JPH0565488B2 - - Google Patents

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JPH0565488B2
JPH0565488B2 JP2740884A JP2740884A JPH0565488B2 JP H0565488 B2 JPH0565488 B2 JP H0565488B2 JP 2740884 A JP2740884 A JP 2740884A JP 2740884 A JP2740884 A JP 2740884A JP H0565488 B2 JPH0565488 B2 JP H0565488B2
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JP
Japan
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cellulose ether
fibrous
methylcellulose
water
laxative
Prior art date
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JP2740884A
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JPS59210026A (ja
Inventor
Sutefuan Daburyuu Tobii
Donarudo Ee Tomaria
Eritsuku Bui Ruoma
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Aventis Pharmaceuticals Inc
Original Assignee
Merrell Dow Pharmaceuticals Inc
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Publication date
Application filed by Merrell Dow Pharmaceuticals Inc filed Critical Merrell Dow Pharmaceuticals Inc
Publication of JPS59210026A publication Critical patent/JPS59210026A/ja
Publication of JPH0565488B2 publication Critical patent/JPH0565488B2/ja
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ドライミツクスセルロースエーテル
のバルク(以下繊維性と記す)緩下剤組成物に関
する。
〔従来の技術〕
カルボキシメチルセルロース及びメチルセルロ
ースのようなセルロースエーテル類が効果的な繊
維性緩下剤であることは長く知られていた。セル
ロースエーテル類は、大便のカサを増し、大便の
含水量を高めることにより便秘を緩和し、また大
便に対する潤滑効果によつて、便秘を緩和すると
考えられる。
かつてセルロースエーテル類は、錠剤、散剤、
高濃度砂糖液への懸濁液の形で繊維性緩下剤とし
て処方された。これらの投与法の各々は著しい欠
点をもち、消費者による製品の受容性を制限して
いた。
例えば錠剤のセルロースエーテル類は吸湿性が
高いため消化管の中で容易には溶解しない。錠剤
の外側部分がゲル状の水和物をつくり、これが錠
剤の崩壊を妨げ、錠剤内部の水和を大巾に遅らせ
る。従つて、錠剤はしばしばそこなわれていない
軟いゲルの塊りとして排泄される。このようなゲ
ルの塊りによつて幾分の下剤効果がつくられる
が、セルロースエーテルは大便全体に均一に分散
される特に最も効果がある。このため錠剤の形で
使用されると、セルロースエーテルは繊維性緩下
剤としての効力が減る。
またセルロースエーテルは散剤として投与さ
れ、患者は散剤を飲みくだす。このような散剤
は、しばしば、錠剤と同じ形のゲル化を示す。す
なわち個々の粒子が一緒に固まり、消化管を通過
する際に部分的に溶けないままで残る。そのう
え、散剤型のセルロースエーテル類の投与は、患
者によつてははきけ、けいれん、嘔吐を起した。
従つて、セルロースエーテルを散剤の形で投与す
るのは有利でない。
セルロースエーテルはまた、高濃度の庶糖その
他の糖と風味料とを含有する水中におけるセルロ
ースエーテルの懸濁液として、繊維性緩下剤とし
て投与された。例えばこのような懸濁液が記述さ
れている合衆国特許第2701782号を参照のこと。
糖は利用できる水分を求めてセルロースエーテル
と競合するため、セルロースエーテルがゲルを形
成するほど十分に水和するのを防ぐ。このような
懸濁液は、まず糖の濃縮水溶液をつくることによ
つてつくられる。このような糖の濃溶液にセルロ
ースエーテルは本質的に不溶であり、従つて塊り
やゲルをつくるほど水和できない。このような形
のセルロースエーテルの投与は、これが消化管の
中で多量の塊りをつくらないほど十分に分散され
るという利点がある。しかし残念ながら、このよ
うな懸濁液は非常に濃く半ゲル状である。このよ
うなものは見た目に魅力がない。もつと大切な点
は、口に入れるとねばねばし、極端に甘いため、
このような懸濁液は非常にまずい。従つてこのよ
うなセルロースエーテル懸濁液は広く消費者に受
け入れられなかつた。しかも、合衆国特許第
2701782号では、非常に濃いセルロースエーテル
分散液だけが、例えば10%(W/V)分散液が繊
維性緩下剤組成物として有用であると教示されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従つて、組成物がおいしく見た目に不快でな
く、相当量の塊りゲルを形成せずに投与されるよ
うな、繊維性緩下剤として有用なセルロースエー
テル組成物を提供するのが望ましい。
〔課題を解決する手段〕
本発明はこのような繊維性緩下剤である。本発
明は、次の組成物及び方法に関する。
(a) メチルセルロース又はヒドロキシプロピルメ
チルセルロースから選ばれる水溶性の微粒状セ
ルロースエーテル2重量部と、 (b) 乾燥した微粒子の天然の糖10〜30重量部を含
む、 微粒状で冷水分散性で、本質的にミルク固形分
のないドライミツクスバルク緩下剤組成物。
冷水中の、メチルセルロース又はヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースから選ばれる水溶性のセ
ルロースエーテルの、穏やかな撹拌しか要さない
水性分散液を製造する方法に於いて、 先ず、セルロースエーテル2重量部と、天然の
糖10〜30重量部を含む混合物を造り、次にこの乾
燥した微粒状の混合物を水に加え、4〜16オンス
(124〜498g)の水中の0.24〜8.0gの該セルロー
スエーテルを与えることからなる方法。
本発明の繊維性組成物を上記の量の水性液体と
混合すると、生ずる混合物は口に合う味があり、
実質量の塊りやゲルを含まずむらのないもので、
患者が摂取すると治療有効量のセルロースエーテ
ルを与える。本発明の繊維性緩下剤組成物を含有
するこのような組成物は味がよいので、処方され
ると患者は規則的にこれらの緩下剤を摂取する可
能性がより大きい。更に水性液体中にセルロース
エーテルが均一分散されるため、セルロースエー
テルは最も効果的に使用される形で投与される。
本発明の繊維性緩下剤のもう一つの利点をあげ
ると、これを普通に投与すると、患者は相当量の
流体を摂取することになる。流体のこのような同
時摂取は、繊維性緩下剤の適切な機能発揮に必要
と一般に認められる。
本明細書で用いられるセルロースエーテルは、
繊維性緩下剤中の活性剤として有効な任意の水溶
性セルロースエーテルである。「繊維性緩下剤と
して有効」とは、セルロースエーテルがこれを投
与される患者の大便とカサと含水量と通じの回数
を相当に増すという意味である。このようなセル
ロースエーテルはから選ばれるメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースから選
ばれる。特定の置換基と置換量は、生ずるセルロ
ースエーテルが食用に適し、水溶性であつて、繊
維性緩下剤として有効である限り、特に重大では
ない。しかし、セルロースエーテルがメチルセル
ロースやヒドロキシプロピルメチルセルロースの
ように可溶性であつて冷水には分散しにくいが温
水には容易に分散できる時に、特に有用である。
セルロースエーテルの分子量は特別に重大ではな
い。
セルロースエーテルのうち、非イオン性と水へ
の逆溶解度のため最も好ましいのはメチルセルロ
ースとヒドロキシプロピルメチルセルロースであ
る。カルボキシメチルセルロース及び他のイオン
性セルロースエーテルは、医学上の立場からは概
してあまり好ましくない。というのは、このよう
なセルロースエーテル類を使用すると、多量のナ
トリウムが一般に繊維性緩下剤組成物へ導入され
るからである。
有効量のセルロースエーテルを1回の適用又は
複数回の適用で投与できるが、本発明の目的では
セルロースエーテルの治療有効量は投与毎にセル
ロースエーテル約0.25gないし8g、好ましくは
約1ないし約4gである。当然ながら、セルロー
スエーテルの有効量は患者の体格、年令、性別、
処置すべき問題の程度のような要因によつて幾分
変わる。繊維性緩下剤の複数投与量を患者に投与
するのが普通でありり、しばしば有利である。1
回に比較的少量、すなわちセルロースエーテル約
0.25ないし約3gを摂取できる。しかし1日1回
量の繊維性緩下剤を摂取させる場合には、これよ
り多量のセルロースエーテルを含有してよい。1
回量で約0.25g未満のセルロースエーテルを摂取
させる場合は、治療有効量のセルロースエーテル
を投与するのに要する回数が多くなり、患者は飲
むのを怠るようになりがちである。多量のセルロ
ースエーテル(すなわち1回量約8gより多量)
の摂取は、一般にセルロースエーテルの効力を高
めないため好ましくない。
セルロースエーテルは本発明の繊維性緩下剤組
成物中に粒状で存在するため、相当量のゲル、塊
り等を形成せずにセルロースエーテルを水に容易
に分散できる。概して粒子は、水との接触で短時
間に、すなわち1分以内に粒子内部の水和が起る
粒度のものである。セルロースエーテルが約400
未満、好ましくは250ミクロン未満の容積平均粒
径をもつ粉末の形にあるのが好ましい。
本発明の繊維性緩下剤組成物には分散・甘味成
分も使用される。分散・甘味成分の目的は(a)本発
明の繊維性緩下剤組成物を含有する水性散液に甘
味を付けること、及び(b)温和な撹拌条件下にセル
ロースエーテルが可溶な水性液体中にセルロース
エーテルを分散させることである。
分散・甘味成分の基本成分は甘味料である。こ
の甘味料は庶糖、ぶどう糖、果糖、コーンシロツ
プ固体等のような天然の糖である。天然の糖を使
用する時には、分散・甘味成分は天然の糖だけか
らなる。このような態様では、繊維性緩下剤組成
物に望んでいる分散性を付与するのに十分な量の
天然の糖が使用される。
天然の糖が分散・甘味成分の唯一の成分である
時は、セルロースエーテル2g当たり約10〜30
g、好ましくは約10〜26gの天然の糖を使用する
のが有利である。
同様に天然の糖を甘味料として使用する時で
も、繊維性緩下剤組成物に望んでいる分散性状を
付与する量より少な目の糖を使用するのが好まし
い。このように、少な目の糖を望むとおりに使用
する時は、分散・甘味成分がセルロースエーテル
の分散を助ける一つ以上の追加成分を含有するの
が有利である。生ずる繊維性緩下剤組成物が粒状
固体であつて、4〜16オンス(124〜498g)の冷
い水性液体に容易に分散されて、治療有効量のセ
ルロースエーテルを含有する食用に適した味のよ
い分散液ができるような種類及び量の追加成分を
選ぶ。
追加成分は不活性であつて、すなわち繊維性緩
下剤組成物の味わいと効力に実質的に寄与しない
が、繊維性緩下剤組成物の風味、舌ざわり又は効
力にそれ自体寄与する物質を追加成分として使用
することが望ましい。このような追加成分の量は
乾燥卵固型分、さまざまなデキストリン類、殿
粉、改質又は予めゼラチン化された殿粉、タピオ
カ殿粉等のような乾燥粒状材料を含有する。当然
ながら、追加成分の特定的な選択は、分散される
繊維性緩下剤組成物に望んでいる味と舌ざわりに
よつて変わる。例えば繊維性緩下剤組成物が相当
量の殿粉又は改質殿粉を含有する時は、分散され
る組成物はプリンに似た舌ざわりをもつ。同様
に、追加成分の型と量を操作することによつて、
水性液体と混合された繊維性緩下剤組成物は果
汁、果実風味の飲物、風味を付けたミルク飲物、
ミルクセーキ等のような種々の型式のと飲料に似
せることができる。概して分散・甘味成分が乾燥
粒状材料からなる時は、望んでいる分散性を組成
物に与えるために、セルロースエーテル2g当た
り約10〜30g好ましくは10〜26gの分散・甘味成
分が使用される。
また、分散・甘味成分の他の構成分として、鉱
油などの疎水性食用油、ポリジメチルシロキサ
ン、シリカ改質シリコーン油などのシリコーン
油、とうもろこし油、ひまわり油のような天然の
植物油、ココナツ油、部分的に水素添加された植
物油、及びリモネンのような油状風味料である。
このような油は一般にセルロースエーテル粒子の
表面を被覆し、粒子に幾分は吸収される。分散・
甘味成分中の他成分としてこれらの油を使用する
時は、セルロースエーテルの分散性を改良するの
に十分な量の油を存在させる。
本発明に使用できる油の最大量に対する重大な
制限は、本発明の繊維性緩下剤組成物が分散でき
る粒状固体という点である。本発明に使用できる
このような油の量は、セルロースエーテル粒子の
過度の凝集を起したり、連続的な油層を形成した
りする量より低い。「過度の凝集」とは、このよ
うな凝集物が温和なかきまぜによつて冷水中に容
易に分散しないことを意味する。このような疎水
性油の使用量が、セルロースエーテル粒子を被覆
及び又は粒子に吸収される量までとするのが好ま
しい。概してこのような疎水性の油は、セルロー
スエーテル重量に基づいて約0.5ないし約25重量
%の範囲で使用される。この他成分としてのこの
ような疎水性の油の使用は、(a)セルロースエーテ
ルの分散が疎水性油で改善されるため、必要な甘
味料と追加の他成分の量が少なくてすむことが多
い、(b)鉱油のようなある疎水性油はそれ自体緩下
剤組成物中で有効な活性剤であり、従つて本発明
組成物類の効力を高める。という利点をもつてい
る。
以上のほか、本発明の繊維性緩下剤組成物は、
任意にであるが好ましくは、いちご、オレンジ、
ぶどう、ラスプベリ、レモン、ライム、かくらん
ぼ、甘草、オランダハツカ、ヒメコウジ、チヨコ
レート、エツグノツグ、バタースコツチ、バニ
ラ、バナナ等の少量の風味料を含有する。このよ
うな天然、人工の風味料は周知であり、いずれも
本発明に適切に使用される。果実風味料と組み合
わせて、くえん酸が普通に用いられる。風味料は
概して繊維性緩下剤組成物の少量成分としてのみ
存在し、一般的には組成物の約5、好ましくは約
2重量%未満からなる。このような風味料は分散
している組成物へ、セルロースエーテルへ、又は
セルロースエーテルと分散組成物との予め配合さ
れた混合物へ取入れることができる。液体又は油
性風味料は、繊維性緩下剤組成物が分散できる粒
状物であるような形で繊維性緩下剤の他成分と完
全に混合される限り、本発明に使用できる。この
ような油性風味料は、しばしば疎水性の点からセ
ルロースエーテルの分散性を改良する。所望によ
り、風味料を粒状担体に支持してよい。
以上のほか、食品、飲料、医薬品に普通に使用
される防腐剤、緩衝液、着色剤、ケーキング防止
剤、酸化防止剤、乳白剤、ビタミン・ミネラル
類、固化剤のような他の材料を慣用の方法で本発
明に使用できる。
本発明の繊維性緩下剤組成物は、成分の単純な
混合によつてつくられる。疎水性油又は油性風味
料を使用する場合は、残りの成分を添加する前に
セルロースエーテルと混合するのが有利である。
しかし、任意の油性又は液体風味料が組成物を分
散できる粒状物にするような形で組成物へ十分に
混合される限り、成分の添加順序は特に決定的な
ものではない。
所望により、市販の多数の粉末ドリンク及び食
品ミツクスを風味のある分散・甘味成分として本
発明に使用するのが有利である。例えば、朝食用
粉末ドリンク、甘味つき粉末果実ドリンク、いわ
ゆる「インスタント」プリン等をセルロースエー
テルとパツケージされたものとして混合すると、
本発明による風味つき繊維性緩下剤組成物ができ
る。これらと配合されるセルロースエーテルの量
は、分散可能な組成物が得られるように選ばれ
る。
本発明の目的上、セルロースエーテルが可溶な
4〜16オンスの冷い水性液体に、治療有効量のセ
ルロースエーテルを、塊りやゲルの生成なしに、
スプーンのかきまぜ又は低速運転の通常のホーム
ミキサーで与えられるかきまぜ条件下に分散でき
る場合に、繊維性緩下剤組成物は十分に分散でき
る。組成物を手動のかきまぜによつて分散でき、
むらも塊りもない分散液ができるのが好ましい。
繊維性緩下剤組成物を4〜8オンスの冷い液体
に分散できるのが好ましい。冷い液体の使用量
は、幾分は分散されるセルロースエーテルの量に
よることが理解されよう。多量の、例えば4g以
上のセルロースエーテルを分散させる時は、概し
てより多量の、例えば8〜16オンスの冷い液体が
繊維性緩下剤組成物の分散に入用である。繊維性
緩下剤組成物の1回投与量がセルロースエーテル
約1〜4gを含有するより好ましい態様において
は、繊維性緩下剤組成物を4〜8オンスの冷い液
体に分散させるのが好ましい。本発明の目的上、
冷い液体とは、この液体が繊維性緩下剤組成物中
に使用されるセルロースエーテルの曇り点より低
い温度、好ましくは約30℃より低温にあることを
意味している。使用のセルロースエーテルが曇り
点を示さない時は、冷い液体は60度より低温、好
ましくは30℃より低温をもつ液体という意味で使
う。本明細書で用いられる用語の「曇り点」は、
セルロースエーテル2重量%を含有する水溶液が
20℃でこの溶液によつて透過される光の50%を透
過する時の温度を意味している。
本発明の繊維性緩下剤組成物は、治療有効量の
セルロースエーテルを含有する量の組成物を約16
オンス以下の水、ミルク又はその他適当な液体の
ような水性液体と混合することによつて使用され
る。上に述べたように、治療有効量すなわち約
0.25〜8gのセルロースエーテルを含有し、さら
にセルロースエーテル2g当たり約10〜30g、好
ましくは10〜26gの分散・甘味成分を含有するよ
うな量の繊維性緩下剤組成物を、4〜16オンス、
好ましくは4〜8オンスの水性液体に分散させ
る。このような液体にこれらの組成物を分散させ
た後、生ずる分散液を患者が飲むか食べるかす
る。ミルク、水又はその他適当な液体と本発明の
繊維性緩下剤との混合物は、むらのない口に合う
ものであり、不快なゲルや塊りを本質的に含んで
いない。
上記のように、各投与量に存在するセルロース
エーテルの量、並びに1日当たりの繊維性緩下剤
の投与回数は、患者の年令、性別、体格、患者の
特定問題の程度、もしあれば処置する医師の忠
告、及び患者の特定の好みと習慣に幾分は左右さ
れる。従つて、本発明の繊維性緩下剤は、セルロ
ースエーテル約8gほどの多量を含有する1回量
で、又は1回当たりセルロースエーテル0.25gほ
どの少量を含有する複数の小投与量で有利に投与
される。しかし、本発明の繊維性緩下剤をセルロ
ースエーテル約2〜4gを含有する1回量とし
て、又は各回にセルロースエーテル約1〜3gを
含有する2回以上の投与量として摂取するのが最
も好ましい。
以下の実施例は、本発明を例示することを意図
したものであつて、その範囲を限定する意図はな
い。他に指示がなければ、部と百分率はすべて重
量による。
実施例 1 この実施例では、2%溶液粘度4000cpsをもつ
製薬用の粉末メチルセルロース2gをタング印の
インスタント朝食用ドリンク(NY州ホワイトプ
レーンズのゼネラル・フーズ・コーポレーシヨン
の発売)26gとドライブレンドする。自由流動性
粉末が得られる。次にこの粉末を室温の水道水約
8流体オンスへかきまぜる。乾燥繊維性緩下剤組
成物は水にたやすく混ざり、繊維性緩下剤として
メチルセルロースの治療有効量を含有する口当り
のよい、むらのないドリンクができる。
タングの代わりに同量の市販されている種々の
オレンジ風味で粉末のインスタント朝食用飲物を
使用して、上の方法をくり返す。各場合とも、治
療有効量のメチルセルロースを含有するむらのな
い口当たりのよい飲物が得られる。メチルセルロ
ースの代わりにナトリウムカルボキシメチルセル
ロースを使用しても、同等の結果が得られる。
実施例 2 2%溶液粘度100000cpsをもつ食品用ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース2gの量を、タング
印のインスタント朝食用ドリンク26gと混合す
る。生ずる粉末を室温で約8オンスの水道水と混
合すると、水とよく混ざり、治療有効量のセルロ
ースエーテルを含有するゲルのない口当たりのよ
い飲物ができる。タング印インスタント朝食用ド
リンクの代わりにミニツツメード印のレモネード
クリスタルを使用して、同等の結果が得られる。
実施例 3 グラニユー化庶糖15gをヒドロキシプロピルメ
チルセルロース2g(2%溶液粘度4000)と混合
する。生ずる粉末混合物を6オンスの水へスプー
ンでかきまぜると、むらのない、ほとんど味のな
い緩下剤ができる。この実施例では、砂糖は繊維
性緩下剤組成物の唯一の分散剤である。
実施例 4 ジエロ‐O(Jello‐O)印バタースコツチで風
味をつけたインスタントプデイング及びパイ詰め
物210gをメチルセルロース20g(2%溶液粘度
4000cps)と乾燥混合して、繊維性緩下剤組成物
をつくる。生ずる繊維性緩下剤組成物22gを6オ
ンスの冷いミルクと混合し、2分間スプーンでか
きまぜる。かきまぜ後、混合物を5分放置する。
できたものは、治療有効量ののメチルセルロース
を含有するむらのないクリーム状プリンである。
メチルセルロース20g当たりのプリンミツクス
量を150gから250gの間で変えても、同様な結果
が得られる。さらに、他の種々の風味のインスタ
ントプデイングミツクスを使用して、やはり同様
の結果が得られる。
実施例 5 食品用メチルセルロース2g、リモネン油0.1
g、及びグラニユー状庶糖7.5gを完全に混合す
る。生ずる混合物は自由流動性の粒状物であり、
室温の水8オンスによく分散してむらのない分散
液を与える。この実施例では、リモネン油は繊維
性緩下剤組成物の分散・甘味成分中の成分とし
て、また風味料としての役目を果たす。
実施例 6 この実施例は、本発明による低カロリー繊維性
緩下剤組成物を例示している。実施例4で使用さ
れたとおりの製薬用メチルセルロースをシユガー
ツイン印低カロリー甘味料(デキストリンに支持
されたサツカリンナトリウム)3.6g、クールエ
イド印オレンジ風味無糖ソフトドリンクミツクス
0.75g及び部分的に水素添加された大豆油0.4g
と混合する。生ずる混合物は、流動的な粒状繊維
性緩下剤組成物である。この組成物を10℃の水道
水7オンスへスプーンでかきまぜると、治療有効
量のメチルセルロースを含有するむらのない分散
液ができる。
比較例 市販の乾燥粉末オレンジ風味インスタント朝食
用ドリンク22.0gを冷い水道水にまぜ込む。生ず
る溶液に、実施例1に述べたとおりにメチルセル
ロース2gを加える。激しいかきまぜにもかかわ
らず、メチルセルロースは凝集してゼラチン状の
塊りになり、手でのかきまぜによつて分散できな
い。従つて、本発明で使用される水準の分散・甘
味成分を使用して、セルロースエーテルを分散・
甘味成分と予め混合して繊維性緩下剤組成物をつ
くるのが大切である。
実施例 7 実施例1で述べたとおりに、メチルセルロース
8gを市販のバニラ風味インスタント朝食ドリン
ク73gと乾燥混合する。生ずるドライミツクス繊
維性緩下剤組成物に冷いミルク16オンスを加え
る。かきまぜると、舌ざわりと粘性がミルクセー
キに似た、塊りのない組成物が得られる。
実施例 8 メチルセルロース(実施例1に述べたとおりの
もの))0.25gにタング印インスタント朝食用ド
リンク7.5gを加える。これらの成分を完全に配
合すると、ドライミツクス繊維性緩下剤組成物が
つくられ、次にこれを冷水2オンスへまぜ込む。
比較的少投与量のメチルセルロースを含有する味
のよい、むらのない分散液が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) メチルセルロース又はヒドロキシプロピ
    ルメチルセルロースから選ばれる水溶性の微粒
    状セルロースエーテル2重量部と、 (b) 乾燥した微粒状の天然の糖10〜30重量部を含
    む、 微粒状で冷水分散性で、本質的にミルク固形分
    のないドライミツクスバルク緩下剤組成物。 2 セルロースエーテルがメチルセルロースであ
    り、天然の糖が蔗糖である特許請求の範囲第1項
    に記載の組成物。 3 更に風味料を含む特許請求の範囲第1項に記
    載のバルク緩下剤組成物。 4 冷水中の、メチルセルロース又はヒドロキシ
    プロピルメチルセルロースから選ばれる水溶性の
    セルロースエーテルの、穏やかな撹拌しか要さな
    い水性分散液を製造する方法に於いて、 先ず、セルロースエーテル2重量部と、天然の
    糖10〜30重量部を含む混合物を造り、次にこの乾
    燥した微粒状の混合物を水に加え、4〜16オンス
    (124〜498g)の水中の0.24〜8.0gの該セルロー
    スエーテルを与えることからなる方法。 5 該混合物が更に該セルロースエーテル重量に
    基づいて0.5〜25%の疎水性の食用油を含有する
    特許請求の範囲第4項に記載の方法。 6 セルロースエーテルがメチルセルロースであ
    る特許請求の範囲第4又は5項に記載の方法。 7 天然の糖が蔗糖である特許請求の範囲第4又
    は5項に記載の方法。
JP2740884A 1983-02-17 1984-02-17 繊維性緩下剤としての乾燥混合セルロ−スエ−テル組成物類 Granted JPS59210026A (ja)

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