JPH04501511A - 安定なグアー小麦粉を含有する液体飲料およびチューブ栄養 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 安定なグアー小麦粉を含有する液体飲料およびチューブ栄養 炭水化物の代謝異常、特に糖尿病の栄養学的治療において、インディアンブツシ ュビーンの実から得られるグアー小麦粉（ｇｕａ＋　ｆｌｏｕｒ）を使用するこ との重要性が増大してきている。

親水コロイド性ガラクトマンナンが含まれているため、膨潤したグアー小麦粉を 含有する製剤を摂取すると小腸粘膜上に高粘性の薄膜層が形成され、これによっ て栄養素の吸収率が減少する。従って、食事に先立って、予備膨潤されたグアー 小麦粉を別途投与することによって、糖尿病に罹り易くなった患者のピーク値に おける血糖レベルを制御し、一様化することが可能である（ＬｓＩＩｌｂｓｃｋ ｅ、Ｂ、ｅｊ　ａｔ、、“Ｂｒｐ［ｏ−ｇｘｓｌｒｏｕｊｅｒｏｌ”　、　ｖｏ ｌ、　３１．　Ｌ　１８３−１８６（１９８４）参照）。

この効果（主にその物理特性に基づいて説明され得る）とは別に、グアー小麦粉 の投与による、幾つかの更に重要な栄養生理学的効果が知られている。例えば、 就中、血清中のコレステロールレベルの減少、並びに膵臓アミラーゼの不活性化 およびこれによる小腸を通過する食物の炭水化物に対する酵素アタックの減少が 挙げられる。キームス中の濃厚化剤としてその粘度を高め、これによって食欲は 抑制される。また、小腸ぜんどうに関係するため、優れたバラスト機能を有する 。

史に、成る種の脂質代謝異常は、−口約ｌθ〜１５ｇのグアー小麦粉で効果的に 治療され得る。

グアー小麦粉の通常の個別的な投与や、必要な栄養成分に加えて既に親水コロイ ド性グアー小麦粉が含有されたホモジエナイズされ且つ滅菌されたチューブ栄養 および飲料を入手するために、各食事の前に必要とされる繁雑な予備膨潤化を回 避するべく行われていた従来の試みは、あまり成功していない。液体栄養混合物 にグアー小麦粉を添加することによって、ここで炭水化物源として用いられるマ ルトデキストリン（標準的な食事と比べてグルコースレベルがかなり減少する旦 で）の吸収率を減少させることが可能であるが、この前もって製造された製剤に おいては、導入されたグアー小麦粉が比較的短期間の貯蔵中に凝集することが見 出だされた。即ち、約８〜１４日後にはチューブ栄養溶液中に直径約３〜５ｍｍ の比較的大きな凝集体が形成され、その一部は栄養溶液の表面にケーキ状に浮遊 する。飲料溶液の場合にも、貯蔵に際してゼラチン状のサゴのような粒子が形成 され、これは製剤を摂取する際に口の中で不快な感じを生じさせる。成る場合に おいて、親水コロイドの凝集は、較的大きな付着性の偏平なケーキが栄養溶液中 に形成される程度までになる。これは、瓶を強く振薇することによって粉砕され 出る。

上記凝集の影響を回避するために、グアー小麦粉含有栄養溶液に他の親水コロイ ドを添加することにより安定化を達成する試みにおいて、殆どの公知の親水性コ ロイドは、比較的高濃度で使用したとしても同等改善されないことが分かった。

従って、製剤の粘度値をシナージエスト的に増大させるアミド化ペクチン、リン ゴペクチン、カルボキシメチルセルロース、ファーセルラン、キャロブシード粉 （ｃｘｒｏｂ　ｓｅ？ｄ　ｌ１ｏｕｒ）、ラムダカラギーナン、メチルセルロー ス、米粉、トラガヵンスガム（ｊｒｘｇｍｃｘｎｌｈ　ｇｕｍ）及び牛サンテン を添加しても、グアー小麦粉の安定化は生じない。しかしながら、驚くべきこと に、アルギン酸ナトリウムおよび／または寒天を添加することによって安定化が 達成された。

従って、本発明に従えば、グアー小麦粉を含有する飲料およびチューブ栄養は、 溶液１リツトル当たり更に０．１〜５ｇの量のアルギン酸ナトリウムおよび／ま たはｏ、２５〜２ｇの凪の寒天を含有する。アルギン酸ナトリウムの使用によっ てグアー小麦粉親水ゲルの沈殿が防止されるため、上記の米粒子またはサゴ状粒 子はもはや沈殿せず、栄養溶液上に浮遊することはない。グアー小麦粉親水コロ イドは均一に分散され、実際上目視できない状態で溶液中に残り、比較的長期間 に亘って貯蔵され得る。

種々のアルギン酸ナトリウムにおいて、アルギン酸側鎖中のマンヌロン酸に対す るグルロン酸の比率は、粘度特性に対してのみならず、グアー小麦粉含有溶液の 安定化効果にも影響する。ここでは、アルギンネート親水コロイドの静電気的反 発力が一部関与していると思われる。ここで好ましく適しているのは、マンヌロ ン酸含量に対するグルロン酸含墓が、マンヌロン酸含量が優勢である通常のアル ギネートタイプの比率に略等しいようなアルギネートである。

このようなタイプのアルギン酸ナトリウムは、例えばｒｓＡＴＩＡＬＧＩＮＥ　 ＳＧ　５００　Ｊの商品名で、デュッセルドルフのサノフィ・バイオインダスト リーズＧｍｂＢから商業的に入手可能である。

また、藻類、例えばフィールドで栽培されるｃｒａｃｉｌｘｒ口紅藻類から得ら れるａｇＮ−１ｇＨタイプ（沿岸で洗浄されたＩｇａｒ−ａｇａｒタイプとは対 照的に）を用いるのが特に有利であることが見出だされた。フィールドで栽培さ れた藻類から得られるａｇａｒ−ｘｇａｒタイプは、例えばｒＡｌｄｘｇａｒ　 ＴＧ　ＩＪ　（ハンブルグのＯ，Ａｌｄｘｇ社）の商品名で商業的に入手可能で ある。

本発明に従ってグアー小麦粉を含有する飲料およびチューブ栄養溶液は極めて良 好に安定化され、少なくとも６ケ月の長期間に亘って貯蔵した場合にも、グアー 小麦粉相の沈殿は何等生じない。更に、アルギン酸ナトリウムはグアー小麦粉の 有用な誘電的効果を促進する。

一方では、アルギン酸ナトリウムのカルボキシル基と栄養溶液中のＮａ　、Ｃａ 　、Ｍｇ＋＋等のような陽イオンにより＋ で反発力が一部解消され、また他方では、栄養学的および生理学的に便宜なよう に製造された特別食は所定量の、例えば５００−６００１１１ｇ／］、０００ｋ ｃａｌのＣａ　イオンおよび他の陽イオンを含有しなければならないから、事前 のテストによって、相互の影響効果を実質的に解消するために必要とされるアル ギン酸ナトリウムの特に最適な母を容易に決定することが可能である。

一般に、このような最適なアルギン酸ナトリウム量は、１リツＩ・ル当り５〜Ｉ Ｏｇのグアー小麦粉を合釘する液状食品１リツトルについて、約１．０〜２．５ ｇの範囲である。

以下では、グアー小麦粉およびアルギン酸ナトリウムまたは寒天を含有する安定 な液体特別食栄養溶液の二つの例を示す。

１、糖尿病特別食、液体 例１　例２ （飲料溶液）（チューブ栄養） 成分：　ｇ／ｌ　ｇ／１ （１）　ミルク蛋白　５０．０　５０．０（２）植物性脂肪　３６．０　３６． ０（例えば大豆油） （３）部分的に分解された　＋１０．０　１１０．０コーンスターチ （４）代用糖　１Ｏ１０１０，０ ソルビトール （５）グアー小麦粉　５．０５．０ （６）アルギン酸ナトリウ　１．２　、２．０ム　又は （７）寒天（ａｇａ＋−ａｇｘｒ）　１．５　１．０（８）ミネラル塩　７．　 ＋　７．１ （９）微量元素（Ｆ！のみ＞　０．０２１　０．０８３（１０）ビタミン　０． １７　０．１７（１１）甘味剤混合物　ＯｊＯ− （Ｎａｔｒｅｅ＋＋　”　） （１２）乳化剤　２．０　２．０ （１３）香料　４．０− （ｎｔｊ、／ｎｓＬ　ｆｉ、　ｄ、）　）（１４）抗酸化剤　０．２　０．２ （１５）飲料水　８３４．００２　８３７．４４７合計：　１０６０．０００　 ｇ　１０６０．０００　ｇ２、ｔ１腹特別食（ｒｅｄｕｃｔｉｏｎ　ｄｉ！重） 、液体（１１ミルク蛋白　２７．４　４６．５（２）スキンミルク　６１６．０ 　− （３）植物性脂肪　９．６　９．６ （例えば大豆油） （４）マルトデキストリン　３９．６　７２．０ＤＥ　１ｌ−１４ （５）ミネラル塩　３．６　３．６ （６）グアー小麦粉　６．０　６．０ （７）アルギン酸ナトリウ　１．０　．１．０ム　又は （８）寒天（ａｇｏ−ａｇｘｒ）　１．５　１．０（９）乳化剤　１．８　１． ０ （１０）ビタミン混合物　０．５６　０．５６（１１）甘味剤混合物　０．４４ 　０．４４（Ｎｘｔｒｅｅｎ　Ｒ） （１２）抗酸化剤　０．１２　０．１２（１３）硫酸鉄（Ｉ＋）　０．０５　０ ．０５（１４）飲料水　３４３．００　８９５．００４１８７ｋｌ−１０００ｋ ｃｘｌの例１，２のこれら処方は、エネルギー％が蛋白：脂肪：炭水化物−２０ ７３２：４Ｂの栄養組成物に対応する。それらの安定性挙動は、等しく良好と評 価される。

例３の処方はラクトース含有整腹持別食を表わし、また例４の処方は極低ラクト ースの液体腹特別食を表わす。それらは、ｌ０００ａ＋Ｉ当り　２３４５　ｋＪ −５６０ｋｃａｌを有する。これらは、エネルギー％が蛋白：脂肪：炭水化物− ２９：１９：５２の栄養組成物に対応する。

ケース１における「糖尿病特別食」の栄養溶液と同様に、両方の液体整復特別食 もまた優れた長期安定性を有し、少なくとも６ケ月の期間に亘ってグアーの均一 な分散性を有する。

実験の結果では、１０〜１２ケ月の安定性が示された。

例１〜４の処方の調製は、以下の工程を用いて簡単に行うことができる。

１、グアー小麦粉の予備膨潤 混合物に必要なグアー小麦粉は、混合物に使用されるミルク蛋白の一部と混合さ れ、混合物に必要な水（８５℃）の一部中でゆっくりと撹拌され、均一な高粘度 の濃厚な白っぽいゲルが形成されるまで予備膨潤される。

２、主栄養素の基礎混合物 別の混合容器内に、塩、アルギネートまたは寒天、炭水化物および残りの蛋白、 並びに乳化剤が徐々に導入され、更に必要な水（約６０℃）と混合され、均一で 塊がなくなるまで撹拌される。

３、基礎混合物と予備膨潤用との合体 上記二つの相を調製した後、適切な搬送ポンプを用いることにより、連続的に循 環させながら、これらをタンク内で合体させる。混合物の温度は７０℃である。

４、非滅菌完全混合物の調製 浦、ビタミン類、香料類、け味剤類および可能であれば微量元素のような更に必 要な原材料が、適切な乳化装置を用いてバッチ容器内に導入される。意図せずに 空気が内包されると、上記成分が劣化されるから、このような事態は常に回避さ れなければならない。

５、予備滅菌およびホモジエナイズ 十分な滅菌を得るために、公知のＵＨＴ法の一つを用いることにより、加熱温度 ＋３５　＋／−］℃、加熱時間８〜１０秒で、非滅菌生成物を直ちに予備滅菌す る。続いて高圧ホモジエナイズを行うことにより、脂肪層の必要な微細分散（約 ０．５〜３ミクロン）が得られ、従って安定なエマルジョン構造が得られる。

６、充填および最終滅菌 イン−プロセス制御と、重要な栄養素および他の特性（例えば、乾燥重量、脂肪 、蛋白、密度、ｐＨ値および粘度）の測定を行った後、予備滅菌された生成物は 商業的な通常の滅菌牛乳瓶に導入され（５００ｍｌ　／２００ｍ１　）　、密封 され、そして最低の耐性が達成されるに十分な、商業的に通常の滅菌性が得られ るように最終滅菌が施される。食品化学的、微生物学的、技術的および物理的試 験に亘る品質コントロールが完了したら、この試験をパスシタものが商取引のた めに配られる。

チューブ給餌のための製品は約７０ｃｐ　（２５℃）の粘度を有し、この用途の ための製品は、約１ｍの静水圧ヘッドで約３００１／ｈの十分な流動性（チュー ブ通過）を有する。この標準化グアー小麦粉含有バランス処方食品の使用および 投与は、適切な栄養ポンプの助けによって増大または適合され得る。

香料を添加した飲料においては、製品の粘度は二次的な重要性しかもたない。し かし、例１．　３．４に従う溶液は経口摂取に非常に適した粘度を有し、全体的 には感覚的に良好なな印象を与える。

６ケ月の貯蔵の後においても、全ての製剤は安定なままであった。

国際調査報告 −１−一〜−一−−１ＰＣＴ／ＥＰ　９０１０１４６６国際調査報告 ＥＰ　９００１４６６ ＳＡ　３９５８６

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．安定なグアー小麦粉を含存する液体飲料およびチューブ栄養において、 更に、リットル当り０．１〜５ｇのアルギン酸ナトリウムおよび／またはリット ル当り０．２５〜２ｇの寒天を含有することを特徴とする液体飲料およびチュー ブ栄養。
2. ２．リットル当り１．０〜２．５ｇのアルギン酸ナトリウムを含有することを特 徴とする請求の範囲第１項に記載の液体飲料およびチューブ栄養。
3. ３．膨潤グアー小麦粉の含量が、リットル当り５〜１０ｇであることを特徴とす る請求の範囲第１項または第２項に記載の液体飲料およびチューブ栄養。
4. ４．アルギン酸ナトリウム分子中のグルロン酸基含量が、マンヌロン酸基の含量 に略等しい請求の範囲第１項〜第３項の何れか１項に記載の液体飲料およびチュ ーブ栄養。
5. ５．寒天のグアー小麦粉に対する機能的性質および安定化効果が、所謂藻類フィ ールドで栽培された紅藻類が産生する寒天によることを特徴とする請求の範囲第 １項〜第４項の何れか１項に記載の液体飲料およびチューブ栄養。