JPH05166695A - 位置検出方法及びそれを用いた露光装置 - Google Patents

位置検出方法及びそれを用いた露光装置

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JPH05166695A
JPH05166695A JP3352294A JP35229491A JPH05166695A JP H05166695 A JPH05166695 A JP H05166695A JP 3352294 A JP3352294 A JP 3352294A JP 35229491 A JP35229491 A JP 35229491A JP H05166695 A JPH05166695 A JP H05166695A
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light
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pattern
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芳明 大津
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アライメントヘッドからの光ビームとアライ
メントパターンとの位置関係を高精度に求めることがで
きる位置検出方法及びそれを用いた露光装置を得るこ
と。 【構成】 基板に光ビームを照射し、基板からの光ビー
ムを受光する光学ヘッドの基板に対する予め決めた所定
方向に関する位置を検出する際、基板上に、基板上での
光ビームの所定方向の幅よりも小さな幅を備える回折格
子パターンを形成し、光ビームと回折格子パターンの所
定方向に関する位置ずれに応じて回折格子パターンから
生じる所定次数の回折光の光学ヘッド内のセンサーへの
入射位置が変化し、光ビームを回折格子パターンに照射
することにより所定次数の回折光を発生させ、所定次数
の回折光を光学ヘッド内のセンサーに入射させ、センサ
ー上への所定次数の回折光の入射位置を検出し、検出し
た入射位置の予め決めた位置からのずれに基づいて光学
ヘッドの位置を検出すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位置検出方法及びそれを
用いた露光装置に関し、例えば半導体素子製造用のプロ
キシミティタイプの露光装置や所謂ステッパー等におい
て、マスクやレチクル(以下「マスク」という。)等の
第1物体面上に形成されている微細な電子回路パターン
をウエハ等の第2物体面上に露光転写する際にマスクと
ウエハとの相対的な位置決め(アライメント)を行う場
合に先だって行なうアライメント用の光ビームとアライ
メントパターンとの位置決めに好適な位置検出方法及び
それを用いた露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より半導体製造用の露光装置におい
ては、マスクとウエハの相対的な位置合わせは性能向上
を図る為の重要な一要素となっている。特に最近の露光
装置における位置合わせにおいては、半導体素子の高集
積化の為に、例えばサブミクロン以下の位置合わせ精度
を有するものが要求されている。
【0003】多くの位置合わせ装置においては、マスク
及びウエハ面上に位置合わせ用の所謂アライメントパタ
ーン(「アライメントマーク」ともいう。)を所謂スク
ライブライン上に設け、それらより得られる位置情報を
利用して、双方のアライメントを行っている。
【0004】従来より光ビームと基板面(マスク又はウ
エハ)上のアライメントパターンとの位置合わせをする
際には光ビームとアライメントパターンが予め設定され
た位置にくるようにメカ精度に基づいて設定していた。
【0005】これに対して本出願人は特願平2−143
869号においてステッパーにおけるアライメント用の
光ビームとアライメントパターンとの位置決めを直線回
折格子からの回折光量のピーク位置を検出することによ
り高精度に行なった位置検出装置を提案している。
【0006】このときの位置検出方法は図15(A)に
示すようにマスク21面上の電子回路パターン22の周
囲の所謂スクライブライン21上にマスクとウエハとの
位置合わせ用のアライメントパターン50とは別に、そ
の近傍に図15(B)に示すパターン100a,100
bとから成る回折格子パターン100を設けている。
【0007】そして回折格子パターン100からの所定
次数の回折光をセンサー(不図示)に導光し、該センサ
ーからの出力信号の強度の最大値から光ビームと回折格
子パターン100との合致状態、即ち光ビームと回折格
子パターンとの位置関係を判断している。このときの位
置関係を利用してアライメントパターン50の所定位置
に光ビームが正確に入射するようにしている。
【0008】図16はこのときの光ビーム72a,72
bと回折格子パターン100の各パターン100a,1
00bとの位置関係を示した説明図である。
【0009】同図において光ビーム72a,72bの大
きさは通常アライメントパターン50の寸法に対応させ
て設定している。この光ビーム72a,72bをX,Y
面(マスク面)内で移動させて図17に示すように回折
格子パターンで回折した所定次数の回折光をセンサー
(不図示)に入射し、このときの光ビームがパターン1
00a、又は100bの所定位置に正確に入射したとき
センサーからの出力信号が最大となるようにしている。
【0010】今、センサーからの出力信号が最大となる
Y方向とX方向の光ビームの位置を各々yP ,xP とす
るとマスク上のアライメントパターン50の位置と回折
格子パターン100(100a,100b)との相対関
係はマスクパターン設計値より予め分かっているので、
このときのxP ,yP の値を用いることによって光ビー
ムをアライメントパターン50にセットしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】特願平2−14386
9号で提案されている位置検出装置では本来位置合わせ
をしたい光ビームとアライメントパターンとの位置合わ
せ精度がアライメントパターンの材質や製作誤差等によ
り影響を受ける場合がある。
【0012】このときの光ビームとアライメントパター
ンとの位置合わせの際の影響は特にステッパーにおいて
高精度なアライメントを行なう場合に重要となってく
る。
【0013】通常アライメントマークを設けるマスク及
びウエハ面上のスクライブラインの幅は50μm〜10
0μm程度である。このスクライブライン幅は投影倍率
が5倍のステッパーではレチクル面上で250μm〜5
00μm、X線の等倍密着露光(プロキシミティ)装置
で50μm〜100μmであり、この幅のエリアにアラ
イメントマークがおさまるように設けられる。このよう
にアライメントパターンはスクライブライン幅以内に設
定されている。
【0014】このような小さいエリア内に設けたアライ
メントパターンにアライメントヘッド(光学ヘッド、投
光手段)からの光束(光ビーム)を効率良く照射するに
はアライメントパターンのサイズに対応した大きさに光
束径を絞る必要がある。更に光束の照射方法もアライメ
ントパターンに対して正確な位置に照射する必要があ
る。
【0015】一般にアライメントパターンに光束を不正
確に照射すると、それだけセンサで検出される光量(信
号光)が低下してくる。アライメントパターンのサイズ
に対して十分大きな光束径であるならばアライメントパ
ターンに略一様な光量分布で照射することができる。
【0016】しかしながら光束を効率良く照射し、かつ
アライメントパターンのエリア以外の回路パターンエリ
アに光束を照射すると回路パターンから不要な散乱光が
ノイズとなってくるので、これを防止する為にはアライ
メントパターンのサイズに対応した、略等しいサイズの
光束で照射する必要がある。
【0017】一般にこのように光束径を絞ると光束の光
量分布はマスク(レチクル)面上のアライメントパター
ン面上で一様でなくなってくる。
【0018】更にアライメントパターンへの光束の照射
位置が大幅にずれてくるとマスクとウエハのずれがある
程度存在する場合のアライメントパターンより得られる
回折光のスポット位置(即ちマスクとウエハのずれ情
報)がアライメントパターンへの光束の照射位置がずれ
ていない場合に比べて異なってくる。即ちアライメント
パターンに照射する光束の照射位置がずれてくるとアラ
イメント検出に誤差が生じてくる。
【0019】従って光ビーム(投光手段)とアライメン
トマーク(第1物体又は第2物体)の位置決め精度を向
上させ、最適な光ビーム径とすることでアライメントの
高精度化が可能となる。しかしながら光ビームのアライ
メントマーク面上への入射位置決め精度を機械系のみで
向上させようとすると系の複雑化及び大型化を伴ない長
期間の安定性を図るのが難しいという問題点が生じてく
る。
【0020】又、光量の強度変化による光ビームとアラ
イメントパターンとの位置決め方法は被検物(マスク又
はウエハ)ごとのアライメントパターンの製作誤差及び
材質により回折光強度が変化する場合があり、この為位
置合わせ精度に限界があった。
【0021】本発明は第1物体又は第2物体に設けたア
ライメントマークである物理光学素子に対する投光手段
(光ヘッド)からの光ビームの入射位置決めを簡便な方
法で高精度に行なうことにより、機械精度及び組立て精
度等の緩和を図り、その後の第1物体と第2物体の相対
的位置検出を高精度に行うことができる位置検出方法及
びそれを用いた露光装置の提供を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
(イ)本発明の位置検出方法は、基板に光ビームを照射
し、該基板からの該光ビームを受光する光学ヘッドの前
記基板に対する予め決めた方向に関する位置を検出する
位置検出方法において、前記基板上に、前記基板上での
前記光ビームの前記方向に関する幅よりも小さな前記方
向に関する幅を備える回折格子パターンを形成すること
により、前記光ビームと前記回折格子パターンの前記方
向に関する位置ずれに応じて前記回折格子パターンから
生じる所定次数の回折光の前記光学ヘッド内のセンサー
への入射位置が変化するようにし、前記光ビームを前記
回折格子パターンに照射することにより前記所定次数の
回折光を発生させ、該所定次数の回折光を前記光学ヘッ
ド内のセンサーに入射させ、該センサー上への前記所定
次数の回折光の入射位置を検出し、該検出した入射位置
の予め決めた位置からのずれに基づいて前記光学ヘッド
の位置を検出することを特徴としている。
【0023】特に、 (イ−1)前記基板上に、前記基板上での前記光ビーム
の前記方向に関する幅よりも十分大きな前記方向に関す
る幅を備える基準回折格子パターンを形成し、該基準回
折格子パターン内に前記光ビームを照射することにより
前記所定次数の回折光とほぼ同じ方向に基準回折光を発
生させ、該基準回折光を前記センサーに入射させ、該セ
ンサー上への前記基準回折光の入射位置を検出し、該検
出した入射位置を前記予め決めた位置として設定するこ
とを特徴としている。
【0024】(ロ)本発明の位置決め方法は、基板に光
ビームを照射し、該基板からの該光ビームを受光する光
学ヘッドの前記基板に対する予め決めた方向に関する位
置を検出し、該検出に基づいて前記光学ヘッドを前記基
板に対して任意の位置に位置決めする位置決め方法にお
いて、前記基板上に、前記基板上での前記光ビームの前
記方向に関する幅よりも小さな前記方向に関する幅を備
える回折格子パターンを形成することにより、前記光ビ
ームと前記回折格子パターンの前記方向に関する位置ず
れに応じて前記回折格子パターンから生じる所定次数の
回折光の前記光学ヘッド内のセンサーへの入射位置が変
化するようにし、前記光ビームを前記回折格子パターン
に照射することにより前記所定次数の回折光を発生さ
せ、該所定次数の回折光を前記光学ヘッド内のセンサー
に入射させ、該センサー上への前記所定次数の回折光の
入射位置を検出し、該検出した入射位置の予め決めた位
置からのずれに基づいて前記光学ヘッドの位置を検出す
ることを特徴としている。
【0025】特に、 (ロ−1)前記基板上に、前記基板上での前記光ビーム
の前記方向に関する幅よりも十分大きな前記方向に関す
る幅を備える基準回折格子パターンを形成し、該基準回
折格子パターン内に前記光ビームを照射することにより
前記所定次数の回折光とほぼ同じ方向に基準回折光を発
生させ、該基準回折光を前記センサーに入射させ、該セ
ンサー上への前記基準回折光の入射位置を検出し、該検
出した入射位置を前記予め決めた位置として設定するこ
と。
【0026】(ロ−2)前記基板上の前記回折格子パタ
ーンから所定の方向に所定距離離れた場所に位置合わせ
用のゾーンプレートパターンが形成されており、前記光
学ヘッドを前記光ビームの中心が前記ゾーンプレートパ
ターンの所定箇所に当るよう前記光学ヘッドを位置決め
すること。
【0027】(ロ−3)前記基板は回路パターンが形成
されたマスクより成り、該回路パターンの周辺部に前記
回折格子パターンと前記ゾーンプレートパターンとが形
成されていること。
【0028】(ロ−4)前記光学ヘッドは、前記マスク
の表面に対して傾いた入射光路に沿って前記光ビームを
前記マスクに向け、前記マスクの表面に対して前記入射
光路と同じ側に傾いた少なくとも一つの出射光路に沿っ
て前記マスクから出射する前記光ビームを受けるもので
あり、前記回折格子パターンは、前記所定次数の回折光
が前記出射光路に沿って前記マスクから出射するよう構
成されること。
【0029】等を特徴としている。
【0030】(ハ)本発明の半導体デバイスの製造方法
は、マスクの表面に対して傾いた入射光路に沿って光ビ
ームを照射し、前記マスクから前記マスクの表面に対し
て前記入射光路と同じ側に傾いた少なくとも一つの出射
光路に沿って出射する前記光ビームを受光する光学ヘッ
ドの前記マスクに対する予め決めた方向に関する位置を
検出し、該検出に基づいて前記光学ヘッドを前記マスク
のゾーンプレートパターンに対して位置決めし、前記光
ビームを前記マスクのゾーンプレートパターンを介して
ウエハのゾーンプレートマークに前記光ビームを入射さ
せ、前記ゾーンプレートパターンと前記ゾーンプレート
マークの作用を受けた信号光を前記出射光路に沿って出
射させ、前記光学ヘッドにより前記信号光を受光し、前
記信号光を用いて前記マスクと前記ウエハの位置ずれを
検出し、該検出に応じて前記マスクとウエハを位置合わ
せした後、前記マスクの回路パターンを介して前記ウエ
ハを露光し、前記マスクの回路パターンを前記ウエハ上
に転写することにより半導体デバイスを製造する方法に
おいて、前記マスク上に、前記マスク上での前記光ビー
ムの前記方向に関する幅よりも小さな前記方向に関する
幅を備える回折格子パターンを形成することにより、前
記光ビームと前記回折格子パターンの前記方向に関する
位置ずれに応じて前記回折格子パターンから生じる所定
次数の回折光の前記光学ヘッド内のセンサーへの入射位
置が変化するようにし、前記光ビームを前記回折格子パ
ターンに照射することにより前記所定次数の回折光を前
記出射光路に沿って発生させ、該所定次数の回折光を前
記光学ヘッド内のセンサーに入射させ、該センサー上へ
の前記所定次数の回折光の入射位置を検出し、該検出し
た入射位置の予め決めた位置からのずれに基づいて前記
光学ヘッドの位置を検出することを特徴としている。
【0031】特に、 (ハ−1)前記マスク上に、前記マスク上での前記光ビ
ームの前記方向に関する幅よりも十分大きな前記方向に
関する幅を備える基準回折格子パターンを形成し、該基
準回折格子パターン内に前記光ビームを照射することに
より前記所定次数の回折光とほぼ同じ方向に基準回折光
を発生させ、該基準回折光を前記センサーに入射させ、
該センサー上への前記基準回折光の入射位置を検出し、
該検出した入射位置を前記予め決めた位置として設定す
ることを特徴としている。
【0032】(ニ)本発明の露光装置は、マスクに該マ
スクの表面に対して傾いた入射光路に沿って光ビームを
照射し、前記マスクから前記マスクの表面に対して前記
入射光路と同じ側に傾いた少なくとも一つの出射光路に
沿って出射する前記光ビームを受光する光学ヘッドと、
該光学ヘッドの前記マスクに対する予め決めた方向に関
する位置と前記マスクに対するウエハの位置とを検出す
るべく前記光学ヘッド内の少なくとも一つのセンサーか
らの出力を受ける検出手段と、該検出手段による検出に
基づいて前記光学ヘッドを前記マスクのゾーンプレート
パターンに対して位置決めする手段と、該検出手段によ
る検出に基づいて前記マスクと前記ウエハとを位置合わ
せする手段とを有し、前記光学ヘッドが、前記光ビーム
を前記マスクのゾーンプレートパターンを介して前記ウ
エハのゾーンプレートマークに前記光ビームを入射させ
ることにより前記ゾーンプレートパターンと前記ゾーン
プレートマークの作用を受けて前記出射光路に沿って出
射した信号光を受光するよう構成された露光装置におい
て、前記マスクは、前記マスク上での前記光ビームの前
記方向に関する幅よりも十分大きな前記方向に関する幅
を備える基準回折格子パターンと前記マスク上での前記
光ビームの前記方向に関する幅よりも小さな前記方向に
関する幅を備える回折格子パターンとが形成されてお
り、前記光ビームと前記回折格子パターンの前記方向に
関する位置ずれに応じて前記回折格子パターンから生じ
る所定次数の回折光の前記光学ヘッド内のセンサーへの
入射位置が変化するように設定されており、前記光学ヘ
ッドが、前記基準回折格子パターン内に前記光ビームを
照射することにより前記出射光路に沿って生じた基準回
折光を前記センサーで受光して前記基準回折光の入射位
置に応じた第1信号を出力すると共に前記回折格子パタ
ーンに前記光ビームを照射することにより前記出射光路
に沿って生じた前記所定次数の回折光を前記センサーで
受光して入射位置に応じた第2信号を出力し、前記検出
手段が前記第1及び第2信号を使って前記光学ヘッドの
前記マスクに対する前記方向に関する位置を検出するこ
とを特徴としている。
【0033】
【実施例】図1、図2は本発明の位置検出方法における
原理説明図である。
【0034】同図は本来、光ビームと位置合わせを行う
アライメントパターンとの位置関係を求める際に先だっ
て、まず光ビームと該アライメントパターンとの位置関
係が予めわかっているパターン、例えば回折格子パター
ンとの位置関係を求める場合を示している。
【0035】図1(A)は回折格子パターン1001,
1002と光ビーム1004,1005との位置関係を
示し、図1(B),(C)はセンサー面1008上の光
スポット1010,1011,1010aの変化を示し
ている。
【0036】図2は回折格子パターン1001(100
2)に対する投光手段1007と受光手段1008との
配置関係を示している。
【0037】図1(A)では光ビーム1004,100
5の大きさと比較し、位置合わせを行ないたい方向(X
方向)における回折格子パターンが小さいパターン10
01と大きいパターン1002とを基板1000上に設
けている。
【0038】図1(A)に示すようにパターン1001
に光ビーム1004が入射した場合は、パターン100
1からの回折光1009はパターン1001のエッジで
光ビーム1004の一部が切りとられたパターン100
1の中心からずれた位置から照射する回折光となり、図
1(B)に示すようにセンサー面1008へパターン1
001と光ビーム1004の位置ずれに応じて変化する
光スポット1010を形成する。
【0039】この場合、パターン1001がパターン1
001aのように、位置合わせを行ないたいX方向へΔ
Xだけずれたとするとそのエッジの位置が移動し、セン
サー面1008上で回折光による光スポット1010a
はΔXaだけ光スポット1010の位置からずれた位置
に移動する。
【0040】一方、図1(A)に示すように十分大きい
パターン1002に光ビーム1005が入射したとき
は、パターン1002からの回折光1009aは、パタ
ーン1002のエッジで光ビーム1005が切りとられ
ることなく、センサー面1008に光スポット1011
を形成する。この場合はパターン1002が位置合わせ
を行ないたいX方向にΔXだけずれたとしても回折光は
センサー面1008上で移動せず光スポット1011の
位置はそのままとなる。
【0041】そこで本発明では光ビームの中心を光ビー
ム径より大きいパターン1002(開口で制限されない
回折光を発生するパターン)からの回折光の光束位置と
し、それと光ビーム径よりも小さいパターン1001
(開口で制限される回折光を発生するパターン)からの
回折光の光束位置を合わせることにより光ビームとパタ
ーン1001(1002)との位置関係を求めている。
【0042】本発明では開口で制限される回折光を発生
するパターン1001は物体1000上の位置を表わし
ているので、この位置から物体1000上の任意の位置
に配置したアライメントパターン(不図示)の所定位置
に光ビームを入射させている。
【0043】図3は本発明の実施例1の位置検出方法の
マスク(物体)1000上のアライメントパターン10
03と回折格子パターン(1001,1002)に光ビ
ーム(1004,1005,1006)が入射する状態
を示した概略図、図4は投光手段1007からの光ビー
ムが図3の各パターン(1001,1002,100
3)に入射し、回折した光がセンサー1008に入射す
る状態を示した概略図、図5は図4のセンサー1008
面上への光ビームの入射位置を示す説明図である。
【0044】図3では、まず光ビーム(1004,10
05)と回折格子パターン(1001,1002)との
位置関係を求めている。そしてこのときの位置関係を求
めた後に回折格子パターン(1001,1002)との
位置関係が予めわかっているアライメントパターン10
03の所定位置に光ビームを入射させる場合を示してい
る。
【0045】図3においてパターン1001は開口で制
限される回折光を発生するパターンであり、パターン1
002は開口で制限されない回折光を発生するパターン
であり、これらの各パターン1001,1002は例え
ば1.5μm程度のラインアンドスペースの直線回折格
子より構成している。
【0046】アライメントパターン1003は最終的に
光ビームと位置決めを行なう為のパターンであり、パタ
ーン1001と同一面(物体面1000)上にあり、X
方向は同じ位置でY方向に既知量y1 だけ離れた位置に
設定している。
【0047】光ビーム1005は開口で制限されないパ
ターン1002に入射したときの光ビームのスポットを
示し、光ビーム1004は開口で制限されるパターン1
001に入射したときの光ビームのスポットを示してい
る。
【0048】図5において図5(A)はセンサー面10
08を正面から見たときの光ビームの位置を示してお
り、図5(B),(C)は各々センサー面1008上の
光ビームの強度分布を示している。
【0049】次にアライメントパターン1003へ光ビ
ームを位置合わせしたい方向(X方向)に位置合わせを
する手順について説明する。
【0050】尚、光ビーム(照射光学系)とセンサー1
008は光学ヘッド(アライメントヘッド)内に収納さ
れ一体的に移動するものとする。
【0051】先ず、光ビームを光ビームの位置決め用の
パターン1002内に照射されるようにおよその位置を
合わせる。位置決め用のパターン1002はパターン寸
法が大きく、光ビーム1005はパターン1002のエ
ッジで制限されずに、回折光を射出する。この回折光は
センサー面上1008で図5(C)で示されるような強
度分布を生ずる。光ビームとこのパターン1002は相
対的にずれても、強度分布はかわらない。そこでセンサ
ー面1008上のこの回折光の入射位置を基準位置と定
める。
【0052】この基準位置の求め方は、例えば、センサ
ー1008を1次元CCDラインセンサーとし、最大の
強度を示すビットの位置を基準位置としたり、各ビット
の光強度から光量分布の重心位置を計算を行なう方法等
が適用可能である。
【0053】次に光ビームを位置合わせしたい方向と直
交する方向(Y)へ所定量y0 移動し、位置決め用のパ
ターン1001に照射する。位置決め用のパターン10
01はパターン寸法が小さく、光ビーム1004はパタ
ーン1001のエッジで開口が制限された回折光を射出
する。この回折光はセンサー面1008上で図5(B)
で示されるような強度分布を生ずる。
【0054】この場合、光ビームの中心と位置決め用の
パターンが位置合わせを行ないたいX方向にΔXだけず
れると、そのずれ量に従い、回折光束はセンサー100
8面上でΔXずれることになる。
【0055】そこで、前記センサー面1008上の基準
位置に回折光束がくるように、例えば光ビーム(光学ヘ
ッド、アライメントヘッド)を移動させて光ビームと物
体1000とを位置合わせしたい、X方向へ相対的に移
動する。以上により物体1000上の位置決めパターン
1001と光ビームとを位置決めしている。
【0056】最後に物体1000上のアライメントパタ
ーン1003へ既知の所定量(y1)だけ光ビーム(光
学ヘッド、アライメントヘッド)を移動させ、これによ
りアライメントパターン1003と光ビームの位置決め
を行なっている。
【0057】図6〜図10は本発明の実施例2の露光装
置の一部分と、それに関する各要素の説明図である。
【0058】図6は露光装置の一部分の要部概略図であ
り、X線プロキシミティ露光装置におけるアライメント
光とアライメントパターンとの位置決めに応用した場合
を示している。図7は図6のマスク23面上の説明図で
ある。
【0059】図7ではアライメント用の光ビームとアラ
イメントマーク50との位置合わせの為に、該光ビーム
の位置決め用のパターンとして外形十字形の回折格子パ
ターン(十字マーク)20をマスク23の回路パターン
領域22の周辺のスクライブライン21の4隅に各々設
けている。
【0060】アライメントヘッド(光学ヘッド)14は
マスク23の4辺に対応して各々設けられており、これ
らの対応するパターンを検出している。
【0061】図8は1つのアライメントヘッドに着目
し、対応する十字マーク20と該十字マーク20の回折
格子からの反射回折光の位置及び該位置を検出するセン
サー26との位置関係を示している。図8(A)はセン
サー面26を示しており、図8(B)はマスク面23上
の十字マーク20を示している。
【0062】十字マーク20はラインアンドスペースで
例えば1.5μmのX方向に平行な格子より形成してい
る。パターン全体の大きさはX方向、Y方向共に1mm
程度である。
【0063】図9は光源27からの光ビームが十字マー
ク20に入射し、回折してセンサー26に入射するまで
の光路を示した説明図である。
【0064】光源27は例えばレーザダイオード(L
D、波長λ=0.785μm)から成っている。図9で
は光源27からのアライメント用の光ビームが十字マー
ク20に入射し、回折された所定次数の回折光がセンサ
ー26に入射する光路を示している。
【0065】図10は一般的な格子ピッチPの回折格子
71に光ビーム72が入射したときの各次数の回折光を
示している。
【0066】一般に図10に示すように反射型の回折格
子71に光72を入射させると入射光72は反射回折さ
れる。このとき回折格子71の格子ピッチをP、入射光
72の波長をλ、入射角(回折格子71の法線とのなす
角度)をθi 、n次の反射回折光の回折格子71の法線
とのなす角(射出角)をθn とすると Psinθi −Psinθn =nλ(n=0,±1,±2,・・・) ・・・・・(a1) となる。これより射出角θn
【0067】
【数1】 で与えられる。
【0068】例えばλ=0.780μm、θi =17
度、P=3μmとすると θ0 =θi =17度 θ2 =−13.1575度 となる。
【0069】ここに射出角θ2 の符号がマイナスなのは
図10に示すように反射回折光が回折格子71の法線に
関して入射側に法線と13.1575度の角度で回折さ
れてくることを意味している。図9のセンサー26はこ
のときの回折光75を検出している。
【0070】次に本実施例において光ビームとアライメ
ントマーク50との位置関係の検出方法について説明す
る。
【0071】図6の構成においてアライメントヘッド
(光学ヘッド)14内に設置した光源27から光ビーム
が図7に示す十字マーク20の1つ、例えば十字マーク
20Rの中央部に入射される。この光ビームは図8
(B)に示す光ビーム24のように光ビームの位置決め
用のパターン20aに入射する。
【0072】このときマスク23をX方向に移動させて
もパターン20aの寸法が大きい為、光ビーム24の入
射領域は回折格子内にあるのでパターン20aから生ず
る回折光の図8(A)のセンサー26に入射する位置は
変わらない。このときのセンサー26面上の光スポット
像24aの位置を基準位置として設定する。
【0073】次にアライメントヘッド14をY方向に所
定量y0 上方向、又は下方向に移動させて光ビームを十
字マーク20Rのパターン20bに入射させる。このと
きアライメントヘッド14とマスク23との相対的位置
が合致していれば回折光はセンサー26面上で中央位置
に光スポット像24aとして入射する。
【0074】しかしながら図8(B)の如くX方向に位
置ずれΔXがあると光ビームがパターン20bの中心か
ら外れる為にセンサー26面上に入射する回折光の中央
値が光スポット像25cの如くずれてくる。
【0075】(尚、アライメントヘッド14の所定量y
0 の移動方向は上方向、又は下方向の一方でも良いが上
下方向の移動で計測し、平均化すればマスク23の回転
等の他の誤差成分を少なくし高精度な評価を行うことが
できるので好ましい。)このとき検出されるずれ量をア
ライメントヘッド14とマスク23との位置ずれとして
アライメントヘッド14をセンサー26の中央値にくる
まで移動し、これによりX方向でセンサー26のピッチ
分解能の精度で位置合わせを実現している。
【0076】最後に、このようにして光ビームと位置決
め完了した位置決め用の十字パターン20から既知量ず
れたアライメントマーク50の所定位置へアライメント
ヘッド14を既知量だけ移動させ、これによりアライメ
ント用の光ビームをアライメントパターン50に位置決
めしている。
【0077】その後、アライメントパターン50に光ビ
ームを入射させ、それを介した回折光を利用してマスク
23とウエハ19との相対的な位置決めを行っており、
このときの方法は例えば先の特願平2−143869号
に開示されている方法と実質的に同じである。
【0078】次に図6の構成につき説明する。
【0079】光源27からの光束をコリメーターレンズ
2により平行光束としてレンズ系5に入射させている。
レンズ系5は入射光束を所望のビーム径にした後、ミラ
ー6で反射させて耐Xray窓7(露光用光源としてX
rayを用いたとき)を通過させて第1物体としてのマ
スク23面上のアライメントパターン50としての位置
ずれ検出用のAAアライメントマーク(以下「AAマー
ク」という。)、又は面間隔検出用のAFアライメント
マーク(以下「AFマーク」という。)に入射させてい
る。
【0080】AAマークとAFマークはマスク23の周
辺部のスクライブライン上の4カ所に設けられている。
19は第2物体としてのウエハであり、マスク23と近
接(間隔10μm〜100μm)配置されており、その
面上にはマスク23と位置合わせすべきAAマークがス
クライブライン上に設けられている。AAマークとAF
マークは1次元又は2次元のゾーンプレート等の物理光
学素子より成っている。
【0081】10は受光レンズであり、マスク23面上
のAAマーク及びAFマークを通過してきた所定次数の
回折光16を受光手段11面上に集光している。受光手
段11は位置ずれ検出用のAAラインセンサー12と面
間隔検出用のAFラインセンサー13の2つのラインセ
ンサーを同一基板上に設けて構成されている。
【0082】そして特願平2−143869号で開示さ
れているようにAAラインセンサー12からの出力信号
を用いてマスク23とウエハ19との相対的位置ずれを
検出し、又AFラインセンサー13からの出力信号を用
いてマスク23とウエハ19との面間隔を検出してい
る。
【0083】そしてマスク23とウエハ19との相対的
な位置合わせが完了したら照明系(不図示)からの露光
光を用いてマスク23面上の回路パターンをウエハ19
面上に転写し、その後公知の処理過程を介して半導体デ
バイスを得ている。
【0084】図11(A),(B)は本発明の実施例3
の位置検出方法に係るセンサー31面上とマスク上の十
字マーク20(回折格子パターン)の説明図である。同
図では十字マーク20とセンサー31の構成、及び位置
合わせ方向が図8の実施例2と異っている。
【0085】図11(B)の十字マーク20のうちの左
右のパターン28aはY方向の寸法が光ビーム29のY
方向のビーム径よりも小さくなっている。又中央パター
ン28bのY方向の寸法は光ビーム29のY方向のビー
ム径よりも大きくなっている。同図ではY方向に対して
光ビームの位置決めを行っている。1次元センサー31
はY方向の検出を行っている。
【0086】図12は図11の十字マーク20に光源3
2からの光ビームが入射し、反射回折してセンサー31
に入射する状態を示した説明図である。
【0087】本実施例では十字マーク20の中央部に光
ビーム29が入射していればセンサー31面上の中央部
に光スポット像29が形成する。このときマスク23を
Y方向に移動させてもセンサー31面上の中央部に生ず
る光スポット像29aの位置は変わらない。
【0088】このときの光スポット像29aの位置を基
準としてアライメントヘッド14をX方向の一方に移動
させ光ビーム30をパターン28aに入射させる。そし
てセンサー31面上の光スポット像の位置ずれを検出す
る。
【0089】このとき光ビームが光ビーム30のように
パターン28aの中心から外れた位置にくるとセンサー
31面上の光スポット像30aの光量重心が中央よりず
れてくる。このとき得られるセンサー31からのズレ信
号を用いてアライメントヘッド14をY方向に駆動制御
している。これによりアライメントヘッド14とマスク
23のY方向の相対的位置合わせを1μm程度の精度で
行っている。
【0090】尚、本実施例においては先の実施例2の方
法でX方向の位置合わせを行い、実施例3の方法でY方
向の位置合わせを行い、双方の組み合わせでX方向とY
方向の直交する2方向で光ビームとアライメントパター
ンとの位置決めを行うようにしても良い。又、このとき
のX方向とY方向用の2つのセンサーの干渉を避ける為
に、各センサーに対して十字マーク20からの回折光の
うち互いに異なる次数の回折光を用いるようにしても良
い。
【0091】図13(A),(B)は本発明の実施例4
の位置検出方法に係るセンサー38とマスク上の変形の
十字マーク34の説明図である。
【0092】本実施例ではセンサー38を2次元センサ
ーより形成したこと、又それに対応させて十字マーク3
4を構成したことが図8の実施例2と異なっている。
【0093】十字マーク34は左右のつき出しパターン
を長くし、Y方向の幅を2段階とし、先端のパターンを
34aのY方向の幅を50μm程度としている。
【0094】図14は図13の十字マーク34に光源3
9からの光ビームが入射し、反射回折してセンサー38
に入射する状態を示した説明図である。
【0095】本実施例では光源39からの光ビームはア
ライメントヘッド14からの光ビームとマスク面上のア
ライメントパターンとの位置決めが完了していれば図1
3(B)に示すように十字マーク34面上に光ビーム3
5の如く入射する。
【0096】マスクをX方向とY方向に可動出来るもの
として、X方向に±400μm以内の範囲で移動させて
もセンサー38面上に入射する十字マーク34から回折
される光スポット35aの位置は変化しない。このとき
のセンサー38面上の光スポット35aの中心が基準位
置となる。
【0097】光ビーム35の位置よりY方向にマスクを
0 移動させるとセンサー38面上の光スポットはパタ
ーンと光ビームのX方向のずれ量に対応してX方向にず
れ、光スポット36aの位置に移動する。
【0098】次に光ビーム35の位置よりマスクをX方
向にX0 移動させて、十字マーク34の幅の狭いパター
ン34aに光ビーム37として入射するようにする。こ
のとき光ビーム37がY方向の中心よりずれているとセ
ンサー38面上の光スポットがY方向にずれ量に対して
光スポット37aの位置に移動する。
【0099】このような一連の動作によりセンサー38
面上の光スポットの中央値の基準値からのずれ量をX方
向とY方向について検出している。
【0100】本実施例では2次元のイメージセンサー1
8からのX方向とY方向のズレ量を信号としてマスク駆
動部によりマスクを駆動制御すればX方向とY方向の位
置決めが実施例2、3と同じ精度で行うことができる。
【0101】又、本実施例ではスクライブライン上のア
ライメントマークが1個で済むという特長がある。即ち
実施例2、3ではX方向とY方向にパターンを2つ必要
として位置合わせの工程も2回の位置決め動作が必要で
あり光源もイメージセンサーも、それぞれ2個必要であ
った。
【0102】これに対して本実施例では変形の十字マー
ク1つでX方向とY方向の位置ずれを検出でき、しかも
工程が1回で済み、2次元のイメージセンサーとパター
ンが1つの隅で1対で済むという特長がある。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば第1物体面上に前述した
ような光ビーム用の位置合わせパターンを設け、該位置
合わせパターンに投光手段(アライメントヘッド)から
光束を入射させ、該位置合わせパターンから生じる所定
次数の回折光を利用することにより、投光手段(アライ
メントヘッド)と第1物体との位置関係を適切に設定す
ることができる位置検出方法及びそれを用いた露光装置
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の位置検出方法の原理説明図
【図2】 本発明に係る投光手段と受光手段そして位置
合わせ用パターンとの関係を示す説明図
【図3】 本発明の実施例1の位置検出方法に係るパタ
ーンの説明図
【図4】 本発明の実施例1に係る光学系の説明図
【図5】 本発明の実施例1に係るセンサー面上の光ス
ポットの説明図
【図6】 本発明の実施例2の露光装置の一部分の要部
概略図
【図7】 本発明の実施例2に係るマスク面上の説明図
【図8】 本発明の実施例2に係るアライメントパター
ンと十字マークそしてセンサーの説明図
【図9】 本発明の実施例2に係る光学系の説明図
【図10】 回折格子で回折される回折光の説明図
【図11】 本発明の実施例3の位置検出方法に係るパ
ターンとセンサーの説明図
【図12】 本発明の実施例3に係る光学系の説明図
【図13】 本発明の実施例4の位置検出方法に係るパ
ターンとセンサーの説明図
【図14】 本発明の実施例4に係る光学系の説明図
【図15】 従来のマスク面上のアライメントパターン
の説明図
【図16】 図15のアライメントパターンの説明図
【図17】 従来の位置検出方法で得られるセンサー出
力信号の説明図
【符号の説明】
1000 基板(マスク) 1001,1002 回折格子パターン 1003 アライメントパターン 1004,1005,1006 光ビーム 1007 光源 1008 センサー 20 十字マーク 23 マスク 24 光ビーム 26,31 センサー 27,32 光源 50 アライメントパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 9/00 H 7818−2H

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に光ビームを照射し、該基板からの
    該光ビームを受光する光学ヘッドの前記基板に対する予
    め決めた方向に関する位置を検出する位置検出方法にお
    いて、前記基板上に、前記基板上での前記光ビームの前
    記方向に関する幅よりも小さな前記方向に関する幅を備
    える回折格子パターンを形成することにより、前記光ビ
    ームと前記回折格子パターンの前記方向に関する位置ず
    れに応じて前記回折格子パターンから生じる所定次数の
    回折光の前記光学ヘッド内のセンサーへの入射位置が変
    化するようにし、前記光ビームを前記回折格子パターン
    に照射することにより前記所定次数の回折光を発生さ
    せ、該所定次数の回折光を前記光学ヘッド内のセンサー
    に入射させ、該センサー上への前記所定次数の回折光の
    入射位置を検出し、該検出した入射位置の予め決めた位
    置からのずれに基づいて前記光学ヘッドの位置を検出す
    ることを特徴とする位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記基板上に、前記基板上での前記光ビ
    ームの前記方向に関する幅よりも十分大きな前記方向に
    関する幅を備える基準回折格子パターンを形成し、該基
    準回折格子パターン内に前記光ビームを照射することに
    より前記所定次数の回折光とほぼ同じ方向に基準回折光
    を発生させ、該基準回折光を前記センサーに入射させ、
    該センサー上への前記基準回折光の入射位置を検出し、
    該検出した入射位置を前記予め決めた位置として設定す
    ることを特徴とする請求項1の位置検出方法。
  3. 【請求項3】 基板に光ビームを照射し、該基板からの
    該光ビームを受光する光学ヘッドの前記基板に対する予
    め決めた方向に関する位置を検出し、該検出に基づいて
    前記光学ヘッドを前記基板に対して任意の位置に位置決
    めする位置決め方法において、前記基板上に、前記基板
    上での前記光ビームの前記方向に関する幅よりも小さな
    前記方向に関する幅を備える回折格子パターンを形成す
    ることにより、前記光ビームと前記回折格子パターンの
    前記方向に関する位置ずれに応じて前記回折格子パター
    ンから生じる所定次数の回折光の前記光学ヘッド内のセ
    ンサーへの入射位置が変化するようにし、前記光ビーム
    を前記回折格子パターンに照射することにより前記所定
    次数の回折光を発生させ、該所定次数の回折光を前記光
    学ヘッド内のセンサーに入射させ、該センサー上への前
    記所定次数の回折光の入射位置を検出し、該検出した入
    射位置の予め決めた位置からのずれに基づいて前記光学
    ヘッドの位置を検出することを特徴とする位置決め方
    法。
  4. 【請求項4】 前記基板上に、前記基板上での前記光ビ
    ームの前記方向に関する幅よりも十分大きな前記方向に
    関する幅を備える基準回折格子パターンを形成し、該基
    準回折格子パターン内に前記光ビームを照射することに
    より前記所定次数の回折光とほぼ同じ方向に基準回折光
    を発生させ、該基準回折光を前記センサーに入射させ、
    該センサー上への前記基準回折光の入射位置を検出し、
    該検出した入射位置を前記予め決めた位置として設定す
    ることを特徴とする請求項3の位置決め方法。
  5. 【請求項5】 前記基板上の前記回折格子パターンから
    所定の方向に所定距離離れた場所に位置合わせ用のゾー
    ンプレートパターンが形成されており、前記光学ヘッド
    を前記光ビームの中心が前記ゾーンプレートパターンの
    所定箇所に当るよう前記光学ヘッドを位置決めすること
    を特徴とする請求項3の位置決め方法。
  6. 【請求項6】 前記基板は回路パターンが形成されたマ
    スクより成り、該回路パターンの周辺部に前記回折格子
    パターンと前記ゾーンプレートパターンとが形成されて
    いることを特徴とする請求項5の位置決め方法。
  7. 【請求項7】 前記光学ヘッドは、前記マスクの表面に
    対して傾いた入射光路に沿って前記光ビームを前記マス
    クに向け、前記マスクの表面に対して前記入射光路と同
    じ側に傾いた少なくとも一つの出射光路に沿って前記マ
    スクから出射する前記光ビームを受けるものであり、前
    記回折格子パターンは、前記所定次数の回折光が前記出
    射光路に沿って前記マスクから出射するよう構成される
    ことを特徴とする請求項6の位置決め方法。
  8. 【請求項8】 マスクに該マスクの表面に対して傾いた
    入射光路に沿って光ビームを照射し、前記マスクから前
    記マスクの表面に対して前記入射光路と同じ側に傾いた
    少なくとも一つの出射光路に沿って出射する前記光ビー
    ムを受光する光学ヘッドの前記マスクに対する予め決め
    た方向に関する位置を検出し、該検出に基づいて前記光
    学ヘッドを前記マスクのゾーンプレートパターンに対し
    て位置決めし、前記光ビームを前記マスクのゾーンプレ
    ートパターンを介してウエハのゾーンプレートマークに
    前記光ビームを入射させ、前記ゾーンプレートパターン
    と前記ゾーンプレートマークの作用を受けた信号光を前
    記出射光路に沿って出射させ、前記光学ヘッドにより前
    記信号光を受光し、前記信号光を用いて前記マスクと前
    記ウエハの位置ずれを検出し、該検出に応じて前記マス
    クとウエハを位置合わせした後、前記マスクの回路パタ
    ーンを介して前記ウエハを露光し、前記マスクの回路パ
    ターンを前記ウエハ上に転写することにより半導体デバ
    イスを製造する方法において、前記マスク上に、前記マ
    スク上での前記光ビームの前記方向に関する幅よりも小
    さな前記方向に関する幅を備える回折格子パターンを形
    成することにより、前記光ビームと前記回折格子パター
    ンの前記方向に関する位置ずれに応じて前記回折格子パ
    ターンから生じる所定次数の回折光の前記光学ヘッド内
    のセンサーへの入射位置が変化するようにし、前記光ビ
    ームを前記回折格子パターンに照射することにより前記
    所定次数の回折光を前記出射光路に沿って発生させ、該
    所定次数の回折光を前記光学ヘッド内のセンサーに入射
    させ、該センサー上への前記所定次数の回折光の入射位
    置を検出し、該検出した入射位置の予め決めた位置から
    のずれに基づいて前記光学ヘッドの位置を検出すること
    を特徴とする半導体デバイスの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記マスク上に、前記マスク上での前記
    光ビームの前記方向に関する幅よりも十分大きな前記方
    向に関する幅を備える基準回折格子パターンを形成し、
    該基準回折格子パターン内に前記光ビームを照射するこ
    とにより前記所定次数の回折光とほぼ同じ方向に基準回
    折光を発生させ、該基準回折光を前記センサーに入射さ
    せ、該センサー上への前記基準回折光の入射位置を検出
    し、該検出した入射位置を前記予め決めた位置として設
    定することを特徴とする請求項8の半導体デバイスの製
    造方法。
  10. 【請求項10】 マスクに該マスクの表面に対して傾い
    た入射光路に沿って光ビームを照射し、前記マスクから
    前記マスクの表面に対して前記入射光路と同じ側に傾い
    た少なくとも一つの出射光路に沿って出射する前記光ビ
    ームを受光する光学ヘッドと、該光学ヘッドの前記マス
    クに対する予め決めた方向に関する位置と前記マスクに
    対するウエハの位置とを検出するべく前記光学ヘッド内
    の少なくとも一つのセンサーからの出力を受ける検出手
    段と、該検出手段による検出に基づいて前記光学ヘッド
    を前記マスクのゾーンプレートパターンに対して位置決
    めする手段と、該検出手段による検出に基づいて前記マ
    スクと前記ウエハとを位置合わせする手段とを有し、前
    記光学ヘッドが、前記光ビームを前記マスクのゾーンプ
    レートパターンを介して前記ウエハのゾーンプレートマ
    ークに前記光ビームを入射させることにより前記ゾーン
    プレートパターンと前記ゾーンプレートマークの作用を
    受けて前記出射光路に沿って出射した信号光を受光する
    よう構成された露光装置において、前記マスクは、前記
    マスク上での前記光ビームの前記方向に関する幅よりも
    十分大きな前記方向に関する幅を備える基準回折格子パ
    ターンと前記マスク上での前記光ビームの前記方向に関
    する幅よりも小さな前記方向に関する幅を備える回折格
    子パターンとが形成されており、前記光ビームと前記回
    折格子パターンの前記方向に関する位置ずれに応じて前
    記回折格子パターンから生じる所定次数の回折光の前記
    光学ヘッド内のセンサーへの入射位置が変化するように
    設定されており、前記光学ヘッドが、前記基準回折格子
    パターン内に前記光ビームを照射することにより前記出
    射光路に沿って生じた基準回折光を前記センサーで受光
    して前記基準回折光の入射位置に応じた第1信号を出力
    すると共に前記回折格子パターンに前記光ビームを照射
    することにより前記出射光路に沿って生じた前記所定次
    数の回折光を前記センサーで受光して入射位置に応じた
    第2信号を出力し、前記検出手段が前記第1及び第2信
    号を使って前記光学ヘッドの前記マスクに対する前記方
    向に関する位置を検出することを特徴とする露光装置。
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