JP3146393B2 - アンテナ指向装置 - Google Patents

アンテナ指向装置

Info

Publication number
JP3146393B2
JP3146393B2 JP34874692A JP34874692A JP3146393B2 JP 3146393 B2 JP3146393 B2 JP 3146393B2 JP 34874692 A JP34874692 A JP 34874692A JP 34874692 A JP34874692 A JP 34874692A JP 3146393 B2 JP3146393 B2 JP 3146393B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
azimuth
elevation
angle
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34874692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06204729A (ja
Inventor
尊雄 村越
武 北條
貫志 山本
一輝 佐藤
吉範 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokyo Keiki Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Keiki Inc filed Critical Tokyo Keiki Inc
Priority to JP34874692A priority Critical patent/JP3146393B2/ja
Priority to US08/027,224 priority patent/US5517204A/en
Priority claimed from US08/027,224 external-priority patent/US5517204A/en
Priority to GB9304916A priority patent/GB2266164B/en
Publication of JPH06204729A publication Critical patent/JPH06204729A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3146393B2 publication Critical patent/JP3146393B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海事衛星通信等に使用し
て好適なアンテナを衛星方向へ指向させるためのアンテ
ナ指向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のアンテナ指向装置の例を示
す。アンテナ指向装置は基台3と斯かる基台3に装着さ
れた方位ジンバル40と方位ジンバル40の上端部のU
字形部材に装着された取り付け金具41と斯かる取り付
け金具41に取り付けられたアンテナ14とを有する。
【0003】基台3はブリッジ部3−1を有してよく、
斯かるブリッジ部3−1には上方に突出する円筒部11
が装着されており、斯かる円筒部11の内部には1対の
軸受21−1、21−2が取り付けられている。この軸
受21−1、21−2の内輪には方位軸20が嵌合され
ており、方位軸20の上端部にはアーム13を介して方
位ジンバル40が装着されている。
【0004】斯くして方位軸20が軸受21−1、21
−2によって支持された状態にて、方位ジンバル40は
方位軸20を通る軸線周りに回転することができる。方
位ジンバル40は下側の支持軸部40−1と上側のU字
形部40−2とを有し、支持軸部40−1の中心軸線即
ち方位軸線Z−Zは図示のように方位軸20を通る軸線
より偏倚して配置されている。尚、支持軸部40−1は
方位軸20を通る軸線に整合するように構成してもよ
い。
【0005】方位ジンバル40のU字形部40−2に
は、より小さいU字形の取り付け金具41が配置されて
おり、斯かる取り付け金具41はその2つの脚部41−
1、41−2の各々に仰角軸30−1、30−2を有す
る。方位ジンバル40のU字形部40−2の2つの脚部
の各々には適当な軸受が装着されており、斯かる軸受に
よって仰角軸30−1、30−2は回転可能に支持され
ている。
【0006】仰角軸30−1、30−2の中心軸線は仰
角軸線Y−Yを構成しており、こうして、取り付け金具
41は方位ジンバル40のU字形部40−2の2つの脚
部の間にて仰角軸線Y−Y周りに回転可能に支持されて
いる。仰角軸線Y−Yは方位軸線Z−Zに対して直角に
配置され、従って略水平な位置にある。
【0007】U字形の取り付け金具41の脚部41−
1、41−2にはアンテナ14が装着されており、従っ
てアンテナ14は取り付け金具41と共に仰角軸線Y−
Y周りに回転することができる。アンテナ14は中心軸
線X−Xを有しており、斯かる中心軸線は仰角軸線Y−
Yに対して垂直である。
【0008】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
と方位ジャイロ45と第1の加速度計46及び第2の加
速度計47とが装着されている。仰角ジャイロ44によ
って仰角軸線Y−Y周りを回転するアンテナ14の回転
角速度が検出され、方位ジャイロ45によって仰角軸線
Y−Y及びアンテナ14の中心軸線X−Xの双方に直交
する軸線周りのアンテナ14の回転角速度が検出され、
第1の加速度計46によって仰角軸線Y−Y周りのアン
テナ14の中心軸線X−Xの傾斜角度が検出され、第2
の加速度計47によって水平面に対する仰角軸線Y−Y
傾斜角度が検出される。
【0009】仰角ジャイロ44と方位ジャイロ45は、
例えば機械式ジャイロ、光学式ジャイロ等の積分型ジャ
イロの他、振動ジャイロ、レートジャイロ、光ファイバ
ジャイロ等の角速度検出型ジャイロであってよい。
【0010】取り付け金具41の一方の脚部には仰角軸
線Y−Yと同軸的に仰角歯車32が装着されている。斯
かる仰角歯車32にはピニオン35が噛み合わされてお
り、斯かるピニオン35は方位ジンバル40のU字形部
40−2の一方の脚部に装着された仰角サーボモータ3
3の回転軸に取り付けられている。
【0011】方位ジンバル40のU字形部40−2の一
方の脚部には仰角発信器34が装着されており、斯かる
仰角発信器34によってアンテナ14の仰角軸線Y−Y
周りの回転角度θが検出されそれを指示する信号が出力
される。
【0012】一方、方位軸20の下端部には方位歯車2
2が取り付けられ、基台3のブリッジ部3−1上には方
位サーボモータ23と方位発信器24が取り付けられ、
方位サーボモータ23及び方位発信器24の回転軸にそ
れぞれ取り付けられたピニオン(図示なし)が方位歯車
22に噛み合わされるように構成されている。
【0013】図示のように、アンテナ指向装置を制御す
るために仰角制御ループと方位角制御ループが設けられ
ている。尚、アンテナ14の中心軸線X−Xが水平面と
なす角をアンテナの仰角θA とし、アンテナ14の中心
軸線X−Xが水平面上で子午線Nとなす角をアンテナの
方位角φA とする。
【0014】仰角制御ループはアンテナの仰角θA が衛
星高度角θS に一致するようにアンテナ14を仰角軸線
Y−Y周りに回転させるよう構成されており、第1の及
び第2のループを含む。第1のループにおいて、仰角ジ
ャイロ44の出力は積分器54及び増幅器55を介して
仰角サーボモータ33にフィードバックされる。それに
よって船体が揺動しても慣性空間に対するアンテナ14
の仰角軸線Y−Y周りの角速度は常にゼロに保持され
る。
【0015】第2のループにおいて、第1の加速度計4
6からの出力信号は、アークサイン演算器57を経由し
た後、例えば手動設定された衛星高度角θS を指示する
信号によって減ぜられ、更に、減衰器56を経由して積
分器54及び増幅器55に入力される。このループは、
アンテナ14の仰角θA を衛星高度角θS に一致させる
ための適当な時定数を有する。尚、減衰器56に仰角ジ
ャイロ44のドリフト変動を補償させるために積分特性
を具備させることも可能である。
【0016】方位角制御ループはアンテナ14の方位角
φA が衛星方位角φS に一致するように方位ジンバル4
0の方位を制御する機能を有する。方位ジャイロ45の
出力信号は、積分器(図5では仰角軸線傾斜演算器80
と傾斜軸線方位演算器85)及び増幅器59を介して方
位サーボモータ23にフィードバックされ、それによっ
てアンテナ14は、アンテナ14の中心軸線X−X及び
仰角軸線Y−Yの両者に直交する軸線周りの船体の回転
運動に対して、安定化されることができる。
【0017】方位発信器24より方位軸線Z−Z周りの
アンテナ14の回転角φを指示する信号が出力される。
増幅器59から方位サーボモータ23に対して、船首方
位角φC とアンテナ14の回転角φとの和と衛星方位角
φS との偏差を示す偏差信号Δφが供給されると、方位
ジンバル40は方位サーボモータ23によって回転され
る。船首方位角φC とアンテナ14の回転角φとの和が
衛星方位角φS に等しくなる点で、方位ジンバル40は
静止する。
【0018】このループは、アンテナ14の方位角φA
を衛星方位角φS に一致させるための適当な時定数を有
する。
【0019】こうして、仰角制御ループと方位角制御ル
ープとによってアンテナ14はその中心軸線X−Xが衛
星方向に指向するように構成されている。
【0020】方位角制御ループは、衛星高度角が高いと
きにジンバルロック現象が発生することを防止するため
の機能を有しており、衛星高度角が高いときにはアンテ
ナ14の仰角軸線Y−Yが船体の傾斜軸線方位に整合す
るように方位ジンバル40の方位を制御するように構成
されている。
【0021】この制御は、次の原理に基づいている。即
ち、船体の動揺は必ず水平面内の1つの回転軸線(船体
の傾斜軸線)周りの回転運動であると考えることができ
る。従って、仰角軸線Y−Yが常にこの回転軸線の方位
φT に整合するように方位ジンバル40の方位を制御す
れば、衛星高度角が高いときでも常にアンテナ14の中
心軸線X−Xを天頂方向に指向させることができる。
【0022】斯かる機能は方位ジャイロ45及び第2の
加速度計47と仰角発信器34と仰角軸線傾斜演算器8
0と傾斜軸線方位演算器85と増幅器59とを含むルー
プによって提供される。
【0023】方位ジャイロ45によって出力された仰角
軸線Y−Y及びアンテナ14の中心軸線X−Xの双方に
直交する軸線周りのアンテナ14の回転角速度ωP と第
2の加速度計47によって出力されたアンテナ14の中
心軸線X−X周りの傾斜角度η’を表す信号とはそれぞ
れ仰角軸線傾斜演算器80に入力され、斯かる仰角軸線
傾斜演算器80によって水平面に対する仰角軸線Y−Y
の傾斜角ηが求められる。
【0024】仰角発信器34より出力された仰角軸線Y
−Y周りのアンテナ14の回転角度θは適当な減算器
にて衛星高度角θS が減算され水平面に対する船体
仰角軸線Y−Y周りの回転角度ξ(=θS −θ)が求め
られる。傾斜軸線方位演算器85には、仰角軸線傾斜演
算器80から出力された水平面に対する仰角軸線Y−Y
の傾斜角ηと減算器61より得られた水平面に対する
の仰角軸線Y−Y周り回転角度ξ(=θS −θ)と方
位発信器24から出力された方位軸線Z−Z周りのアン
テナ14の回転角φとをそれぞれ表す信号が供給され
る。
【0025】傾斜軸線方位演算器85では、仰角軸線Y
−Yの傾斜角ηと船体の回転角度ξとから傾斜軸線方位
φT が演算され、斯かる傾斜軸線方位φT は方位発信器
24から出力されたアンテナの回転角φより得られたア
ンテナの方位角φA と比較されて方位偏差信号Δφが演
算される。方位偏差信号Δφを表す信号は傾斜軸線方位
演算器85より増幅器59に出力される。こうして方位
角制御ループでは、方位偏差信号Δφがゼロとなるよう
に、即ち、仰角軸線Y−Yの方位が傾斜軸線方位φT
整合するように、方位ジンバル40の方位角が制御され
る。
【0026】図6は仰角軸線傾斜演算器80の構成を示
す図であり、斯かる図を参照して仰角軸線傾斜演算器8
0の動作を説明する。
【0027】仰角軸線傾斜演算器80は積分器81と第
1の比較器82と係数器83と第2の比較器84とを有
するように構成されている。方位ジャイロ45から仰角
軸線傾斜演算器80には入力端子80aを経由して、仰
角軸線Y−Y及びアンテナ14の中心軸線X−Xの双方
に直交する軸線周りのアンテナ14の回転角速度ωP
指示する信号が入力され、斯かる信号は第1の比較器8
2を経由して積分器81に入力され、そこで積分されて
仰角軸線Y−Yの傾斜角ηが求められる。斯かる傾斜角
ηを指示する信号は出力端子80cを経由して傾斜軸線
方位演算器85に出力される。
【0028】第2の加速度計47からは入力端子80b
を経由して、水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角度
η’を表す信号が入力され、斯かる傾斜角度η’は第2
の比較器84にて仰角軸線Y−Yの傾斜角ηと比較さ
れ、その偏差量はゲイン1/τの係数器83を介して第
1の比較器82にネガティブフィードバックされる。こ
のフィードバックループは水平儀のループである。図6
において、Sはラプラス演算子、τは時定数を表す。
【0029】アンテナ14の仰角θA 即ち衛星の高度角
θS が90°近傍にある場合を考える。方位ジャイロ4
5から出力される信号は、仰角軸線Y−Y及びアンテナ
14の中心軸線X−Xの双方に垂直な軸線周りのアンテ
ナ14の回転角速度を指示するが、アンテナ14の高度
角θA が高くなると斯かる信号は水平面に対する仰角軸
線Y−Yの水平軸線周りの回転角速度ωP を指示するよ
うになる。斯かる角速度ωP を積分器81によって直接
積分して仰角軸線Y−Yの水平面に対する傾斜角ηを求
めてもよいが、方位ジャイロ45のドリフトに起因する
誤差が増加するから、第2の加速度計47からの出力
η’と比較してから第1の積分器81にて積分するよう
に構成されている。
【0030】こうして求めた傾斜角ηは、方位ジャイロ
45のドリフトに起因する誤差が除去され、且つ船体の
揺動による水平加速度による影響も除去されている。
【0031】図7は傾斜軸線方位演算器85の構成を示
す図であり、斯かる図を参照して傾斜軸線方位演算器8
5の動作を説明する。傾斜軸線方位演算器85は除算器
86と加算器87と比較器88とを有するように構成さ
れている。
【0032】仰角軸線傾斜演算器80からの出力信号即
ち水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角ηを指示する
信号は入力端子85aを経由して除算器86に供給さ
れ、減算器61からの出力信号即ち仰角軸線Y−Y周り
船体の回転角度ξを指示する信号は入力端子85bを
経由して除算器86に供給される。除算器86では、Δ
φT =η/ξなる演算がなされて傾斜軸線方位偏差Δφ
T が求められ、加算器87では、斯かる傾斜軸線方位偏
差ΔφT が積算されて傾斜軸線の方位φT が求められ、
斯かる傾斜軸線の方位φT を指示する信号が比較器88
に供給される。
【0033】一方、比較器88には、入力端子85cを
経由して、方位発信器24から得られたアンテナの回転
角φを表す信号が供給される。比較器88では、傾斜軸
線方位φT とアンテナの回転角φとが比較されてその偏
差Δφが求められ、斯かる偏差を指示する偏差信号は出
力端子85dを経由して増幅器59に供給される。
【0034】こうして、方位ジンバル40の方位は、偏
差Δφが零となるように、即ち、方位ジンバル40の方
位角φA が傾斜軸線方位φT に等しくなるように制御さ
れる。この結果、水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜
角ηが零となったときに方位ジンバル40は静止する。
即ち、方位制御ループによって、仰角軸線Y−Yが船体
の傾斜軸線の方位に整合するべく方位ジンバル40の方
位が制御されるように構成されている。
【0035】次に図8を参照して傾斜軸線方位演算器8
5の機能を説明する。仰角軸線Y−Yが船体の傾斜軸線
方位φT に整合していれば、仰角軸線の傾斜角ηはゼロ
であるが、実際には、図示のように、方位誤差ΔφT
けわずかに変位していると仮定する。
【0036】減算器61から得られた船体の傾斜角をξ
とすれば、方位誤差ΔφT は、近似的にΔφT =η/ξ
である。方位ジンバル40を方位軸線Z−Z周りに方位
角度ΔφT だけ回転すれば、仰角軸線Y−Yが船体の傾
斜軸線方位φT に整合し、仰角軸線の傾斜角ηがゼロと
なる。
【0037】斯くして、除算器86にて方位誤差ΔφT
=η/ξを演算し、更に、それを積算して船体の傾斜軸
線方位φT が求められる。傾斜軸線方位φT に対して方
位発信器24より得られたアンテナの回転角φが比較さ
れてその差がゼロとなるように、即ち傾斜軸線方位φT
がアンテナの方位角φA に等しくなるように制御され
る。
【0038】こうして、アンテナ指向装置は、3つのサ
ーボループからなる2つの制御ループによってアンテナ
14の中心軸線X−Xが衛星方向を指向するように、制
御される。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来のアンテナ指向装置では、2つの課題があった。先
ず第1の点は、傾斜軸線方位演算器85の除算器86に
てΔφT =η/ξなる演算がなされることに起因する。
斯かる演算では、分母である仰角軸線Y−Y周りの船体
の傾斜角ξがゼロに近づくと(ξ⇒0)、船体の傾斜軸
線方位φT に対する仰角軸線Y−Yの方位誤差ΔφT
無限大となり(ΔφT ⇒∞)、制御ループによる制御が
不能となる欠点があった。また、傾斜角ξの値がゼロの
近傍のとき(ξ≒0)、方位誤差ΔφT が不連続となる
欠点があった。
【0040】第2の点は、アンテナ14に対して急激
に、方位軸線Z−Zと仰角軸線Y−Yの双方に直交する
軸線周りの角速度が加えられた場合に生ずる。斯かる場
合、方位軸線Z−Z周りに方位ジンバル40が回転し、
角速度の入力軸線と仰角軸線Y−Yとが略平行となるま
での間、アンテナに斯かる角速度が直接加わることな
り、指向誤差が生ずる。
【0041】図9〜図10を参照して斯かる誤差の発生
原理を説明する。図9Aに示すように、水平面Hと平行
な船体面P0 が水平線OH0 周りに傾斜角ξだけ傾斜し
て船体面P1 となったものとする。船体面P1 と水平面
Hの交線が船体の傾斜軸線である。こうして船体面P0
が傾斜して船体面P1 となると水平線OH0 に垂直な水
平線OA0 は傾斜軸線0H0 に垂直な最大傾斜軸線OA
1 となる。
【0042】図9Bに示すように、船体面P1 が最大傾
斜軸線OA1 周りに傾斜角ηだけ傾斜して船体面P2
なったものとする。船体の傾斜軸線0H0 はΔφだけ回
転して傾斜軸線0H2 に偏倚する。斯かる偏差角Δφは
次の数1の式、によって表される。
【0043】
【数1】∠H0 OH2 =Δφ≒tan -1 ηξ
【0044】図10を参照してアンテナ14の中心軸線
X−Xの軌跡を説明する。図10Aに示すように、衛星
高度角が高いときは上述の制御ループによって仰角軸線
Y−Yは船体の傾斜軸線0H2 に平行となるように配置
されている。またアンテナ14の中心軸線X−Xは天頂
方向を指向している。
【0045】図10Bはアンテナ14の上方に該アンテ
ナ14より単位距離離れた水平面H 1 を示す。方位軸2
0の中心軸線が水平面H1 と交わる点をO0 とし、アン
テナ14の中心軸線X−Xが水平面H1 と交わる点をX
0 とする。
【0046】船体面P1 が最大傾斜軸線OA1 周りに傾
斜角ηだけ傾斜して船体面P2 となり、傾斜軸線0H0
が偏差角Δφだけ回転して傾斜軸線0H2 となったとす
る。斯かる船体面の傾斜の変化が急激なときは、方位軸
20の中心点O0 とアンテナ14の中心軸線X−Xの点
0 はそれぞれ点O1 及びX1 に移動する。
【0047】ここで、仰角軸線Y−Yが船体の傾斜軸線
0H2 に平行となるように、制御ループによって方位軸
20は回転軸線O1 周りに回転し、アンテナ14の中心
軸線X−Xの点X1 は点X2 に移動する。O1 1 =O
1 2 である。こうして、アンテナ14の中心軸線X−
Xは天頂方向より偏倚し、その結果、仰角軸線Y−Y周
りに小さな回転角θE だけ指向誤差が生じたこととな
る。
【0048】斯かるアンテナ14の仰角誤差θE は、図
10Bより明らかなように次の数2の式によって求めら
れる。
【0049】
【数2】θE =√(ξ2 +η2 )−|ξ|
【0050】本発明は斯かる点に鑑み、衛星の高度角が
90°付近にあり仰角軸線Y−Yが船体の傾斜軸線に整
合するべく制御がなされているとき、仰角軸線Y−Y周
りの船体の傾斜角ξがゼロに近い値であっても傾斜軸線
方位演算器85の除算器86にてΔφT =η/ξなる演
算がなされ、それによって仰角軸線Y−Yが船体の傾斜
軸線に整合するべく制御がなされるように構成されたア
ンテナ指向装置を提供することを目的とする。
【0051】本発明は斯かる点に鑑み、アンテナ14に
対して急激に、方位軸線Z−Zと仰角軸線Y−Yの双方
に直交する軸線周りの角速度が加えられた場合に、方位
軸線Z−Z周りに方位ジンバル40が回転し、角速度の
入力軸線と仰角軸線Y−Yとが略平行となるまでの間、
アンテナに斯かる角速度が直接加わることに起因して生
ずる指向誤差を排除するすることを目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、中心軸
線X−Xを有し支持部材41に装着されたアンテナ14
と、上記中心軸線X−Xに直交する仰角軸線Y−Yを有
し支持部材41に装着されたアンテナ14を仰角軸線Y
−Y周りに回転可能に支持する方位ジンバル40と、方
位ジンバル40を仰角軸線Y−Yに直交する方位軸線Z
−Z周りに回転可能に支持する基台3と、仰角軸線Y−
Yに平行な入力軸線を有し支持部材41に装着された第
1のジャイロ44と、中心軸線X−Xと仰角軸線Y−Y
の両者に直交する入力軸線を有し支持部材41に装着さ
れた第2のジャイロ45と、仰角軸線Y−Y周りのアン
テナ14の傾斜角度を指示する信号を出力する第1の加
速度計46と、水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角
度を指示する信号を出力する第2の加速度計47と、基
台3に対する方位ジンバル40の方位軸線Z−Z周りの
回転角を指示する信号を出力する方位発信器24と、方
位ジンバル40に対するアンテナ14の仰角軸線Y−Y
周りの回転角を指示する信号を出力する仰角発信器34
と、第2のジャイロ45より出力された中心軸線X−X
と仰角軸線Y−Yの両者に直交する軸線周りのアンテナ
14の回転角速度を指示する信号と第2の加速度計47
より出力された水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角
度を指示する信号とを入力し水平面に対する仰角軸線Y
−Yの傾斜角を演算する仰角軸線傾斜演算器80と、仰
角軸線傾斜演算器80より出力された仰角軸線Y−Yの
傾斜角と仰角発信器34から出力された仰角軸線Y−Y
周りのアンテナ14の回転角とを入力し船体の傾斜軸線
の方位を演算する仰角軸方位演算器85とを有し、衛星
の高度角が90度付近にあるときは仰角軸線Y−Yの方
位が船体の傾斜軸線の方位に整合するように方位ジンバ
ル40の方位が制御され、アンテナ14の中心軸線X−
Xが衛星方向に指向するように構成されたアンテナ指向
装置において、仰角発信器34より出力されたアンテナ
14の仰角軸線Y−Y周りの回転角θと衛星の高度角か
ら求めた船体の傾斜角ξを指示する信号を入力する角度
リミッタ90を設け、角度リミッタ90は船体の仰角軸
線Y−Y周りの回転角ξの絶対値が所定の設定値ξS
り小さいときには回転角ξと同一の符号を有する設定値
ξS を指示する信号を出力し、船体の仰角軸線Y−Y周
りの回転角ξの絶対値が所定の設定値ξS より大きいと
きには回転角ξを指示する信号を出力するように構成さ
れている。
【0053】本発明よれば、アンテナ指向装置におい
て、仰角軸線傾斜演算器80からの出力された水平面に
対する仰角軸線Y−Yの傾斜角ηを指示する信号と船体
の回転角度ξを指示する信号とを入力し、次の式 θE =√(ξ2 +η2 )−|ξ| によって仰角誤差θE を演算する傾斜演算器91を設
け、この仰角誤差θE を第1のジャイロ44の出力側に
接続された積分器54に入力するように構成されてい
る。
【0054】
【作用】本発明によれば、仰角軸線Y−Y周りの船体
傾斜角ξがゼロに近い値のときは、除算器86に於いて
なされるΔφT =η/ξなる演算にて、分母の傾斜角ξ
の値に設定値ξS を使用するから、ΔφT の値が無限大
となることが回避され、従って、制御不能となることが
ない。
【0055】本発明によれば、傾斜演算器91によって
数2の式の仰角誤差θE が演算され、斯かる仰角誤差θ
E を指示する信号が仰角制御ループに入力されるから、
方位軸線Z−Zと仰角軸線Y−Yの双方に直交する軸線
周りに急激に角速度が加えられたとき、それに起因する
仰角誤差θE が生ずることはない。
【0056】
【実施例】以下に図1〜図4を参照して本発明の実施例
について説明する。尚図1〜図4において図5〜図10
の対応する部分には同一の参照符号を付してその詳細な
説明は省略する。
【0057】先ず第1の点を解決する手段について説明
する。図1に本発明のアンテナ指向装置の傾斜軸線方位
演算器85の構成例を示す。本例の傾斜軸線方位演算器
85は、図7の従来の傾斜軸線方位演算器の構成例と比
較して、角度リミッタ90が設けられている点が異な
る。即ち、本例の傾斜軸線方位演算器85は除算器86
と加算器87と比較器88と角度リミッタ90とを有す
るように構成されており、角度リミッタ90を設けた点
以外は従来の傾斜軸線方位演算器と同一であってよい。
【0058】仰角軸線傾斜演算器80からの出力信号即
ち水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角ηを指示する
信号は入力端子85aを経由して除算器86に供給さ
れ、一方、仰角発信器34からの出力信号即ち仰角軸線
Y−Y周りのアンテナ14の回転角度θと衛星高度角θ
S とから減算器61を介して求められる船体の傾斜角ξ
を指示する信号は入力端子85bを経由して角度リミッ
タ90に供給される。即ち、仰角軸線Y−Y周りの船体
の回転角度ξを指示する信号は除算器86に供給される
前に角度リミッタ90に供給される。
【0059】図2を参照して斯かる角度リミッタ90の
動作を説明する。図2は角度リミッタ90に入力された
仰角軸線Y−Y周りの船体の回転角度ξと角度リミッタ
90より出力される回転角度ξ0 の関係を示す。このグ
ラフは次の数3の式を表している。
【0060】
【数3】ξ0 =ξ (|ξ|>ξS
又は、=ξS ×sgn(ξ) (|ξ|≦ξS
【0061】ここに、、記号sgnはξの正負の符号を
表す。入力された回転角度ξの絶対値が所定の設定値ξ
S より大きいときは斯かる入力された回転角度ξがその
まま出力され、入力された回転角度ξの絶対値が所定の
設定値ξS に等しいか又は小さいときは斯かる入力され
た回転角度ξの符号と同一の符号を有する設定値ξS
出力される。斯かる設定値ξS は適当な値例えば5°に
設定される。
【0062】こうして、角度リミッタ90からの出力値
ξ0 の絶対値は設定値ξS より小さくなることはない。
角度リミッタ90からの出力信号は除算器86に供給さ
れる。除算器86では、ΔφT =η/ξ0 なる割り算が
なされて傾斜軸線方位偏差ΔφT が求められる。この式
の分母ξ0 の値の絶対値は設定値ξS に等しいか又はそ
れより大きいから、傾斜軸線方位偏差ΔφT が無限大と
なることはない。
【0063】再び図1を参照すると、加算器87では、
斯かる傾斜軸線方位偏差ΔφT が積算されて傾斜軸線の
方位φT が求められ、斯かる傾斜軸線の方位φT を指示
する信号が比較器88に供給される。
【0064】一方、比較器88には、入力端子85cを
経由して、方位発信器24から得られたアンテナの回転
角φを表す信号が供給される。比較器88では、傾斜軸
線方位φT とアンテナの回転角φとが比較されてその偏
差Δφが求められ、斯かる偏差を指示する偏差信号は出
力端子85dを経由して増幅器59に供給される。
【0065】こうして、方位ジンバル40の方位は、偏
差Δφが零となるように、即ち、方位ジンバル40の方
位角φA が傾斜軸線方位φT に等しくなるように制御さ
れる。この結果、水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜
角ηが零となったときに方位ジンバル40は静止する。
即ち、方位制御ループによって、仰角軸線Y−Yが船体
の傾斜軸線の方位に整合するべく方位ジンバル40の方
位が制御されるように構成されている。
【0066】図3を参照して本例の傾斜軸線方位演算器
85の動作を説明する。図3Aは除算器86に入力され
る水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾斜角度ηの値の時
間変化を示すグラフであり、図3Bは除算器86に入力
される仰角軸線Y−Y周りの船体の回転角度ξ0 の値の
時間変化を示すグラフであり、図3Cは除算器86より
出力される偏差値ΔφT の時間変化を示すグラフであ
る。尚、図3B及び図3Cにて破線のグラフは従来の傾
斜軸線方位演算器85の動作を示す。
【0067】この例では、図3に示すように水平面に対
する仰角軸線Y−Yの傾斜が漸次変化しており、負の傾
斜角ηがその絶対値を減少させ、時刻t1 で傾斜角度η
の値が零となり、その後正の傾斜角度ηがその絶対値を
増加させる。時刻t1 よりΔt時間経過後の時刻t2
て、回転角度ξが零となる。
【0068】従来の傾斜軸線方位演算器85には角度リ
ミッタ90が供えられていないから、図3Cに示すよう
に、偏差値ΔφT は時刻t2 にて不連続となるばかりで
なく、絶対値が増大し且つ極性が反転することとなる。
即ち、方位ジンバル40は時刻t1 までは順方向に回転
していたが、時刻t1 から時刻t2 までは反対方向に大
きく回転し、時刻t2 直後に反転して再び順方向に大き
く回転し、漸次その回転角を増加するように回転され
る。方位サーボモータ23が発生するトルクは有限であ
り、実際の方位ジンバル40の回転運動は図3Cの破線
の如き回転角度で回転することはないが、時刻t2 前後
にて大きな回転角度で回転し、過渡誤差が発生する。
【0069】しかしながら、本例では、方位ジンバル4
0は時刻t1 までは順方向に回転し、時刻t1 から時刻
2 まではほぼ回転を停止し、時刻t2 後に再び順方向
に漸次その回転角を増加するように回転される。従っ
て、時刻t2 前後にて方位ジンバル40は大きな回転角
度で回転することなく、過渡誤差が発生することはな
い。また、方位サーボモータ23に大きな変動トルクが
作用することはないから、方位サーボモータ23の寿命
を増加させることができる。
【0070】次に、図4を参照して第2の点を解決する
手段について説明する。本例では、傾斜演算器91が配
置されており、斯かる傾斜演算器91によって数2の式
にて示される仰角誤差θE が求められ且つ修正される。
【0071】傾斜演算器91は、仰角軸線傾斜演算器8
0からの出力された水平面に対する仰角軸線Y−Yの傾
斜角ηを指示する信号と減算器61から出力された仰角
軸線Y−Y周りの船体の回転角度ξを指示する信号とを
入力し、数2の式を演算して仰角誤差θE を求め、斯か
る仰角誤差θE を指示する信号を積分器54に出力す
る。
【0072】即ち、仰角誤差θE はアンテナ14の仰角
軸線Y−Y周りの回転角誤差であるから、仰角誤差θE
値を仰角ジャイロ44の実質的なトルカである積分器5
4に供給することによって、斯かる仰角誤差θE を零に
することができる。こうして、仰角制御ループによっ
て、アンテナ14は仰角誤差θE に相当する回転角だけ
仰角軸線Y−Y周りに回転され、それによって仰角誤差
θE に起因するアンテナ14の指向誤差は修正される。
【0073】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、水平面に対する仰角軸
線Y−Y周りの船体の回転角ξが減少して零となり(ξ
=0)、再び増加するべく変化したとき、傾斜軸線方位
演算器85における演算不能を回避し、過渡誤差を低減
させることができる利点がある。
【0075】本発明によれば、水平面に対する仰角軸線
Y−Y周りの船体の傾斜角ξが減少して零となり(ξ=
0)、再び増加するべく変化したとき、アンテナ14の
指向精度を向上させることができ、サーボモータ、歯車
等の長寿命化を達成することができる利点がある。
【0076】本発明によれば、傾斜演算器91を設け、
傾斜演算器91より出力された仰角誤差θE の値が仰角
制御ループの積分器54に入力されるように構成されて
いるから、仰角軸線Y−Yと方位軸線Z−Zの双方に直
交する軸線周りに急激な角速度が生じても、それに起因
するアンテナ14の指向誤差が完全に修正され、従っ
て、指向精度の高いアンテナ指向装置が提供される利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による傾斜軸線方位演算器の構成例を示
す図である。
【図2】本発明による角度リミッタの構成例を示す図で
ある。
【図3】本発明による傾斜軸線方位演算器の動作を示す
図である。
【図4】本発明によるアンテナ指向装置の例を示す図で
ある。
【図5】従来のアンテナ指向装置の例を示す図である。
【図6】従来の仰角軸線傾斜演算器の構成例を示す図で
ある。
【図7】従来の傾斜軸線方位演算器の構成例を示す図で
ある。
【図8】船体の傾斜軸線と仰角軸線の関係を示す図であ
る。
【図9】船体の傾斜軸線の変化を示す図である。
【図10】船体の傾斜軸線の変化によってアンテナの中
心軸線X−Xが変化することを示す図である。
【符号の説明】
3 基台 3−1 ブリッジ部 11 円筒部 13 アーム 14 アンテナ 20 方位軸 21−1、21−2 軸受 22 方位歯車 23 方位サーボモータ 24 方位発信器 30−1、30−2 仰角軸 31−1、31−2 軸受 32 仰角歯車 33 仰角サーボモータ 34 仰角発信器 35 ピニオン 40 方位ジンバル 40−1 支持軸部 40−2 U字形部 41 取り付け金具 41−1、41−2 脚部 44 仰角ジャイロ 45 方位ジャイロ 46、47 加速度計 54 積分器 55 増幅器 56 減衰器 57 アークサイン演算器 59 増幅器61 減算器 80 仰角軸線傾斜演算器 81 積分器 82 比較器 83 係数器 84 比較器 85 傾斜軸線方位演算器 86 除算器 87 加算器 88 比較器 90 角度リミッタ 91 傾斜演算器 X−X アンテナ中心軸線 Y−Y 仰角軸線 Z−Z 方位軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 一輝 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株 式会社トキメック内 (72)発明者 神谷 吉範 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株 式会社トキメック内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/00 - 3/10 G01S 3/42 H01Q 1/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸線を有し支持部材に装着されたア
    ンテナと、上記中心軸線に直交する仰角軸線を有し上記
    支持部材に装着されたアンテナを上記仰角軸線周りに回
    転可能に支持する方位ジンバルと、該方位ジンバルを上
    記仰角軸線に直交する方位軸線周りに回転可能に支持す
    る基台と、上記仰角軸線に平行な入力軸線を有し上記支
    持部材に装着された第1のジャイロと、上記中心軸線と
    仰角軸線の両者に直交する入力軸線を有し上記支持部材
    に装着された第2のジャイロと、上記仰角軸線周りの上
    記アンテナの傾斜角度を指示する信号を出力する第1の
    加速度計と、水平面に対する上記仰角軸線の傾斜角度を
    指示する信号を出力する第2の加速度計と、上記基台に
    対する上記方位ジンバルの上記方位軸線周りの回転角を
    指示する信号を出力する方位発信器と、上記方位ジンバ
    ルに対する上記アンテナの上記仰角軸線周りの回転角を
    指示する信号を出力する仰角発信器と、上記第2のジャ
    イロより出力された上記中心軸線と仰角軸線の両者に直
    交する軸線周りの上記アンテナの回転角速度を指示する
    信号と上記第2の加速度計より出力された水平面に対す
    る上記仰角軸線の傾斜角度を指示する信号とを入力し水
    平面に対する上記仰角軸線の傾斜角を演算する仰角軸線
    傾斜演算器と、該仰角軸線傾斜演算器より出力された上
    記仰角軸線の傾斜角と上記仰角発信器から出力された上
    記仰角軸線周りの上記アンテナの回転角とを入力し船体
    の傾斜軸線の方位を演算する仰角軸方位演算器とを有
    し、衛星の高度角が90度付近にあるときは上記仰角軸
    線の方位が上記船体の傾斜軸線の方位に整合するように
    上記方位ジンバルの方位が制御され、上記アンテナの中
    心軸線が衛星方向に指向するように構成されたアンテナ
    指向装置において、 上記仰角発信器より出力された上記アンテナの上記仰角
    軸線周りの回転角θと衛星の高度角から求めた船体の傾
    斜角ξを指示する信号を入力とする角度リミッタを設
    け、該角度リミッタは上記船体の上記仰角軸線周りの回
    転角ξの絶対値が所定の設定値ξS より小さいときには
    上記回転角ξと同一の符号を有する上記設定値ξS を指
    示する信号を出力し、上記船体の上記仰角軸線周りの回
    転角ξの絶対値が上記所定の設定値ξS より大きいとき
    には上記回転角ξを指示する信号を出力するように構成
    されていることを特徴とするアンテナ指向装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンテナ指向装置におい
    て、上記仰角軸線傾斜演算器からの出力された水平面に
    対する仰角軸線の傾斜角ηを指示する信号と上記船体
    回転角度ξを指示する信号とを入力し、次の式 θE =√(ξ2 +η2 )−|ξ| によって仰角誤差θE を演算する傾斜演算器を設け、上
    記仰角誤差θE を上記第1のジャイロの出力側に接続さ
    れた積分器に入力するように構成されていることを特徴
    とするアンテナ指向装置。
JP34874692A 1992-03-10 1992-12-28 アンテナ指向装置 Expired - Fee Related JP3146393B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34874692A JP3146393B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 アンテナ指向装置
US08/027,224 US5517204A (en) 1992-03-10 1993-03-05 Antenna directing apparatus
GB9304916A GB2266164B (en) 1992-03-10 1993-03-10 Antenna directing apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34874692A JP3146393B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 アンテナ指向装置
US08/027,224 US5517204A (en) 1992-03-10 1993-03-05 Antenna directing apparatus

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06204729A JPH06204729A (ja) 1994-07-22
JP3146393B2 true JP3146393B2 (ja) 2001-03-12

Family

ID=26578818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34874692A Expired - Fee Related JP3146393B2 (ja) 1992-03-10 1992-12-28 アンテナ指向装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3146393B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06204729A (ja) 1994-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9482530B2 (en) Nadir/zenith inertial pointing assistance for two-axis gimbals
JPH0568881B2 (ja)
JP4191588B2 (ja) 衛星追尾用アンテナ制御装置
JP3146393B2 (ja) アンテナ指向装置
JPH07249920A (ja) アンテナ指向装置
JP3645376B2 (ja) アンテナ装置
JP3136380B2 (ja) アンテナ指向装置
JPH05259722A (ja) アンテナ指向装置
US3430238A (en) Apparatus for providing an accurate vertical reference in a doppler-inertial navigation system
JP3306684B2 (ja) アンテナ指向装置
JP3957628B2 (ja) 目標追尾装置およびその方法
JPH0731236B2 (ja) アンテナ指向装置
JPH07154128A (ja) アンテナ指向装置
JP3146394B2 (ja) アンテナ指向装置
JPH07176934A (ja) アンテナ指向装置
JP3277260B2 (ja) アンテナ指向装置
JPH07240618A (ja) アンテナ指向装置
JP3306686B2 (ja) アンテナ指向装置
JPH05259721A (ja) アンテナ指向装置
JPH07249918A (ja) アンテナ指向装置
JPH06268426A (ja) アンテナ指向装置
JP3010280B2 (ja) アンテナ指向装置
JPH10173429A (ja) 指向性アンテナ用三軸制御装置
JPS62184377A (ja) アンテナ指向装置
JP3232378B2 (ja) アンテナ指向装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees