
で判定することができる。
【0059】次に図3を参照して、アンテナ14の仰角
θA の精度を検討する。3つの加速度計46、47、4
8の出力g1 、g2 、g3 の各々に誤差Δgが含まれる
と仮定する。簡単のため、ε=0とする。これは、船体
面が水平面に対して仰角軸線Y−Y周りに回転角度ξだ
け回転するが、船体の首尾線OE周りに回転しない場合
に相当する。数7の式にε=0を代入すると、次の数8
の式が得られる。
【0060】
【数8】 tanθA =−(g1 +Δg)/(g3 +Δg)
【0061】一方、従来例では、明らかに、
【0062】
【数9】sinθA =−g1 +Δg
【0063】である。Δg=0.01(G)として、ア
ンテナ14の仰角θA の誤差を試算した結果が図3のグ
ラフである。実線は従来例の数9の式によって計算した
アンテナ14の仰角θA の誤差値であり、破線は本例の
数8の式によって計算したアンテナ14の仰角θA の誤
差値である。アンテナ14の仰角θA が90°近くにな
ると、従来例では誤差が大きくなるが、本例ではアンテ
ナ14の仰角θA が90°近くになっても、誤差が小さ
く1°以下である。また、従来例ではアンテナ14の仰
角θA が80°を越えると、第1の加速度計46の出力
が1Gを越えたとき、それによって計算不能となる場合
があったが、本例ではアンテナ14の仰角θA がいかな
る値であっても、計算不能となることはない。
【0064】従来のアンテナ指向装置では、アンテナ1
4の仰角θA が増加して第1象限から第2象限に変化し
たとき、アークサイン演算器57では斯かる象限判別を
することができないから、第2のループによってアンテ
ナ14の仰角θA を衛星の高度角θS に指向させること
ができず、指向誤差が大きくなった。しかしながら、本
例では、アンテナ仰角演算部81にてアンテナ14の仰
角θA が正確に求められ且つその象限も判定することが
できるから、アンテナ14の仰角θA が増加して第1象
限から第2象限に変化しても、高い精度にてアンテナ1
4の仰角θA を衛星の高度角θS に指向させることがで
きる。
【0065】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、第1の加速度計46及
び第2の加速度計47に加えて更に、第3の加速度計4
8を設け、アンテナ仰角演算部81にてアークタンジェ
ント演算によってアンテナ14の仰角θA を求めるよう
に構成されているから、衛星高度角θS が高いときでも
高い精度にてアンテナ14の仰角θA を求めることがで
き、アンテナ14の仰角θA を正確に衛星の高度角θS
に指向させることができる利点がある。
【0067】本発明によれば、第1の加速度計46及び
第2の加速度計47に加えて更に、第3の加速度計48
を設け、アンテナ仰角演算部81にてアークタンジェン
ト演算によってアンテナ14の仰角θA を求めるように
構成されているから、アンテナ14の仰角θA が増加し
て第1象限から第2象限に変化しても、斯かる象限変化
を検出することができるから、アンテナ14の仰角θA
を正確に衛星の高度角θS に指向させることができる利
点がある。
【0068】本発明によれば、第1の加速度計46及び
第2の加速度計47に加えて更に、第3の加速度計48
を設け、アンテナ仰角演算部81にてアンテナ14の仰
角θ A を求めるように構成されているから、第1の加速
度計46の出力に大きな誤差が含まれる場合でも第2の
加速度計47及び第3の加速度計48の出力に含まれる
誤差が小さいときは、高い精度にてアンテナ14の仰角
θA を求めることができ、アンテナ14の仰角θA を正
確に衛星の高度角θS に指向させることができる利点が
ある。
【0069】本発明によれば、衛星高度角θS が高いと
き第1加速度計46の出力が1Gを越えても、従来のよ
うに、計算不能となることなく、アンテナ仰角演算部8
1にてアンテナ14の仰角θA を正確に求めることがで
きるから、アンテナ14の仰角θA を正確に衛星の高度
角θS に指向させることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ指向装置の例を示す図であ
る。
【図2】3つの加速度計の出力を示す図である。
【図3】アンテナ14の仰角θA の誤差を計算した例を
示す図である。
【図4】従来のアンテナ指向装置の例を示す図である。
【符号の説明】
3 基台 3−1 ブリッジ部 11 円筒部 13 アーム 14 アンテナ 20 方位軸 21−1、21−2 軸受 22 方位歯車 23 方位サーボモータ 24 方位発信器 30−1、30−2 仰角軸 32 仰角歯車 33 仰角サーボモータ 34 仰角発信器 35 ピニオン 40 方位ジンバル 40−1 支持軸部 40−2 U字形部 41 取り付け金具 41−1、41−2 脚部 44 仰角ジャイロ 45 方位ジャイロ 46 第1の加速度計 47 第2の加速度計 48 第3の加速度計 54 積分器 55 増幅器 56 減衰器 57 アークサイン演算器 58 積分器 59 増幅器 60 減衰器 61 加算器 81 アンテナ仰角演算部 X−X アンテナ中心軸線 Y−Y 仰角軸線 Z−Z 方位軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 吉範 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 荒井 和也 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 梅野 貢一 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸線を有し支持部材に支持されたア
    ンテナと、該アンテナ及び支持部材を上記中心軸線に直
    交する仰角軸線周りに回転可能に支持する方位ジンバル
    と、該方位ジンバルを上記仰角軸線に直交する方位軸線
    周りに回転可能に支持する基台と、上記仰角軸線に平行
    な入力軸線を有し上記支持部材に固定された第1のジャ
    イロと、上記中心軸線と仰角軸線の両者に直交する入力
    軸線を有し上記支持部材に固定された第2のジャイロ
    と、水平面に対する上記中心軸線の傾斜角を指示する信
    号を出力する第1の加速度計と、水平面に対する上記仰
    角軸線の傾斜角を指示する信号を出力する第2の加速度
    計と、上記方位ジンバルの上記方位軸線周りの回転角を
    指示する信号を出力する方位発信器と、上記方位ジンバ
    ルに対する上記仰角軸線周りの上記アンテナの回転角を
    指示する信号を出力する仰角発信器と、を有し、上記ア
    ンテナの中心軸線を上記衛星に指向させるように構成さ
    れたアンテナ指向装置において、 更に、上記アンテナの中心軸線と仰角軸線の両者に直交
    する入力軸線を有する第3の加速度計と、上記第1の加
    速度計と第2の加速度計と第3の加速度計の出力信号を
    入力するアンテナ仰角演算部とを設け、上記アンテナ仰
    角演算部は上記3つの加速度計の出力信号より上記アン
    テナの仰角を求めるように構成されていることを特徴と
    するアンテナ指向装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンテナ指向装置におい
    て、上記第1の加速度計の出力をg1 、上記第2の加速
    度計の出力をg2 、上記第3の加速度計の出力をg3
    して、上記アンテナ仰角演算部は次の式、 tanθA =−g1 /(g2 sinε+g3 cosε) 但し、tanε=g2 /g3 、 よりアークタンジェント演算を行うことを特徴とするア
    ンテナ指向装置。
JP4348745A 1992-03-10 1992-12-28 アンテナ指向装置 Pending JPH06204728A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4348745A JPH06204728A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 アンテナ指向装置
US08/027,224 US5517204A (en) 1992-03-10 1993-03-05 Antenna directing apparatus
GB9304916A GB2266164B (en) 1992-03-10 1993-03-10 Antenna directing apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4348745A JPH06204728A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 アンテナ指向装置
US08/027,224 US5517204A (en) 1992-03-10 1993-03-05 Antenna directing apparatus

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JPH06204728A true JPH06204728A (ja) 1994-07-22

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JP4348745A Pending JPH06204728A (ja) 1992-03-10 1992-12-28 アンテナ指向装置

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