JP3010280B2 - アンテナ指向装置 - Google Patents

アンテナ指向装置

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JP3010280B2
JP3010280B2 JP04262181A JP26218192A JP3010280B2 JP 3010280 B2 JP3010280 B2 JP 3010280B2 JP 04262181 A JP04262181 A JP 04262181A JP 26218192 A JP26218192 A JP 26218192A JP 3010280 B2 JP3010280 B2 JP 3010280B2
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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海事衛星通信等に使用し
て好適なアンテナを衛星方向へ指向させるためのアンテ
ナ指向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のアンテナ指向装置の例を示
す。アンテナ指向装置は基台3と斯かる基台3に装着さ
れた方位ジンバル40と方位ジンバル40の上端部のU
字形部材に装着された取り付け金具41と斯かる取り付
け金具14に取り付けられたアンテナ14とを有する。
【0003】基台3はブリッジ部3−1を有してよく、
斯かるブリッジ部3−1には上方に突出する円筒部1
0’が装着されており、斯かる円筒部10’の内部には
1対の軸受9−1、9−1’が取り付けられている。こ
の軸受9−1、9−1’の内輪には方位軸10が嵌合さ
れており、方位軸10の上端部にはアーム10−1を介
して方位ジンバル40が装着されている。斯くして方位
ジンバル40は方位軸線(方位軸10及び軸受9−1、
9−1’の中心軸線)周りに回転することができる。方
位ジンバル40は下側の支持軸部40−1と上側のU字
形部40−2とを有する。図示の例では、支持軸部40
−1の軸線は方位軸線より偏倚して配置されているが、
支持軸部40−1の軸線を方位軸線に整合して配置して
もよい。
【0004】方位ジンバル40のU字形部40−2に
は、より小さいU字形の取り付け金具41が装着されて
おり、斯かる取り付け金具41は方位ジンバル40のU
字形部40−2の2つの脚部の間にて仰角軸線13、1
3’周りに回転可能に支持されている。仰角軸線13、
13’は方位軸線に対して直角に配置され、従って略水
平な位置にある。即ち、方位ジンバル40のU字形部4
0−2の2つの脚部の各々には仰角軸軸受16、16’
が装着されており、斯かる軸受16、16’によって取
り付け金具41は仰角軸線13、13’周りに回転する
ことができる。
【0005】U字形の取り付け金具41の脚部41−
1、41−1’にはアンテナ14が装着されており、従
ってアンテナ14は取り付け金具41と共に仰角軸線1
3、13’周りを回転する。アンテナ14は中心軸線X
−Xを有しており、斯かる中心軸線は仰角軸線13、1
3’に対して垂直である。
【0006】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
と方位ジャイロ45と第1の加速度計46及び第2の加
速度計47とが装着されている。仰角ジャイロ44によ
って仰角軸線13、13’周りを回転するアンテナ14
の回転角度が検出され、方位ジャイロ45によって仰角
軸線13、13’及びアンテナ14の中心軸線X−Xの
双方に直交する軸線周りのアンテナ14の回転角が検出
され、第1の加速度計46によってアンテナ14の仰角
軸線13、13’周りの傾斜角度が検出され、第2の加
速度計47によって水平面に対する仰角軸線13、1
3’の傾斜角度が検出される。
【0007】仰角ジャイロ44と方位ジャイロ45は、
例えば機械式ジャイロ、光学式ジャイロ等の積分型ジャ
イロの他、振動ジャイロ、レートジャイロ、光ファイバ
ジャイロ等の微分型ジャイロであってよい。
【0008】また、取り付け金具41の一方の脚部には
仰角軸線13、13’と同軸的に仰角歯車48が装着さ
れている。斯かる仰角歯車48にはピニオン50が噛み
合わされており、斯かるピニオン50は方位ジンバル4
0のU字形部40−2の一方の脚部に装着された仰角サ
ーボモータ49の回転軸に取り付けられている。
【0009】一方、方位軸10の下端部には方位歯車1
1が取り付けられ、基台3のブリッジ部3−1上には方
位サーボモータ52と方位発信器53が取り付けられ、
方位サーボモータ52及び方位発信器53の回転軸にそ
れぞれ取り付けられたピニオン(図示なし)が方位歯車
11に噛み合わされるように構成されている。
【0010】図示のように、アンテナ指向装置を制御す
るために4つのサーボループが設けられている。尚、ア
ンテナ14の中心軸線X−Xが水平面となす角をアンテ
ナの仰角θA とし、アンテナ14の中心軸線X−Xが水
平面上で子午線となす角をアンテナの方位角φA とす
る。
【0011】第1のループにおいて、仰角ジャイロ44
の出力は積分器54及び増幅器55を介して仰角サーボ
モータ49にフィードバックされる。それによって船体
が揺動してもアンテナ14の仰角軸線13、13’周り
の角速度は常にゼロに保持される。
【0012】第2のループにおいて、第1の加速度計4
6からの出力信号は、アークサイン演算器57を経由し
た後、例えば手動設定された衛星高度角θS を指示する
信号によって減ぜられ、更に、減衰器56を経由して積
分器54及び増幅器55に入力される。このループは、
アンテナ14の仰角θA を衛星高度角θS に一致させる
べく時定数を有しており、減衰器56に仰角ジャイロ4
4のドリフト変動を補償させるために積分特性を具備さ
せることも可能である。以上第1及び第2のループから
構成されるのが仰角制御ループである。
【0013】一方、第3のループにおいて、方位ジャイ
ロ45の出力信号は、積分器58及び増幅器59を介し
て方位サーボモータ52にフィードバックされ、それに
よってアンテナ14は、アンテナ14の中心軸線X−X
及び仰角軸線13、13’の両者に対して直交する軸線
周りの船体の回転運動に対して、安定化されることがで
きる。
【0014】第4のループにおいて、アンテナ14の方
位角φA を指示する方位角信号が方位発信器53から出
力され、斯かる方位角φA は加算器61にて、衛星方位
角φ S と例えば磁気コンパス又はジャイロコンパスより
供給されたジャイロコンパス方位角(船首方位角)φC
とによって減ぜられ、更に、減衰器60を経由して積分
器58に入力される。アンテナ方位角号φA が衛星方位
角φS とジャイロコンパス方位角(船首方位角)φC
の和に等しくなる点で、アンテナ14の方位は静止す
る。
【0015】このループは、アンテナ14の方位角φA
を衛星方位角φS に一致させるべく時定数を有してお
り、減衰器60に方位ジャイロ45のドリフト変動を補
償させるために積分特性を具備させることも可能であ
る。即ち、減衰器56、60の出力は積分型ジャイロト
ルカの出力に相当する。以上第3及び第4のループから
構成されるのが方位制御ループである。
【0016】こうして、アンテナ指向装置は、4つのサ
ーボループからなる2つの制御ループによってアンテナ
14の中心軸線X−Xが衛星方向を指向するように、制
御される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来のアンテナ指向装置では、衛星の高度角θS が大き
く且つ船体が動揺運動している時、船体に横風が作用し
ている時、積み荷が偏倚して配置されている場合、又は
漁船が網引きをしている時のように船体が傾斜している
状態にあると、方位発信器53から出力されるアンテナ
方位角φA は斯かる船体の傾斜角度に対応した誤差を含
むこととなり、最終的にアンテナ14の指向方位に大き
な誤差が生じることとなる。斯かる誤差は船体の傾斜が
持続している時に顕著になる。
【0018】図3は斯かる誤差の発生機構を示す。船体
の表面(甲板)102は水平面100(半径1の円とす
る。)に対して仰角軸線13−13周りに回転角度ξだ
け回転してξ傾斜面101を形成し、更に船体の首尾線
OS’周りに回転角度ηだけ回転してξ+η傾斜面10
2を形成している。矢印Aは衛星105方向を指向して
いる方向ベクトルであり、線OS”(長さ1とする。)
はアンテナ14の中心軸線X−Xに整合している。
【0019】方向ベクトルAが水平面100となす角が
衛星の高度角θS (命令角)であるから、方向ベクトル
Aがξ傾斜面101と成す角度はξ0 =∠S”OS’=
θS−ξである。仰角発信器72の出力は、ξ+η傾斜
面102に対する衛星の仰角θであり、これは方向ベク
トルAが船体面即ちξ+η傾斜面102と成す角度であ
る。点S”よりξ+η傾斜面102に垂線を下ろしてそ
の足をHとすれば、仰角発信器72の出力はθ=∠S”
OH=S”Hである。
【0020】方向ベクトルAが水平面100上で子午線
Nとなす角が衛星の方位角φS である。船体が水平状態
にあるときの仰角軸線OBに対応した船体表面上の点B
は、ξ+η傾斜後∠S’OB’=90°の条件を充たす
点B’に移動する。
【0021】しかしながら、仰角軸線13−13は船体
の表面(甲板)102上にて点Bでなく点B”を通る。
尚、斯かる仰角軸線OB”とアンテナ14の中心軸線X
−Xとのなす角∠S”OB”は90°である。従って、
方位発信器53によって検出されるアンテナの方位角φ
A には、このように船体の表面(甲板)102が水平面
100に対して傾斜することによる誤差B’B”=Δφ
AEが生ずる。
【0022】船体の表面(甲板)102が水平面100
に対して傾斜角度ηだけ傾斜しているとすれば、ξ傾斜
面101に対する衛星の仰角はξ0 =θS −ξであり、
これは方向ベクトルAが船体面即ちξ傾斜面102と成
す角度ξ0 =∠S”OS’である。従って、方位発信器
53によって検出されるアンテナの方位角φA の発信誤
差ΔφAEは次の数1の式によって求められる。
【0023】
【数1】ΔφAE=tan-1{tanξ0 ・sinη}
【0024】しかしながら、船体の表面(甲板)102
は水平面100に対して傾斜角度ηだけでなくη+ξだ
け傾斜している。従って、上述のように、仰角発信器7
2の出力は、ξ+η傾斜面102に対する衛星の仰角θ
であり、これは方向ベクトルAが船体面即ちξ+η傾斜
面102と成す角度である。このとき第2の加速度計4
7の出力はη=BB’ではなく、x=B1 B”である。
従って、方位発信器53によって検出されるアンテナの
方位角φA の誤差ΔφAEは、数1の式のξ0 、ηの代わ
りに検出量θ、xを用いて次の数2の式によって求めら
れる。
【0025】
【数2】ΔφAE=sin-1{sinθ・sinx・(c
os2 θS −sin2 x・cos2 θ)-1/2} θ :上記方位ジンバルに対する上記アンテナの上記仰
角軸線周りの回転角 x :水平面に対する上記仰角軸線の傾斜角 θS :衛星の高度角
【0026】本発明は、斯かる点に鑑み、船体が航行時
に動揺運動中或いは一定の傾斜角度にて傾斜している状
態にある場合に、衛星の高度角が大きいときでも、衛星
に対して良好に指向することができるアンテナ指向装置
を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に依れば、例えば
図1に示すように、中心軸線X−Xを有し支持部材41
に支持されたアンテナ14と、アンテナ14及び上記支
持部材41を上記中心軸線X−Xに直交する仰角軸線周
りに回転可能に支持する方位ジンバルと、方位ジンバル
40を仰角軸線13、13’に直交する方位軸線周りに
回転可能に支持する基台3と、仰角軸線13、13’に
直交する入力軸線を有し支持部材41に固定された第1
のジャイロ44と、中心軸線X−Xと仰角軸線13、1
3’の両者に直交する入力軸線を有し支持部材41に固
定された第2のジャイロ45と、水平面に対する中心軸
線X−Xの傾斜角を指示する信号を出力する第1の加速
度計46と、上記方位ジンバル40の上記方位軸線周り
の回転角を指示する信号を出力する方位発信器53とを
有し、上記第1の加速度計46の出力信号から衛星の高
度角に対応した値を減じた信号を上記第1のジャイロ4
4の実質的なトルカにフィードバックし、上記方位発信
器53の出力信号、船首方位及び衛星方位角に対応した
信号とを加算器61にて演算しその出力信号を上記第2
のジャイロ45の実質的なトルカにフィードバックして
上記アンテナの中心軸線を上記衛星に指向させるように
構成されたアンテナ指向装置において、更に、水平面に
対する仰角軸線13、13’の傾斜角を指示する信号を
出力する第2の加速度計47と、上記方位ジンバル40
に対する上記アンテナの上記仰角軸線周りの回転角を指
示する信号を出力する仰角発信器72と、上記第2の加
速度計の出力と上記仰角発信器の出力とを入力する方位
誤差演算器73とを設け、該方位誤差演算器によって次
式で計算される出力ΔφAEを上記加算器61に入力する
ように構成されている。
【0028】ΔφAE=sin-1{sinθ・sinx・
(cos2 θS −sin2 x・cos2 θ)-1/2} θ :上記方位ジンバルに対する上記アンテナの上記仰
角軸線周りの回転角 x :水平面に対する上記仰角軸線の傾斜角 θS :衛星の高度角
【0029】
【作用】方位発信器53から出力されるアンテナ14の
方位角φA に含まれる方位角誤差ΔφAEは数2の式によ
って表される。アンテナの中心軸線の方位ジンバルに対
する角度θを上記仰角発信器72によって検出し、仰角
軸線の水平面に対する傾斜角度xを上記第2の加速度計
47によって検出し、これら船体の傾斜信号(θ,x)
を上記方位誤差演算器73に供給して、斯かる数2の式
にて方位角誤差ΔφAEを計算し、その結果を上記加算器
61に入力し、それによって衛星の高度角が高く且つ船
体が動揺状態或いは一定の傾斜角度にて傾斜した状態に
あっても、アンテナの指向方位に誤差が生じることが回
避される。
【0030】
【実施例】以下に図1を参照して本発明の実施例につい
て説明する。尚図1において図2の対応する部分には同
一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0031】図1は、本発明のアンテナ指向装置の1例
を示しており、アンテナ指向装置は基台3と斯かる基台
3に装着された方位ジンバル40と方位ジンバル40の
上端部のU字形部材に装着された取り付け金具41と斯
かる取り付け金具41に取り付けられたアンテナ14と
を有する。
【0032】アンテナ14は中心軸線X−Xを有してお
り、アンテナ14と斯かるアンテナ14に装着された取
り付け金具41とからなる組立体は中心軸線X−Xに直
交する仰角軸線13−13’の周りに回転可能に支持さ
れている。方位ジンバル40は仰角軸線13−13’と
直交する方位軸線10周りに回転可能に基台に支持され
ている。こうして、2軸に回転可能な支持機構が構成さ
れ、斯かる支持機構はアンテナ14の中心軸線X−Xが
衛星を指向するように制御される。
【0033】取り付け金具41には、仰角ジャイロ44
と方位ジャイロ45と第1の加速度計46及び第2の加
速度計47とが装着されている。仰角ジャイロ44によ
って仰角軸線13、13’周りを回転するアンテナ14
の回転角度が検出され、方位ジャイロ45によって仰角
軸線13、13’及びアンテナ14の中心軸線X−Xの
双方に直交する軸線周りのアンテナ14の回転角度が検
出され、第1の加速度計46によってアンテナ14の仰
角軸線13、13’周りの傾斜角度が検出され、第2の
加速度計47によって水平面に対する仰角軸線13、1
3’の傾斜角度x=B1 B”が検出される。
【0034】仰角ジャイロ44と方位ジャイロ45は積
分型ジャイロ又は微分型ジャイロのいずれであってもよ
い。
【0035】本例によると、方位ジンバル40のU字形
部40−2の一方の脚部には仰角軸線13、13’と同
軸的に又は平行に仰角発信器72が装着されている。斯
かる仰角発信器72によってアンテナ14の仰角軸線1
3、13’周りの回転角度θが検出されそれを指示する
信号が出力される。
【0036】第2の加速度計47によってアンテナ14
の傾斜角即ち水平面に対する仰角軸線13、13’の傾
斜角度xが検出される。従って、第2の加速度計47を
その入力軸線が仰角軸線13、13’と平行なるよう
に、取り付け金具41に装着すれば、その出力はsin
xに比例する。尚、第2の加速度計47は、その入力軸
線が仰角軸線13、13’と平行なるように、方位ジン
バル40に装着してもよい。
【0037】本例のアンテナ指向装置は、図2の従来例
と同様な第1〜第4のループを有するが、さらに第5の
ループを有し、斯かる第5のループは方位誤差演算器7
3を有する。
【0038】方位誤差演算器73は、第2の加速度計4
7より仰角軸線13、13’の水平面に対する傾斜角度
xを指示する信号を受入れ、仰角発信器72よりアンテ
ナ14の仰角軸線13、13’周りの回転角度θを指示
する信号を受入れるように接続されている。
【0039】方位誤差演算器73では、仰角発信器72
からの信号θと第2の加速度計47からの信号x又はs
inxとより上述の数2の式に基づいて方位角誤差Δφ
AEが計算される。
【0040】斯かる方位角誤差ΔφAEは加算器61に入
力されて、方位発信器53より出力されたアンテナの方
位角度φA に加算される。従って、加算器61では、衛
星方位φS とジャイロコンパス方位φC との和とアンテ
ナの方位角度φA と方位角誤差ΔφAEの和とが比較さ
れ、4つの和が等しくなるようにアンテナの方位が制御
される。
【0041】こうして、方位角誤差ΔφAEが加算器61
に入力されるから、アンテナ(又は方位ジンバル)の方
位角度φA に含まれる船体の傾斜角度(θ,x)に起因
する誤差が修正され、より正確なアンテナ14の方位が
得られる。
【0042】尚、仰角サーボモータ49にステップモー
タを用いる場合には、斯かるステップモータに対するス
テップ角命令信号を積算するカウンタ回路を設け、それ
によって上述の仰角発信器の代替とすることもできる。
【0043】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0044】
【発明の効果】本発明に依れば、衛星の高度角が高く且
つ船体が動揺状態或いは一定の傾斜角度にて傾斜してい
る状態にあるときでも、方位発信器53からの出力は斯
かる船体の傾斜角度による誤差が修正されて出力される
利点がある。
【0045】本発明に依れば、衛星の高度角が高く且つ
船体が動揺状態或いは一定の傾斜角度にて傾斜している
状態にあるときでも、方位発信器53からの出力は斯か
る船体の傾斜角度による誤差が修正されて出力されるか
ら、アンテナ14の指向方向に誤差が生じることが回避
される利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ指向装置の例を示す図であ
る。
【図2】従来のアンテナ指向装置の例を示す図である。
【図3】方位角誤差の発生機構を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
3 基台 3−1 ブリッジ部 9−1、9−1’ 軸受 10 方位軸 10’ 円筒部 10−1 アーム 11 方位歯車 13、13’ 仰角軸線 14 アンテナ 16、16’ 仰角軸軸受 40 方位ジンバル 40−1 支持軸部 40−2 U字形部 41 取り付け金具 41−1、41−1’ 脚部 44 仰角ジャイロ 45 方位ジャイロ 46、47 加速度計 48 仰角歯車 49 仰角サーボモータ 50 ピニオン 52 方位サーボモータ 53 方位発信器 54 積分器 55 増幅器 56 減衰器 57 アークサイン演算器 58 積分器 59 増幅器 60 減衰器 61 加算器 72 仰角発信器 73 方位誤差演算器 X−X アンテナ中心軸線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 3/00 - 3/74 H01Q 3/02 - 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸線を有し支持部材に支持されたア
    ンテナと、該アンテナ及び支持部材を上記中心軸線に直
    交する仰角軸線周りに回転可能に支持する方位ジンバル
    と、該方位ジンバルを上記仰角軸線に直交する方位軸線
    周りに回転可能に支持する基台と、上記仰角軸線に平行
    入力軸線を有し上記支持部材に固定された第1のジャ
    イロと、上記中心軸線と仰角軸線の両者に直交する入力
    軸線を有し上記支持部材に固定された第2のジャイロ
    と、水平面に対する上記中心軸線の傾斜角を指示する信
    号を出力する第1の加速度計と、上記方位ジンバルの上
    記方位軸線周りの回転角を指示する信号を出力する方位
    発信器とを有し、上記第1の加速度計の出力信号から衛
    星の高度角に対応した値を減じた信号を上記第1のジャ
    イロの実質的なトルカにフィードバックし、上記方位発
    信器の出力信号と船首方位角及び衛星方位角に対応した
    信号とを加算器にて演算しその出力信号を上記第2のジ
    ャイロの実質的なトルカにフィードバックして上記アン
    テナの中心軸線を上記衛星に指向させるように構成され
    たアンテナ指向装置において、 更に、水平面に対する上記仰角軸線の傾斜角xを指示す
    る信号を出力する第2の加速度計と、上記方位ジンバル
    に対する上記アンテナの上記仰角軸線周りの回転角を指
    示する信号θを出力する仰角発信器と、上記第2の加速
    度計の出力と上記仰角発信器の出力とを入力する方位誤
    差演算器とを設け、該方位誤差演算器によって次式で計
    算される方位角誤差ΔφAEを指示する信号を上記加算器
    に入力するように構成したことを特徴とするアンテナ指
    向装置。 ΔφAE=sin-1{sinθ・sinx・(cos2 θ
    S −sin2 x・cos2 θ)-1/2} θ :上記方位ジンバルに対する上記アンテナの上記仰
    角軸線周りの回転角 x :水平面に対する上記仰角軸線の傾斜角 θS :衛星の高度角
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンテナ指向装置におい
    て、上記第2の加速度計は上記仰角軸線に平行な入力軸
    線を有するように配置されていることを特徴とするアン
    テナ指向装置。
JP04262181A 1992-03-10 1992-09-30 アンテナ指向装置 Expired - Lifetime JP3010280B2 (ja)

Priority Applications (3)

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