JPH0626335Y2 - 除湿器 - Google Patents

除湿器

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JPH0626335Y2
JPH0626335Y2 JP1986028204U JP2820486U JPH0626335Y2 JP H0626335 Y2 JPH0626335 Y2 JP H0626335Y2 JP 1986028204 U JP1986028204 U JP 1986028204U JP 2820486 U JP2820486 U JP 2820486U JP H0626335 Y2 JPH0626335 Y2 JP H0626335Y2
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JP
Japan
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deliquescent
dehumidifier
shelf
hygroscopic agent
container
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JP1986028204U
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JPS62140925U (ja
Inventor
一郎 栗田
謙治 清水
多美子 杉本
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徳山曹達株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は潮解性を有する吸湿剤(以下、潮解性吸湿剤と
もいう)を使用した新規な除湿器に関する。
[従来の技術および問題点] 塩化カルシウムに代表される潮解性吸湿剤は吸湿の過程
で潮解液を生じる。従って、該潮解性吸湿剤を使用した
除湿器としては、潮解液の漏洩事故を防ぐため、上面が
透湿性且つ非透水性シートで構成された容器内に潮解性
吸湿剤を収納した形態のものが一般に使用されている。
ところが、上記の除湿器においては、容器の底部に存在
する固体の潮解性吸湿剤は潮解液に浸漬し、除湿能力が
低下するという問題を有する。そのため、前記容器内に
多孔性の棚を設け、該棚上に潮解性吸湿剤を支持した構
造の除湿器が提案されている。かかる除湿器によれば、
潮解液は多孔性の棚を通過して棚より下部の容器空間部
に流下するので、潮解性吸湿剤による除湿効果を向上さ
せることが可能である。
しかしながら、上記除湿器では流下した潮解液が全て多
孔性の棚より下の容器空間部に存在するので、透湿性且
つ非透湿性シートを透過した水蒸気の潮解液の液面への
拡散に対して棚が抵抗となり、該潮解液が未だ吸湿能力
を有しているにもかかわらずその能力を充分発揮できな
い。そのため、上記の除湿器は、棚上の潮解性吸湿剤の
減少に伴い、除湿効果が低減するという問題を有してい
た。
[問題点を解決するための手段] 本考案はかかる問題点に鑑み成されたものであり、前記
した多孔性の棚を有する除湿器において該棚より下の空
間部の体積を、使用する潮解性吸湿剤の飽和溶液の量に
相当する体積より小さくすることにより、棚上に存在す
る固体の潮解性吸湿剤が削減あるいは減少したとき、潮
解液の液面が棚の上部に露出し、該潮解液の吸湿能力を
も充分発揮させることを可能とした除湿器を提供するも
のである。
以下本考案を添付図面に従って詳細に説明するが、本考
案はこれらの添付図面に限定されるものではない。第1
図および第2図は本考案の除湿器の代表的な構造を示す
断面図である。
本考案の除湿器は、上面の少なくとも一部が透湿性且つ
非透水性シート2で構成された容器1内に多孔性の棚3
を儲け、該棚上に潮解性を有する吸湿剤4を支持した除
湿器であって、該棚3より下の空間部の体積(V)が容
器に内蔵された吸湿剤の飽和溶液の量に相当する体積
(V)より小さいことを特徴とする。
本考案において、容器に内蔵された潮解性吸湿剤の飽和
溶液の量に相当する体積(V)は、除湿器を使用する
温度t℃における該吸湿剤の飽和溶解度(St:g/1
00cc−水)より算出した値である即ち、潮解性吸湿剤
の量をX(g)としたときVは下記の式により算出さ
れる。
(但し、ρは潮解性吸湿剤の真比重である) また、除湿器の使用温度が変化する場合、上記Vは温
度が高い程小さくなるので本考案の効果を充分発揮する
ためには使用温度範囲の最高温度における飽和溶解度を
基準にしてVを決定することが好ましい。通常、除湿
器の使用温度範囲は10〜35℃であり、この場合35
℃における飽和溶解度を基準としてVを決定すればよ
い。また、本考案において、多孔性の棚3より下の空間
部の体積Vは、該棚3の上面Aより下に存在する容器の
空間部をいう。
本考案の除湿器の特徴は、上記した多孔性の棚3より下
の空間部の体積Vを容器1に内蔵された潮解性吸湿剤の
飽和溶液の量に相当する体積Vより小さくしたことに
ある。即ち、VをVより小さくすることにより、潮解
性吸湿剤の全量が潮解して溶液状になったとき、該棚3
により潮解液が隔離されることなくその吸湿能力を充分
発揮させることが可能となる。前記VはVより小さけ
ればよいが、V/V比をあまり小さくすると充分な除
湿能力を発揮するだけの潮解性吸湿剤が多孔性の棚2上
に存在する状態で該吸湿剤が潮解液に浸漬して除湿器の
除湿能力を低下する傾向がある。従って、V/V比は
0.7〜0.95好ましくは0.8〜0.9となるよう
に設定することが好ましい。
本考案において、多孔性の棚3より上の空間部の体積
は、潮解性吸湿剤4を収納でき、且つ吸湿後の潮解液を
収容できるように決定すればよい。上記吸湿後の潮解液
量は、潮解性吸湿剤が塩化カルシウムの場合、吸湿後の
塩化カルシウム濃度を15重量%として計算すれば充分
である。
本考案において、容器1を構成する部材は公知の非透液
性の材質が特に制限なく使用される。例えばポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリスチレン等のプラスチック
ス、ガラス、樹脂や非透水性物質を積層した紙が一般に
使用されるが透明性を有する部材で構成することが内部
に収納する吸湿剤を透視することができるため好まし
い。容器の形状は、上面に透湿性且つ非透水性シートを
設けるための開口部を有するものであれば特に制限され
ない。例えば、円形、四角形、だ円形等の断面形状を有
する容器が一般的である。上記の容器内に設ける多孔性
の棚3は容器内で潮解性吸湿剤4を支持し且つ潮解液が
通過可能な孔を有するものが特に制限なく使用される。
上記孔の形状としては円状、角状、だ円状、スリット状
等が一般的である。また、棚3の形状は第1図に示すよ
うな板状体、第2図に示すようなトレイ状等が好適であ
り、容器1の周壁に係止部5を設けて支持または固定す
ることが好ましい。更に、上記棚3の中央部が潮解性吸
湿剤の重量によってたるむ場合にはその中央部付近を下
方から支えるリブを設けることが望ましい。
また、本考案において、透湿性かつ非透湿性シート2は
透湿性を有しかつ非透水性を有するシートが特に制限な
く使用されるが、一般に微細孔を有するシートが好適に
用いられる。該微細孔の大きさは一般に50μ以下、好
ましくは10〜40μが好適であり、このような微細孔
を有する透湿性かつ非透液性シート2としては、例えば
無機充填剤を含有させた熱可塑性樹脂を延伸することに
より製造することができる。すなわち、上記の延伸シー
トは、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン、あるいはポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミ
ド等の熱可塑性樹脂に35重量%以上、好ましくは40
〜85重量%の無機充填剤を含ませてシート状物を得、
これを体積延伸倍率50〜500%、好ましくは200
〜400%の範囲で一軸または二軸延伸スルことによっ
て得られる。上記の無機充填剤としては、一般に平均粒
径0.1〜100μ、特に0.5〜20μ程度を有する
カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、シリコン等
の酸化物、水酸化物、塩等の無機化合物が好適に使用さ
れる。このようにして得られた熱可塑性樹脂の延伸シー
トは微細な孔を有し透湿性及び非透液性に優れたもので
ある。そのほか撥水性を有する布も同様にシートとして
使用できる。なお、本明細書において「シート」とは厚
みに関して厳密な意味をもつものでなく、フィルムも含
めた総称である。
上記した透湿性且つ非透液性シート2を前記した容器1
の開口部に液密に被覆する態様は特に制限されないが、
上記した非透液性の部材によって構成された容器1の開
口部を通気性かつ非透液シート2で接着、融着等の手段
により封止するのが一般的である。
更に、本考案の除湿器は防錆剤、脱臭剤、防黴剤、芳香
剤、防虫剤、鮮度保持剤等ヲ併用することができる。こ
の際、これらの薬剤を除湿器に保持することが必要で該
保持方法としては、例えば上記した薬剤を多孔性シート
等に含浸等の手段で担持させ、該多孔性シートを透湿性
かつ非透液性シートの上面に積層する方法等が特に制限
なく実施される。また、本考案の除湿器においては、容
器の安全性等を考慮して、上面に保護用のリブを有する
蓋を設けることも好ましい。本考案に用いる潮解性吸湿
剤としては、塩化カルシウムのほか塩化マグネシウム、
塩化リチウムなどが挙げられる。特に塩化カルシウム
は、吸湿能力、価格、無害性、無公害性等において優れ
好適である。また、上記吸湿剤は粒状成形体が好まし
い。
[効果] 以上の説明より理解されるように、本考案の除湿器は潮
解性吸湿剤の潮解液が有する吸湿能力を有効に利用する
ことができるため、該吸湿剤が消尽された場合、あるい
は減少した場合にも長期間安定した除湿効果を発揮する
ことができる。因に、第1図に示す型の除湿器におい
て、V/Vを1.5とした除湿器に対して、V/V
を0.9とした本考案の除湿器は50%以上除湿量を増
大することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の除湿器の代表的な構造を
示す断面図である。図において、1は容器、2は透湿性
且つ非透水性シート、3は多孔性の棚、4は潮解性吸湿
剤、5は係止部、Aは棚の上面をそれぞれ示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面の少なくとも一部が透湿性且つ非透水
    性シートで構成された容器内に多孔性の棚を設け、該棚
    上に潮解性を有する吸湿剤を支持した除湿器であって、
    該棚より下の空間部の体積(V)と容器内に内蔵された
    吸湿剤の飽和溶液の量に相当する体積(V)との比V
    /Vが0.7〜0.95である除湿器。
JP1986028204U 1986-03-01 1986-03-01 除湿器 Expired - Lifetime JPH0626335Y2 (ja)

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JP1986028204U JPH0626335Y2 (ja) 1986-03-01 1986-03-01 除湿器

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JP1986028204U JPH0626335Y2 (ja) 1986-03-01 1986-03-01 除湿器

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JPS62140925U JPS62140925U (ja) 1987-09-05
JPH0626335Y2 true JPH0626335Y2 (ja) 1994-07-20

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6081849U (ja) * 1983-11-09 1985-06-06 株式会社トクヤマ 除湿器

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JPS62140925U (ja) 1987-09-05

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