JPH0244836Y2 - - Google Patents

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JPH0244836Y2
JPH0244836Y2 JP1984162275U JP16227584U JPH0244836Y2 JP H0244836 Y2 JPH0244836 Y2 JP H0244836Y2 JP 1984162275 U JP1984162275 U JP 1984162275U JP 16227584 U JP16227584 U JP 16227584U JP H0244836 Y2 JPH0244836 Y2 JP H0244836Y2
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moisture
water
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permeable
dehumidifier
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の技術分野) 本考案は気化性の薬剤を担持させた除湿器に関
し、特に容器に内蔵された例えば塩化カルシウム
に代表される潮解性吸湿剤を有効に利用できかつ
気化性の薬剤を容器に保持し易くすることにより
取扱いの極めて容易な除湿器を提供するものであ
る。
(従来技術) 除湿器は衣料、家具、皮靴製品、及び楽器の防
黴、食品の防腐並びに自動車部品、輸出用コンテ
ナ、及び電気、精密機械類の防錆などの目的で広
い分野にわたつて用いられている。このような除
湿器に用いられる塩化カルシウムに代表される潮
解性を有する吸湿剤は除湿速度及び除湿容積とも
非常に優れ、安価であるため単価当りの除湿能力
に最も優れており、さらに毒性も公害性も有して
いないという利点より好適に使用される。
しかしながら、かかる潮解性吸湿剤は一定量以
上の吸湿により潮解して容液状になるため、この
容液の漏洩など取扱上問題である。そのため、吸
湿剤の潮解による溶液が取扱い上など何ら支障と
ならず、専ら高除湿能力を発揮させる除湿器が必
要である。
一方、最近では上記した除湿器に別の効果を付
与した商品の開発が望まれている。例えば防錆、
脱臭、防黴、芳香等の効果を有する除湿器であ
る。特に精密機械類や自動車部品等の産業用機器
を扱う分野での除湿器としては、単に上記した吸
湿剤を用いて湿分を取り除くことによる効果だけ
にとどまらず、より積極的に防錆及び防黴等の効
果を上げることあるいはプラスチツク包装等によ
つて生じる臭いを取り除くことなど他の優れた効
果を併せ持たせる製品が検討され、開発が望まれ
ている。
(考案が解決しようとする課題) 本考案者は、上記に鑑み次の4つの条件を充足
する除湿器を提供することを課題とした。即ち、
その1は、除湿能力の高い潮解性吸湿剤を使用し
除湿器として高除湿性能を有すると共に潮解液が
外部に漏洩したりして取扱い上、支障とならない
こと、その2は、吸湿剤と併用する防黴剤、防錆
剤の薬剤が吸湿剤と混ざつたりして薬効が低減さ
れることなく薬剤の効果を充分に発揮すること、
その3は、一つの容器のみを使用して吸湿剤と薬
剤の両者を収納乃至保持すること並びにその4
は、吸湿剤を収納した容器への薬剤の保持を容易
とすること。
(課題を解決するための手段) 本考案は、潮解性吸湿剤を内蔵し、上面または
側面の少なくとも一部が透湿性かつ非透水性シー
トで液密に構成された容器の該シートの上面に防
黴剤又は/及び防錆剤の薬剤を担持させた多孔性
シート状物を層状に重ね合せて存在させたことを
特徴とする除湿器を考案し提供するに至つた。
以下、本考案を図面に基づき詳細に説明する。
第1図は本考案の除湿器の代表的な態様を示す
図である。本考案の除湿器は、上面が開口した容
器1、その開口部4に透湿性かつ非透水性シート
2、及び薬剤を担持させた多孔性シート状物3が
積層され構成され、容器1には吸湿剤5が内蔵さ
れる。
このような除湿器では、使用前に吸湿剤5を吸
湿させない、あるいは多孔性シート状物3に担持
させた薬剤の蒸発を防止するため、該多孔性シー
ト状物3の上部にガスバリアー性フイルム等の非
透水性シートあるいは蓋(いずれも図示せず)を
付設することが一般的で、使用時に取り除く。
上記の如き除湿器によれば、薬剤の効果を発揮
させつつ除湿器の効果を有する。すなわち、湿分
は容器1の上面に設けられた多孔性シート状物
3、透湿性かつ非透水性シート2を通過して吸湿
剤5に吸収される。湿分を吸収した吸湿剤5は潮
解し、徐々に水溶液となり該吸湿剤5の上部に溜
まる。しかるに容器1は密閉型で開口部4に設け
るシート2は非透水性であるため、吸湿剤の水溶
液が外部に漏洩することがない。特に、容器1内
に保水剤、例えば吸水性ポリマー、吸水紙、吸水
性バルブ、合成無定形シリカ、合成珪酸カルシウ
ム、パーライト、無水石膏、ゼオライト、生石
灰、シリカゲル、ゲル化剤等を併用することによ
り、万一包装材が破損した場合でも液体の外部へ
の漏洩を防止できるため好ましい。
本考案において、容器1を構成する部材は公知
の非透水性の材質が特に制限なく使用される。例
えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチ
レン等のプラスチツクス、ガラス、樹脂や非透水
性物質を積層した紙等が一般に使用されるが、透
明性を有する部材で構成することが内部に収納す
る吸湿剤を透視することができるため好ましい。
容器1の形状は、第1図に示す如く、上面が開口
したトレイなどが一般的であるが、これに特に制
限されず、上面及び/または側面の少なくとも一
部が開口したものであればよい。
透湿性かつ非透水性シート2は特に制限されな
いが、使用において透湿性(通気性)かつ非透水
性を発揮する一般に微細孔を有するシートが好適
に用いられ、該微細孔の大きさは一般に50μ以下
とすればよい。このような微細孔を有する透湿性
かつ非透水性シート2としては、例えば無機充填
剤を含有させた熱可塑性樹脂を延伸することによ
り好適に製造することができる。すなわち、上記
の延伸シートは、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフイン、あるいはポリ塩化ビニル、
ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂に35
重量%以上、好ましくは40〜85重量%の無機充填
剤を含有させてシート状物を得、これを体積延伸
倍率50〜500%、好ましくは200〜400%の範囲で
一軸または二軸延伸することによつて得られる。
上記の無機充填剤としては、一般に平均粒径が
0.1〜100μ、特に0.5〜20μ程度を有するカルシウ
ム、マグネシウム、アルミニウム、シリコン等の
酸化物、水酸化物、塩等の無機化合物が好適に使
用される。このようにして得られた熱可塑性樹脂
の延伸シートは微細な孔を有し、透湿性及び非透
水性に優れたものである。そのほか撥水性を有す
る布も同様にシートとして使用できる。なお、本
明細書において「シート」とは厚みに関して厳密
な意味をもつものでなく、フイルムも含めて総称
する。
上記した透湿性かつ非透水性シート2を前記し
た容器1の開口部4に液密に被覆する態様は特に
制限されないが、上記した非透水性の部材によつ
て構成された容器1の開口部4を透湿性かつ非透
水性シート2で接着、融着等の手段により封止す
る。
本考案の除湿器は上記した透湿性かつ非透水性
シート2の上面(表面)に、さらに薬剤を担持さ
せた多孔性シート状物3を存在させることが重要
で、このようにすることにより薬剤が容器に保持
し易いため取扱いが極めて容易となり、かつ薬剤
と吸湿剤が混ざる等の薬効を低減させる問題がな
くなるため一つの容器で夫々の効果が充分発揮さ
れる。
本考案の多孔性シート状物3としては、薬剤を
担持する機能を有するものであれば特に制限なく
使用される。例えば、薬剤を含浸して用いる場合
には、合成繊維、天然繊維、ガラス繊維等よりな
る布織布、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
ウレタン等の多孔性シートあるいは発泡体等が一
般的である。また、粉末状の薬剤、あるいは無機
粉体等に含浸した薬剤を用いる場合は、多孔性の
粘着テープ等が一般的である。また、これらの薬
剤を担持する多孔性シート状物3は、薬剤を担持
した場合において少なくとも吸湿性(通気性)を
有することが必要である。従つて、薬剤を担持す
る多孔性シート状物の多孔度は、一般に透湿性か
つ非透水性シート2の孔よりも大きい。なお、シ
ート3においても、厚みに関して厳密な意味をも
つものでなく、上記薬剤の種類、吸液率及び薬剤
の効果の持続性等により適宜選定される。
また、多孔性シート状物3を透湿性かつ非透水
性シート2の上面に存在させる態様は特に制限さ
れない。代表的な態様としては、第1図の如く、
開口部4を有する容器1の縁で透湿性かつ非透水
性シート2の接着部に相当する部分の上面に接
着、融着等の手段により積層する態様、あるいは
第2図に示す如く、透湿性かつ透水性シート2の
上面に通気口6を有する蓋7を設けた構造の除湿
器の、透湿性かつ非透水性シート2と蓋7の間に
多孔性シート状物3を置く態様、また、第3図の
如く、潮解性吸湿剤5を内蔵し、上面または側面
の少なくとも一部が透湿性かつ非透水性シート2
で形成された内容器8を外容器9内に両容器の底
部間に所望する空間を形成するように設置し、か
つ両容器に共通する蓋7を有する構造の除湿器の
外容器9の透湿性かつ非透水性シート2の上面に
置く態様、更に第4図の如く、吸湿剤5を内蔵
し、側面の開口部4が透湿性かつ非透水性シート
2で形成された内容器8が通気口6を有する外容
器9に収納された除湿器の非透水性シート2の上
面に接着する態様、などがある。この際、多孔性
シート状物3は、第1図のように透湿性かつ非透
水性シート2全体を覆うように存在させる態様に
限らず、第2図のようにシート2の一部に存在さ
せる態様のいずれでもよく、薬剤の持続性等を考
慮して適宜選定すればよい。
本考案に用いる潮解性吸湿剤5としては、塩化
カルシウムのほか塩化マグネシウム、塩化リチウ
ムなどが挙げられる。特に塩化カルシウムは吸湿
能力、価格、無害性、無公害性等において優れ好
適である。また、多孔性シート状物3に担持させ
る薬剤は、シクロヘキシルアミンカーボネート、
ベンゾトリアゾール等の防錆剤又は/及び防黴剤
が用いられる。
(効果) 本考案の除湿器によれば、透湿性かつ非透水性
シートの上面に薬剤を担持させたシート状物を存
在させるため、該薬剤の保持及び取扱いが極めて
容易でかつ吸湿剤及び薬剤の効果を充分に発揮さ
せることができる。特にこのような除湿器では、
使用前に吸湿剤を吸湿させない、あるいは多孔性
シート状物に担持させた薬剤の蒸発を防止するた
め、これらを非透湿性シートでシールするが、こ
の場合において別々にシールする必要がないた
め、極めて取扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の除湿器の代表的態様を示す図
であり、第2図、第3図、及び第4図は別態様を
示す図である。 図中、1は容器、2は透湿性かつ非透水性シー
ト、3は薬剤を担持させた多孔性シート状物、4
は開口部、5は吸湿剤、6は通気口、7は蓋、8
は内容器、9は外容器である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 潮解性吸湿剤を内蔵し、上面または側面の少な
    くとも一部が透湿性かつ非透水性シートで液密に
    構成された容器の該シートの上面に防黴剤又は/
    及び防錆剤の薬剤を担持させた多孔性シート状物
    を層状に重ね合せて存在させたことを特徴とする
    除湿器。
JP1984162275U 1984-10-29 1984-10-29 Expired JPH0244836Y2 (ja)

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