JP3645376B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば衛星通信用地上移動車両や船舶等の移動体に搭載するのに好適するアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のアンテナ装置は、移動車両に搭載されたシェルタと称する取付体上に設置され、移動車両とともに運用場所に移動されて衛星放送等に供される。そして、このようなアンテナ装置は、移動車両に搭載されるために、移動車両を移動させながら信号の送受を行う場合、移動車両の振動及び姿勢の影響を直接的に受ける。このため、移動させながら、衛星との信号の送受を行う場合には、移動車両の振動及び姿勢をキャンセルして所望の方向に指向制御される。
【0003】
ところが、上記アンテナ装置では、指向制御する際、道路事情等により、移動車両の振動及び姿勢が大きく変動したりすると、その指向指差量が非常に大きくなるために、高精度なアンテナ指向制御が困難となるという問題を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、従来のアンテナ装置では、移動車両の振動及び姿勢変動により、指向指差が大きくなるために、指向制御に時間を費やすという問題を有する。
【0005】
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、簡便にして、高精度なアンテナ指向制御を実現し得、且つ簡便な取扱を実現し得るようにしたアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、移動体に取付配置される取付台と、第1の軸回りに円弧状の第1の案内ブレードを回動自在に配設して、この第1の案内ブレードに前記取付台に支持される第1の案内ローラを移動自在に係合させた第1の水平安定台と、前記第1の軸回りと略直交する第2の軸回りに円弧状の第2の案内ブレードを回動自在に配設して、この第2の案内ブレードに対して前記第1の水平安定台の第1の案内ブレードに支持される第2の案内ローラを移動自在に係合させた第2の水平安定台と、この第2の水平安定台の第2の案内ブレードに支持され、前記第1及び第2の軸と略直交する第3の軸回りに回転自在に配設される第3の水平安定台と、この第3の水平安定台に第3の軸上に対応して高低角駆動部及び偏波角駆動部を介して積重配置されるアンテナ反射鏡と、このアンテナ反射鏡に鏡面に対向して取付配置される給電部と、前記第1乃至第3の軸回りの角度及び角速度を検出して、前記アンテナ反射鏡で受信される受信信号に基づいて前記第1乃至第3の軸回りの離角を検出する離角検出手段と、この離角検出手段で検出した第1の軸回りの離角情報に基づいて前記第1の水平安定台の第1の案内ブレードを第1の軸回りに回動付勢して前記第1の案内ローラを該第1の案内ブレードに沿って案内し、前記第1の軸回りの離角を制御して該第1の軸回りを安定に制御する第1の安定台制御手段と、前記離角検出手段で検出した第2の軸回りの離角情報に基づいて前記第2の水平安定台の第2の案内ブレードを第2の軸回りに回動付勢して前記第2の案内ローラを該第2の案内ブレードに沿って案内し、第2の軸回りの離角を制御して第2の軸回りを安定に制御する第2の安定台制御手段と、前記離角検出手段で検出した第3の軸回りの離角情報に基づいて前記第3の水平安定台を駆動制御して、第3の軸回りを安定に制御する第3の安定台制御手段と、前記アンテナ反射鏡で受信される受信信号に基づいて前記高低角駆動部及び偏波角駆動部を駆動制御して前記アンテナ反射鏡の高低角方向及び偏波角方向を制御するアンテナ指向制御手段とを備えてアンテナ装置を構成した。
【0007】
上記構成によれば、取付台は、第1乃至第3の軸器回りが離角検出手段で検出される各軸回りの離角に対応して駆動制御されることにより、移動体の振動及び姿勢に対応して追従されて、アンテナ反射鏡が、その第3の軸回りを指向方向に指向された状態で安定化され、この安定化状態から高低角駆動部及び偏波角駆動部により、高低角及び偏波角が指向方向に指向制御される。これにより、移動体の振動及び姿勢をキャンセルした状態で、アンテナ反射鏡の指向制御が可能となり、移動体の移動状態における高精度なアンテナ指向制御が可能となる。
【0008】
また、この発明は、第1、第2及び第3の水平安定台と、高低角駆動部及び偏波角駆動部と、アンテナ反射鏡とを分離自在に組合わせ配置するように構成した。
【0009】
上記構成によれば、移動体上に構築するアンテナ反射鏡の大口径化が図れて高精度なアンテナ性能を確保することが可能となると共に、移動体の通信場所への容易な輸送が可能となり、簡便な取扱いが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2はこの発明の一実施の形態に係るアンテナ装置を示すもので、図1は、ロール軸回りの水平安定台構造を正面から見た状態を示し、図2は、ピッチ軸回りの水平安定台構造を正面から見た状態を示す。
【0011】
すなわち、取付台10は、移動車両等の移動体11に搭載される。この取付台10には、ロール軸に対応してロール軸水平安定台12が配設される。このロール軸水平安定台12は、例えば図3に示すようにローラを2個対向配置した第1の案内ローラ12aが4組、第1の取付部材12bを介して所定の間隔に取付配置される。この2組の第1の案内ローラ12a,12a間には、円弧状の第1の案内ブレード12cがそれぞれ摺動自在に挟持する如く係合される。そして、この2組の第1の案内ブレード12c,12cは、第1の結合部材12dを介して連結される。この第1の案内ブレード12cと第1の取付部材12bの相互間には、第1のボール螺子駆動部12eが架設する如く配設される。第1のボール螺子駆動部12eは、矢印方向に伸縮駆動され、第1の案内ローラ12aと第1の案内ブレード12cの相互をロール軸回りに回動付勢してロール軸回りを揺動式に安定化させる。
【0012】
また、第1の連結部材12dには、ロール軸と略直交するピッチ軸に対応してピッチ軸水平安定台13が配設される。このピッチ軸水平安定台13は、例えばローラを2個対向配置した第2の案内ローラ13aが4組、第2の取付部材13bを介して所定の間隔に取付配置される。この2組の第2の案内ローラ13a,13a間には、円弧状の第2の案内ブレード13cがそれぞれ摺動自在に挟持する如く係合される。そして、2組の第2の案内ブレード13c,13cは、第2の結合部材13dを介して連結される。この第2の案内ブレード13cと第2の取付部材13bの相互間には、第2のボール螺子駆動部13eが架設する如く配設される。この第2のボール螺子駆動部13eは、矢印方向に伸縮駆動され、第2の案内ローラ13aと第2の案内ブレード13cの相互をピッチ軸回りに回動付勢してピッチ軸回りを揺動式に安定化させる。
【0013】
上記第2の結合部材13d上には、ロール軸及びピッチ軸と略直交するヨー軸に対応してヨー軸水平安定台14が、例えば螺子取付構造で分離自在に組付けられる。このヨー軸水平安定台14には、ヨー軸駆動部14a(図4参照)が内蔵され、第2の結合部材13dをヨー軸回りに回動付勢されてヨー軸回りを安定化させる。
【0014】
また、ヨー軸水平安定台14上には、高低角(EL)駆動部15が高低角方向に回動自在に積重されて配設され、この高低角駆動部15上には、偏波角(POL)駆動部16が偏波角方向に回動自在に積重されて配設される。そして、偏波角駆動部16上には、アンテナ反射鏡17(図1及び図2参照)が、例えば螺子取付構造により分離自在に組付けられる。アンテナ反射鏡17には、給電部18が例えば分離自在に組付けられる。
【0015】
上記第1及び第2のボール螺子駆動部12e,13e、ヨー軸駆動部14、高低角駆動部15及び偏波角駆動部16には、図4に示すように制御部19が接続される。制御部19には、操作部20が接続され、その操作部20の操作に応動して動作制御される。
【0016】
また、制御部19には、ロール軸、ピッチ軸及びヨー軸回りの角度・角速度をそれぞれ検出するジャイロセンサ21a〜21cの出力端が接続される。ジャイロセンサ21a〜21cは、移動体11の振動及び姿勢に変位する略直交するロール軸、ピッチ軸及びヨー軸回りの各角度・角速度を検出して、角度・角速度情報を制御部19に出力する。
【0017】
さらに、制御部19には、受信機22、移動体11に搭載されるGPSセンサ23及び方位センサ24の出力端が接続される。受信機22は、例えば衛星からの送信信号を受信して制御部19に出力する。そして、GPSセンサ23及び方位センサ24は、GPS衛星からのGPS情報及び方位情報を取得して制御部19に出力する。
【0018】
上記構成において、先ず操作部20が操作されると、制御部19がオンされ、ジャイロセンサ21a,21bからロール軸及びピッチ軸回りの角度・角速度情報が制御部19に入力される。ここで、制御部19は、ロール軸回りの角度・角速度情報に基づいてロール軸回りの駆動信号を生成して第1のボール螺子駆動部12eを駆動制御する。ここで、第1のボール螺子駆動部12eは、第1の案内ブレード12cを取付台10の変位に対応して第1の案内ローラ12a沿ってロール軸方向に回動付勢し、ロール軸回りを揺動式に安定化させる。
【0019】
同時に、制御部19は、ピッチ軸回りの角度・角速度情報に基づいてピッチ軸回りの駆動信号を生成して、第2のボール螺子駆動部13eを駆動制御する。第2のボール螺子駆動部13eは、第2の案内ブレード13cを取付台10の変位に対応して第2の案内ローラ13aに沿ってピッチ軸方向に回動付勢し、ピッチ軸回りを揺動式に安定化させ、ここに、取付台10が、上記移動体11の振動及び姿勢に連動して変位されて2軸回りが安定化される。
【0020】
また、制御部19には、GPSセンサ23及び方位センサ24からGPS情報及び方位情報が入力される。すると、制御部19は、先ず、アンテナ反射鏡17の高低角及び偏波角を原点に設定し、この原点に設定した状態からGPS情報及び方位情報に基づいて高低角駆動信号及び偏波角駆動信号を生成して高低角駆動部15及び偏波角駆動部16を駆動制御し、アンテナ反射鏡17の高低角及び偏波角を設定する。
【0021】
次に、制御部19は、ヨー軸駆動部14aを動作制御して、ヨー軸水平安定台14をヨー軸を原点に設定し、このヨー軸を原点に設定した状態から方位センサ24からの方位情報及びジャイロセンサ21cによるヨー軸回りの角度・角速度に基づいてヨー軸駆動信号を生成してヨー軸駆動部14aを駆動制御する。ヨー軸駆動部14aは、ヨー軸水平安定台14を回転駆動してヨー軸回りを安定化させる。このヨー軸回りは、アンテナ反射鏡17の方位角に対応される。
【0022】
ここで、制御部19は、受信機22で受信した受信信号に基づいてジャイロセンサ21a〜21cの各軸回りのドリフト補正を実行しながら、ジャイロセンサ21a〜21cの検出信号に基づいて第1及び第2のボール螺子駆動部12e,13e、ヨー軸駆動部14aを駆動制御してロール軸、ピッチ軸及びヨー軸回りを安定化させる。
【0023】
同時に、制御部19は、受信機22からの受信信号に基づいて高低角情報及び偏波角情報を算出して、該高低角情報及び偏波角情報に基づいて高低角駆動信号及び偏波角駆動信号を生成し、高低角駆動部15及び偏波角駆動部16に出力する。高低角駆動部15及び偏波角駆動部16は、入力した高低角駆動信号及び偏波角駆動信号に基づいて駆動制御され、アンテナ反射鏡17を衛星(指向)方向に指向制御する。
【0024】
ここで、上記取付台10は、例えば移動体11に位置決め固定されて搭載されると、該移動体11の振動及び姿勢と一体となって変位される。ここで、取付台10は、上述したようにロール軸、ピッチ軸及びヨー軸回りが回動制御され、移動体11の振動及び姿勢に対応されて安定化される。
【0025】
なお、取付台10は、移動体11に対して位置決め固定することなく、該移動体11に搭載するのに、固定することなく、単に載置するだけで取付け配置してもよい。この場合、取付台10は、移動体11の振動及び姿勢と一体に変位しないこともあるが、上述したようにロール軸、ピッチ軸及びヨー軸回りが回動制御されることにより、移動体11の振動及び姿勢と独立して3軸回りの安定化が行われる。
【0026】
このように、上記アンテナ装置は、取付台10に対してロール軸水平安定台12及びピッチ軸水平安定台13を組付け配置して、ピッチ軸水平安定台13上にヨー軸水平安定台14を分離自在に組付け、このヨー軸水平安定台14に高低角駆動部15及び偏波角駆動部16を積重して組付け配置して、この偏波角駆動部16にアンテナ反射鏡17を分離自在に組付け配置するように構成した。
【0027】
これによれば、アンテナ反射鏡17の3軸回りの安定化と指向制御が独立に行われることにより、移動体11の振動及び姿勢に対する安定化を図った状態で、アンテナ反射鏡17の指向制御が行われることにより、高精度なアンテナ指向制御が容易に実現される。また、アンテナ反射鏡17の3軸回りの安定化と指向制御が独立に行われることにより、取付台10を移動体11に載置するだけでも、高精度な指向制御が可能となり、その移動体11への容易な組付けが実現されることにより、簡便な取扱いが実現される。そして、これによれば、3軸回りの駆動軸をアンテナ反射鏡17を含む被駆動物の略重心位置と略一致するように設定することが可能となることにより、移動体11の振動及び姿勢の並進成分を効果的にキャンセルすることができ、高精度な水平安定を容易に実現することが可能となる。
【0028】
また、これによれば、ロール軸水平安定台12及びピッチ軸水平安定台13で構成される水平安定化構造と、ヨー軸水平安定台14、高低角駆動部15及び偏波角駆動部16で構成される指向制御構造、アンテナ反射鏡17を分離可能に組付け配置することが可能となることにより、例えば移動体11の移動時における運送上の保安基準を満足したうえで、使用時における所望のアンテナ性能を確保することができる。
【0029】
なお、上記実施の形態では、移動体11として移動車両に搭載するように構成した場合で説明したが、これに限ることなく、例えば船舶に搭載するように構成してもよい。
【0030】
また、上記実施の形態では、給電部18をアンテナ反射鏡17に分離自在に組付け配置するように構成した場合で説明したが、これに限ることなく、例えば給電部18をアンテナ反射鏡17に対して折畳み展開自在に組付け配置するように構成しても持ち運びを含む輸送の点で略同様の効果が期待される。
【0031】
さらに、上記実施の形態では、第1及び第2の案内ブレード12c,13cを摺動案内する第1及び第2の案内ローラ12a,13aを、2個のローラを用いて第1及び第2の案内ブレード12c,13cを回動自在に挟装するように構成した場合で説明したが、これに限ることなく、第1及び第2の案内ブレード12c,13cを摺動案内する案内ローラを、1個のローラを用いて構成することも可能である。
【0032】
また、上記実施の形態では、センサとして、ジャイロセンサ21a〜21c、GPSセンサ23、方位センサ24を用いて構成した場合で説明したが、これに限ることなく、その他のセンサを用いて構成することが可能である。
【0033】
さらに、また、上記実施の形態では、ヨー軸水平安定台14、アンテナ反射鏡17を分離自在に組付け配置するのに螺子取付構造を用いて構成した場合で説明したが、これに限ることなく、各種の分離結合構造を用いて構成することが可能である。
【0034】
そして、上記各安定台12,13,14及びアンテナ反射鏡17が分離可能であることにより、様々な運用形態、例えば移動体(車両、船舶)に交換式に搭載可能となり、運用上の多様化が図れる。
【0035】
さらに、分離可能であることにより、短距離は、人手で輸送ができ、クレーン等を使わなくても組立・設置・分離が可能である。
よって、この発明は上記実施の形態に限ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、簡便にして、高精度なアンテナ指向制御を実現し得、且つ簡便な取扱を実現し得るようにしたアンテナ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るアンテナ装置を示した図。
【図2】図1を異なる方向から見た状態を示した図。
【図3】図1の構成を模式して示した図。
【図4】図1の回路構成を示した図。
【符号の説明】
10…取付台。
11…移動体。
12…ロール軸水平安定台。
12a…第1の案内ローラ。
12b…第1の取付部材。
12c…第1の案内ブレード。
12d…第1の結合部材。
12e…第1のボール螺子駆動部。
13…ピッチ軸水平安定台。
13a…第2の案内ローラ。
13b…第2の取付部材。
13c…第2の案内ブレード。
13d…第2の結合部材。
13e…第2のボール螺子駆動部。
14…ヨー軸水平安定台。
14a…ヨー軸駆動部。
15…高低角駆動部。
16…偏波角駆動部。
17…アンテナ反射鏡。
18…給電部。
19…制御部。
20…操作部。
21a〜21c…ジャイロセンサ。
22…受信機。
23…GPSセンサ。
24…方位センサ。

Claims (8)

  1. 移動体に取付配置される取付台と、
    第1の軸回りに円弧状の第1の案内ブレードを回動自在に配設して、この第1の案内ブレードに前記取付台に支持される第1の案内ローラを移動自在に係合させた第1の水平安定台と、
    前記第1の軸回りと略直交する第2の軸回りに円弧状の第2の案内ブレードを回動自在に配設して、この第2の案内ブレードに対して前記第1の水平安定台の第1の案内ブレードに支持される第2の案内ローラを移動自在に係合させた第2の水平安定台と、
    この第2の水平安定台の第2の案内ブレードに支持され、前記第1及び第2の軸と略直交する第3の軸回りに回転自在に配設される第3の水平安定台と、
    この第3の水平安定台に第3の軸上に対応して高低角駆動部及び偏波角駆動部を介して積重配置されるアンテナ反射鏡と、
    このアンテナ反射鏡に鏡面に対向して取付配置される給電部と、
    前記第1乃至第3の軸回りの角度及び角速度を検出して、前記アンテナ反射鏡で受信される受信信号に基づいて前記第1乃至第3の軸回りの離角を検出する離角検出手段と、
    この離角検出手段で検出した第1の軸回りの離角情報に基づいて前記第1の水平安定台の第1の案内ブレードを第1の軸回りに回動付勢して前記第1の案内ローラを該第1の案内ブレードに沿って案内し、前記第1の軸回りの離角を制御して該第1の軸回りを安定に制御する第1の安定台制御手段と、
    前記離角検出手段で検出した第2の軸回りの離角情報に基づいて前記第2の水平安定台の第2の案内ブレードを第2の軸回りに回動付勢して前記第2の案内ローラを該第2の案内ブレードに沿って案内し、第2の軸回りの離角を制御して第2の軸回りを安定に制御する第2の安定台制御手段と、
    前記離角検出手段で検出した第3の軸回りの離角情報に基づいて前記第3の水平安定台を駆動制御して、第3の軸回りを安定に制御する第3の安定台制御手段と、
    前記アンテナ反射鏡で受信される受信信号に基づいて前記高低角駆動部及び偏波角駆動部を駆動制御して前記アンテナ反射鏡の高低角方向及び偏波角方向を制御するアンテナ指向制御手段と
    を具備したことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1、第2及び第3の安定台制御手段を含む第1、第2及び第3の水平安定台と、高低角駆動部及び偏波角駆動部の設置された第3の水平安定台と、アンテナ反射鏡とを分離自在に組合わせ配置したことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記給電部は、アンテナ反射鏡に分離自在に取付配置されることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 前記給電部は、アンテナ反射鏡に折畳み展開自在に組付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1及び第2の水平安定台の駆動中心は、第3の軸上に位置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 前記第3の軸回りは、アンテナ反射鏡の方位角に対応されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1及び第2の案内ローラは、第1及び第2の案内ブレードを回動自在に挟装する複数対のローラで構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のアンテナ装置。
  8. 前記取付台は、移動体に対して該移動体の振動及び姿勢と無関係に搭載することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のアンテナ装置。
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