JPH06267828A - 位置合せ装置 - Google Patents

位置合せ装置

Info

Publication number
JPH06267828A
JPH06267828A JP5048393A JP5048393A JPH06267828A JP H06267828 A JPH06267828 A JP H06267828A JP 5048393 A JP5048393 A JP 5048393A JP 5048393 A JP5048393 A JP 5048393A JP H06267828 A JPH06267828 A JP H06267828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grating
alignment
diffraction
diffraction grating
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5048393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoriyuki Ishibashi
頼幸 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5048393A priority Critical patent/JPH06267828A/ja
Publication of JPH06267828A publication Critical patent/JPH06267828A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】被位置合せ物体間のギャップ長の影響が現われ
るのを抑制できるを光ヘテロダイン式の位置合せ装置を
提供する。 【構成】マスクとウェハとに対向関係に少なくとも一対
の回折格子13a,14aを設けるとともに、回折格子
13aに対して位置合せ方向と直交する面を境にし左右
対称に周波数の異なる2本の光ビーム15,16を照射
し、この照射によって得られた回折光のうちの特定次数
の回折光IM(0,1)を位置情報として用いるようにした光
ヘテロダイン式の位置合せ装置において、回折格子14
aの位置合せ方向と直交する方向の実効的な幅LWyが、
位置合せ方向と直交する方向の格子ピッチをPy2、2本
の光ビームのうちの短波長光ビームの波長をλ、マスク
とウェハとの間の最小ギャップ長をZとしたとき、LWy
=3 ×tan θ×Z(ただし、θ=sin -1(λ/Py2))
以下に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対向配置された第1の
物体と第2の物体とを対向方向と直交する面内で高精度
に位置合せするときに用いられる位置合せ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近では、超LSIの回路パターンをX
線露光装置を使って等倍露光で形成する試みが成されて
いる。このような装置を用いてパターン転写を行う場
合、露光に先だってマスクとウェハとを高精度に位置合
せする必要がある。
【0003】ところで、対向配置されたマスクとウェハ
とを対向方向と直交する面内で高精度に位置合せする装
置としては、特願昭 63-329731号や特願平 2-25836号な
どに示されているように、回折格子を用いた光ヘテロダ
イン式の位置合せ装置が考えられている。図3には光ヘ
テロダイン式の代表的な位置合せ装置の要部が模式的に
示されている。この位置合せ装置では、図示しないマス
クに回折格子1を設けるとともに、この回折格子1に対
向する関係に図示しないウェハに回折格子2を設けてい
る。
【0004】今、図に示す直角座標上のX軸方向が位置
合せ方向であるとする。回折格子1はY軸方向に配置さ
れた第1格子3aと第2格子3bとで構成される。同様
に、回折格子2もY軸方向に配置された第1格子4aと
第2格子4bとで構成される。すなわち、この位置合せ
装置では、回折格子1の第1格子3aと回折格子2の第
1格子4aとをペアとし、回折格子1の第2格子3bと
回折格子2の第2格子4bとをペアとしている。
【0005】回折格子1を構成している第1格子3aは
Y軸方向に延びるストライプパターンをX軸方向にPx
のピッチで設けたものとなっており、第2格子3bは透
明のウインドウに構成されている。また、回折格子2を
構成している第1格子4aはX軸方向に延びるストライ
プパターンをY軸方向にPy2のピッチで設けたものとな
っており、第2格子4bは市松模様のパターンをX軸方
向にはPx のピッチで、Y軸方向にはPy1のピッチで設
けたものとなっている。
【0006】ペアを組む第1格子3a,4aおよび第2
格子3b,4bのX軸方向の幅をLMx,LWxとし、Y軸
方向の幅をLMy,LWyとすると、通常はLMx=LWx=L
My=LWy=100 (μm)程度に設定されている。また、
y1,Py2は,通常Py1=5(μm),Py2=7 (μ
m)程度に設定されている。
【0007】この位置合せ装置では、回折格子1を構成
している第1格子3aおよび第2格子3bの上面に向
け、かつ位置合せ方向と直交する面を境にして左右対称
に、具体的には格子ピッチの±1次の方向から異なる周
波数f1 ,f2 の2本のレーザビーム5,6を照射す
る。これらレーザビーム5,6のX軸方向の幅をLx
し、Y軸方向の幅をLy とすると、通常はLx =Ly
100 (μm)程度に設定されている。
【0008】このようにレーザビーム5,6を照射する
と、ペアを組む第1格子3a,4a側では、第1格子3
a→第1格子4a→第1格子3aの経路でビームが通過
するときに、{-1,(0,1),0},{0,(0,1),-1}の回折光
と、{+1,(0,1),0},{0,(0,1),+1}の回折光とが互い
に干渉し合う。この干渉光を回折格子1の上方で、位置
合せ方向には0次、Y軸方向には1次の位置で検出する
と、Δf=(f1 −f2 )なるビート信号IM (0,1) が
得られる。この信号IM (0,1) と参照信号との間の位相
差を検出することによって回折格子2に対する回折格子
1、つまりウェハに対するマスクの位置ずれを知ること
ができる。
【0009】一方、ペアを組む第2格子3b,4b側で
は、第2格子3b→第2格子4b→第2格子3bの経路
でビームが通過するときに、{0,(0,1),-1}の回折光
と、{0,(0,1),+1}の回折光とが互いに干渉し合う。こ
の干渉光を回折格子1の上方で、位置合せ方向には0
次、Y軸方向には1次の位置で検出すると、Δf=(f
1−f2 )なるビート信号IW (0,1) が得られる。この
信号IW (0,1) と参照信号との間の位相差を検出するこ
とによって回折格子1に対する回折格子2、つまりマス
クに対するウェハの位置ずれを知ることができる。そこ
で、この位置合せ装置では、IM (0,1) とIW (0,1) と
の間の位相差、つまり、 Δφ=IM (0,1) −IW (0,1)
【0010】を求め、この値Δφから図4に示すように
マスクとウェハとの間の位置合せ方向の位置ずれ量を求
めている。そして、この値に基いてアクチュエータを制
御して位置合せするようにしている。しかしながら、上
記のように構成された従来の位置合せ装置にあっても次
のような問題があった。
【0011】すなわち、レーザビーム5,6の照射角度
が左右対称に設定されているので、IM (0,1) を得るた
めの光路長とIW (0,1) を得るための光路長とは等し
い。したがって、Δφは回折格子1と回折格子2との間
のギャップ長、つまりマスクとウェハとの間のギャップ
長Zには無関係になるはずである。
【0012】しかし、実際には図5に示すように、マス
クとウェハとの位置合せ方向の相対位置を固定した状態
で、マスクとウェハとの間のギャップ長を 5(μm)程
度変化させると、Δφが±0.05(μm)相当分変化し、
これが原因して位置合せ方向の位置合せ精度を低下させ
る問題があった。
【0013】この理由は次のように考えられる。すなわ
ち、今、LMx=LWx=LMy=LWy=100 (μm),Lx
=Ly =100 (μm),Py1=5 (μm),Py2=7
(μm),レーザビームの波長λ=0.63(μm),Z=
30(μm)として検討してみる。図6にはマスクM側に
設けられている第1格子3aとウェハW側に設けられて
いる第1格子4aとを取出してX軸方向に見た模式図が
示されている。IM (0,1) のうち、第1格子4aで反射
回折する光の角度は、 θy2=sin -1(λ/Py2)=5.2 ゜ となる。同様に図示しないが、IW (0,1) のうち、第2
格子4bで反射回折する光の角度は、 θy1=sin -1(λ/Py1)=7.3 ゜ となる。
【0014】図6に示されている第1格子3a,4aの
ペアから判るように、第1格子4aで反射した光は第1
格子3aで回折あるいは透過して出ていく。実際には、
図中破線で示すように、第1格子3aで再び反射回折し
て第1格子4aに戻り、再び第1格子3aに戻って行く
光もある。
【0015】したがって、第1格子3a→第1格子4a
→第1格子3aの順に3回回折した光と、第1格子3a
→第1格子4a→第1格子3a→第1格子4a→第1格
子3aの順に5回回折した光とが混在した状態となる。
これは第2格子3b,4bのペア側についても同様であ
る。
【0016】IM (0,1) とIW (0,1) について、5回回
折する光の幅の中で、ウェハW側において最初に回折す
る点から最後にマスクM側に入射する点までの距離は、
それぞれ、 Δy2 =3 ×tan θy2×Z=3 ×tan5.2゜×30=8.2
(μm) Δy1 =3 ×tan θy1×Z=3 ×tan7.3゜×30=11.5
(μm) となる。
【0017】これらの量は、レーザビーム5,6のY軸
方向の幅Ly =100 (μm)に比べて約10分の1 であ
る。このため、3回回折する光束の幅内に5回回折した
光束が多数含まれてしまうことになる。
【0018】このような現象が、IM (0,1) とIW (0,
1) について完全に同じであれば、前述したΔφは、マ
スクMとウェハWとの間のギャップ長には無関係に、位
置合せ方向の位置ずれのみの関数となる。しかし、回折
格子の設け方を異ならせる必要があるので同じにするこ
とはできない。このため、従来の装置では位置合せ精度
を確保することが困難であった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の光
ヘテロダイン式の位置合せ装置にあっては、位置合せ精
度を確保することが困難であった。そこで本発明は、上
述した不具合を解消できる位置合せ装置を提供すること
を目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、対向配置された第1の物体と第2の物体
とを対向方向と直交する面内で位置合せするために、上
記第1の物体と上記第2の物体とに対向関係に少なくと
も一対の回折格子を設けるとともに、上記第1の物体に
設けられた回折格子に対して上記位置合せ方向と直交す
る面を境にし左右対称に周波数の異なる2本の光ビーム
を照射し、この照射によって得られた回折光のうちの特
定次数の回折光を位置情報として用いるようにした光ヘ
テロダイン式の位置合せ装置において、前記第2の物体
に設けられた回折格子の前記位置合せ方向と直交する方
向の実効的な幅Lが、前記位置合せ方向と直交する方向
の格子ピッチをP、前記2本の光ビームのうちの短波長
光ビームの波長をλ、前記第1の物体と前記第2の物体
との間の最小ギャップ長をZとしたとき、L=3 ×tan
θ×Z(ただし、θ=sin -1(λ/P))以下に設定さ
れていることを特徴とする。
【0021】なお、前記実効的な幅Lの設定は、前記第
2の物体または前記第1の物体に設けられる回折格子の
前記位置合せ方向と直交する方向の実際幅や、前記光ビ
ームの前記位置合せ方向と直交する方向の実際幅を制限
することによって行うことができる。
【0022】
【作用】今、第2の物体に設けられた回折格子の位置合
せ方向と直交する方向の実効的な幅LがL=3 ×tan θ
×Z(ただし、θ=sin -1(λ/P))に設定されてい
るとすると、2つの回折格子を5回に亘って回折する光
は、第2の物体に設けられた回折格子における位置合せ
方向と直交する方向の端部に入射した光だけとなる。し
たがって、3回回折する光束の幅内に5回回折した光束
が含まれる割合を大幅に小さくでき、結局、前述したΔ
φの値を理論値に近付けることが可能となる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。
【0024】図1には本発明の一実施例に係る位置合せ
装置の要部、ここにはマスク側に設けられる回折格子1
1とウェハ側に設けられる回折格子12とが示されてい
る。この実施例に係る位置合せ装置においても位置ずれ
情報を得る手法および得られた情報に基いて位置合せす
る手法は従来装置と全く同じである。
【0025】今、図に示す直角座標上のX軸方向が位置
合せ方向であるとする。回折格子11はY軸方向に配置
された第1格子13aと第2格子13bとで構成されて
いる。同様に、回折格子12もY軸方向に配置された第
1格子14aと第2格子14bとで構成されている。す
なわち、回折格子11の第1格子13aと回折格子12
の第1格子14aとをペアとし、回折格子11の第2格
子13bと回折格子12の第2格子14bとをペアとし
ている。
【0026】回折格子11を構成している第1格子13
aはY軸方向に延びるストライプパターンをX軸方向に
x のピッチで設けたものとなっており、第2格子13
bは透明のウインドウに構成されている。また、回折格
子12を構成している第1格子14aはX軸方向に延び
るストライプパターンをY軸方向にPy2のピッチで設け
たものとなっており、第2格子14bは市松模様のパタ
ーンをX軸方向にはPx のピッチで、Y軸方向にはPy1
のピッチで設けたものとなっている。
【0027】この例の場合、第1格子13a,14aお
よび第2格子3b,4bのX軸方向の幅LMx,LWxはL
Mx=LWx=300 (μm)に設定されており、Y軸方向の
幅LMy,LWyはLMy=LWy=30(μm)に設定されてい
る。また、Px =4.5 (μm),Py1=5 (μm),P
y2=2 (μm)に設定されている。そして、回折格子1
1の周囲には、図2に示すように遮光膜17が設けられ
ている。
【0028】この位置合せ装置においても、回折格子1
1を構成している第1格子13aおよび第2格子13b
の上面に向け、かつ位置合せ方向と直交する面を境にし
て左右対称に、具体的に格子ピッチの±1次の方向から
異なる周波数f1,2 の2本のレーザビーム15,16
を照射している。これらレーザビーム15,16のX軸
方向の幅Lx はLx =300 (μm)に設定されており、
Y軸方向の幅をLy はLy =30(μm)に設定されてい
る。そして、この例の場合、短波長側レーザビームの波
長λは0.63(μm)に設定されている。
【0029】ここで、LMy=LWy=30(μm)に設定し
た理由を説明する。この例では回折格子11と回折格子
12との間のギャップ長Zの最小値が30(μm)である
と仮定している。一方、波長0.63(μm)のレーザビー
ムが第1格子14aに入射して反射するときの反射角θ
y2は、θy2=sin -1(λ/Py2)となる。この式にλ=
0.63(μm),Py2=2 (μm)の値を代入して計算す
ると、θy2=18.45 ゜となる。これらの値を使って、λ
=0.63(μm)の光が第1格子13aと第1格子14a
とで5回回折したときの光束の幅を求めると、 (3 ×tan θy2×Z)=3 ×tan 18.45 ゜×30μm=30
(μm)
【0030】となる。この例では、λ=0.63(μm)の
光が第1格子13aと第1格子14aとで5回回折した
ときの光束の幅と等しい幅にLMy,LWyを設定している
のである。
【0031】前述の如く、レーザビーム15,16を照
射すると、ペアを組む第1格子13a,14a側では、
第1格子13a→第1格子14a→第1格子13aの経
路でビームが通過するときに、{-1,(0,1),0},{0,
(0,1),-1}の回折光と、{+1,(0,1),0},{0,(0,1),+
1}の回折光とが互いに干渉し合う。この干渉光を回折
格子11の上方で、位置合せ方向には0次、Y軸方向に
は1次の位置で検出すると、Δf=(f1 −f2 )なる
ビート信号IM (0,1) が得られる。
【0032】一方、ペアを組む第2格子13b,14b
側では、第2格子13b→第2格子14b→第2格子1
3bの経路でビームが通過するときに、{0,(0,1),-1}
の回折光と、{0,(0,1),+1}の回折光とが互いに干渉し
合う。この干渉光を回折格子11の上方で、位置合せ方
向には0次、Y軸方向には1次の位置で検出すると、Δ
f=(f1 −f2 )なるビート信号IW (0,1) が得られ
る。
【0033】そこで、この位置合せ装置では、IM (0,
1) とIW (0,1) との間の位相差、つまり、Δφ=I
M (0,1) −IW (0,1) を求め、この値Δφから図4に示
したようにマスクとウェハとの間の位置合せ方向の位置
ずれ量を求めている。そして、この値に基いてアクチュ
エータを制御して位置合せするようにしている。
【0034】このように、この実施例ではペアを組む第
1格子13a,14aおよび第2格子13b,14bの
位置合せ方向と直交する方向の幅LMy,LWyを30(μ
m)に設定し、レーザビーム15,16の位置合せ方向
と直交する方向の幅Ly も30(μm)に設定している。
【0035】したがって、ペアを組む第1格子13a,
14a側において、3回回折する光束の幅内に5回回折
した光束の含まれる割合を大幅に小さくできる。すなわ
ち、図2にはマスクM側に設けられている第1格子13
aとウェハW側に設けられている第1格子14aとを取
出してX軸方向に見た模式図が示されている。
【0036】IM (0,1) のうち、第1格子14aで反射
回折する光の角度θy2は、前述の如く、θy2=sin
-1(λ/Py2)=18.45 ゜となる。したがって、図中破
線で示すように、5回回折する光の幅の中で、ウェハW
側において最初に回折する点から最後にマスクM側に入
射する点までの距離は、Δy2 =3 ×tan θy2×Z=3
×tan18.45゜×30=30(μm)となる。つまり、Δy2
はLMy,LWyと等しい値となる。しかも、この例では第
1格子13aのY軸方向の幅が遮光膜17によって規制
されている。このため、IM (0,1) について、3回回折
する光束の幅内に入射する5回回折した光束は、唯一図
2におけるT−T線上に入射したものだけとなる。
【0037】一方、ペアを組む第2格子13b,14b
側では、IW (0,1) について、5回回折する光の幅の中
で、ウェハW側において最初に回折する点から最後にマ
スクM側に入射する点までの距離は、 Δy1 =3 ×tan θy1×Z=3 ×tan7.3゜×30=11.5
(μm) となる。
【0038】したがって、3回回折する光束の幅内に5
回回折した光束が多く含まれる。しかし、第2格子13
bがウィンドウに構成されているので、この第2格子1
3bの反射率は高々40% 程度である。このため、3回を
越える回数に亘って回折した光束の強度そのものが十分
に小さく、その影響は極めて小さい。
【0039】このように、Δφ=IM (0,1) −IW (0,
1) に誤差成分が入り込まないようにすることができ、
Δφを理論値に近付けることができる。したがって、精
度の高い位置合せが可能となる。
【0040】なお、上述した実施例では、第1格子と第
2格子とをY軸方向に隣接させた回折格子11,12を
用いているが、第1格子と第2格子との間に遮光膜を配
置した回折格子を用いるようにしてもよい。また、回折
格子を取囲む部材の材質が反射率の十分に小さい部材の
場合には遮光膜を省略することもできる。また、遮光膜
で回折格子の実効的な幅を前記関係に制限するようにし
てもよい。さらに、上述した実施例では、2組の回折格
子を使用するものに本発明を適用しているが、1組の回
折格子を用い、そのとき得られたビート信号と参照信号
との位相差を検出するようにしたものにも本発明を適用
できる。また、本発明はマスクとウェハの位置合せだけ
にその使用例が限定されるものではない。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、光ヘテ
ロダイン式を採用し、しかも精度の高い位置合せが可能
な位置合せ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る位置合せ装置における
要部だけを取出して示す模式図
【図2】同装置の作用を説明するための図
【図3】従来の位置合せ装置における要部だけを取出し
て示す模式図
【図4】同装置で得られた検出結果と位置ずれ量との関
係を示す図
【図5】同装置の問題点を説明するための図
【図6】同装置の問題点を説明するための図
【符号の説明】
11,12…回折格子 13a,14a
…第1格子 13b,14b…第2格子 15,16…レ
ーザビーム 17…遮光マスク M…マスク W…ウェハ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置された第1の物体と第2の物体と
    を対向方向と直交する面内で位置合せするために、上記
    第1の物体と上記第2の物体とに対向関係に少なくとも
    一対の回折格子を設けるとともに、上記第1の物体に設
    けられた回折格子に対して上記位置合せ方向と直交する
    面を境にして左右対称に周波数の異なる2本の光ビーム
    を照射し、この照射によって得られた回折光のうちの特
    定次数の回折光を位置情報として用いるようにした光ヘ
    テロダイン式の位置合せ装置において、前記第2の物体
    に設けられた回折格子の前記位置合せ方向と直交する方
    向の実効的な幅Lが、前記位置合せ方向と直交する方向
    の格子ピッチをP、前記2本の光ビームのうちの短波長
    光ビームの波長をλ、前記第1の物体と前記第2の物体
    との間の最小ギャップ長をZとしたとき、L=3 ×tan
    θ×Z(ただし、θ=sin -1(λ/P))以下に設定さ
    れていることを特徴とする位置合せ装置。
  2. 【請求項2】前記実効的な幅Lは、前記第2の物体また
    は前記第1の物体に設けられた回折格子の前記位置合せ
    方向と直交する方向の実際幅によって設定されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の位置合せ装置。
  3. 【請求項3】前記実効的な幅Lは、前記第1の物体に設
    けられた前記回折格子に照射される前記光ビームの前記
    位置合せ方向と直交する方向の実際幅によって設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の位置合せ装
    置。
JP5048393A 1993-03-11 1993-03-11 位置合せ装置 Pending JPH06267828A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5048393A JPH06267828A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 位置合せ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5048393A JPH06267828A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 位置合せ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06267828A true JPH06267828A (ja) 1994-09-22

Family

ID=12860166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5048393A Pending JPH06267828A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 位置合せ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06267828A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06326002A (ja) * 1993-03-15 1994-11-25 Toshiba Corp 位置合せ装置
WO2008072502A1 (ja) * 2006-12-08 2008-06-19 Nikon Corporation 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法
JP2017204539A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 キヤノン株式会社 位置検出装置、位置検出方法、インプリント装置及び物品の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06326002A (ja) * 1993-03-15 1994-11-25 Toshiba Corp 位置合せ装置
WO2008072502A1 (ja) * 2006-12-08 2008-06-19 Nikon Corporation 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法
JP2017204539A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 キヤノン株式会社 位置検出装置、位置検出方法、インプリント装置及び物品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5151754A (en) Method and an apparatus for measuring a displacement between two objects and a method and an apparatus for measuring a gap distance between two objects
JP3364382B2 (ja) 試料面位置測定装置及び測定方法
EP0534757B1 (en) Method and device for measuring displacement
US5100234A (en) Method and apparatus for aligning two objects, and method and apparatus for providing a desired gap between two objects
US6660437B2 (en) Alternating phase mask
KR100500469B1 (ko) 정렬마크와 이를 이용하는 노광정렬시스템 및 그 정렬방법
JPH06267828A (ja) 位置合せ装置
JPH083404B2 (ja) 位置合せ方法
JPH0429012B2 (ja)
JPH0441485B2 (ja)
JP2885454B2 (ja) 相対位置合せ方法及び装置
JPH07254546A (ja) 位置合せ用マーク
JPH06105679B2 (ja) 露光装置
JPS6066818A (ja) 位置合わせ方法
JPH0476489B2 (ja)
JPH05166695A (ja) 位置検出方法及びそれを用いた露光装置
JPH0582729B2 (ja)
JPH0441486B2 (ja)
JPH04372112A (ja) X線露光用マスク
JPH0677118A (ja) 位置ズレ検出法及び露光装置
JP4052691B2 (ja) 荷電粒子線装置
JP2885439B2 (ja) 第1及び第2の物体の位置合せ方法及び装置
JP3166803B2 (ja) X線露光用マスク
JPH0451968B2 (ja)
JPH03262901A (ja) 位置合わせ方法