JPH07169Y2 - 除湿器 - Google Patents
除湿器Info
- Publication number
- JPH07169Y2 JPH07169Y2 JP1987119859U JP11985987U JPH07169Y2 JP H07169 Y2 JPH07169 Y2 JP H07169Y2 JP 1987119859 U JP1987119859 U JP 1987119859U JP 11985987 U JP11985987 U JP 11985987U JP H07169 Y2 JPH07169 Y2 JP H07169Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner container
- bag
- hygroscopic
- dehumidifier
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Drying Of Gases (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は除湿器に関し、特に容器に内蔵された例えば塩
化カルシウムに代表される潮解性を有する吸湿剤(以
下、潮解性吸湿剤とも記す)を利用した除湿器を提供す
るものである。
化カルシウムに代表される潮解性を有する吸湿剤(以
下、潮解性吸湿剤とも記す)を利用した除湿器を提供す
るものである。
[従来の技術] 従来、除湿は衣料、家具、皮靴製品、及び楽器の防黴、
食品の防腐並びに精密機械類の防錆などの目的で広い分
野にわたって行われている。このような用途に対して、
潮解性吸湿剤は、除湿速度、除湿容積とも非常い優れて
いるうえに安価で単価当たりの除湿能力が優れており、
さらに毒性も公害性も有していないという利点を有する
ため好適に使用される。
食品の防腐並びに精密機械類の防錆などの目的で広い分
野にわたって行われている。このような用途に対して、
潮解性吸湿剤は、除湿速度、除湿容積とも非常い優れて
いるうえに安価で単価当たりの除湿能力が優れており、
さらに毒性も公害性も有していないという利点を有する
ため好適に使用される。
しかしながら、かかる潮解性吸湿剤は一定量以上の吸湿
において潮解して溶液状になるため、この溶液の漏洩な
ど取扱上問題である。そのため、吸湿剤の潮解による溶
液(以下、吸湿溶液とも記す)が取扱上何ら支障となら
ず、専ら高除湿能力を発揮させる除湿器が必要である。
において潮解して溶液状になるため、この溶液の漏洩な
ど取扱上問題である。そのため、吸湿剤の潮解による溶
液(以下、吸湿溶液とも記す)が取扱上何ら支障となら
ず、専ら高除湿能力を発揮させる除湿器が必要である。
従来、上記のような目的で種々の形状の除湿器が提案さ
れている。例えば、最も一般的なものとしては、上部が
開口した箱状、或いは管状の容器内に潮解性吸湿剤を収
納し、該開口部に蓋を設置した構造の除湿器、また該開
口部を透湿性および非透液性シートで構成した除湿器、
さらに第3図に示す如く、底部に大きな通液孔11を設け
た潮解性吸湿剤充填用容器体(内容器)12に、吸湿溶液
を貯溜し得る容量を有する防水性の袋13を、前記通液孔
11が下から覆われるように固着し、さらに潮解性吸湿剤
を通過させず吸湿溶液のみを通過させ得る多孔性部材に
より包んでなる潮解性吸湿剤(図示せず)を前記容器体
12内に収容し、該容器体12を外容器(図示せず)に取り
外し得るよう載置収納してなる除湿器(実公昭61−3865
0号)等である。このうち、実公昭61−38650号公報に記
載の除湿器は、第3図に示す如く、吸湿溶液が防水性の
袋13内に貯溜されるため、外容器を防水性とするための
特別な処理を施す必要がなく、簡単な構造で軽量且つ安
価な除湿器とすることが出来る。
れている。例えば、最も一般的なものとしては、上部が
開口した箱状、或いは管状の容器内に潮解性吸湿剤を収
納し、該開口部に蓋を設置した構造の除湿器、また該開
口部を透湿性および非透液性シートで構成した除湿器、
さらに第3図に示す如く、底部に大きな通液孔11を設け
た潮解性吸湿剤充填用容器体(内容器)12に、吸湿溶液
を貯溜し得る容量を有する防水性の袋13を、前記通液孔
11が下から覆われるように固着し、さらに潮解性吸湿剤
を通過させず吸湿溶液のみを通過させ得る多孔性部材に
より包んでなる潮解性吸湿剤(図示せず)を前記容器体
12内に収容し、該容器体12を外容器(図示せず)に取り
外し得るよう載置収納してなる除湿器(実公昭61−3865
0号)等である。このうち、実公昭61−38650号公報に記
載の除湿器は、第3図に示す如く、吸湿溶液が防水性の
袋13内に貯溜されるため、外容器を防水性とするための
特別な処理を施す必要がなく、簡単な構造で軽量且つ安
価な除湿器とすることが出来る。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記した実公昭60−38650号公報に記載
の除湿器は、内容器の底部に通液孔を有する構造である
ため、例えば第4図や第5図に示す如く、袋13の一部に
流路の狭い部分14を有する場合、該部分14が吸湿溶液か
らの結晶析出物により閉塞されることにより、使用上問
題となる。即ち、上気した除湿器は内容器だけ取換えて
使用することが多く、使用前の内容器に固着された袋
は、保存スペース等の関係から一般に第4図に示すよう
な折りたたんだ状態にあること、また使用初期の袋は第
5図のような状態になることも多い。一方、吸湿剤とし
用いる。例えば塩化カルシウムが潮解する場合には特に
初期の潮解においては結晶が再析出しやすい高濃度の溶
液(CaCl2・6H2O)となっているために、前記状態の袋
では、流路の狭い部分に吸湿溶液が停滞し、この間に結
晶が析出することにより、流路が閉塞される。このよう
な状態になると、吸湿溶液が外部へ溢れること等、使用
上において問題となる。
の除湿器は、内容器の底部に通液孔を有する構造である
ため、例えば第4図や第5図に示す如く、袋13の一部に
流路の狭い部分14を有する場合、該部分14が吸湿溶液か
らの結晶析出物により閉塞されることにより、使用上問
題となる。即ち、上気した除湿器は内容器だけ取換えて
使用することが多く、使用前の内容器に固着された袋
は、保存スペース等の関係から一般に第4図に示すよう
な折りたたんだ状態にあること、また使用初期の袋は第
5図のような状態になることも多い。一方、吸湿剤とし
用いる。例えば塩化カルシウムが潮解する場合には特に
初期の潮解においては結晶が再析出しやすい高濃度の溶
液(CaCl2・6H2O)となっているために、前記状態の袋
では、流路の狭い部分に吸湿溶液が停滞し、この間に結
晶が析出することにより、流路が閉塞される。このよう
な状態になると、吸湿溶液が外部へ溢れること等、使用
上において問題となる。
[問題点を解決するための手段] 本考案は上記問題点に鑑み成されたものであり、前記し
た吸湿溶液を貯溜するための袋を有する除湿器におい
て、通液孔の位置を内容器の側面に設け、吸湿容器を所
定の低濃度にオーバーフローにより袋に落下させると共
に、上記貯溜用袋を特定態様で内容器に取り付けること
により、前記した問題を解決するとともに吸湿剤の除湿
能力をも充分発揮させることを可能とした除湿器を提供
するものである。即ち、本考案は、上部の外径が、下部
の外径よりも段差をつけて大きく構成され、該下部を形
成する壁面のうちの側面に縦長の通液孔が設けられ、上
面が透湿性非透液性シートで被覆されてなる内容器の該
下部部分に潮解性吸湿剤が内蔵されると共に、吸湿溶液
の貯溜用の柔軟性を有する貯溜用袋が、該袋の上端周囲
部が内容器の外径の大きい上部に下方から固定されるこ
とによって外装され、更にこれら内容器と貯溜用袋が外
容器内に収納されて構成されたことを特徴とする除湿器
である。
た吸湿溶液を貯溜するための袋を有する除湿器におい
て、通液孔の位置を内容器の側面に設け、吸湿容器を所
定の低濃度にオーバーフローにより袋に落下させると共
に、上記貯溜用袋を特定態様で内容器に取り付けること
により、前記した問題を解決するとともに吸湿剤の除湿
能力をも充分発揮させることを可能とした除湿器を提供
するものである。即ち、本考案は、上部の外径が、下部
の外径よりも段差をつけて大きく構成され、該下部を形
成する壁面のうちの側面に縦長の通液孔が設けられ、上
面が透湿性非透液性シートで被覆されてなる内容器の該
下部部分に潮解性吸湿剤が内蔵されると共に、吸湿溶液
の貯溜用の柔軟性を有する貯溜用袋が、該袋の上端周囲
部が内容器の外径の大きい上部に下方から固定されるこ
とによって外装され、更にこれら内容器と貯溜用袋が外
容器内に収納されて構成されたことを特徴とする除湿器
である。
以下、本考案を添付図面に従って説明するが、本考案は
これらの添付図面に限定されるものではない。
これらの添付図面に限定されるものではない。
第1図は本考案除湿器の代表的な態様を示す概略図で、
第2図は本考案除湿器の基本構造を示す概略図である。
本考案の除湿器は、第2図に示す如く、吸湿剤1を内蔵
してなり、上面が透湿性および非透液性シート2で形成
され且つ側面に縦長に開口した通液孔3を有する内容器
5に、該内容器5の通液孔3から落下する吸湿容器を貯
溜するための吸湿容液の貯溜用袋4が前記通液孔3を内
容器5の外側の下部から覆うように固着され、さらに貯
溜用袋4が固着された内容器5が、外容器6内に収納さ
れた基本構造を有する。このような除湿器では、第1図
に示す如く、使用前における吸湿剤1の吸湿を防止する
ため、透湿性および非透液性シート2の上部にガスバリ
アー性フィルム等の非透湿性シート7及び蓋8を付設す
ることが一般的で、かかるシート7は使用時には取り除
く。
第2図は本考案除湿器の基本構造を示す概略図である。
本考案の除湿器は、第2図に示す如く、吸湿剤1を内蔵
してなり、上面が透湿性および非透液性シート2で形成
され且つ側面に縦長に開口した通液孔3を有する内容器
5に、該内容器5の通液孔3から落下する吸湿容器を貯
溜するための吸湿容液の貯溜用袋4が前記通液孔3を内
容器5の外側の下部から覆うように固着され、さらに貯
溜用袋4が固着された内容器5が、外容器6内に収納さ
れた基本構造を有する。このような除湿器では、第1図
に示す如く、使用前における吸湿剤1の吸湿を防止する
ため、透湿性および非透液性シート2の上部にガスバリ
アー性フィルム等の非透湿性シート7及び蓋8を付設す
ることが一般的で、かかるシート7は使用時には取り除
く。
本考案の除湿器は、上気した縦長の通液孔を内容器の側
面に有することが一つの特徴であり、具体的には、第1
図にしめすように、上部の外径が下部の外径よりも段差
をつけて大きく構成された内容器の該下部を形成する壁
面のうちの側面に縦長の通液孔が設けられる。このよう
にすることにより、吸湿容器が取扱い上など何ら支障と
ならず、専ら高除湿能力を発揮させる除湿器とすること
が出来る。即ち、本考案の除湿器において内容器に収納
された吸湿剤、特に潮解性吸湿剤に大気中の湿分を吸収
させると吸湿剤は潮解して徐々に水溶液となり該内容器
内に溜る。しかるに、本考案の除湿器によれば、内容器
の底面には通液孔を有していないため、前記した従来の
除湿器のように過飽和状態の濃厚液のままで吸湿溶液の
貯溜用袋に落下することによる該袋の閉塞が防止出来る
とともに、吸湿剤の吸湿能力も充分に発揮される。そし
てある程度まで吸湿溶液が内容器に溜れば、該内容器側
面の通液孔により、オーバーフローにより吸湿溶液の貯
溜用袋内に自然落下する。
面に有することが一つの特徴であり、具体的には、第1
図にしめすように、上部の外径が下部の外径よりも段差
をつけて大きく構成された内容器の該下部を形成する壁
面のうちの側面に縦長の通液孔が設けられる。このよう
にすることにより、吸湿容器が取扱い上など何ら支障と
ならず、専ら高除湿能力を発揮させる除湿器とすること
が出来る。即ち、本考案の除湿器において内容器に収納
された吸湿剤、特に潮解性吸湿剤に大気中の湿分を吸収
させると吸湿剤は潮解して徐々に水溶液となり該内容器
内に溜る。しかるに、本考案の除湿器によれば、内容器
の底面には通液孔を有していないため、前記した従来の
除湿器のように過飽和状態の濃厚液のままで吸湿溶液の
貯溜用袋に落下することによる該袋の閉塞が防止出来る
とともに、吸湿剤の吸湿能力も充分に発揮される。そし
てある程度まで吸湿溶液が内容器に溜れば、該内容器側
面の通液孔により、オーバーフローにより吸湿溶液の貯
溜用袋内に自然落下する。
その場合、通液孔の外側近辺に付着した溶液から、水分
が蒸発するなどして、再度潮解性吸湿剤の結晶等が析出
し、次第に成長し、通液孔の下部を塞ぐに至ることがあ
るが、流通孔が縦長であるため、内容器内溶液は、該閉
塞部分に相当する分だけの液高に達したところでオーバ
ーフローいすることになり、容器上部から溢れることは
防止される。かかる内容器の下部を形成する壁面のうち
の側面に設ける通液孔の位置,縦長の形状,数等につい
ては、内容器に内蔵(収納)された潮解性吸湿剤が外気
の湿分を吸湿して完全に溶液になった状態で、且つ該吸
湿溶液が過飽和濃度以下、一般には室温下、特に好まし
くは0℃以上の温度下で吸湿溶液からの結晶が析出しな
い濃度で、オーバーフローにより吸湿溶液の貯溜用袋へ
落下するように構成すればよい。上気した通液孔の形状
は、第2図に示すような長方形の他に、楕円状など特に
制限されるものではない。また内容器の下部側面に設け
る通液孔の位置については、吸湿剤の種類や量などによ
り、上記した構成となる範囲内で適宜選定されるが、吸
湿剤が半溶解状態で吸湿溶液の貯溜用袋に落下するのを
防ぐために吸湿剤が収納される面の高さの1/2より高
く、好ましくは収納面よりも上部に設ける。
が蒸発するなどして、再度潮解性吸湿剤の結晶等が析出
し、次第に成長し、通液孔の下部を塞ぐに至ることがあ
るが、流通孔が縦長であるため、内容器内溶液は、該閉
塞部分に相当する分だけの液高に達したところでオーバ
ーフローいすることになり、容器上部から溢れることは
防止される。かかる内容器の下部を形成する壁面のうち
の側面に設ける通液孔の位置,縦長の形状,数等につい
ては、内容器に内蔵(収納)された潮解性吸湿剤が外気
の湿分を吸湿して完全に溶液になった状態で、且つ該吸
湿溶液が過飽和濃度以下、一般には室温下、特に好まし
くは0℃以上の温度下で吸湿溶液からの結晶が析出しな
い濃度で、オーバーフローにより吸湿溶液の貯溜用袋へ
落下するように構成すればよい。上気した通液孔の形状
は、第2図に示すような長方形の他に、楕円状など特に
制限されるものではない。また内容器の下部側面に設け
る通液孔の位置については、吸湿剤の種類や量などによ
り、上記した構成となる範囲内で適宜選定されるが、吸
湿剤が半溶解状態で吸湿溶液の貯溜用袋に落下するのを
防ぐために吸湿剤が収納される面の高さの1/2より高
く、好ましくは収納面よりも上部に設ける。
本考案において、内容器を構成する部材は公知の非透液
性の材質が特に制限なく使用される。例えばポリプロピ
レン,ポリエチレン、ポリスチレン等のプラスチック、
ガラス、樹脂や非透液性物質を積層した紙等が一般に使
用される。内容器の形状は、第2図に示す如く、側面に
通液孔を有する上面が開口したトレイなどが一般的であ
るが、これに特に制限されず、側面に通液孔を有する上
面の少なくとも一部が開口したものであればよいが、本
考案においては、特に第1図に示すように内容器の上部
と下部の外径に段差をつけて下部を小さく構成し、上部
の直径の大きい部分で貯溜用袋を固定することにより、
内容器の通液孔付近で、貯溜用袋と内容器との間で構成
される溶液の流路を比較的広く確保することができるの
で、溶液の滞留が防止され延いては吸収剤の結晶が析出
して溶液の流路が閉塞することを防止できる。このよう
に内容器上部の外径を段差的に大きくし、この上部部分
に貯溜用袋の上端周囲部を下方から固定することは、通
液孔を縦長に開口することと相俟って本考案の大きな特
徴である。
性の材質が特に制限なく使用される。例えばポリプロピ
レン,ポリエチレン、ポリスチレン等のプラスチック、
ガラス、樹脂や非透液性物質を積層した紙等が一般に使
用される。内容器の形状は、第2図に示す如く、側面に
通液孔を有する上面が開口したトレイなどが一般的であ
るが、これに特に制限されず、側面に通液孔を有する上
面の少なくとも一部が開口したものであればよいが、本
考案においては、特に第1図に示すように内容器の上部
と下部の外径に段差をつけて下部を小さく構成し、上部
の直径の大きい部分で貯溜用袋を固定することにより、
内容器の通液孔付近で、貯溜用袋と内容器との間で構成
される溶液の流路を比較的広く確保することができるの
で、溶液の滞留が防止され延いては吸収剤の結晶が析出
して溶液の流路が閉塞することを防止できる。このよう
に内容器上部の外径を段差的に大きくし、この上部部分
に貯溜用袋の上端周囲部を下方から固定することは、通
液孔を縦長に開口することと相俟って本考案の大きな特
徴である。
また、上記の内容器は、後述する貯溜用袋と同様に柔軟
性を有する材質で構成されていても良い。柔軟性を有す
る材質としては、例えば、各種プラスチックのフィルム
又は防水紙等を挙げることができる。このように内容器
と貯溜用袋とを同じ材質で構成した場合には、夫々を個
別に製造することもできるが、一体成形した袋の開口端
を袋の密閉端の方向に折り返すことによって内容器と貯
溜用袋を同時に構成することができる。例えば、下部に
通液孔3を有し、上端が開口された袋10を枠体15の中に
通し、通液孔3が設けられた下部の方向に開口端を折り
返し、折り返した開口端を密閉する。これによって、第
6図に示すように枠体15の内側に内容器5を、外側に貯
溜用袋4を容易に形成することができる。袋10を枠体15
に固定するため、任意の手段、例えば、接着剤或いは、
枠体15に嵌合する内枠16を該袋10の上から枠体15にはめ
込む等の方法が採用される。
性を有する材質で構成されていても良い。柔軟性を有す
る材質としては、例えば、各種プラスチックのフィルム
又は防水紙等を挙げることができる。このように内容器
と貯溜用袋とを同じ材質で構成した場合には、夫々を個
別に製造することもできるが、一体成形した袋の開口端
を袋の密閉端の方向に折り返すことによって内容器と貯
溜用袋を同時に構成することができる。例えば、下部に
通液孔3を有し、上端が開口された袋10を枠体15の中に
通し、通液孔3が設けられた下部の方向に開口端を折り
返し、折り返した開口端を密閉する。これによって、第
6図に示すように枠体15の内側に内容器5を、外側に貯
溜用袋4を容易に形成することができる。袋10を枠体15
に固定するため、任意の手段、例えば、接着剤或いは、
枠体15に嵌合する内枠16を該袋10の上から枠体15にはめ
込む等の方法が採用される。
貯溜用袋4及び内容器5の夫々の下端の密閉方法として
は、通常は袋10の夫々の端部近辺でヒートシール或いは
接着剤によって貼合わせる方法が好適である。この場
合、第7図に示すように貯溜用袋4と内容器5の下端の
貼合わせ部がなす方向が互いに角度をなすように、例え
ば60℃以上の角度をなすように、密閉する方法が好まし
い。こうすることによって、貯溜用袋4と内容器5との
間にある程度の間隔を保つことができる。このために、
通液孔3からの吸湿溶液が、貯溜用袋4と内容器5との
間隙に毛細管現象によって滞溜するのを防止でき、吸湿
溶液から析出する結晶によって吸湿溶液の流れが妨げら
れることを防止できる。
は、通常は袋10の夫々の端部近辺でヒートシール或いは
接着剤によって貼合わせる方法が好適である。この場
合、第7図に示すように貯溜用袋4と内容器5の下端の
貼合わせ部がなす方向が互いに角度をなすように、例え
ば60℃以上の角度をなすように、密閉する方法が好まし
い。こうすることによって、貯溜用袋4と内容器5との
間にある程度の間隔を保つことができる。このために、
通液孔3からの吸湿溶液が、貯溜用袋4と内容器5との
間隙に毛細管現象によって滞溜するのを防止でき、吸湿
溶液から析出する結晶によって吸湿溶液の流れが妨げら
れることを防止できる。
上記した内容器の上面に形成させる透湿性および非透液
性シートは特に制限されないが、使用において透湿性
(通気性)および非透液性を発揮する一般に微細孔を有
するシートが好適に用いられ、該微細孔の大きさは一般
に50μ以下とすればよい。このような微細孔を有する透
湿性および非透液性シートとしては、例えば無機充填剤
を含有させた熱可塑性樹脂を延伸することにより好適に
製造することができる。すなわち、上記の延伸シート
は、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン,あるいはポリ塩化ビニル,ポリエステル、ポリアミ
ド等の熱可塑性樹脂に35重量%以上、好ましくは40〜85
重量%の無機充填剤を含有させてシート状物を得、これ
を体積延伸倍率50〜500%、好ましくは200〜400%の範
囲で一軸または二軸延伸することによって得られる。上
記の無機充填剤としては、一般に平均粒径が0.1〜100
μ、特に0.5〜20μ程度有するカルシウム,マグネジウ
ム,アルミニウム,シリコン等の酸化物,水酸化物,塩
等の無機化合物が好適に使用される。このようにして得
られた熱可塑性樹脂の延伸シートは微細な孔を有し、透
湿性及び非透液性に優れたものである。そのほか撥水性
を有する布も同様にシートとして使用できる。なお、本
明細書において「シート」とは厚みに関して厳密な意味
をもつものでなくフィルムを含めて総称する。
性シートは特に制限されないが、使用において透湿性
(通気性)および非透液性を発揮する一般に微細孔を有
するシートが好適に用いられ、該微細孔の大きさは一般
に50μ以下とすればよい。このような微細孔を有する透
湿性および非透液性シートとしては、例えば無機充填剤
を含有させた熱可塑性樹脂を延伸することにより好適に
製造することができる。すなわち、上記の延伸シート
は、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン,あるいはポリ塩化ビニル,ポリエステル、ポリアミ
ド等の熱可塑性樹脂に35重量%以上、好ましくは40〜85
重量%の無機充填剤を含有させてシート状物を得、これ
を体積延伸倍率50〜500%、好ましくは200〜400%の範
囲で一軸または二軸延伸することによって得られる。上
記の無機充填剤としては、一般に平均粒径が0.1〜100
μ、特に0.5〜20μ程度有するカルシウム,マグネジウ
ム,アルミニウム,シリコン等の酸化物,水酸化物,塩
等の無機化合物が好適に使用される。このようにして得
られた熱可塑性樹脂の延伸シートは微細な孔を有し、透
湿性及び非透液性に優れたものである。そのほか撥水性
を有する布も同様にシートとして使用できる。なお、本
明細書において「シート」とは厚みに関して厳密な意味
をもつものでなくフィルムを含めて総称する。
上記した透湿性および非透液性シートを前記した内容器
の開口部に液密に被覆する態様は特に制限されないが、
上記した非透液性の部材によって構成された内容器の開
口部を透湿性および非透液性シートで接着,融着等の手
段により封止する。また、内容器に外装する吸湿溶液の
貯溜用袋は、吸湿溶液を貯溜する容量の例えばフィル
ム,防水紙等の部材からなる袋が特に制限なく用いられ
る。かかる吸湿溶液の貯溜用袋を内容器に外装させる方
法は、第1図及び第2図に示す如く、内容器5の側面に
有する通液孔3を、該内容器5の外側の下から覆うよう
にして内容器の外径が拡大された上部部分に接着,融着
等の手段により固着する方法が一般的であるが、その
他、蓋部8と内容器5の間に挾持する方法等、特に制限
されない。
の開口部に液密に被覆する態様は特に制限されないが、
上記した非透液性の部材によって構成された内容器の開
口部を透湿性および非透液性シートで接着,融着等の手
段により封止する。また、内容器に外装する吸湿溶液の
貯溜用袋は、吸湿溶液を貯溜する容量の例えばフィル
ム,防水紙等の部材からなる袋が特に制限なく用いられ
る。かかる吸湿溶液の貯溜用袋を内容器に外装させる方
法は、第1図及び第2図に示す如く、内容器5の側面に
有する通液孔3を、該内容器5の外側の下から覆うよう
にして内容器の外径が拡大された上部部分に接着,融着
等の手段により固着する方法が一般的であるが、その
他、蓋部8と内容器5の間に挾持する方法等、特に制限
されない。
なお、固着する場合の該固着部9は通液孔3の最上部よ
りも上に位置する。
りも上に位置する。
本考案において、外容器は上記した吸湿溶液の貯溜用袋
を保持,保全する昨日を有すればよく、該外容器を構成
する部材は、例えばプラスチックス,紙等が特に制限な
く用いられる。外容器の形状は、上記した内容器及び該
内容器に固着された吸湿溶液の貯溜用袋に吸湿容器が最
大に貯溜された状態のものが収納できれば特に制限され
ない。また、上記した外容器内に前記した内容器及び貯
溜用袋を収納する方法は特に制限されないが、第1図に
示すように、貯溜用袋4が外装された内容器5を外容器
6内に両容器の底部間に吸湿溶液が満たされた吸湿溶液
の貯溜用袋4を収納し得る空間を形成するように着脱自
在に嵌合する態様が好ましい。
を保持,保全する昨日を有すればよく、該外容器を構成
する部材は、例えばプラスチックス,紙等が特に制限な
く用いられる。外容器の形状は、上記した内容器及び該
内容器に固着された吸湿溶液の貯溜用袋に吸湿容器が最
大に貯溜された状態のものが収納できれば特に制限され
ない。また、上記した外容器内に前記した内容器及び貯
溜用袋を収納する方法は特に制限されないが、第1図に
示すように、貯溜用袋4が外装された内容器5を外容器
6内に両容器の底部間に吸湿溶液が満たされた吸湿溶液
の貯溜用袋4を収納し得る空間を形成するように着脱自
在に嵌合する態様が好ましい。
本考案に用いられる潮解性吸湿剤としては、例えば塩化
カルシウム、塩化マグネシウム、塩化リチウムなどが挙
げられる。就中、塩化カルシウムが、吸湿能力、価値、
無毒性、無公害性等において優れ好適である。
カルシウム、塩化マグネシウム、塩化リチウムなどが挙
げられる。就中、塩化カルシウムが、吸湿能力、価値、
無毒性、無公害性等において優れ好適である。
[作用および効果] 上記したように本考案の除湿器によれば、湿分は内容器
の上面に設けられた透湿性および非透液性シートを通過
して吸湿剤に吸湿される。湿分を吸湿した吸湿剤は潮解
し、徐々に水溶液となり内容器内に溜る。この際、本考
案の除湿器は内容器の下部側壁に縦長の通液孔を有する
構造であるため、吸湿溶液を所定の濃度にして吸湿溶液
の貯溜用袋に落下させることができ、吸湿溶液の貯溜用
袋内が吸湿溶液からの結晶析出物により閉塞することが
防止出来るとともに吸湿剤の吸湿能力を十分発揮させる
ことが出来る。また、一定量に溜った吸湿溶液はオーバ
ーフローにより通液孔から吸湿溶液の貯溜用袋に落ちる
ため、一つの容器の中に吸湿剤を収納した除湿器に比較
して用いる吸湿剤の量も多く出来、かつ除湿速度も速く
なる。また内容器の吸湿溶液の通液孔の閉塞も起らな
い。さらに、内容器の上部と下部の外径に段差をつけて
下部を小さく構成し、上部の直径の大きい部分で貯溜用
袋を固定することにより、内容器の通液孔付近で、貯溜
用袋と内容器との間で構成される溶液の流路を比較的広
く確保する事が出来るので、溶液の滞溜が防止され延い
ては吸収剤の結晶が析出して溶液の流路が閉塞すること
を防止できる。
の上面に設けられた透湿性および非透液性シートを通過
して吸湿剤に吸湿される。湿分を吸湿した吸湿剤は潮解
し、徐々に水溶液となり内容器内に溜る。この際、本考
案の除湿器は内容器の下部側壁に縦長の通液孔を有する
構造であるため、吸湿溶液を所定の濃度にして吸湿溶液
の貯溜用袋に落下させることができ、吸湿溶液の貯溜用
袋内が吸湿溶液からの結晶析出物により閉塞することが
防止出来るとともに吸湿剤の吸湿能力を十分発揮させる
ことが出来る。また、一定量に溜った吸湿溶液はオーバ
ーフローにより通液孔から吸湿溶液の貯溜用袋に落ちる
ため、一つの容器の中に吸湿剤を収納した除湿器に比較
して用いる吸湿剤の量も多く出来、かつ除湿速度も速く
なる。また内容器の吸湿溶液の通液孔の閉塞も起らな
い。さらに、内容器の上部と下部の外径に段差をつけて
下部を小さく構成し、上部の直径の大きい部分で貯溜用
袋を固定することにより、内容器の通液孔付近で、貯溜
用袋と内容器との間で構成される溶液の流路を比較的広
く確保する事が出来るので、溶液の滞溜が防止され延い
ては吸収剤の結晶が析出して溶液の流路が閉塞すること
を防止できる。
さらに、内容器を貯溜用袋と同様に柔軟性を有する材質
で構成し、これらを一体成形した場合には、除湿器を容
易に製造することができる。また、内容器と貯溜用袋の
占める容積を実質的に潮解性吸湿剤の容積とほぼ等しく
することができ、嵩の低減を図ることができる。
で構成し、これらを一体成形した場合には、除湿器を容
易に製造することができる。また、内容器と貯溜用袋の
占める容積を実質的に潮解性吸湿剤の容積とほぼ等しく
することができ、嵩の低減を図ることができる。
第1図は本考案除湿器の代表的な態様を、第2図はその
基本構造を示す概略図である。また、第3図,第4図及
び第5図は従来の除湿器の内容器を示す概略図である。
また、第6図及び第7図は、本考案の除湿器の別の態様
を示す概略図である。 各図において1は吸湿剤、2は透湿性および非透液性シ
ート、3,11は通液孔、4,13は吸湿溶液の貯溜用袋、5,12
は内容器、6は外容器、7は非透湿性シート、8は蓋、
9は固着部、10は袋、14は流路の狭い部分、15は枠体、
16は内枠をそれぞれ示す。
基本構造を示す概略図である。また、第3図,第4図及
び第5図は従来の除湿器の内容器を示す概略図である。
また、第6図及び第7図は、本考案の除湿器の別の態様
を示す概略図である。 各図において1は吸湿剤、2は透湿性および非透液性シ
ート、3,11は通液孔、4,13は吸湿溶液の貯溜用袋、5,12
は内容器、6は外容器、7は非透湿性シート、8は蓋、
9は固着部、10は袋、14は流路の狭い部分、15は枠体、
16は内枠をそれぞれ示す。
Claims (1)
- 【請求項1】上部の外径が、下部の外径よりも段差をつ
けて大きく構成され、該下部を形成する壁面のうちの側
面に縦長の通液孔が設けられ、上面が透湿性非透液性シ
ートで被覆されてなる内容器の該下部部分に潮解性吸湿
剤が内蔵されると共に、吸湿溶液の貯溜用の柔軟性を有
する貯溜用袋が、該袋の上端周囲部が内容器の外径の大
きい上部に下方から固定されることによって外装され、
更にこれら内容器と貯溜用袋が外容器内に収納されて構
成されたことを特徴とする除湿器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987119859U JPH07169Y2 (ja) | 1986-12-23 | 1987-08-06 | 除湿器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61-196736 | 1986-12-23 | ||
JP19673686 | 1986-12-23 | ||
JP1987119859U JPH07169Y2 (ja) | 1986-12-23 | 1987-08-06 | 除湿器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63173333U JPS63173333U (ja) | 1988-11-10 |
JPH07169Y2 true JPH07169Y2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=33031571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987119859U Expired - Lifetime JPH07169Y2 (ja) | 1986-12-23 | 1987-08-06 | 除湿器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07169Y2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58156522U (ja) * | 1982-04-08 | 1983-10-19 | 株式会社ロツテ | 除湿器 |
JPS58156523U (ja) * | 1982-04-14 | 1983-10-19 | 大日本印刷株式会社 | 吸湿剤入り容器 |
JPS6028483U (ja) * | 1983-07-29 | 1985-02-26 | 富士電気化学株式会社 | 直列制御式チョッパ−回路 |
JPS6081849U (ja) * | 1983-11-09 | 1985-06-06 | 株式会社トクヤマ | 除湿器 |
JPS6193U (ja) * | 1984-06-04 | 1986-01-06 | 完治 渡辺 | 文字盤が鏡等からなる時計 |
JPS61823U (ja) * | 1984-06-06 | 1986-01-07 | 大日本印刷株式会社 | 除湿剤容器 |
-
1987
- 1987-08-06 JP JP1987119859U patent/JPH07169Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63173333U (ja) | 1988-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2604524B2 (ja) | バリヤーシートを内蔵した、再封可能な開閉蓋を有するウエット吸液シート用パッケージ | |
US20080257151A1 (en) | Water retaining dessicating device | |
KR100404532B1 (ko) | 분말및과립의케이킹방지용포장용기 | |
EP1328448B1 (en) | Apparatus for moisture absorption | |
US9169055B1 (en) | Desiccant container | |
GB2161093A (en) | Dehumidifier package | |
JPH07169Y2 (ja) | 除湿器 | |
JPH0717582A (ja) | インジケーター付き除湿剤用包装袋 | |
ES2217827T3 (es) | Dispositivo de absorcion de humedad. | |
JPH0243471Y2 (ja) | ||
ES2979093T3 (es) | Sistemas de envase que comprenden un envase y un humidificador | |
JPS6223535Y2 (ja) | ||
US10500566B2 (en) | Desiccant and deodorizing device | |
JP2563909Y2 (ja) | 詰替え可能な除湿器 | |
JPH0235656Y2 (ja) | ||
JPH0728907Y2 (ja) | 除湿剤用容器 | |
JPH035580Y2 (ja) | ||
JP2017018865A (ja) | 除湿器と取り替え用除湿剤収容袋 | |
JPH0212201Y2 (ja) | ||
JPS6138650Y2 (ja) | ||
JPH0231143Y2 (ja) | ||
JPH0244836Y2 (ja) | ||
JP2548886Y2 (ja) | 除湿器 | |
BR202018011357U2 (pt) | disposição construtiva em saco de papel | |
JP2606625Y2 (ja) | 除湿装置 |