JPH0756493A - 学習用電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正しく覚えていない情報のみを選択して表示
することにより、情報を効率良く習得できる学習用電子
機器を提供する。 【構成】 モード切換えスイッチ１２および品詞切換え
スイッチ１３で英単語の読出し順序および種類を指定し
て表示手段１１に英単語を表示させ、意味表示キー１４
によりその英単語の意味を表示し、その意味を正しく覚
えていたらＯＫキー１６を操作することにより、その英
単語データには読出し禁止情報が付加されて以後は読み
出されなくなり、正しく覚えていなければＮＧキー１７
を操作することにより、その英単語データには読出し禁
止情報が付加されることなく以後も読み出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、学習用電子機器に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば英単語の意味を覚える場合
は、単語カードを用いるのが一般的である。これはカー
ドの表側に英単語を、裏側にその意味を書いておき、表
側の英単語を見てその意味を考え、つづいてカードの裏
側を見てその意味があっているか否かを確認するのであ
る。

【０００３】また、英和辞書の内容を記憶させてある電
子辞書がある。これはキーボード等により英単語のスペ
ルを入力すると、その英単語の意味が表示されるという
ものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の単語カード
では、単語ごとにその意味を正しく覚えたか否かを登録
するのは煩しい。例えば、意味を正しく覚えた単語のカ
ードははずしてしまうことが考えられるが、これはカー
ドの取外しが面倒である。

【０００５】また、上記従来の電子辞書は、自分で英単
語のスペルを入力しなければその意味が表示されないの
で、単語カードのように使用するには不便である。

【０００６】本発明は、簡単な操作により、情報を効率
よく習得できる学習用電子機器を提供することを目的と
している。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数種類のデ
ータを記憶してある記憶手段と、この記憶手段からデー
タを選択的に読み出す読出し手段と、この読出し手段に
より読み出されたデータを表示する表示手段と、上記記
憶手段に記憶されている所望のデータの読出しを禁止せ
しめる読出し禁止手段とを設けることにより、上記課題
を解決するものである。

【０００８】また、複数種類のデータからなる第１のデ
ータ群と、この第１のデータ群の各データとそれぞれ対
応したデータからなる第２のデータ群とを記憶してある
記憶手段と、この記憶手段から読み出された上記第１お
よび第２のデータ群のデータを表示する表示手段と、上
記記憶手段から上記第１のデータ群のデータを選択的に
読み出して上記表示手段で表示させる第１の読出し手段
と、上記表示手段で表示されている上記第１のデータ群
のデータと対応した上記第２のデータ群のデータを上記
記憶手段から読み出して上記表示手段で表示させる第２
の読出し手段と、上記記憶手段に記憶されている所望の
データの読出しを禁止せしめる読出し禁止手段とを設け
ることにより、上記課題を解決するものである。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、本例における学習用電子機器は、英単語
の意味を学習するためのものとする。

【００１０】図１は学習用電子機器の外形を示したもの
である。この機器には複数種類の英単語およびその意味
のデータを記憶してある記憶手段が内蔵されている。同
図において、１１は英単語およびその意味を表示するＬ
ＣＤ等の表示手段、１２はモード切換えスイッチで、こ
れにより「ＡＢＣ順」か「ランダム」といった英単語の
読出し順を指定する。１３は品詞切換えスイッチで、こ
れにより「名詞」「動詞」「形容詞」「全て」といった
読み出す英単語の種類を指定する。モード切換えスイッ
チ１２および品詞切換えスイッチ１３により、上記記憶
手段から英単語データを選択的に読み出して表示手段１
１に表示させる第１の読出し手段を構成している。１４
は上記記憶手段から意味データを選択的に読み出して表
示手段１１に表示させる第２の読出し手段である意味表
示キーで、これを操作することにより、表示手段１１で
表示されている英単語の意味を表示手段１１に表示させ
る。１５は上記記憶手段からの英単語の読出しを開始ま
たは停止させるスタートスイッチである。１６はＯＫキ
ーで、表示手段１１に表示されている英単語の意味を覚
えたと判断した場合に使用する。ＯＫキー１６は読出し
禁止手段であり、これを操作したときに表示手段１１に
表示されていた英単語は以後読み出されなくなる。１７
はＮＧキーで、表示手段１１に表示されている英単語の
意味をまだ覚えていないと判断した場合に使用する。Ｏ
Ｋキー１６またはＮＧキー１７を押すことにより、表示
手段１１は次の英単語の表示に切り換わる。１８はクリ
アキーで、これを押すことにより、ＯＫキー１６の操作
によって読み出されなくなった英単語が再び読み出され
るようになる。

【００１１】図１で示した学習用電子機器の内部構成を
図２に示す。同図において、図１と同じ符号のものは同
じものを示している。２１は複数種類の英単語およびそ
の意味のデータを記憶してあるＲＯＭ等の記憶手段、２
２は図１に示したモード切換えスイッチ１２、品詞切換
えスイッチ１３、意味表示キー１４、スタートスイッチ
１５、ＯＫキー１６、ＮＧキー１７といった各種スイッ
チからなる入力部、２３は入力部２２の操作に応じて記
憶手段２１からのデータの読出し等の機器全体の動作を
制御するＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等からなる制御手段で
ある。なお、上記英単語データはその英単語の品詞を示
す品詞データおよびその英単語データが読出し禁止か否
かを示す記憶フラグを含むもので、記憶手段２１にＡＢ
Ｃ順に格納されている。記憶フラグ“１”のとき、その
英単語データの読出し禁止を示すものとする。

【００１２】つぎに、図３のフローチャートに沿って動
作を説明する。

【００１３】まず、モード切換えスイッチ１２および品
詞切換えスイッチ１３の状態に応じて英単語の読出し順
および種類を設定する。

【００１４】モード切換えスイッチ１２が「ＡＢＣ
順」、品詞切換えスイッチ１３が「名詞」「動詞」「形
容詞」のいずれかに設定されている場合は、記憶手段２
１に記憶してある英単語のうち品詞切換えスイッチ１３
で指定されている品詞のものを読出し対象としてＡＢＣ
順に読み出すモードに設定される（ステップＡ）。

【００１５】モード切換えスイッチ１２が「ＡＢＣ
順」、品詞切換えスイッチ１３が「全部」に設定されて
いる場合は、記憶手段２１に記憶してある全ての英単語
を読出し対象としてＡＢＣ順に読み出すモードに設定さ
れる（ステップＢ）。

【００１６】モード切換えスイッチ１２が「ランダ
ム」、品詞切換えスイッチ１３が「名詞」「動詞」「形
容詞」のいずれかに設定されている場合は、記憶手段２
１に記憶してある英単語のうち品詞切換えスイッチ１３
で指定されている品詞のものを読出し対象としてランダ
ムに読み出すモードに設定される（ステップＣ）。

【００１７】モード切換えスイッチ１２が「ランダ
ム」、品詞切換えスイッチ１３が「全部」に設定されて
いる場合は、記憶手段２１に記憶してある全ての英単語
を読出し対象としてランダムに読み出すモードに設定さ
れる（ステップＤ）。

【００１８】以上のようにして英単語の読出し対象およ
び読出し順を設定したら、スタートスイッチ１５をオン
にする。これにより制御手段２３は記憶手段２１に記憶
してある英単語データをモード切換えスイッチ１３で指
定された順にしたがって検索する（ステップＥ）。

【００１９】そして、まず最初の英単語データについ
て、その品詞データが品詞切換えスイッチ１３で指定さ
れたものか否かを判定する（ステップＦ）。

【００２０】例えば、モード切換えスイッチ１２で「Ａ
ＢＣ順」を指定し、品詞切換えスイッチ１３で「動詞」
を指定している場合は、記憶手段２１に記憶されている
英単語データをＡＢＣ順に検索し、各英単語データの品
詞データが動詞か否かを判定していく。

【００２１】品詞データが動詞であると判定すると、つ
づいてその英単語データの記憶フラグが“０”か否かを
判定する（ステップＧ）。

【００２２】記憶フラグが“０”であれば、その英単語
データを読み出して表示手段１１にその英単語を表示す
る（ステップＨ）。図４の（ａ）に表示手段１１におけ
る英単語の表示例を示す。

【００２３】一方、記憶フラグが“１”であれば、その
英単語データは読出し禁止ということなので、そのデー
タを読み出さずに次の英単語データの検索を行なう。

【００２４】ステップＣにおいて、英単語が表示された
ら使用者はその英単語の意味を考える。意味を考え終え
たら意味表示キー１４を操作する。これにより制御手段
２３は表示手段１１で表示されている英単語データと対
応する意味データを記憶手段２１から読み出して表示手
段１１に表示させる（ステップＩ）。図４の（ｂ）に表
示手段１１における英単語の意味の表示例を示す。これ
を見て使用者は自分で考えた意味が正しいか否かを確認
することができる。

【００２５】そして、自分で考えた意味が正しければ、
ＯＫキー１６を操作する。これにより制御手段２３は表
示手段１１で表示されている英単語データの記憶フラグ
を“１”にする（ステップＪ）。したがって、この英単
語データはこれ以降は読み出されなくなる。

【００２６】つづいて、ステップＡに進んで次の英単語
データの検索が行なわれる。

【００２７】一方、自分で考えた意味が間違っていた
ら、ＮＧキー１７を操作する。これにより制御手段２３
は表示手段１１で表示されている英単語データの記憶フ
ラグを“０”にする（ステップＫ）。したがって、この
英単語データは次回も読み出される。

【００２８】つづいて、ステップＡに進んで次の英単語
データの検索が行なわれる。

【００２９】以上のようにして、品詞切換えスイッチ１
３で指定された英単語がモード切換えスイッチ１２で指
定された順に表示手段１１に表示されていき、その英単
語の意味を学習することができる。さらに、意味を正し
く覚えた英単語は次回からはピックアップされない。

【００３０】ところで、クリアキー１８は、これを操作
すると制御手段２３により記憶手段１１内のすべての英
単語データの記憶フラグが“０”に書き換えられるの
で、本機器を別の人が使う際等に使用する。

【００３１】なお、上記実施例において、本機器は英単
語の意味を学習するためのものとしたが、データとして
は、例えば、歴史上の事件とそれが起きた年、化学記号
とその名称のように対になっている情報であればどのよ
うなものでもよい。

【００３２】

【発明の効果】本発明によれば、英単語とその意味等の
ように対になっている情報を覚える際、正しく覚えてい
ない情報のみを簡単な操作により何回も繰り返して表示
させられるので、情報を効率良く習得することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による学習用電子機器の一実施例を示し
た正面図

【図２】本発明による学習用電子機器の内部構成を示し
たブロック図

【図３】本発明による学習用電子機器の動作を説明する
ためのフローチャート

【図４】本発明による学習用電子機器の表示例を示した
説明図

【符号の説明】

１１ 表示手段 １２ モード切換えスイッチ １３ 品詞切換えスイッチ １４ 意味表示キー １６ ＯＫキー ２１ 記憶手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数種類のデータを記憶してある記憶手
   段と、 この記憶手段からデータを選択的に読み出す読出し手段
   と、 この読出し手段により読み出されたデータを表示する表
   示手段と、 上記記憶手段に記憶されている所望のデータの読出しを
   禁止せしめる読出し禁止手段と、 を具備することを特徴とする学習用電子機器。
2. 【請求項２】 複数種類のデータからなる第１のデータ
   群と、この第１のデータ群の各データとそれぞれ対応し
   たデータからなる第２のデータ群とを記憶してある記憶
   手段と、 この記憶手段から読み出された上記第１および第２のデ
   ータ群のデータを表示する表示手段と、 上記記憶手段から上記第１のデータ群のデータを選択的
   に読み出して上記表示手段で表示させる第１の読出し手
   段と、 上記表示手段で表示されている上記第１のデータ群のデ
   ータと対応した上記第２のデータ群のデータを上記記憶
   手段から読み出して上記表示手段で表示させる第２の読
   出し手段と、 上記記憶手段に記憶されている所望のデータの読出しを
   禁止せしめる読出し禁止手段と、 を具備することを特徴とする学習用電子機器。