JPH06260489A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06260489A
JPH06260489A JP4118093A JP4118093A JPH06260489A JP H06260489 A JPH06260489 A JP H06260489A JP 4118093 A JP4118093 A JP 4118093A JP 4118093 A JP4118093 A JP 4118093A JP H06260489 A JPH06260489 A JP H06260489A
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film
region
forming
collector
insulating film
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JP4118093A
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Yoshihisa Okita
佳久 沖田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、バイポーラ型半導体装置の製造方
法に関するもので、製造工程におけるパターン作成を低
減することを目的とする。 【構成】 前記目的のため本発明は、半導体基板101
上に、窒化膜102と酸化膜103との2層膜をコレク
タ領域上にパターン形成し、コレクタ領域107を形成
し、前記窒化膜102を数回縮退(アンダーカット)さ
せつつ、素子分離絶縁膜106、外部ベース領域10
9、コレクタ接触部110などを自己整合的に形成して
行くようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置の中でも
主に高速高集積のバイポーラ型半導体装置の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の高速高集積に適した超小型
のバイポーラトランジスタを有する半導体装置の製造方
法は特開昭59−107573号公報に開示されるもの
があり、その製造工程の主要部を図5、図6の(A)な
いし(F)に示し、以下に概要を説明する。
【0003】図5(A)に至るまでの工程は図示してな
いが、半導体基板(p型、以下単に基板と称す)10上
に、シリコン窒化膜(以下単に窒化膜と称す)とシリコ
ン酸化膜(以下単に酸化膜と称す)をCVD(化学的気
相成長)法で形成し、それをホトリソ(ホトリソグラフ
ィ)、エッチング技術にてパターニングし、素子分離絶
縁膜(酸化膜)20を熱酸化などで形成する。そして、
前記素子分離絶縁膜20の下にチャンネルストップ層と
してp+ 層をフィールド打ち込みにて形成し、前記窒化
膜、酸化膜を除去する。そこまで形成された基板の断面
図が図5(A)であり、前記素子分離絶縁膜20で分離
された島12がトランジスタ形成領域であり、平面的に
は図5(B)の(b)に示すように一般に矩形状をして
いる。
【0004】次に、図5(A)のように、前記島12の
部分の基板10内に不純物(例えば燐)を打ち込み、n
型領域22を作る。これを加熱して前記不純物原子を基
板10内にさらに深く侵入させて前記n型領域22を広
げる。この領域22は最終的にはトランジスタのコレク
タとなる。
【0005】次いで、図5(C)のように、基板10上
に窒化膜24と酸化膜26を形成して、所定部分(図で
は左側の素子分離絶縁膜20に隣接した部分)をエッチ
ングし除去する。平面的にはこの部分は図5(C)の
(b)に示すようにほぼ正方形となっている。次ぎにそ
の部分に不純物(例えば砒素)を打ち込みn+ 型導電層
28を形成する。この部分は最終的にはトランジスタの
コレクタ接触部となる。
【0006】次いで、図6(D)のように、前記酸化膜
26を除去し、窒化膜24をパターニングして、前記n
+ 層28上に酸化膜20aを形成(素子分離絶縁膜20
がそこまで延びた形状となる)した後、前記窒化膜24
の残りを除去する。次いで、再度窒化膜38と酸化膜4
0を形成してパターニングし、真性トランジスタ部(ト
ランジスタのメイン部)パターン46を形成し、これを
マスクにして不純物(例えば硼素)を打ち込み、トラン
ジスタの外部ベース接触部となるp型領域44a,44
bを形成した後、窒化膜38をアンダーカットする。
【0007】次いで、図6(E)のように、前記p型領
域44a,44b上に(つまり前記真性トランジスタ部
46の端部まで)酸化膜20bを形成し(素子分離絶縁
膜20がさらに延びた形状となる)、前記窒化膜38、
酸化膜40を除去し、その部分(平面的には図6(F)
の(b)に示すようにほぼ正方形)に不純物(例えば硼
素)を打ち込み、真性ベースとなるp型領域48を形成
する。
【0008】次いで、図6(F)に示すように、前記コ
レクタ接触部28上の酸化膜20aを除去し、また、前
記真性ベース48内上部にトランジスタのエミッタとな
るようn+ 層52を形成する。その後、ベース、コレク
タ、エミッタ電極などを形成していくのであるが、図示
は省略する。
【0009】以上述べた技術によれば、エミッタ52の
寸法を窒化膜38のアンダーカットにより決定できるた
め、写真食刻技術における最小分解以下の微細エミッタ
が形成できる利点を有していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
製造方法では、(1)コレクタ島領域22、(2)コレ
クタ接触部28形成のための窒化膜パターン24、
(3)真性ベース48、エミッタ52形成のための窒化
膜パターン38の3つのパターン(後述するように保護
膜とも言う)を個別に形成しなければならず、その位置
合わせが必要となる。
【0011】従って、コレクタ接触部28と外部ベース
領域44a,44bはそれぞれ写真食刻技術における位
置合わせ誤差を考慮した寸法で設計しなければならず、
これは困難な作業であり、前記領域に係る寄生抵抗や寄
生容量が増大しがちであり、トランジスタとしての特性
を阻害する要因となっていた。
【0012】本発明は、以上述べた問題点を除去するた
め、前記3つ窒化膜つまり耐酸化性保護膜(この膜は主
な役割はパターン形成のためのマスクになるものである
が、一般に(特に英語圏では)パッシベーション即ち保
護膜と称しているので、本明細書でも以下このような膜
を保護膜と称す)パターン相互の位置合わせを不要、つ
まり自己整合的に行なうようにして、高速動作に適した
微細な半導体装置を再現性よく製造可能な方法を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的のた
め、半導体装置の製造方法において、基板上の第1領域
に耐酸化性膜(窒化膜)と絶縁膜(酸化膜)との保護膜
から成る積層膜パターンを形成し、前記パターンの周囲
に第2の保護膜(素子分離絶縁膜)を形成して前記第1
領域をコレクタとし、前記積層膜パターンの対向する2
辺に側壁保護膜を形成し、前記耐酸化性膜を前記第1領
域の一部が露出する迄縮退させて、前記露出部分を第2
領域,第3領域、前記耐酸化性膜に覆われている部分を
第4領域とし、前記第2,第3領域に不純物を導入して
外部ベースおよびコレクタ接触部を形成し、前記第2領
域と前記第3領域との上に第3の保護膜(酸化膜)を形
成し、前記第4領域に不純物を導入して真性ベースを形
成し、前記第4領域の内、前記第3の保護膜に覆われて
いない領域に不純物を導入してエミッタを形成する様に
したものである。
【0014】
【作用】前述のように本発明の製造方法によれば、素子
分離の為の選択酸化の際に耐酸化マスク材として、耐酸
化性膜と酸化膜から成る2層膜を用いるようにし、前記
保護膜をマスク材として耐酸化性膜を縮退させながら、
外部ベース、コレクタ抵抗低減領域、真性ベース、エミ
ッタを順次形成するようにしたので、素子分離と前記各
領域が全て自己整合で形成され、従って、高速動作に適
した極めて微細な半導体装置を、写真食刻技術における
位置合せ精度による制限を全く受けずに、再現性よく製
作する事が可能となる。
【0015】又、素子分離完了後、前記2層膜パターン
の対向する2辺の側壁に保護膜を形成する様にしたの
で、前記耐酸化性膜の縮退操作を、前記側壁保護膜が形
成されていない2辺に限定する事が可能となり、高不純
物濃度の外部ベースとコレクタ抵抗低減領域のオーバー
ラップによる漏洩電流の発生を、防止する事が可能とな
る。
【0016】
【実施例】本発明の第1ないし第4の実施例を図1ない
し図4に示し、以下に説明する。なお、第2ないし第4
の実施例を示す図2ないし図4および説明においては、
第1の実施例と共通の部分は省略する。
【0017】まず、第1の実施例を図1(A)ないし
(I)を参照しながら工程順に説明する。
【0018】(A)まず、比抵抗1〜50Ω程度のp型
基板101上に、CVD法などにより膜厚500〜50
00Å程度の耐酸化性膜である窒化シリコン膜(以下単
に窒化膜と称す)102と、膜厚500〜5000Å程
度の酸化シリコン膜(以下単に酸化膜と称す)103
(前述したようにこのような膜を本明細書では保護膜と
も称す)を堆積する。このとき、窒化膜102と基板1
01との間に50〜500Å程度の酸化膜を形成しても
よい。
【0019】(B)次に、写真食刻技術を用いて、前記
窒化膜102と酸化膜103とをトランジスタのコレク
タ領域上を残して、それ以外の部分を除去するようにレ
ジスト104を形成してホトリソ、エッチング技術でパ
ターニングする。その後、その窒化膜102と酸化膜1
03をマスクにして、前記トランジスタ領域以外の部分
に硼素などの不純物を加速エネルギー50〜500ke
Vにて1012〜1016cm-2程度イオン注入してp型層
105を形成する。これは従来同様チャンネルストップ
層である。
【0020】(C)次いで、熱燐酸を用いたウェットエ
ッチングあるいは弗素イオンを用いた等方性ドライエッ
チングにより、窒化膜102をその上の酸化膜103に
対して、片側0.1〜1μm程度縮退(アンダーカッ
ト)させる。
【0021】(D)次ぎに、前記工程で縮退させた窒化
膜102をマスクにして、熱酸化(選択酸化)を行な
い、前記コレクタ領域以外に膜厚1000〜10000
Å程度の酸化膜(いわゆる素子分離絶縁膜)106を形
成する。その後、燐、砒素などのn型不純物を加速エネ
ルギー50〜500keVにて1011〜1014cm-2
度イオン注入し、結晶性回復、拡散のために非酸化性雰
囲気中で熱処理を行ない、低濃度コレクタ領域107を
形成する。
【0022】(E)この図において、(a)は平面図、
(b)は(a)のイ−イ線における断面図、(c)は
(a)のロ−ロ線における断面図である。
【0023】この工程においては、CVD法、異方性ド
ライエッチング、写真食刻技術を用いて窒化膜パターン
(図1(E)の(a)のように長方形)102の対向す
る2辺(図1(E)の(a)、(c)参照)の部分に、
側壁保護膜として酸化膜108を形成する。その後、熱
燐酸によるウェットエッチングあるいは弗素系イオンに
よる等方性ドライエッチングを用いて、窒化膜102を
さらに縮退(アンダーカット)させて、前記低濃度コレ
クタ領域107の表面を前記側壁保護膜108側でない
2辺側で露出させる(図1(E)の(b)参照)。
【0024】(F)次いで、写真食刻法により、前記低
濃度コレクタ107の露出部分の一方に、硼素などのp
型不純物を加速エネルギー20〜200keVにて10
12〜1016cm-2程度イオン注入し(109)、また、
もう一方の側に燐、砒素などのn型不純物を加速エネル
ギー20〜200keVにて1012〜1016cm-2程度
イオン注入する(110)。無論、このように片方づつ
イオン注入する処理の場合、その不純物を注入する側と
反対の側をレジストで覆って行ない、注入が終ったらレ
ジストを除去する。その後、結晶回復のための熱処理を
非酸化性雰囲気中で行ない、外部ベース(ベース接触
部)109とコレクタ接触部(コレクタ抵抗低減領域)
110を形成する。
【0025】(G)次ぎに、熱燐酸によるウェットエッ
チングあるいは弗素系イオンによる等方性ドライエッチ
ングを用いて、窒化膜102をさらに縮退(アンダーカ
ット)させ、これをマスクにして熱酸化を施して、外部
ベース109とコレクタ接触部110の表面および前記
コレクタ領域107の一部表面、つまり前記縮退した窒
化膜102の端部まで膜厚500〜5000Å程度の酸
化膜111を形成する。
【0026】(H)次ぎに、前記酸化膜103、側壁保
護膜108、窒化膜102を除去した後、硼素などのp
型不純物を加速エネルギー5〜50keVにて、1012
〜1014cm-2程度イオン注入し、結晶回復のための熱
処理を非酸化性雰囲気中で行ない、真性ベース112を
形成する。
【0027】(I)最後に、露出した真性ベース112
の部分に、多結晶シリコン電極113をCVD法と写真
食刻法により形成し、これを介して燐、砒素などのn型
不純物を1016〜1021cm-3程度の濃度で真性ベース
112中に拡散させてエミッタ114を形成する。
【0028】図2に本発明の第2の実施例を示し、以下
に説明するが、第1の実施例と同じ工程は省略する。な
お、第1の実施例と同じ部分には同じ符号を付してあ
る。
【0029】まず、第1の実施例の(A)工程を施した
後、次の工程を施す。
【0030】(B2)写真食刻技術などを用いて、窒化
膜102と酸化膜103とを、レジストパターン104
により、第1の実施例の(B)同様コレクタ領域上に残
し、他の領域をエッチング削除する(第1の実施例で
は、ここで不純物注入を行なうがこの実施例では次の工
程で行なう)。
【0031】(C2)次に、前記窒化膜102、酸化膜
103の2層膜パターンをマスクにして弗酸、硝酸、酢
酸の混合液などによるウェットエッチング、もしくは、
弗素系イオンあるいは塩素系イオンによる等方性ドライ
エッチングを用いて、基板101に深さ0.1〜1μm
程度のリセス(一種のアンダーカットであり食い込む形
状のくぼみ)115を形成した後、やはり前記2層膜1
02,103パターンをマスクにして、硼素などのp型
不純物を加速エネルギー50〜500keVにて1012
〜1016程度イオン注入してチャンネルストップ層10
5を形成する。
【0032】(D2)次いで、前記2層膜102,10
3パターンをマスクにして、熱酸化を施し、素子分離絶
縁膜106(膜厚1000〜10000Å)を形成した
後、燐、砒素などのn型不純物を加速エネルギー50〜
500keVにて1011〜1014cm-2程度イオン注入
し、非酸化性雰囲気中で熱処理を行ない、低濃度コレク
タ領域107を形成する。
【0033】この後は、第1の実施例の(E)工程以下
と同じ工程を施す。
【0034】図3に本発明の第3の実施例を示し、以下
に説明するが、これも第1の実施例と同じ工程は省略
し、かつ、同じ部分には同じ符号を付してある。
【0035】この実施例は、第1の実施例の(A)ない
し(E)工程を施した後、以下の工程を施す。
【0036】(F3)写真食刻法により、第1の実施例
の(F)工程同様、前記低濃度コレクタ領域107の露
出部分の一方にp型不純物、もう一方にn型不純物を注
入して、外部ベース109、コレクタ抵抗低減領域(コ
レクタ接触部)110を形成し、続いて、窒化膜102
をマスクにして熱酸化を施し、前記外部ベース109上
とコレクタ抵抗低減領域110上に膜厚500〜500
0Å程度の酸化膜111を形成する。
【0037】(G3)次いで、熱燐酸によるウェットエ
ッチングあるいは弗素イオンによる等方性ドライエッチ
ングを用いて、窒化膜102をさらに縮退させ、これを
マスクとして熱酸化により、その縮退させた窒化膜10
2の端部まで達する前記コレクタ領域露出面上に膜厚2
00〜2000Å程度の酸化膜111を形成する。
【0038】この後は、第1の実施例の(H)(I)工
程と同じ処理を施す。
【0039】図4に本発明の第4の実施例を示し、以下
に説明するが、これも第1の実施例と同じ工程は省略す
るとともに、同じ部分には同じ符号を付してある。
【0040】まず、第1の実施例の(A)ないし(E)
の工程を施した後、以下の工程を施す。
【0041】(F4)減圧化学的気相成長(CVD)法
などにより、前の工程で縮退させた窒化膜102とその
上の酸化膜103との間隙を埋めるように、膜厚500
〜5000Å程度の多結晶シリコン膜116を基板10
1表面に接触するよう形成し、弗素系イオンまたは塩素
系イオンを用いた異方性エッチバック技術で、ベース引
き出し電極116aとコレクタ引き出し電極116bと
を形成する。
【0042】続いて、写真食刻法により、前記ベース引
き出し電極116a側に硼素などのp型不純物を加速エ
ネルギー20〜200keVにて、1012〜1016cm
-2程度イオン注入(無論、このときその注入する領域以
外はレジストで覆う)した後、今度はコレクタ引き出し
電極側に燐、砒素などのn型不純物を加速エネルギー2
0〜200keVにて、1012〜1016cm-2程度イオ
ン注入する(無論、その領域以外はレジストで覆う)。
その後、非酸化性雰囲気中で熱処理を行ない、ベース、
コレクタ各引き出し電極116a,116bの中の不純
物濃度を均一化するとともに、該電極116a,116
bからの不純物の熱拡散により、外部ベース109とコ
レクタ抵抗低減領域110とを形成する。
【0043】(G4)(H4)次ぎに、酸化膜103、
前の工程(第1の実施例(E))で形成されている側壁
保護膜108(図示略)、窒化膜102を除去した後、
800〜900℃にて水蒸気酸化法により、ベース、コ
レクタ各引き出し電極116a,116b表面に膜厚5
00〜5000Åの酸化膜111を形成する。続いて、
硼素などのp型不純物を、加速エネルギー5〜50ke
Vにて1012〜1014程度イオン注入し、非酸化性雰囲
気中で熱処理を施して真性ベース112を形成する。
【0044】(I4)最後に、前記酸化膜111が形成
されてない部分の真性ベース(つまり真性ベースの露出
している部分)112の領域に、多結晶シリコン電極1
13をCVD法と写真食刻法により形成し、これを介し
て燐、砒素などのn型不純物を1016〜1021程度の濃
度で前記真性ベース112中に拡散させてエミッタ11
4を形成する。
【0045】
【発明の効果】以上、詳述の如く、本発明の製造方法に
よれば、素子分離の為の選択酸化の際に耐酸化マスク材
として、耐酸化性膜と絶縁膜(酸化膜)から成る2層膜
を用いるようにし、前記上層保護膜をマスク材として耐
酸化性膜を縮退させながら、外部ベース、コレクタ抵抗
低減領域、真性ベース、エミッタを順次形成するように
したので、素子分離と前記各領域が全て自己整合で形成
され、従って、高速動作に適した極めて微細な半導体装
置を、写真食刻技術における位置合せ精度による制限を
全く受けずに、再現性良好に製作する事が可能となる。
【0046】又、素子分離完了後、前記2層膜パターン
の対向する2辺の側壁に保護膜を形成する様にしたの
で、前記耐酸化性膜の縮退操作を、前記側壁保護膜が形
成されていない2辺に限定する事が可能となり、高不純
物濃度の外部ベースとコレクタ抵抗低減領域のオーバー
ラップによる漏洩電流の発生を、防止する事が可能とな
る。
【0047】さらに、前記側壁保護膜は、前記耐酸化性
膜の縮退操作の際に、前記上層保護膜(酸化膜)の支持
体としても作用する為、縮退操作時に該上層保護膜がパ
ターン崩れを起こす事が防止可能であり、安定性の高い
工程が実現可能である。
【0048】加えて、本発明の第1乃至第4実施例によ
れば、以下に述べる特有の効果が得られる。
【0049】本発明の第1実施例の製造方法によれば、
トランジスタ領域に、耐酸化性膜と上層保護膜から成る
2層膜パターンを形成した後、前記2層膜パターンをマ
スクとして、素子間漏洩電流防止の為の高濃度の基板同
一導電層、所謂チャンネルストップ層を形成し、一旦、
前記耐酸化性膜を縮退させてから、選択酸化を施こす様
にしたので、低濃度コレクタと高濃度チャンネルカット
層の接触が防止出来、従って、コレクタ・基板間接合容
量の低減が図れ、結果として、低消費電力域におけるト
ランジスタの動作速度の向上が図れる。
【0050】本発明の第2実施例の製造方法によれば、
トランジスタ領域に、耐酸化性膜と上層保護膜から成る
2層膜パターンを形成した後、前記2層膜パターンをマ
スクとして、基板を等方性エッチングして「リセス」を
形成してから、選択酸化を施こす様にしたので、素子分
離酸化膜の表面平坦化が図れ、その結果、後の耐酸化性
膜縮退操作時の制御性が向上する。
【0051】また、前記「リセス」形成後、前記2層膜
パターンをマスクとしてチャンネルストップ層が形成す
るようにしたので、低濃度コレクタと高濃度チャンネル
ストップ層の接触が防止出来、従ってコレクタ・基板間
接合容量の低減が図れ、結果として低消費電力域におけ
るトランジスタの動作速度の向上が図れる。
【0052】本発明の第3実施例の製造方法によれば、
耐酸化性膜の縮退操作毎に選択酸化を施こす事により、
外部ベースとコレクタ抵抗低減領域上で比較的厚く、真
性ベース上で比較的薄い保護膜を形成する様にしたの
で、コレクタ抵抗低減領域と真性ベースとの間に、保護
膜厚の差分の距離を確保出来、従って、コレクタ・ベー
ス接合容量の低減によるトランジスタの動作速度の向上
と、コレクタ・エミッタ間降伏耐圧の向上が両立可能と
なる。
【0053】本発明の第4実施例の製造方法によれば、
ベース、コレクタの各引出電極として多結晶シリコンを
形成する様にしたので、トランジスタを配線ピッチによ
る制限を受ける事無く、微細化する事が可能となるばか
りでなく、配線設計の自由度も増大し、回路レベルでの
集積度を向上させる事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例
【図2】本発明の第2の実施例
【図3】本発明の第3の実施例
【図4】本発明の第4の実施例
【図5】従来例(その1)
【図6】従来例(その2)
【符号の説明】
101 半導体基板 102 窒化膜 103,111 酸化膜 104 レジスト 105 チャンネルストップ層 106 素子分離絶縁膜 107 コレクタ領域 108 側壁保護膜 109 外部ベース 110 コレクタ接触部 112 真性ベース 113 多結晶シリコン電極 114 エミッタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)第1導電型半導体基板の第1領域上
    に、耐酸化性膜と第1の絶縁膜とから成る積層膜パター
    ンの保護膜を形成する工程、 (b)前記第1領域以外の領域に第2の絶縁膜を形成
    し、前記第1領域を第2導電型の島領域とする工程、 (c)前記積層膜パターンの対向する2辺に側壁保護膜
    を形成する工程、 (d)前記耐酸化性膜パターンを、前記第1領域の一部
    が露出するよう縮退させて、その露出した部分の一方を
    第2領域、もう一方を第3領域とし、残っている前記耐
    酸化性膜の部分を第4領域とする工程、 (e)前記第2、第3領域に、それぞれ第1導電型、第
    2導電型の領域を形成する工程、 (f)再度、前記耐酸化性膜を縮退させて、前記第2、
    第3領域を広げ、少なくとも該第2、第3領域上に第3
    の絶縁膜を形成する工程、 (g)前記耐酸化性膜、第1の絶縁膜、側壁保護膜を除
    去する工程、 (h)前記第2領域を含み、第4領域から第3領域の一
    部に延在する領域に第1導電型の領域を形成する工程、 (i)前記第4領域に第2導電型の領域を形成する工
    程、 以上の工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1(a)項記載の積層膜パターン
    の保護膜を形成した後、該保護膜の端部の下までくぼみ
    (リセス)ができるように、前記保護膜部分以外の領域
    の半導体基板上部をエッチング除去し、前記保護膜以外
    に第2の絶縁膜を形成し、第1領域を第2導電型の領域
    とし、その後、請求項1の(c)ないし(i)項の工程
    を施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の(a)ないし(e)項記載の
    工程を施した後、前記第2、第3領域上に第3の絶縁膜
    を形成し、次いで前記耐酸化性膜をさらに縮退させて前
    記第1領域が露出した部分に、第4の絶縁膜を形成し、
    その後、請求項1の(g)ないし(i)項記載の工程を
    施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の(a)ないし(d)項記載の
    工程を施した後、前記耐酸化性膜上の第1の絶縁膜と半
    導体基板との間隙を埋めるように、前記第2、第3領域
    に接するよう電極引き出し材を形成した後、前記第2、
    第3領域に第1、第2導電型の領域を形成し、前記第1
    の積層膜と側壁保護膜を除去し、前記電極材の上に絶縁
    膜を形成した後、請求項1の(h)(i)項記載の工程
    を施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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