JPH0626566Y2 - 落石防止壁 - Google Patents

落石防止壁

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JPH0626566Y2
JPH0626566Y2 JP1988135805U JP13580588U JPH0626566Y2 JP H0626566 Y2 JPH0626566 Y2 JP H0626566Y2 JP 1988135805 U JP1988135805 U JP 1988135805U JP 13580588 U JP13580588 U JP 13580588U JP H0626566 Y2 JPH0626566 Y2 JP H0626566Y2
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sheet
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rockfall
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龍夫 岩丸
尚 長門
正彦 市村
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日鐵建材工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、山岳部や急斜面における道路や鉄道、建物等
を落石から保護するための落石防止壁の改良に関する。
〔従来の技術〕
落石防止壁に、直接落石が当ることによる損傷を防ぐと
共に、緩衝作用を有する落石防止壁としては、第3図に
示す如く落石防止壁1の壁面2と山部等3の傾斜面4と
の空間部に砂或いは土砂5を盛ることによって緩衝部6
を形成して成るものや、第4図に示す如く落石防止壁1
の壁面2に古タイヤ7を多数配列して取り付けて成るも
のがある(先行技術文献としては、例えば実公昭54-112
2号公報がある。)。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、第3図に示すものは、多量の土砂等を必要と
する他、山部等3の傾斜面4と緩衝部6との間のポケッ
ト部8が小さく、落石の収容量が少ないという問題があ
る。
他方第4図に示すものは、同じ大きさの古タイヤ7を配
列しないと美観上好ましくないため、なるべく同じ大き
さのものをそろえて取り付けているが、通常三段程度配
列するため同じ大きさの古タイヤ7がそろわない場合が
多い。またタイヤ7が長期間風雨にさらされると、タイ
ヤ7の表面が風化して弾力性が無くなってしまう問題が
あった。さらに地域によってはタイヤ7の内部に雨水が
たまって蚊が発生し、環境上好ましくないという問題も
生じていた。
そこで本考案は、上記問題を解消でき、少ない要領の緩
衝部で十分な緩衝作用を行うことができ、山部の傾斜面
との間に十分なポケット部を形成することのできる安定
した落石防止壁を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するための本考案の落下防止壁は、擁壁
の上端などの基盤上に複数の主柱を立設し、この主柱間
に多数の水平梁を一定間隔に固設してなる落石防止壁本
体の壁面に、網状剛性シートと透水性シートを積層せる
前面支持部材と該前面支持部材に間隔を存して連結した
透水性シートと網状剛性シートを積層せる後面支持部材
とを壁面に固定し、前記前面支持部材と後面支持部材と
の間に土砂が充填されて成るものである。
〔作用〕
上述の如く構成された本考案の落石防止壁は、設置場所
の狭い崖等の背面勾配の所に設置しても十分な大きさの
落石用のポケット部を形成することができ、落石を十分
収容できる。また緩衝部の土砂の使用量が少なくても透
水性があるので、内部に雨水がたまることが無く、クッ
ション性を有する。従って落石に対し十分な緩衝作用が
行われる。
〔実施例〕
本考案による落石防止壁の一実施例を第1,2図によっ
て説明すると、擁壁Wの上端に於いて多数の主柱10を傾
けて立設し、これの背面側に夫々控柱11を立設して主柱
10を支持し、この主柱10の表面側に水平梁12を直角に一
定間隔に多数固設して落石防止壁本体13を構成する。こ
の落石防止壁本体13の前記水平梁12に、Uボルト(図示
省略)を介して網状剛性シート、本例では、エキスパン
ドメタルより成るシート15を全面に配設固定する。この
エキスパンドメタルより成るシート15に透水性シート、
本例ではポリプロピレンのフィルターシート16を番線に
て連結重合して前面支持部材17を構成する。この前面支
持部材18にタイボルト18を貫通して、該タイボルト18の
一端をナット19と締付座板20、固定座板20′とにより固
定し、タイボルト18の他端にポリプロピレンのフィルタ
ーシート16をエキスパンドメタルより成るシート15に番
線にて連結重合して構成した後面支持部材21をナット19
と締付座板20、固定座板20′とにより固定する。前面支
持部材17と後面支持部材21の側端間の側面にもポリプロ
ピレンのフィルターシート16をエキスパンドメタルより
成るシート15に番線にて連結重合して構成した側面支持
部材22を配して、主柱10より上下方向に適当間隔を存し
て平行に後方に突出した6本のブラケット23に支持せる
側面枠24にボルト・ナット25にて固定する。そして後面
支持部材21の下端と山部3の傾斜面4の下端との間に切
張26を施した後、前面支持部材17、後面支持部材21、側
面支持部材22とにより構成された箱枠内に、必要に応じ
底に前記シート15,16を配設した上、土砂27を充填す
る。
このように構成された落石防止壁28は、山部3の傾斜面
4との間に十分な大きさの落石用のポケット部8を形成
することとなり、落石の収容量が増大する。前面支持部
材17、後面支持部材21、側面支持部材22とにより構成さ
れた箱枠内に充填された土砂27は、使用量が少ないが、
箱枠の前面、後面、側面の各支持部材17,21,22がエキス
パンドメタルより成るシート15、ポリプロピレンのフィ
ルターシート16を連結重合したものであるから透水性が
あるので、箱枠内の土砂に雨水がたまることが無く、円
滑に排出されて、土砂のクッション性が失うことが無
い。従って落石に対し、十分な緩衝作用をすることとな
る。
尚、上記実施例では、網状剛性シートとしてエキスパン
ドメタルより成るシート15を用いているが、溶接金網で
も良く、また棧材を縦、横格子状に結合した格子網でも
良い。また上記実施例では透水性のシートとしてポリプ
ロピレンのフィルターシート16を用いているが、他の気
孔質シートであっても良い。さらにタイルボルト18は第
1図において碁盤の目状に配列しているが、千鳥配列に
しても良いものである。
〔考案の効果〕
以上の説明で判るように本考案の落石防止壁は、山部等
の傾斜面との間に十分な大きさの落石用のポケット部を
形成できて、落石の収容量を増大できる。また土砂の使
用量が少なくても、前面及び後面の支持部材は落石防止
壁本体と一体で安定性を有し、しかも透水性を有するの
で雨水がたまることが無い。従って土砂のクッション性
を失うことが無く、落石に対し、十分な緩衝作用をす
る。さらに従来の古タイヤ配列の落石防止壁に比し耐久
性に優れ、美観上も好ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の落石防止壁の一実施例の斜視図、第2
図はその縦断側面図、第3図及び第4図は夫々従来の落
石防止壁の概略側面図である。 13……落石防止壁本体 15……網状剛性シート(エキスパンドメタルより成るシ
ート) 16……透水性シート(ポリプロピレンのフィルターシー
ト) 17……前面支持部材、21……後面支持部材 27……土砂

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】擁壁の上端などの基盤上に複数の主柱を立
    設し、この主柱間に多数の水平梁を一定間隔に固設して
    なる落石防止壁本体の壁面に、網状剛性シートと透水性
    シートを積層せる前面支持部材と該前面支持部材に間隔
    を存して連結した透水性シートと網状剛性シートを積層
    せる後面支持部材とが固定され、前記前面支持部材と後
    面支持部材との間に土砂が充填されて成る落石防止壁。
JP1988135805U 1988-10-18 1988-10-18 落石防止壁 Expired - Fee Related JPH0626566Y2 (ja)

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