JPH0625855U - 電子学習機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 学習者の自己学習意欲を高めることが可能な
電子学習機を提供する。 【構成】 ここでキー入力装置２５によってパスワード
（例えばａｂｃｄ）が入力されたら（Ｓ１２）、その入
力されたパスワードと外部記憶装置２４のパスワード記
憶領域２４ｃに記憶されているパスワードとが比較され
る。入力されたパスワードとパスワード記憶領域２４ｃ
に記憶されているパスワードとが一致しなかったならば
（Ｓ１３）、再びパスワードを入力しなおす。パスワー
ドが一致しない限り解答は出力されない。パスワードが
一致したならば（Ｓ１３）、直前に出力した問題に対す
る解答がプリンタ２７で印刷される（Ｓ１４）。問題発
行指示によって問題を発行後、解答発行指示がされると
学習者が入力したパスワードと予め設定されているパス
ワードが一致したときのみ解答を発行する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子学習機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電子学習機では複数の問題群とそれらに対する解答とを記憶しており、 学習者が学習したい単元やページを指定し、問題発行を指示する事によって、そ の指定された単元やページに相当する問題を出力し、その後出力された問題に対 する解答を出力して、学習することによって得られた解答と比較して正誤を判断 するという学習を行っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の電子学習機では、学習者が解答出力指示をすれば出力さ れた問題を学習していなくても解答が出力されてしまい、十分な学習を行うこと ができないという問題点があった。又、学習者の自己学習意欲を妨げてしまうと いう問題点もあった。

【０００４】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、学習者の自 己学習意欲を高めることが可能な電子学習機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案の電子学習機は、複数の問題と各問題に対応 する解答とが記憶されている第１の記憶手段と、予め設定された暗証符号が記憶 されている第２の記憶手段と、学習者が暗証符号を入力する入力手段と、前記入 力された暗証符号と、前記第２の記憶手段に記憶された暗証符号とを比較し、両 者が一致した時のみ前記第１の記憶手段から解答を読み出して出力手段に出力す る制御手段とを備えた。

【０００６】

【作用】

上記の構成を有する本考案の電子学習機において、複数の問題と各問題に対応 する解答とが記憶されている第１の記憶手段と、予め設定された暗証符号が記憶 されている第２の記憶手段と、学習者が入力手段から暗証符号を入力し、制御手 段が入力された暗証符号と、第２の記憶手段に記憶された暗証符号とを比較し、 両者が一致した時のみ第１の記憶手段から解答を読み出して出力手段に出力する 。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１は本実施例の電子学習機の構成を示すブロック図である。

【０００９】 本電子学習機は、中央処理装置（ＣＰＵ）２１、ブートストラッププログラム を記憶させたＲＯＭ２２、ＲＡＭ２３、読み出し書き込み可能な不揮発性の外部 記憶装置２４、キー入力装置２５、表示装置２６、プリンタ２７を備えている。

【００１０】 外部記憶装置２４は学習機の制御手順が記憶されている教授部領域２４ａ、各 学習項目に対する複数の問題と各問題に対する正解答とが記憶されている問題・ 解答データ領域２４ｂ、解答出力を可能にするパスワードが記憶されているパス ワード記憶領域２４ｃを備えており、例えばフレキシブルディスク記憶装置で構 成されている。

【００１１】 ＲＡＭ２３には外部記憶装置２４に対応して教授部領域２４ａに記憶されてい る学習機の制御手順を記憶させるための教授部領域２３ａ、問題・解答データ領 域２４ｂの内容を記憶させるための問題・解答データ領域２３ｂ、出題するため に抽出された問題と解答を記憶させるための出題問題・解答領域２３ｃを備えて いる。またその他に、表示装置２６に出力するべき画面情報およびプリンタ２７ に出力するべき印字情報を編集する表示用ＲＡＭ領域２３ｄを備えており、電源 投入により外部記憶装置２４の教授部領域２４ａの記憶内容がＲＡＭ２３の教授 部領域２３ａに書き込まれる。

【００１２】 キー入力装置２５には、アルファベットキー２５ａ〜２５ｚ、数字キー１２５ ａ〜１２５ｊ、カーソルキー２２５ａ、実行キー２２５ｂ、印刷キー２２５ｃ、 問題出力指示キー２２５ｄ、解答出力指示キー２２５ｅ等を備えている。アルフ ァベットキー２５ａ〜２５ｚは例えば後述するパスワードを入力するためのキー 、数字キー１２５ａ〜１２５ｊは教科を選択したり、学習範囲を入力するための キー、カーソルキー２２５ａは表示装置２６の画面上に表示されるカーソル（教 科を選択したり、学習範囲を入力したりするため）を移動させるためのキー、実 行キー２２５ｂはカーソルキー２２５ａによって示されている教科を指定するた めのキー、印刷キー２２５ｃはプリンタ２７に問題や解答を出力するための指示 をするキー、問題出力指示キー２２５ｄ及び解答出力指示キー２２５ｅはそれぞ れ問題と解答の出力を指示するキーである。

【００１３】 次に上記のごとく構成された本電子学習機における作用を、図２のフローチャ ートに従って説明する。

【００１４】 電源投入によりＲＯＭ２２に記憶されたブートストラッププログラムにともな って、教授部領域２４ａの記憶内容が教授部領域２３ａに書き込まれ、教授部領 域２３ａに記憶された教科選択画面データが表示用ＲＡＭ領域２３ｄで画面表示 用のデータに展開され、教科選択画面が図３に示すように表示装置２６の画面上 に表示される（ステップＳ１、以下単にＳ１とし、その他のステップについても 同様とする）。

【００１５】 この状態でキー入力を待ち（Ｓ２）、数字キーあるいはカーソルキー２２５ａ によって教科選択が行われると（Ｓ４）、教授部領域２３ａに記憶された出題範 囲指定画面データが表示用ＲＡＭ領域２３ｄで画面表示用のデータに展開され、 図４に示すように出題範囲指定画面が表示装置２６の画面上に表示される（Ｓ５ ）。このとき、外部記憶装置２４の問題・解答データ領域２４ｂからＲＡＭ２３ の問題・解答データ領域２３ｂに教科選択画面で選択された教科のみの問題・解 答データがコピーされる。

【００１６】 ここで問題出力指示キー２２５ｄにより問題の出力指示をし（Ｓ７）、数字キ ーを用いて出題範囲を指定すると（Ｓ８）、出題範囲に該当する問題データが出 題問題・解答領域２３ｃから読みだされ、表示装置２６あるいはプリンタ２７に 出力される（Ｓ９）。問題出力処理が終了すると、出題範囲指定画面に戻る。

【００１７】 出題範囲指定画面で解答出力指示キー２２５ｅで解答出力が指示されると（Ｓ １０）、パスワード入力指示画面（図５に示す）が表示される。ここでキー入力 装置２５によってパスワード（例えばａｂｃｄ）が入力されたら（Ｓ１２）、そ の入力されたパスワードと外部記憶装置２４のパスワード記憶領域２４ｃに記憶 されているパスワードとが比較される。入力されたパスワードとパスワード記憶 領域２４ｃに記憶されているパスワードとが一致しなかったならば（Ｓ１３）、 再びパスワードを入力しなおす。パスワードが一致しない限り解答は出力されな い。パスワードが一致したならば（Ｓ１３）、直前に出力した問題に対する解答 がプリンタ２７で印刷される（Ｓ１４）。解答印刷が終了すると教科選択画面に 戻る（Ｓ１）。教科選択画面で終了を選択すると（Ｓ３）、学習を終了する。

【００１８】 以上詳述したように、本実施例の電子学習機では、学習者がパスワードを入力 し、入力されたパスワードと、外部記憶装置２４に記憶されたパスワードとを比 較し、両者が一致した時のみ解答を読み出して出力するので、例えば学習後に指 導者が学習者に暗証符号を教えるようにすれば学習者の自己学習意欲を高めるこ とができ、十分な学習が行えるという効果を奏するものである。

【００１９】 尚、本考案は以上詳述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱 しない範囲の変更は可能である。

【００２０】 例えば、指導者と学習者の学習機をネットワークでつなぎ、指導者側で解答入 力キーのロック解除がされない限り、学習者は解答を出力できないとしてもよい 。

【００２１】

【考案の効果】

以上詳述したように、本考案の電子学習機では、学習者が入力手段から暗証符 号を入力し、制御手段が入力された暗証符号と、第２の記憶手段に記憶された暗 証符号とを比較し、両者が一致した時のみ第１の記憶手段から解答を読み出して 出力手段に出力するので、例えば学習後に指導者が学習者に暗証符号を教えるよ うにすれば学習者の自己学習意欲を高めることができ、十分な学習が行えるとい う効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の電子学習機の構成を示すブロック図
である。

【図２】本実施例の作用の説明に供するフローチャート
である。

【図３】教科選択画面の表示例の説明図である。

【図４】出題範囲指定画面の表示例の説明図である。

【図５】パスワード入力画面の表示例の説明図である。

【符号の説明】

２１ ＣＰＵ ２２ ＲＯＭ ２３ ＲＡＭ ２４ 外部記憶装置 ２５ キーボード ２６ 表示装置 ２７ プリンタ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の問題と各問題に対応する解答とが
   記憶されている第１の記憶手段と、 予め設定された暗証符号が記憶されている第２の記憶手
   段と、 学習者が暗証符号を入力する入力手段と、 前記入力された暗証符号と、前記第２の記憶手段に記憶
   された暗証符号とを比較し、両者が一致した時のみ前記
   第１の記憶手段から解答を読み出して出力手段に出力す
   る制御手段とを備えたことを特徴とする電子学習機。