JP3595391B2 - プレキャストコンクリート防護柵 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車道の中央分離帯、車道と歩道との境界、路肩等に設置し、車及び乗員又は通行人を交通事故から防護するプレキャストコンクリート防護柵に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車道の中央分離帯は現場施工により構築されると共に、その中央分離帯上に植樹され、単体としてのコンクリート防護柵は存在しなかった。
又、車道と歩道との境界では金属製の防護柵や現場施工で花壇が作成され、又路肩等では金属製の防護柵又はコンクリートブロックが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
中央分離帯は車が対向車線に飛び出さないように防護し、又車道と歩道との境界の防護柵は車が歩道に突っ込まないよう防護し、又路肩の防護柵は車が道路外に逸脱しないよう防護しているものである。
そして、中央分離帯は現場施工により形成されていたので作業能率も悪く、車等の衝突により破損すると補修も困難であった。又金属製の防護柵は衝撃に弱い欠点がある。
【0004】
これ等の中央分離帯、防護柵は制御を失った車が路外に逸脱するのを防止することのみを目的とすれば、衝突時の乗員の安全性を確保するには十分ではなく、又乗員の安全性を重視すれば衝撃に弱いものとなるのである。
【0005】
上記点より本発明は、車等の衝突に強く、又乗員の安全性も考慮した中央分離帯、防護柵等に使用するプレキャストコンクリート防護柵を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、横長の防護壁の長手方向の両側下部に水平部を有する控が形成され、防護壁の長手方向両側に、緩衝材の外側をコンクリートで覆った緩衝体が複数個緊締具により取り付けられているため、防護壁は控により安定し、車等が衝突して軽い衝撃の場合は緩衝体の外側のコンクリートが破損する程度で通常の防護壁と同様に跳ね返すが、強い衝撃の場合は緩衝体の内部の緩衝材が衝撃を吸収すると共に防護壁も保護される。
【0007】
破損した緩衝体は、緊締具を外せば現場で容易に取り換えが可能である。又緩衝体は控の水平部に載置した状態で取り付けられているため安定性もある。
【0008】
そして、防護壁の両側に緩衝体を取り付けることにより、道路の中央分離帯として使用でき、又防護壁の車道に面した片側長手方向に緩衝体を複数個緊締具により取り付けることにより、車道と歩道との境界や路肩の防護柵として使用できる。
【0009】
又、緩衝体が防護壁より上方へ長く形成されているため、防護壁の両側に緩衝体を取り付けた場合は緩衝体により囲われ、防護壁の上面にプランターの設置が可能となる。
又、防護壁の車道に面した片側のみに緩衝体を取り付けた場合も防護壁の上面に花等を植えたプランターを設置でき、プランターの車道側への転落を防止できる。
【0010】
又、緩衝体が防護壁より上方へ長く形成され、且つ防護壁の上面両端に立上り部が設けられ、立上り部の内側壁の下端より防護壁の外側壁の下方へ向け貫通孔を穿設することにより、防護壁の上方は周囲を囲まれることになり、防護壁の上面にプランターの設置や土を載せ植樹が可能となる。そしてプランター等からの水は貫通孔より排出される。
【0011】
又、緩衝体の下方に突部が設けられ、該突部に嵌合する凹部が控の水平部に設けられ、緩衝体は底部が嵌合状態で防護壁に取り付けられるため、ずれることがなく安定した状態となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明プレキャストコンクリート防護柵の一実施の形態を示す正面図、図2は同上の平面図、図3は図1のA−A線に沿った断面図、図4は図1のB−B線に沿った断面図、図5は同上の断面図、図6は片側に緩衝体を設けたプレキャストコンクリート防護柵の側面図である。
【0013】
本発明は横長の防護壁1の正面及び背面の両側下部に控2が形成されている。防護壁1は上面が水平に形成され、下部は上部より巾が広く形成されている。
控2は上面に水平部2Aを有し、水平部2Aの上面より下面に貫通孔3が長手方向に一定間隔をおいて穿設されている。
貫通孔3には基礎に下部を埋設したアンカーボルト4の上部が挿通され、基礎上に防護壁1は列設し固定される。貫通孔3の上方はナット5の締結が可能に径が大きく形成されている。
【0014】
又、防護壁1の長手方向の壁面に発泡スチロール等の緩衝材6の外側をコンクリート11で覆った方形体の緩衝体7が複数個両ナットボルト等の緊締具8により固定されている。
9は両ナットボルト等の緊締具8が挿通される貫通孔であり、防護壁1の壁面及び緩衝体7の壁面に設けられている。
【0015】
緩衝体7の道路に面した側の上方は防護壁1側に向けやや湾曲した曲面となっている。
又、緩衝体7は中央分離帯として使用する場合は、防護壁1の両側に取り付け(図3及び図4に示す)、車道と歩道との境界や路肩に防護柵として使用する場合は、防護壁1の車道に面した片側にのみ取り付ける(図6に示す)。
【0016】
又、緩衝体7は防護壁1の上面よりも上方へ長く延長されているため、防護壁1の両側に取り付けた場合は、防護壁1の上方の正面及び背面が緩衝体7により囲われた空間が形成される。
そして、防護壁1の上面の両端に立上り部1Aを形成することにより、コンクリート防護柵は防護壁1の上方の正面及び背面に加え両側面も囲われた空間が形成される。
この場合は防護壁1の上面に置いたプランター等よりの水がコンクリート防護柵外へ流出するよう、立上り部1Aの内側壁の下端より防護壁1の外側壁の下方へ向け貫通孔10が形成されている。
【0017】
又、緩衝体7の下面に二箇所、突部7Aが設けられている。そして突部7Aが嵌合する凹部2Bが前記控2の水平部2Aの長手方向に設けられている。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、道路の中央分離帯、車道と歩道の境界や路肩等の防護柵として使用でき、防護壁の正面及び背面の両側又は車道に面した片側に緩衝材の外側をコンクリートで覆った緩衝体を設けてあるため、車等が防護壁に衝突すると、衝撃は緩衝体により和らげられ、乗員の危険度が軽減されると共に防護壁により車等は路外に逸脱することを防止される。そして緩衝体の存在は防護壁自体の保護にもなる。
又、緩衝体は防護壁に緊締具及び突部と凹部の嵌合により安定した状態で固定されているため一体感がある。
そして、衝突により破損を受けた緩衝体は、緊締具を外せば容易に取り換えが可能である。又防護壁自体の取り換えも可能である。
又、防護壁の上方は花等を植えたプランターの設置や周囲を囲むことにより植樹も可能で、別途に花壇を設ける必要もない。
以上の様に、本発明は車等の衝突に強く、且つ乗員の安全性にも寄与し得る有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明プレキャストコンクリート防護柵の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明プレキャストコンクリート防護柵の一実施の形態を示す平面図である。
【図3】本発明プレキャストコンクリート防護柵の一実施の形態を示す断面図である。
【図4】本発明プレキャストコンクリート防護柵の一実施の形態を示す断面図である。
【図5】本発明プレキャストコンクリート防護柵の一実施の形態を示す断面図である。
【図6】本発明プレキャストコンクリート防護柵の一実施の形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 防護壁
1A 防護壁の立上り部
2 控
2A 控の水平部
2B 控の凹部
6 緩衝材
7 緩衝体
7A 突部
8 緊締具
10 貫通孔
11 コンクリート
Claims (5)
- 横長の防護壁の長手方向の両側下部に水平部を有する控が形成され、防護壁の長手方向両側に、緩衝材の外側をコンクリートで覆った緩衝体が複数個緊締具により取り付けられていることを特徴とするプレキャストコンクリート防護柵。
- 防護壁の片側長手方向に、緩衝体が複数個緊締具により取り付けられている請求項1記載のプレキャストコンクリート防護柵。
- 緩衝体が防護壁より上方へ長く形成されている請求項1又は2記載のプレキャストコンクリート防護柵。
- 緩衝体が防護壁より上方へ長く形成され、且つ防護壁の上面両端に立上り部が設けられ、立上り部の内側壁の下端より防護壁の外側壁の下方へ向け貫通孔が穿設されている請求項1記載のプレキャストコンクリート防護柵。
- 緩衝体の下方に突部が設けられ、該突部に嵌合する凹部が控の水平部に設けられている請求項1、2、3又は4記載のプレキャストコンクリート防護柵。
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JP25685395A JP3595391B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | プレキャストコンクリート防護柵 |
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JPH0978545A JPH0978545A (ja) | 1997-03-25 |
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Family Applications (1)
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-
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