JPH05259722A - アンテナ指向装置 - Google Patents

アンテナ指向装置

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JPH05259722A
JPH05259722A JP4051907A JP5190792A JPH05259722A JP H05259722 A JPH05259722 A JP H05259722A JP 4051907 A JP4051907 A JP 4051907A JP 5190792 A JP5190792 A JP 5190792A JP H05259722 A JPH05259722 A JP H05259722A
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JP
Japan
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azimuth
axis
elevation
angle
antenna
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Application number
JP4051907A
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English (en)
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Takeshi Hojo
武 北條
Kazuteru Sato
一輝 佐藤
Tsurashi Yamamoto
貫志 山本
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衛星の高度角が90°に近いときでも、ジン
バルロック現象を回避し、衛星に対して良好に指向する
ことができるアンテナ指向装置を提供することを目的と
する。 【構成】 中心軸線X−Xを有するアンテナ14と、ア
ンテナ14を仰角軸線13、13’周りに回転可能に支
持する支持機構と、仰角ジャイロ44及び方位ジャイロ
45と、水平面に対する中心軸線X−Xの傾斜角を検出
する第1の加速度計46と、水平面に対する仰角軸線の
傾斜角を検出する第2の加速度計47と、方位ジンバル
40の方位軸線周りの回転角を検出する方位発信器53
と、方位ジンバル40に対するアンテナ14の仰角軸線
周りの回転角を検出する仰角発信器79とを有するアン
テナ指向装置において、衛星の高度角が90度付近にあ
るとき、仰角軸線13、13’が船体の傾斜軸線方向に
整合するように制御するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海事衛星通信等に使用し
て好適なアンテナを衛星方向へ指向させるためのアンテ
ナ指向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のアンテナ指向装置の例を示
す。アンテナ指向装置は基台3と斯かる基台3に装着さ
れた方位ジンバル40と方位ジンバル40の上端部のU
字形部材に装着された取り付け金具41と斯かる取り付
け金具14に取り付けられたアンテナ14とを有する。
【0003】基台3はブリッジ部3−1を有してよく、
斯かるブリッジ部3−1には上方に突出する円筒部1
0’が装着されており、斯かる円筒部10’の内部には
1対の軸受9−1、9−1’が取り付けられている。こ
の軸受9−1、9−1’の内輪には方位軸10が嵌合さ
れており、方位軸10の上端部にはアーム10−1を介
して方位ジンバル40が装着されている。斯くして方位
軸10が軸受9−1、9−1’によって支持された状態
にて、方位ジンバル40は方位軸線周りに回転すること
ができる。方位ジンバル40は下側の支持軸部40−1
と上側のU字形部40−2とを有し、支持軸部40−1
の軸線は方位軸線より偏倚して配置されている。
【0004】方位ジンバル40のU字形部40−2には
より小さいU字形の取り付け金具41が装着されてお
り、斯かる取り付け金具41は方位ジンバル40のU字
形部40−2の2つの脚部の間にて仰角軸線13、1
3’周りに回転可能に支持されている。仰角軸線13、
13’は方位軸線に対して直角に配置され、従って略水
平な位置にある。即ち、方位ジンバル40のU字形部4
0−2の2つの脚部の各々には、仰角軸軸受16、1
6’が装着されており、斯かる軸受16、16’によっ
て取り付け金具41は仰角軸線13、13’周りに回転
することができる。
【0005】U字形の取り付け金具41の脚部41−
1、41−1’にはアンテナ14が装着されており、従
ってアンテナ14は取り付け金具41と共に仰角軸線1
3、13’周りを回転する。アンテナ14は中心軸線X
−Xを有しており、斯かる中心軸線は仰角軸線13、1
3’に対して垂直である。
【0006】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
と方位ジャイロ45と第1の加速度計46及び第2の加
速度計47とが装着されている。仰角ジャイロ44によ
って仰角軸線13、13’周りを回転するアンテナ14
の回転角度が検出され、方位ジャイロ45によって仰角
軸線13、13’及びアンテナ14の中心軸線X−Xの
双方に直交する軸線周りのアンテナ14の回転角が検出
され、第1の加速度計46によってアンテナ14の仰角
軸線13、13’周りの傾斜角度が検出され、第2の加
速度計47によってアンテナ14の中心軸線X−X周り
の傾斜角度が検出される。仰角ジャイロ44と方位ジャ
イロ45は、例えば機械式ジャイロ、光学式ジャイロ等
の積分型ジャイロの他、振動ジャイロ、レートジャイ
ロ、光ファイバジャイロ等の微分型ジャイロであってよ
い。
【0007】また、取り付け金具41の一方の脚部には
仰角軸線13、13’と同軸的に仰角歯車48が装着さ
れている。斯かる仰角歯車48にはピニオン50が噛み
合わされており、斯かるピニオン50は方位ジンバル4
0のU字形部40−2の一方の脚部に装着された仰角サ
ーボモータ49の回転軸に取り付けられている。
【0008】一方、方位軸10の下端部には方位歯車1
1が取り付けられ、基台3のブリッジ部3−1上には方
位サーボモータ52と方位発信器53が取り付けられ、
方位サーボモータ52及び方位発信器53の回転軸にそ
れぞれ取り付けられたピニオン(図示なし)が方位歯車
11に噛み合わされるように構成されている。
【0009】図示のように、アンテナ指向装置を制御す
るために4つのサーボループが設けられている。尚、ア
ンテナ14の中心軸線X−Xが水平面となす角をアンテ
ナの仰角θとし、アンテナ14の中心軸線X−Xが水平
面上で子午線となす角をアンテナの方位角φとする。
【0010】第1のループにおいて、仰角ジャイロ44
の出力は積分器54及び増幅器55を介して仰角サーボ
モータ49にフィードバックされる。それによって船体
が揺動してもアンテナ14の仰角軸線13、13’周り
の角速度は常にゼロに保持される。
【0011】第2のループにおいて、第1の加速度計4
6からの出力信号は、アークサイン演算器57を経由し
た後、例えば手動設定された衛星高度角θS を指示する
信号によって減ぜられ、更に、減衰器56を経由して積
分器54及び増幅器55に入力される。このループは、
アンテナ14の仰角θを衛星高度角θS に一致させるべ
く時定数を有しており、減衰器56に仰角ジャイロ44
のドリフト変動を補償させるために積分特性を具備させ
ることも可能である。以上第1及び第2のループから構
成されるのが仰角制御ループである。
【0012】一方、第3のループにおいて、方位ジャイ
ロ45の出力信号は、積分器58及び増幅器59を介し
て方位サーボモータ52にフィードバックされ、それに
よってアンテナ14は、アンテナ14の中心軸線X−X
及び仰角軸線13、13’の両者に対して直交する軸線
周りの船体の回転運動に対して、安定化されることがで
きる。
【0013】第4のループにおいて、アンテナ14の方
位を指示する信号が方位発信器53から出力され、斯か
る出力信号は、例えば磁気コンパス又はジャイロコンパ
スより供給された船首方位φC によって減ぜられ、更
に、減衰器60を経由して積分器58に入力される。こ
のループは、アンテナ14の方位φを衛星方位φS に一
致させるべく時定数を有しており、減衰器60に方位ジ
ャイロ45のドリフト変動を補償させるために積分特性
を具備させることも可能である。即ち、減衰器56、6
0の出力は積分型ジャイロトルカの出力に相当する。以
上第3及び第4のループから構成されるのが方位制御ル
ープである。
【0014】こうして、アンテナ指向装置は、4つのサ
ーボループからなる2つの制御ループによってアンテナ
14の中心軸線X−Xが衛星方向を指向するように、制
御される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来のアンテナ指向装置では、方位−レベル方式のジン
バル方式のため、衛星の高度角が90°近くになるとジ
ンバルロックと称する現象が起き、それに起因してアン
テナ14の指向精度が低下するという問題があった。
【0016】即ち、衛星の高度角が90°近くになりア
ンテナ14の中心軸線X−Xが水平面に対して直角方向
に向くようになると、アンテナ14の支持機構は仰角軸
線13、13’周りの船体の揺動を吸収するように構成
されているが、仰角軸線13、13’と直交する軸線周
りの船体の揺動に対する安定機能は有していない。従っ
て、船体が仰角軸線13、13’と直交する軸線周りに
揺動するとき、指向すべき衛星の高度角が小さいときに
は方位制御ループの作用によりアンテナの指向誤差は生
じないが、高度角が大きく例えば90°に近いときには
方位制御ループの作用が殆どなくなるため大きな指向誤
差が生じる。
【0017】一方、船体の揺動にはロールとピッチとが
あるが、一般にロール角はピッチ角に比べて大きく、ピ
ッチ角は僅か数度に過ぎない。
【0018】本発明は、斯かる点に鑑み、ジンバルロッ
ク現象を回避し、衛星の高度角が90°に近いときで
も、衛星に対して良好に指向することができるアンテナ
指向装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に依れば、例えば
図1に示すように、中心軸線X−Xを有するアンテナ1
4と、アンテナ14に装着された支持部41と、中心軸
線X−Xに直交する仰角軸線13、13’を有し支持部
41に装着されたアンテナ14を仰角軸線13、13’
周りに回転可能に支持するべく上方に開かれたU字形部
40─1を有する方位ジンバル40と、方位ジンバル4
0を仰角軸線13、13’に直交する方位軸線周りに回
転可能に支持する基台3と、を有し、支持部41には仰
角軸線13、13’に直交する入力軸線を有する第1の
ジャイロ44と中心軸線X−Xと仰角軸線13、13’
の両者に直交する入力軸線を有する第2のジャイロ45
と水平面に対する中心軸線X−Xの傾斜角を指示する信
号を出力する第1の加速度計46と水平面に対する仰角
軸線13、13’の傾斜角を指示する信号を出力する第
2の加速度計47とが装着され、基台3には方位ジンバ
ル40の方位軸線周りの回転角を指示する信号を出力す
る方位発信器53と方位ジンバルに対するアンテナの仰
角軸線13、13’周りの回転角を指示する信号を出力
する仰角発信器79とがが装着され、衛星の方位角及び
高度角を検出して上記アンテナの中心軸線を上記衛星に
指向させるように構成されたアンテナ指向装置におい
て、衛星の高度角が90度付近にあるとき、仰角軸線1
3、13’が船体の傾斜軸線方位に整合するように方位
ジンバル40の方位を制御するように構成されている。
【0020】本発明に依れば、例えば図1に示すよう
に、アンテナ指向装置において、第2のジャイロ45よ
り出力された水平面に対する中心軸線X−Xの傾斜角を
指示する信号と第2の加速度計47より出力された仰角
軸線13、13’の傾斜角を指示する信号とを入力し、
それより水平面に対する仰角軸線13、13’の傾斜角
を演算する仰角軸傾斜演算器80を設け、仰角軸傾斜演
算器80より出力された仰角軸線13、13’の傾斜角
と仰角発信器79から出力されたアンテナ14の回転角
とより船体の傾斜軸線の方位を演算する仰角軸方位演算
器85を設け、衛星の高度角が90度付近にあるとき、
方位ジンバル40の方位が船体の傾斜軸線の方位に整合
するように方位ジンバル40の方位を制御するように構
成されている。
【0021】
【作用】本発明に依れば、衛星の高度角が90度付近に
あるとき、方位ジンバル40の仰角軸線13−13’が
常に船体の傾斜軸線方向に整合して配置されるように方
位ジンバル40が制御される。
【0022】
【実施例】以下に図1〜図4を参照して本発明の実施例
について説明する。尚図1〜図4において図5の対応す
る部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0023】本発明の基本原理は、船体がいかなる揺動
状態にあってもその運動は必ず水平面内の1つの回転軸
線周りの回転運動と考えることができること、従って、
方位ジンバルの仰角軸線13、13’が常にこの回転軸
線に整合するように方位ジンバルを制御すれば、アンテ
ナ14の中心軸線X−Xは常に天頂方向を指向すること
ができること、にある。
【0024】図1は、本発明のアンテナ指向装置の1例
を示しており、アンテナ指向装置は基台3と斯かる基台
3に装着された方位ジンバル40と方位ジンバル40の
上端部のU字形部材に装着された取り付け金具41と斯
かる取り付け金具41に取り付けられたアンテナ14と
を有する。
【0025】アンテナ14は中心軸線X−Xを有してお
り、アンテナ14と斯かるアンテナ14に装着された取
り付け金具41とからなる組立体は中心軸線X−Xに直
交する仰角軸線13−13’の周りに回転可能に支持さ
れている。方位ジンバル40は仰角軸線13−13’と
直交する方位軸線10周りに回転可能に基台に支持され
ている。こうして、2軸に回転可能な支持機構が構成さ
れ、斯かる支持機構はアンテナ14の中心軸線X−Xが
衛星を指向するように制御される。
【0026】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
と方位ジャイロ45と第1の加速度計46及び第2の加
速度計47とが装着されている。仰角ジャイロ44によ
って仰角軸線13、13’周りを回転するアンテナ14
の回転角度が検出され、方位ジャイロ45によって仰角
軸線13、13’及びアンテナ14の中心軸線X−Xの
双方に直交する軸線周りのアンテナ14の回転角ωP
検出され、第1の加速度計46によってアンテナ14の
仰角軸線13、13’周りの傾斜角度Δθが検出され、
第2の加速度計47によってアンテナ14の中心軸線X
−X周りの傾斜角度が検出される。仰角ジャイロ44と
方位ジャイロ45は例えば振動ジャイロ、レートジャイ
ロ等の微分型ジャイロであってよい。
【0027】本例によると、方位ジンバル40のU字形
部40−2の一方の脚部には仰角発信器79が装着され
ており、斯かる仰角発信器79によってアンテナ14の
仰角軸線13、13’周りの回転角度(σm =θ−90
°)が検出されそれを指示する信号が出力される。本例
のアンテナ指向装置は、図5の従来例と同様な第1のル
ープと第2のループとを有するが、第3のループ及び第
4のループの構成が図5の従来例と異なっている。
【0028】本例では、第3のループは方位ジャイロ4
5及び第2の加速度計47と方位発信器53と仰角軸線
傾斜演算器80と傾斜軸線方位演算器85と増幅器59
と方位サーボモータ52とを含む。方位ジャイロ45に
よって出力された仰角軸線13、13’及びアンテナ1
4の中心軸線X−Xの双方に直交する軸線周りのアンテ
ナ14の回転角速度ωP と第2の加速度計47によって
出力されたアンテナ14の中心軸線X−X周りの傾斜角
度Δθ’を表す信号はそれぞれ仰角軸線傾斜演算器80
に入力され、斯かる仰角軸線傾斜演算器80によって仰
角軸線13、13’の水平面に対する傾斜角Δθが求め
られる。
【0029】傾斜軸線方位演算器85には、仰角軸線傾
斜演算器80から出力された仰角軸線13、13’の水
平面に対する傾斜角Δθと仰角発信器79から出力され
たアンテナ14の仰角軸線13、13’周りの回転角度
σm と方位発信器53からのアンテナの方位角φとをそ
れぞれ表す信号が供給される。傾斜軸線方位演算器85
では、仰角軸線13、13’の傾斜角Δθとアンテナ1
4の回転角度σm とから傾斜軸線方位φT が演算され、
斯かる傾斜軸線方位φT は方位発信器53からのアンテ
ナの方位角φと比較されて方位偏差信号Δφが演算され
る。
【0030】傾斜軸線方位φT とアンテナの方位角φを
それぞれ表す信号は傾斜軸線方位演算器85より増幅器
59に出力され、増幅器59より更に方位サーボモータ
52に供給される。こうして、傾斜軸線方位φT が仰角
軸線13、13’の方位に整合するように、方位ジンバ
ル40が制御される。
【0031】図2は仰角軸線傾斜演算器80の構成例を
示す図であり、斯かる図を参照して本例の仰角軸線傾斜
演算器80の動作を説明する。仰角軸線傾斜演算器80
は積分器81と第1の比較器82と係数器83と第2の
比較器84とを有するように構成してよい。方位ジャイ
ロ45から仰角軸線傾斜演算器80には出力端子80a
を経由して、アンテナ14の中心軸線X−Xの双方に直
交する軸線周りのアンテナ14の回転角速度ωP を指示
する信号が入力され、斯かる信号は比較器84を経由し
て積分器81に入力され、積分されて仰角軸線13、1
3’の傾斜角Δθが求められる。斯かる傾斜角Δθを指
示する信号は出力端子80cを経由して傾斜軸線方位演
算器85に出力される。
【0032】第2の加速度計47からは出力端子80b
を経由して、アンテナ14の中心軸線X−X周りの傾斜
角度Δθ’を表す信号が入力され、斯かる傾斜角度Δ
θ’は比較器82にて仰角軸線13、13’の傾斜角Δ
θと比較され、その偏差量はゲイン1/τの係数器83
を介して第1の比較器82にネガティブフィードバック
される。このフィードバックループは水平儀のループで
ある。図2において、Sはラプラス演算子、τは時定数
を表す。
【0033】図3は傾斜軸線方位演算器85の構成を示
す図であり、斯かる図を参照して本例の傾斜軸線方位演
算器85の動作を説明する。傾斜軸線方位演算器85は
除算器86と加算器87と比較器88とを有するように
構成してよい。
【0034】仰角軸線傾斜演算器80からの出力信号即
ち仰角軸線13、13’の水平面に対する傾斜角Δθを
指示する信号は入力端子85aを経由して除算器86に
供給され、仰角発信器79からの出力信号即ちアンテナ
14の仰角軸線13、13’周りの回転角度σm を指示
する信号は入力端子85bを経由して除算器86に供給
される。除算器86では、ΔφT =Δθ/σm なる演算
がなされて傾斜軸線方位偏差ΔφT が求められ、加算器
87では、斯かる傾斜軸線方位偏差ΔφT が積算されて
傾斜軸線の方位φT が求められ、斯かる傾斜軸線の方位
φT を指示する信号が比較器88に供給される。
【0035】一方、比較器88には、入力端子85cを
経由して、方位発信器53からのアンテナの方位角φを
表す信号が供給される。比較器88では、傾斜軸線方位
φTとアンテナの方位角φとが比較されてその偏差がも
とめられ、斯かる偏差を指示する信号は出力端子85d
を経由して増幅器59に供給される。こうして、方位ジ
ンバル40は、方位ジンバル40の方位角φが傾斜軸線
方位φT に等しくなるように制御される。
【0036】除算器86で実行される演算ΔφT =Δθ
/σm にて、σm ≒0の場合には、ΔφT ≒∞となり制
御不能となる。従って、σm の値が所定の大きさより小
さい場合にはΔθ=0として、斯かるサーボループによ
る制御を回避するように構成してよい。
【0037】図1において、アンテナ14の仰角即ち高
度角θが90°近傍にある場合を考える。方位ジャイロ
45から出力される信号は、図示の矢印にて示すよう
に、仰角軸線13−13’及びアンテナ14の中心軸線
X−Xの双方に垂直な軸線周りのアンテナ14の回転角
速度を指示するが、アンテナ14の高度角θが大きくな
ると斯かる信号は仰角軸線13−13の水平面に対する
水平軸線周りの回転角速度ωP を指示するようになる。
斯かる角速度ωP を積分器81によって直接積分して仰
角軸線13−13の水平面に対する傾斜角Δθを求めて
もよいが、方位ジャイロ45のドリフトに起因する誤差
が増加するから、図2に示すように、第2の加速度計4
7からの出力Δθ’と比較してから第1の積分器81に
て積分するように構成されている。
【0038】こうして求めた傾斜角Δθは、方位ジャイ
ロ45のドリフトに起因する誤差が除去され、且つ船体
の揺動による水平加速度による影響も除去されている。
次に図3の傾斜軸線方位演算器85の機能を図4を参照
して説明する。図5において、仰角軸線13−13が船
体の傾斜軸線方位φT に整合していれば、仰角軸線の傾
斜角Δθはゼロであるが、実際には、図示のように、方
位誤差ΔφT だけわずかに変位していると仮定する。
【0039】仰角発信器79から出力された船体の最大
傾斜角をσm とすれば、方位誤差ΔφT は、近似的にΔ
φT =Δθ/σm である。方位ジンバル40を方位軸線
周りに方位角度ΔφT だけ回転すれば、仰角軸線13−
13が船体の傾斜軸線方位φT に整合し、仰角軸線の傾
斜角Δθがゼロとなるが、斯かる回転すべき方位角度Δ
φは、仰角軸線の傾斜角Δθばかりでなく、船体の最大
傾斜角もσm の関数でもある。
【0040】斯くして、図3に示す如く、除算器86に
て方位誤差ΔφT =Δθ/σm を演算し、更に、それを
積算して船体の傾斜軸線方位φT が求められる。傾斜軸
線方位φT に対して方位発信器53の出力である方位角
φが比較されてその差がゼロとなるように、即ち傾斜軸
線方位φT がアンテナの方位角φに等しくなるように制
御される。
【0041】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0042】
【発明の効果】本発明に依れば、方位−レベル方式のジ
ンバル方式において、衛星の高度角が90°近傍にある
とき起きるジンバルロック現象を回避し、従ってジンバ
ルロック現象に起因するアンテナ14の指向精度が低下
するという問題を除去することができる利点がある。
【0043】本発明に依れば、仰角軸線13−13’を
船体の傾斜軸線方向に整合させるという簡単な方法で、
ジンバルロック現象を回避し、アンテナ14の指向精度
を大きく向上させることができる利点がある。
【0044】本発明に依れば、衛星の高度角が90°近
傍では、方位ジャイロ45は実質的に仰角軸線13−1
3’の水平面に対する傾斜角速度を検出するため、斯か
る方位ジャイロ45の出力と、仰角軸線13−13’方
向の軸線入力を有する第2の加速度計47からの出力と
によって、仰角軸線13−13’を船体の傾斜軸線方向
に整合させるように構成されているため、衛星の高度角
が90°近傍にて生ずるジンバルロック現象を回避しア
ンテナ14の指向精度を大きく向上させることができる
利点がある。
【0045】本発明に依れば、傾斜軸方位演算器を設
け、それによって仰角発信器79から出力された船体の
最大傾斜角σm と仰角軸線の傾斜角Δθとより、アンテ
ナ14の方位誤差ΔφT を演算することができる利点が
ある。
【0046】本発明に依れば、傾斜軸方位演算器に於い
て、船体の最大傾斜角σm が所定値以下のときアンテナ
14の方位誤差ΔφT をゼロとする判定器を設けること
によって不必要な方位ジンバルの運動を防止しアンテナ
14の指向精度を大きく向上させることができる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ指向装置の例を示す図であ
る。
【図2】仰角発信器の構成例を示す図である。
【図3】傾斜軸線方位演算器の例を示す図である。
【図4】本発明のアンテナ指向装置の構成を説明する説
明図である。
【図5】従来のアンテナ指向装置の例を示す図である。
【符号の説明】
3 基台 3−1 ブリッジ部 9−1、9−1’ 軸受 10 方位軸 10’ 円筒部 10−1 アーム 11 方位歯車 13、13’ 仰角軸線 14 アンテナ 16、16’ 仰角軸軸受 40 方位ジンバル 40−1 支持軸部 40−2 U字形部 41 取り付け金具 41−1、41−1’ 脚部 44 仰角ジャイロ 45 方位ジャイロ 46、47 加速度計 48 仰角歯車 49 仰角サーボモータ 50 ピニオン 52 方位サーボモータ 53 方位発信器 54 積分器 55 増幅器 56 減衰器 57 アークサイン演算器 58 積分器 59 増幅器 60 減衰器 79 仰角発信器 80 仰角軸線傾斜演算器 81 積分器 82 比較器 83 係数器 84 比較器 85 傾斜軸線方位演算器 86 除算器 87 加算器 88 比較器 X−X アンテナ中心軸線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸線を有するアンテナと、該アンテ
    ナに装着された支持部材と、上記中心軸線に直交する仰
    角軸線を有し上記支持部に装着されたアンテナを上記仰
    角軸線周りに回転可能に支持する方位ジンバルと、該方
    位ジンバルを上記仰角軸線に直交する方位軸線周りに回
    転可能に支持する基台と、を有し、上記支持部には上記
    仰角軸線に直交する入力軸線を有する第1のジャイロと
    上記中心軸線と仰角軸線の両者に直交する入力軸線を有
    する第2のジャイロと水平面に対する上記中心軸線の傾
    斜角を指示する信号を出力する第1の加速度計と水平面
    に対する上記仰角軸線の傾斜角を指示する信号を出力す
    る第2の加速度計とが装着され、上記基台には上記方位
    ジンバルの上記方位軸線周りの回転角を指示する信号を
    出力する方位発信器と上記方位ジンバルに対する上記ア
    ンテナの上記仰角軸線周りの回転角を指示する信号を出
    力する仰角発信器とが装着され、衛星の方位角及び高度
    角を検出して上記アンテナの中心軸線を上記衛星に指向
    させるように構成されたアンテナ指向装置において、 衛星の高度角が90度付近にあるとき、上記仰角軸線が
    船体の傾斜軸線方位に整合するように上記方位ジンバル
    の方位を制御するように構成されていることを特徴とす
    るアンテナ指向装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のアンテナ指向装置において、
    上記第2のジャイロより出力された水平面に対する上記
    中心軸線の傾斜角を指示する信号と上記第2の加速度計
    より出力された仰角軸線の傾斜角を指示する信号とを入
    力し、それより水平面に対する仰角軸線の傾斜角を演算
    する仰角軸傾斜演算器を設け、該仰角軸傾斜演算器より
    出力された仰角軸線の傾斜角と上記仰角発信器から出力
    された上記アンテナの回転角とより船体の傾斜軸線の方
    位を演算する仰角軸方位演算器を設け、衛星の高度角が
    90度付近にあるとき、上記方位ジンバルの方位が上記
    船体の傾斜軸線の方位に整合するように上記方位ジンバ
    ルの方位を制御するように構成されていることを特徴と
    するアンテナ指向装置。
JP4051907A 1992-03-10 1992-03-10 アンテナ指向装置 Pending JPH05259722A (ja)

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JP4051907A JPH05259722A (ja) 1992-03-10 1992-03-10 アンテナ指向装置
US08/027,224 US5517204A (en) 1992-03-10 1993-03-05 Antenna directing apparatus
GB9304916A GB2266164B (en) 1992-03-10 1993-03-10 Antenna directing apparatus

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