JPH0626789U - ボイリング洗濯機のヒータ安全装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒータ温度感知手段及び洗濯水温度感知手段
の不作動時においてヒータの過熱を防止する。 【構成】 ヒータ２Ａを備えたボイリング洗濯機のヒー
タ安全装置は、洗濯槽に密閉設置せしめた金属支持体３
Ａからなる。該支持体の上部にヒータを接して設置す
る。支持体の内部には、ヒータの温度を一次的に感知す
るサーミスタＴｈ１を設置し、該サーミスタが作動しな
い時、ヒータを調整するサーモスタット３６Ａを装着す
る。更に、帽子形態の支持体のブリム３Ｄにヒューズ４
を設置して、該支持体に過熱が生じた時、ヒータへの電
源を遮断する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ヒータを備えたボイリング洗濯機のヒータの安全装置に係わり、特 に、ヒータ温度感知手段の故障時に、ヒータの動作を制御するヒューズアセンブ リを有するヒータの安全装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３は、従来のヒータ温度感知手段と洗濯水温度感知手段を設けたボイリング 洗濯機の一部断面図である。水槽１内の洗濯水を沸かすためのヒータ２が脱水槽 ７の外側底面と洗濯槽１の内側底面との間に設置される。ヒータ２の底面部の一 部が洗濯槽１の内側底面に設置された金属支持体３の上部に当接して配置される 。サーミスタＴｈ１とサーモスタット３６が金属支持体３の内側上面に設置され 、洗濯槽１内の洗濯水とは直接接触しないが、ヒータ２の温度を感知することが できるようになっている。因って、ヒータ２の作動はサーミスタＴｈ１とサーモ スタット３６で制御される。

【０００３】 更に、他の温度感知手段、即ち、サーミスタ６とサーモスタット３７を洗濯槽 １内の洗濯水に直接浸るように洗濯槽１の内側底面に設置する。

【０００４】 サーミスタ６とサーモスタット３７は、洗濯水の温度を感知して、ヒータ２の 駆動を制御している。

【０００５】 前記システムにおいては、ヒータ温度感知手段であるサーミスタＴｈ１とサー モスタット３６の作動によりヒータの過熱を防止していた。また、前記ヒータ温 度感知手段が不作動時には、洗濯水温度感知手段であるサーミスタ６と、サーモ スタット３７が作動して、ヒータへの電源を遮断してヒータの過熱を防止してい た。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記のようなシステムにおいては、ヒータ温度感知手段が不作動時に 、ヒータにより過熱された洗濯水の温度を洗濯水温度感知手段が感知するには、 やや時間が所要される。この間に洗濯槽の内側底面に隣接して設置されているヒ ータの過熱により洗濯槽が溶けて捻れる状態になるとか、洗濯機の部品に火災が 発生する可能性もあった。

【０００７】 そこで、本考案の目的は、前記問題点を解決するためにヒューズアセンブリを 設けたボイリング洗濯機のヒータ安全装置を提供することにある。

【０００８】 また、本考案の他の目的は、火災の危険を減少させ、信頼性を高めたボイリン グ洗濯機のヒータ安全装置を提供することにある。

【０００９】 更に、本考案の他の目的は、最初２個のヒータ温度感知手段の不作動時に、ヒ ータ支持体を通じて伝達される過熱がある時、ヒータの電源を遮断するボイリン グ洗濯機のヒータ安全装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために本考案の安全装置は、水槽の内側底面に隣接して水 平に設置したヒータと、前記ヒータに接して水槽に設置された金属支持体とから なる。

【００１１】 更に、本考案の安全装置は、前記支持体の裏面に設置され、前記ヒータの温度 を感知する第１のヒータ温度感知手段と、前記支持体の裏面に設置され、前記第 １のヒータ温度感知手段が不作動時に、前記ヒータの駆動を制御する第２のヒー タ温度感知手段を備える。

【００１２】 更に、本考案の安全装置は、前記支持体の裏面に設置され、前記第２のヒータ 温度感知手段の不作動時に金属支持体を通じて伝導されるヒータの熱を感知して 、前記ヒータの駆動を制御する第３のヒータ温度感知手段を備える。

【００１３】

【実施例】

図１は、本考案に基づく安全装置の設置状態を示す構成図であり、図２は図１ の安全装置のヒューズアセンブリの斜視図である。

【００１４】 本考案の安全装置は、脱水槽の外側底面と洗濯槽の内側底との間に、水平にて 設置したヒータ２Ａで成される。

【００１５】 該ヒータ２Ａは、Ｕ字クランプ２Ｂによりブラケット３Ａの上部に密着させて 設置する。前記ブラケット３Ａは、帽子状の形状に形成され、前記ヒータ２Ａの 熱が効率良く伝導されるように黄銅にて形成させる。該ブラケット３Ａの垂直内 壁３Ｃに、前記ヒータ２Ａの温度を一次的に感知するサーミスタＴｈ１を設置す る。

【００１６】 該サーミスタＴｈ１の探針ヘッドが前記ブラケット３Ａの上部平坦部３Ｂに近 接して配置され、エポキシ樹脂でモールディングする。

【００１７】 前記ブラケット３Ａの内部の上部平坦部３Ｂには、前記ヒータ２Ａの温度を最 も敏感に感知することができる場所に、サーモスタット３６Ａを設置する。該サ ーモスタット３６Ａとブラケット３Ａとの間には、ヒータ２Ａの熱を効率良く伝 えるようにアルミニウム薄板を介在せしめてもよい。

【００１８】 前記ブラケット３Ａのブリム部３Ｄの下部面には、ヒューズアセンブリ４が設 置されている。該ヒューズアセンブリ４は、直六面体形態の胴体４Ａからなり、 その内部空間には、ヒューズ（図示せず）を収容して、前記サーミスタＴｈ１と 同様にエポキシ樹脂でモールディングする。

【００１９】 図２に示すように、ヒューズの両引出端子を胴体４Ａから外部に延長させた端 子４１に連結させる。該ヒューズは所定温度に到達すれば、溶ける可溶体を含ん でいる。

【００２０】 該ヒューズアセンブリ４は、その胴体４Ａの一部から突出形成された固定板４ ０を有する。該固定板４０の中央には、取付孔４０Ａを形成して、該ヒューズア センブリ４を前記ブリム部３Ｄにボルト５０で密閉固定させる。

【００２１】 以上のように構成された安全装置は、下記の如く作動する。ボイリング工程に 従って、ヒータ２Ａによる加熱を開始し、加熱されたヒータ２Ａの温度は一次的 にサーミスタＴｈ１が感知する。該サーミスタＴｈ１は感知結果の信号をマイコ ン（図示せず）に送り、ヒータ２Ａの作動を制御する。しかし、該サーミスタＴ ｈ１が適切に作動しない場合には、ヒータ２Ａが継続作動して、ヒータの温度上 昇が起こる。この温度上昇をサーモスタット３６Ａが感知する。ヒータ２Ａと電 源との間に直列に連結された該サーモスタット３６Ａは、感知された温度が所定 の温度に達すると電源を一時的に遮断する。しかし、該サーモスタット３６Ａが 作動しない場合には、該ヒータ２Ａには継続して電源が供給される。これに因る 熱が金属ブラケット３Ａの上部平坦部３Ｂ及び垂直壁３Ｃを通じてブリム部３Ｄ に伝導される。そして、この伝導熱は、ヒューズアセンブリ４の胴体４Ａに伝達 される。因って、ヒューズ内の可溶体は溶けて固体形態の可溶体となり、相互接 触された端子の両端が分離されるようになる。これによって、ヒータ２Ａへの電 源は遮断されるのである。

【００２２】

【考案の効果】

サーミスタとサーモスタットが不作動であっても、ヒータへの電源を遮断させ 、ヒータの過熱による水槽の熱捻り現象と、洗濯機の部品の火災の発生を防止す ることができ、ボイリング洗濯機の信頼度を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に基づく安全装置の装着状態を示した一
部側断面図である。

【図２】図１の安全装置の中でヒューズアセンブリを示
した斜視図である。

【図３】従来の洗濯槽の内側底面に設置した多数の安全
装置を示した一部側断面図である。

【符号の説明】

２Ａ ヒータ ３Ａ 支持体 ４ ヒューズアセンブリ ３６Ａ サーモスタット Ｔｈ１ サーミスタ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水槽内の底面に隣接して水平に設置され
   たヒータと、 前記ヒータに接するように水槽内に設置された金属支持
   体と、 前記支持体の裏面に設置され、前記ヒータの温度を感知
   する第１のヒータ温度感知手段と、 前記支持体の裏面に設置され、前記第１のヒータ温度感
   知手段の不作動時に前記ヒータの駆動を制御する第２の
   ヒータ温度感知手段と、 前記支持体の裏面に設置され、前記第２のヒータ温度感
   知手段の不作動時に、金属支持体を通じて伝導されるヒ
   ータの熱を感知して、前記ヒータの駆動を制御する第３
   のヒータ温度感知手段とからなることを特徴とするボイ
   リング洗濯機のヒータ安全装置。
2. 【請求項２】 前記第１のヒータ温度感知手段はサーミ
   スタからなり、前記第２のヒータ温度感知手段はサーモ
   スタットからなり、前記第３のヒータ温度感知手段は、
   ヒューズからなることを特徴とする請求項１に記載のボ
   イリング洗濯機のヒータ安全装置。