JPH0625916Y2 - ヒータユニット - Google Patents
ヒータユニットInfo
- Publication number
- JPH0625916Y2 JPH0625916Y2 JP3178488U JP3178488U JPH0625916Y2 JP H0625916 Y2 JPH0625916 Y2 JP H0625916Y2 JP 3178488 U JP3178488 U JP 3178488U JP 3178488 U JP3178488 U JP 3178488U JP H0625916 Y2 JPH0625916 Y2 JP H0625916Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cord
- heater
- core
- heater unit
- sheath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Surface Heating Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電気マット,電気カーペット等の内部に組込
まれるヒータユニットに関する。
まれるヒータユニットに関する。
(従来の技術) 従来、電気カーペットは第6図に示すようにヒータユニ
ット1をポリエチレン熱融着フィルム(図示せず)を介
してニードルパンチ2とフエルト3にて挾持し、加熱加
圧により一体化している。この種の電気カーペットに用
いるヒータユニット1は、特開昭62−128469号
公報に述べられているように、片面にポリエチレンをラ
ミネートした不織布4上に、最外層にポリエチレン被覆
を施したコード状ヒータ5を蛇行状に配設した後、加熱
加圧してコード状ヒータを不織布に熱融着固定してい
る。
ット1をポリエチレン熱融着フィルム(図示せず)を介
してニードルパンチ2とフエルト3にて挾持し、加熱加
圧により一体化している。この種の電気カーペットに用
いるヒータユニット1は、特開昭62−128469号
公報に述べられているように、片面にポリエチレンをラ
ミネートした不織布4上に、最外層にポリエチレン被覆
を施したコード状ヒータ5を蛇行状に配設した後、加熱
加圧してコード状ヒータを不織布に熱融着固定してい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記構造の従来のヒータユニットは、ポットプ
レスによる加熱加圧によって第7図に示すように不織布
4がコード状ヒータ5側にカールする。このため、電気
カーペット製造工程においてフエルト上にヒータユニッ
トを正確に位置させることが困難となるばかりでなく、
特にカールのひどいものはテープ等によって仮固定する
ことが必要となり、作業性の極めて良くないものであっ
た。
レスによる加熱加圧によって第7図に示すように不織布
4がコード状ヒータ5側にカールする。このため、電気
カーペット製造工程においてフエルト上にヒータユニッ
トを正確に位置させることが困難となるばかりでなく、
特にカールのひどいものはテープ等によって仮固定する
ことが必要となり、作業性の極めて良くないものであっ
た。
また、不織布とコード状ヒータとの剥離強度は200〜
300gと小さいため、コード状ヒータを温度制御装置
のサブ基板に接続する際に、不織布からコード状ヒータ
を剥離するなどの欠点があった。
300gと小さいため、コード状ヒータを温度制御装置
のサブ基板に接続する際に、不織布からコード状ヒータ
を剥離するなどの欠点があった。
本考案の目的は、このような欠点を解決することのでき
るヒータユニットを提供することにある。
るヒータユニットを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本考案によるヒータユニッ
トは、芯材上に鞘材が被覆された芯鞘構造のフィラメン
トによって形成された不織布と、この不織布上に所定形
状に配設されたコード状ヒータとからなるヒータユニッ
トにおいて、前記鞘材と前記コード状ヒータの最外層は
ともに熱可塑性樹脂で構成され、かつ前記鞘材と前記コ
ード状ヒータの最外層とが熱融着により接着固定されて
いることを特徴とするものである。
トは、芯材上に鞘材が被覆された芯鞘構造のフィラメン
トによって形成された不織布と、この不織布上に所定形
状に配設されたコード状ヒータとからなるヒータユニッ
トにおいて、前記鞘材と前記コード状ヒータの最外層は
ともに熱可塑性樹脂で構成され、かつ前記鞘材と前記コ
ード状ヒータの最外層とが熱融着により接着固定されて
いることを特徴とするものである。
芯鞘構造のフィラメントとは、ポリエステル等の耐熱性
繊維の芯上に、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂が鞘状に
被覆されたものである。このような被覆は一般に通常フ
ィラメントの紡糸時に同時に行われる。芯材として、ポ
リエステル,鞘材としてポリエチレンを用いたものが市
販されており、本考案において好ましく用いられる。
繊維の芯上に、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂が鞘状に
被覆されたものである。このような被覆は一般に通常フ
ィラメントの紡糸時に同時に行われる。芯材として、ポ
リエステル,鞘材としてポリエチレンを用いたものが市
販されており、本考案において好ましく用いられる。
コード状ヒータの最外層は、前記芯鞘構造のフィラメン
トの最外層である鞘材と同一の材料(熱可塑性樹脂)を
用いる。これにより、鞘材とコード状ヒータの最外層と
を強固に熱融着固定することができる。
トの最外層である鞘材と同一の材料(熱可塑性樹脂)を
用いる。これにより、鞘材とコード状ヒータの最外層と
を強固に熱融着固定することができる。
(作用) 芯鞘構造のフィラメントによって形成された不織布を使
用することにより、ヒータユニットのカールが防止さ
れ、かつ不織布とコード状ヒータとの接着が強化され
る。
用することにより、ヒータユニットのカールが防止さ
れ、かつ不織布とコード状ヒータとの接着が強化され
る。
(実施例) 次に本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す平面図、第2図は第1
図のA−A断面図、第3図は不織布を形成する芯鞘構造
のフィラメントの一例を示す断面図、第4図はコード状
ヒータの一例を示す一部切欠平面図である。
図のA−A断面図、第3図は不織布を形成する芯鞘構造
のフィラメントの一例を示す断面図、第4図はコード状
ヒータの一例を示す一部切欠平面図である。
本考案のヒータユニットは、内部の芯材が高融点で高強
度なポリエステル6,外部の鞘材が低融点のポリエチレ
ン7の芯鞘構造のフィラメントによって形成された不織
布8、例えばユニチカ(株)製の商品名“エルベス”
(銘柄TO303WD0)に、最外層にポリエチレンを
被覆してなるコード状ヒータ5が蛇行状に配線され、熱
融着固定されている。
度なポリエステル6,外部の鞘材が低融点のポリエチレ
ン7の芯鞘構造のフィラメントによって形成された不織
布8、例えばユニチカ(株)製の商品名“エルベス”
(銘柄TO303WD0)に、最外層にポリエチレンを
被覆してなるコード状ヒータ5が蛇行状に配線され、熱
融着固定されている。
不織布の芯鞘構造は、芯材:ポリエステル(融点約25
5℃)と、鞘材:ポリエチレン(融点約120℃)の組
合せに限るものではなく、内部の芯材がガラス,ポリア
ミド,芳香族ポリアミド等の強靱な耐熱性繊維、外部の
鞘材が塩化ビニル樹脂,ポリアミド等の熱可塑性樹脂で
あっても良い。但し、鞘材の融点は芯材の融点よりも低
いものでなければならない。
5℃)と、鞘材:ポリエチレン(融点約120℃)の組
合せに限るものではなく、内部の芯材がガラス,ポリア
ミド,芳香族ポリアミド等の強靱な耐熱性繊維、外部の
鞘材が塩化ビニル樹脂,ポリアミド等の熱可塑性樹脂で
あっても良い。但し、鞘材の融点は芯材の融点よりも低
いものでなければならない。
コード状ヒータはヒータ芯9に抵抗線10が螺旋状に巻
装され、その直上に塩化ビニル樹脂,シリコーンゴム等
の絶縁層11が被覆され、更にその直上にポリエチレ
ン,塩化ビニル樹脂,ポリアミド等の熱可塑性樹脂によ
る熱融着層12が被覆されている。但し、塩化ビニル樹
脂などのように絶縁層と熱融着層を兼用する場合は、必
ずしも二重構造とする必要はない。尚、温度検知線や短
絡線を有するコード状ヒータを用いて差支えない。
装され、その直上に塩化ビニル樹脂,シリコーンゴム等
の絶縁層11が被覆され、更にその直上にポリエチレ
ン,塩化ビニル樹脂,ポリアミド等の熱可塑性樹脂によ
る熱融着層12が被覆されている。但し、塩化ビニル樹
脂などのように絶縁層と熱融着層を兼用する場合は、必
ずしも二重構造とする必要はない。尚、温度検知線や短
絡線を有するコード状ヒータを用いて差支えない。
本考案のヒータユニットは、不織布を構成するフィラメ
ントの鞘材(ポリエチレン)と、コード状ヒータの最外
層(ポリエチレン)とが直接熱融着されるので、コード
状ヒータと不織布の剥離強度は1000g以上と従来の
ポリエチレンをラミネートした不織布に比して数倍優れ
ている。
ントの鞘材(ポリエチレン)と、コード状ヒータの最外
層(ポリエチレン)とが直接熱融着されるので、コード
状ヒータと不織布の剥離強度は1000g以上と従来の
ポリエチレンをラミネートした不織布に比して数倍優れ
ている。
また、本考案のヒータユニットは、不織布にポリエチレ
ンラミネートが施されていないので、加熱加圧によって
ヒータユニットがカールすることはない。
ンラミネートが施されていないので、加熱加圧によって
ヒータユニットがカールすることはない。
尚、芯鞘構造(ポリエステル+ポリエチレン)のフィラ
メントによって形成された不織布は、ポリエチレンラミ
ネートを施した従来の不織布より安価である。
メントによって形成された不織布は、ポリエチレンラミ
ネートを施した従来の不織布より安価である。
第5図は本考案のヒータユニットの構造方法を示す説明
図である。
図である。
本考案のヒータユニットは、出没自在の係止め13を有
するホットプレス治具14に、コード状ヒータ5を係止
め13に沿って蛇行状に配設した後、芯鞘構造のフィラ
メントによって形成された不織布8をコード状ヒータ5
上に配置し、フッ素樹脂シート15を介して不織布とコ
ード状ヒータとをホットプレス板16にて加熱加圧して
一体状に形成している。本考案はこのように簡単な手段
にて製造できる。
するホットプレス治具14に、コード状ヒータ5を係止
め13に沿って蛇行状に配設した後、芯鞘構造のフィラ
メントによって形成された不織布8をコード状ヒータ5
上に配置し、フッ素樹脂シート15を介して不織布とコ
ード状ヒータとをホットプレス板16にて加熱加圧して
一体状に形成している。本考案はこのように簡単な手段
にて製造できる。
(効果) 以上説明したように本考案は、芯鞘構造のフィラメント
によって形成された不織布に、コード状ヒータを熱融着
しているため、不織布が加熱加圧によってカールするこ
とがなく、しなやかで取り扱い易いヒータユニットであ
る。このため電気カーペット等の構造における作業性に
極めて優れている。また、本考案は芯鞘構造のフィラメ
ントとコード状ヒータの最外層とが直接熱融着されてい
るので、接着力が大きく強靱なヒータユニットである。
更に、本考案は簡単な手段で製造でき、芯鞘構造のフィ
ラメントによって形成された不織布は従来のラミネート
不織布より安価であるので、量産性に優れかつ経済的な
ヒータユニットである。本考案のヒータユニットは実用
上極めて有用なものである。
によって形成された不織布に、コード状ヒータを熱融着
しているため、不織布が加熱加圧によってカールするこ
とがなく、しなやかで取り扱い易いヒータユニットであ
る。このため電気カーペット等の構造における作業性に
極めて優れている。また、本考案は芯鞘構造のフィラメ
ントとコード状ヒータの最外層とが直接熱融着されてい
るので、接着力が大きく強靱なヒータユニットである。
更に、本考案は簡単な手段で製造でき、芯鞘構造のフィ
ラメントによって形成された不織布は従来のラミネート
不織布より安価であるので、量産性に優れかつ経済的な
ヒータユニットである。本考案のヒータユニットは実用
上極めて有用なものである。
第1図は本考案の一実施例を示す平面図、第2図は第1
のA−A断面図、第3図は不織布を形成する芯鞘構造の
フィラメントの一例を示す断面図、第4図はコード状ヒ
ータの一例を示す一部切欠平面図、第5図は本考案のヒ
ータユニットの製造方法を示す説明図、第6図は従来の
電気カーペットの要部断面図、第7図は従来のヒータユ
ニットの要部断面図である。 1……ヒータユニット、2……ニードルパンチ 3……フエルト、4……不織布 5……コード状ヒータ、6……ポリエステル 7……ポリエチレン、8……芯鞘構造のフィラメントに
よって形成された不織布 9……ヒータ芯、10……抵抗線 11……絶縁層、12……熱融着層 13……係止め、14……ホットプレス治具 15……フッ素樹脂シート、16……ホットプレス板
のA−A断面図、第3図は不織布を形成する芯鞘構造の
フィラメントの一例を示す断面図、第4図はコード状ヒ
ータの一例を示す一部切欠平面図、第5図は本考案のヒ
ータユニットの製造方法を示す説明図、第6図は従来の
電気カーペットの要部断面図、第7図は従来のヒータユ
ニットの要部断面図である。 1……ヒータユニット、2……ニードルパンチ 3……フエルト、4……不織布 5……コード状ヒータ、6……ポリエステル 7……ポリエチレン、8……芯鞘構造のフィラメントに
よって形成された不織布 9……ヒータ芯、10……抵抗線 11……絶縁層、12……熱融着層 13……係止め、14……ホットプレス治具 15……フッ素樹脂シート、16……ホットプレス板
Claims (1)
- 【請求項1】芯材上に鞘材が被覆された芯鞘構造のフィ
ラメントによって形成された不織布と、この不織布上に
所定形状に配設されたコード状ヒータとからなるヒータ
ユニットにおいて、前記鞘材と前記コード状ヒータの最
外層はともに熱可塑性樹脂で構成され、かつ前記鞘材と
前記コード状ヒータの最外層とが熱融着により接着固定
されていることを特徴とするヒータユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3178488U JPH0625916Y2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | ヒータユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3178488U JPH0625916Y2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | ヒータユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01135693U JPH01135693U (ja) | 1989-09-18 |
JPH0625916Y2 true JPH0625916Y2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=31257899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3178488U Expired - Lifetime JPH0625916Y2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | ヒータユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625916Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10243584B4 (de) * | 2001-09-20 | 2021-02-25 | Kurabe Industrial Co. Ltd. | Sitzheizvorrichtung und Verfahren zu ihrer Herstellung |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5360790B2 (ja) * | 2007-09-21 | 2013-12-04 | 株式会社クラベ | ヒータユニット及びその製造方法 |
JP5260150B2 (ja) * | 2008-06-02 | 2013-08-14 | 株式会社クラベ | ケーブル及びケーブルが接続されたヒータユニット |
JP2019046772A (ja) * | 2017-09-06 | 2019-03-22 | インターワイヤード株式会社 | プレートヒータ |
-
1988
- 1988-03-10 JP JP3178488U patent/JPH0625916Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10243584B4 (de) * | 2001-09-20 | 2021-02-25 | Kurabe Industrial Co. Ltd. | Sitzheizvorrichtung und Verfahren zu ihrer Herstellung |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01135693U (ja) | 1989-09-18 |
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