JPH0626517B2 - 特に装飾用の着色食品組成物 - Google Patents

特に装飾用の着色食品組成物

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JPH0626517B2 JP61501591A JP50159186A JPH0626517B2 JP H0626517 B2 JPH0626517 B2 JP H0626517B2 JP 61501591 A JP61501591 A JP 61501591A JP 50159186 A JP50159186 A JP 50159186A JP H0626517 B2 JPH0626517 B2 JP H0626517B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は装飾用の着色食品製品に関し、また、そのよう
な食品組成物の製造方法に関する。また、本発明は、例
えばくん製の魚あるいは肉製品あるいは「豚肉料理」
（charcuterie)(コールドミート、パテ等)及び「生菓
子」（ptisserie）（ペストリー）あるいは冷凍食品
の食品装飾物としての本組成物の使用に関する。
「豚肉料理」、例えばパテあるいは「生菓子」の領域に
おいては、製品を各種の模様や銘字で装飾することが望
ましい（例えばバースデーケーキ）。装飾するために
は、プラスチック製品を使用することが可能であるが、
実際の製品とともに食べられる食品組成物を使用する方
がはるかに好ましいことは明らかである。
製造においては、食品装飾物を自動的に配置することが
困難であること、その機械特性が時間が経つと急速に劣
化すること、及び組成物に含まれる着色料が、それが置
かれる製品へ拡散する傾向が高いために、問題点があ
る。
従って、従来の食品装飾物では、食品がゼリーで包まれ
ている場合、色が急速にゼリーに移行し、それは美的に
は破壊的な効果である。同じ理由で、着色料がお互いに
移行することにより徐々に混ざるため、多色装飾物を製
造することは困難である。
従って、「ビュシェ」(bches)（丸太型のケーキ）の
ような冷凍製品においても、従来の食品装飾物はよく冷
凍せず、また自動的な配置ができない。
ヨーロッパ特許第０ ０４８ １２３号明細書による
と、アルギン酸を含有するゲル化乳剤が知られており、
その乳剤は２価あるいは３価のイオン、例えばＣａ++イ
オンの作用で固形化されている。従って、得られたゲル
は、不可逆性であり、特に熱可逆性ではない。それら
は、すべての種類の食品に対してコーチング及び被覆剤
として使用されている。それらは、保護あるいは被覆作
用を持つように企図されており、比較的粘着性があるこ
とが必要である。
本発明により、前述のヨーロッパ明細書に記載されたゲ
ルの欠点を持つことなく、上記の問題を解消することが
できる。本発明は非常に良好な機械的安定性を有し、時
間が経過しても劣化せず、自動配置を可能にする装飾用
の着色食品組成物に関する。この組成物はうまく凍結
し、ゼリーのような多量に水を含む物質で覆われた場
合、良好な色の保持性を示す。
この組成物は柔軟で弾性力があり、しかも熱によって可
逆的に変形し、消費者の口の中で溶ける感触を与える。
無味であり、官能的に完全に中性で、それが装飾してい
る食品の感触しか残さない。
本発明によれば、着色食品組成物は、重量部で表される
次の組合せによって特徴づけられる： 油 3〜7 疎水性顔料及び／または着色料 0.2〜2 乳化剤 1〜2 カラギーナンを含むゲル化剤 0.1〜2 水 75〜95 この組成物は、非粘着性の触感を有するため、本発明の
さらなる実施様態によって包装することができる。特
に、例えば個々のブリスタ型包装で提供でき、その成形
型から容易に取り出すことができる。
好ましくは、油はトリグリセリド類から成り、乳化剤
は、モノ及び／または、ジグリセリド類から成り、また
ゲル化剤は寒天をも含む。寒天は全ゲル化剤の１５ない
し７５重量％の割合であることが有利である。
組成物は、企図する用途に応じて、その組成物にある特
定の性質を与えんとする他の成分、例えばグアーガム、
ゼラチン、グリセリン及びクエン酸（味覚及びpH調整）
を含有することもできる。
着色食品組成物は、またソルビン酸カリウムあるいはＫ
Ｃｌのような他のカリウム塩を０．０１から０．１重量
％の割合で含有することができる。また適切な調味剤を
加えて味をつけてもよい。
疎水性であってもあるいは完全に水不溶性であってもよ
い、いかなる食用の着色料あるいは顔料も、着色料とし
て使用できる。例としては、脂溶性葉緑素（Ｅ１４
１）、パプリカ油、マリーゴールト油、パセリ油、脂溶
性アナート（Ｅ１６０）及びビジダブル・ブラック（Ｅ
１５３）が挙げられる。このように全範囲の色に及んで
いる。
組成物の好ましい範囲は、例えば重量部で表わすと、次
の通りである： 油 3〜7 疎水性顔料及び／または着色料 0.2〜2 乳化料 1〜2 カラギーナン 0.1〜2 グアーガム 0.1〜2 ゼラチン 5〜15 グリセリン 2〜5 ソルビン酸カリウム 0.1〜0.01 クエン酸 pH＝5.0 にする量 水 75〜85 この食品組成物を製造するためには、まずゲル化剤の水
分散液を、場合によりグアーガム及びゼラチンと共に、
８０から１００℃の温度で製造する。その分散液を完全
に均質になるまで攪拌し、次に、乳化剤及び着色料の油
中溶液あるいは顔料の油中懸濁液を加えて、乳剤を作
る。乳剤は、５０から８０℃に冷却してから、成形し、
周囲温度にさます。このようにして目的とする着色食品
組成物が得られる。
適切な寸法及び形の型中に射出もしくは注入することに
より、成形を行うことができる。製品は例えばブリスタ
包みのような個々の包みで包装することができる。
得られた食品組成物は複合物（コンポジット）であって
多色であってもよく、模様を形成することができるいく
つかの異なった色から成っていてもよい。例えば、単
に、それぞれ異なる着色食品組成物に対応するいくつか
の流れを組み合わせるだけでよい。その多色模様は、そ
のまま保存しても、食品製品の上に置いた場合でも、時
間が経過して安定である。着色料は混じらない。
ヨーロッパ特許第０ ０４８ １２３号明細書で述べら
れているアルギン酸とＣａ++イオンの反応によって得ら
れる不可逆性ゲルである乳剤とは異なり本発明に係る組
成物は、明らかにガラギーナンの使用によって、ある柔
軟性及び弾力性を有している。必要であれば、特に（冷
凍及び強力冷凍製品の製造工業において重要な）冷凍／
解凍サイクルの間に起こりうる難液（シネレシス）を防
ぐ目的で、水の含有量を調節するあめにグアーガムを使
用してもよい。
ヨーロッパ明細書の乳剤が「チューインガム」型の感触
を持つのに対して、本発明に係る組成物は、口の中で溶
ける。さらに、ある食品着色料は、Ｃａ++の存在下で凝
集するかあるいは退色するため、これらの乳剤において
使用不可能である。従って、本発明の組成物に適用可能
な着色料の範囲は、より広い。
最後に、これらの組成物の利点としては、次のものも含
まれる： −着色料が移行せず安定性が高いこと −取り扱いに便利な、とりわけ自動的配置のための機械
的強度及び十分な弾力性 −包装から容易に取り出したり、あるいは固着すること
なく食品上に配置するための非粘着性の感触 −期待される高い製造率を可能にする迅速なゲル化 本発明を次の非限定的な実施例において説明する。
実施例１ ４．０ｇのカラギーナンと６．０ｇの寒天を、９５から
１００℃の温度に調節した反応器で、７００ｇの激しく
攪拌された水に逐次混合する。ゲル化剤が完全に溶解す
るまでその混合物を約１時間攪拌する。
次に、脂肪酸のモノ及びジグリセリド類の混合物である
キルノール（KIRNOL）乳化剤９．３ｇと３．５ｇのオレ
ンジ色の食品着色料（マリーゴールド油）の油中溶液３
０．０ｇを加える。
これらの種々の成分の完全に安定している乳剤ができる
ように攪拌を続ける。
次に、配合物を７０から８０℃の温度にして、適切な形
のプラスチック型に注ぎ込む。ゲルは急速に周囲温度で
数分のうちに固まり、冷蔵することによりさらに促進す
ることができる。その後、熱溶接あるいは高周波溶接に
よって密閉する。
その製品は、強度と柔軟性を組み合わせたすぐれた機械
特性を持っている。そのままでも、また「豚肉料理」製
品の上に配置されたり、ゼリーで覆われた場合にも非常
に良く保存される。着色料はゼリーへ移行しない。
実施例２ 同タイプの乳剤は、黒色顔料として使用される、不溶性
の粉末状植物性木炭を均質なそして安定した状態で安定
化させる。
７．２ｇのキルノール乳化剤、２１．８ｇのトリグリセ
リド油及び７．５ｇの木炭を前の様に水に溶解したゲル
化剤に逐次加える。
混合物は、その配合物を注ぐ前に乳化せしめられる。
得られた製品は、機械的にも、また着色顔料の保持性の
点でも、実施例１の製品と匹敵する特徴を持つ。
実施例３ いくつかの種々の着色乳剤を製造する： −葉緑素顔料による緑色 −マリーゴールド顔料によるオレンジ色 −植物性木炭による黒色 −アナート顔料による黄色 これらの配合物を適当な型に同時に注ぐ。それらは色が
混じることなく並ぶ。
このようにして多色の型製品を製造することができる：
模造の果物、野菜……。
例えば、丸太型の冷凍ケーキのように食製品の上に使用
する場合、食製品への色の混合及びその移行は認められ
ない。
実施例４ ５．６ｇのカラギーナン、４．０ｇのグアーガム、１８
０ｇのゼラチン（２００から４００ブルームの粘度）を
９５から１００℃の温度に調節した反応器で６００ｇの
激しく攪拌された水に逐次混合する。これらの重合体が
完全に溶解するまで、約１時間、その混合物を攪拌す
る。次に、６０ｇのグリセリン、１２ｇのキルノール乳
化剤、十分な量の着色剤を分散したあるいは溶解した状
態で含有する４８ｇの植物油を加える。
これらの種々の成分の安定している乳剤ができるように
攪拌を続ける。
次に、配合物を実施例１で述べたように処理し、包装す
る。
このタイプの配合物は、冷凍デザート及び生菓子製造用
の型装飾物の製造に完璧に適している。
成分の比率の変更による組成物への影響 ［（ ）内は重量部］ 油（３〜７） ３未満の場合： −着色料の希釈が多くの点で困難になる −製品が十分に不透明にならない ７を越える場合： −乳化状態が悪く、「滴」が見られる −費用がかかり過ぎる 疎水性顔料および／または着色料（０．２〜２） ０．２未満の場合 −着色が不十分 ２を越える場合： −色が飽和し、着色収率が悪い（重量当りの効率とし
て） −費用がかかり過ぎる −着色が強過ぎる 乳化剤（１〜２） １未満の場合： −撹拌をやめると乳液の相が分離する ２を越える場合： −乳化状態の収率が悪い（重量当りの効率として） カラギーナンを含むゲル化剤（０．１〜２） ０．１未満の場合： −ゲルに粘着性が全くなくなる；極度に脆くなり、取扱
い不能 ２を越える場合： −粘度が高くなり、製造中に失われる可能性がある
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レジエンヌ，ドウニーズ フランス国、エフ‐74160、コロンジユー スー‐サレーヴ、ルート・ドウ・マヌシエ ール（番地なし) (56)参考文献 特開 昭56−169809（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−16675（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−1752（ＪＰ，Ａ) 特公 昭57−31874（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】重量部で表わされる次の組合わせ： 油 ３〜７ 疎水性顔料及び／または着色料 ０．２〜２ 乳化剤 １〜２ カラギーナンを含むゲル化剤 ０．１〜２ 水 ７５〜９５ からなることを特徴とする装飾用着色食品組成物。
  2. 【請求項２】油が、トリグリセリド類からなる請求の範
    囲第１項記載の組成物。
  3. 【請求項３】乳化剤が、モノ及び／またはジグリセリド
    類からなる請求の範囲第１項記載の組成物。
  4. 【請求項４】ゲル化剤が、全ゲル化剤の１５ないし７５
    ％の間の割合で寒天をも含有する請求の範囲第１項記載
    の組成物。
  5. 【請求項５】さらにグアーガムを０．１ないし２重量部
    の割合で含む請求の範囲第１項記載の組成物。
  6. 【請求項６】さらにゼラチンを５ないし１５重量部の割
    合で含む請求の範囲第１項記載の組成物。
  7. 【請求項７】さらにグリセリンを２ないし５重量部の割
    合で含む請求の範囲第１項記載の組成物。
  8. 【請求項８】ブリスタ包みで包装されている請求の範囲
    第１項記載の組成物。
  9. 【請求項９】重量部で表わされる次の組合わせ： 油 ３〜７ 疎水性顔料及び／または着色料 ０．２〜２ 乳化剤 １〜２ カラギーナンを含むゲル化剤 ０．１〜２ 水 ７５〜９５ からなることを特徴とする装飾用着色食品組成物の製造
    方法であって、ゲル化剤の水溶液を８０から１００℃の
    温度で調製し、次にこの溶液に乳化剤及び着色料もしく
    は顔料の油中溶液または油中懸濁液を加え、得られた乳
    剤を５０から８０℃に冷却した後、型付けし、周囲温度
    に冷やしてから該組成物を得ることを特徴とする方法。
  10. 【請求項１０】水中のグアーガム及び／またはゼラチン
    をゲル化剤とともに加えて、グアーガム０．１ないし２
    重量部及び／またはゼラチン５ないし１５重量部をも含
    む組成物を得る請求の範囲第９項記載の製造方法。
JP61501591A 1985-03-12 1986-03-07 特に装飾用の着色食品組成物 Expired - Lifetime JPH0626517B2 (ja)

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FR8503797A FR2578719B1 (fr) 1985-03-12 1985-03-12 Composition alimentaire coloree a usage notamment de decor
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JPS62502237A JPS62502237A (ja) 1987-09-03
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