JPS6349764B2 - - Google Patents

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JPS6349764B2
JPS6349764B2 JP57155236A JP15523682A JPS6349764B2 JP S6349764 B2 JPS6349764 B2 JP S6349764B2 JP 57155236 A JP57155236 A JP 57155236A JP 15523682 A JP15523682 A JP 15523682A JP S6349764 B2 JPS6349764 B2 JP S6349764B2
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JP
Japan
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slope
snow
frames
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support
Prior art date
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Application number
JP57155236A
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English (en)
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JPS5944408A (ja
Inventor
Shizuko Abe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OKABE KK
Original Assignee
OKABE KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は斜面上に多数の枠目を形成して積雪を
押さえるようにした雪崩防止装置に関するもので
ある。
雪崩の発生を防止する方法の一つとして、従
来、斜面に柵や杭等の構造物を施設することが行
なわれているが、これらの柵や杭等はそれぞれ独
立した状況で斜面上に設置されている。
ところで、斜面上の積雪層は、これまでの実験
や観察によれば、常時地熱融雪や圧密沈下および
スベリ現象等により山側から谷側に移動して変形
をおこして行くものであつて、柵や杭等には、斜
面勾配が大きいと、積雪層の変形が大きくなり冠
雪が発生し、過大な雪圧が作用することになり、
柵や杭の間を雪がぬける中ぬけ現象が発生する。
従つて、積雪層の移動を阻止して雪圧に耐抗し、
雪崩防止の安全性を高めるためには、柵や杭等
個々の施設間隔を密にして設置する必要がある。
しかし、柵や杭等を密に設置することは、施工費
が多額になつて不経済である。
また、雪崩防止策として、積雪層内に斜面と平
行にネツトを敷設する方法も考えられているが、
積雪層の沈降現象(地熱融雪や圧雪沈下)による
動きを面的なネツト工法だけで阻止することがで
きず、従つて、このネツトは従来の柵や杭等と併
用する必要があり、やはり施設費が高価なものと
なる。また、網目の小さいネツトでは上下積雪層
が網目を界にして縁切り現象が発生し雪崩の原因
になる。
本発明は、雪崩防止施設の前述の問題点を解決
するために提案されたものであつて、斜面上に法
枠構造物を築造し、それに間隔をおいて多くの支
柱を立設し、これら各支柱をロープ等の連結体で
連携して、斜面上に各連結材により囲まれた多く
の枠目を形成することにより、斜面上の積雪層を
大きな網目状に分割して押さえ、積雪層のクリー
プ現象を分断して各支柱毎のクリープ阻止効果を
増大させると共に、各支柱相互の連結により、支
柱と連結材による一体化した構造物が形成される
ことになつて、局部的な雪圧に対してこれを分散
させて、支柱等の転倒や破損を防止できるように
し、安全性と経済性の優れた雪崩防止装置を提供
せんとするものである。
以下、本発明の雪崩防止装置を図面の実施例を
参照して説明する。
第1図、第2図は一実施例を示したもので、1
0は斜面A上に築造された法枠構造物で、この法
枠構造物には、所要の間隔をおいて多数の支柱
1,1が傾斜に直角方向に立設されており、各支
柱1の下部は法枠構造物10に突入して固定され
ていると共に、アンカー6で斜面Aに固定されて
いる。法枠構造物10に立設された各支柱1,1
……には、その上端部及び又は中間部に貫孔或は
適宜な止着具4が設けられ、この止着具4を介し
て各支柱1は互いに連結材3により結合されてい
る。
支柱1は一般的には中空の管体が用いられる
が、これは中実のものであつてもよく、或は各種
の型材あるいはコンクリート柱を用いてもよい。
また、連結材3は中空、中実等の杆状体を用いて
もよいが、一般的には鋼製のロープを用いるのが
よい。ロープを用いる場合は図示のようにその適
所に緊張具4を介装するのがよい。
このようにして各支柱1,1……間には連結材
3,3……に囲まれた多数の枠目B,Bが形成さ
れる。そして、最上部に位置する支柱1及び両側
端に位置する支柱1には、それぞれ斜面Aにアン
カー6で固定した支持具7からの支持ロープ8を
張設する。
各支柱1,1……の配列及び連結材3の架設態
様は種々考えられる。第1図、第2図のように、
各支柱1,1……を縦方向、横方向に整列させ、
方形状の枠目B,B……が碁盤の目状に配列され
るようにするほか、例えば第3図及び第4図に示
したように、各支柱1,1……を千鳥状に配設さ
せて、三角形枠目B′,B′…を連続して形成させ
るようにしてもよく、或は方形枠目Bと三角形枠
目B′とを組合わせるようにしてもよい。
支柱1の高さ及び支柱間隔、枠目の大きさ、枠
目の上下方向の数については、斜面勾配、積雪
量、雪質等に対応して、雪崩防止効果、施設の対
抗力、経済性を考慮の上定めなければならない
が、これまでの研究実験から得られた結果の一例
を示すと、斜面勾配40゜、最大積雪深2m、湿雪の
条件下において、支柱間隔4m×4m、支柱高70
cm、枠目形状は方形、枠目は上下2重、のものが
適当とされる。
本発明の実施にあたつては、特に枠目の大きさ
には十分留意しなければならない。枠目が小さい
場合には、支柱の数量が増大して不経済となるば
かりでなく、枠目を形成する連結材を界とする上
部積雪層と下部積雪層とにいわゆる縁切りが生
じ、クリープ現象が促がされることになつて逆効
果がおこる。このことから、枠目の大きさは最小
でも1m×1m程度以上とすることが好ましい。
本発明においては、各支柱1,1……間に連結
材3を単に上下に重複して架設するだけでなく、
第5図に示したように、上下に架設した連結材
3,3間に網板やエキスパンドメタル等の網状体
11を架設することもできる。なお、この網状体
11は所要の個所だけに部分的に架設してもよ
い。
第6図乃至第8図は、支柱1の他のそれぞれ異
なる実施例を示したもので、これらは前記第1
図、第5図に示したような、支柱1の下部を法枠
構造物10に突入して固定する形式のものとせ
ず、ボルトやアンカー12を用いて法枠構造物1
0に固設させるようにしたものである。第6図の
ものは、既設の法枠構造物10上に支柱1を設置
するのに適するように形成したもので、プレート
13の他側寄りの両側に法枠構造物10の側面に
添つて垂下する折曲片19が設けられている。こ
の場合、アンカー12は法枠構造物10を貫通し
て設けられている。この支柱1の固定手段はアン
カー12が主体となつているから、支柱1が損傷
を受けたりした場合等の取換え作業が容易であ
る。第7図及び第8図に示した支柱1は、法枠構
造物10の施設と同時に設置する場合に適したも
ので、第7図のものは、アンカー係止孔15の両
側にも添板20,20が設けられプレート13の
補強をなしている。この支柱1の場合は、支柱1
の下部からプレート13までの部分は法枠10内
に埋設されることになる。また、第8図のもの
は、プレート13上に法枠構造物10の高さとほ
ぼ同じ高さのアンカー挿通筒21が立設され、ア
ンカー12もこの挿通筒21を貫通して上方に突
出し、法枠構造物10の上面からナツト17によ
り締付け固定が行なわれるようになつている。こ
の実施例の場合も、第7図のものと同様に、支柱
1の下部やプレート13は法枠構造物10内に埋
設されることになる。
以上説明したように、本発明は、斜面上に築造
した法枠構造物に間隔をおいて多くの支柱を立設
し、各支柱を連結材をもつて結合して一体的構造
とすると共に、多くの枠目を形成したので、局部
的な雪圧が支柱に作用しても、これが連結材を介
して分散されることになるから、支柱の転倒や損
傷を防止することができると共に、支柱と連結材
との組合わせによる構造であるため、斜面勾配、
積雪量、雪質等に対応して、支柱の高さ、間隔或
は連結材の数量等を増減させることが容易であ
り、現場の状態に適合した雪崩防止装置を経済的
に施設することができる。また、連結材により多
数の枠目が形成されるので、これが積雪層を分割
してそのすべりを均一に阻止することができると
共に、法枠構造物による雪のすべり抑制力も加わ
つて雪崩防止に多大の効果が発揮される。
しかも、支柱は法枠構造物に立設するので、強
固な立設ができるばかりでなく、斜面に床掘等を
して基礎工を設ける必要がなく作業が容易になる
と共に、支柱を地盤に深く突入させる必要がない
から支柱が短くてすみ、支柱が損傷した場合に
も、これを容易に取換えることができ、維持管理
に便利である等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明装置の実施例を示したもので、第
1図は一実施例を示す側断面図、第2図は同支柱
と連結材との配設を示す平面図、第3図、第4図
は支柱と連結材との他の配設例を示した平面図、
第5図は上下の連結材間に網状体を架設した例を
示した正断面図、第6図乃至第8図の各イはそれ
ぞれ支柱の他の実施例を示した斜面図、第6図乃
至第8図の各ロはそれぞれイに示した支柱の設置
状態を示した側断面図である。 A…斜面、B,B′…枠目、1…支柱、3…連
結材、6…アンカー、8…支持ロープ、10…法
枠構造物、11…網状体、12…アンカー、13
…プレート、15…アンカー係止孔、16…埋込
ボルト孔、21…アンカー挿通孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 斜面上に法枠構造物を築造し、これに所要間
    隔をおいて多数の支柱を立設すると共に、各支柱
    間に斜面と平行に杆状もしくはロープ状の連結材
    を張設して、斜面上所要の高さに前記連結材に囲
    まれた多数の枠目を形成したことを特徴とする、
    雪崩防止装置。 2 連結材を上下に所要間隔をおいて重設し、枠
    目を上下方向に複数層配設したことを特徴とす
    る、特許請求の範囲第1項記載の雪崩防止装置。 3 上下に重設した連結材間に網状体を架設した
    ことを特徴とする、特許請求の範囲第2項記載の
    雪崩防止装置。
JP15523682A 1982-09-08 1982-09-08 雪崩防止装置 Granted JPS5944408A (ja)

Priority Applications (1)

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JP15523682A JPS5944408A (ja) 1982-09-08 1982-09-08 雪崩防止装置

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JP15523682A JPS5944408A (ja) 1982-09-08 1982-09-08 雪崩防止装置

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JPS5944408A JPS5944408A (ja) 1984-03-12
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ID=15601507

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JPH0254817U (ja) * 1988-10-06 1990-04-20
JP5809716B2 (ja) * 2013-02-02 2015-11-11 孝幸 阿部 雪崩防止構造物の定着工法
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JPS57209305A (en) * 1981-06-18 1982-12-22 Shizuko Abe Preventive frame for avalanche

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