JP3134480U - 雪崩予防柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】単に雪崩の発生を予防するだけでなく、雪崩予防柵に形成される雪庇を小さな雪塊に分割して排除して、雪庇が道路に落下して歩行者や通行車両に衝突する危険を未然に防止する雪崩予防柵を提供する。
【解決手段】地盤に立設する柵本体1は、H型鋼からなる一対の支柱2、2と、一対の支柱2、2間に上下方向に離間して横架した鋼管からなる複数本の梁材5、5、・・・とで大略構成してある。柵本体1の上端には、3本の雪庇分割柱12、12、12と、雪庇分割柱12、12、12を間隔を存して起立状態に保持する上下2本の連結材13、14とから構成した雪庇形成防止体11が設けてある。
【選択図】図1

Description

本考案は、降雪地における法面で雪崩が発生するのを予防するための雪崩予防柵に関し、特に雪庇の形成を防止する機能を備えた雪崩予防柵に関する。
降雪地におけるビルディングなどの建築物や構造物には、降雪、風、気温上昇などが相互に関係して積雪が密度の高い塊状になり、建築物の屋上から外側に突出する雪庇が形成され、この雪庇が大きく成長すると自重により落下して通行人や物を傷つけるといった問題がある。このため、以前から建築物に雪庇が形成されるのを防止する、或いは形成された雪庇を地上から早期に除去するといった技術が提案されているが、決定的な技術は見られないのが現状である。
ところで、雪庇の問題は建築物などに限らず、例えば道路脇の法面に設置した雪崩予防柵にも形成される。これは、降雪が地盤から雪崩予防柵の上端に向けて次第に積雪し、また上方からズレ落ちてくる積雪によって、やがては雪崩予防柵を乗越えるまでに積雪するが、ここに山から吹き下りる風や気温の変化が影響して雪崩予防柵の上端側に雪庇が形成されることによる。この雪庇が大きく成長すると自重で落下して法面上を転落し、道路の歩行者や通行車両などを損傷するという危険がある。しかも、雪庇は密度の高い積雪層であるため、衝突時の衝撃は無視できない程の大きさがある。
しかし、雪崩予防柵の殆どは人家から離れた山間部や道路脇の法面に設置するものであることから、この雪崩予防柵に形成される雪庇を除去し、或いはその形成を防止する技術は提案されていないのが現状である。
本考案は上述した従来技術の未解決の問題点に鑑みなされたもので、単に雪崩を予防するだけでなく、雪崩予防柵に形成される雪庇を小さな雪塊に分割して排除することにより、雪庇が道路に転落して歩行者や通行車両に衝突する危険を未然に防止するようにした雪崩予防柵を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために構成した本考案の手段は、地盤に立設する柵本体と、該柵本体の上端に設けた雪庇形成防止体とから構成したことにある。
そして、前記雪庇形成防止体は、横幅方向に離間して前記柵本体から上方に突出する複数本の雪庇分割柱により構成するとよい。
また、前記雪庇形成防止体は、多数の雪庇分割穴を有する板体状に構成するとよい。
更に、前記雪庇形成防止体は、凸湾曲面からなる雪庇滑落面を有する構成にするとよい。
本考案は上述の構成にしたから、下記の諸効果を奏する。
(1)雪崩予防柵を構成する柵本体の上端に雪庇形成防止体を設け、柵本体の上方に雪庇が形成されるのを防止するようにしたから、雪庇が道路に転落して歩行者や通行車両に衝突する危険を未然に防止することができる。
(2)雪庇形成防止体は、横幅方向に離間して柵本体から上方に突出する複数本の雪庇分割柱により構成し、自重により圧接する雪庇を複数個の雪塊に分割して排除するようにしたから、雪庇が大きく形成されて転落する事態を未然に防止することができる。
(3)雪庇形成防止体は、多数の雪庇分割穴を有する板体状に構成してあり、雪庇は自重により雪庇分割穴をトコロテン式に流動することにより分割されるので、雪庇の成長を防止できる。
(4)雪庇形成防止体は、凸湾曲面からなる雪庇滑落面を有する構成にしたから、柵本体の上方に形成される雪庇は雪庇滑落面によって雪塊の状態で順次滑落させることにより、雪庇が大きく成長するのを未然に防止して危険な事態を回避することができる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき詳述する。図1乃至図4は第1の実施の形態を示す。図において、1は雪崩予防柵を構成する柵本体を示す。2、2は該柵本体1を構成するH型鋼からなる一対の支柱で、該各支柱2は下端に地盤Gに載置する鋼板からなる基板3、3が夫々固着してあり、斜め補強材4で連結してある。5、5、・・・は前記一対の支柱2、2間に上下方向に離間して横架した複数本の梁材で、該各梁材5には鋼管、或いは間伐材などの丸太材を用いており、Uボルト6とナット7により支柱2に締着してある。8、8は支柱2、2の上下四隅間に交差させて張設した棒鋼からなる一対の筋交いである。
そして、上述の構成からなる柵本体1は、基端を柵本体1に連結し、先端を地盤Gにアンカーなどにより固定したワイヤー9で支持することにより、地盤Gに対して略垂直の状態で設置してある。
11、11は前記柵本体1の上部に突設した2組の雪庇形成防止体を示す。該各雪庇形成防止体11は、全長約1,000mmの角材からなり、上端面12Aを斜めにカットし、中間から下側に一対のボルト挿通孔12B、12Bを2組穿設してなる3本の雪庇分割柱12、12、12と、該雪庇分割柱12、12、12を約300〜400mmの間隔で起立状態に保持する上下2本の連結材13、14とから構成してある。そして、各雪庇分割柱12と連結材13、14は組合せて連結してあり、全面を熱吸収率のよい黒色、茶色、赤色などの塗料で塗装してある。
上述の構成からなる雪庇形成防止体11、11は、柵本体1の上側の2本の梁材5、5にUボルト6を嵌合し、その先端側を雪庇切除柱12のボルト挿通孔12B、12Bに挿通してナットにより締結することにより、柵本体1から上方に突出するように設けてある。
本実施の形態に係る雪崩予防柵は上述の構成からなるが、次にその作用について説明する。傾斜した地盤Gに設置した雪崩予防柵の柵本体1には積雪によって上端側に雪庇Aが形成され、成長するにつれて雪庇Aは自重により雪庇形成防止体11に圧接することにより、雪庇分割柱12、12、・・・によって図4に示すように雪庇Aは分割されて雪塊aとなって落下するので、雪庇Aが大きく成長することはないし、小さな雪塊aの状態で下方に順次落下するから、道路にまで雪塊aが転落しても歩行者や車両の事故を招く事態を未然に防止することができる。
なお、本実施の形態では2組の雪庇形成防止体11、11で構成したが、これは現場での設置作業を行い易くするためで、全体を1の雪庇形成防止体に構成してもよい。また、本実施の形態では、1の雪崩予防柵について説明したが、図4に示すように3本以上の支柱2、2、2を列設して複数の雪崩予防柵を横方向に一体に構成し、各雪崩予防柵に雪庇形成防止体11、11を設けてもよいことは勿論である。
次に、図5乃至図7は第2の実施の形態に係る雪崩予防柵を示す。なお、本実施の形態及び後述する他の実施の形態において、第1の実施の形態の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して援用し、その説明を省略する。図において、21、21、21は柵本体1の上端に突設した3組の雪庇形成防止体を示す。22は該各雪庇形成防止体21を構成する枠部で、該枠部22は一対の縦枠材22A、22Aと、該縦枠材22A、22Aの上端に連結した横枠材22Bとから略冂状に形成してあり、各縦枠材22Aには中間から下側に2組のボルト挿通孔23、24が穿設してある。
25は前記枠部22内に設けた雪庇分割部で、該雪庇分割部25は複数本の縦桟25Aと横桟25Bを交差させて格子状に形成したものからなっており、縦横が略50mm四方の雪庇分割穴26が多数形成してある。そして、枠部22及び雪庇分割部25は全面を前述した熱吸収率のよい色で塗装してある。
本実施の形態に係る雪庇形成防止体21は上述の構成からなり、第1の実施の形態と同様に、3組の雪庇形成防止体21、21、21はUボルト6とナットにより柵本体1に締着して一列に設けてある。そして、柵本体1の上端を越えるまでに形成される雪庇Aは雪庇形成防止体21に自重により圧接することにより、各雪庇分割穴26によって雪庇Aはトコロテン式に小さな雪塊aに分割されて落下する。このようにして、雪庇形成防止体21は雪庇Aを順次小さな雪塊aに分割して落下させることにより、雪庇Aが大きく形成される問題を解消することができる。
なお、本実施の形態において、雪庇分割部25の雪庇分割穴26を菱形に形成し、V字状の開口縁を下側に位置させた雪庇形成防止体に構成してもよい。また、柵本体1に3組の雪庇形成防止体21、21、21を設けたが、本考案は3組に限定するものではない。
更に、図8乃至図11は第3の実施の形態に係る雪庇形成防止体31を示す。32は該雪庇形成防止体31を構成する取付け部で、該取付け部32は一対の側枠材32A、32Aと、該側枠材32A,32Aの先端に連結した一側横枠材32Bと、各側枠材32Aの後端側に立設した縦枠材32Cと、縦枠材32Cの上端に連結した他側横枠材32Dとから構成してあり、各側枠材32Aと縦枠材32Cにはボルト挿通穴33、33が穿設してある。そして、取付け部32は全面を熱吸収率のよい色で塗装してある。
34は前記取付け部32に設けた雪庇滑落部を示す。該雪庇滑落部34は、合成樹脂板の両面にアルミニュウム板を積層した複合材を屈曲して凸湾曲面からなる雪庇滑落面34Aを形成し、その上縁側34Bと下縁側34Cは平らな帯状に形成した形状からなり、上側縁34Bには熱吸収性のよい色で塗装してある。雪庇滑落部34は上述の構成からなり、上縁側34Bと下縁側34Cを取付け部32にねじで締着してある。そして、上述の構成からなる雪庇形成防止体31は柵本体1の上端を覆うようにしてUボルト6とナットにより柵本体1に締着してある。
本実施の形態に係る雪崩予防柵は上述の構成からなり、3組の雪庇形成防止体31、31、31を柵本体1上に設けた構成からなっている。そして、雪崩予防柵は傾斜した地盤Gに略垂直に立設することから、雪庇滑落部34は上側縁34Bに対して下側縁34Cが下方に位置し、上側縁34Bは略水平或いは凸湾曲部34Aに向けて下向きの状態になるので、雪庇滑落部34上に形成される雪庇Aは滞留することなく自重により順次分裂して雪塊の状態で滑落し、雪崩予防柵に雪庇Aが形成されるのを防止することができる。
また、雪庇滑落部34は外面を熱伝導率のよいアルミニュウム板で覆った構成にしてあるから、積雪を早期に溶解することができるし、速やかに分裂させて雪塊にして滑落させることができる。
なお、雪庇滑落部34は鋼板により形成してもよい。この場合は、雪庇滑落部の外面全面を熱吸収性のよい色で塗装し、雪庇滑落部全体の温度を高めて融雪を早め、雪庇が形成されるのを予防することができる。
図1乃至図4は本考案の第1の実施の形態に係り、図1は雪崩予防柵の全体構成を示す斜視図である。 雪庇形成防止体の斜視図である。 雪庇形成防止体が雪庇を分割する状態の側面図である。 変形例に係る雪崩予防柵の正面図である。 図5乃至図7は第2の実施の形態に係り、図5は雪崩予防柵の外観斜視図である。 雪庇防止体の斜視図である。 雪崩予防柵の側面図である。 図8乃至図11は第3の実施の形態に係り、図8は雪崩予防柵の全体構成を示す斜視図である。 雪崩予防柵の側面図である。 雪庇形成防止体の外観斜視図である。 雪庇形成防止体を構成する雪庇滑落部の側面図である。
符号の説明
1 柵本体
11、21、31 雪庇形成防止体
12 雪庇分割柱
26 雪庇分割穴
34A 雪庇滑落面
G 地盤

Claims (4)

  1. 地盤に立設する柵本体と、該柵本体の上端に設けた雪庇形成防止体とから構成してなる雪崩予防柵。
  2. 前記雪庇形成防止体は、横幅方向に離間して前記柵本体から上方に突出する複数本の雪庇分割柱により構成してあることを特徴とする請求項1記載の雪崩予防柵。
  3. 前記雪庇形成防止体は、多数の雪庇分割穴を有する板体状に構成してあることを特徴とする請求項1記載の雪崩予防柵。
  4. 前記雪庇形成防止体は、凸湾曲面からなる雪庇滑落面を有する構成からなることを特徴とする請求項1記載の雪崩予防柵。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012184593A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Shinko Kenzai Ltd 雪崩防止柵およびそれを備えた雪崩防止構造
JP2015021274A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 積水樹脂株式会社

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