JP3136380B2 - アンテナ指向装置 - Google Patents

アンテナ指向装置

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JP3136380B2
JP3136380B2 JP04255056A JP25505692A JP3136380B2 JP 3136380 B2 JP3136380 B2 JP 3136380B2 JP 04255056 A JP04255056 A JP 04255056A JP 25505692 A JP25505692 A JP 25505692A JP 3136380 B2 JP3136380 B2 JP 3136380B2
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axis
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gyro
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尊雄 村越
貫志 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海事衛星通信等に使用し
て好適なアンテナを衛星方向へ指向させるためのアンテ
ナ指向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のアンテナ指向装置の例を示
す。斯かるアンテナ指向装置は基本的には方位−仰角系
と称され、基台3と斯かる基台3に装着された方位ジン
バル40と方位ジンバル40の上端部のU字形部材に装
着された取り付け金具41と斯かる取り付け金具41に
取り付けられたアンテナ14とを有する。
【0003】基台3はブリッジ部3−1を有してよく、
斯かるブリッジ部3−1には上方に突出する円筒部1
0’が装着されており、斯かる円筒部10’の内部には
1対の軸受9−1、9−1’が取り付けられている。こ
の軸受9−1、9−1’の内輪には方位軸10が嵌合さ
れており、方位軸10の上端部にはアーム10−1を介
して方位ジンバル40が装着されている。斯くして方位
ジンバル40は方位軸線(方位軸10及び軸受9−1、
9−1’の中心軸線)周りに回転することができる。方
位ジンバル40は下側の支持軸部40−1と上側のU字
形部40−2とを有し、支持軸部40−1の軸線は方位
軸線より偏倚して配置されている。
【0004】方位ジンバル40のU字形部40−2に
は、より小さいU字形の取り付け金具41が装着されて
おり、斯かる取り付け金具41は方位ジンバル40のU
字形部40−2の2つの脚部の間にて仰角軸線13、1
3’周りに回転可能に支持されている。仰角軸線13、
13’は方位軸線に対して直角に配置され、従って略水
平な位置にある。即ち、方位ジンバル40のU字形部4
0−2の2つの脚部の各々には、仰角軸軸受16、1
6’が装着されており、斯かる軸受16、16’によっ
て取り付け金具41は仰角軸線13、13’周りに回転
することができる。
【0005】U字形の取り付け金具41の脚部41−
1、41−1’にはアンテナ14が装着されており、従
ってアンテナ14は取り付け金具41と共に仰角軸線1
3、13’周りを回転する。アンテナ14は中心軸線X
−Xを有しており、斯かる中心軸線は仰角軸線13、1
3’に対して垂直である。
【0006】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
と方位ジャイロ45と第1の加速度計46及び第2の加
速度計47とが装着されている。仰角ジャイロ44によ
って仰角軸線13、13’周りを回転するアンテナ14
の回転角度が検出され、方位ジャイロ45によって仰角
軸線13、13’及びアンテナ14の中心軸線X−Xの
双方に直交する軸線周りのアンテナ14の回転角が検出
され、第1の加速度計46によってアンテナ14の仰角
軸線13、13’周りの傾斜角度が検出され、第2の加
速度計47によって水平面に対する仰角軸線13、1
3’の傾斜角度が検出される。
【0007】仰角ジャイロ44と方位ジャイロ45は、
例えば機械式ジャイロ、光学式ジャイロ等の積分型ジャ
イロの他、振動ジャイロ、レートジャイロ、光ファイバ
ジャイロ等の微分型ジャイロであってよい。
【0008】また、取り付け金具41の一方の脚部には
仰角軸線13、13’と同軸的に仰角歯車48が装着さ
れている。斯かる仰角歯車48にはピニオン50が噛み
合わされており、斯かるピニオン50は方位ジンバル4
0のU字形部40−2の一方の脚部に装着された仰角サ
ーボモータ49の回転軸に取り付けられている。
【0009】一方、方位軸10の下端部には方位歯車1
1が取り付けられ、基台3のブリッジ部3−1上には方
位サーボモータ52と方位発信器53が取り付けられ、
方位サーボモータ52及び方位発信器53の回転軸にそ
れぞれ取り付けられたピニオン(図示なし)が方位歯車
11に噛み合わされるように構成されている。
【0010】図示のように、アンテナ指向装置を制御す
るために4つのサーボループが設けられている。尚、ア
ンテナ14の中心軸線X−Xが水平面となす角をアンテ
ナの仰角θA とし、アンテナ14の中心軸線X−Xが水
平面上で子午線となす角をアンテナの方位角φA とす
る。
【0011】第1のループにおいて、仰角ジャイロ44
の出力は積分器54及び増幅器55を介して仰角サーボ
モータ49にフィードバックされる。それによって船体
が揺動してもアンテナ14の仰角軸線13、13’周り
の角速度は常にゼロに保持される。
【0012】第2のループにおいて、第1の加速度計4
6からの出力信号は、アークサイン演算器57を経由し
た後、例えば手動設定された衛星高度角θS を指示する
信号によって減ぜられ、更に、減衰器56を経由して積
分器54及び増幅器55に入力される。このループは、
アンテナ14の仰角θA を衛星高度角θS に一致させる
べく時定数を有しており、減衰器56に仰角ジャイロ4
4のドリフト変動を補償させるために積分特性を具備さ
せることも可能である。以上第1及び第2のループから
構成されるのが仰角制御ループである。
【0013】一方、第3のループにおいて、方位ジャイ
ロ45の出力信号は、積分器58及び増幅器59を介し
て方位サーボモータ52にフィードバックされ、それに
よってアンテナ14は、アンテナ14の中心軸線X−X
及び仰角軸線13、13’の両者に対して直交する軸線
周りの船体の回転運動に対して、安定化されることがで
きる。
【0014】第4のループにおいて、アンテナ14の方
位角φを指示する方位角信号が方位発信器53から出力
され、斯かる方位角φは加算器61にて、衛星方位角φ
S と例えば磁気コンパス又はジャイロコンパスより供給
されたジャイロコンパス方位角(船首方位角)φC とに
よって減ぜられ、更に、減衰器60を経由して積分器5
8に入力される。アンテナ方位角φA が衛星方位角φS
とジャイロコンパス方位角(船首方位角)φC との和に
等しくなる点で、アンテナ14の方位は静止する。
【0015】このループは、アンテナ14の方位角φA
を衛星方位角φS に一致させるべく時定数を有してお
り、減衰器60に方位ジャイロ45のドリフト変動を補
償させるために積分特性を具備させることも可能であ
る。即ち、減衰器56、60の出力は積分型ジャイロト
ルカの出力に相当する。以上第3及び第4のループから
構成されるのが方位制御ループである。
【0016】こうして、アンテナ指向装置は、4つのサ
ーボループからなる2つの制御ループによってアンテナ
14の中心軸線X−Xが衛星方向を指向するように、制
御される。
【0017】ここで、方位制御ループの伝達関数につい
て考える。増幅器59のゲインを−K、減衰器60のゲ
インをKT とする。簡単のため、方位サーボモータ52
を含む駆動部のゲインとジャイロのスケールファクタを
1とし、更に、船体の動揺や傾斜を無視する。ラプラス
変換の後のアンテナの方位角φA の伝達関数は次の数1
の式によって表される。
【0018】
【数1】
【0019】ここに、φはアンテナ14の方位角、φS
は衛星方位角、φC はジャイロコンパス方位角(船首方
位角)、sはラプラス変数である。例えば、φC =0、
φS=φS ’/sとおいて最終値を求めれば、φC →φ
S ’となり、アンテナの方位角φA は与えられた衛星方
位角φS に向かうこととなる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
アンテナ指向装置において、指向すべき衛星の高度角は
緯度により変化し又は船体の動揺によっても変化するか
ら、アンテナの仰角θも変化する。数1の式は分母に係
数Kcosθを有する項を含むから、方位制御ループ系
の周波数特性はアンテナの仰角θによって変化する。特
に、アンテナの仰角θが大きいときは周波数特性が悪く
なり系の追従精度が低下する。その結果衛星に対するア
ンテナの指向誤差も大きくなる欠点があった。
【0021】また、アンテナの仰角θが90°近くな
り、アンテナの中心軸線X−Xが方位軸線の方向に一致
すると、方位ジャイロ45はアンテナの方位軸線周りの
回転変位を検出することができなくなる。従って方位制
御ループはサーボ系として機能しなくなり、衛星に対す
るアンテナの追従は不能となる。斯かる現象はジンバル
ロックと称される。
【0022】本発明は、斯かる点に鑑み、アンテナの仰
θが90°近くなっても、ジンバルロック現象によっ
て追従不能となることを防止し、良好な周波数特性を有
するサーボ系を有し、衛星に対して良好に指向すること
ができるアンテナ指向装置を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に依れば、例えば
図1に示すように、中心軸線X−Xを有し支持部材41
に支持されたアンテナ14と、アンテナ14及び上記支
持部材41を上記中心軸線X−Xに直交する仰角軸線周
りに回転可能に支持する方位ジンバルと、方位ジンバル
40を仰角軸線13、13’に直交する方位軸線周りに
回転可能に支持する基台3と、仰角軸線13、13’に
平行な入力軸線を有し支持部材41に固定された第1の
ジャイロ44と、中心軸線X−Xと仰角軸線13、1
3’の両者に直交する入力軸線を有し支持部材41に固
定された第2のジャイロ45と、水平面に対する中心軸
線X−Xの傾斜角を指示する信号を出力する第1の加速
度計46と、上記方位ジンバル40の上記方位軸線周り
の回転角を指示する信号を出力する方位発信器53とを
有し、上記第1の加速度計46の出力信号から衛星の高
度角に対応した値を減じた信号を上記第1のジャイロ4
4の実質的なトルカにフィードバックし、上記方位発信
器53の出力信号、船首方位及び衛星方位角に対応した
信号とを加算器61にて演算しその出力信号を上記第2
のジャイロ45の実質的なトルカにフィードバックして
上記アンテナの中心軸線X−Xを上記衛星に指向させる
ように構成されたアンテナ指向装置において、更に、上
記方位ジンバル40に対する上記アンテナの上記仰角軸
線13、13’周りの回転角θを指示する信号を出力す
る仰角発信器72と、該仰角発信器から出力された回転
角信号よりsecθの値を計算するsecθ演算部76
とを設け、上記第2のジャイロ45の出力信号と上記s
ecθ演算部76の出力信号とを乗算し斯かる乗算値を
積分器58に入力し、それによってサーボ系の周波数特
性が全ての仰角θにおいて不変となるように構成されて
いる。
【0024】本発明に依れば、例えば図1に示すよう
に、中心軸線X−Xを有し支持部材41に支持されたア
ンテナ14と、アンテナ14及び上記支持部材41を上
記中心軸線X−Xに直交する仰角軸線周りに回転可能に
支持する方位ジンバルと、方位ジンバル40を仰角軸線
13、13’に直交する方位軸線周りに回転可能に支持
する基台3と、仰角軸線13、13’に平行な入力軸線
を有し支持部材41に固定された第1のジャイロ44
と、中心軸線X−Xと仰角軸線13、13’の両者に直
交する入力軸線を有し支持部材41に固定された第2の
ジャイロ45と、水平面に対する中心軸線X−Xの傾斜
角を指示する信号を出力する第1の加速度計46と、上
記方位ジンバル40の上記方位軸線周りの回転角を指示
する信号を出力する方位発信器53とを有し、上記第1
の加速度計46の出力信号から衛星の高度角に対応した
値を減じた信号を上記第1のジャイロ44の実質的なト
ルカにフィードバックし、上記方位発信器53の出力信
号、船首方位及び衛星方位角に対応した信号とを加算器
61にて演算しその出力信号を上記第2のジャイロ45
の実質的なトルカにフィードバックして上記アンテナの
中心軸線を上記衛星に指向させるように構成されたアン
テナ指向装置において、更に、上記方位ジンバル40に
対する上記アンテナの上記仰角軸線周りの回転角θを指
示する回転角信号を出力する仰角発信器72と上記第2
のジャイロ45の出力信号を遮断するON/OFF器7
8とを設け、該ON/OFF器78によって上記第2の
ジャイロ45の出力信号はアンテナの中心軸線X−Xと
方位軸線が平行となるときの値を中心値として所定の角
度範囲にある場合には遮断されるように構成されてい
る。
【0025】
【作用】本発明によれば、仰角発信器72より供給され
た仰角信号θに基づきsec演算部76にてsecθ
演算を行い、斯かるsecθの値に方位ジャイロ45か
らの出力信号dφ/dt・cosθを乗じた値を積分器
に供給するように構成されているため、方位制御ループ
の周波数特性はアンテナの仰角θに依らず一定となる。
【0026】また、本発明によれば、ON/OFF器7
8を設け、斯かるON/OFF器78によって、仰角発
信器72からの仰角信号θを参照しながら、アンテナの
中心軸線と方位軸線が平行となるときの角度を中心に、
ある角度区間で方位ジャイロ45の出力が遮断されるか
ら、ジンバルロック現象による誤差が排除されることが
できる。
【0027】
【実施例】以下に図1を参照して本発明の実施例につい
て説明する。尚図1において図2の対応する部分には同
一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0028】図1は、本発明のアンテナ指向装置の1例
を示しており、アンテナ指向装置は基台3と斯かる基台
3に装着された方位ジンバル40と方位ジンバル40の
上端部のU字形部材に装着された取り付け金具41と斯
かる取り付け金具41に取り付けられたアンテナ14と
を有する。
【0029】アンテナ14は中心軸線X−Xを有してお
り、アンテナ14と斯かるアンテナ14に装着された取
り付け金具41とからなる組立体は中心軸線X−Xに直
交する仰角軸線13−13’の周りに回転可能に支持さ
れている。方位ジンバル40は仰角軸線13−13’と
直交する方位軸線10周りに回転可能に基台に支持され
ている。こうして、2軸に回転可能な支持機構が構成さ
れ、斯かる支持機構はアンテナ14の中心軸線X−Xが
衛星を指向するように制御される。
【0030】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
と方位ジャイロ45と第1の加速度計46及び第2の加
速度計47とが装着されている。仰角ジャイロ44によ
って仰角軸線13、13’周りを回転するアンテナ14
の回転角度が検出され、方位ジャイロ45によって仰角
軸線13、13’及びアンテナ14の中心軸線X−Xの
双方に直交する軸線周りのアンテナ14の回転角度が検
出され、第1の加速度計46によってアンテナ14の仰
角軸線13、13’周りの傾斜角度が検出され、第2の
加速度計47によって水平面に対する仰角軸線13、1
3’の傾斜角度が検出される。
【0031】仰角ジャイロ44と方位ジャイロ45は積
分型ジャイロ又は微分型ジャイロのいずれであってもよ
い。
【0032】本例によると、方位ジンバル40のU字形
部40−2の一方の脚部には仰角軸線13、13’と同
軸的に又は平行に仰角発信器72が装着されている。斯
かる仰角発信器72は例えば仰角歯車48に係合する仰
角発信器用歯車74を有しており、仰角軸線13、1
3’の回転変位は仰角発信器用歯車74を経由して検出
されるように構成されている。斯かる仰角発信器72に
よってアンテナ14の仰角軸線13、13’周りの回転
角度即ち仰角θが検出されそれを指示する信号が出力さ
れる。
【0033】更に、第3のループには方位ジャイロ45
の出力側にsecθ演算部76とON/OFF器78が
配置されている。secθ演算部76は仰角発信器72
から供給された仰角θを用いてsecθ(=1/cos
θ)の計算し、斯かるsecθの値を方位ジャイロ45
から供給された(dφ/dt)・cosθに乗算するよ
うに構成されている。斯くして、secθ演算部76か
らは仰角θを含まない信号が供給される。
【0034】本例の場合について、数1の式と同様に、
ラプラス変換の後のアンテナの方位角φの伝達関数を求
めると次の数2の式によって表される。
【0035】
【数2】
【0036】尚、数1の式と同様、増幅器59のゲイン
を−K、減衰器60のゲインをKTとしている。こうし
て、本例では、secθ演算部76を設けることによっ
て方位制御ループの周波数特性はアンテナの仰角θに無
関係に一定となるため、衛星高度角が90°に近いとき
でも追従精度の低下を防止することができる。
【0037】更に、本例のsecθ演算部76は、仰角
θが90°を越えた場合に発生する方位ジャイロ45の
入力信号の極性の反転に起因するサーボ系の発散を防止
する機能を有する。
【0038】本例の第3のループでは、更に、ON/O
FF器78が配置されており、斯かるON/OFF器7
8は仰角発信器72より得られる仰角θの値に基づい
て、secθ演算部76の出力信号を供給し又は遮断す
るように構成されており、それによって以下に説明する
ようにジンバルロック現象が回避される。
【0039】図1に示すように、アンテナの中心軸線X
−X方向にX軸をとり、仰角軸線13、13’方向にY
軸をとり、X軸とY軸の双方に直角にZ軸をとる。本発
明が対象とする2軸の方位−仰角系のアンテナ指向装置
では、Z軸に平行な入力軸を有する方位ジャイロ45に
よって、慣性空間に対するZ軸周りの角速度が検出され
る。方位ジャイロ45によって出力されたZ軸周りの角
速度を指示する信号は、積分器58、サーボアンプ59
を経由して方位サーボモータ52にフィードバックされ
る。こうしてアンテナ14はZ軸周りに回転しないよう
に慣性空間に対して安定化され、指向誤差の発生が防止
されている。
【0040】斯かる機能は、secθ演算部76を設け
ることによって、仰角θが存在する場合であっても、殆
ど全ての仰角θθが90°を越えた場合でも)に対し
て充分達成されている。しかしながら、衛星高度角θS
が大きく且つ動揺が存在する場合には、方位軸線とアン
テナの中心軸線X−Xが完全に平行となる場合がある。
【0041】斯かる瞬間にアンテナのZ軸周りに角速度
が発生すると、斯かる角速度は方位ジャイロ45によっ
て検出され、方位サーボモータ52によってアンテナは
方位軸10周りに回転される。方位制御ループは、方位
サーボモータ52の回転角度が方位ジャイロ45にフィ
ードバックされ、斯かるアンテナのZ軸周りの角速度が
ゼロとなるように制御されるように構成されているが、
斯かる瞬間にはフィードバック機能は不能となる。こう
して方位ジャイロ45の出力はそのまま積分器58に入
力され続け、方位サーボモータ52は一種の暴走状態と
なる。
【0042】本発明においては、仰角θを制御信号とす
るON/OFF器78がsecθ演算部76の出力側に
設けられており、斯かるON/OFF器78は方位制御
ループが正常に作動している状態、例えば、仰角θが9
0°±2°においてsecθ演算部76の出力信号を遮
断するように機能し、それによって積分器58の値は一
定値に保持される。
【0043】仰角θが90°±2°の範囲にあるとき、
方位サーボモータ52は暴走状態となる直前で保持され
た角速度にて回転し続け、仰角θが90°±2°の範囲
を越えると方位制御サーボ系は正常状態に復帰し、殆ど
指向誤差を発生することがない。
【0044】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0045】上述の例ではsecθ演算器76とON/
OFF器78との両者を含むように構成されているが、
何方か一方のみを含むように構成してもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明に依れば、仰角発信器72から供
給された仰角θよりsecθの値を求め、斯かるsec
θの値に方位ジャイロ45から供給される出力信号を乗
算して求めた値を積分器58に供給するように構成され
ているため、方位ジャイロ45にて形成される方位制御
ループの周波数特性は仰角θによらず一定値となる利点
がある。
【0047】本発明に依れば、衛星に対するアンテナの
中心軸線の追従精度を向上させることができ、且つアン
テナ14の指向方向に誤差が生じることが回避される利
点がある。
【0048】本発明に依れば、アンテナ14の仰角θ
90°を越えた場合に発生する方位ジャイロ45の入力
信号の極性の反転によるサーボ系の発散を防止すること
ができる利点がある。
【0049】本発明によれば、ON/OFF器78を設
けることによって仰角信号θが監視され、仰角信号θ
90°近傍において、secθ演算部の出力を遮断する
ように構成されているからジンバルロック現象が発生す
ることが防止される利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ指向装置の例を示す図であ
る。
【図2】従来のアンテナ指向装置の例を示す図である。
【符号の説明】
3 基台 3−1 ブリッジ部 9−1、9−1’ 軸受 10 方位軸 10’ 円筒部 10−1 アーム 11 方位歯車 13、13’ 仰角軸線 14 アンテナ 16、16’ 仰角軸軸受 40 方位ジンバル 40−1 支持軸部 40−2 U字形部 41 取り付け金具 41−1、41−1’ 脚部 44 仰角ジャイロ 45 方位ジャイロ 46、47 加速度計 48 仰角歯車 49 仰角サーボモータ 50 ピニオン 52 方位サーボモータ 53 方位発信器 54 積分器 55 増幅器 56 減衰器 57 アークサイン演算器 58 積分器 59 増幅器 60 減衰器 61 加算器 72 仰角発信器 74 仰角発信器用歯車 76 sec演算部 78 ON/OFF器 X−X アンテナ中心軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/00 - 3/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸線を有し支持部材に支持されたア
    ンテナと、該アンテナ及び支持部材を上記中心軸線に直
    交する仰角軸線周りに回転可能に支持する方位ジンバル
    と、該方位ジンバルを上記仰角軸線に直交する方位軸線
    周りに回転可能に支持する基台と、上記仰角軸線に平行
    入力軸線を有し上記支持部材に固定された第1のジャ
    イロと、上記中心軸線と仰角軸線の両者に直交する入力
    軸線を有し上記支持部材に固定された第2のジャイロ
    と、水平面に対する上記中心軸線の傾斜角を指示する信
    号を出力する加速度計と、上記方位ジンバルの上記方位
    軸線周りの回転角を指示する信号を出力する方位発信器
    とを有し、上記加速度計の出力信号から衛星の高度角に
    対応した値を減じた信号を上記ジャイロの実質的なトル
    カにフィードバックし、上記方位発信器の出力信号と船
    首方位角及び衛星方位角に対応した信号とを加算器にて
    演算しその出力信号を上記第2のジャイロの実質的なト
    ルカにフィードバックして上記アンテナの中心軸線を上
    記衛星に指向させるように構成されたアンテナ指向装置
    において、 更に、上記方位ジンバルに対する上記アンテナの上記仰
    角軸線周りの回転角θを指示する回転角信号を出力する
    仰角発信器と、該仰角発信器から出力された回転角信号
    よりsecθの値を計算するsecθ演算部とを設け、
    上記第2のジャイロの出力信号と上記secθ演算部の
    出力信号とを乗算し斯かる乗算値を積分器に入力し、そ
    れによってサーボ系の周波数特性が全ての仰角θにおい
    て不変となるように構成されていることを特徴とするア
    ンテナ指向装置。
  2. 【請求項2】 中心軸線を有し支持部材に支持されたア
    ンテナと、該アンテナ及び支持部材を上記中心軸線に直
    交する仰角軸線周りに回転可能に支持する方位ジンバル
    と、該方位ジンバルを上記仰角軸線に直交する方位軸線
    周りに回転可能に支持する基台と、上記仰角軸線に平行
    入力軸線を有し上記支持部材に固定された第1のジャ
    イロと、上記中心軸線と仰角軸線の両者に直交する入力
    軸線を有し上記支持部材に固定された第2のジャイロ
    と、水平面に対する上記中心軸線の傾斜角を指示する信
    号を出力する加速度計と、上記方位ジンバルの上記方位
    軸線周りの回転角を指示する信号を出力する方位発信器
    とを有し、上記加速度計の出力信号から衛星の高度角に
    対応した値を減じた信号を上記第1のジャイロの実質的
    なトルカにフィードバックし、上記方位発信器の出力信
    号と船首方位角及び衛星方位角に対応した信号とを加算
    器にて演算しその出力信号を上記第2のジャイロの実質
    的なトルカにフィードバックして上記アンテナの中心軸
    線を上記衛星に指向させるように構成されたアンテナ指
    向装置において、 更に、上記方位ジンバルに対する上記アンテナの上記仰
    角軸線周りの回転角θを指示する回転角信号を出力する
    仰角発信器と上記第2のジャイロの出力信号を遮断する
    ON/OFF器とを設け、該ON/OFF器によって上
    記第2のジャイロの出力信号はアンテナの中心軸線と方
    位軸線が平行となるときの値を中心値として所定の角度
    範囲にある場合には遮断されるように構成されているこ
    とを特徴とするアンテナ指向装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のアンテナ指向装置におい
    て、上記所定の角度範囲の幅は0.2〜5°であること
    を特徴とするアンテナ指向装置。
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